JP3360126B2 - 熱交換器の製造方法 - Google Patents

熱交換器の製造方法

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JP3360126B2
JP3360126B2 JP03815293A JP3815293A JP3360126B2 JP 3360126 B2 JP3360126 B2 JP 3360126B2 JP 03815293 A JP03815293 A JP 03815293A JP 3815293 A JP3815293 A JP 3815293A JP 3360126 B2 JP3360126 B2 JP 3360126B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として自動車やオー
トバイ等のラジエータとして用いられる熱交換器の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ラジエータを製造する場合、左
右のヘッダ部間に複数の熱交換管を並列状に渡し、各熱
交換管間にフィンを介在させてラジエータを組み立てた
後、高温雰囲気の炉中で各部材同士をろう付けして結合
させることにより一定厚さの平板状のラジエータが製造
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、市販自動車はそ
のフロント部分が空気抵抗軽減の観点から一定角度傾斜
した所謂スラントノーズとされる場合が多い。そのた
め、ラジエータの高さも従来より低くし、なお且つ同等
の性能を発揮することが要求される。しかしながら、従
来方法により得られる一定厚さの平板状のラジエータで
はこの要求に充分対応できないという問題がある。この
ため、レース用オートバイ等で用いられている一定角度
に湾曲したラジエータを用いて上記の要求に対応するこ
とが考えられる。しかし、このラジエータの製造には多
大の手間を要し、コストが高くなることから市販車では
使用できないのが実情である。
【0004】本発明の目的は、一定曲率に湾曲したラジ
エータ等を簡単且つ安価に製造するための製造方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る熱交換器の
製造方法は、上下のヘッダ部に左右に並列な複数の熱交
換管の上下両端をそれぞれ連通せしめ、各熱交換管間に
フィンを介在させて熱交換器を組み立てた後、高温雰囲
気の炉中で各部材同士をろう付けして結合させ、このろ
う付けによる軟化状態のすべての熱交換管をフィンごと
前方又は後方へアーチ状に曲げ加工する熱交換器の製造
方法であって、左右一対の曲げロール間へ接近自在(矢
印a方向)なセンタロールと、センタロールに接近自在
(矢印b方向)であると共にセンタロールの左右側方へ
それぞれ移動自在(矢印c方向)な2つの曲げロールに
より曲げ加工を行うもので、センタロールのロール径が
曲げロールのロール径よりも大きいものとなされてお
り、ろう付け後の軟化状態の上記熱交換器を、そのヘッ
ダが左右位置となるようにして、センタロールと2つの
曲げロール間に挟み込み、センタロールを矢印a方向
に、また2つの曲げロールを矢印bおよびc方向に移動
させ、かつこの際、各ロールは正逆に回転しているとと
もに、熱交換器を各ロール間で左右に往復(矢印d方
向)させて、その各 パスごとに段階的に上記各ロールを
作動させることにより、最終的に所定の曲率のアーチ状
に熱交換器を曲げ加工することを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明方法によれば、ろう付け後の軟化状態の
熱交換器を曲げ加工するため、容易に曲げ加工が行え、
また比較的薄肉のアルミニウム板等で構成されるフィン
等を傷めることもない。
【0007】
【実施例】次に、本発明方法をラジエータの製造に適用
した場合の実施例について図面にしたがって説明する。
【0008】本明細書において、前後、左右、上下は図
1を基準とし、前とは図面紙葉の表側を、後とは同裏側
をいい、また左とは同図左側、右とは同図右側をいう。
さらに上とは同図上側、下とは同図下側をいうものとす
る。
【0009】図1に示すように、ラジエータ(1) は、下
述する合成樹脂製のヘッダ本体(2a)を除いて全体がアル
ミニウム製であって、上下のヘッダ(2) と、両ヘッダ
(2) 間に渡された複数の熱交換管(3) と、各熱交換管
(3) 間に介在されているコルゲート・フィン(4) とを備
えている。ヘッダ(2) は一面が開口した略箱形のヘッダ
本体(2a)およびヘッダ本体(2a)の開口を塞ぐヘッダ・プ
レート(2b)からなり、ヘッダ・プレート(2b)はアルミニ
ウム・ブレージング・シートで構成されている。また、
熱交換管(3) は表面にはろう材層が積層されている。
【0010】上記ラジエータ(1) を曲げ加工するに当た
っては、ヘッダ・プレート(2b)間に複数の熱交換管(3)
を渡し止め、各熱交換管(3) 間にコルゲート・フィン
(4) を嵌め入れた後、フラックスを吹き付け、約600
℃の雰囲気に保たれた炉内でろう付けを行うことによ
り、各部材同士を接合させる。その後、まだ軟化状態の
ラジエータ(1) について、下述する曲げ方法によりすべ
ての熱交換管(3) をコルゲート・フィン(4) ごと前方へ
アーチ状に曲げ加工するものである。なお、上記ろう付
け後におけるヘッダ・プレート(2b)には、ヘッダ本体(2
a)がかしめ止められる。
【0011】図2・図3はロール曲げにより、曲げ加工
を行う場合を示す。左右一対の曲げロール(B) 間へ接近
自在(矢印a方向)なセンタロール(A) と、センタロー
