JP3360249B2 - 自動封書作成装置 - Google Patents

自動封書作成装置

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JP3360249B2
JP3360249B2 JP35124098A JP35124098A JP3360249B2 JP 3360249 B2 JP3360249 B2 JP 3360249B2 JP 35124098 A JP35124098 A JP 35124098A JP 35124098 A JP35124098 A JP 35124098A JP 3360249 B2 JP3360249 B2 JP 3360249B2
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善雄 望月
実 坂口
等 小林
重喜 森
弘良 高野
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H37/00Article or web delivery apparatus incorporating devices for performing specified auxiliary operations
    • B65H37/002Web delivery apparatus, the web serving as support for articles, material or another web

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  • Making Paper Articles (AREA)
  • Adhesive Tape Dispensing Devices (AREA)
  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子郵便システムに
おける封書郵便物等の作成に用いて好適な自動封書作成
装置に関する。
【0002】
【従来技術及び課題】印字部により印字した一枚の封筒
用紙と一又は二枚以上の文書用紙を順次搬送し、封筒用
紙の縁部近傍における所定の接着位置に、接着剤付着機
構により接着剤を付着させるとともに、この封筒用紙上
における接着剤の内方に文書用紙を位置決めして重ねた
後、用紙折畳部により封筒用紙と文書用紙を同時に折畳
み、かつ前記接着位置を接着することにより文書用紙を
封入した封書を自動で作成できるようにした自動封書作
成装置は、既に、本出願人が特開平10−16092号
公報等で提案した。
【0003】ところで、接着剤付着機構は、剥離テープ
に接着剤を付着させたロール状の接着剤テープを装填し
たカセットを有し、カセット装着部に装着したカセット
から繰り出される接着剤テープの接着剤を、封筒用紙に
おける所定の接着位置に付着(転写)させる機能を備え
ている。また、この種の接着剤付着機構では、接着剤テ
ープを終端まで使用した場合、封筒用紙の接着途中で接
着剤が終了し、接着不良の封書が作成されたり、秘密を
保持する必要のある文書用紙が残存するなどの不具合を
生ずるため、接着剤テープが終端に達する手前の位置
(ニアエンド)を検出し、この時点で新たな接着剤テー
プと交換できるようにしている。
【0004】従来、接着剤テープのニアエンドは図3に
示すように、カセット100の上下に透過型の光センサ
101を構成する発光部102と受光部103をそれぞ
れ配設し、この光センサ101により接着剤テープ10
4の外周位置104eを検出していた。即ち、この場
合、接着剤テープ104の外周位置104eは、終端に
近付くに従って中心側に変位するため、予め設定した位
置に達し、受光部103が接着剤テープ104により遮
断されていた発光部102からの光を受光すれば、その
位置がニアエンドとして検出される。なお、同図中、1
05は接着剤テープ104の端面104sを保持するフ
ランジ部であり、接着剤テープ104の両端面104s
…は一対のフランジ部105…により挟まれている。
【0005】しかし、このような接着剤テープ104の
ニアエンドを検出する従来の検出方法は、次のような問
題点があった。
【0006】第一に、検出するニアエンドのバラツキが
大きくなるため、余裕をみてかなり手前に検出位置を設
定する必要があり、接着剤テープ104の無駄が多くな
ってしまう。
【0007】第二に、光センサ101が故障、例えば、
発光部102が故障により点灯しない場合には、接着剤
テープ104を有りと判断して動作を継続してしまうた
め、フェイルセーフ機能をもたせることができない。
【0008】第三に、光センサ101に対する検出位置
の設定(変更)は、光センサ101の機械的位置を変更
して行う必要があるため、光センサ101に対する支持
機構が複雑となり、かつ場所を取るとともに、設定調整
も面倒となる。
【0009】本発明はこのような従来技術に存在する課
題を解決したものであり、接着剤テープの無駄をできる
だけ少なくすることにより経済性及び省資源性を高め、
かつフェイルセーフ機能をもたせることにより信頼性を
高めるとともに、センサ部の支持機構の簡略化(小型
化)及び設定調整の容易化を図ることができる自動封書
作成装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明
は、剥離テープToに接着剤Aを付着させたロール状の
接着剤テープTを装填したカセットCを有し、カセット
装着部3に装着したカセットCから繰り出される接着剤
テープTの接着剤Aを、封筒Poを作成する封筒用紙P
eの接着位置Jp(Jq,Jf)に付着させる接着剤付
着機構2p(2q,2f)を備える自動封書作成装置1
を構成するに際して、カセットCにおける接着剤テープ
Tの端面Tsを保持するフランジ部4a,4bの外周縁
に沿って凹部Mx…と凸部My…を形成することによ
