JPH10193085A - 熱交換器用偏平管 - Google Patents
熱交換器用偏平管Info
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- JPH10193085A JPH10193085A JP412797A JP412797A JPH10193085A JP H10193085 A JPH10193085 A JP H10193085A JP 412797 A JP412797 A JP 412797A JP 412797 A JP412797 A JP 412797A JP H10193085 A JPH10193085 A JP H10193085A
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- Japan
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- inner fin
- flat tube
- heat exchanger
- brazing sheet
- aluminum brazing
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F3/00—Plate-like or laminated elements; Assemblies of plate-like or laminated elements
- F28F3/02—Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations
- F28F3/04—Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations the means being integral with the element
- F28F3/042—Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations the means being integral with the element in the form of local deformations of the element
- F28F3/046—Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations the means being integral with the element in the form of local deformations of the element the deformations being linear, e.g. corrugations
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28D—HEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
- F28D1/00—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
- F28D1/02—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid
- F28D1/03—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits
- F28D1/0391—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits a single plate being bent to form one or more conduits
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡素な工程で、また低コストで製造すること
ができる軽量な熱交換器用偏平管を提供する。 【解決手段】 偏平管形状の外壁部とこの外壁部内に位
置するインナーフィン部とを1枚のアルミニウムブレー
ジングシートにより成形し構成して、その両端部を相互
にろう付けする。
ができる軽量な熱交換器用偏平管を提供する。 【解決手段】 偏平管形状の外壁部とこの外壁部内に位
置するインナーフィン部とを1枚のアルミニウムブレー
ジングシートにより成形し構成して、その両端部を相互
にろう付けする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用の熱交換
器であるコンデンサー、ラジエーター、ヒーター及びイ
