JP3358547B2 - 配線形成法 - Google Patents

配線形成法

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JP3358547B2 JP20125398A JP20125398A JP3358547B2 JP 3358547 B2 JP3358547 B2 JP 3358547B2 JP 20125398 A JP20125398 A JP 20125398A JP 20125398 A JP20125398 A JP 20125398A JP 3358547 B2 JP3358547 B2 JP 3358547B2
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、LSI等の微細
配線を形成するに好適な配線形成法に関し、特にTiO
N膜に有機系反射防止膜を重ねた積層膜をレジスト層の
下に敷く反射防止膜として用いることにより配線パター
ニングの寸法精度の向上を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、高反射率の配線材層の上にホト
リソグラフィ処理により所望のパターンを有するレジス
ト層を形成する際には、配線材層からの光反射を抑制し
てパターン転写精度を向上させるために、レジスト層の
下(配線材層の上)に反射防止膜を敷くことが知られて
いる。そして、この種の反射防止膜としては、TiO
N,TiN,SiON,SiN等の無機系の単層膜が用
いられることもあるが、塗布等で簡単に成膜可能な有機
系の単層膜が用いられることもある(例えば、特開昭6
1−231182号公報、特開昭62−62523号公
報、特開昭62−63427号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】反射防止膜としてTi
ON(又はTiN)の単層膜を用いる場合、レジストの
遠紫外線露光に用いられるKrFエキシマレーザ光の波
長(248nm)に対して反射防止効果が十分でないと
いう問題点がある。
【0004】図13には、WSi2 (タングステンシリ
サイド)層上に設けたTiON膜Pについてコンピュー
タシミュレーションで求めた反射率の膜厚依存性を示
す。この場合、シミュレーション条件は、 光の波長:248nm TiONの屈折率n,消衰係数k:n=2.28,k=
1.5 WSi2 の屈折率n,消衰係数k:n=2.5,k=
3.15 TiON/WSi2 界面での反射率:54.9% とした。
【0005】図13によれば、膜厚を最適化しても反射
率が30%程度までしか低下せず、十分な反射防止効果
が得られないことがわかる。
【0006】反射防止膜としてSiON(又はSiN)
の単層膜を用いる場合、成膜のためにCVD(ケミカル
・ベーパー・デポジション)装置を必要とするため簡便
さに欠けること、理想的な屈折率及び消衰係数をもつ膜
を作成しようとすると膜厚均一性とスループットとを両
立させるのが困難になることなどの問題点がある。
【0007】反射防止膜として有機系の単層膜を用いる
場合、配線パターニングの寸法精度が低下するという問
題点がある。
【0008】図12には、WSi2 層上に設けた有機系
の反射防止膜Qについてコンピュータシミュレーション
で求めた反射率の膜厚依存性を示す。この場合、シミュ
レーション条件は、 光の波長:248nm 膜Qの屈折率n,消衰係数k:n=1.654,k=
0.23 WSi2 の屈折率n,消衰係数k:n=2.5,k=
3.15 膜Q/WSi2 界面での反射率:54.9% とした。ここで、膜Qは、後述するアクリル酸樹脂膜に
相当する。
【0009】図12によれば、例えばAのような膜厚範
囲では膜厚の変化に対する反射率の変動が大きいことが
わかる。通常、配線を形成すべき面は凹凸状をなしてお
り、このような面上に回転塗布法等により有機系反射防
止膜を形成するので、反射防止膜の膜厚は、段差の上下
で相当に異なる。このような場合にAのような膜厚範囲
で有機系反射防止膜を形成すると、反射率の変動が大き
すぎて微細パターンの転写精度が低下する。そこで、反
射率の変動が小さいBのような膜厚範囲で有機系反射防
止膜を形成する。Bのような膜厚範囲では、反射防止膜
