JP3361787B2 - ボーリング用の工具アセンブリ - Google Patents
ボーリング用の工具アセンブリInfo
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
- Drilling And Boring (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボーリングバーと
それに取り付けて用いる加工径可変の工具カートリッジ
からなるボーリング用の工具アッセンブリに関する。
それに取り付けて用いる加工径可変の工具カートリッジ
からなるボーリング用の工具アッセンブリに関する。
【０００２】
【従来の技術】図４，５は、従来の工具アセンブリを示
すものである。符合１はボーリングバーを示すもので、
テーパシャンク等を介しボーリング機の主軸に取り付け
られるものである。ボーリングバー１はその一部におい
て平坦な側壁５及び底壁７を有するように凹所３を設け
られている。
すものである。符合１はボーリングバーを示すもので、
テーパシャンク等を介しボーリング機の主軸に取り付け
られるものである。ボーリングバー１はその一部におい
て平坦な側壁５及び底壁７を有するように凹所３を設け
られている。
【０００３】符合９は、工具カートリッジで、カートリ
ッジ本体１１を有し、該本体は、ボーリングバー１に形
成されたねじ穴１３にねじ込まれたクランプねじ１５に
よってボーリングバーに固定される。カートリッジ本体
１１にはさらに軸方向アジャストねじ１７がねじ込まれ
て、このねじを伸ばす方向に回転させることによりカー
トリッジ本体と凹所３の端壁との間のスペースを埋める
と同時に本体１１が端壁から大きな力で支持される。
ッジ本体１１を有し、該本体は、ボーリングバー１に形
成されたねじ穴１３にねじ込まれたクランプねじ１５に
よってボーリングバーに固定される。カートリッジ本体
１１にはさらに軸方向アジャストねじ１７がねじ込まれ
て、このねじを伸ばす方向に回転させることによりカー
トリッジ本体と凹所３の端壁との間のスペースを埋める
と同時に本体１１が端壁から大きな力で支持される。
【０００４】カートリッジ本体１１には切削チップ１９
が公知の方法により取り付けられている。またカートリ
ッジ本体１１にはその先端付近においてアジャストねじ
２１が該本体１１内のねじ穴内にねじ込まれ、該アジャ
ストねじは凹所３の側壁に当たるようになっている。
が公知の方法により取り付けられている。またカートリ
ッジ本体１１にはその先端付近においてアジャストねじ
２１が該本体１１内のねじ穴内にねじ込まれ、該アジャ
ストねじは凹所３の側壁に当たるようになっている。
【０００５】かかる構成では、アジャストねじ２１を送
り込むことによりカートリッジ本体１１は弾性変形し切
削チップの最外端部が半径方向外側に変位し、ボーリン
グの加工径を変えることができる。
り込むことによりカートリッジ本体１１は弾性変形し切
削チップの最外端部が半径方向外側に変位し、ボーリン
グの加工径を変えることができる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上述の工具カートリッ
ジ９では、加工径の変化をその弾性変形に依っているの
で、自ずと調節の範囲には限界があり、一般的なもの
で、加工半径の調節は０．１―０．４ｍｍ程度であり、
また弾性変形を大きくする目的で全体を大きくした工具
カートリッジにおいても０．５−０．７ｍｍ程度であ
る。
ジ９では、加工径の変化をその弾性変形に依っているの
で、自ずと調節の範囲には限界があり、一般的なもの
で、加工半径の調節は０．１―０．４ｍｍ程度であり、
また弾性変形を大きくする目的で全体を大きくした工具
カートリッジにおいても０．５−０．７ｍｍ程度であ
る。
【０００７】ボーリングバーに既に取り付けられている
工具カートリッジで種々の被加工物の寸法要求に応じる
ことが可能なように、加工径の調節範囲がより大きい工
具カートリッジを提供することが望まれている。
工具カートリッジで種々の被加工物の寸法要求に応じる
ことが可能なように、加工径の調節範囲がより大きい工