り、回転方向に0値対応部5x…と1値対応部5y…が
交互に配列するパターン部5を設け、かつカセット装着
部3に、凹部Mx…と凸部My…を検出するセンサ部6
を配設するとともに、封筒用紙Peに接着剤Aを付着さ
せる付着期間におけるセンサ部6から得る0値対応部5
x…又は1値対応部5y…の計数値Dcと予め設定した
基準値Dsを比較することにより接着剤テープTがテー
プ終端に近付いたことを検出し、かつ対応する処理を行
う検出処理部7を設け、さらに、カセット装着部3を昇
降させる昇降機構部10と、カセット装着部3に配設す
ることにより、カセット装着部3の上昇時に、凹部Mx
…に進入して当該凹部Mx…に係止し、かつ下降時に、
位置が固定された係合部12に係合して凹部Mx…に対
する係止が解除されるストッパ13を有する規制機構部
11を設けてなることを特徴とする。
【0011】この場合、好適な実施の形態により、検出
処理部7には、封筒用紙Peに接着剤Aを付着させる付
着期間におけるセンサ部6から、0値対応部5x…又は
1値対応部5y…の計数値Dcが得られないときにエラ
ー処理を行うエラー処理機能を設ける。
【0012】これにより、封筒用紙Peに接着剤Aを付
着させる一回の付着期間におけるカセットCから繰り出
される接着剤テープTの長さは一定であるため、接着剤
テープTの径が大きい使用初期では、一回の付着期間に
おけるフランジ部4a…の回転角度は小さくなり、セン
サ部6により検出される0値対応部5x…又は1値対応
部5y…の計数値Dcも小さい値となる。これに対し
て、接着剤テープTの径は使用するに従って次第に小さ
くなるため、一回の付着期間におけるフランジ部4a…
の回転角度は使用するに従って大きくなり、センサ部6
により検出される0値対応部5x…又は1値対応部5y
…の計数値Dcも大きい値となる。よって、接着剤テー
プTのニアエンドに対応する計数値に基づいて基準値D
sを設定すれば、検出処理部7により、計数値Dcと基
準値Dsを比較することによってニアエンドを検出でき
る。この結果、検出のバラつきは小さくなり、また、ニ
アエンドの検出位置の設定(変更)は、基準値Dsの変
更により容易に行うことができる。さらに、接着剤付着
機構2p(2q,2f)には、カセット装着部3の上昇
時に、凹部Mx…に進入して当該凹部Mx…に係止し、
かつ下降時に、位置が固定された係合部12に係合して
凹部Mx…に対する係止が解除されるストッパ13を有
する規制機構部11を設けたため、接着剤Aを確実に引
き切ることができる。したがって、フランジ部4a…
は、接着剤テープTを保持する保持機能,接着剤テープ
Tのニアエンドを検出する検出機能及び接着剤テープT
の回転を規制する規制機能の三つの機能を兼用する。
【0013】なお、検出処理部7に、接着剤Aを付着さ
せる付着期間におけるセンサ部6から、0値対応部5x
…又は1値対応部5y…の計数値Dcが得られないとき
にエラー処理を行うエラー処理機能を設ければ、センサ
部6の故障,接着剤テープTの未装填,接着剤テープT
の切断等の異常を迅速かつ確実に検出でき、特に、セン
サ部6の故障に対するフェイルセーフ機能をもたせるこ
とができる。
【0014】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。なお、実施例は電子郵便シ
ステムSにおける封書郵便物Poを作成する自動封書作
成装置1を例示する。
【0015】図14は電子郵便システムSの全体構成を
示す。Stは発信局Btにおける送信時の機能ブロッ
ク、Srは受信局Brにおける受信時の機能ブロック、
Scはホストコンピュータを備える管理センタである。
なお、各郵便局Bt,Brには両方の機能ブロックSt
及びSrを備えている。また、発信局Bt及び受信局B
rはそれぞれファクシミリ部(通信部)70及び71を
備えており、各ファクシミリ部70及び71は、管理セ
ンタScのホストコンピュータと相互に通信可能であ
る。
【0016】発信局Btにおいて、72はコンピュータ
機能に基づくデータ処理部であり、このデータ処理部7
2は、データ処理機能をはじめ、メモリ機能やオートダ
イヤル機能等を備える。このデータ処理部72の入力側
にはイメージスキャナ(読取部)73からイメージデー
タが付与されるとともに、キーボード等の入力部74か
ら入力データが付与される。また、データ処理部72の
出力側には送信データが出力し、ファクシミリ部70を
介して送信される。
【0017】他方、受信局Brにおいて、75はコンピ
ュータ機能に基づくデータ処理部であり、このデータ処
理部75の入力側にはファクシミリ部(通信部)71に
より受信した受信データが付与される。そして、データ
処理部75の出力は自動封書作成装置1に付与される。
【0018】次に、本実施例に係る自動封書作成装置1
の構成について、図14〜図17を参照して説明する。
【0019】自動封書作成装置1は、大別して、給紙部
80,印字部81,第一接着剤付着部82,用紙折畳部
83及び第二接着剤付着部84からなり、図15に示す
ように、給紙部80と印字部81は装置下段に配設する
とともに、第一接着剤付着部82,用紙折畳部83及び
第二接着剤付着部84は装置上段に配設する。
【0020】給紙部80はA4サイズ(大きいサイズ)
の封筒用紙Peを供給する封筒用紙給紙部85とB5サ
イズ(小さいサイズ)の文書用紙Ptを供給する文書用
紙給紙部86を備える。さらに、封筒用紙給紙部85
は、着脱式の用紙カセット85cと、この用紙カセット
85cから封筒用紙Peを一枚ずつ搬出する搬出機構8
5sを有し、また、文書用紙給紙部86は、着脱式の用
紙カセット86cと、この用紙カセット86cから文書
用紙Ptを一枚ずつ搬出する搬出機構86sを有する。
【0021】給紙部80の後段には印字部81を配設す
る。印字部81は封筒用紙給紙部85と文書用紙給紙部
86から選択的に搬送される封筒用紙Peと文書用紙P
