JP3361163B2 - 車載専用自動車 - Google Patents

車載専用自動車

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JP3361163B2
JP3361163B2 JP29284993A JP29284993A JP3361163B2 JP 3361163 B2 JP3361163 B2 JP 3361163B2 JP 29284993 A JP29284993 A JP 29284993A JP 29284993 A JP29284993 A JP 29284993A JP 3361163 B2 JP3361163 B2 JP 3361163B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車を荷台に積載
して輸送する車載専用自動車に係り、特に、車体前部に
位置する運転席の後方に上,下2段になった固定荷台と
可動上部荷台とを設け、それぞれの荷台に自動車を積載
するようになった車載専用自動車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車を荷台に積載して輸送
する車載専用自動車としては、運転席の後方に設けられ
た1の荷台上に自動車を積載させるようにしたものの他
に、自動車を効率よく積載して輸送するために、運転席
の後方に上,下2段になった荷台を2段設け、各荷台に
それぞれ自動車を積載するようにしたものが知られてい
た。
【0003】ここで、このように荷台を上,下に2段設
け、各荷台にそれぞれ自動車を積載させるようになった
車載専用自動車としては、一般に、図1及び図2に示す
ように、車体11の前部に位置する運転席12の後方に
設けられた固定荷台13の前後部においてその幅方向両
側にそれぞれ荷台支柱21,22を立設させて、固定荷
台13上に荷台フレーム20を形成し、この荷台フレー
ム20の前部側に位置する荷台支柱21の適当な高さの
位置に可動上部荷台14の前側基端部を回動可能に取り
付ける一方、運転席12の後に設けられた揚げ下し装置
23から滑車24を介して繰り出されたワイヤロープも
しくはチェーンなどの可撓性牽引部材25をこの可動上
部荷台14の後端部に取り付けるようにし、この可動上
部荷台14の後端部を荷台フレーム20の後部側に位置
する荷台支柱22間において保持させるようにしてい
た。
【0004】そして、上記のような従来の車載専用自動
車において、上記の可動上部荷台14と固定荷台13と
にそれぞれ自動車M1,M2を積載させるにあたって
は、先ず、図1に示すように正立状態で格納されていた
タラップ19を、図2に示すように固定荷台13の後側
下方に倒して傾斜延出させ、このタラップ19の先端部
を地面Gに接触させると共に、上記の揚げ下し装置23
を駆動させて可撓性牽引部材25を繰り出し、前部側に
位置する荷台支柱21に取り付けられた上記可動上部荷
台14の前側基端部を回動中心として、この可動上部荷
台14を下方に回転させて、可動上部荷台14を後下り
に傾斜させ、この可動上部荷台14の後端部を固定荷台
13上に接触させるようにした。
【0005】そして、この状態で、固定荷台13の後側
下方に傾斜延出されたタラップ19を介して自動車M1
を可動上部荷台14上に移載させるようにしていた。
【0006】また、このようにして自動車M1を可動上
部荷台14上に移載した後は、前記揚げ下し装置23を
駆動させて可撓性牽引部材25を巻取るようにし、後下
りに傾斜した状態にある可動上部荷台14が、図1に示
すように水平になるまで揚げ下し装置23により可撓性
牽引部材25を巻取り、その後、この可動上部荷台14
の後端部を、ストッパー(図示せず)によって後部側に
位置する荷台支柱22に固定させて保持させるようにし
た。
【0007】このようにして可動上部荷台14上に自動
車M1を積み込んだ後、上記のタラップ19を介して自
動車M2を固定荷台13上に自動車M2を積載するよう
にしていた。
【0008】また、このようにして可動上部荷台14と
固定荷台13とに積載された自動車M1,M2を降車さ
せる場合には、先ず、タラップ19を後側下方に倒して
傾斜延出させ、固定荷台13から自動車M2を降車させ
た後、前記のように可動上部荷台14を後下りに傾斜さ
せ、この可動上部荷台14から自動車M1を降車させる
ようにしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の車載専用自動車においては、自動車M1を可動上部
荷台14上に移載させたり、この可動上部荷台14から
降車させたりする場合、図2に示すように、この可動上
部荷台14を比較的急峻な角度に傾斜させた状態で、自
動車M1を移載させたり、降車させたりするため、これ
らの作業が困難になり、危険を伴うという問題があっ
た。
【0010】また、上記のように傾斜した可動上部荷台
14上に自動車M1を移載させた場合、この自動車M1
の前部が高い位置にあるため、この自動車M1を可動上
部荷台14上に固定させる作業も困難になり、加えて、
車高の低い自動車M1をこの可動上部荷台14上に移載
させたりする場合には、この自動車M1の前端部下面が
傾斜した可動上部荷台14にあたって傷つくという問題
があった。
【0011】さらに、上記のような従来の車載専用自動
車においては、固定荷台13上から自動車M2を降車さ