具カートリッジを提供することが望まれている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボーリングバ
ーと、切削チップを支持しボーリングバーに取り付けて
用いる工具カートリッジとよりなる工具アセンブリに適
用されるものある。
ーと、切削チップを支持しボーリングバーに取り付けて
用いる工具カートリッジとよりなる工具アセンブリに適
用されるものある。
【０００９】請求項１に記載の発明では、工具カートリ
ッジの本体をボーリングバーに形成した凹所に枢動可能
に取り付け、ボーリングバーにはその内部で長手方向に
変位可能にドローバーを設け、該ドローバーには、カー
トリッジ本体の枢動点の一方の側で半径方向外側への回
転力を与えるように切削チップの近傍でカートリッジ本
体の一部に力を伝達する主カム作用部が設けられ、また
枢動点の他方の側においてカートリッジ本体に前述の回
転力とは逆方向の回転力を与える圧縮ばねを設け、ドロ
ーバーの長手方向の位置の調節によりカートリッジ本体
の枢動位置の調節ができるようになっている。かかる構
成によって工具カートリッジの枢動位置が大きな範囲で
かつ自動的に調節できる。さらに請求項１に記載の発明
では、圧縮ばねはドローバーとカートリッジ本体との間
に設けられ、ドローバーには副カム作用部が設けられ、
主カム作用部によって与えられるカートリッジ本体の枢
動位置に関係なく、該副カム作用部とカートリッジ本体
との間のばねの圧縮度が変化しない構造となっている。
これにより、カートリッジ本体の枢動位置に関係なく圧
縮ばねが発揮する力は一定であるので、遠心力により切
削チップの位置が変わる度合いがカートリッジ本体の枢
動位置により変化することがない。
ッジの本体をボーリングバーに形成した凹所に枢動可能
に取り付け、ボーリングバーにはその内部で長手方向に
変位可能にドローバーを設け、該ドローバーには、カー
トリッジ本体の枢動点の一方の側で半径方向外側への回
転力を与えるように切削チップの近傍でカートリッジ本
体の一部に力を伝達する主カム作用部が設けられ、また
枢動点の他方の側においてカートリッジ本体に前述の回
転力とは逆方向の回転力を与える圧縮ばねを設け、ドロ
ーバーの長手方向の位置の調節によりカートリッジ本体
の枢動位置の調節ができるようになっている。かかる構
成によって工具カートリッジの枢動位置が大きな範囲で
かつ自動的に調節できる。さらに請求項１に記載の発明
では、圧縮ばねはドローバーとカートリッジ本体との間
に設けられ、ドローバーには副カム作用部が設けられ、
主カム作用部によって与えられるカートリッジ本体の枢
動位置に関係なく、該副カム作用部とカートリッジ本体
との間のばねの圧縮度が変化しない構造となっている。
これにより、カートリッジ本体の枢動位置に関係なく圧
縮ばねが発揮する力は一定であるので、遠心力により切
削チップの位置が変わる度合いがカートリッジ本体の枢
動位置により変化することがない。
【００１０】請求項２に記載の発明では、さらにアジャ
ストねじによりカートリッジ本体の枢動位置の微調整を
可能とした。請求項３に記載の発明では、凹所は両方の
側壁を有するようにボーリングバーの長手方向に延びる
ように形成された溝であり、該両方の側壁によって支持
されたピンによってカートリッジ本体が枢動可能に支持
されている。これにより確実な枢動支持が得られる。
ストねじによりカートリッジ本体の枢動位置の微調整を
可能とした。請求項３に記載の発明では、凹所は両方の
側壁を有するようにボーリングバーの長手方向に延びる
ように形成された溝であり、該両方の側壁によって支持
されたピンによってカートリッジ本体が枢動可能に支持
されている。これにより確実な枢動支持が得られる。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１，２は本発明の実施の形態を
説明する上での便宜上、本発明の実施の形態の特徴の一
部を備えた工具アセンブリを示すもので、ボーリングバ
ー３１と工具カートリッジ３９よりなる。ボーリングバ
ー３１も凹所３３を有するが、ここでは凹所は工具カー
トリッジ３９を緊密に受け入れる両側壁３５を備えた溝
の形態である。凹所３３を貫通してピン３７が延びてお