の厚さが100nm前後と大きくなる。
【0010】有機系反射防止膜は、レジストと同系統の
有機系材料からなっている。有機膜のドライエッチング
には酸素を主体とするエッチングガスを用いることが多
い。レジスト層をマスクとする異方性のドライエッチン
グ処理を有機系反射防止膜に施すと、反射防止膜が加工
されるのは勿論であるが、レジスト層も加工される。前
述したBのような膜厚範囲では、反射防止膜の厚さが大
きいので、エッチングに要する時間が長くなる。このた
め、エッチングによるレジスト層の寸法シフト量(細り
量)が大きくなり、配線パターニングの寸法精度が低下
する。
【0011】前述したように凹凸状の面に回転塗布法等
により有機系反射防止膜を形成した場合、段差の上下で
反射防止膜の厚さが異なる。レジスト層をマスクとする
異方性のドライエッチング処理を反射防止膜に施す際に
段差の上下で反射防止膜を完全に除去するためには、反
射防止膜が比較的薄い段差上部で配線材層が露呈した後
も、反射防止膜が比較的厚い段差下部で配線材層が露呈
するまでオーバーエッチングを行なう必要がある。この
ため、レジスト層の寸法シフト量が一層大きくなり、配
線パターニングの寸法精度が一層低下する。
【0012】この発明の目的は、配線パターニングの寸
法精度を向上させることができる新規な配線形成法を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る第1の配
線形成法は、基板の一方の主面を覆う絶縁膜の上に配線
材層を形成する工程と、前記配線材層の上にTiONか
らなる第1の反射防止膜を形成する工程と、前記第1の
反射防止膜に重ねて有機系材料からなる第2の反射防止
膜を形成する工程と、前記第1及び第2の反射防止膜を
含む積層膜の上にホトリソグラフィ処理により所望の配
線パターンに従ってレジスト層を形成する工程と、前記
レジスト層をマスクとする異方性のドライエッチング処
理により前記第2の反射防止膜を選択的に除去して前記
第2の反射防止膜を前記レジスト層のパターンに対応し
て残存させる工程と、前記レジスト層及び前記第2の反
射防止膜の残存部をマスクとする異方性のドライエッチ
ング処理により前記第1の反射防止膜を選択的に除去し
て前記第1の反射防止膜を前記レジスト層のパターンに
対応して残存させる工程と、前記レジスト層と前記第2
の反射防止膜の残存部と前記第1の反射防止膜の残存部
とをマスクとする異方性のドライエッチング処理により
前記配線材層を選択的に除去して前記配線材層の一部を
前記レジスト層のパターンに対応して残存させる工程
と、少なくとも前記レジスト層及び前記第2の反射防止
膜の残存部を除去して少なくとも前記配線材層の残存部
を配線層として残存させる工程とを含むものである。
【0014】第1の配線形成法によれば、有機系材料か
らなる第2の反射防止膜の下にTiONからなる第1の
反射防止膜を敷いたので、第2の反射防止膜の厚さを小
さくすることができる。このため、レジスト層をマスク
として第2の反射防止膜をドライエッチングする際には
エッチング時間を短縮することができる。従って、レジ
スト層の寸法シフト量を低減し、配線パターニングの寸
法精度を向上させることができる。
【0015】この発明に係る第2の配線形成法は、基板
の一方の主面を覆う絶縁膜の上に配線材層を形成する工
程と、前記配線材層の上にTiONからなる第1の反射
防止膜を形成する工程と、前記第1の反射防止膜に重ね
て有機系材料からなる第2の反射防止膜を形成する工程
と、前記第1及び第2の反射防止膜を含む積層膜の上に
ホトリソグラフィ処理により所望の配線パターンに従っ
てレジスト層を形成する工程と、前記レジスト層をマス
クとする異方性のドライエッチング処理により前記第2
の反射防止膜を選択的に除去して前記第2の反射防止膜
を前記レジスト層のパターンに対応して残存させる工程
と、前記レジスト層及び前記第2の反射防止膜の残存部
をマスクとする異方性のドライエッチング処理により前
記第1の反射防止膜を選択的に除去して前記第1の反射
防止膜を前記レジスト層のパターンに対応して残存させ
る工程と、前記第1の反射防止膜の残存部をそのまま残
存させるように前記レジスト層と前記第2の反射防止膜
の残存部とを除去する工程と、前記レジスト層と前記第