せた後、可動上部荷台14上に積載された自動車M1を
輸送する場合、自動車M1を可動上部荷台14上に積載
させたままでは、この車載専用自動車の重心が高くなっ
て、車載専用自動車の安定性が悪くなり、走行に危険を
きたすという問題があった。
【0012】このため、上記のような従来の車載専用自
動車において、固定荷台13上から自動車M2を降車さ
せた後、可動上部荷台14上に積載された自動車M1を
輸送するにあたっては、可動上部荷台14上に積載され
ていた自動車M1を可動上部荷台14から固定荷台13
に積み代えて輸送するようにしていた。
【0013】しかし、このように固定荷台13上から自
動車M2を降車させる度に、可動上部荷台14に積載さ
れた自動車M1を固定荷台13に積み代えることは非常
に面倒で時間がかかり、輸送効率が著しく低下するとい
う問題があった。
【0014】また、従来においては、上記のように固定
荷台13上から自動車M2を降車させた後、自動車M1
を可動上部荷台14から固定荷台13に積み代える面倒
をなくすため、自動車M1を積載した可動上部荷台14
を、前記の図2に示すように後下りに傾斜させ、このよ
うに後下りに傾斜された可動上部荷台14上に自動車M
1を積載させた状態で、この車載専用自動車を走行させ
て自動車M1を輸送することが考えられた。
【0015】しかし、このように後下りに傾斜された可
動上部荷台14上に自動車M1を積載させた状態で輸送
する場合、自動車M1が可動上部荷台14上に十分に固
定されていないと、自動車M1がこの可動上部荷台14
から滑り落ちたりする危険があり、安全な走行が行えな
いという問題があった。
【0016】この発明は、上記のように車体前部に位置
する運転席の後方に上,下2段になった固定荷台と可動
上部荷台とを設け、それぞれの荷台に自動車を積載する
ようになった車載専用自動車における上記のような様々
な問題を解決することを課題とするものである。
【0017】すなわち、この発明においては、上記のよ
うな車載専用自動車において、自動車を固定荷台の上に
設けられる可動上部荷台上に移載させたり、この可動上
部荷台上から自動車を降車させたりする作業が簡単かつ
安全に行え、また車高の低い自動車であっても、自動車
が可動上部荷台にあたって傷ついたりするということも
なく、車高の低い自動車を安全に可動上部荷台上に移載
させることができ、さらに固定荷台上から自動車を降車
させた後、可動上部荷台上に積載された自動車を輸送す
る場合にも、可動上部荷台上に積載された自動車を簡単
かつ安全に輸送できるようにすることを課題とするもの
である。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明における車載専
用自動車においては、上記のような課題を解決するた
め、車体11前部に位置する運転席12の後方に設けら
れた固定荷台13上に可動上部荷台14が設けられ、固
定荷台13の後端部に取り付けられたタラップ19を介
して上記の可動上部荷台14と固定荷台13の上にそれ
ぞれ自動車M1,M2を積載する車載専用自動車におい
て、上記の可動上部荷台14を固定荷台13上において
支持する前部支持アーム15と後部支持アーム16とを
それぞれ固定荷台13と可動上部荷台14の幅方向両側
において前後方向に所要間隔を介して回動自在に取り付
けて、可動上部荷台14を固定荷台13上で水平に近い
状態で昇降運動させる四節連鎖運動機構を構成すると共
に、上記の各支持アーム15,16が上下方向に回動す
るようにこの四節連鎖運動機構を駆動させて可動上部荷
台14を固定荷台13上で水平に近い状態で昇降させる
駆動手段18を前部又は後部の何れか一方の支持アーム
15,16側に設け、上記の各支持アーム15,16が
水平に近い状態になって、上記の可動上部荷台14が固
定荷台13上に水平に近い状態で載置されるように構成
すると共に、駆動手段18が設けられていない他方の支
持アーム16,15を固定荷台13から少し上方に押し
上げる押し上げ手段30を設けるようにしたのである。
【0019】なお、上記のように駆動手段18が設けら
れていない他方の支持アーム16,15を固定荷台13
から押し上げる押し上げ手段30を設けるにあたって
は、この押し上げ手段30として、衝撃を軽減するダン
パ機能付きの押し上げ手段30を用いるようにすること
が好ましい。
【0020】
【作用】この発明における車載専用自動車においては、
上記のように可動上部荷台14を固定荷台13上におい
て支持する前部支持アーム15と後部支持アーム16と
をそれぞれ固定荷台13と可動上部荷台14の幅方向両
側において前後方向に所要間隔を介して回動自在に取り
付けて、可動上部荷台14を固定荷台13上で水平に近
い状態で昇降運動させる四節連鎖運動機構を構成すると
共に、前部又は後部の何れか一方の支持アーム15,1
6側に駆動手段18を設け、この駆動手段18により上
記の各支持アーム15,16が上下方向に回動するよう
にして、上記の四節連鎖運動機構を駆動させ、上記の可
動上部荷台14を固定荷台13上で固定荷台13と平行
水平に近い状態で上下方向に円弧を描くようにして昇
降させるようにしたため、上記の各支持アーム15,1
6が回動して可動上部荷台14が下降し、可動上部荷台
14が固定荷台13上に載置された自動車移載下死点に
おいては、各支持アーム15,16及び可動上部荷台1
4が固定荷台13と平 行な水平に近い状態になる。