ンタークーラー等に組み込まれる熱交換器用偏平管に関
し、特に、熱交換器の軽量化及び低コスト化を可能とす
る熱交換器用偏平管に関する。
器であるコンデンサー、ラジエーター、ヒーター及びイ
ンタークーラー等に組み込まれる熱交換器用偏平管に関
し、特に、熱交換器の軽量化及び低コスト化を可能とす
る熱交換器用偏平管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車用の熱交換器であるコ
ンデンサー、ラジエーター、ヒーター及びインナークー
ラー等に組み込まれる偏平管として、(a)押出により
製造された偏平管、(b)押出により製造された円筒管
を偏平管に成形し、この偏平管内にインナーフィンを挿
入して接合することにより製造された偏平管、(c)板
を偏平管形状に成形し端部を溶接して製造された電縫管
にインナーフィンを挿入して接合することにより製造さ
れた偏平管等が使用されている。
ンデンサー、ラジエーター、ヒーター及びインナークー
ラー等に組み込まれる偏平管として、(a)押出により
製造された偏平管、(b)押出により製造された円筒管
を偏平管に成形し、この偏平管内にインナーフィンを挿
入して接合することにより製造された偏平管、(c)板
を偏平管形状に成形し端部を溶接して製造された電縫管
にインナーフィンを挿入して接合することにより製造さ
れた偏平管等が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(a)
の偏平押出管は、アルミニウム合金素材を熱間で、例え
ば、管形状を有するダイスより押出成形することにより
製造される。このため、成形時に、例えば、ダイスとア
ルミニウム合金素材との間の摩擦及びアルミニウム合金
素材の流れ込み等により生じる変形抵抗が極めて大きく
なるので、薄肉化した偏平管を押出により製造しようと
すると、アルミニウム合金素材の強度、例えば、変形能
が不足し、破断してしまう。従って、押出管は薄肉化に
限界があり、薄肉管を押出により製造しようとすると高
コストになる。このため、偏平押出管は製造コストが高
く、また、薄肉化に限界があるため、他の偏平管に比べ
重量が増大してしまうという問題点がある。また、熱交
換器に組み込む際に、この偏平押出管の外部にアウター
フィンを取り付けるが、このアウターフィンとしてろう
材をクラッドしたものを使用する必要があるため、素材
価格が高くなり、更に、ろう付けにより強度が低下する
ので、薄肉化にも限界があり、製造コストが高く、重量
も増大してしまう。
の偏平押出管は、アルミニウム合金素材を熱間で、例え
ば、管形状を有するダイスより押出成形することにより
製造される。このため、成形時に、例えば、ダイスとア
ルミニウム合金素材との間の摩擦及びアルミニウム合金
素材の流れ込み等により生じる変形抵抗が極めて大きく
なるので、薄肉化した偏平管を押出により製造しようと
すると、アルミニウム合金素材の強度、例えば、変形能
が不足し、破断してしまう。従って、押出管は薄肉化に
限界があり、薄肉管を押出により製造しようとすると高
コストになる。このため、偏平押出管は製造コストが高
く、また、薄肉化に限界があるため、他の偏平管に比べ
重量が増大してしまうという問題点がある。また、熱交
換器に組み込む際に、この偏平押出管の外部にアウター
フィンを取り付けるが、このアウターフィンとしてろう
材をクラッドしたものを使用する必要があるため、素材
価格が高くなり、更に、ろう付けにより強度が低下する
ので、薄肉化にも限界があり、製造コストが高く、重量
も増大してしまう。
【0004】また、(b)の偏平管においては、偏平管
内にインナーフィンを挿入し接合する工程が繁雑であ
り、生産性が著しく低下するという問題点がある。
内にインナーフィンを挿入し接合する工程が繁雑であ
り、生産性が著しく低下するという問題点がある。
【0005】更に、(c)の偏平管においては、電縫管
を成形する工程及びこの電縫管内にインナーフィンを挿
入し接合する工程が繁雑であり、同様に生産性が著しく
低下するという問題点がある。
を成形する工程及びこの電縫管内にインナーフィンを挿
入し接合する工程が繁雑であり、同様に生産性が著しく
低下するという問題点がある。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、簡素な工程で、また低コストで製造するこ
とができる軽量な熱交換器用偏平管を提供することを目
的とする。
のであって、簡素な工程で、また低コストで製造するこ
とができる軽量な熱交換器用偏平管を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る熱交換器用