ル(A) に接近自在(矢印b方向)であると共にセンタロ
ール(A) の左右側方へそれぞれ移動自在(矢印c方向)
な2つの曲げロール(B) により曲げ加工を行う。この場
合、センタロール(A) と曲げロール(B) のロール径の比
は4:1とし、センタロール(A) をφ100mm、曲げ
ロール(B) をφ25mmとする。
【0012】ろう付け後の軟化状態の上記ラジエータ
(1) を、そのヘッダ(2) が左右位置となるようにして、
センタロール(A) と2つの曲げロール(B) 間に挟み込
む。そして、センタロール(A) を矢印a方向に、また2
つの曲げロール(B) を矢印bおよびc方向に移動させて
曲げ加工を行う。この場合、ラジエータ(1) を各ロール
間で左右に往復(矢印d方向)させ、その各パスごとに
段階的に上記各ロールを作動させることにより、最終的
に所定の曲率にラジエータ(1) を曲げるものである。ま
た、この際、上記各ロールは正逆に回転している。
【0013】上記ロール曲げによれば、ラジエータ(1)
が容易に曲げられ、しかもセンタロール(A) の外周面に
2つの曲げロール(B) を介してラジエータ(1) が段階的
に巻き付けられるように曲げられることから、金属薄板
からなるこの種ラジエータ(1) 自体を損傷することがな
い。
【0014】この他、上記ロール曲げにおいて、ラジエ
ータ(1) における各熱交換管(3) の左右両端部分には一
定長の直線部分が残されるが、この直線部分と中央の曲
げ部分を美麗に形成するために、各パスにおいて、熱交
換管(3) の直線部分が曲げロール(B) に差し掛かると同
時にその差し掛かった側の曲げロール(B) を一旦後退さ
せることもある(図参照)。この操作によって、熱交
換管(3) の両端側にそれぞれ所定長の直線部がスムーズ
に形成できる。
【0015】述した実施例において、ろう付け後の軟
化状態の熱交換管を前方へ曲げる構成としたが、後方へ
曲げることもある。
【0016】
【発明の効果】本発明の熱交換器の製造方法は、上述の
ように、左右一対の曲げロール間へ接近自在(矢印a方
向)なセンタロールと、センタロールに接近自在(矢印
b方向)であると共にセンタロールの左右側方へそれぞ
れ移動自在(矢印c方向)な2つの曲げロールにより曲
げ加工を行うもので、センタロールのロール径が曲げロ
ールのロール径よりも大きいものとなされており、ろう
付け後の軟化状態の上記熱交換器を、そのヘッダが左右
位置となるようにして、センタロールと2つの曲げロー
ル間に挟み込み、センタロールを矢印a方向に、また2
つの曲げロールを矢印bおよびc方向に移動させ、かつ
この際、各ロールは正逆に回転しているとともに、熱交
換器を各ロール間で左右に往復(矢印d方向)させて、
その各パスごとに段階的に上記各ロールを作動させるこ
とにより、最終的に所定の曲率のアーチ状に熱交換器を
曲げ加工するもので、本発明の方法によれば、ろう付け
後の軟化状態の熱交換器等を曲げ加工するため、一定曲
率の熱交換器が容易に得られ、しかも熱交換管やフィン
を傷めることもないものである。また曲げ装置の構造が
簡単で、コスト的にも安価に製造することができる等、
種々の優れた実用的利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法における曲げ工程前の熱交換
器の正面図である。
【図2】ロール曲げの実施例を示す平面図である。
【図3】図2における曲げ加工後の状態を示す平面図で
ある。
【図4】2における曲げロールの後退を示す平面図で
ある。
【符号の説明】(1) :ラジエータ(熱交換器) (2) ヘッダ部 (3) 熱交換管 (4) フィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 53/02 - 53/08 B21D 7/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下のヘッダ部(2) に左右に並列な複数
    の熱交換管(3) の上下両端をそれぞれ連通せしめ、各熱
    交換管(3) 間にフィン(4) を介在させて熱交換器(1) を
    組み立てた後、高温雰囲気の炉中で各部材同士をろう付
    けして結合させ、このろう付けによる軟化状態のすべて
    の熱交換管(3) をフィン(4) ごと前方又は後方へアーチ
    状に曲げ加工する熱交換器の製造方法であって、左右一
    対の曲げロール(B) 間へ接近自在(矢印a方向)なセン
    タロール(A) と、センタロール(A) に接近自在(矢印b
    方向)であると共にセンタロール(A) の左右側方へそれ
    ぞれ移動自在(矢印c方向)な2つの曲げロール(B) に
    より曲げ加工を行うもので、センタロール(A) のロール
    径が曲げロール(B) のロール径よりも大きいものとなさ
    れており、ろう付け後の軟化状態の上記熱交換器(1)
    を、そのヘッダ(2)が左右位置となるようにして、セン
    タロール(A) と2つの曲げロール(B) 間に挟み込み、セ
    ンタロール(A) を矢印a方向に、また2つの曲げロール
    (B) を矢印bおよびc方向に移動させ、かつこの際、各
    ロールは正逆に回転しているとともに、熱交換器(1) を
    各ロール間で左右に往復(矢印d方向)させて、その各
    パスごとに段階的に上記各ロールを作動させることによ
    り、最終的に所定の曲率のアーチ状に熱交換器(1) を曲
    げ加工することを特徴とする熱交換器の製造方法。
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