tに対して、前記データ処理部75から付与されるイメ
ージデータを印字する機能を有する。
【0022】一方、第一接着剤付着部82は印字部81
の上方に配する。このため、印字部81と第一接着剤付
着部82間は湾曲した搬送路87により接続される。第
一接着剤付着部82は本発明の要部を構成する左接着剤
付着機構2p及び右接着剤付着機構2qを備え、図16
に示すように、矢印Ft方向に搬送される封筒用紙Pe
に対し、この左縁部及び右縁部の近傍に沿った所定の接
着位置Jp,Jqに接着剤Aを付着させる機能を有す
る。
【0023】左接着剤付着機構2pは図1(図13及び
図16参照)に示すように、位置の固定された駆動ユニ
ット21を有する。この駆動ユニット21は前下部から
突出する昇降駆動軸22を有し、この昇降駆動軸22に
カセット装着部3の前下部が支持される。カセット装着
部3はこの昇降駆動軸22に取付けたホルダ支持部23
と、このホルダ支持部23に固定したカセットホルダ2
4を備える。また、駆動ユニット21には、後述するカ
セットCの巻取リールRtに係合して当該巻取リールR
tを回転させる回転駆動軸25を有し、この回転駆動軸
25はカセットホルダ24に対して進退変位する。
【0024】一方、駆動ユニット21は単一の駆動モー
タ26を備え、この駆動モータ26と昇降駆動軸22は
駆動ユニット21に配した第一伝達ギア機構(不図示)
により接続して昇降機構部10を構成するとともに、こ
の第一伝達ギア機構と回転駆動軸25はホルダ支持部2
3に配した第二伝達ギア機構(不図示)により接続して
カセット駆動系を構成する。また、上述した第一伝達ギ
ア機構と第二伝達ギア機構の中途には、それぞれワンウ
ェイクラッチを介在させ、駆動モータ26を一方向(正
方向)に回転させた際には、駆動モータ26から回転駆
動軸25に回転が伝達され、かつ駆動モータ26を他方
向(逆方向)に回転させた際には、駆動モータ26から
昇降駆動軸22に回転が伝達されるように構成する。こ
れにより、単一の駆動モータ26により、巻取リールR
tを巻取方向に回転させることができるとともに、昇降
駆動軸22を一定角度回動変位させることにより、カセ
ット装着部3を、図5中、矢印Fu方向に上昇させるこ
とができる。なお、カセット装着部3は自重又は戻しス
プリングの弾性により下降する。
【0025】カセットホルダ24は、上方、即ち、図1
中矢印Fc方向からカセットCを差し込んで装着可能な
ケース状に構成し、図10及び図11に示すように、内
部にはカセットCに対して位置決めして保持する位置決
め部27f,27rを設ける。これにより、カセットC
は一定の向きでのみ差し込むことができ、例えば、向き
を反対にした場合には差し込むことができない。カセッ
トCをカセットホルダ24に装着した際には、カセット
Cの下端に位置する付着用ローラ36がカセットホルダ
24の下端から下方に突出する。
【0026】なお、他方の右接着剤付着機構2qも基本
的に上述した左接着剤付着機構2pと同様に構成でき
る。この場合、図13に示すように、左接着剤付着機構
2pの駆動ユニット21(ホルダ支持部23を含む)と
右接着剤付着機構2qの駆動ユニット21q(ホルダ支
持部を含む)は左右対称に構成する点を除いて同一構成
となる。これに対して、各駆動ユニット21,21qに
支持される左右のカセットホルダ24,24qは、それ
ぞれ同一方向を向けて配する。この結果、各カセットホ
ルダ24,24qに装着される各カセットC,Cも、図
13に示すように、同一方向を向いた状態となる。
【0027】一方、カセットCは、ベースプレート部3
2とこのベースプレート部32の一面所定位置に直角に
起立したリブ部33…からなるカセット本体31を有す
る。ベースプレート部32の後部には供給リール支軸部
34を回動自在に取付け、この供給リール支軸部34に
供給リールRsを装填する(図12参照)。また、ベー
スプレート部32の前部には巻取リールRtを回動自在
に取付ける(図11参照)。さらに、カセット本体31
の下端には下方に延設したローラ支持部35を一体に設
け、このローラ支持部35の下端に付着用ローラ36を
回動自在に取付ける。なお、37はガイドローラ、31
f,31rは、カセット本体31の前後端に一体に設け
ることにより、前記カセットホルダ24の位置決め部2
7f,27rに係合する被位置決め部をそれぞれ示す。
【0028】また、供給リールRsは図12に示すよう
に、リール半体41と42からなる。リール半体41
は、円盤状のフランジ部4bとこのフランジ部4bの一
面側に一体に設けた筒形の軸受部41bを有するととも
に、リール半体42は、円盤状のフランジ部4aとこの
フランジ部4aの一面側に一体に設けた筒形のコア部4
2aを有する。さらに、供給リール支軸部34の外周部
には、L形の係止溝43…を180゜対向させて一対設
けるとともに、軸受部41bの内周面には、当該係止溝
43…に係止する係止突起44…を180゜対向させて
一対設ける。さらに、軸受部41bの外周部には、L形
の係止溝45…を180゜対向させて一対設けるととも
に、コア部42aの内周面には、当該係止溝45…に係
止する係止突起46…を180゜対向させて一対設け
る。これにより、リール半体42に対してリール半体4
1を、矢印Fa方向に組付け、係止溝45…に係止突起
46…を係合させれば、コア部42aを軸受部41bの
外周部に嵌合させることができるため、供給リールRs
を構成できるとともに、供給リール支軸部34に対し
て、この供給リールRsを、矢印Fb方向に装着し、係
止溝43…に係止突起44…を係合させれば、軸受部4
1bと供給リール支軸部34の外周部を嵌合させること
ができる。なお、各係止溝43…,45…の形状は図1
2に示すように、供給リールRsを矢印Ff方向に引張
った際に、各係止突起44…及び46…が係止溝43…
及び45…の奥端に係止し、軸受部41b及びコア部4