【0021】また、上記のように固定荷台13と平行な
水平に近い状態で可動上部荷台14固定荷台13上に
載置された状態から、上記のように駆動手段18により
四節連鎖運動機構を駆動させて各支持アーム15,16
を上方に回動させ、可動上部荷台14を固定荷台13の
上方に持ち上げるにあたり、駆動手段18が設けられて
いない他方の支持アーム16,15を押し上げ手段30
によって固定荷台13から少し上方に押し上げるように
したため、大きな動力の駆動手段18を用いなくても、
上記の四節連鎖運動機構が駆動手段18によりスムーズ
に駆動されて、各支持アーム15,16が上方に回動す
るようになり、固定荷台13上に載置された状態にある
可動上部荷台14がスムーズに持ち上げられるようにな
る。
【0022】そして、この発明における車載専用自動車
において、可動上部荷台14と固定荷台13とにそれぞ
れ自動車M1,M2を積載するにあたっては、上記のよ
うに駆動装置18により四節連鎖運動機構を駆動させ
て、各支持アーム15,16を下方に回動させ、各支持
アーム15,16を固定荷台13と平行になるようにほ
ぼ水平に倒して、上記の可動上部荷台14を自動車移載
下死点である固定荷台13上に載置させるようにする。
【0023】次に、この状態で、固定荷台13の後端部
に取り付けられたタラップ19を固定荷台13の後側下
方に傾斜延出させ、このタラップ19を介して自動車M
1をこの可動上部荷台14上に移載させて、この可動上
部荷台14上に自動車M1を固定させるようにする。
【0024】ここで、この発明における車載専用自動車
においては、可動上部荷台14を傾斜させた状態ではな
く、上記のように可動上部荷台14を固定荷台13上に
載置させた状態で、タラップ19を介して自動車M1を
可動上部荷台14上に移載させるため、可動上部荷台1
4上への自動車M1の移載作業が容易に行えるようにな
ると共に、車高の低い自動車M1であっても、この自動
車M1を可動上部荷台14上に移載させる際に、この自
動車M1の前端部下面が傾斜した可動上部荷台14にあ
たって傷つくということがなくなり、さらに可動上部荷
台14上に移載された自動車M1が固定荷台13上の低
い位置にあるため、この自動車M1を可動上部荷台14
に固定させる作業も容易に行えるようになる。
【0025】そして、上記のように可動上部荷台14上
に自動車M1を移載させた後は、上記のように駆動手段
18が設けられていない他方の支持アーム16,15を
押し上げ手段30によって固定荷台13から少し上方に
押し上げると共に、駆動装置18により上記の四節連鎖
運動機構を駆動させて各支持アーム15,16を上方に
回動させるようにする。
【0026】このようにすると自動車M1が積載された
可動上部荷台14がこの四節連鎖運動機構により固定荷
台13とほぼ平行の状態で円弧を描いて上昇する。
【0027】そして、このように四節連鎖運動機構によ
り可動上部荷台14を上昇させて、この可動上部荷台1
4が固定荷台13の上方における自動車積載上死点に達
すると、この可動上部荷台14を上記の各支持アーム1
5,16により支持させた状態で固定させるようにす
る。
【0028】このようにして自動車M1が積載された可
動上部荷台14を自動車積載上死点において固定させた
後、上記のタラップ19を介して自動車M2を固定荷台
13上に積載させるようにする。
【0029】また、上記のようにして固定荷台13と可
動上部荷台14とに積載させた自動車M2,M1を降車
させるにあたっては、先ず、固定荷台13上に積載され
た自動車M2を固定荷台13からタラップ19を介して
降車させるようにする。
【0030】その後、可動上部荷台14上に積載させた
自動車M1を降車させるにあたっては、上記の駆動装置
18より各支持アーム15,16がそれぞれ下方に回動
するように、上記の四節連鎖運動機構を駆動させて、自
動車M1が積載された可動上部荷台14を固定荷台13
と平行に近い状態で円弧を描いて下降させ、この可動上
部荷台14を前記のように自動車移載下死点である固定
荷台13上に載置させるようにし、この状態で、可動上
部荷台14上に積載させた自動車M1を可動上部荷台1
4からタラップ19を介して降車させるようにする。
【0031】また、上記のようにして固定荷台13上に
積載された自動車M2を固定荷台13から降車させた
後、可動上部荷台14上に積載された自動車M1を輸送
する場合には、可動上部荷台14上に積載させた自動車
M1を降車させる場合と同様にして、自動車M1が積載
された可動上部荷台14を下降させ、この可動上部荷台
14を前記のように自動車移載下死点である固定荷台1
3上に載置させ、この状態で自動車M1を輸送させるよ
うにする。
【0032】このようにすると、可動上部荷台14上に
積載されていた自動車M1を可動上部荷台14から固定
荷台13に積み代えなくても、自動車M1を固定荷台1
3上に積載させた場合とほぼ同様の状態になり、この車
載専用自動車における重心が低くなって安定性が増し、
自動車M1を安全に輸送できるようになると共に、自動
車M1が可動上部荷台14上からずれ落ちたりするとい
うこともなくなる。
【0033】また、上記のように駆動装置18により四
節連鎖運動機構を駆動させて、各支持アーム15,16
をそれぞれ下方に回動させ、可動上部荷台14を固定荷
台13上に載置させるにあたり、上記の押し上げ手段3