偏平管は、偏平管形状の外壁部とこの外壁部内に位置す
るインナーフィン部とが1枚のアルミニウムブレージン
グシートにより成形されて構成され、その両端部が相互
にろう付けされていることを特徴とする。
偏平管は、偏平管形状の外壁部とこの外壁部内に位置す
るインナーフィン部とが1枚のアルミニウムブレージン
グシートにより成形されて構成され、その両端部が相互
にろう付けされていることを特徴とする。
【0008】本発明においては、外壁部とインナーフィ
ン部とを1枚のアルミニウムブレージングシートにより
成形して構成しているので、薄肉化が可能であると共
に、偏平管の外壁内にインナーフィンを挿入し接合する
繁雑な工程が不要となる。従って、偏平管の重量を軽減
できると共に、製造コストが低い。更に、外壁部及びイ
ンナーフィン部がアルミニウムブレージングシートで成
形されているため、アウターフィンとしてろう材をクラ
ッドしたものを使用しなくても、外壁部及びインナーフ
ィン部を構成するアルミニウムブレージングシートのろ
う材により両者をろう付けすることができる。
ン部とを1枚のアルミニウムブレージングシートにより
成形して構成しているので、薄肉化が可能であると共
に、偏平管の外壁内にインナーフィンを挿入し接合する
繁雑な工程が不要となる。従って、偏平管の重量を軽減
できると共に、製造コストが低い。更に、外壁部及びイ
ンナーフィン部がアルミニウムブレージングシートで成
形されているため、アウターフィンとしてろう材をクラ
ッドしたものを使用しなくても、外壁部及びインナーフ
ィン部を構成するアルミニウムブレージングシートのろ
う材により両者をろう付けすることができる。
【0009】また、前記インナーフィン部には複数の孔
が穿孔されていることが望ましい。これにより、熱交換
効率を低下させることなくインナーフィン部の重量を軽
くすることができる。
が穿孔されていることが望ましい。これにより、熱交換
効率を低下させることなくインナーフィン部の重量を軽
くすることができる。
【0010】更にまた、アルミニウムブレージングシー
トは芯材と、この芯材にクラッドされZnを1重量%以
上含有するAl−Si系のろう材とを有することが望ま
しい。Znはアルミニウムブレージングシートの耐食性
を向上させる効果を有する。しかし、ろう材中のZn含
有量が1重量%未満であると、十分な耐食性向上効果が
得られない。
トは芯材と、この芯材にクラッドされZnを1重量%以
上含有するAl−Si系のろう材とを有することが望ま
しい。Znはアルミニウムブレージングシートの耐食性
を向上させる効果を有する。しかし、ろう材中のZn含
有量が1重量%未満であると、十分な耐食性向上効果が
得られない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
添付の図面を参照して具体的に説明する。図1(a)乃
至(c)は夫々本発明の実施例に係る熱交換器用偏平管
の管軸方向に直交する方向の断面図である。図1(a)
の熱交換用偏平管においては、アルミニウムブレージン
グシートを幅方向に3分割し、中央部を波状に成形して
インナーフィン部1を構成し、両側部の中央に側の部分
を湾曲させて180°折り返し、一方の端部3を他方の
折り返し部4近傍に位置させて、これらの両側部により
外壁部2を構成している。一方の側部の端部3はろう付
けにより他方の側部に接合されている。これにより、外
壁部2の内部に、コルゲート状のインナーフィン部1が
配置された偏平管形状が成形されている。
添付の図面を参照して具体的に説明する。図1(a)乃
至(c)は夫々本発明の実施例に係る熱交換器用偏平管
の管軸方向に直交する方向の断面図である。図1(a)
の熱交換用偏平管においては、アルミニウムブレージン
グシートを幅方向に3分割し、中央部を波状に成形して
インナーフィン部1を構成し、両側部の中央に側の部分
を湾曲させて180°折り返し、一方の端部3を他方の
折り返し部4近傍に位置させて、これらの両側部により
外壁部2を構成している。一方の側部の端部3はろう付
けにより他方の側部に接合されている。これにより、外
壁部2の内部に、コルゲート状のインナーフィン部1が
配置された偏平管形状が成形されている。
【0012】一方、図1(b)に示す熱交換器用偏平管
においては、アルミニウムブレージングシートを幅方向
に3分割し、一方の側部を波状に成形しインナーフィン
部1とし、両側部と中央部の境界近傍を夫々湾曲させて
180°折り返し、両折り返し部4と中央部及び他方の
側部とにより外壁部2を成形する。これにより、外壁部