2の反射防止膜の残存部とを除去した後、前記第1の反
射防止膜の残存部をマスクとする異方性のドライエッチ
ング処理により前記配線材層を選択的に除去して前記配
線材層の一部を前記第1の反射防止膜の残存部のパター
ンに対応して残存させることにより前記配線材層の残存
部と前記第1の反射防止膜の残存部とを含む積層を配線
層として残存させる工程とを含むものである。
【0016】第2の配線形成法によれば、有機系材料か
らなる第2の反射防止膜の下にTiONからなる第1の
反射防止膜を敷いたので、第1の配線形成法と同様に配
線パターニングの寸法精度を向上させることができる。
【0017】その上、レジスト層と第2の反射防止膜の
残存部とを除去した後、第1の反射防止膜の残存部をマ
スクとして配線材層をパターニングして配線層を形成す
るようにしたので、レジスト層としては、第1及び第2
の反射防止膜をエッチングするときにマスクとして機能
するだけの薄いもので足りる。レジスト塗布工程でレジ
スト層を薄く形成しておくと、レジスト層に配線パター
ンを転写する際に解像度及び焦点深度が改善される。従
って、レジスト層には微細な配線パターンを精度よく転
写することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜8は、この発明の第1の実
施形態に係る配線形成法を示すもので、各々の図に対応
する工程(1)〜(8)を順次に説明する。
【0019】(1)シリコン等の半導体基板10の表面
を覆うシリコンオキサイド等の絶縁膜12の上に配線材
層14を形成する。配線材層14としては、例えばポリ
Si層にWSi2 層を重ねた積層(WSi2 /ポリSi
型のポリサイド層)を形成することができる。
【0020】(2)配線材層14の上にTiONからな
第1の反射防止膜16をスパッタ法等により形成す
る。反射防止膜16の厚さは、一例として約40nmと
することができる。
【0021】(3)反射防止膜16の上に有機系材料か
らなる第2の反射防止膜(有機系反射防止膜)18を回
転塗布法等により形成する。反射防止膜18の厚さは、
一例として約35nmとすることができる。第2の反射
防止膜18を構成する有機系材料としては、次の化1に
示すようなアクリル酸樹脂を用いた。このアクリル酸樹
脂は、側鎖に波長248nmの光を効果的に吸収する有
機化合物を有するものであり、KrFエキシマレーザ光
を用いる露光処理に好適である。
【0022】
【化1】 ここで、Rは、波長248nmの光を効果的に吸収する
有機化合物であり、例えば次の化2又は化3に示される
ものである。
【0023】
【化2】
【0024】
【化3】 この化3の化学式において、ベンゼン環の中央から外方
へ突出した線は、ベンゼン環のどこに結合してもよいこ
とを意味する。
【0025】上記した化1の化学式において、x,yは
いずれもモル分率を表わすもので、x=10〜80%、
y=20〜90%である。
【0026】(4)反射防止膜18の上にホトリソグラ
フィ処理により所望の配線パターンに従ってレジスト層
20a〜20cを形成する。すなわち、反射防止膜18
の上に回転塗布法等によりレジスト層を形成した後、K
rFエキシマレーザ光を光源とする遠紫外線露光装置を
用いてホトマスクからレジスト層に配線パターンを転写
する。このとき、反射防止膜16,18の積層膜が膜1
6と配線材層14との界面からの光反射を抑制するの
で、レジスト層へのパターン転写の精度が向上する。レ
ジスト層20a〜20cの厚さは、0.5μm以上あれ
ばよい。
【0027】図12には、WSi層上に設けた積層膜
Rについてコンピュータシミュレーションで求めた反射
率の膜厚依存性を示す。この場合、積層膜Rは、上記し
た反射防止膜16に相当するTiON膜と、このTiO
N膜に重ねて形成され、上記した反射防止膜18に相当
する有機系反射防止膜とからなっている。また、シミュ
レーション条件は、 光の波長:248nm 膜16相当のTiON膜の屈折率n,消衰係数k:n=2.28, k=1.5 膜18相当の有機膜の屈折率n,消衰係数k:n=1.654, k=0.23 WSiの屈折率n,消衰係数k:n=2.5,k=3.15 TiON/WSi界面での反射率:54.9% とした。また、TiON膜の膜厚は40nmで固定と
し、反射防止膜18に相当する有機膜の膜厚は0〜15