0として、衝撃を軽減するダンパ機能付きの押し上げ手
段30を用いると、可動上部荷台14を下降させて固定
荷台13上に載置させる際における衝撃がこの押し上げ
手段30によって緩和されるようになる。
【0034】
【実施例】以下、この発明の実施例に係る車載専用自動
車を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0035】(実施例1) この実施例における車載専用自動車においては、図3及
び図4に示すように、車体11前部に位置する運転席1
2の後方に設けられた固定荷台13上に可動上部荷台1
4を設けるにあたり、固定荷台13上においてこの可動
上部荷台14を支持する前部支持アーム15と後部支持
アーム16とを固定荷台13と可動上部荷台14の幅方
向両側において前後方向に所要間隔を介して固定荷台1
3と可動上部荷台14とにそれぞれピン等によって回動
自在に取り付け、各支持アーム15,16と固定荷台1
3と可動上部荷台14とよって四節連鎖運動機構を構成
した。なお、この実施例においては、上記の前部支持ア
ーム15と後部支持アーム16との長さをほぼ同じ長さ
にして、各支持アーム15,16と固定荷台13と可動
上部荷台14とにより四節平行連鎖平行運動機構を構成
するようにした。
【0036】そして、この四節平行連鎖平行運動機構を
駆動させる駆動装置18を設けるにあたっては、駆動装
置18として油圧シリンダ18を用い、固定荷台13の
両側部において後部支持アーム16が取り付けられた位
置より前部側の位置に設けられた取付板26に、この油
圧シリンダ18の基端部をピン等で回動自在に取り付け
ると共に、上記の後部支持アーム16を固定荷台13に
取り付けた部分から下方に向けて補助アーム部16aを
延出させ、上記の油圧シリンダ18において伸縮するロ
ッド18aの先端を、この後部支持アーム16における
補助アーム部16aの端部にピン等で取り付けるように
した。
【0037】一方、油圧シリンダ18が取り付けられて
いない前部支持アーム15側においては、この前部支持
アーム15を固定荷台13から少し上方に押し上げる押
し上げ手段30としてダンパ機能を有するラムシリンダ
30を用い、このラムシリンダ30を倒れた状態にある
前部支持アーム15の下に設けるようにした。
【0038】そして、図3に示すように、上記の油圧シ
リンダ18におけるロッド18aを収縮させた状態にお
いては、上記の四節平行連鎖平行運動機構により前記の
前部支持アーム15と後部支持アーム16とがそれぞれ
下方に回動してほぼ水平に倒れた状態になり、可動上部
荷台14が自動車移載下死点、すなわち固定荷台13上
に載置された状態になるようにした。
【0039】一方、この油圧シリンダ18におけるロッ
ド18aを伸長させた状態では、図4に示すように、上
記の四節平行連鎖平行運動機構により前記の前部支持ア
ーム15と後部支持アーム16とがそれぞれ上方に回動
して、可動上部荷台14が固定荷台13と平行状態で円
弧を描いて上昇し、前部支持アーム15と後部支持アー
ム16とが起立して可動上部荷台14が固定荷台13の
上方における自動車積載上死点に達し、この状態で可動
上部荷台14が起立した前部支持アーム15と後部支持
アーム16とによって保持されるようにした。
【0040】次に、この実施例における車載専用自動車
において、上記の可動上部荷台14と固定荷台13とに
それぞれ自動車M1,M2を積載させるにあたっては、
先ず図3に示すように、油圧シリンダ18におけるロッ
ド18aを収縮させ、各支持アーム15,16を固定荷
台13と平行になるようにほぼ水平に倒し、上記のよう
に可動上部荷台14を自動車移載下死点である固定荷台
13上に載置させるようにする。
【0041】そして、このように可動上部荷台14を固
定荷台13上に載置させた状態で、固定荷台13の後端
部に取り付けられたタラップ19を固定荷台13の後側
下方に傾斜延出させて地面Gに接触させ、このタラップ
19を介して、自動車M1を可動上部荷台14上に移載
させ、この可動上部荷台14上に固定させるようにす
る。
【0042】ここで、この車載専用自動車においては、
上記のように可動上部荷台14を固定荷台13上に載置
させた状態で、タラップ19を介して自動車M1を可動
上部荷台14上に移載させるため、従来の車載専用自動
車のように自動車M1を傾斜した可動上部荷台14上に
移載させる場合に比べて、可動上部荷台14上への自動
車M1の移載作業が容易に行えると共に、車高の低い自
動車M1をこの可動上部荷台14上に移載させる際に
も、この自動車M1の前端部下面が可動上部荷台14に
あたって傷つくということがなく、さらに可動上部荷台
14上に自動車M1を固定させる作業も容易に行えるよ
うになった。
【0043】次に、上記のようにして自動車M1を可動
上部荷台14上に固定させた後は、上記の油圧シリンダ
18におけるロッド18aを伸長させて、後部支持アー
ム16に設けられけた補助アーム部16aを押し、この
後部支持アーム16を上方に回動させるようにすると共
に、前部支持アーム15の下に設けられたラムシリンダ
30のロッド30aを伸長させて、ほぼ水平に倒れた状
態にある前部支持アーム15を少し持ち上げるように
し、これによって上記の四節平行連鎖平行運動機構を駆
動させ、各支持アーム15,16をそれぞれ前方側に向
かって上方に回動させるようにする。このようにする
