JP3362714B2 - 静電容量型圧力センサおよびその製造方法 - Google Patents

静電容量型圧力センサおよびその製造方法

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JP3362714B2
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    • H04R19/005Electrostatic transducers using semiconductor materials
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    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R7/00Diaphragms for electromechanical transducers; Cones
    • H04R7/02Diaphragms for electromechanical transducers; Cones characterised by the construction
    • H04R7/04Plane diaphragms
    • H04R7/06Plane diaphragms comprising a plurality of sections or layers
    • H04R7/10Plane diaphragms comprising a plurality of sections or layers comprising superposed layers in contact

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電容量型圧力セ
ンサ、特に半導体のプロセス技術と所望のエッチング技
術を組み合わせたシリコンマイクロマシニング技術を利
用し、シリコン基板表面にダイヤフラムを形成した静電
容量型圧力センサと、その製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】図15に半導体基板の表面に薄膜ダイヤフ
ラムを形成した従来の静電容量型圧力センサの断面構造
を示す。
【0003】この静電容量型圧力センサは、シリコン基
板10の主表面に形成された下部電極11、下部電極1
1上に形成された圧力基準室30、可動ダイヤフラム4
0、および圧力基準室30を所望の圧力状態に保持する
ための封止キャップ16とから構成されている。可動ダ
イヤフラム40は、圧力基準室30上を覆うように形成
されており、第1の絶縁性ダイヤフラム膜13と上部電
極14と第2の絶縁性ダイヤフラム膜15とを備えてい
る。
【0004】このセンサにおいて、図中矢印で示す方向
から圧力Pが印加されると、これに応じて可動ダイヤフ
ラム40が変形する。この変形により可動ダイヤフラム
40を構成する上部電極14と下部電極11の間隙が変
化し、上部電極14と下部電極11とで形成されるキャ
パシタの静電容量が変化する。そして、この静電容量を
検出することによって、圧力Pが検出される。
【0005】ここで、シリコン基板10はn型の単結晶
シリコン基板が用いられ、下部電極11は、シリコン基
板10の主表面に不純物としてボロンをイオン注入して
高濃度に含有するよう添加、拡散して得たp型半導体を
用いて形成されている。下部電極11と、圧力基準室3
0との間には、予め、減圧CVDによって多結晶シリコ
ンを用いた犠牲膜12が形成されている。上部電極14
は減圧CVDにより成膜された多結晶シリコンに、不純
物としてボロンをイオン注入しこれを高濃度に含有する
よう処理して形成し、高伝導度特性を得るようにしてい
る。また、この上部電極14の上下を覆うよう形成され
ている第1および第2の絶縁性ダイヤフラム膜13、1
5は、減圧CVDにより成膜されたシリコン窒化膜を用
いている。
【0006】圧力基準室30は、第2の絶縁性ダイヤフ
ラム膜15と第1の絶縁性ダイヤフラム膜13を貫通し
て上記犠牲膜12に到達するようにエッチング液注入口
20を形成し、この注入口20を介して犠牲膜12をエ
ッチング除去することにより形成している。封止キャッ
プ16はプラズマCVDにより成膜された窒化シリコン
膜を用い、圧力基準室30を所望の圧力状態に保つよう
エッチング液注入口20を密封している。
【0007】上述した犠牲膜12のエッチング除去に
は、一般に、水酸化カリウム水溶液や水酸化テトラメチ
ルアンモニウム水溶液などのエッチング液が用いられ
る。このエッチングにおいて、第1および第2の絶縁性
ダイヤフラム膜13、15にはエッチング液に対して耐
性を有すること、上部電極14がエッチングされないよ
うに保護できること(緻密な材料であること)、犠牲膜
12をエッチング除去後にフラットに保持できること
(内部応力が引張であること)が望まれる。この条件を
満足するために、第1および第2の絶縁性ダイヤフラム
膜13、15に減圧CVDにより成膜された窒化シリコ
ン膜を用いている。
【0008】このような静電容量型圧力センサは、キャ
パシタを形成する対向電極間の間隙を狭くすることによ
り感度を高くすることができる。また、原理的には誘電
率の温度依存性が小さいので、感度の温度依存性が小さ
い、などの特徴を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の静電容量型圧力センサにおいて、第1および第2の
絶縁性ダイヤフラム膜13、15は、減圧CVDにより
成膜された窒化シリコン膜を用いており、これらの膜の
熱膨張係数は、単結晶シリコンから成るシリコン基板1
0よりかなり小さい。このため、センサの周囲温度が変
化する場合には、この熱膨張係数の差に起因して熱応力
が変化し、センサの零点および感度の温度特性を劣化さ
せるという問題があった。なお、可動ダイヤフラム40
を構成する上部電極14の多結晶シリコン膜はシリコン
基板10の熱膨張係数とほぼ同等であるので、センサの
零点および感度の温度特性に与える影響は小さい。
【0010】例えば、下部電極11と第1の絶縁性ダイ
ヤフラム膜13の間隙寸法が200nmで、第1および
第2の絶縁性ダイヤフラム膜13、15を構成する窒化
シリコン膜の膜厚が、共に、200nmで、上部電極1
4の多結晶シリコンの膜厚が200nmで、可動ダイヤ
フラム40の直径が100μmで構成されたセンサの零
点および感度の温度係数は、それぞれ−3000ppm
/℃、1000ppm/℃と温度依存性の大きなセンサ
であった。
【0011】本発明はこのような従来の課題に鑑みなさ
れたものであり、その目的は零点、感度の温度依存性が
小さい、静電容量型圧力センサを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、基板上に形成された感圧容量部の容量
変化により圧力を検出するための静電容量型圧力センサ
において、前記感圧容量部は、前記基板の第1面に形成
された第1の下部電極と、該第1の下部電極上方に該電
極と所定の間隙を隔てて形成された可動ダイヤフラム
と、前記第1の下部電極と前記可動ダイヤフラムとの間
隙に構成された圧力基準室とを備え、前記可動ダイヤフ
ラムは、前記圧力基準室側に形成された第1の絶縁性ダ
イヤフラム膜と、該第1の絶縁性ダイヤフラム膜上に前
記第1の下部電極と対向するように形成された第1の上
部電極と、該第1の上部電極上に形成された第2の絶縁
性ダイヤフラム膜を備える。更に、圧力基準室上方領域
において前記第2の絶縁性ダイヤフラム膜を覆い、かつ
熱膨張係数が前記第2の絶縁性ダイヤフラム膜よりも前
記基板に近い材料から形成された熱応力緩和膜を備え、
前記エッチング液注入口は前記熱応力緩和膜によって密
封され、前記熱応力緩和膜の膜厚の前記第1及び第2の
絶縁性ダイヤフラム膜の合計膜厚に対する膜厚比が約
2.5〜約5.0である
【0013】この熱応力緩和膜は、例えば前記第1およ
び第2の絶縁性ダイヤフラム膜に比べて基板の熱膨張係
数に近い材料で構成されており、具体的には、例えばプ
ラズマCVDにより形成された窒化シリコン膜を用いる
ことができる。
【0014】このように、本発明では、第2の絶縁性ダ
イヤフラム膜上に、感圧容量部の可動ダイヤフラムに基
板の熱膨張係数に近い熱応力緩和膜を被覆形成してい
る。この熱応力緩和膜と第1および第2の絶縁性ダイヤ
フラム膜の膜厚比を調整すれば、可動ダイヤフラムの平
均的な熱膨張係数を基板の熱膨張係数に近づけることが
容易である。従って、周囲の温度変化によって可動ダイ
ヤフラムと基板との間に発生する熱応力を小さくするこ
とができ、センサの零点および感度の温度特性の劣化を
防止することが可能となる。
【0015】また、本発明の他の特徴は、上記構成の感
圧容量部に近接して同一基板上に基準容量部を形成する
ことである。
【0016】この基準容量部は、例えば、前記第1の下
部電極と同一材料により前記基板の主面に形成された第
2の下部電極と、該第1の下部電極上に形成された前記
第1の絶縁性ダイヤフラム膜と、前記第2の下部電極に
対向するよう前記第1の絶縁性ダイヤフラム膜上に形成
され前記第1の上部電極と同一材料からなる第2の上部
電極と、該第2の上部電極を覆うように形成された前記
第2の絶縁性ダイヤフラム膜と、前記第2の絶縁性ダイ
ヤフラム膜上に形成された熱応力緩和膜とを備える構成
とすることができる。
【0017】また、基準容量部の他の構成としては、前
記第1の下部電極と同一材料により前記基板の主面に形
成された第2の下部電極と、該第2の下部電極上に設け
られた空洞部と、該空洞部を覆うように前記基板の主面
側に形成された前記第1の絶縁性ダイヤフラム膜と、前
記第2の下部電極に対向するよう前記第1の絶縁性ダイ
ヤフラム膜上に形成され前記第1の上部電極と同一材料
からなる第2の上部電極と、該第2の上部電極を覆うよ
うに形成された前記第2の絶縁性ダイヤフラム膜と、前
記第2の絶縁性ダイヤフラム膜上に形成された熱応力緩
和膜とを備える構成が適用可能である。
【0018】以上のような感圧容量部とほぼ等しい構造
の基準容量部をこの感圧容量部の近くに配置し、感圧容
量部と基準容量部との容量差をとれば、第1および第2