0nmの範囲で変化させた。TiON膜の膜厚を40n
mに固定したのは、これ以上の膜厚としても効果が同じ
であるためである。図12において、横軸の膜厚値5
0、100、150は、有機系反射防止膜Qについては
そのままでよいが、積層膜RについてはTiON膜の膜
厚40nmを加えてそれぞれ90、140、190と
み替えるものする。
【0028】図12によれば、A及びBのいずれの膜厚
範囲においても、有機系反射防止膜Qに比べて積層膜R
の方が膜厚の変化に対する反射率の変動が小さく、しか
もAのような膜厚範囲では、有機系反射防止膜Qに比べ
て積層膜Rの方が反射率が低いことがわかる。
【0029】第1の実施形態では、Bのような膜厚範囲
で膜16,18の積層膜を形成したので、配線材層14
の表面の凹凸等により積層膜の厚さが変動しても、反射
率の変動が小さく、パターン転写精度が良好となる。積
層膜を薄くしたいときは、Aのような膜厚範囲で膜1
6,18の積層膜を形成してもよい。
【0030】レジスト層の露光処理が終った後、レジス
ト層に現像処理を施すことにより所望の配線パターンに
対応するパターンを有するレジスト層20a〜20cを
得る。
【0031】(5)レジスト層20a〜20cをマスク
とする異方性のドライエッチング処理により反射防止膜
18を選択的に除去してレジスト層20a〜20cのパ
ターンに対応して反射防止膜18の部分18a〜18c
を残存させる。反射防止膜18のドライエッチングは、
酸素及び/又は窒素のプラズマあるいは塩素プラズマを
用いて行なうことができる。
【0032】一例として、図11に示すようなECR
(エレクトロン・サイクロトロン・レゾナンス)型プラ
ズマエッチャを用いて反射防止膜18をドライエッチン
グする。
【0033】図11のエッチャにおいて、エッチング室
30の底部には、半導体基板10のような被処理ウエハ
34を保持するウエハステージ32が設けられている。
ウエハステージ32に設けられた冷媒路32aには、図
示しない冷媒循環系により冷媒が循環的に供給され、そ
れによってウエハステージ32の温度が所定値に維持さ
れるようになっている。ウエハステージ32と接地点と
の間には、13.56MHzの高周波電源RFが接続さ
れる。
【0034】エッチング室30の下部に設けられた排気
管36は、図示しない排気系に接続される。エッチング
室30は、排気管36を介して排気されることにより真
空状態とされる。
【0035】エッチング室30には、ガス導入管38を
介してエッチングガスEGが供給される。エッチング室
30の周囲に設けた電磁コイル40a,40bにより軸
方向の磁界Bをかけると共に図示しないマグネトロンか
らエッチング室30に2.45GHzのマイクロ波MP
を供給することによりエッチング室30内にエッチング
ガスのプラズマが発生され、このプラズマにより被処理
ウエハ34の表面でエッチングが進行する。
【0036】図11のエッチャを用いて反射防止膜18
をエッチングする場合、エッチング条件は、一例とし
て、 室内圧力:1mTorr ガス流量:Cl2 =20sccm マイクロ波パワー:600W 高周波パワー:60W ウエハステージ冷媒温度:−20〜+20℃ とすることができる。また、エッチング条件の他の例と
しては、 室内圧力:1mTorr ガス流量:O2 /Cl2 =20/5sccm マイクロ波パワー:600W 高周波パワー:60W ウエハステージ冷媒温度:+5〜+20℃ としてもよい。
【0037】(6)レジスト層20a〜20cと反射防
止膜18の残存部18a〜18cとをマスクとする異方
性のドライエッチング処理により反射防止膜16を選択
的に除去してレジスト層20a〜20cのパターンに対
応して反射防止膜16の部分16a〜16cを残存させ
る。反射防止膜16のドライエッチングは、塩素を含む
ガス(Cl2 ,HClなどを含むガス)のプラズマを用
いて行なうことができる。
【0038】一例として、図11のエッチャを用いて
iONからなる反射防止膜16をドライエッチングする
場合、エッチング条件は、 室内圧力:1mTorr ガス流量:Cl=25sccm マイクロ波パワー:600W 高周波パワー:60W ウエハステージ冷媒温度:−20〜+20℃ とすることができる。また、エッチング条件の他の例と