2の内部に、コルゲート状のインナーフィン部1が配置
される。また、外壁部2を構成する側部の端部3はろう
付けにより接合される。
においては、アルミニウムブレージングシートを幅方向
に3分割し、一方の側部を波状に成形しインナーフィン
部1とし、両側部と中央部の境界近傍を夫々湾曲させて
180°折り返し、両折り返し部4と中央部及び他方の
側部とにより外壁部2を成形する。これにより、外壁部
2の内部に、コルゲート状のインナーフィン部1が配置
される。また、外壁部2を構成する側部の端部3はろう
付けにより接合される。
【0013】更に、図1(c)に示す熱交換器用偏平管
においては、アルミニウムブレージングシートを幅方向
に3分割し、両側部を波状に成形しインナーフィン部1
とし、中央部を2箇所で湾曲させて180°折り返し、
この中央部により外壁部2を成形する。これにより、外
壁部2内にインナーフィン部1が配置され、外壁部2の
突き合わせ部3aをろう付けすることにより、管が成形
されている。
においては、アルミニウムブレージングシートを幅方向
に3分割し、両側部を波状に成形しインナーフィン部1
とし、中央部を2箇所で湾曲させて180°折り返し、
この中央部により外壁部2を成形する。これにより、外
壁部2内にインナーフィン部1が配置され、外壁部2の
突き合わせ部3aをろう付けすることにより、管が成形
されている。
【0014】上述の各実施例に係る熱交換器用偏平管
は、外壁部2とインナーフィン部1とを1枚のアルミニ
ウムブレージングシートにより成形され構成されてい
る。このため、外壁内にインナーフィンを挿入し接合す
るという繁雑な工程が不要となり、生産性が著しく向上
する。
は、外壁部2とインナーフィン部1とを1枚のアルミニ
ウムブレージングシートにより成形され構成されてい
る。このため、外壁内にインナーフィンを挿入し接合す
るという繁雑な工程が不要となり、生産性が著しく向上
する。
【0015】次に、本発明の第1の実施例である図1
(a)の熱交換器用偏平管の製造方法について説明す
る。図2はインナーフィン成形ロールの模式図であり、
図3はアルミニウムブレージングシートを偏平管に成形
するロール成形装置を示す模式図である。また、図4
(a)、(b)、(c)はロール成形工程途中のアルミ
ニウムブレージングシートの形状を示す模式的斜視図で
ある。偏平管に成形されるアルミニウムブレージングシ
ート7は例えば板厚が0.25mmであり、芯材の両面
に10%の厚さでAl−10重量%Si合金からなるろ
う材がクラッドされている。1対のインナーフィン成形
ロール6のうち上部ロール6aは、その周面に、インナ
ーフィン形状の複数個の溝が形成されている。一方、下
部ロール6bの周面には、ロール6aの溝に整合する形
状の複数個の凸部が形成されている。そして、これらの
インナーフィン成形ロール6a、6bを矢印方向に回転
駆動し、ロール6a、6bの間にアルミニウムブレージ
ングシート7を通過させると、アルミニウムブレージン
グシート7は、図4(a)に示すように、中央部にコル
ゲート状部8が成形される。
(a)の熱交換器用偏平管の製造方法について説明す
る。図2はインナーフィン成形ロールの模式図であり、
図3はアルミニウムブレージングシートを偏平管に成形
するロール成形装置を示す模式図である。また、図4
(a)、(b)、(c)はロール成形工程途中のアルミ
ニウムブレージングシートの形状を示す模式的斜視図で
ある。偏平管に成形されるアルミニウムブレージングシ
ート7は例えば板厚が0.25mmであり、芯材の両面
に10%の厚さでAl−10重量%Si合金からなるろ
う材がクラッドされている。1対のインナーフィン成形
ロール6のうち上部ロール6aは、その周面に、インナ
ーフィン形状の複数個の溝が形成されている。一方、下
部ロール6bの周面には、ロール6aの溝に整合する形
状の複数個の凸部が形成されている。そして、これらの
インナーフィン成形ロール6a、6bを矢印方向に回転
駆動し、ロール6a、6bの間にアルミニウムブレージ
ングシート7を通過させると、アルミニウムブレージン
グシート7は、図4(a)に示すように、中央部にコル
ゲート状部8が成形される。
【0016】このように成形されたアルミニウムブレー
ジングシート7は、次いで、脱脂され、非腐食性のフラ
ックスを塗布され、乾燥された後、図3に示す外壁成形
ロール9により、図4(b)に示すように、両端の平板
部11を互いに逆方向に直角に曲げられる。その後、図
3に示す仕上げロール10により、図4(c)に示すよ
うに湾曲部及び平坦部を有する外壁部を成形し、偏平管
5に成形される。
