JPH0717543A

JPH0717543A - 補強型ダンボールパレット

Info

Publication number: JPH0717543A
Application number: JP19619093A
Authority: JP
Inventors: Takehisa Ishizuka; 雄久石塚
Original assignee: MIYOUKOU KIKAI KOGYO KK
Current assignee: MIYOUKOU KIKAI KOGYO KK
Priority date: 1993-08-06
Filing date: 1993-08-06
Publication date: 1995-01-20

Abstract

(57)【要約】【目的】従来の段ボールパレットに対して、強度の補
強と、現場での損傷に対して、信頼性を高めることがで
きる構造の補強されたパレットを提供することを目的と
する。【構成】下板段ボール（２）と上板段ボール（３）を
有し、その間に一定の間隔を設けて、上板段ボールと下
板段ボールが平行に保持されるように、所望数の所定高
さの紙管（４）を所定個所に固着してあり、更に、上板
段ボールと下板段ボールの間に作られた空間に、前記の
所定高さに近い幅の補助材（５）を挿入して、上下から
針或いは釘（６）で固定された補強構造を有することを
特徴とする補強パレットである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、物品を運搬するときに
用いる平板状の補強型ダンボールパレットに関する。

【０００２】

【従来の技術】包装、物流の分野では、地球環境の保
護、限られた資源の再利用という観点から、［リサイク
ルできない木製パレットを使用した輸入製品の受け入れ
を制限する］という厳しい規制を設ける国も出てきてい
る。木製パレットは、製品の運搬には欠かせないもので
あるが、自然環境保護という点から、限られた森林資源
の消費となり、国際的な世論の高まりから見て、確実に
使用制限される方向に向かっている。この点で、段ボー
ルを用いたパレットは、軽量で高い品質を備えるだけで
なく、自然環境保護に重点を置いた製品であり、注目を
集めている。

【０００３】然し乍ら、段ボールパレットは、従来、一
般的に用いられていなかったものであり、未だ、十分な
信頼性が確立したものとは言えない。段ボールパレット
の脚部が外れたり、折れたりする恐れを考えてしまう。
また、フォ−クリフト作業の際に、軽量な段ボールパレ
ットを傷つけやすいことに対して、信頼性が弱い点もあ
る。

【０００４】即ち、段ボールパレットに対する、現場で
作業する人の心理的な面での信頼性を確保する必要があ
り、確実に積み荷を保持しながら、商品や施設、作業す
る人には、安心して使用することができるようにする必
要がある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の段ボ
ールパレットに対して、強度の補強と、現場での損傷に
対して、信頼性を高めることができる構造の補強された
パレットを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の技術的
な課題の解決のために、上板段ボールと下板段ボールを
有し、その間に一定の間隔を設けて、上板段ボールと下
板段ボールが平行に保持されるように、所望数の所定高
さの紙管を所定個所に固着してあり、更に、上板段ボー
ルと下板段ボールの間に作られた空間に、前記の所定高
さに近い幅の補助材を挿入して、上下から針或いは釘で
固定された補強構造を有することを特徴とする補強型ダ
ンボールパレットである。

【０００７】

【作用】本発明の補強型ダンボールパレット（１）は、
上板段ボール（３）と下板段ボール（２）の間に、その
間に紙管（４）で一定の間隔（ｄ）を設けて、上板段ボ
ールと下板段ボールが平行に保持されている。そして、
上板段ボール（３）と下板段ボール（２）の間に作られ
た空間に、前記の所定高さ（ｄ）に近い幅の補助材
（５）を挿入して、上下から針或いは釘（６）で固定さ
れた補強構造を有する。

【０００８】本発明において、段ボールとは、紙或いは
紙類似製品で加工されたボ−ル紙、プラスチックシ−ト
材、ラミネ−ト材を含むものを波型或いは剛性を保持す
るシ−ト状に加工したものを示す。そして、パレットと
は、物品又は材料を保管又は輸送するために、それを載
置する或いは積み重ねる補助手段又は結合保持容器を言
う。

【０００９】そして、前記及び後記に説明するように、
本発明の補強型ダンボールパレットの構造によれば、そ
の強度を、補強するのみならず、段ボールパレットの信
頼性を高めて、更に、段ボールパレットの取り扱い中
に、容易に棚及びサポートへ保管することが可能とな
り、なお且つ、フォ−クリフト等の爪等で損傷しないよ
うな構造にしたものである。従って、本発明に用いる補
強材は、木或いは木製或いは合成木、廃材のプラスチッ
ク材等で、本発明により、ダンボールパレットの隙間に
挿入し、釘或いは針でダンボールに固定できる材質とサ
イズを有するものであれば、いずれも用いることができ
る。

【００１０】即ち、本発明の補強型ダンボールパレット
は、水平状態に商品と一緒に積み重ねてあるため、荷重
は、垂直方向にのみかかり、パレットの横方向には、か
からないが、垂直方向にかかる荷重が、著しく大きい場
合でも、破損することがなく、或いは、破損することは
ないように見せることができる。