2aが軸方向に抜止めされるように形成する。また、供
給リールRsには適当なバックテンションが付与され
る。
【0029】他方、巻取リールRtは図11に示すよう
に、リール半体47と48からなり、リール半体47
は、円盤状のフランジ部47aとこのフランジ部47a
の一面側に一体に設けた筒形の軸受部47bを有し、こ
の軸受部47bの内周面には周方向に等間隔に配した四
本の溝部を軸方向に形成してある。これにより、後述す
る断面十字形の駆動軸本体53が係合する。また、フラ
ンジ部47aの他面側には筒形の軸部47cを一体に形
成し、この軸部47cをベースプレート部32に回動自
在に取付ける。さらに、図1に示すように、巻取リール
Rtとベースプレート部32間には、巻取リールRtと
一体に回転し、かつ外周にノコギリ歯部49sを有する
ストッパプレート49と、ノコギリ歯部49sに係止可
能な回動自在に支持されたストッパ爪50を配すること
により、巻取リールRtの逆転を阻止する逆転阻止機構
51を配設する。リール半体48は、円盤状のフランジ
部48aとこのフランジ部48aの一面側に一体に設け
た筒形のコア部48bを有し、このコア部48bの内周
面には前記係止突起46…と同様の係止突起を設けると
ともに、前述した軸受部47bの外周面には前記係止溝
45…と同様の係止溝を設ける。これにより、係止溝に
係止突起を係合させれば、コア部48bと軸受部47b
の外周部を嵌合させて巻取リールRtを構成できる。な
お、係止溝の形状は、巻取リールRtが巻取方向に回転
した際に、係止突起が係止溝の奥端に係止し、軸受部4
7b及びコア部48bが軸方向に抜止めされるように形
成する。また、巻取リールRtにより剥離テープToを
巻取る速度は封筒用紙Peの搬送速度よりも若干速い速
度が選定される。
【0030】一方、カセットCには接着剤テープTを装
填する。接着剤テープTは、剥離テープToに接着剤A
を付着させたロール状の接着剤テープであり、装填する
際には、カセットCから供給リールRsを取り外すとと
もに、図12に示すように、一方のリール半体42から
他方のリール半体41を取り外す。そして、ロール状
(ドーナツ状)の接着剤テープTをリール半体42にセ
ットした後、リール半体41を組付けることにより供給
リールRsを構成するとともに、この供給リールRsを
供給リール支軸部34に装着する。また、図1に示すよ
うに、供給リールRsから繰り出される接着剤テープT
は、付着用ローラ36及びガイドローラ37に架け渡し
た後、先端に有する止着用リーダテープを巻取リールR
tのコア部48bの外周面に貼着する。この際、リール
半体48はリール半体47から取り外しておき、リール
半体48に止着用リーダテープを貼着した後、リール半
体47に組付ける。
【0031】ところで、従来のカセットは、カセット本
体に開閉式のリッドを付設していた。したがって、接着
剤テープの交換時には、リッドを開けて供給リールから
残存した接着剤テープを取り外すとともに、巻取リール
から使用後の剥離テープを取り外し、この後、新しい接
着剤テープを装填する。そして、リッドを閉じることに
より、供給リールと巻取リールをカセット本体内に保持
する。しかし、本実施例では、巻取リールRt及び供給
リールRsは、いずれも係止溝43…と係止突起44…
により抜け止めされるため、従来のようなリッドは不要
となる。この結果、コスト低減と装填作業の容易化を図
れるとともに、カセットCを壊れにくい構造にすること
ができる。
【0032】また、従来のカセットは、カセットホルダ
に対して横から水平方向に押し込んで装着していた。こ
れに対して、本実施例では、カセットホルダ24に対す
るカセットCの着脱を片手で行えるようにするととも
に、ワンタッチで容易に着脱できるようにするため、カ
セットホルダ24に対してカセットCを上から差し込ん
で装着し、かつ上に引き抜いて離脱できるようにした。
なお、このような構成により、カセットCの着脱時に
は、回転駆動軸25が邪魔になるため、回転駆動軸25
は駆動軸変位機構15により軸方向へ変位できるように
した。
【0033】図9〜図11は駆動軸変位機構15の構成
を示す。まず、回転駆動軸25は、ホルダ支持部23に
回動自在に支持された伝達シャフト52を備え、この伝
達シャフト52におけるホルダ支持部23から先端に至
る部分は、一定の厚さを有する板状の挿通部52sとし
て形成する(図1及び図9参照)。そして、この挿通部
52sを、コイルスプリング54を介して、後端に大径
の係合部53sを一体に有する駆動軸本体53の中心に
設けた係合孔にスライド自在に挿入する。この駆動軸本
体53は断面十字形に形成し、前述したカセットC側の
軸受部47bの内周面に係合する。また、回転駆動軸2
5に対して隣接した位置であってホルダ支持部23に
は、シャフト55を回動自在に設ける。シャフト55の
上端には水平方向一方に突出したロックレバー56を取
付けるとともに、シャフト55の中間位置には上下に一
対突出した駆動軸操作レバー57を取付ける。ロックレ
バー56はカセットホルダ24に対して平行となる図1
0に示すリリース位置Pxと、このリリース位置Pxか
ら90゜回動変位させることにより、カセットホルダ2
4の上方を覆う図11に示すロック位置Pyに選択的に
位置させることができる。したがって、ロックレバー5
6の回動範囲は90゜に規制するとともに、クリック機
構を設けることによりリリース位置Pxとロック位置P
yに停止するように構成する。さらに、ロックレバー5
6の直下には透過型の光センサを用いたカセットセンサ
58を配設するとともに、カセットCの上端にはシャッ
タ片Cp又はCqを一体に設ける。これにより、ロック
レバー56をロック位置Pyに位置させた際に、カセッ
トセンサ58がシャッタ片Cp又はCqを検出し、カセ
ットCの有無を判断できるようにする。
【0034】そして、このような駆動軸変位機構15