しては、 室内圧力:1mTorr ガス流量:Cl/O=25/1sccm マイクロ波パワー:600W 高周波パワー:60W ウエハステージ冷媒温度:+5〜+20℃ としてもよい。
【0039】(7)レジスト層20a〜20cと反射防
止膜18の残存部18a〜18cと反射防止膜16の残
存部16a〜16cとをマスクとする異方性のドライエ
ッチング処理により配線材層14を選択的に除去してレ
ジスト層20a〜20cのパターンに対応して配線材層
14の部分14a〜14cを残存させる。配線材層14
のドライエッチングは、塩素又は臭素を含むガス(Cl
2 ,HCl,Br2 ,HBrなどを含むガス)と酸素と
の混合ガスのプラズマを用いて行なうことができる。
【0040】一例として、図11のエッチャを用いてW
Si2 /ポリSi型のポリサイドからなる配線材層14
をドライエッチングする場合、エッチング条件は、 室内圧力:1mTorr ガス流量:Cl2 /O2 =25/9sccm マイクロ波パワー:1400W 高周波パワー:40W ウエハステージ冷媒温度:−20〜+20℃ とすることができる。 (8)レジスト層20a〜20c及び反射防止膜18の
残存部18a〜18cを酸素プラズマによるアッシング
処理及び/又はアミン系溶剤による薬液処理により除去
し、配線材層14の残存部14a〜14cと反射防止膜
16の残存部14a〜14cとの各々の積層をそれぞれ
配線層22a〜22cとして残存させる。
【0041】ここで、アッシング処理は、マイクロ波ダ
ウンフローアッシャを用いて行なうことができ、アッシ
ング条件は、 ガス流量:O2 /N2 O=6/0.5slm 圧力:4Torr マイクロ波パワー:400W 基板ステージ温度:200〜240℃ 処理時間:60秒 とすることができる。N2 Oガスは不使用としてもよ
い。
【0042】また、アミン系溶剤による薬液処理は、ジ
メチルスルホキシド(DMSO[Dimethyl s
ulfoxide]:C26 OS)及びモノエタノー
ルアミン(Monoethanolamine:C2
7 NO)を用いて行なうことができる。すなわち、ジメ
チルスルホキシド30%+モノエタノールアミン70%
の混合液を85〜90℃に加熱し、この加熱混合液を用
いて10分間の基板洗浄を行なうことができる。
【0043】他の除去方法としては、H2 SO2 /H2
2 による薬液処理を用いてもよい。この薬液処理で
は、レジスト層20a〜20c及び反射防止膜18の残
存部18a〜18cの他、反射防止膜16の残存部16
a〜16cをも除去することができる。この場合は、配
線材層14の残存部14a〜14cがいずれも配線層と
して残される。
【0044】上記した第1の実施形態によれば、有機系
材料からなる第2の反射防止膜18の下にTiONから
なる第1の反射防止膜16を敷いたので、第2の反射防
止膜18を薄くすることができる。上記したように膜1
6の厚さを40nmとし且つ膜18の厚さを35nmと
すると、図12の積層膜Rの厚さは75nmとなり、図
12において75nmの積層膜Rと同程度の反射率が得
られる反射防止膜Qの厚さは約110nmとなる。すな
わち、有機系反射防止膜18の厚さは、有機系反射防止
膜Qを単層で用いる場合に比べて半分以下となり、図5
の工程におけるエッチング時間も半分以下となる。従っ
て、20a等のレジスト層の寸法シフト量が低減され、
配線パターニングの寸法精度が向上する。
【0045】十分な反射防止効果を得るためには、反射
防止膜の反射率が3%以下で且つ反射率の変動が小さい
膜厚範囲に入っているのが望ましい。積層膜Rの場合、
膜厚75nmのときにこの条件を満たしている。
【0046】図9及び図10は、この発明の第2の実施
形態に係る配線形成法を示すものである。第2の実施形
態において、図9の前までの工程は、図1〜6に関して
前述したものと同様である。ただし、レジスト層20a
〜20cは、反射防止膜18,16をドライエッチング
する際にマスクとして機能する程度に薄く形成すればよ
く、0.3μm以上あればよい。
【0047】図9の工程では、図6の工程に続いて、レ
ジスト層20a〜20c及び反射防止膜18の残存部1
8a〜18cを酸素プラズマによるアッシング処理及び
/又はアミン系溶剤による薬液処理により除去し、反射