絶縁性ダイヤフラム膜などを構成する例えば窒化シリコ
ン膜等の誘電率の温度変化に起因して発生するセンサ温
度特性の変化を相殺することができる。従って、より精
度良く実現でき、かつ零点および感度の温度特性の劣化
を防止できる。
【0019】また、本発明の他の特徴は、上記センサに
おいて、前記基板の主表面の受圧領域を覆う犠牲膜と、
前記第2の絶縁性ダイヤフラム膜と前記第1の絶縁性ダ
イヤフラム膜を貫通して前記犠牲膜に到達するよう形成
された少なくとも1個の第1のエッチング液注入口と、
前記第1のエッチング液注入口を介して前記犠牲膜をエ
ッチング除去することにより形成され、かつ該エッチン
グ液注入口が前記熱応力緩和膜によって密封された圧力
基準室と、を含むことである。
【0020】また、本発明の他の特徴は、第1の下部電
極と、圧力基準室と、第1および第2の絶縁性ダイヤフ
ラム膜および第1の上部電極を備える感圧容量部と、第
2の下部電極と、前記第1および第2の絶縁性ダイヤフ
ラム膜および第2の上部電極を備える基準容量部と、が
同一半導体基板上に形成された静電容量型圧力センサの
製造方法に関し、前記基板の主面に前記第1および前記
第2の下部電極を形成する工程と、前記基板の前記感圧
容量部形成領域を覆うように犠牲膜を形成する工程と、
該犠牲膜を覆うように前記半導体基板の主面上に第1の
絶縁性ダイヤフラム膜を形成する工程と、前記第1の絶
縁性ダイヤフラム膜上の前記第1の下部電極に対向する
位置に第1の上部電極を形成し、同時に前記第1の絶縁
性ダイヤフラム膜上の前記第2の下部電極に対向する位
置に第2の上部電極を形成する工程と、前記第1および
前記第2の上部電極を覆うように第2の絶縁性ダイヤフ
ラム膜を形成する工程と、前記第2および第1の絶縁性
ダイヤフラム膜を貫通して前記犠牲膜に到達するよう
に、少なくとも1個のエッチング液注入口を形成する工
程と、前記感圧容量部形成領域において、前記エッチン
グ液注入口を介して前記犠牲膜をエッチング除去するこ
とにより圧力基準室を形成する工程と、前記第2の絶縁
性ダイヤフラム膜上にプラズマCVDにより、熱膨張係
数が前記第2の絶縁性ダイヤフラム膜よりも前記基板に
近い材料を用いて熱応力緩和膜を形成する工程と、を含
み前記熱応力緩和膜は、少なくとも圧力基準室上方領域
において前記第2の絶縁性ダイヤフラム膜を覆って残存
することである
【0021】このような静電容量型圧力センサにおい
て、エッチング液注入孔が熱応力緩和膜を用いて封止し
た場合、封止のためだけに特別な工程を付加することな
く、圧力基準室内の圧力状態を例えば真空状態に維持さ
せることが可能である。このため、絶対圧力を検出する
ことができる。
【0022】また、以上のような静電容量型圧力センサ
では、圧力状態が所定状態に維持されており、センサに
圧力が作用されると、常にその圧力に応じて、感圧容量
部の可動ダイヤフラムが変形し、第1の上部電極と、第
1の下部電極の距離が変化する。そしてこの距離変化に
応じて、第1の上部電極と第1の下部電極とで形成され
るキャパシタの静電容量が変化する。また、感圧容量部
に対して基準容量部が併設されていれば、この基準容量
部に圧力が作用していても、第2の上部電極と、第2の
下部電極の距離が変化しない。従って第2の上部電極と
第2の下部電極とで形成されるキャパシタの静電容量は
変化せず、感圧容量部と基準容量部との静電容量の差を
とることによって、温度の影響等を相殺することができ
る。
【0023】また、この容量差はスイッチトキャパシタ
回路により、容易に電圧に変換し、検出することができ
る。さらに、このスイッチトキャパシタ回路は、通常の
半導体プロセスにより、容易に形成できるため、上述の
ような本発明のセンサと同一基板上に形成することも容
易である。従って、集積化センサを形成することができ
る。
【0024】また、本発明の他の特徴は、前記圧力基準
室は、密封されるのでなく、前記基板を貫通して形成さ
れた圧力導入口につながった圧力導入室により構成され
ることである。
【0025】本発明の更に別の特徴は、基板を貫通して
形成された第1の圧力導入口につながった第1の圧力基
準室と、第1および第2の絶縁性ダイヤフラム膜および
第1の上部電極を備える感圧容量部と、第2の下部電極
と、前記第1および第2の絶縁性ダイヤフラム膜を貫通
して形成された第2の圧力導入口につながった第2の圧
力基準室と、第2の上部電極とを備える基準容量部と、
が同一半導体基板上に形成された静電容量型圧力センサ
の製造方法である。この方法においては、前記基板の第
1面に前記第1および前記第2の下部電極を形成する工
程と、前記基板の前記感圧容量部及び前記基準容量部の
形成領域に犠牲膜を形成する工程と、該犠牲膜を覆うよ
うに前記基板の第1面上に第1の絶縁性ダイヤフラム膜
を形成する工程と、前記第1の絶縁性ダイヤフラム膜上
の前記第1の下部電極に対向する位置に第1の上部電極
を形成し、同時に前記第1の絶縁性ダイヤフラム膜上の
前記第2の下部電極に対向する位置に第2の上部電極を
形成する工程と、前記第1および前記第2の上部電極を
覆うように第2の絶縁性ダイヤフラム膜を形成する工程
と、前記基板に、該基板の第2面側から前記第1圧力基
準室の形成位置の前記犠牲膜にまで到達するように前記
第1の圧力導入口を形成する工程と、前記基板の第1面
側に配置されている前記第2および第1の絶縁性ダイヤ
フラム膜を貫通して前記第2圧力基準室の形成位置の前
記犠牲膜に到達するように前記第2の圧力導入口を形成
する工程と、前記第1及び前記第2の圧力導入口をエッ
チング液注入口として前記第1及び第2の圧力基準室の
形成位置にある前記犠牲膜をエッチング除去し、第1及
び第2の圧力基準室を形成する工程と、前記第2の絶縁
性ダイヤフラム膜上にプラズマCVDにより、熱膨張係
数が前記第2の絶縁性ダイヤフラム膜よりも前記基板に
近い材料を用いて熱応力緩和膜を形成する工程と、を含
むことを特徴とする。
【0026】このような圧力導入口につながった圧力導
入室の構成を採用することで基板の第1面側と第2面側
における圧力差によって可動ダイヤフラムがたわみ、こ
れを静電容量変化として検出することができる。
【0027】本発明の他の特徴は、上記静電容量型圧力
センサ又はその製造方法において、前記第1及び第2の
下部電極は、不純物がシリコン基板に5×1019/cm
3以上導入されて形成された不純物拡散層から構成さ
れ、前記第1及び第2の上部電極は、不純物がシリコン
膜に5×1019/cm3以上導入された不純物拡散層か
ら構成されることである。
【0028】下部電極及び上部電極をこのように高濃度
の不純物を導入して形成することにより、これらの電極
の抵抗が十分低くなる。このため、感圧容量部における
抵抗成分が容量検出回路の性能、例えば感度の温度依存
性や応答周波数などに悪影響を与えることを防ぐことが
でき、特に応答周波数、即ちセンサの応答性を向上する
ことが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る好適な実施
の形態(以下、実施形態という)について、図面に従っ
て詳細に説明する。
【0030】[基本的構成]図1は、本発明に係る静電
容量型圧力センサの基本的構成例を示しており、図2
は、図1のA−B線に沿った断面図である。また、図3
は、図1のC−D線に沿った断面図である。
【0031】本発明の静電容量型圧力センサでは、例え
ば単結晶シリコンからなる基板50上に、基準容量部6
00と、下部電極と圧力基準室および可動ダイヤフラム
とを有する感圧容量部500とを併設している。
【0032】基板50の表面にはp型またはn型の不純
物を高濃度に含有するよう処理された領域が形成され、
この領域により、感圧容量部500では第1の下部電極
60、第1の下部電極リード61、第1の下部電極接続
端子62が構成され、基準容量部600では、第2の下
部電極70、第2の下部電極リード71、第2の下部電
極接続端子72が構成されている。
【0033】基板50の表面全域には、必要に応じて耐
エッチング特性を有する基板保護膜80が被覆形成され
ている。この基板保護膜80の表面には感圧容量部形成
領域(以下、受圧領域という)を覆うように、予め、等
方性エッチング特性を有する犠牲膜90が被覆形成され
ている。そして、基板50の主表面には、その全域にわ
たって前記犠牲膜90を覆うよう第1の絶縁性ダイヤフ
ラム膜100が被覆形成されている。
【0034】前記第1の絶縁性ダイヤフラム膜100上
の受圧領域には、第1の上部電極110が配置され、こ
の第1の上部電極110から受圧領域外には第1の上部
電極リード111が引き出され更に第1の上部電極接続
端子112が構成されている。また、基準容量部形成領
域において、上記第1の絶縁性ダイヤフラム膜100上
の第2の下部電極70との対向位置には、第2の上部電
極120が形成され、この第2の上部電極120から第
2の上部電極リード121が引き出され、更に第2の上
部電極接続端子122が構成されている。これら第1お
よび第2の上部電極110、120と、第1および第2
の上部電極リード111、121と、更に第1および第
2の上部電極接続端子112、122とは、ここでは、
全て同一の半導体膜170から形成されている。例え
ば、この半導体膜170に多結晶シリコン膜を用いる場
合、多結晶シリコン膜からなる半導体膜170はp型ま
たはn型の不純物を高濃度に含有するよう処理し、高伝
導度特性を得るようにする。また、第2の絶縁性ダイヤ
フラム膜130は、この半導体膜170を覆うように形
成されている。上記第1および第2の絶縁性ダイヤフラ
ム膜は、例えば減圧CVDにより成膜した窒化シリコン
膜を用いている。
【0035】そして、本発明では、この第2の絶縁性ダ
イヤフラム膜130を覆うように、所定の厚さの熱応力
緩和膜200が形成されている。この熱応力緩和膜20
0は、上記第1および第2の絶縁性ダイヤフラム膜より
も基板50の熱膨張係数に近い係数を有する材料を用い
て形成されており、例えば、プラズマCVDにより成膜
した窒化シリコン膜よりなる。
【0036】図1および図3に示すように、第1の上部
電極接続孔113が、第2の絶縁性ダイヤフラム膜13
0を貫通して前記第1の上部電極接続端子112に達す