は、ロックレバー56をリリース位置Pxに変位させれ
ば、カセットホルダ24の上方が開放されるとともに、
同時に駆動軸操作レバー57の変位により、係合部53
s(駆動軸本体53)が図10に示すようにカセットホ
ルダ24に対して後退変位せしめられるため、この状態
でカセットホルダ24にカセットCを上方から差し込ん
で装着できる。一方、カセットホルダ24にカセットC
を装着後、ロックレバー56をロック位置Pyへ回動変
位させれば、ロックレバー56はカセットCの上端を押
さえ、図9に示すようにカセットCの位置をロックす
る。また、カセットセンサ58はシャッタ片Cpを検出
し、カセットCが定位置に装着されたことを検出する。
同時に、駆動軸操作レバー57と係合部53sの係合状
態が変化又は解除されるため、駆動軸本体53は図11
に示すように、コイルスプリング54の弾性によりカセ
ットホルダ24の内部に進入し、巻取リールRtの軸受
部47bに係合する。
【0035】次に、接着剤付着機構2p(2q,2f)
に付設する本発明の要部構成について、図1〜図8を参
照して説明する。
【0036】まず、カセットCにおける接着剤テープT
の端面Tsを保持するフランジ部4a,4bには、図1
に示すように、回転方向に0値対応部5x…と1値対応
部5y…が交互に配列するパターン部5を設ける。この
場合、パターン部5は、図6に示すように、フランジ部
4a,4bの外周縁に沿った凹部Mx…と凸部My…、
即ち、0値対応部5x…は、フランジ部4a,4bの外
周縁に切欠いた凹部Mx…により形成し、1値対応部5
y…は、各凹部Mx…により挟まれた凸部My…により
形成する。
【0037】一方、カセット装着部3におけるホルダ支
持部23には、パターン部5の0値対応部5x…と1値
対応部5y…を検出するセンサ部6を配設する。センサ
部6は、図2に示すようにパターン部5(凹部Mx…,
凸部My…)に対向する発光部61と受光部62からな
る透過型の光センサ6sを用いる。
【0038】また、センサ部6はコンピュータ機能を有
する制御部63に接続する。制御部63は、封筒用紙P
eに接着剤Aを付着させる付着期間におけるセンサ部6
から得る0値対応部5x…又は1値対応部5y…を計数
して計数値Dcを得るとともに、予め設定した基準値D
sと計数値Dcを比較し、接着剤テープTのニアエンド
を検出する。そして、ニアエンドを検出したなら対応す
る処理、具体的には報知部64に検出信号を付与し、視
覚的手段或いは聴覚的手段によってニアエンドに達した
ことを報知する。したがって、制御部63と報知部64
は検出処理部7を構成する。この場合、検出処理部7
(制御部63)には、封筒用紙Peに接着剤Aを付着さ
せる付着期間におけるセンサ部6から、0値対応部5x
…又は1値対応部5y…の計数値Dcが得られないとき
にエラー処理を行うエラー処理機能を設けている。
【0039】一方、ホルダ支持部23には図5〜図8に
示すように、カセット装着部3を下降させた際に、フラ
ンジ部4a,4bの回転を許容し、かつ上昇時にフラン
ジ部4a,4bの回転を規制する規制機構部11を設け
る。規制機構部11はホルダ支持部23に取付けたブラ
ケット65を備え、このブラケット65によりストッパ
13の中間部に設けた軸部13sが回動自在に支持され
る。ストッパ13の軸部13sからカセットホルダ24
側は、図8に示すように略水平位置でフランジ部4a,
4bに設けたパターン部5の凹部Mx…に進入して係止
するストッパ本体13mとなり、ストッパ13の軸部1
3sから駆動ユニット21側は、図7に示すように駆動
ユニット21に固定した係合部12に係合する被係合部
13cとなる。また、ストッパ13は、コイルスプリン
グ66によりストッパ本体13mがフランジ部4a,4
bに係止する方向に付勢される。
【0040】他方、第一接着剤付着部82の下方には搬
送路67を設けるとともに、この後段には用紙折畳部8
3を配設する。用紙折畳部83は、第一接着剤付着部8
2から送られた封筒用紙Peを位置決めし、かつ文書用
紙Pt…を位置決めする位置決め機能を有するととも
に、位置決めされた封筒用紙Peと文書用紙Pt…に対
し、プレス機構68により順次折り畳んで接着する折畳
み接着機能を有する。さらに、用紙折畳部83には第二
接着剤付着部84を付設する。第二接着剤付着部84は
用紙折畳部83に位置決めされ封筒用紙Peの前縁部の
近傍に沿った所定の接着位置Jfに接着剤Aを付着させ
る機能を有する。
【0041】第二接着剤付着部84は前記左接着剤付着
機構2pと同様に構成した接着剤付着機構2fを備える
とともに、停止した封筒用紙Peに接着剤Aを付着させ
るため、接着剤付着機構2fを封筒用紙Peの左右方向
に移動させる例えば駆動部により回転駆動される駆動プ
ーリと従動プーリ間に無端ベルトを架け渡して構成した
左右移動機構69を備える。したがって、接着剤付着機
構2fは前記左接着剤付着機構2pに対して直角に配さ
れる。
【0042】次に、本実施例に係る自動封書作成装置1
の動作について、各図を参照して説明する。
【0043】電子郵便システムSにおける発信局Btか
らは、必要事項を記入した一枚の宛名用紙Paと一又は
二枚以上の文書Pb…に係るイメージデータが受信局B
rに送信されるため、受信局Brでは当該イメージデー
タをファクシミリ部71で受信し、受信したイメージデ
ータはデータ処理部75を介して自動封書作成装置1に
付与される。そして、自動封書作成装置1では、宛名用
紙Paに係わるイメージデータが印字された受信側管理
シートPmが作成されるとともに、封筒の印字内容に係
わるイメージデータのみが封筒用紙Peに印字され、か
つ文書Pb…の内容に係わるイメージデータが文書用紙
Pt…に印字されて封書郵便物Poの自動作成が行われ
る。以下、具体的に説明する。
【0044】まず、受信したイメージデータはデータ処
理部75に備えるメモリ機能に記憶される。一方、封筒