り、工具カートリッジのカートリッジ本体４１は該ピン
が緊密に貫入する穴を有しこれによってカートリッジ本
体４１はピン３７を中心に遊びなく枢動する。
説明する上での便宜上、本発明の実施の形態の特徴の一
部を備えた工具アセンブリを示すもので、ボーリングバ
ー３１と工具カートリッジ３９よりなる。ボーリングバ
ー３１も凹所３３を有するが、ここでは凹所は工具カー
トリッジ３９を緊密に受け入れる両側壁３５を備えた溝
の形態である。凹所３３を貫通してピン３７が延びてお
り、工具カートリッジのカートリッジ本体４１は該ピン
が緊密に貫入する穴を有しこれによってカートリッジ本
体４１はピン３７を中心に遊びなく枢動する。
【００１２】カートリッジ本体４１の先端付近には、ア
ジャストねじ５１が該カートリッジ本体に設けられたね
じ穴にねじ込まれ、該アジャストねじ５１の先端はボー
リングバー３１の１つの面に接している。
ジャストねじ５１が該カートリッジ本体に設けられたね
じ穴にねじ込まれ、該アジャストねじ５１の先端はボー
リングバー３１の１つの面に接している。
【００１３】切削チップ４９は、従来の例と同様に公知
の方法でカートリッジ本体４１に取り付けられている。
尚、切削チップの刃先が凹所３３の幅のほぼ中央に来る
よう、チップは凹陥部４０において取付られている。
の方法でカートリッジ本体４１に取り付けられている。
尚、切削チップの刃先が凹所３３の幅のほぼ中央に来る
よう、チップは凹陥部４０において取付られている。
【００１４】カートリッジ本体４１の後部において、ボ
ーリングバー３１にはばね収容穴５３が設けられ、該穴
の中に強力な圧縮ばね５５が収容されカートリッジ本体
の後部を押圧するようになっている。尚、このばね収容
穴はカートリッジ本体４１に設けもよい。この場合ばね
５５の全長を短くするように皿ばね等を用いることが望
ましい。いずれにせよ、圧縮ばねはカートリッジ本体後
部とボーリングバー３１との間に設けられる。
ーリングバー３１にはばね収容穴５３が設けられ、該穴
の中に強力な圧縮ばね５５が収容されカートリッジ本体
の後部を押圧するようになっている。尚、このばね収容
穴はカートリッジ本体４１に設けもよい。この場合ばね
５５の全長を短くするように皿ばね等を用いることが望
ましい。いずれにせよ、圧縮ばねはカートリッジ本体後
部とボーリングバー３１との間に設けられる。
【００１５】上述の構成では、アジャストねじ５１を緩
めることにより工具カートリッジ３９は圧縮ばね５５の
作用で図１に示す中立位置から同図で見て時計方向に枢
動しまたアジャストねじを締め付けることにより同図で
見て反時計方向に枢動し、切削チップ４９の刃先の半径
方向位置を極めて大きく調節できる。そしてその調節範
囲の全てにおいて、強力なばねとアジャストねじにより
加えられる力によって加工抵抗に耐える十分な支持が得
られる。
めることにより工具カートリッジ３９は圧縮ばね５５の
作用で図１に示す中立位置から同図で見て時計方向に枢
動しまたアジャストねじを締め付けることにより同図で
見て反時計方向に枢動し、切削チップ４９の刃先の半径
方向位置を極めて大きく調節できる。そしてその調節範
囲の全てにおいて、強力なばねとアジャストねじにより
加えられる力によって加工抵抗に耐える十分な支持が得
られる。
【００１６】図３は、本発明の実施の形態による工具ア
センブリを示すもので、ボーリングバー６１と工具カー
トリッジ６９よりなる。この実施の形態はチップの刃先
の変位を自動的に行うものであり、この目的のためにボ
ーリングバー６１はその中央軸線に沿ってボア５９が設
けられ、該ボア内にドローバー６０が長手方向に摺動可
能に設けられている。このドローバーは図示しない駆動
装置によりボーリング機の制御装置による制御に基づき
駆動される。
センブリを示すもので、ボーリングバー６１と工具カー
トリッジ６９よりなる。この実施の形態はチップの刃先
の変位を自動的に行うものであり、この目的のためにボ
ーリングバー６１はその中央軸線に沿ってボア５９が設
けられ、該ボア内にドローバー６０が長手方向に摺動可
能に設けられている。このドローバーは図示しない駆動
装置によりボーリング機の制御装置による制御に基づき