るように形成され、第2の上部電極接続孔123が、前
記第2の上部電極接続端子122に達するように形成さ
れている。そして、第1の絶縁性ダイヤフラム膜100
を介して第1の上部電極110は、第1の上部電極出力
端子115に接続され、第2の上部電極接続孔123を
介して第2の上部電極120は第2の上部電極出力端子
125に接続されている。
【0037】また、第1および第2の下部電極接続孔6
3、73が、第1の絶縁性ダイヤフラム膜100および
第2の絶縁性ダイヤフラム膜130を貫通して対応する
第1および第2の下部電極接続端子62、72にそれぞ
れ達するように形成されている。このため、この第1の
下部電極接続孔63を介して第1の下部電極60は第1
の下部電極出力端子65に接続されている。また、第2
の下部電極接続孔73を介して第2の下部電極70は第
2の下部電極出力端子75に接続されている。
【0038】受圧領域中の所定位置には第1の絶縁性ダ
イヤフラム膜100および第2の絶縁性ダイヤフラム膜
130を貫通して犠牲膜90に到達する少なくとも1個
の第1のエッチング液注入口141が形成されている。
この第1のエッチング液注入口141を介して犠牲膜9
0の全てをエッチング除去することで第1の下部電極6
0と第1の絶縁性ダイヤフラム膜100との間に圧力基
準室400となる間隙が形成される。
【0039】本発明の静電容量型圧力センサを絶対圧測
定タイプとして用いる場合には、犠牲膜90の除去後、
真空雰囲気において、上記熱応力緩和膜200を基板5
0の主面に被覆形成する際、これと同時に前記第1のエ
ッチング液注入口141の全てをこの熱応力緩和膜20
0によって封止してしまう。これにより、基板50と第
1の絶縁性ダイヤフラム膜100により囲まれた真空の
圧力基準室400が形成されると同時に、圧力基準室4
00の上面側に、基板50と分離された可動ダイヤフラ
ム300が形成される。なお、可動ダイヤフラム300
は、第1の絶縁性ダイヤフラム膜100、半導体膜17
0、第2の絶縁性ダイヤフラム膜130および熱応力緩
和膜200より構成されている。
【0040】ここで、本発明の特徴は第1および第2の
絶縁性ダイヤフラム膜100、130の熱膨張係数に比
べ、基板50に近い熱応力緩和膜200で構成され、可
動ダイヤフラム300の平均的な熱膨張係数を基板50
に近づけたことにある。
【0041】例えば、基板50に直径100mm、厚さ
500μmの(100)面方位の単結晶シリコンウエハ
(熱膨張係数:3.2×10-6/℃)を使用し、第1お
よび第2の絶縁性ダイヤフラム膜100、130として
共に200nmの厚さに減圧CVDによって窒化シリコ
ン膜(熱膨張係数:2.5×10-6/℃)を形成し、熱
応力緩和膜を形成しない場合、センサの周囲温度の変化
に伴い、可動ダイヤフラムと基板の熱膨張係数差に起因
して可動ダイヤフラムに発生する熱応力は0.25MP
a/℃となる。一方、本発明のように第2の絶縁性ダイ
ヤフラム膜130上に、熱応力緩和膜200として、基
板50の熱膨張係数に近いプラズマCVDによって窒化
シリコン膜(熱膨張係数:2.8×10-6/℃)を厚さ
1.5μm形成した場合、センサの周囲温度の変化に伴
い、可動ダイヤフラム300に発生する熱応力は0.1
4MPa/℃程度に低減でき、センサの零点および感度
の温度特性が小さいセンサが得られることがわかる。
【0042】また、感圧容量部500に近接して形成し
ている基準容量部600との容量差をとることによっ
て、窒化シリコン膜等の誘電率の温度変化による温度特
性の影響を相殺することができ、さらに、零点および感
度の温度依存性を小さくできる。
【0043】本発明の静電容量型圧力センサを絶対圧測
定タイプとして用いる場合には上述したように真空雰囲
気において、第1のエッチング液注入口141の全てを
熱応力緩和膜200により封止する。これにより、圧力
基準室400が真空状態となり、印加された絶対圧力に
比例して感圧容量部500の可動ダイヤフラム300が
たわみ、このたわみによって、第1の下部電極60と第
1の上部電極110とで形成されるキャパシタの静電容
量が変化する。一方、基準容量部600の第2の下部電
極70と第2の上部電極120とで形成されるキャパシ
タの静電容量は変化しない。従って、この静電容量の差
をとることによって、可動ダイヤフラム300に印加さ
れる絶対圧力を測定することができ、センサ周囲の温度
の影響等も相殺することができる。
【0044】[製造方法]次に、本発明に係る静電容量
型圧力センサの製造方法の一例を説明する。
【0045】まず、単結晶シリコンからなる基板50表
面にイオン注入あるいは熱拡散によりp型またはn型の
不純物を高濃度に含有する第1の下部電極60、第1の
下部電極リード61、第1の下部電極接続端子62と、
第2の下部電極70、第2の下部電極リード71、第2
の下部電極接続端子72を形成する。次に、基板50の
表面全域に耐エッチング特性を有する基板保護膜80を
被覆形成し、この基板保護膜80の表面に等方性エッチ
ング特性を有する犠牲膜90を被覆形成し、更に、この
犠牲膜90の受圧領域の周辺部をエッチング除去する。
【0046】次に、基板50の主表面の全域にわたって
犠牲膜90を覆うよう第1の絶縁性ダイヤフラム膜10
0を被覆形成する。次に、第1の絶縁性ダイヤフラム膜
100の表面に半導体膜170を被覆形成する。例え
ば、この半導体膜170に多結晶シリコン膜を用いる場
合、イオン注入あるいは熱拡散によりp型またはn型の
不純物を高濃度に含有し、高伝導度特性を得るように処
理する。
【0047】半導体膜170形成後、受圧領域の第1の
絶縁性ダイヤフラム膜100上に形成する第1の上部電
極110と、受圧領域外に形成する第1の上部電極リー
ド111、第1の上部電極接続端子112と、第2の下
部電極に対向する位置の第1の絶縁性ダイヤフラム膜1
00上に形成する第2の上部電極120、第2の上部電
極リード121、第2の上部電極接続端子122の周辺
部の半導体膜170をエッチング除去して所望のパター
ンとする。その後、基板50の主表面の全域にわたって
半導体膜170を覆うよう第2の絶縁性ダイヤフラム膜
130を被覆形成する。
【0048】更に、受圧領域所定位置にて、第2の絶縁
性ダイヤフラム膜130、第1の絶縁性ダイヤフラム膜
100を貫通して犠牲膜90に到達するよう少なくとも
1個の第1のエッチング液注入口141を形成する。そ
して、この第1のエッチング液注入口141を介してエ
ッチング液を注入することにより、犠牲膜90を全てエ
ッチング除去し、基板50と第1の絶縁性ダイヤフラム
膜100との間に、犠牲膜90の形状寸法に従った大き
さの圧力基準室400を形成する。例えば、犠牲膜90
に多結晶シリコンを用いた場合、犠牲膜90のエッチン
グ除去のために用いるエッチング液は水酸化テトラメチ
ルアンモニウム(TMAH)水溶液を使用する。圧力基
準室400の上面側に位置する第1、第2の絶縁性ダイ
ヤフラム膜100、130は、TMAH水溶液に対して
耐エッチング性を有することからエッチング除去される
ことがない。
【0049】次に、第2の絶縁性ダイヤフラム膜130
を貫通して第1の上部電極接続端子112に達する第1
の上部電極接続孔113と、第2の上部電極接続端子1
22に達する第2の上部電極接続孔123を形成する。
また、第2の絶縁性ダイヤフラム膜130、第1の絶縁
性ダイヤフラム膜100および基板保護膜80を貫通し
て第1の下部電極接続端子62に達する第1の下部電極
接続孔63と、第2の下部電極接続端子72に達する第
2の下部電極接続孔73を形成する。
【0050】各電極接続孔形成後、基板50の表面全域
にアルミニウムを被覆形成し、第1の上部電極出力配線
114、第1の下部電極出力配線64、第2の上部電極
出力配線124および第2の下部電極出力配線74領域
の周辺部のアルミニウムをエッチング除去する。これに
より、第1の上部電極110は第1の上部電極接続孔1
13、第1の上部電極出力配線114を介して第1の上
部電極出力端子115に接続され、第1の下部電極60
は第1の下部電極接続孔63、第1の下部電極出力配線
64を介して第1の下部電極出力端子65に接続され、
第2の上部電極120は第2の上部電極接続孔123、
第2の上部電極出力配線124を介して第2の上部電極
出力端子125に接続され、第2の下部電極70は第2
の下部電極接続孔73、第2の下部電極出力配線74を
介して第2の下部電極出力端子75に接続される。
【0051】静電容量型圧力センサを絶対圧測定タイプ
として用いる場合には真空雰囲気において、基板50の
表面全域に第1のエッチング液注入口141が密封封止
できる程度の厚さの熱応力緩和膜200を被覆形成す
る。最後に、フォトエッチングで第1の上部電極出力端
子115、第2の上部電極出力端子125、第1の下部
電極出力端子65および第2の下部電極出力端子75の
アルミニウムが露出するように熱応力緩和膜200を除
去して開口する。
【0052】例えば、基板50に(100)面方位の単
結晶シリコン基板を使用し、第1および第2の絶縁性ダ
イヤフラム膜100、130共に減圧CVDにより成膜
する窒化シリコン膜を使用し、熱応力緩和膜200に減
圧CVDにより成膜する窒化シリコン膜に比べ、(10
0)面方位の単結晶シリコンウエハから成る基板50の
熱膨張係数に近いプラズマCVDにより成膜する窒化シ
リコン膜を使用する。これにより、可動ダイヤフラム3
00の熱膨張係数は(100)面方位の単結晶シリコン
ウエハから成る基板50に近づく。
【0053】この結果、圧力基準室400の上面側に位
置する第1の絶縁性ダイヤフラム膜100、半導体膜1
70、第2の絶縁性ダイヤフラム膜130および熱応力
緩和膜200との積層膜が可動ダイヤフラム300とし
て機能する絶対圧力測定タイプの静電容量型圧力センサ
において、その零点、感度の温度依存性を非常に小さく
することができる。
【0054】(実施形態1)以下、本発明の実施形態1
について説明する。
【0055】まず、上述した基本的構成例の説明におい
て使用した図1〜3を再び参照して実施形態1の静電容
量型圧力センサについて説明する。
【0056】基板50はn型の(100)方位の単結晶
シリコン基板を用いる。この単結晶シリコン基板50の