と、自動車M1が積載された上記の可動上部荷台14
が、固定荷台13と平行状態で円弧を描くようにして上
昇された。
【0044】そして、このように自動車M1が積載され
た可動上部荷台14が上昇して、図4に示すように、固
定荷台13上方の自動車積載上死点に達すると、この可
動上部荷台14を上記の各支持アーム15,16とによ
って支持させると共に、この可動上部荷台14を固定荷
台13の前部の幅方向両側に立設された荷台支柱21に
ストッパー(図示せず)等によって固定させ、その後、
上記のタラップ19を介して自動車M2を固定荷台13
上に積載させるようにする。
【0045】次に、前記のようにして自動車M1,M2
をそれぞれ可動上部荷台14と固定荷台13とに積載さ
せた状態で、この車載専用自動車を走行させて、これら
の自動車M1,M2を輸送した後、上記の固定荷台13
上に積載させた自動車M2を降車させるにあたっては、
前記のように固定荷台13の後端部に取り付けられたタ
ラップ19を固定荷台13の後側下方に傾斜延出させ、
このタラップ19を介して自動車M2を固定荷台13上
から降車させるようにする。
【0046】また、このようにして自動車M2を固定荷
台13上から降車させた後、さらに可動上部荷台14上
に積載された自動車M1を降車させる場合には、この可
動上部荷台14を荷台支柱21に固定させていた前記の
ストッパー等を外して、可動上部荷台14の固定を解除
した後、上記の油圧シリンダ18におけるロッド18a
を収縮させて、各支持アーム15,16がそれぞれ後方
側に向かって下方に回動するように上記の四節平行連鎖
平行運動機構を駆動させる。このようにすると、自動車
M1が積載された可動上部荷台14が、固定荷台13と
平行状態で円弧を描くようにして下降された。
【0047】また、このようにして自動車M1が積載さ
れた可動上部荷台14が下降し、この可動上部荷台14
が自動車移載下死点である固定荷台13上に接近する
と、上記のように下方に回動する前部支持アーム15が
上記のラムシリンダ30に保持され、このラムシリンダ
30によるダンパ機能によって、前部支持アーム15が
倒れる際の衝撃が緩和され、これにより可動上部荷台1
4が緩やかに下降して、図4に示すように、固定荷台1
3上に載置されるようになり、可動上部荷台14を固定
荷台13上に載置させる際の衝撃が少なくなった。
【0048】そして、このように可動上部荷台14を固
定荷台13上に載置させた後、可動上部荷台14上に積
載された自動車M1を、可動上部荷台14からタラップ
19を介して降車させるようにする。
【0049】ここで、この車載専用自動車においては、
上記のように可動上部荷台14を固定荷台13上に載置
させた状態で、自動車M1を可動上部荷台14からタラ
ップ19を介して降車させるため、傾斜した可動上部荷
台14上から自動車M1を降車させるようにした従来の
車載専用自動車に比べて、自動車M1を可動上部荷台1
4上から簡単に降車させることができた。
【0050】また、前記のように自動車M2を固定荷台
13上から降車させた後、可動上部荷台14上に積載さ
れた自動車M1を別の場所に輸送する場合には、上記の
ようにして自動車M1が積載された可動上部荷台14を
自動車移載下死点である固定荷台13上に載置させると
共に、固定荷台13の後端部に取り付けられたタラップ
19を正立させて格納し、この状態で自動車M1を輸送
させるようにする。
【0051】このようにすると、可動上部荷台14上に
積載されていた自動車M1を可動上部荷台14から固定
荷台13に積み代えなくても、自動車M1を固定荷台1
3上に積載させた場合とほぼ同様の状態になり、この車
載専用自動車における重心が低くなって安定性が増し、
自動車M1を可動上部荷台14上に積載させた状態で安
全に走行することができるようになり、また可動上部荷
台14が固定荷台13上に載置された状態にあるため、
自動車M1が可動上部荷台14上からずれ落ちたりする
ということもなかった。
【0052】(実施例2) この実施例における車載専用自動車においても、図5及
び図6に示すように、固定荷台13上において可動上部
荷台14を支持する前部支持アーム15と後部支持アー
ム16とを固定荷台13と可動上部荷台14の幅方向両
側において前後方向に所要間隔を介して固定荷台13と
可動上部荷台14とにそれぞれピン等によって回動自在
に取り付け、各支持アーム15,16と固定荷台13と
可動上部荷台14とによって四節連鎖運動機構を構成す
るようにした。なお、この実施例においても、上記の前
部支持アーム15と後部支持アーム16との長さをほぼ
同じ長さにし、各支持アーム15,16と固定荷台13
と可動上部荷台14とによって四節平行連鎖平行運動機
構を構成するようにした。
【0053】ここで、この実施例における車載専用自動
車においては、上記の四節平行連鎖平行運動機構を駆動
させる駆動装置18を設けるにあたり、固定荷台13前
部の幅方向両側に立設された荷台支柱21から後方に所
要間隔を介するようにして補助支柱27を立設させると
共に、この補助支柱27と荷台支柱21との間に桟材2
8を設けるようにした。
【0054】そして、上記のように補助支柱27と荷台
支柱21との間に設けられた適当な位置の桟材28に、
取付板26を介して駆動装置18として使用する油圧シ
リンダ18の基端部をピン等で回動自在に取り付け、こ