ジングシート7は、次いで、脱脂され、非腐食性のフラ
ックスを塗布され、乾燥された後、図3に示す外壁成形
ロール9により、図4(b)に示すように、両端の平板
部11を互いに逆方向に直角に曲げられる。その後、図
3に示す仕上げロール10により、図4(c)に示すよ
うに湾曲部及び平坦部を有する外壁部を成形し、偏平管
5に成形される。
【0017】図5はろう付け用組み立て品の斜視図であ
る。図5に示すように、複数本の前記偏平管5とコルゲ
ート状に加工されたアウターフィン部12とが交互に積
層され、ろう材をクラッドしたヘッダー部13が偏平管
の両端に配置されて、ろう付け用組み立て品14が組み
立てられる。次に、このろう付け用組み立て品14は、
酸素濃度が200ppm以下であり、露点が−40℃以
下であり、加熱温度が600℃である窒素雰囲気中で3
分間加熱される。この加熱により、偏平管5の外壁部2
の端部3が、アウターフィン部12と偏平管5とが及び
偏平管5とヘッダー部13とがろう付けにより接合さ
れ、偏平管5が完成する。
る。図5に示すように、複数本の前記偏平管5とコルゲ
ート状に加工されたアウターフィン部12とが交互に積
層され、ろう材をクラッドしたヘッダー部13が偏平管
の両端に配置されて、ろう付け用組み立て品14が組み
立てられる。次に、このろう付け用組み立て品14は、
酸素濃度が200ppm以下であり、露点が−40℃以
下であり、加熱温度が600℃である窒素雰囲気中で3
分間加熱される。この加熱により、偏平管5の外壁部2
の端部3が、アウターフィン部12と偏平管5とが及び
偏平管5とヘッダー部13とがろう付けにより接合さ
れ、偏平管5が完成する。
【0018】通常、偏平押出管を使用した場合には、偏
平管の肉厚は0.7mmであるが、本実施例において
は、熱交換器に必要な耐圧強度をもちながら偏平管5の
肉厚を0.25mmと薄肉化できる。このため、偏平管
5の軽量化及び製造コストの削減が可能になる。また、
外壁内にインナーフィンを挿入し接合するという繁雑な
工程が不要となるため、生産性が大幅に向上する。更
に、外壁部2及びインナーフィン部1をアルミニウムブ
レージングシートで成形しているので、アウターフィン
部13にろう材をクラッドしたものを使用する必要がな
くなり、アウターフィンについても製造コストの削減す
ることができる。
平管の肉厚は0.7mmであるが、本実施例において
は、熱交換器に必要な耐圧強度をもちながら偏平管5の
肉厚を0.25mmと薄肉化できる。このため、偏平管
5の軽量化及び製造コストの削減が可能になる。また、
外壁内にインナーフィンを挿入し接合するという繁雑な
工程が不要となるため、生産性が大幅に向上する。更
に、外壁部2及びインナーフィン部1をアルミニウムブ
レージングシートで成形しているので、アウターフィン
部13にろう材をクラッドしたものを使用する必要がな
くなり、アウターフィンについても製造コストの削減す
ることができる。
【0019】なお、インナーフィン部1の形状は特に限
定されるものではなく、コルゲート状のインナーフィン
の他に、セレートフィン、へリボンフィンなどの形状が
挙げられる。
定されるものではなく、コルゲート状のインナーフィン
の他に、セレートフィン、へリボンフィンなどの形状が
挙げられる。
【0020】また、ろう付け方法も特に限定されるもの
ではなく、例えば、真空ろう付け方法によりろう付けす
ることができる。この場合は、アルミニウムブレージン
グシート7としてMgを含有するろう材を有するアルミ
ニウムブレージングシートを使用する。添加成分のMg
が真空ろう付け時に蒸発し、ろう材表面の酸化膜を破壊
してろう付けを可能とする。
ではなく、例えば、真空ろう付け方法によりろう付けす
ることができる。この場合は、アルミニウムブレージン
グシート7としてMgを含有するろう材を有するアルミ
ニウムブレージングシートを使用する。添加成分のMg
が真空ろう付け時に蒸発し、ろう材表面の酸化膜を破壊
してろう付けを可能とする。
【0021】図6は本発明の第2の実施例に係る熱交換
器用偏平管のインナーフィン部を示す斜視図である。こ
のインナーフィン部を有する熱交換器用偏平管において
は、インナーフィン部に、例えば直径が2.5mmの複
数個の孔15が穿設されている。この孔15はその総面
積が、例えば、インナーフィン部の全面積の1/2にな
るように、千鳥状に配置されている。そして、第1の実
施例と同様に成形され、ろう付けされて、熱交換器用偏
平管が成形される。
器用偏平管のインナーフィン部を示す斜視図である。こ
のインナーフィン部を有する熱交換器用偏平管において
は、インナーフィン部に、例えば直径が2.5mmの複