主表面には不純物としてボロンをイオン注入法を用いて
高濃度に含有するよう添加、拡散し、p型半導体に処理
された深さ2μmの第1の下部電極60、第1の下部電
極リード61、第1の下部電極接続端子62と、第2の
下部電極70、第2の下部電極リード71、第2の下部
電極接続端子72を形成する。
【0057】次に、単結晶シリコン基板50の表面全域
に耐エッチング特性を有する基板保護膜80として、減
圧CVDにより成膜する窒化シリコン膜を厚さ100n
mに被覆形成する。また、この基板保護膜80の表面に
は、受圧領域を覆うように犠牲膜90を形成する。この
犠牲膜90は等方性エッチング特性を有し、後工程でエ
ッチング除去される。本実施形態において、この犠牲膜
90は減圧CVDにより成膜された厚さ200nmの多
結晶シリコンを用いている。
【0058】犠牲膜90形成後、単結晶シリコン基板5
0の主表面の全域にわたってこの犠牲膜90を覆うよう
第1の絶縁性ダイヤフラム膜100を形成する。この第
1の絶縁性ダイヤフラム膜100は、減圧CVDにより
窒化シリコン膜を厚さ200nmに被覆したものであ
る。
【0059】第1の絶縁性ダイヤフラム膜100の表面
上には、半導体膜170として、減圧CVDにより成膜
する多結晶シリコンを厚さ200nmに成膜する。この
半導体膜170には、フォトエッチングにより第1の上
部電極110、第1の上部電極リード111、第1の上
部電極接続端子112、第2の上部電極120、第2の
上部電極リード121、第2の上部電極接続端子122
を形成する。本実施形態において、この多結晶シリコン
から成る半導体膜170は、ボロンをイオン注入法を用
いて高濃度に含有し、高伝導度特性を得るようにp型半
導体に処理されている。
【0060】次に、単結晶シリコン基板50の主表面の
全域にわたってこの半導体膜170を覆うよう第2の絶
縁性ダイヤフラム膜130を形成する。この第2の絶縁
性ダイヤフラム膜130は、減圧CVDにより窒化シリ
コン膜を厚さ200nmに被覆形成したものである。
【0061】次に、受圧領域所定位置にて、第2の絶縁
性ダイヤフラム膜130、第1の絶縁性ダイヤフラム膜
100を貫通して犠牲膜90に到達する直径10μmの
第1のエッチング液注入口141をフォトエッチングに
より開口形成する。そして、この第1のエッチング液注
入口141を介してエッチング液を注入することによ
り、当初形成されていた犠牲膜90は全てエッチング除
去され、単結晶シリコン基板50と第1の絶縁性ダイヤ
フラム膜100との間に、犠牲膜90の形状寸法に従っ
た大きさの圧力基準室400となる空洞が形成される。
本実施形態においては、エッチング液は水酸化テトラメ
チルアンモニウム(TMAH)水溶液が用いられてい
る。このとき、圧力基準室400の下面側に位置する基
板保護膜80、上面側に位置する第1、第2の絶縁性ダ
イヤフラム膜100、130は、TMAH水溶液に対し
て耐エッチング性を有することからエッチング除去され
ることがない。
【0062】次に、第2の絶縁性ダイヤフラム膜130
を貫通して第1の上部電極接続端子112に達する第1
の上部電極接続孔113と、第2の上部電極接続端子1
22に達する第2の上部電極接続孔123をフォトエッ
チングにより開口形成する。また、第2の絶縁性ダイヤ
フラム膜130、第1の絶縁性ダイヤフラム膜100お
よび基板保護膜80を貫通して第1の下部電極接続端子
62に達する第1の下部電極接続孔63と、第2の下部
電極接続端子72に達する第2の下部電極接続孔73を
フォトエッチングにより開口形成する。
【0063】その後、単結晶シリコン基板50上の第2
の絶縁性ダイヤフラム膜130上の所定部分に、第1の
上部電極出力配線114、第1の下部電極出力配線6
4、第2の上部電極出力配線124および第2の下部電
極出力配線74を形成する。これらの配線は単結晶シリ
コン基板50の表面全域に真空蒸着あるいはスパッタリ
ングにより、アルミニウムを800nmの厚さで被覆形
成し、不要な部分のアルミニウムをフォトエッチングに
より除去して形成する。このとき、第1の上部電極11
0は第1の上部電極接続孔113、第1の上部電極出力
配線114を介して第1の上部電極出力端子115に接
続され、第1の下部電極60は第1の下部電極接続孔6
3、第1の下部電極出力配線64を介して第1の下部電
極出力端子65に接続される。また、第2の上部電極1
20は、第2の上部電極接続孔123、第2の上部電極
出力配線124を介して第2の上部電極出力端子125
に接続され、第2の下部電極70は第2の下部電極接続
孔73、第2の下部電極出力配線74を介して第2の下
部電極出力端子75に接続される。
【0064】本実施形態の静電容量型圧力センサを絶対
圧測定タイプとして用いる場合には、真空雰囲気におい
て、単結晶シリコン基板50の表面全域に第1のエッチ
ング液注入口141が密封封止できる程度の厚さの熱応
力緩和膜200を被覆形成する。本実施形態では、熱応
力緩和膜200としては、プラズマCVD法により成膜
した窒化シリコン膜であり、その厚さは1.2μmとし
ている。
【0065】熱応力緩和膜200を形成した後、フォト
エッチングで熱応力緩和膜200の所定位置を除去して
開口部を形成することで、第1の上部電極出力端子11
5、第2の上部電極出力端子125、第1の下部電極出
力端子65および第2の下部電極出力端子75のアルミ
ニウムを露出させる。
【0066】以上のように真空状態中で熱応力緩和膜2
00を形成することで、この熱応力緩和膜200によっ
て圧力基準室400が封止され、圧力基準室400が真
空状態となる。
【0067】従って、印加された絶対圧力に比例して感
圧容量部500の可動ダイヤフラム300がたわみ、こ
のたわみによって、第1の下部電極60と第1の上部電
極110とで形成される圧力検出キャパシタCXの静電
容量が変化する。
【0068】一方、基準容量部600の第2の下部電極
70と第2の上部電極120とで形成される基準キャパ
シタCRの静電容量は変化しない。従って、この静電容
量の差をとることによって、可動ダイヤフラム300に
印加される絶対圧力を測定することができ、さらに、セ
ンサ周囲の温度の影響等も相殺することができる。
【0069】この様な本実施形態に係るセンサにおける
容量変化を検出する方法の1つに容量を電圧に変換する
充放電タイプのスイッチトキャパシタ回路がある。図4
にスイッチトキャパシタ型容量検出回路を示す。
【0070】この回路では4つのスイッチのSW1〜S
W4を有しており、この4つのスイッチSW1〜SW4
が、所定の周波数のクロック信号によって、切り換えら
れる。SW1とSW2は、圧力検出キャパシタCXと基
準キャパシタCRの一端をアースまたは電源VPに交互に
接続する。すなわち、いずれか一方のキャパシタCX
たはCRをアースに接続し、他方を電源VPに接続する。
【0071】圧力検出キャパシタCXおよび基準キャパ
シタCRの他端は、オペアンプの負入力端に接続されて
いる。なお、そのオペアンプの正入力端は、アースに接
続されている。また、このオペアンプの出力端と負入力
端の間には、フィードバックキャパシタCFとスイッチ
SW3とが並列して接続されている。また、オペアンプ
の出力はスイッチSW4を介して出力端に接続されてい
る。なお、回路の出力端には、他端がアースに接続され
た平滑用のコンデンサCOが接続されている。
【0072】図4の回路の例では、スイッチSW1が電
源VPに接続されているときには、SW2がアースに接
続され、SW3がオン(クローズ)、SW4がオフ(オ
ープン)となり、スイッチSW2が電源VPに接続され
ているときには、SW1がアースに接続され、SW3が
オフ、SW4がオンになる。
【0073】スイッチトキャパシタ回路では、スイッチ
ングによりCX、CR、CFは、実質的に抵抗とし、オペ
アンプの増幅率は、入力側の容量(2つの容量CX、CR
が交互に接続されるため、この差)と、帰還側の容量の
比で決定される。そこで、このスイッチトキャパシタ回
路の出力電圧をE0とすると、このE0は、E0=VP(C
X−CR)/CFで表わされ、出力電圧E0は2つのキャパ
シタCX、CRの容量差を検出することができる。ここで
キャパシタCXは、感圧容量部に相当し、キャパシタCR
は、基準容量部に相当する。従って、図4の回路によっ
て、印加された圧力を検出できる。
【0074】本実施形態のセンサをこのような構成のス
イッチトキャパシタ型容量検出回路に接続してセンサ特
性を測定した結果、100kPaの絶対圧力に対して、
出力電圧は0.03V以上、印加圧力に対する出力電圧
特性の非直線性は−1.6%F.S.以下で、−30〜
80℃の温度範囲において、零点および感度の温度係数
は、それぞれ500ppm/℃、−300ppm/℃と
優れた温度特性を有することが確認された。
【0075】以上、説明したように、本実施形態の静電
容量型圧力センサによれば、LSIの製造において、一
般的に用いられている薄膜材料の構成で小型に製作で
き、かつ零点および感度の温度依存性が小さい静電容量
型圧力センサを実現可能であることが理解される。
【0076】また、本実施形態においては、熱応力緩和
膜200として、厚さ1.5μmのプラズマCVDによ
り成膜した窒化シリコン膜を使用した。そして、この窒
化シリコン膜の厚さを変化させれば、周囲温度の変化に
伴う可動ダイヤフラム300に発生する熱応力の制御が
可能である。以下、この熱応力緩和膜200の厚さと可
動ダイヤフラムの熱応力との関係について図5を参照し
て説明する。
【0077】図5では、単結晶シリコン基板50上に、
第1および第2の絶縁性ダイヤフラム膜100、130
に用いる減圧CVD法より窒化シリコン膜を厚さ400
nmに形成し、その上に熱応力緩和膜200に用いるプ
ラズマCVD法による窒化シリコン膜を形成し、その形
成膜厚を変化させた場合の熱応力の測定結果を示して
る。ここで、熱応力は周囲温度変化による単結晶シリコ
ン基板50の反り量に基づいて求めた。
【0078】図5の結果から熱応力緩和膜が0.7μm
以上の厚さになると可動ダイヤフラムに発生する熱応力
は0.15MPa/℃程度以下となり、その後熱応力緩
和膜を厚くしていくと、熱応力は更に低下し、膜厚1.