防止膜16の残存部16a〜16cはそのまま残存させ
る。
【0048】図10の工程では、反射防止膜16の残存
部16a〜16cをマスクとする異方性のドライエッチ
ング処理により配線材層14を選択的に除去して残存部
16a〜16cのパターンに対応して配線材層14の部
分14a〜14cを残存させる。配線材層14のドライ
エッチングは、図7の工程に関して前述したと同様にし
て行なうことができる。この結果、配線材層14の残存
部14a〜14cと反射防止膜16の残存部16a〜1
6cとの各々の積層がそれぞれ配線層22a〜22cと
して残される。
【0049】上記した第2の実施形態によれば、有機系
材料からなる第2の反射防止膜18の下にTiONから
なる第1の反射防止膜16を敷いたので、第1の実施形
態と同様に配線パターニングの寸法精度が向上する。
【0050】その上、レジスト層20a〜20cと反射
防止膜18の残存部18a〜18cとを除去した後、反
射防止膜16の残存部16a〜16cをマスクとして配
線材層14をパターニングするようにしたので、レジス
ト塗布工程でレジスト層を薄く形成することができる。
このため、レジスト層に配線パターンを転写する際に
は、解像度及び焦点深度が改善され、レジスト層に微細
な配線パターンを精度よく転写することができる。従っ
て、微細配線を歩留りよく形成可能となる。
【0051】この発明は、上記した実施形態に限定され
るものではなく、種々の改変形態で実施可能なものであ
る。例えば、配線材層14の材料としては、WSi2
ポリSi型のポリサイドに限らず、他の型のポリサイ
ド,W,MoSi2 ,ポリSi等を用いてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、Ti
ON膜に有機系反射防止膜を重ねた積層膜をレジスト層
の下に敷く反射防止膜として使用することにより有機系
反射防止膜を薄く形成可能としたので、有機系反射防止
膜をエッチングする際にレジスト層の寸法シフト量を低
減可能となり、配線パターニングの寸法精度を向上可能
となる効果が得られる。また、有機系反射防止膜をアク
リル酸樹脂で構成したので、KrFエキシマレーザ光を
用いる露光処理で十分な反射防止効果が得られる効果も
ある。
【0053】その上、レジスト層と有機系反射防止膜の
残存部とを除去した後、TiON膜の残存部をマスクと
して配線材層をエッチングすると、レジスト層を薄く形
成可能となり、レジスト層への微細な配線パターンの転
写精度が向上し、配線形成歩留りが向上する効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態に係る配線形成法
における配線材層形成工程を示す基板断面図である。
【図2】 図1の工程に続く第1の反射防止膜の形成工
程を示す基板断面図である。
【図3】 図2の工程に続く第2の反射防止膜の形成工
程を示す基板断面図である。
【図4】 図3の工程に続くレジスト層形成工程を示す
基板断面図である。
【図5】 図4の工程に続く第2の反射防止膜のドライ
エッチング工程を示す基板断面図である。
【図6】 図5の工程に続く第1の反射防止膜のドライ
エッチング工程を示す基板断面図である。
【図7】 図6の工程に続く配線材層のドライエッチン
グ工程を示す基板断面図である。
【図8】 図7の工程に続くレジスト層及び第2の反射
防止膜の除去工程を示す基板断面図である。
【図9】 この発明の第2の実施形態に係る配線形成法
において図6の工程に続くレジスト層及び第2の反射防
止膜の除去工程を示す基板断面図である。
【図10】 図9の工程に続く配線材層のドライエッチ
ング工程を示す基板断面図である。
【図11】 この発明の実施に用いられるECR型プラ
ズマエッチャを示す断面図である。
【図12】 有機系反射防止膜Qと、TiON膜に有機
系反射防止膜を重ねた積層膜Rとについてコンピュータ
シミュレーションで求めた反射率の膜厚依存性を示すグ
ラフである。
【図13】 TiON膜Pについてコンピュータシミュ
レーションで求めた反射率の膜厚依存性を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
10:半導体基板、12:絶縁膜、14:配線材層、1
6,18:反射防止膜、20a〜20c:レジスト層、