数個の孔15が穿設されている。この孔15はその総面
積が、例えば、インナーフィン部の全面積の1/2にな
るように、千鳥状に配置されている。そして、第1の実
施例と同様に成形され、ろう付けされて、熱交換器用偏
平管が成形される。
【0022】この第2の実施例に係る熱交換器用偏平管
においては、インナーフィン部に複数の孔15が穿孔さ
れているので、インナーフィン部の重量が軽くなり、穿
孔しない場合と同様の熱交換効率を維持したまま、偏平
管の重量をより軽量化することができる。
においては、インナーフィン部に複数の孔15が穿孔さ
れているので、インナーフィン部の重量が軽くなり、穿
孔しない場合と同様の熱交換効率を維持したまま、偏平
管の重量をより軽量化することができる。
【0023】なお、ろう材をしては、Al−10重量%
Si−2重量%Zn合金を使用することが好ましい。A
l−10重量%Si合金とAl−10重量%Si−2重
量%Zn合金をろう材とするアルミニウムブレージング
シートを使用して図5に示すろう付け用組み立て品14
を製造し、500時間のCASS試験によりその耐食性
を調べた。その結果、Al−10重量%Si合金をろう
材とするアルミニウムブレージングシートを使用した場
合の最大孔食深さは0.06mmであったのに対し、A
l−10重量%Si−2重量%Zn合金をろう材とする
アルミニウムブレージングシートを使用した場合の最大
孔食深さは0.03mmであった。
Si−2重量%Zn合金を使用することが好ましい。A
l−10重量%Si合金とAl−10重量%Si−2重
量%Zn合金をろう材とするアルミニウムブレージング
シートを使用して図5に示すろう付け用組み立て品14
を製造し、500時間のCASS試験によりその耐食性
を調べた。その結果、Al−10重量%Si合金をろう
材とするアルミニウムブレージングシートを使用した場
合の最大孔食深さは0.06mmであったのに対し、A
l−10重量%Si−2重量%Zn合金をろう材とする
アルミニウムブレージングシートを使用した場合の最大
孔食深さは0.03mmであった。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
熱交換器用偏平管は偏平管形状の外壁部とインナーフィ
ン部とが1枚のアルミニウムブレージングシートにより
成形されて構成されているので、薄肉化が可能であると
共に、製造工程が簡略化され、従って、偏平管の製造コ
ストの削減及び軽量化が可能となる。また、インナーフ
ィン部に複数の孔を穿孔すると、熱交換効率を維持した
まま偏平管の重量をさらに軽くすることができる。更
に、アルミニウムブレージングシートとしてZnを1重
量%以上含有するAl−Si系のろう材を有するアルミ
ニウムブレージングシートを用いると、耐食性を向上さ
せることができる。
熱交換器用偏平管は偏平管形状の外壁部とインナーフィ
ン部とが1枚のアルミニウムブレージングシートにより
成形されて構成されているので、薄肉化が可能であると
共に、製造工程が簡略化され、従って、偏平管の製造コ
ストの削減及び軽量化が可能となる。また、インナーフ
ィン部に複数の孔を穿孔すると、熱交換効率を維持した
まま偏平管の重量をさらに軽くすることができる。更
に、アルミニウムブレージングシートとしてZnを1重
量%以上含有するAl−Si系のろう材を有するアルミ
ニウムブレージングシートを用いると、耐食性を向上さ
せることができる。
【図1】(a)乃至(c)は本発明に係る熱交換器用偏
平管の管軸方向に直交する方向の断面図である。
平管の管軸方向に直交する方向の断面図である。
【図2】インナーフィン成形ロールの模式図である。
【図3】アルミニウムブレージングシートを偏平管に成
形するロール成形装置を示す模式図である。
形するロール成形装置を示す模式図である。
【図4】ロール成形工程途中のアルミニウムブレージン
グシートの形状を示す模式的斜視図である。(a)はイ
ンナーフィン成形ロールによる成形後、(b)は外壁成
形ロールによる成形後における夫々アルミニウムブレー
ジングシートを示し、(c)は仕上げロールによる成形
後の偏平管を示す。
グシートの形状を示す模式的斜視図である。(a)はイ
ンナーフィン成形ロールによる成形後、(b)は外壁成
形ロールによる成形後における夫々アルミニウムブレー
ジングシートを示し、(c)は仕上げロールによる成形
後の偏平管を示す。
【図5】ろう付け用組み立て品を示す斜視図である。
【図6】孔を穿孔したインナーフィンを示す斜視図であ
る。
る。