5μm以上の領域では熱応力の更なる低下が見られるが
その低下率は小さくなる。以上のことから、熱応力緩和
膜を例えば厚さ1.0μmや2.0μm、すなわち、プ
ラズマCVDの窒化シリコン膜と減圧CVDの窒化シリ
コン膜との膜厚比を2.5から5.0程度とすれば、可
動ダイヤフラム全体の熱膨張係数を単結晶シリコン基板
の該係数(3.2×10-6/℃)に近づけることがで
き、可動ダイヤフラムにおける熱応力が小さくなること
が分かる。
【0079】また、上述した本実施形態における熱応力
緩和膜200に1.5μmの厚さのプラズマCVDによ
り成膜する窒化シリコン膜を用いたセンサは、100k
Paの絶対圧力に対して、出力電圧は0.02V以上、
印加圧力に対する出力電圧特性の非直線性は−1.1%
F.S.以下で、−30〜80℃の温度範囲において、
零点および感度の温度係数は、それぞれ1500ppm
/℃、−200ppm/℃と優れた温度特性を有するこ
とも確認されている。
【0080】(実施形態2)次に、本発明の好適な実施
形態2を説明する。なお、実施形態1と対応する部材に
は同一符号を付し、説明は省略する。
【0081】図6は実施形態2に係る静電容量型圧力セ
ンサを示した断面図である。
【0082】まず、単結晶シリコン基板50の主表面に
第1の下部電極60、第2の下部電極70を形成する。
次に、単結晶シリコン基板50の表面全域に耐エッチン
グ特性を有する基板保護膜80として減圧CVDにより
成膜する窒化シリコン膜を厚さ100nmに被覆形成す
る。また、この基板保護膜80の表面には、第1の下部
電極60上の受圧領域および第2の下部電極70上に厚
さ200nmの多結晶シリコン膜から成る犠牲膜90を
形成しておく。
【0083】次に、第1実施形態と同様に第1の絶縁性
ダイヤフラム膜100と半導体膜170を成膜する。こ
の半導体膜170をフォトエッチングすることにより、
第1の上部電極110、第2の上部電極120が形成さ
れる。次に、単結晶シリコン基板50の主表面の全域に
わたってこの半導体膜170を覆うよう第2の絶縁性ダ
イヤフラム膜130を被覆形成する。更に、第2の絶縁
性ダイヤフラム膜130、第1の絶縁性ダイヤフラム膜
100を貫通して犠牲膜90に到達する直径10μmの
第1のエッチング液注入口141と第2のエッチング液
注入口142をフォトエッチングにより開口形成する。
得られたこの第1のエッチング液注入口141、第2の
エッチング液注入口142を介して水酸化テトラメチル
アンモニウム(TMAH)エッチング液を注入すること
により、当初形成されていた犠牲膜90を全てエッチン
グ除去する。これにより、単結晶シリコン基板50と第
1の絶縁性ダイヤフラム膜100との間に、犠牲膜90
の形状寸法に従った大きさの圧力基準室400となる空
洞と、圧力導入室150となる空洞とが形成される。
【0084】なお、各電極の配線は第1実施形態と同様
に形成されている。
【0085】次に、真空雰囲気にて、単結晶シリコン基
板50の表面全域にプラズマCVDにより厚さ1.2μ
mの窒化シリコン膜からなる熱応力緩和膜200を形成
する。そして、フォトエッチングで第2のエッチング液
注入口142上の熱応力緩和膜200を除去し、圧力導
入室150に印加圧力を導入するための圧力導入口16
0を形成する。
【0086】この結果、感圧容量部側には、可動ダイヤ
フラム300が形成され、基準容量部側には不動メンブ
レン350が形成される。可動ダイヤフラム300は、
圧力基準室400の上面側に位置する第1の絶縁性ダイ
ヤフラム膜100、その上の半導体膜170、半導体膜
170上の第2の絶縁性ダイヤフラム膜130および熱
応力緩和膜200より構成されている。また、不動メン
ブレン350は、圧力導入室150の上面側に位置する
第1の絶縁性ダイヤフラム膜100、その上の半導体膜
170、半導体膜170上の第2の絶縁性ダイヤフラム
膜130および熱応力緩和膜200より構成されてい
る。
【0087】印加された絶対圧力に比例して感圧容量部
500の可動ダイヤフラム300がたわみ、このたわみ
によって、第1の下部電極60と第1の上部電極110
とで形成されるキャパシタCXの静電容量が変化する。
しかし、不動メンブレン350は、センサの周囲圧力と
圧力導入室150の圧力が同じであるため、印加された
圧力によって、たわむことはない。従って、基準容量部
600の第2の下部電極70と第2の上部電極120と
で形成されるキャパシタCRの静電容量は変化しない。
従って、この2つのキャパシタCX、CRの静電容量の差
をとることによって、可動ダイヤフラム300に印加さ
れる絶対圧力を測定することができる。特に、この2つ
のキャパシタはほぼ同一の構成であるため、2つのキャ
パシタCX、CRの温度依存性が揃っており、センサ周囲
の温度の影響を精度よく相殺することができる。
【0088】本実施形態のセンサをスイッチトキャパシ
タ型容量検出回路に接続してセンサ特性を測定した結
果、100kPaの絶対圧力に対して、出力電圧は0.
03V以上、印加圧力に対する出力電圧特性の非直線性
は−1.6%F.S.以下で、−30〜80℃の温度範
囲において、零点および感度の温度係数は、それぞれ3
00ppm/℃、−300ppm/℃と優れた温度特性
を有することが確認された。
【0089】(実施形態3)図7は、本発明の実施形態
3に係る静電容量型圧力センサの平面構成を示してい
る。
【0090】本実施形態3では、印加圧力に対する出力
電圧特性の直線性を劣化することなく、印加圧力に対す
る静電容量の変化量を増加させるための構成を備えてい
る。
【0091】実施形態3では、単結晶シリコン基板50
の所定位置に、実施形態1および実施形態2で説明した
構成の感圧容量部500および基準容量部600をそれ
ぞれ複数並列接続している。なお、感圧容量部500お
よび基準容量部600のそれぞれの形状および寸法は、
上述の実施形態で示したものと同じとしている。但し、
必ずしも同じ形状および寸法としなくてもよい。
【0092】図7に示す例では、感圧容量部500およ
び基準容量部600は、それぞれ16個接続配列されて
いる。16個の感圧容量部500の第1の上部電極11
0は、第1の上部電極接続配線510によって並列接続
されている。また、16個の基準容量部600の第2の
上部電極120は、第2の上部電極接続配線610によ
り並列接続されている。
【0093】本実施形態3のセンサを図4に示したよう
なスイッチトキャパシタ型容量検出回路に接続し、その
センサ特性を測定した結果、100kPaの絶対圧力に
対して、出力電圧は0.5V以上であった。更に、印加
圧力に対する出力電圧特性の非直線性は−1.6%F.
S.以下で、−30〜80℃の温度範囲において、零点
および感度の温度係数は、±500ppm/℃以下と優
れた温度特性を有することが確認された。
【0094】(実施形態4)図8は、実施形態4に係る
静電容量型圧力センサの平面構成を示している。
【0095】本実施形態では、上述の実施形態のような
構成の静電容量型圧力センサと、例えば図4に示すよう
な集積化した容量検出回路とを一体化している。
【0096】図8において、単結晶シリコン基板50の
所定位置には、実施形態1および実施形態2で説明した
感圧容量部500および基準容量部600が形成されて
いる。更に、この単結晶シリコン基板50上には半導体
製造技術を用いて回路部700が形成されている。回路
部700は、例えば、図4に示すような容量変化を電圧
に変換するスイッチトキャパシタ型容量検出回路から構
成することができる。
【0097】感圧容量部500の第1の上部電極11
0、第1の下部電極60は、それぞれ第1の上部電極出
力端子115、第1の下部電極出力端子65を介して回
路部700に接続されている。また、基準容量部600
の第2の上部電極120、第2の下部電極70は、それ
ぞれ第2の上部電極出力端子125、下部電極出力端子
75を介して回路部700に接続されている。図4に示
すスイッチトキャパシタ型容量検出回路を採用した場
合、第1の上部電極110および第1の下部電極60
は、図4のキャパシタCXの電極と電気的に接続される
こととなり、第2の上部電極120および第2の下部電
極70は、図4のキャパシタCRの電極と電気的に接続
されることとなる。
【0098】上述のように例えば図4の回路は、そのオ
ペアンプや各スイッチ、コンデンサなどを単結晶シリコ
ン基板上に集積することができる。従って、このような
容量検出回路部分をセンサと同一基板上に集積化すれ
ば、1つの半導体加工プロセスによって、電気的出力が
得られる静電容量型圧力センサを製造することができ、
集積回路と一体化した、いわゆる集積化圧力センサを容
易に作製することができる。
【0099】(実施形態5)本実施形態5の特徴は、第
1及び第2の下部電極60、70において、基板50に
注入する不純物を高濃度、具体的には5×1019/cm
3としていること、第1及び第2の上部電極110、1
20についても多結晶シリコン膜170に注入する不純
物を更に高濃度、具体的には5×1019/cm3注入し
ていることである。このように高濃度の不純物が導入さ
れて形成された第1及び第2の下部電極60、70の抵
抗値は60Ωで、第1及び第2の上部電極110、12
0の抵抗値は1kΩであり、非常に低い値とすることが
可能となっている。
【0100】図4に示すような容量検出回路の応答性
は、オペアンプ部に入力される感圧容量部の容量Cx
その抵抗Rの積に反比例する。従って、上部電極及び下
部電極の抵抗を小さくすることで、高い応答性が得られ
る。また、容量検出回路から感圧容量部(Cx)へ供給
される電圧は、センサの出力電圧の大きさを決定する。
このため、上部及び下部電極の抵抗値を小さくすること
で、pn接合部のリーク電流による感度温度特性の低下
を防ぐことができ、感度の温度依存性を小さく抑えるこ
とができる。
【0101】図9は、下部電極の抵抗値(横軸)と得ら
れる静電容量型センサの感度の温度係数(縦軸:ppm
/℃:ppm=10-6)との関係を示している。また、
図10は、上部電極の抵抗値(横軸)とセンサの応答周
波数(縦軸:kHz)の関係を示している。本実施形態
5のように不純物濃度を5×1019/cm3とすること
で下部電極の抵抗値が60Ωとなれば、図9からも分か
るように、センサの感度の温度係数は、例えば−300
ppm/℃となる。よって、上述の各実施形態で得られ
たセンサの感度の温度係数と絶対値で比較して同等の特
性が得られている。また、本実施形態5のように上部電
極についても同様に不純物濃度を5×1019/cm3
することで上部電極の抵抗値は1kΩが達成され、図1
0から分かるように、センサの応答周波数は例えば10
0kHzが実現されている。
【0102】ここで、図15に示す従来のセンサにおい
て、下部電極11及び上部電極14での不純物注入濃度
を1×1019/cm3として、センサの特性を調べたと
ころ、下部電極の抵抗値は200Ω、上部電極の抵抗値