用紙給紙部85からは管理シート原紙を兼ねるA4サイ
ズの封筒用紙Peが搬出される。そして、データ処理部
75のメモリ機能から宛名用紙Paに係わる全てのイメ
ージデータが読出され、印字部81により白紙(封筒用
紙Pe)に印字される。これにより、送信側の宛名用紙
Paと同一の内容がそのまま印字された受信側管理シー
トPmが作成される。印字された受信側管理シートPm
は、第一接着剤付着部82,用紙折畳部83,第二接着
剤付着部84をそのまま通過して排出部まで搬送され
る。
【0045】次いで、同様に、封筒用紙給紙部85から
A4サイズの封筒用紙Peが搬出される。そして、デー
タ処理部75のメモリ機能からは宛名用紙Paにおける
封筒の印字内容に係わるイメージデータのみが読出さ
れ、印字部81により封筒用紙Peの所定位置に印字さ
れる。印字された封筒用紙Peは第一接着剤付着部82
に搬送される。
【0046】第一接着剤付着部82では図16に示す矢
印Ft方向に搬送される封筒用紙Peに接着剤Aを付着
させる。この場合、搬送中の封筒用紙Peが付着開始位
置まで搬送されれば、各接着剤付着機構2p,2qのカ
セット装着部3…が下降し、接着剤テープTの接着剤A
が封筒用紙Peに接触する。この際、規制機構部11に
おけるストッパ13の被係合部13cは、図7に示すよ
うに、係合部12に当接してその下方変位が規制される
ため、ストッパ本体13mは下方へ回動変位する。この
結果、ストッパ本体13mと凹部Mx…の係止が解除さ
れ、フランジ部4a,4bの回転が許容される。一方、
巻取リールRtにより剥離テープToを巻取る速度は、
封筒用紙Peの搬送速度よりも若干速い速度が選定され
ているため、封筒用紙Peが搬送されるに従って、接着
剤テープTの接着剤Aは封筒用紙Peに付着(転写)す
るとともに、剥離テープToは巻取リールRtに巻取ら
れる。
【0047】そして、封筒用紙Peが付着終了位置まで
搬送されれば、カセット装着部3…は駆動ユニット2
1,21qに備える昇降機構部10…により上昇せしめ
られ、封筒用紙Peから接着剤Aが引き切られる。図5
に実線で示すカセット装着部3は、矢印Fu方向に上昇
した状態を示している。また、カセット装着部3の上昇
時には、図8に示すように、ストッパ13の被係合部1
3cと係合部12の係合状態が変化又は解除されるた
め、コイルスプリング66により付勢されるストッパ本
体13mは、フランジ部4a,4bの凹部Mx…に進入
する。この結果、ストッパ本体13mと凹部Mx…が係
止し、フランジ部4a,4bの回転が規制されることに
より、接着剤Aは確実に引き切られる。本実施例ではこ
のような規制機構部11を採用するため、従来のような
電磁クラッチ或いはブレーキ機構等の複雑で大掛かりな
機構が不要となる。したがって、少ない部品と簡易な構
造で実現可能となり、コスト低減が図られる。
【0048】また、封筒用紙Peに接着剤Aを付着させ
る付着期間では、常に、接着剤テープTの残存状況が監
視され、ニアエンドが検出される。以下、ニアエンドの
検出方法について、図4に示すフローチャートに従って
説明する。
【0049】まず、予め基準値Dsが制御部63に設定
される(ステップS1)。この場合、基準値Dsは接着
剤テープTのニアエンドに対応する計数値に基づいて設
定される。なお、基準値Dsは任意に変更することがで
きる。一方、接着剤Aの付着開始によりフランジ部4
a,4bが回転するため、パターン部5の0値対応部5
x…又は1値対応部5y…がセンサ部6を順次横切る。
したがって、センサ部6からはオン信号(1値)とオフ
信号(0値)が交互に出力するパルスが得られるため、
制御部63は当該パルス(0値対応部5x…又は1値対
応部5y…)を計数する(ステップS2,S3,S
5)。この際、制御部63は、センサ部6からのパルス
が入力しないとき、即ち、センサ部6の故障,接着剤テ
ープTの未装填,接着剤テープTの切断等の異常が発生
し、接着剤Aの付着が開始している状態になっているに
も拘わらず、0値対応部5x…又は1値対応部5y…の
計数値Dcが得られないときは、エラー処理機能に基づ
いてエラー処理を行う(ステップS4)。エラー処理と
しては、接着剤Aの付着動作を中止するとともに、報知
部64にエラー信号を付与することにより、視覚的手段
或いは聴覚的手段によってエラー発生を報知する処理を
行う。これにより、センサ部6の故障等の異常を迅速か
つ確実に検出できるとともに、特に、センサ部6の故障
に対するフェイルセーフ機能をもたせることができる。
【0050】また、接着剤Aの付着が終了すれば、パル
スに対する計数を停止し、得られた計数値Dcを取り込
む(ステップS6,S7)。そして、制御部63は得ら
れた計数値Dcと予め設定した基準値Dsを比較し、計
数値Dcが基準値Ds以上か否かを判断する。計数値D
cが基準値Ds未満であれば、ニアエンドには達してい
ないため、次の封書作成処理を継続して行う(ステップ
S8,S2…)。これに対して、計数値Dcが基準値D
s以上であれば、ニアエンドに達したと判断し、対応す
る処理を行う(ステップS9)。具体的には、報知部6
4に検出信号を付与し、視覚的手段或いは聴覚的手段に
よってニアエンドに達したことを報知する。また、必要
により、次の封書作成処理を中止する。
【0051】そして、ニアエンドの検出により、接着剤
テープTの交換を行う。交換する際には、まず、ロック
レバー56を図10に示すリリース位置Pxに変位させ
る。これにより、カセットホルダ24の上方が開放さ
れ、同時に駆動軸操作レバー57の変位により、係合部
53s(駆動軸本体53)がカセットホルダ24に対し
て後退変位せしめられる。よって、カセットホルダ24
からカセットCを上方に抜き取ることができる。
【0052】抜き取ったカセットCからは供給リールR
sを取り外すとともに、図12に示すように、一方のリ
ール半体42から他方のリール半体41を取り外す。そ