駆動される。
【００１７】工具カートリッジ６９は、以下に説明する
部分を除き、図１，２に示したものと構成の原理は同じ
であり、これらの部分に付いては説明を省略する。アジ
ャストねじ８１が設けられた位置において、ボーリング
バー６１には半径方向の孔８２が設けられ、該孔内にフ
ォロアロッド８３が摺動可能に設けられている。ドロー
バー６０には主カム作用部８４が形成されており、ドロ
ーバーを長手方向に移動させることにより工具カートリ
ッジ６９をピン６７を中心に枢動させ切削チップの刃先
の半径方向位置を変えることができる。
部分を除き、図１，２に示したものと構成の原理は同じ
であり、これらの部分に付いては説明を省略する。アジ
ャストねじ８１が設けられた位置において、ボーリング
バー６１には半径方向の孔８２が設けられ、該孔内にフ
ォロアロッド８３が摺動可能に設けられている。ドロー
バー６０には主カム作用部８４が形成されており、ドロ
ーバーを長手方向に移動させることにより工具カートリ
ッジ６９をピン６７を中心に枢動させ切削チップの刃先
の半径方向位置を変えることができる。
【００１８】この実施の形態は、圧縮ばね７３が発揮す
る力が工具カートリッジ６９の枢動位置によって変化し
ない構造である。ばねの力が変化した場合、ボーリング
バーが回転したときに生じる遠心力によりピン６７を中
心に工具カートリッジ６９が枢動させられる傾向とばね
の力との関係が変わってくるため、切削チップの刃先の
位置の予測が正確に行えなくなるが、この実施の形態に
よればかかる問題が生じない。即ち、加工中における切
削チップの刃先の位置は、主カム作用部８４がアジャス
トねじ８１を外方に押す力、圧縮ばねの発揮する力、遠
心力、及び被加工物から受ける半径方向内方の力等によ
り決まるが、圧縮ばねの力が変わると刃先の位置は変化
してしまう。
る力が工具カートリッジ６９の枢動位置によって変化し
ない構造である。ばねの力が変化した場合、ボーリング
バーが回転したときに生じる遠心力によりピン６７を中
心に工具カートリッジ６９が枢動させられる傾向とばね
の力との関係が変わってくるため、切削チップの刃先の
位置の予測が正確に行えなくなるが、この実施の形態に
よればかかる問題が生じない。即ち、加工中における切
削チップの刃先の位置は、主カム作用部８４がアジャス
トねじ８１を外方に押す力、圧縮ばねの発揮する力、遠
心力、及び被加工物から受ける半径方向内方の力等によ
り決まるが、圧縮ばねの力が変わると刃先の位置は変化
してしまう。
【００１９】ばね７３は複数の皿ばねを重ねた形態であ
り、工具カートリッジ６９内のばね収容穴に収容されて
いる。ドローバー６０には副カム作用部８５が形成さ
れ、またドローバー６０とばね７３との間にはフォロア
ロッド８７を備えたばね押さえ８９が介在する。両方の
カム作用部８４，８５のプロフィルは、以下の関係を満
たすごときものである。
り、工具カートリッジ６９内のばね収容穴に収容されて
いる。ドローバー６０には副カム作用部８５が形成さ
れ、またドローバー６０とばね７３との間にはフォロア
ロッド８７を備えたばね押さえ８９が介在する。両方の
カム作用部８４，８５のプロフィルは、以下の関係を満
たすごときものである。
【００２０】Ｄ１：Ｄ２ ＝ Ｌ１：Ｌ２
ここで、Ｄ１はフォロアロッド８３の変位量、Ｄ２はフ
ォロアロッド８７の変位量（Ｄ１とＤ２の方向は逆）、
Ｌ１はピン６７の中心からアジャストねじ８１までの距
離、Ｌ２はピン６７の中心からフォロアロッド８７まで
の距離。
ォロアロッド８７の変位量（Ｄ１とＤ２の方向は逆）、
Ｌ１はピン６７の中心からアジャストねじ８１までの距
離、Ｌ２はピン６７の中心からフォロアロッド８７まで
の距離。
【００２１】ここでは、圧縮ばね７３を工具カートリッ
ジ６９に収容する例を示したが、ボーリングバー６１に
肉厚が充分にある場合、ボーリングバーに収容してもよ
いことはもちろんである。
ジ６９に収容する例を示したが、ボーリングバー６１に
肉厚が充分にある場合、ボーリングバーに収容してもよ
いことはもちろんである。
【００２２】また圧縮ばね７３は、図１の例のようにボ
ーリングバー６１と工具カートリッジ６９との間で圧縮