は10kΩ、そして、感度の温度係数は−1000pp
m/℃、応答周波数は10kHzであった。
【0103】従って、本実施形態5のように下部電極及
び上部電極の抵抗を低減することにより、センサの感度
の温度係数については従来の3分の1以下とでき、応答
周波数については約10倍以上とすることが可能となる
ことがわかる。
【0104】(実施形態6)図11は本実施形態6に係
る静電容量型圧力センサの平面構成、図12は、図11
のE−F線に沿った断面、図13は図11のG−H線に
沿った断面を示す図である。以上説明した各実施形態1
〜5は、可動ダイヤフラムに印加される絶対圧力を測定
する静電容量型圧力センサに関するものであるが、本実
施形態6は相対圧力を測定する静電容量型圧力センサで
ある点で、上述の実施形態と相違する。
【0105】この静電容量型圧力センサでは、圧力基準
室が密封されておらず、シリコン基板50の第1面(主
面)側に印加される圧力P1と、第2面(裏面)側から
印加される圧力P2との差圧により静電容量が変化する
感圧容量部500と、静電容量の変化しない基準容量部
600とが併設されて構成されている。
【0106】感圧容量部500は、基板50の第1面側
に形成された第1の下部電極60、基板50の第2面側
に開口形成された第1の圧力導入口、この導入口につな
がった第1の圧力基準室(圧力導入室)151、基板5
0の主面側に形成された可動ダイヤフラム300を備え
る。また、基準容量部600は、基板50に形成された
第2の下部電極70、基板50の第1面側に形成された
第2の圧力導入口162、この導入口162につながっ
た第2の圧力基準室(圧力導入室)152、基板の第1
面側に形成された不動メンブレン350を備える。
【0107】基板50は、n型の(100)面方位の単
結晶シリコン基板であり、この基板の第1面側には不純
物として例えばボロンがイオン注入により高濃度、具体
的には5×1019/cm3以上の濃度となるように添
加、拡散されp型半導体領域が形成されている。そし
て、この不純物領域に、感圧容量部500では第1の下
部電極60、第1の下部電極リード61、第1の下部電
極接続端子62が構成され、基準容量部600では、第
2の下部電極70、第2の下部電極リード71、第2の
下部電極接続端子72が構成されている。
【0108】なお、後に基板50の第2面側から第1の
圧力導入口161が基板50を貫通して感圧容量部50
0の中央領域に形成されるため、第1の下部電極60
は、この導入口側壁に露出しないよう、導入口161の
径より大きい開口部が中央領域に設けられている。ま
た、第2の下部電極70は、第1の下部電極60と同じ
面積とする必要があるため第1の下部電極60と同じパ
ターンに形成されている。
【0109】基板50の第1面及び第2面には、それぞ
れ耐エッチング特性を有する第1の基板保護膜80、第
2の基板保護膜82が形成されている。この保護膜8
0、82は、減圧CVDによって例えば100nmの厚
さに成膜された窒化シリコン膜からなる。また、第1の
基板保護膜80の上の感圧容量部500及び基準容量部
600の形成領域には、予め多結晶シリコンからなる犠
牲膜90が被覆形成され、後に除去されて第1及び第2
の圧力導入室151、152となる。この犠牲膜90及
び保護膜80を覆うように第1の絶縁性ダイヤフラム膜
100が被覆形成されている。この第1の絶縁性ダイヤ
フラム膜100は、減圧CVDにより例えば200nm
の厚さに成膜された窒化シリコン膜からなる。
【0110】前記第1の絶縁性ダイヤフラム膜100上
の受圧領域であって、第1の下部電極60と対向する位
置には、第1の上部電極110が形成され、この第1の
上部電極110から受圧領域外に第1の上部電極リード
111が引き出され、更に第1の上部電極接続端子11
2が構成されている。また、基準容量部形成領域では、
上記第1の絶縁性ダイヤフラム膜100上において、第
2の下部電極70との対向位置に第2の上部電極120
が形成され、この第2の上部電極120から第2の上部
電極リード121が引き出され、更に第2の上部電極接
続端子122が構成されている。
【0111】これら第1及び第2の上部電極110、1
20と、第1及び第2の上部電極リード111、121
と、更に第1及び第2の上部電極接続端子112、12
2とは、全て同一の半導体膜170から形成されてい
る。この半導体膜170は、減圧CVDにより成膜され
た厚さ200nmの多結晶シリコン膜からなる。更に、
この多結晶シリコン膜170には、不純物として、例え
ばイオン注入によってボロンが高濃度、具体的には5×
1019/cm3以上添加、拡散され、p型導電性が与え
られている。
【0112】また、第2の絶縁性ダイヤフラム膜130
は、この半導体膜170を覆うように形成されている。
上記第1および第2の絶縁性ダイヤフラム膜は、例えば
減圧CVDにより成膜した窒化シリコン膜を用いてい
る。
【0113】そして、他の実施形態と同様に、この第2
の絶縁性ダイヤフラム膜130を覆うように、例えば
1.5μmの厚さの熱応力緩和膜200が形成されてい
る。この熱応力緩和膜200は、上記第1および第2の
絶縁性ダイヤフラム膜よりも基板50の熱膨張係数に近
い係数を有する材料を用いて形成されており、例えば、
プラズマCVDにより成膜した窒化シリコン膜よりな
る。
【0114】次に、実施形態6に係るセンサの製造方法
について上述の実施形態と異なる事項を中心に説明す
る。基板50は、上述のようにn型の(100)面方位
の単結晶シリコン基板で、この基板の第1面側にはボロ
ンがイオン注入により5×1019/cm3以上の濃度導
入され、第1の下部電極60、第1の下部電極リード6
1、第1の下部電極接続端子62、第2の下部電極7
0、第2の下部電極リード71、第2の下部電極接続端
子72が構成される。
【0115】下部電極60、70等を基板50に形成し
た後、基板50の第1面側に第1の基板保護膜80を形
成し、第2面側には第2の基板保護膜82を形成する。
次に、上記第1の基板保護膜80の上に犠牲膜90を形
成するが、その前に、受圧領域中の所定位置において第
1の基板保護膜80を直径10μmの領域だけ除去し、
第1の基板保護膜開口部81を形成する。
【0116】基板50の第1面側に、犠牲膜90を形成
してこの犠牲膜90を第1及び第2の圧力導入室15
1、152に応じた所定パターンにエッチングした後、
窒化シリコン膜からなる第1の絶縁性ダイヤフラム膜1
00を形成する(厚さ200nm)。
【0117】更に多結晶シリコン膜170を形成し、こ
の膜170に不純物(ボロン)を高濃度、具体的には、
5×1019/cm3以上導入し所定パターンにエッチン
グして、第1の上部電極110、第1の上部電極リード
111、第1の上部電極接続端子112、第2の上部電
極120、第2の上部電極リード121、第2の上部電
極接続端子122を形成する。
【0118】次に、これら上部電極及びその電極リー
ド、接続端子全体を覆うように窒化シリコン膜からなる
第2の絶縁性ダイヤフラム膜130を形成する(厚さ2
00nm)。
【0119】第2の絶縁性ダイヤフラム膜130形成
後、第1の基板保護膜開口部81と対向するように基板
50の第2面側の第2の基板保護膜82に、一辺が75
0μmの第2の基板保護膜開口部83を形成する。第2
の基板保護膜開口部83を形成した後、基板50の第1
面側では、基準容量部600において、第2の絶縁性ダ
イヤフラム130、第1の絶縁性ダイヤフラム100を
貫通して犠牲膜90に到達する直径10μm程度の第2
のエッチング液注入口142をフォトエッチングによっ
て形成する。
【0120】その後、エッチング液として、例えば、水
酸化テトラメチルアンモニウム水溶液を用い、上記第2
の基板保護膜開口部83で露出した基板50を異方性エ
ッチングし基板を貫通する第1の圧力導入口161を形
成する。更にこの第1の圧力導入口161を第1のエッ
チング液注入口とし、この注入口を介して露出した犠牲
膜90をエッチングし、また第2のエッチング液注入口
142を介して露出した犠牲膜90をエッチング除去す
る。犠牲膜90が全てをエッチング除去されると、感圧
容量部500には、第1の圧力導入口161につながっ
た第1の圧力導入室151となる空洞が形成され、基準
容量部600では、第2の圧力導入口162につながっ
た第2の圧力導入室152となる空洞が形成される。
【0121】本実施形態6では、上述のように第1及び
第2の下部電極60、70、第1及び第2の上部電極1
10、120は全て、不純物が高濃度に注入され、具体
的には例えばボロンイオンが5×1019/cm3の濃度
注入されたp型半導体で形成されており、このような高
濃度不純物領域は、上記水酸化テトラメチルアンモニウ
ム水溶液に対して耐エッチング性を備えている。
【0122】図14は、第2の基板保護膜開口部83の
形成位置が、第1の下部電極60に対して理想的な位置
からずれた場合に形成される第1の圧力導入口161の
状態を示している。なお、図14は、上述の図11のG
−H線に沿った断面を示しており、図14において点線
で示す位置が理想的な第1の圧力導入口161である。
開口部83が理想的な位置からずれた場合、基板50に
対する異方性エッチングが進行すると、図中Aで囲んだ
領域に示されるように、第1の下部電極60が第1の圧
力導入口161の側壁において露出し、水酸化テトラメ
チルアンモニウム水と接触する。しかし、第1の下部電
極60は高濃度の不純物が導入されて形成されており、
このエッチング液に対して耐性を備える。このため、エ
ッチング液に晒されても第1の下部電極60が受ける浸
食は小さく、第1の圧力導入口161が理想的な位置に
形成された場合と同様の第1の圧力導入室151が形成
され、感圧容量部500での容量変化、ひいてはセンサ
特性に影響を及ぼすことが防止される。
【0123】また、第2及び第1の絶縁性ダイヤフラム
膜130,100に微少な欠陥があると、上記水酸化テ
トラメチルアンモニウム水溶液によるエッチングの際
に、第1及び第2の上部電極110,120が、この水
酸化テトラメチルアンモニウム水溶液に晒される可能性
がある。しかし、この第1及び第2の上部電極110,
120も多結晶シリコン膜に対し、下部電極と同様に高
濃度(5×1019/cm3)に不純物が注入されてお
り、水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液に対して耐
エッチング性を備えている。このため、下部電極及び上
部電極のいずれもエッチングされにくく、センサ素子を
安定して形成する事が可能となっている。
【0124】感圧容量部500に第1の圧力導入室15
1を形成し、基準容量部600に第2の圧力導入室15
2を形成した後、第1の絶縁性ダイヤフラム膜130を
貫通するように第1の上部電極接続端子112に到達す
る第1の上部電極接続孔113と、第2の上部電極接続
端子122に到達する第2の上部電極接続孔123を形