1;インナーフィン部 2;外壁部 3;外壁部の端部 3a;突き合わせ部 4;折り返し部 5;偏平管 6;インナーフィン成形ロール 6a;上部インナーフィン成形ロール 6b;下部インナーフィン成形ロール 7;アルミニウムブレージングシート 8;コルゲート状部 9;外壁成形ロール 10;仕上げロール 11;平板部 12;アウターフィン部 13;ヘッダー部 14;ろう付け組み立て品 15;孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F28F 21/08 F28F 21/08 D
Claims (3)
- 【請求項1】 偏平管形状の外壁部とこの外壁部内に位
置するインナーフィン部とが1枚のアルミニウムブレー
ジングシートにより成形されて構成され、その両端部が
相互にろう付けされていることを特徴とする熱交換器用
偏平管。 - 【請求項2】 前記インナーフィン部には複数の孔が穿
孔されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換
器用偏平管。 - 【請求項3】 前記アルミニウムブレージングシート
は、芯材と、この芯材にクラッドされZnを1重量%以
上含有するAl−Si系のろう材とを有することを特徴
とする請求項1又は2に記載の熱交換器用偏平管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP412797A JPH10193085A (ja) | 1997-01-13 | 1997-01-13 | 熱交換器用偏平管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP412797A JPH10193085A (ja) | 1997-01-13 | 1997-01-13 | 熱交換器用偏平管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10193085A true JPH10193085A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=11576131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP412797A Pending JPH10193085A (ja) | 1997-01-13 | 1997-01-13 | 熱交換器用偏平管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10193085A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001018472A1 (fr) * | 1999-09-08 | 2001-03-15 | Zexel Valeo Climate Control Corporation | Echangeur de chaleur, tube pour echangeur de chaleur, procede de fabrication de l'echangeur de chaleur et du tube |
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JP2010203640A (ja) * | 2009-03-02 | 2010-09-16 | Showa Denko Kk | チューブ製造用板状体 |
EP2388545A3 (en) * | 2010-05-20 | 2018-03-21 | MAHLE International GmbH | Folded tube for an evaporator and evaporator assembly therewith |
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GB2584956A (en) * | 2019-04-30 | 2020-12-23 | Bae Systems Plc | Heat exchanger |
-
1997
- 1997-01-13 JP JP412797A patent/JPH10193085A/ja active Pending
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GB2584956B (en) * | 2019-04-30 | 2022-05-11 | Bae Systems Plc | Heat exchanger |
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