されるように設けてもよい。この場合、圧縮ばねの発揮
する力は変動するが加工径の自動的な調節の作用は発揮
できる。
ーリングバー６１と工具カートリッジ６９との間で圧縮
されるように設けてもよい。この場合、圧縮ばねの発揮
する力は変動するが加工径の自動的な調節の作用は発揮
できる。
【００２３】さらに上述した例において、アジャストね
じ８１はそれが存在すると微調整が可能であるという長
所が得られるが、ドローバー６０による自動調節作用に
は必須の物ではなく、フォロアロッド８３が直接工具カ
ートリッジ６９に接するようにしてもよい。
じ８１はそれが存在すると微調整が可能であるという長
所が得られるが、ドローバー６０による自動調節作用に
は必須の物ではなく、フォロアロッド８３が直接工具カ
ートリッジ６９に接するようにしてもよい。
【００２４】この実施の態様では、ボーリングバー６１
内に工具カートリッジ６９の駆動のための機構の一部が
収容されているが、かかる機構はボーリングバーの中央
に位置するドローバーと、それと対応する工具カートリ
ッジとの間に介在する機構のみであるので、工具カート
リッジ６９と同じものあるいは同じ原理の構成を有する
ものを１つあるいは任意の数増加して設けることができ
る。図３においてはかかる追加の工具カートリッジを符
合９１で示してある。工具カートリッジ９１は概略的に
示してあるが、切削チップがボーリングバー６１の回転
方向に向く配置であることは容易に理解できよう。工具
カートリッジは、直径方向に隔てて２つあるいは周方向
に均等な配置で３つ以上のものを設けることができる。
内に工具カートリッジ６９の駆動のための機構の一部が
収容されているが、かかる機構はボーリングバーの中央
に位置するドローバーと、それと対応する工具カートリ
ッジとの間に介在する機構のみであるので、工具カート
リッジ６９と同じものあるいは同じ原理の構成を有する
ものを１つあるいは任意の数増加して設けることができ
る。図３においてはかかる追加の工具カートリッジを符
合９１で示してある。工具カートリッジ９１は概略的に
示してあるが、切削チップがボーリングバー６１の回転
方向に向く配置であることは容易に理解できよう。工具
カートリッジは、直径方向に隔てて２つあるいは周方向
に均等な配置で３つ以上のものを設けることができる。
【００２５】このように、複数の工具カートリッジを用
いることにより、ボーリングバーの送りを大きくしても
密な切削ピッチを得ることができる。そしてこれら複数
の工具カートリッジの刃先の位置を共通のドローバーで
調節できる。
いることにより、ボーリングバーの送りを大きくしても
密な切削ピッチを得ることができる。そしてこれら複数
の工具カートリッジの刃先の位置を共通のドローバーで
調節できる。
【００２６】この実施の形態によるものでは、刃先の位
置が自動的に調節できかつその調節の範囲が大きいた
め、ボーリングバーの前進ストロークで被加工物をある
寸法で中仕上げし、戻りストロークで寸法を変えて仕上
げ加工するようなことが可能である。複数の工具カート
リッジを用いるものではその中で仕上げ用の切削チップ
を備えた工具カートリッジを、仕上げストローク時所望
の半径位置に変位させるということもできる。また一度
目のストロークである寸法の孔を加工し、二度目のスト
ロークでそれより大きな孔を途中まで加工するといった
ことも可能である。いずれの場合もいくつかの被加工物
に第１工程を行ってから再びそれらに第２工程を行う場
合のように被加工物を再クランプする必要がないので、
第１回目と第２回目の加工の心がずれることがなく、精
度の優れた加工が可能となる。また、工具カートリッジ
を取り替える必要がないので、その位置ずれの可能性が
なく、従来の工具カートリッジにおけるような取付後の
試し加工の必要がない。
置が自動的に調節できかつその調節の範囲が大きいた
め、ボーリングバーの前進ストロークで被加工物をある
寸法で中仕上げし、戻りストロークで寸法を変えて仕上
げ加工するようなことが可能である。複数の工具カート
リッジを用いるものではその中で仕上げ用の切削チップ
を備えた工具カートリッジを、仕上げストローク時所望
の半径位置に変位させるということもできる。また一度