成する。更に、第2及び第1の絶縁性ダイヤフラム13
0,100と、第1の基板保護膜80を貫通して第1の
下部電極接続端子62に到達する第1の下部電極接続孔
63と、第2の下部電極接続端子72に到達する第2の
下部電極接続孔73を形成する。
【0125】各接続孔形成後、基板50の第1面側全域
にアルミニウムを被覆形成し、接続孔にこのアルミニウ
ムを埋め込んで、接続孔の上下の導電領域を接続する。
これにより、第1及び第2の下部電極60,70は、そ
れぞれ第1及び第2の下部電極出力端子65,75に接
続され、第1及び第2の上部電極110,120は、そ
れぞれ第1及び第2の上部電極出力端子115,125
に接続される。
【0126】更に、第2の絶縁性ダイヤフラム膜130
を覆うように、熱応力緩和膜200としてプラズマCV
Dにより窒化シリコン膜を1.5μmの厚さに形成す
る。最後に、フォトエッチングにより、第1及び第2の
上部電極出力端子115,125、第1及び第2の下部
電極出力端子65,75及び第2のエッチング液注入口
142の上の熱応力緩和膜200を除去する。
【0127】このようにして得られる本実施形態6の静
電容量型圧力センサは、その感圧容量部500では、第
1の圧力導入室151上に可動ダイヤフラム300が形
成され、基準容量部600には第2の圧力導入室152
上に不動メンブレン350が形成される。なお、可動ダ
イヤフラム300は、第1の圧力導入室151の上面側
に位置する第1の絶縁性ダイヤフラム膜100、半導体
膜(第1の上部電極)170、第2の絶縁性ダイヤフラ
ム膜130および熱応力緩和膜200より構成されてい
る。一方、不動メンブレン350は、第2の圧力導入室
152の上面側に位置する第1の絶縁性ダイヤフラム膜
100、半導体膜(第2の上部電極)170、第2の絶
縁性ダイヤフラム膜130及び熱応力緩和膜200によ
り構成されている。
【0128】そして、このような構成の本実施形態6の
センサは、図12中、矢印で示す方向から第1の圧力P
1及び第2の圧力P2が印加されると、P1とP2の圧力差
に応じて、感圧容量部500の可動ダイヤフラム300
が変形する。そして、この変形により可動ダイヤフラム
300を構成する第1の上部電極110と第1の下部電
極60との間隙が変化し、第1の上部電極110と第1
の下部電極60とで形成されるキャパシタの静電容量
(Cx)が変化する。従って、この静電容量を検出する
ことによって第1の圧力P1と第1の圧力P2との圧力差
が検出される。一方、基準容量部600の不動メンブレ
ン350は、この不動メンブレン350上の圧力と第2
の圧力導入室152の圧力とが同じであるため、印加圧
力によってたわむことはない。従って、基準容量部60
0の第2の上部電極120と第2の下部電極70とで形
成されるキャパシタの静電容量(CR)は変化しない。
【0129】以上のような本実施形態6に係るセンサ
は、他の実施形態と同様に、上述の図4に示すスイッチ
トキャパシタ型容量検出回路に接続することで、印加さ
れた圧力の差(相対圧力)を検出することができる。
【0130】本実施形態6のセンサを図4の回路に接続
する場合、感圧容量部500の第1の下部電極出力端子
65をスイッチSW1に接続し、第1の上部電極出力端
子115は、オペアンプの負入力端に接続する。また、
基準容量部600の第2の下部電極出力端子75は、ス
イッチSW2端に接続し、第2の上部電極出力端子12
5は、オペアンプの負入力端に接続する。なお、オペア
ンプは、感圧容量部500及び基準容量部600におい
て変化した微少な電荷を検出している。p型拡散層によ
って形成された本実施形態6の第1及び第2の下部電極
60、70は、n型単結晶シリコン基板50からのリー
ク電流により電荷が注入されるとセンサ性能が低下して
しまう。従って、上記のように上部電極をオペアンプの
負入力端子に接続する構成を採用することが好適であ
る。
【0131】本実施形態6では、相対圧力を検出する静
電容量型差圧センサである点が特徴であるが、更に、第
1及び第2の下部電極と、第1及び第2の上部電極が共
に5×1019/cm3以上の高濃度不純物導入領域によ
り構成されているという特徴も有する。上述のように高
濃度不純物領域によって下部電極及び上部電極を形成す
ることで、基板50及び犠牲膜エッチング時に耐エッチ
ング性を発揮させ、特性のバラツキの小さいセンサを製
造することを可能としている。また更に、高濃度不純物
領域によって下部電極及び上部電極を形成することで、
上記実施形態5と同様に、これらの電極の抵抗を低減で
き、センサの感度の温度係数や、応答周波数に対しても
大きな影響を及ぼす。以下、感度の温度係数や応答周波
数に及ぼす電極の抵抗について説明する。
【0132】上述の実施形態5において説明したよう
に、図15に示す従来のセンサにおいて、下部電極を基
板50にボロンを1×1019/cm3の濃度導入して作
成した場合、該下部電極60、70の抵抗は200Ω程
度となる。また、同様に第1及び上部電極を多結晶シリ
コン膜にボロンを1×1019/cm3の濃度導入して形
成した場合、該上部電極の抵抗は10kΩとなる。そし
て、下部電極の抵抗値が200Ωの場合、感度の温度係
数は−1000ppm/℃、上部電極の抵抗値が10k
Ωの場合、応答周波数は10kHzにもなる。
【0133】しかし本実施形態6のように下部電極及び
上部電極の抵抗を不純物濃度を高くすることで低減する
ことにより、センサの応答周波数を図15に示すような
従来のセンサの約10倍以上の100kHzとすること
が可能となる。また、感度の温度係数については、少な
くとも上述の実施形態1〜5と絶対値で同程度が実現さ
れ、図15に示すような従来のセンサと比較して3分の
1以下の−300ppm/℃とできる。
【0134】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の静電容量型圧力センサは感圧容量部の可動ダイヤフラ
ムの構成として、熱膨張係数が前記第2の絶縁性ダイヤ
フラム膜よりも前記基板に近い材料を用いた熱応力緩和
膜であって、該熱応力緩和膜の膜厚の前記第1及び第2
の絶縁性ダイヤフラム膜の合計膜厚に対する膜厚比が約
2.5〜約5.0を満たすような熱応力緩和膜を備え
る。これにより、第1および第2の絶縁性ダイヤフラム
膜の熱膨張係数が基板の該係数に近づけることができな
くとも、可動ダイヤフラムの平均的な熱膨張係数を基板
に近づけることができる。従って、可動タイヤフラムに
発生する熱応力を低減でき、零点、感度の温度依存性の
小さいセンサを得ることができる。
【0135】また、感圧容量部に近接して基準容量部を
設けることにより、これら2つの容量部の容量差をとれ
ば、温度の影響を相殺することができる。従って、より
一層センサの、零点、感度の温度依存性を小さくでき
る。
【0136】また、半導体プロセスの薄膜形成技術や犠
牲膜のエッチング技術を用いて、可動ダイヤフラムを高
い精度で形成できるため、キャパシタを構成する対向電
極の狭い間隙の形成が容易になり、静電容量型圧力セン
サの小型化、高感度化が可能となる。しかも、構成要素
の殆どを基板の1面に対する加工処理により製作できる
ため、集積回路とを一体化した、いわゆる集積化センサ
の製造に極めて好適なものである。
【0137】更に、本発明のセンサは、感度や応答性な
どに優れ、絶対圧力検出用としても、相対圧力検出用の
いずれのセンサとしても優れた特性を発揮することがで
きる。
【0138】また、下部電極及び上部電極における不純
物濃度を十分高くすることで、電極における抵抗を低減
でき、高速応答で、かつ感度の温度依存性の小さい優れ
た特性のセンサを得ることができる。
【0139】更に、高濃度の不純物拡散層から下部電極
及び上部電極を形成することで、犠牲膜をエッチングし
て圧力基準室(圧力導入室)を形成する際に、用いるエ
ッチング液に対し耐性を持たせることができる。このた
め、犠牲膜エッチング時に電極が浸食をうけて静電容量
にバラツキが発生することを防止することも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る静電容量型圧力センサの概略平
面構成を示す図である。
【図2】 図1のA−B線に沿った静電容量型圧力セン
サの感圧容量部と基準容量部の断面構成を示す図であ
る。
【図3】 図1のC−D線に沿った静電容量型圧力セン
サの感圧容量部およびその出力端子部の断面構成を示す
図である。
【図4】 容量検出回路の構成を示す図である。
【図5】 熱応力緩和膜の厚さと可動ダイヤフラムの熱
応力との関係を表わすグラフである。
【図6】 本発明の実施形態2に係る静電容量型圧力セ
ンサの断面構成を示す図である。
【図7】 本発明の実施形態3に係る静電容量型圧力セ
ンサの平面構成を示す図である。
【図8】 本発明の実施形態4に係る静電容量型圧力セ
ンサの平面構成を示す図である。
【図9】 本発明に係る静電容量型圧力センサの下部電
極の抵抗値とセンサの感度の温度係数との関係を示す図
である。
【図10】 本発明に係る静電容量型圧力センサの上部
電極の抵抗値とセンサの応答周波数との関係を示す図で
ある。
【図11】 本発明の実施形態6に係る静電容量型圧力
センサを示す概略平面構成を示す図である。
【図12】 図11のE−F線に沿った静電容量型圧力
センサの感圧容量部と基準容量部の断面構成を示す図で
ある。
【図13】 図11のG−H線に沿った静電容量型圧力
センサの感圧容量部およびその出力端子部の断面構成を
示す図である。
【図14】 本発明の実施形態6に係る静電容量型圧力
センサの製造方法の特徴について説明する図である。
【図15】 従来の静電容量型圧力センサの断面図であ
る。
【符号の説明】
50 基板、60 第1の下部電極、70 第2の下部
電極、80,82 基板保護膜、81 第1の基板保護
膜開口部、83 第2の基板保護膜開口部、90 犠牲
膜、100 第1の絶縁性ダイヤフラム膜、110 第
1の上部電極、120 第2の上部電極、130 第2
の絶縁性ダイヤフラム膜、141 第1のエッチング液
注入口、142 第2のエッチング液注入口、151
第1の圧力導入室(第1の圧力基準室)、152 第2
の圧力導入室、161 第1の圧力導入口(第1のエッ
チング液注入口)、162 第2の圧力導入室(第2の
圧力基準室)、170 半導体膜(多結晶シリコン
膜)、200 熱応力緩和膜、300 可動ダイヤフラ
ム、350 不動メンブレン、400 圧力基準室、5
00 感圧容量部、600 基準容量部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−257618(JP,A) 特開 平10−300603(JP,A) 特開 平9−196786(JP,A) 特開 平9−318477(JP,A) 特開 平6−69519(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 9/00 305 G01L 9/12 H01L 29/84 G01L 1/14