の油圧シリンダ18において伸縮するロッド18aが下
方に向かうようにすると共に、上記の前部支持アーム1
5が固定荷台13に取り付けられた部分から補助アーム
部15aを延出させ、この補助アーム部15aの端部に
上記の油圧シリンダ18におけるロッド18aの先端を
ピン等で取り付けるようにした。
【0055】一方、油圧シリンダ18が設けられていな
い後部支持アーム16側においては、倒れた状態にある
後部支持アーム16の下に、この後部支持アーム16を
固定荷台13から少し上方に押し上げる押し上げ手段3
0として、上記の実施例1の場合と同じダンパ機能を有
するラムシリンダ30を設けるようにした。
【0056】そして、この実施例における車載専用自動
車において、可動上部荷台14と固定荷台13とにそれ
ぞれ自動車M1,M2を積載させるにあたっては、上記
実施例1における車載専用自動車の場合とほぼ同様に、
先ず、図5に示すように、油圧シリンダ18におけるロ
ッド18aを収縮させ、各支持アーム15,16を固定
荷台13と平行になるようにほぼ水平に倒して、可動上
部荷台14を自動車移載下死点である固定荷台13上に
載置させ、この状態で、固定荷台13の後端部に取り付
けられたタラップ19を介して自動車M1を可動上部荷
台14上に移載させ、この可動上部荷台14上に固定さ
せるようにする。
【0057】このようにして自動車M1を可動上部荷台
14上に固定させた後、固定荷台13上に自動車M2を
積載させるにあたっては、上記の油圧シリンダ18にお
けるロッド18aを伸長させて、前部支持アーム15に
設けられけた補助アーム部15aを押し、この前部支持
アーム15を上方に回動させるようにすると共に、後部
支持アーム16の下に設けられたラムシリンダ30のロ
ッド30aを伸長させて、上記のように倒れた状態にあ
る後部支持アーム16を少し持ち上げるようにし、これ
によって各支持アーム15,16がそれぞれ前方側に向
かって上方に回動するように、上記の四節平行連鎖平行
運動機構を駆動させ、自動車M1が積載された可動上部
荷台14を、固定荷台13と平行状態で円弧を描くよう
にして上昇させるようにする。
【0058】そして、このように自動車M1が積載され
た可動上部荷台14が上昇して、図6に示すように、固
定荷台13上方の自動車積載上死点に達すると、この可
動上部荷台14を上記の各支持アーム15,16によっ
て支持させると共に、この可動上部荷台14を荷台支柱
21や補助支柱27にストッパー等によって固定し、そ
の後、上記のタラップ19を介して自動車M2を固定荷
台13上に積載させるようにする。
【0059】次に、上記のようにして自動車M1,M2
をそれぞれ可動上部荷台14と固定荷台13とに積載さ
せた状態で、この車載専用自動車を走行させて、これら
の自動車M1,M2を輸送した後、上記の固定荷台13
上に積載させた自動車M2を降車させるにあたっては、
前記のように固定荷台13の後端部に取り付けられたタ
ラップ19を固定荷台13の後側下方に傾斜延出させ、
このタラップ19を介して自動車M2を固定荷台13上
から降車させるようにする。
【0060】また、このようにして自動車M2を固定荷
台13上から降車させた後、さらに可動上部荷台14上
に積載された自動車M1を降車させる場合には、この可
動上部荷台14を荷台支柱21や補助支柱27に固定さ
せていたストッパー等を外して、可動上部荷台14の固
定を解除した後、油圧シリンダ18におけるロッド18
aを収縮させて、各支持アーム15,16がそれぞれ後
方側に向かって下方に回動するように上記の四節平行連
鎖平行運動機構を駆動させ、自動車M1が積載された可
動上部荷台14を固定荷台13と平行状態で円弧を描く
ようにして下降させ、可動上部荷台1を固定荷台13上
に載置させるようにする。
【0061】ここで、この実施例における車載専用自動
車においても、上記のように自動車M1が積載された可
動上部荷台14が下降して、この可動上部荷台14が自
動車移載下死点である固定荷台13上に接近すると、後
部支持アーム16が上記のラムシリンダ30に保持さ
れ、このラムシリンダ30によるダンパ機能によって、
この後部支持アーム16が倒れる際の衝撃が緩和され、
これにより可動上部荷台14が緩やかに下降して、図6
に示すように、固定荷台13上に載置されるようにな
り、可動上部荷台14が固定荷台13上に載置される際
の衝撃が少なくなった。
【0062】そして、このように可動上部荷台14を固
定荷台13上に載置させた後、可動上部荷台14上に積
載された自動車M1を、可動上部荷台14からタラップ
19を介して降車させるようにする。
【0063】また、前記のようにして自動車M2を固定
荷台13上から降車させた後、可動上部荷台14上に積
載された自動車M1を別の場所に輸送する場合には、上
記のように自動車M1が積載された可動上部荷台14を
自動車移載下死点である固定荷台13上に載置させると
共に、固定荷台13の後端部に取り付けられたタラップ
19を正立させて格納し、この状態で自動車M1を輸送
させるようにする。
【0064】このように、この実施例における車載専用
自動車においても、上記の実施例1における車載専用自
動車の場合と同様に、可動上部荷台14を固定荷台13
上に載置させた状態で、自動車M1を可動上部荷台14
上に積載させたり、自動車M1をこの可動上部荷台14
から降車させたりすることができ、従来の車載専用自動