22a〜22c:配線層。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−211616(JP,A) 特開 平6−53331(JP,A) 特開 昭63−233531(JP,A) 特開 平10−92740(JP,A) 特開 平10−125680(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3205 H01L 21/321 H01L 21/768 H01L 21/3213 H01L 21/027 H01L 21/302 H01L 21/3065 H01L 21/28 - 21/288 H01L 21/44 - 21/445 H01L 29/40 - 29/43 H01L 29/47 H01L 29/872

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の一方の主面を覆う絶縁膜の上に配線
    材層を形成する工程と、 前記配線材層の上にTiONからなる第1の反射防止膜
    を形成する工程と、 前記第1の反射防止膜に重ねて有機系材料からなる第2
    の反射防止膜を形成する工程と、 前記第1及び第2の反射防止膜を含む積層膜の上にホト
    リソグラフィ処理により所望の配線パターンに従ってレ
    ジスト層を形成する工程と、 前記レジスト層をマスクとする異方性のドライエッチン
    グ処理により前記第2の反射防止膜を選択的に除去して
    前記第2の反射防止膜を前記レジスト層のパターンに対
    応して残存させる工程と、 前記レジスト層及び前記第2の反射防止膜の残存部をマ
    スクとする異方性のドライエッチング処理により前記第
    1の反射防止膜を選択的に除去して前記第1の反射防止
    膜を前記レジスト層のパターンに対応して残存させる工
    程と、 前記レジスト層と前記第2の反射防止膜の残存部と前記
    第1の反射防止膜の残存部とをマスクとする異方性のド
    ライエッチング処理により前記配線材層を選択的に除去
    して前記配線材層の一部を前記レジスト層のパターンに
    対応して残存させる工程と、 少なくとも前記レジスト層及び前記第2の反射防止膜の
    残存部を除去して少なくとも前記配線材層の残存部を配
    線層として残存させる工程とを含む配線形成法。
  2. 【請求項2】基板の一方の主面を覆う絶縁膜の上に配線
    材層を形成する工程と、 前記配線材層の上にTiONからなる第1の反射防止膜
    を形成する工程と、 前記第1の反射防止膜に重ねて有機系材料からなる第2
    の反射防止膜を形成する工程と、 前記第1及び第2の反射防止膜を含む積層膜の上にホト
    リソグラフィ処理により所望の配線パターンに従ってレ
    ジスト層を形成する工程と、 前記レジスト層をマスクとする異方性のドライエッチン
    グ処理により前記第2 の反射防止膜を選択的に除去して
    前記第2の反射防止膜を前記レジスト層のパターンに対
    応して残存させる工程と、 前記レジスト層及び前記第2の反射防止膜の残存部をマ
    スクとする異方性のドライエッチング処理により前記第
    1の反射防止膜を選択的に除去して前記第1の反射防止
    膜を前記レジスト層のパターンに対応して残存させる工
    程と、 前記第1の反射防止膜の残存部をそのまま残存させるよ
    うに前記レジスト層と前記第2の反射防止膜の残存部と
    を除去する工程と、 前記レジスト層と前記第2の反射防止膜の残存部とを除
    去した後、前記第1の反射防止膜の残存部をマスクとす
    る異方性のドライエッチング処理により前記配線材層を
    選択的に除去して前記配線材層の一部を前記第1の反射
    防止膜の残存部のパターンに対応して残存させることに
    より前記配線材層の残存部と前記第1の反射防止膜の残
    存部とを含む積層を配線層として残存させる工程とを含
    配線形成法。
  3. 【請求項3】 前記有機系材料がアクリル酸樹脂である
    請求項1又は2記載の配線形成法。
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