して、ロール状(ドーナツ状)の接着剤テープTをリー
ル半体42にセットした後、リール半体41を組付ける
ことにより供給リールRsを構成するとともに、この供
給リールRsを供給リール支軸部34に装着する。ま
た、図1に示すように、供給リールRsから繰り出され
る接着剤テープTは、付着用ローラ36及びガイドロー
ラ37に架け渡した後、先端に有する止着用リーダテー
プを巻取リールRtのコア部48bの外周面に貼着す
る。この際、リール半体48はリール半体47から取り
外しておき、リール半体48に止着用リーダテープを貼
着した後、リール半体47に組付ける。
【0053】そして、接着剤テープTの装填されたカセ
ットCはカセットホルダ24に上方から差し込んで装着
する。カセットホルダ24にカセットCを装着したな
ら、ロックレバー56を図11(図9)に示すロック位
置Pyへ回動変位させれば、ロックレバー56はカセッ
トCの上端を押さえ、カセットCの位置をロックする。
また、カセットセンサ58はシャッタ片Cpを検出し、
カセットCが定位置に装着されたことを検出する。同時
に、駆動軸操作レバー57と係合部53sの係合が解除
されるため、駆動軸本体53は図11に示すように、コ
イルスプリング54の弾性によりカセットホルダ24の
内部に進入し、巻取リールRtの軸受部47bに係合す
る。これにより、回転駆動軸25、即ち、伝達シャフト
52が回転すれば、伝達シャフト52に係合する駆動軸
本体53が回転し、さらに、この駆動軸本体53に係合
する巻取リールRtの軸受部47bが回転する。なお、
任意のカセットCは三つの接着剤付着機構2p,2q,
2fのいずれにも装着できる。この場合、カセットC
は、図13に示したように接着剤付着機構2pと2qで
は同一方向を向いて装着される。
【0054】他方、第一接着剤付着部82を通過した封
筒用紙Peは、用紙折畳部83に搬送される。用紙折畳
部83では、第一接着剤付着部82から送られた封筒用
紙Peを位置決めするとともに、引き続いて搬送される
文書用紙Pt…を位置決めする。そして、文書用紙Pt
…を位置決めする間に、用紙折畳部83に付設した第二
接着剤付着部84(前接着剤付着機構2f)により、封
筒用紙Peの前縁部の近傍に沿った所定の接着位置Jf
に接着剤Aが付着せしめられる。この際、前接着剤付着
機構2fは、図17に示す矢印Fh方向に移動する。一
方、位置決めされた封筒用紙Peと文書用紙Pt…は、
プレス機構68により順次折り畳まれて接着される。
【0055】このように、自動封書作成装置1では、受
信局Brで受信したイメージデータが印字され、最終的
に、密閉された封筒の中に折畳んだ文書用紙Pt…が収
容される一通の封書(封書郵便物Po)が作成される。
よって、封書作成の機械化及び自動化が容易に実現され
るとともに、既製封筒が不要となるため、封書作成時の
経済性及び汎用性が高められる。特に、第一接着剤付着
部82により、搬送中の封筒用紙Peに対して接着剤A
を付着させるとともに、第二接着剤付着部84により、
用紙折畳部83に位置決めされた封書用紙Peに対して
文書用紙Pt…の処理中に接着剤Aを付着させるため、
接着剤Aを付着させるための独立した専用工程(時間)
が不要となり、作成時間の短縮(高速化)によって量産
性及び作成効率が高められる。このような自動封書作成
装置1は、一枚の封筒用紙Peからの封筒の作成,文書
用紙Pt…の折畳み,封筒への文書用紙Pt…の投入,
封筒の封緘が一緒に行われ、最終的に一通の封書郵便物
Poが作成される。特に、規格サイズであるA4サイズ
の封筒用紙PeとB5サイズの文書用紙Pt…を選定す
ることにより、一般的な規格紙をそのまま利用できるた
め、汎用性を高めることができる。
【0056】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成,手法等において、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で任意に変更,追加,削除できる。例えば、パタ
ーン部5の0値対応部5x…と1値対応部5y…におけ
る0値と1値は、単に異なる二値を意味するものであっ
て、絶対値としての0と1を意味するものではない。ま
た、検出処理部7は異なる基準値Ds…を複数設定し、
最初の基準値Dsに基づいて予備警報を発し、次の基準
値Dsに基づいて本警報を発してもよく、任意の処理が
適用される。
【0057】
【発明の効果】このように、本発明に係る自動封書作成
装置は、カセットにおける接着剤テープの端面を保持す
るフランジ部の外周縁に沿って凹部と凸部を形成するこ
とにより、回転方向に0値対応部と1値対応部が交互に
配列するパターン部を設け、かつカセット装着部に、凹
部と凸部を検出するセンサ部を配設するとともに、封筒
用紙に接着剤を付着させる付着期間におけるセンサ部か
ら得る0値対応部又は1値対応部の計数値と予め設定し
た基準値を比較することにより接着剤テープがテープ終
端に近付いたことを検出し、かつ対応する処理を行う検
出処理部を設け、さらに、カセット装着部を昇降させる
昇降機構部と、カセット装着部に配設することにより、
当該カセット装着部の上昇時に、凹部に進入して当該凹
部に係止し、かつ下降時に、位置が固定された係合部に
係合して凹部に対する係止が解除されるストッパを有す
る規制機構部を設けてなるため、次のような顕著な効果
を奏する。
【0058】 検出するニアエンドのバラツキを小さ
くすることができるため、接着剤テープの無駄を低減
し、経済性及び省資源性を高めることができる。
【0059】 センサ部の支持機構の簡略化(小型
化)及びこれに基づくコストダウンを図れるとともに、
ニアエンドの検出位置の設定(変更)は、基準値の変更
により容易に行うことができる。
【0060】 カセット装着部の上昇時に、凹部に進
入して当該凹部に係止し、かつ下降時に、位置が固定さ
れた係合部に係合して凹部に対する係止が解除されるス