【００１１】本発明の補強型ダンボールパレットの材質
としては、ある程度の強度のある段ボールを用いる。商
品等を保持するパレットの強度があれば良く、コスト安
の材料を利用することができる。形状的にも簡単である
ので、段ボール等で安価に製造することができるが、更
に、各上板及び下板を、段ボールで作り、その間を連結
する紙管も一緒に段ボール成形で製造しても良いが、更
に、上板段ボールと下板段ボールの間に、所望数の所定
高さの紙管を所定個所に固着してあり、更に、上板段ボ
ールと下板段ボールの間に作られた空間に、前記の所定
高さに近い幅の補助材を挿入して、上下から針或いは釘
で固定された補強構造を有する。

【００１２】更に、本発明による補強型ダンボールパレ
ットでは、以上のような補強構造を有しており、どんな
環境、水分の多い状況及び棚、サポート保管等でも、段
ボールパレットの強度そして、それ自体に損傷を受ける
ことはない。そして、本発明の補強型ダンボールパレッ
トは、フォークリフトの爪と、補助材とが平行に維持さ
れて、より高い強度を有することができる。そのため
に、段ボールパレットを棚、サポートに敷板を施すこと
なく、使用することが可能となり、その寸法許容度も、
大きく取れるようになった。更に、湿気のある場合や表
面に結露等による水滴がある場合でも、本発明の補強型
ダンボールパレットでは、段ボールに水分で強度劣化が
生じても、信頼性良く、十分に使用することができる。

【００１３】本発明の補強型ダンボールパレットを、平
板状パレットとして使用する場合は、積載荷物、商品
を、ストレッチ又はポリプロピレンバンドで、パレッ
トに固定して、使用しても良い。

【００１４】次に、本発明の補強型ダンボールパレット
の構造を具体的に実施例により説明するが、本発明はそ
れらによって限定されるものではない。

【００１５】

【実施例】図１は、本発明の補強型ダンボールパレット
（１）の構造の全体を示す斜視図である。即ち、図示の
ように、下板段ボール（２）と上板段ボール（３）を有
し、その間は一定の間隔（ｄ）を設けてある。下板段ボ
ール（２）と上板段ボール（３）が、平行に保持される
ように、所望数の所定の高さの紙管（４）を所定個所に
固着してある。図示の場合では、紙管（４）は、全部
で、３×３＝９個、ほぼ等間隔で設ける。紙管（４）
は、同じ高さ（ｄ）で設ける。例えば、全体で、110×1
10cmの大きさの段ボールパレットに対して、高さｄ10cm
のものが好適である。更に、下板段ボール（２）と上板
段ボール（３）の間に、図示のように、適当な数の補助
材（５）を挿入し、下板段ボール（２）及び上板段ボー
ル（３）の反対側から、釘或いはホチキス針（６）で留
める。

【００１６】更に、フォークリフトの爪は、本発明のダ
ンボールパレット（１）の下板段ボール（２）及び上板
段ボール（３）の隙間で、紙管（４）や補助材（５）の
ない箇所に挿入して、パレット（１）を支持すると、本
発明による補助材（５）の方向とは、ちょうど平行で、
パレット（１）を支持しているため、実際上、より強
く、貨物を支持することとなる。

【００１７】更に、図２は、図１の補強型ダンボールパ
レットの断面図である。即ち、下板段ボール（２）と上
板段ボール（３）の間隔ｄに近い幅を有する補助材
（５）を、下板段ボール（２）と上板段ボール（３）の
間に挿入し、上下から、図示のように、ホチキス針
（６）を、突き挿して、固定する。このように、段ボー
ルパレット（１）を、補助材（５）で補強した構造が得
られる。このような構造により、従来よりも、実際上に
おいて、強度を上げるばかりでなく、見た目の信頼性を
高めることができる。更に、フォークリフトの爪等で、
パレットが損傷を受け難いものとなる。

【００１８】本発明に用いる補助材としては、雑木、垂
木等のコスト安の木材、くずになる合成木材、廃材のプ
ラスチック材等で良い。また、本発明による補強型ダン
ボールパレットは、補助材（５）のみを、針或いは釘
（６）を抜くことにより、容易に本体から分離できるた
め、容易に、リサイクルすることができ、環境に良いパ
レットとすることができる。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の補強型ダ
ンボールパレットの構造により、前記のような効果が得
られた。それらをまとめると、次のような顕著な技術的
効果となる。即ち、第１に、簡単な構造で、使用しやす
く、取り扱い易く、補強されたパレットを提供する。第
２に、強度を補強するばかりでなく、現場の信頼性も高
めることができ、そして、現場の種々の利用環境でも使
用でき、強度劣化がなく、損傷を受け難いパレットを提
供する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の補強型ダンボールパレットを示す斜視
図である。

【図２】図１の補強型ダンボールパレットの断面図であ
る。

【符号の説明】

１補強パレット２下板段ボール３上板段ボール４紙管５補助材６針或いは釘

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】上板段ボールと下板段ボールを有し、そ
の間に一定の間隔を設けて、上板段ボールと下板段ボー
ルが平行に保持されるように、所望数の所定高さの紙管
を所定個所に固着してあり、更に、上板段ボールと下板
段ボールの間に作られた空間に、前記の所定高さに近い
幅の補助材を挿入して、上下から針或いは釘で固定され
た補強構造を有することを特徴とする補強型ダンボール
パレット。