目のストロークである寸法の孔を加工し、二度目のスト
ロークでそれより大きな孔を途中まで加工するといった
ことも可能である。いずれの場合もいくつかの被加工物
に第１工程を行ってから再びそれらに第２工程を行う場
合のように被加工物を再クランプする必要がないので、
第１回目と第２回目の加工の心がずれることがなく、精
度の優れた加工が可能となる。また、工具カートリッジ
を取り替える必要がないので、その位置ずれの可能性が
なく、従来の工具カートリッジにおけるような取付後の
試し加工の必要がない。
【００２７】尚、追加の工具カートリッジ９１はその切
削チップの位置が、ボーリングバー６１の長手方向に関
し工具カートリッジ６９におけるものと同じであるよう
に示したが、本発明はそれに限定されるものではない。
追加の工具カートリッジ９１を工具カートリッジ６９よ
り後方に配置することも可能である。この場合、ボーリ
ングバー６１の１度の前進ストロークで、工具カートリ
ッジ６９の切削チップにより中仕上げを行いつつ追加の
工具カートリッジ９１の切削チップにより仕上げ加工を
行うということが可能となる。この場合、追加の工具カ
ートリッジ９１は工具カートリッジ６９と同じものであ
る必要は無く、またドローバー６０の工具カートリッジ
９１用のカム作用部分のプロフィルと工具カートリッジ
６９用のそれとは異なってくる。
削チップの位置が、ボーリングバー６１の長手方向に関
し工具カートリッジ６９におけるものと同じであるよう
に示したが、本発明はそれに限定されるものではない。
追加の工具カートリッジ９１を工具カートリッジ６９よ
り後方に配置することも可能である。この場合、ボーリ
ングバー６１の１度の前進ストロークで、工具カートリ
ッジ６９の切削チップにより中仕上げを行いつつ追加の
工具カートリッジ９１の切削チップにより仕上げ加工を
行うということが可能となる。この場合、追加の工具カ
ートリッジ９１は工具カートリッジ６９と同じものであ
る必要は無く、またドローバー６０の工具カートリッジ
９１用のカム作用部分のプロフィルと工具カートリッジ
６９用のそれとは異なってくる。
【００２８】尚、切削チップの半径方向位置をドローバ
ーにより調節する他の機構として、本発明で用いられた
圧縮ばね７３の変形による加工寸法の変動の可能性が全
くないよう、切削チップを支持した部材が直接ドローバ
ーのカム作用部に接し、半径方向内方への変位を確実に
阻止される構成のものが知られているが（例えば登録実
用新案第２５３９４７６号公報）、このような機構をそ
れに支持された切削チップが本発明の工具カートリッジ
６９，９１の切削チップより後ろ側に来るように設け、
それを仕上げ用として用い、工具カートリッジ６９，９
１は中仕上げ専用として用いてもよい。この場合、ドロ
ーバーは共通して用いることができるよう、各々の切削
チップに対応したカム作用部のプロフィルが決定され
る。
ーにより調節する他の機構として、本発明で用いられた
圧縮ばね７３の変形による加工寸法の変動の可能性が全
くないよう、切削チップを支持した部材が直接ドローバ
ーのカム作用部に接し、半径方向内方への変位を確実に
阻止される構成のものが知られているが（例えば登録実
用新案第２５３９４７６号公報）、このような機構をそ
れに支持された切削チップが本発明の工具カートリッジ
６９，９１の切削チップより後ろ側に来るように設け、
それを仕上げ用として用い、工具カートリッジ６９，９
１は中仕上げ専用として用いてもよい。この場合、ドロ
ーバーは共通して用いることができるよう、各々の切削
チップに対応したカム作用部のプロフィルが決定され
る。
【図１】本発明の実施の形態を説明する便宜上示した工
具アセンブリの図で、図２のＩ−Ｉ線に沿った断面図
具アセンブリの図で、図２のＩ−Ｉ線に沿った断面図
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線に沿った断面図
【図３】本発明の実施の形態による工具アセンブリの図
で、図１に対応する断面図
で、図１に対応する断面図
【図４】従来の技術による工具カートリッジを用いた工
具アセンブリの平面図
具アセンブリの平面図