車に比べて、これらの作業が簡単且つ安全に行えるよう
になった。
【0065】また、前記のように自動車M2を固定荷台
13上から降車させた後、可動上部荷台14上に積載さ
れた自動車M1を別の場所に輸送する場合も、上記の実
施例1における車載専用自動車の場合と同様に、可動上
部荷台14上に積載されていた自動車M1を可動上部荷
台14から固定荷台13に積み代えなくても、自動車M
1を固定荷台13上に積載させた場合とほぼ同様の状態
して輸送することができるようになり、自動車M1を可
動上部荷台14上に積載させたままの状態で安全に走行
することができ、また可動上部荷台14上に載置された
自動車M1がこの可動上部荷台14上からずれ落ちたり
するということもなかった。
【0066】なお、上記の各実施例における車載専用自
動車においては、駆動装置18として油圧シリンダ18
を用いるようにしたが、使用する駆動装置18は油圧シ
リンダ18に限られるものではなく、また油圧シリンダ
18を設ける位置も上記のような位置に限定されず、前
部支持アーム15と後部支持アーム16との何れか一方
において前記の四節平行連鎖平行運動機構を駆動させる
ことができるようになっていればどのようなものであっ
てもよい。
【0067】また、上記の各実施例における車載専用自
動車において、車高の低い自動車M1,M2をタラップ
19を介して可動上部荷台14や固定荷台13の上に積
載させるにあたり、車高の低い自動車M1,M2の前端
部下面が上記のタラップ19にあたって傷付くのを防止
するため、図示していないが、この車載専用自動車の前
部にアウトリガーを設け、このアウトリガーにより車体
11の前部を持ち上げて、車体11を後下がりに傾斜さ
せ、これによりタラップ19と地面Gとのなす角度を小
さくして、車高の低い自動車M1,M2の前端部下面が
タラップ19にあたらないようにすることが好ましい。
【0068】さらに、上記の各実施例における車載専用
自動車においては、前部支持アーム15と後部支持アー
ム16との長さをほぼ同じ長さにして、各支持アーム1
5,16と固定荷台13と可動上部荷台14とによって
四節平行連鎖平行運動機構を構成するようにしたが、例
えば、前部支持アーム15の長さを後部支持アーム16
より少し短くしておき、可動上部荷台14を下降させ
て、自動車移載下死点である固定荷台13上に載置させ
た状態では、この可動上部荷台14の前部が固定荷台1
3より少し浮き上がるようにすると共に、この可動上部
荷台14が上昇して固定荷台13上方の自動車積載上死
点に達した状態では、この可動上部荷台14の前部が若
干下方に傾斜するようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明に係る車
載専用自動車においては、可動上部荷台を固定荷台上に
おいて支持する前部支持アームと後部支持アームとをそ
れぞれ固定荷台と可動上部荷台の幅方向両側において前
後方向に所要間隔を介して回動自在に取り付けて、可動
上部荷台を固定荷台上で水平に近い状態で昇降運動させ
る四節平行連鎖平行運動機構を構成し、前部又は後部の
何れか一方の支持アーム側に設けられた駆動手段によ
り、前部支持アームと後部支持アームとがそれぞれ上下
方向に回動するようにしてこの四節連鎖運動機構を駆動
させ、可動上部荷台が固定荷台とほぼ平行な状態で上下
方向に円弧を描くようにして昇降されて、この可動上部
荷台が下降した自動車移載下死点においては、各支持ア
ーム及び可動上部荷台が固定荷台と平行な水平に近い状
態になって、可動上部荷台が固定荷台上に載置され
うにした。
【0070】この結果、この発明に係る車載専用自動車
においては、上記のように可動上部荷台を固定荷台上に
載置させた状態で、この可動上部荷台上に自動車を移載
させたり、この可動上部荷台上から自動車を降車させた
りすることができ、従来の車載専用自動車のように、可
動上部荷台を傾斜させた状態で、自動車を可動上部荷台
に移載させたり、可動上部荷台から降車させたりする比
べて、これらの作業が簡単かつ安全に行えるようになる
と共に、車高の低い自動車をこの可動上部荷台上に移載
させる際おいても、この自動車の前端部下面が可動上部
荷台にあたって傷つくということもなくなり、さらに可
動上部荷台上に移載された自動車を可動上部荷台上に固
定させたりする作業も簡単に行えるようになった。
【0071】また、この発明に係る車載専用自動車にお
いては、上記のように可動上部荷台を水平に近い状態で
固定荷台上に載置させることができるため、固定荷台か
ら自動車を降車させた後、可動上部荷台上に積載された
自動車を別の場所に輸送する場合にも、従来の車載専用
自動車のように可動上部荷台上に積載されていた自動車
を固定荷台に積み代える必要がなく、可動上部荷台上に
積載された自動車が水平な状態で固定荷台上に載置され
るようになり、自動車を固定荷台上に積載させた場合と
ほぼ同様の状態で輸送することができ、自動車を可動上
部荷台上に積載されたままの状態で、安全な輸送が行え
るようになった。
【0072】また、この発明に係る車載専用自動車にお
いては、駆動手段により四節平行連鎖平行運動機構を駆
動させ、各支持アームを上方に回動させて、上記のよう
に固定荷台上に載置された状態にある可動上部荷台を固
定荷台の上方に持ち上げるにあたり、駆動手段が設けら
れていない他方の支持アームを押し上げ手段によって固