トッパを有する規制機構部を設けたため、接着剤を確実
に切り離すことができることに加え、フランジ部を、接
着剤テープを保持する保持機能,接着剤テープのニアエ
ンドを検出する検出機能及び接着剤テープの回転を規制
する規制機能の三つの機能に兼用でき、更なる低コスト
化と小型化に寄与できる。
【0061】 好適な実施の形態により、検出処理部
に、封筒用紙に接着剤を付着させる付着期間におけるセ
ンサ部から、0値対応部又は1値対応部の計数値が得ら
れないときにエラー処理を行うエラー処理機能を設けれ
ば、センサ部の故障,接着剤テープの未装填,接着剤テ
ープの切断等の異常を迅速かつ確実に検出できるととも
に、特に、センサ部の故障に対するフェイルセーフ機能
をもたせることができるため、信頼性を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る自動封書作成装置に備える接着
剤付着機構のカセットを離脱した状態を示す側面方向か
ら見た構成図、
【図2】同自動封書作成装置に備える接着剤付着機構の
要部抽出構成図、
【図3】従来技術の説明図、
【図4】同自動封書作成装置に備える接着剤付着機構の
要部の処理手順を示すフローチャート、
【図5】同接着剤付着機構のカセット装着部を上昇させ
た状態を示す側面方向から見た構成図、
【図6】同接着剤付着機構の規制機構部を側面方向から
見た構成図、
【図7】同接着剤付着機構のカセット装着部を下降させ
た状態における規制機構部の正面方向から見た一部断面
構成図、
【図8】同接着剤付着機構のカセット装着部を上昇させ
た状態における規制機構部の正面方向から見た一部断面
構成図、
【図9】同接着剤付着機構の駆動軸変位機構を正面方向
から見た一部断面構成図、
【図10】同駆動軸変位機構のロックレバーをリリース
位置に変位させた状態における平面方向から見た一部断
面構成図、
【図11】同駆動軸変位機構のロックレバーをロック位
置に変位させた状態における平面方向から見た一部断面
構成図、
【図12】同接着剤付着機構に用いるカセットの供給リ
ールを分解した状態を示す正面方向から見た一部断面構
成図、
【図13】同接着剤付着機構を平面方向から見た模式
図、
【図14】同自動封書作成装置を備える電子郵便システ
ムの全体概要図、
【図15】同自動封書作成装置の全体を示す概略構成
図、
【図16】同自動封書作成装置に備える接着剤付着機構
(第一接着剤付着部)の動作を説明するための平面方向
から見た模式図、
【図17】同自動封書作成装置に備える接着剤付着機構
(第二接着剤付着部)の動作を説明するための平面方向
から見た模式図、
【符号の説明】
1 自動封書作成装置 2p… 接着剤付着機構 3 カセット装着部 4a… フランジ部 5 パターン部 5x… 0値対応部 5y… 1値対応部 6 センサ部 6s 光センサ 7 検出処理部 10 昇降機構部 11 規制機構部 12 係合部 13 ストッパ To 剥離テープ A 接着剤 C カセット Po 封筒 Pe 封筒用紙 Jp… 接着位置 Ts 接着剤テープの端面 Mx… 凹部 My… 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 重喜 長野県長野市稲里町下氷鉋1163番地 長 野日本無線株式会社内 (72)発明者 高野 弘良 長野県長野市稲里町下氷鉋1163番地 長 野日本無線株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−152059(JP,A) 特開 昭63−134457(JP,A) 特開 平3−272970(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 26/06 B31B 1/62 321 B31B 21/62 B65H 35/07

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離テープに接着剤を付着させたロール
    状の接着剤テープを装填したカセットを有し、カセット
    装着部に装着した前記カセットから繰り出される接着剤
    テープの接着剤を、封筒を作成する封筒用紙の接着位置
    に付着させる接着剤付着機構を備える自動封書作成装置
    において、前記カセットにおける接着剤テープの端面を
    保持するフランジ部の外周縁に沿って凹部と凸部を形成
    することにより、回転方向に0値対応部と1値対応部が
    交互に配列するパターン部を設け、かつ前記カセット装
    着部に、前記凹部と前記凸部を検出するセンサ部を配設
    するとともに、前記封筒用紙に接着剤を付着させる付着
    期間における前記センサ部から得る0値対応部又は1値
    対応部の計数値と予め設定した基準値を比較することに
    より前記接着剤テープがテープ終端に近付いたことを検
    出し、かつ対応する処理を行う検出処理部を設け、さら
    に、前記カセット装着部を昇降させる昇降機構部と、前
    記カセット装着部に配設することにより、当該カセット
    装着部の上昇時に、前記凹部に進入して当該凹部に係止
    し、かつ下降時に、位置が固定された係合部に係合して
    前記凹部に対する係止が解除されるストッパを有する規
    制機構部を設けてなることを特徴とする自動封書作成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記検出処理部には、封筒用紙に接着剤
    を付着させる付着期間における前記センサ部から、0値
    対応部又は1値対応部の計数値が得られないときにエラ
    ー処理を行うエラー処理機能を備えることを特徴とする
    請求項1記載の自動封書作成装置。
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