【図５】図４の工具アセンブリの側面図
１，３１，６１‥‥‥ボーリングバー
３，３３‥‥‥凹所
１９，４９‥‥‥切削チップ
３７，６９‥‥‥ピン
５１，８１‥‥‥アジャストねじ
５５，９３‥‥‥圧縮ばね
６０‥‥‥ドローバー
８３‥‥‥フォロアロッド
８４‥‥‥主カム作用部
８５‥‥‥副カム作用部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B23B 39/00
B23B 29/034
Claims (3)
- 【請求項１】ボーリングバーと、切削チップを支持し前
記ボーリングバーに取り付けて用いる工具カートリッジ
とよりなる工具アセンブリにおいて、 前記工具カートリッジの本体を前記ボーリングバーに形
成した凹所に枢動可能に取り付け、前記ボーリングバー
にはその内部で長手方向に変位可能にドローバーを設
け、該ドローバーには、前記カートリッジ本体の枢動点
の一方の側で半径方向外側への回転力を与えるように前
記切削チップの近傍で前記カートリッジ本体の一部に力
を伝達する主カム作用部が設けられ、また前記枢動点の
他方の側において前記カートリッジ本体に前記回転力と
は逆方向の回転力を与える圧縮ばねを設け、前記ドロー
バーの長手方向の位置の調節により前記カートリッジ本
体の枢動位置の調節ができるようになっており、また前
記圧縮ばねは前記ドローバーと前記カートリッジ本体と
の間に設けられ、また前記ドローバーには副カム作用部
が設けられ、前記主カム作用部によって与えられる前記
カートリッジ本体の枢動位置に関係なく、該副カム作用
部と前記カートリッジ本体との間の前記ばねの圧縮度が
変わらないようになっていることを特徴とする、工具ア
センブリ。 - 【請求項２】請求項１に記載の工具アセンブリにおい
て、前記主カム作用部と前記カートリッジ本体との間に
はフォロアロッドが設けられ、該フォロアロッドに当た
るように前記カートリッジ本体にねじ込まれたアジャス
トねじが設けられていることを特徴とする、工具アセン
ブリ。 - 【請求項３】請求項１または２に記載の工具アセンブリ
において、前記凹所は両方の側壁を有するようにボーリ
ングバーの長手方向に延びるように形成された溝であ
り、該両方の側壁によって支持されたピンによって前記
カートリッジ本体が枢動可能に支持されていることを特
徴とする、工具アセンブリ。
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| JP2000021360A JP3361787B2 (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | ボーリング用の工具アセンブリ |
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| WO2009005804A1 (en) * | 2007-07-05 | 2009-01-08 | Valenite, Llc | Actuated material removal tool |
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| KR20210156103A (ko) * | 2020-06-17 | 2021-12-24 | 현대자동차주식회사 | 디버링 툴 |
| CN112719322B (zh) * | 2020-12-25 | 2022-04-19 | 株洲钻石切削刀具股份有限公司 | 一种具有退刀结构的切削刀具 |
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|---|---|---|---|---|
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| SU1144786A2 (ru) * | 1983-09-27 | 1985-03-15 | Предприятие П/Я Р-6601 | Устройство дл сн ти двусторонних фасок |
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