定荷台から少し上方に押し上げるようにしたため、大き
な動力の駆動手段を用いなくても、上記の四節連鎖運動
機構が駆動手段によりスムーズに駆動されて、各支持ア
ームが上方に回動するようになり、固定荷台上に載置さ
れた状態にある可動上部荷台がスムーズに持ち上げられ
るようになった。
【0073】更に、この発明に係る車載専用自動車にお
いて、上記の押し上げ手段として、衝撃を軽減するダン
パ機能付きの押し上げ手段を用いるようにすると、駆動
手段により四節連鎖運動機構を駆動させて各支持アーム
を下方に回動させ、自動車が積載された可動上部荷台を
下降させて固定荷台上に載置させる際に、可動上部荷台
が緩やかに下降し、可動上部荷台が固定荷台上に衝撃な
く載置されるようになった。
【0074】この結果、自動車が積載された可動上部荷
台を下降させて固定荷台上に載置させる際に、この可動
上部荷台に加わる衝撃が緩和され、可動上部荷台上に積
載された自動車が、可動上部荷台を固定荷台上に載置さ
せる際の衝撃によって傷ついたりするということがなか
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の車載専用自動車において、車体前部に位
置する運転席の後方に設けられた固定荷台と可動上部荷
台とにそれぞれ自動車を積載する状態を示した概略側面
図である。
【図2】従来の車載専用自動車において、可動上部荷台
上に自動車を移載させたり、可動上部荷台上から自動車
を降車させたりする状態を示した概略側面図である。
【図3】この発明の実施例1における車載専用自動車に
おいて、車体前部に位置する運転席の後方に設けられた
固定荷台上に可動上部荷台を載置させて、この可動上部
荷台上に自動車を積載させる状態を示した概略側面図で
ある。
【図4】この発明の実施例1における車載専用自動車に
おいて、車体前部に位置する運転席の後方に設けられた
固定荷台と可動上部荷台とにそれぞれ自動車を積載する
状態を示した概略側面図である。
【図5】この発明の実施例2における車載専用自動車に
おいて、体前部に位置する運転席の後方に設けられた固
定荷台上に可動上部荷台を載置させて、この可動上部荷
台上に自動車を積載させる状態を示した概略側面図であ
る。
【図6】この発明の実施例2における車載専用自動車に
おいて、車体前部に位置する運転席の後方に設けられた
固定荷台と可動上部荷台とにそれぞれ自動車を積載する
状態を示した概略側面図である。
【符号の説明】 11 車体 12 運転席 13 固定荷台 14 可動上部荷台 15 前部支持アーム 15a 前部支持アームの補助アーム部 16 後部支持アーム 16a 後部支持アームの補助アーム部 18 駆動装置(油圧シリンダ) 18a ロッド 19 タラップ 30 押し上げ手段(ラムシリンダ) 30a ロッド

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体11前部に位置する運転席12の後
    方に設けられた固定荷台13上に可動上部荷台14が設
    けられ、固定荷台13の後端部に取り付けられたタラッ
    プ19を介して上記の可動上部荷台14と固定荷台13
    の上にそれぞれ自動車M1,M2を積載する車載専用自
    動車において、上記の可動上部荷台14を固定荷台13
    上において支持する前部支持アーム15と後部支持アー
    ム16とをそれぞれ固定荷台13と可動上部荷台14の
    幅方向両側において前後方向に所要間隔を介して回動自
    在に取り付けて、可動上部荷台14を固定荷台13上で
    水平に近い状態で昇降運動させる四節連鎖運動機構を構
    成すると共に、上記の各支持アーム15,16が上下方
    向に回動するようにこの四節連鎖運動機構を駆動させて
    可動上部荷台14を固定荷台13上で水平に近い状態で
    昇降させる駆動手段18を前部又は後部の何れか一方の
    支持アーム15,16側に設け、上記の各支持アーム1
    5,16が水平に近い状態になって、上記の可動上部荷
    台14が固定荷台13上に水平に近い状態で載置される
    ように構成すると共に、駆動手段18が設けられていな
    い他方の支持アーム16,15を固定荷台13から少し
    上方に押し上げる押し上げ手段30を設けたことを特徴
    とする車載専用自動車。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した車載専用自動車にお
    いて、駆動手段18が設けられていない他方の支持アー
    ム16,15を固定荷台13から押し上げる押し上げ手
    段30として、ダンパ機能付きの押し上げ手段30を用
    いたことを特徴とする車載専用自動車。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載した車載専用自動
    車において、上記の前部又は後部の何れか一方の支持ア
    ーム15,16に、固定荷台13に取り付けられた部分
    より延出された補助アーム15a,16aを設け、この
    補助アーム15a,16aを介して上記の駆動手段18
    により各支持アーム15,16を上下方向に回動させる
    ことを特徴とする車載専用自動車。
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