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された感圧容量部の容量変
    化により圧力を検出するための静電容量型圧力センサに
    おいて、 前記感圧容量部は、前記基板の第1面に形成された第1
    の下部電極と、該第1の下部電極上方に該電極と所定の
    間隙を隔てて形成された可動ダイヤフラムと、前記第1
    の下部電極と前記可動ダイヤフラムとの間隙に構成され
    た圧力基準室とを備え、 前記可動ダイヤフラムは、 前記圧力基準室側に形成された第1の絶縁性ダイヤフラ
    ム膜と、該第1の絶縁性ダイヤフラム膜上に前記第1の
    下部電極と対向するように形成された第1の上部電極
    と、該第1の上部電極上に形成された第2の絶縁性ダイ
    ヤフラム膜と、該第2の絶縁性ダイヤフラム膜と前記第
    1絶縁性ダイヤフラム膜を貫通して前記圧力基準室に到
    達するように形成された少なくとも1個の第1エッチン
    グ液注入口と、を備えると共に、更に、圧力基準室上方
    領域において前記第2の絶縁性ダイヤフラム膜を覆い、
    かつ熱膨張係数が前記第2の絶縁性ダイヤフラム膜より
    も前記基板に近い材料から形成された熱応力緩和膜を備
    え、前記エッチング液注入口は前記熱応力緩和膜によっ
    て密封され、前記熱応力緩和膜の膜厚の前記第1及び第2の絶縁性ダ
    イヤフラム膜の合計膜厚に対する膜厚比が約2.5〜約
    5.0である ことを特徴とする静電容量型圧力センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の静電容量型圧力センサ
    において、 前記圧力基準室は、前記基板の第1面上に、その感圧容
    量部形成領域を覆うように犠牲膜を形成し、前記エッチ
    ング液注入口を介して該犠牲膜をエッチング除去するこ
    とで形成されていることを特徴とする静電容量型圧力セ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 基板上に形成された感圧容量部の容量変
    化により圧力を検出するための静電容量型圧力センサに
    おいて、 前記感圧容量部は、前記基板の第1面に形成された第1
    の下部電極と、該第1の下部電極上方に該電極と所定の
    間隙を隔てて形成された可動ダイヤフラムと、前記第1
    の下部電極と前記可動ダイヤフラムとの間隙に構成され
    た圧力基準室とを備え、 前記可動ダイヤフラムは、 前記圧力基準室側に形成された第1の絶縁性ダイヤフラ
    ム膜と、該第1の絶縁性ダイヤフラム膜上に前記第1の
    下部電極と対向するように形成された第1の上部電極
    と、該第1の上部電極上に形成された第2の絶縁性ダイ
    ヤフラム膜と、を備えると共に、更に、圧力基準室上方
    領域において前記第2の絶縁性ダイヤフラム膜を覆い
    膨張係数が前記第2の絶縁性ダイヤフラム膜よりも前記
    基板に近い材料から形成された熱応力緩和膜を備え、該
    熱応力緩和膜の膜厚の前記第1及び第2の絶縁性ダイヤ
    フラム膜の合計膜厚に対する膜厚比は約2.5〜約5.
    0であり、 前記圧力基準室は、前記基板の第1面上に、その感圧容
    量部形成領域を覆うように犠牲膜を形成し、前記基板を
    貫通して該犠牲膜につながる圧力導入口を介して該犠牲
    膜をエッチング除去して形成された圧力導入室により構
    成されることを特徴とする静電容量型圧力センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか一つに記
    載の静電容量型圧力センサにおいて、 前記熱応力緩和膜は、プラズマCVDにより形成された
    窒化シリコン膜であることを特徴とする静電容量型圧力
    センサ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか一つに記
    載の静電容量型圧力センサにおいて、 前記基板には、前記感圧容量部と並列して静電容量の変
    化しない基準容量部が形成され、 該基準容量部は、前記第1の下部電極と同一材料により
    前記基板の第1面に形成された第2の下部電極と、該第
    2の下部電極上に形成された前記第1の絶縁性ダイヤフ
    ラム膜と、前記第2の下部電極に対向するよう前記第1
    の絶縁性ダイヤフラム膜上に形成され前記第1の上部電
    極と同一材料からなる第2の上部電極と、該第2の上部
    電極を覆うように形成された前記第2の絶縁性ダイヤフ
    ラム膜と、前記第2の絶縁性ダイヤフラム膜上に形成さ
    れた熱応力緩和膜と、を備えることを特徴とする静電容
    量型圧力センサ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の静電容量型圧力センサ
    において、 前記第1及び第2の下部電極は、不純物がシリコン基板
    に5×1019/cm3以上導入されて形成された不純物
    拡散層から構成され、 前記第1及び第2の上部電極は、不純物がシリコン膜に
    5×1019/cm3以上導入された不純物拡散層から構
    成されることを特徴とする静電容量型圧力センサ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項4のいずれか一つに記
    載の静電容量型圧力センサにおいて、 前記第1の下部電極は、不純物がシリコン基板に5×1
    19/cm3以上導入されて形成された不純物拡散層か
    ら構成され、 前記第1の上部電極は、不純物がシリコン膜に5×10
    19/cm3以上導入された不純物拡散層から構成される
    ことを特徴とする静電容量型圧力センサ。
  8. 【請求項8】 第1の下部電極と、圧力基準室と、第1
    および第2の絶縁性ダイヤフラム膜および第1の上部電
    極を備える感圧容量部と、 第2の下部電極と、前記第1および第2の絶縁性ダイヤ
    フラム膜および第2の上部電極を備える基準容量部と、
    が同一半導体基板上に形成された静電容量型圧力センサ
    の製造方法であり、 前記基板の第1面に前記第1および前記第2の下部電極
    を形成する工程と、 前記基板の前記感圧容量部形成領域を覆うように犠牲膜
    を形成する工程と、 該犠牲膜を覆うように前記半導体基板の第1面上に第1
    の絶縁性ダイヤフラム膜を形成する工程と、 前記第1の絶縁性ダイヤフラム膜上の前記第1の下部電
    極に対向する位置に第1の上部電極を形成し、同時に前
    記第1の絶縁性ダイヤフラム膜上の前記第2の下部電極
    に対向する位置に第2の上部電極を形成する工程と、 前記第1および前記第2の上部電極を覆うように第2の
    絶縁性ダイヤフラム膜を形成する工程と、 前記第2および第1の絶縁性ダイヤフラム膜を貫通して
    前記犠牲膜に到達するように、少なくとも1個のエッチ
    ング液注入口を形成する工程と、 前記感圧容量部形成領域において、前記エッチング液注
    入口を介して前記犠牲膜をエッチング除去することによ
    り圧力基準室を形成する工程と、 前記第2の絶縁性ダイヤフラム膜上に、プラズマCVD
    により、熱膨張係数が前記第2の絶縁性ダイヤフラム膜
    よりも前記基板に近い材料を用いて熱応力緩和膜を形成
    する工程と、 を含み、前記熱応力緩和膜は、少なくとも圧力基準室上方領域に
    おいて前記第2の絶縁性ダイヤフラム膜を覆って残存す
    ことを特徴とする静電容量型圧力センサの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の製造方法において、 前記熱応力緩和膜は、前記圧力基準室を所望の圧力状態
    に保持するように、前記エッチング液注入口を密封する
    ことを特徴とする静電容量型圧力センサの製造方法。
  10. 【請求項10】 第1の下部電極と、基板を貫通して形
    成された第1の圧力導入口につながった第1の圧力基準
    室と、第1および第2の絶縁性ダイヤフラム膜および第
    1の上部電極を備える感圧容量部と、 第2の下部電極と、前記第1および第2の絶縁性ダイヤ
    フラム膜を貫通して形成された第2の圧力導入口につな
    がった第2の圧力基準室と、第2の上部電極とを備える
    基準容量部と、が同一半導体基板上に形成された静電容
    量型圧力センサの製造方法であり、 前記基板の第1面に前記第1および前記第2の下部電極
    を形成する工程と、 前記基板の前記感圧容量部及び前記基準容量部の形成領
    域に犠牲膜を形成する工程と、 該犠牲膜を覆うように前記基板の第1面上に第1の絶縁
    性ダイヤフラム膜を形成する工程と、 前記第1の絶縁性ダイヤフラム膜上の前記第1の下部電
    極に対向する位置に第1の上部電極を形成し、同時に前
    記第1の絶縁性ダイヤフラム膜上の前記第2の下部電極
    に対向する位置に第2の上部電極を形成する工程と、 前記第1および前記第2の上部電極を覆うように第2の
    絶縁性ダイヤフラム膜を形成する工程と、 前記基板に、該基板の第2面側から前記第1圧力基準室
    の形成位置の前記犠牲膜にまで到達するように前記第1
    の圧力導入口を形成する工程と、 前記基板の第1面側に配置されている前記第2および第
    1の絶縁性ダイヤフラム膜を貫通して前記第2圧力基準
    室の形成位置の前記犠牲膜に到達するように前記第2の
    圧力導入口を形成する工程と、 前記第1及び前記第2の圧力導入口をエッチング液注入
    口として前記第1及び第2の圧力基準室の形成位置にあ
    る前記犠牲膜をエッチング除去し、第1及び第2の圧力
    基準室を形成する工程と、 前記第2の絶縁性ダイヤフラム膜上にプラズマCVD
    により、熱膨張係数が前記第2の絶縁性ダイヤフラム膜
    よりも前記基板に近い材料を用いて熱応力緩和膜を形成
    する工程と、 を含むことを特徴とする静電容量型圧力センサの製造方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項8〜請求項10のいずれか一つ
    に記載の静電容量型圧力センサの製造方法において、 前記第1及び第2の下部電極は、不純物がシリコン基板
    に5×1019/cm3以上導入されて形成された不純物
    拡散層から構成され、 前記第1及び第2の上部電極は、不純物がシリコン膜に
    5×1019/cm3以上導入された不純物拡散層から構
    成されることを特徴とする静電容量型圧力センサの製造
    方法。
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