JP3358199B2 - 入出力装置の状態検出方式 - Google Patents

入出力装置の状態検出方式

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JP3358199B2 JP05402092A JP5402092A JP3358199B2 JP 3358199 B2 JP3358199 B2 JP 3358199B2 JP 05402092 A JP05402092 A JP 05402092A JP 5402092 A JP5402092 A JP 5402092A JP 3358199 B2 JP3358199 B2 JP 3358199B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は入出力装置の状態検出方
式の改良に関する。近年、SCSI(Small Computer S
ystem Interface)を使用して複数のホストコンピュータ
と複数の入出力装置(I/O装置)とを接続し、それぞ
れのホストが互いに各I/O装置を利用するシステムが
普及しつつあるが、SCSIに接続されるホスト, I/
O装置はそれぞれ異なる機能および性能を持つため、最
適なI/O装置の状態監視方式が求められている。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ホスト
がI/O装置にデータを入出力させる場合、ホストから
コマンドを発行し、I/O装置が正常終了を応答するこ
とにより処理が遂行される。
【0003】この際、ホストはI/O装置からの応答の
有無によりI/O装置の電源断等の異常状態を監視する
が、複数のI/O装置がSCSI等に接続されていて対
象装置の処理時間が予測できないような場合、コマンド
に対する応答の監視時間間隔が規定できない。つまり、
監視時間間隔を短くするとI/O装置が正常に動作して
いるにもかかわらず異常検出となり、また監視時間間隔
を長くすると、I/O装置の異常が迅速に検出できな
い。
【0004】一方、ホストがI/O装置の状態遷移を検
出する場合、例えばプリンタ等で紙づまり、紙切れ等の
異常停止状態が発生し、オペレータが介入して異常停止
からの復帰(Not Ready To Ready) を検出する場合、I
/O装置からの割込みにより、その詳細を応答させるRe
qest Senseコマンドを発行する方法か、またはポーリン
グによる方法、例えば、Test Unit Ready コマンド、及
びRequest Sense コマンドの組合せによるポーリングに
よる方法等が考えられる。
【0005】しかし、割込みによる方法は、ホストのオ
ペレーティングシステムの仕組みに影響を及ぼすため、
種々のホストに対するサポートが困難であり、またポー
リングによる方法は、時間間隔(監視時間間隔)を短く
すると、ホストに負担がかかり、また長くすると復帰を
迅速に検出できないといった課題が生じる。
【0006】以上のごとく、SCSI等で種々のホス
ト、I/O装置が接続されているシステムにおけるI/
O装置の状態監視は、接続されている機種の制約を受け
ることになり、結局監視時間間隔を長くすることになっ
て入出力処理が遅くなると言った課題が生じる。
【0007】本発明は、上記課題に鑑み、処理時間が異
なる入出力装置の状態監視を上位装置に負担がかから
ず、且つ最小の時間間隔で行う入出力装置の状態検出方
式を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1本発明の原理図にお
いて、状態検出コマンドは入出力装置21の状態遷移を発
生時に応答させる。12は入出力装置21に設けられたタイ
マーで、状態検出コマンド受信後の経過時間を計数す
る。23は入出力装置21に設けられた応答手段で、所定時
間後も状態検出コマンドに対する応答状態の発生(状態
遷移) が無い場合、所定の情報を応答する。22は上位装
置20に設けられた状態検出手段で、入出力装置21からの
前記所定の情報応答により対応するコマンドシーケンス
を終結した後、状態検出コマンドを再発行して入出力装
置21の状態遷移を検出する。
【0009】
【作用】上位装置20は状態検出コマンドを発行し、入出
力装置21では、状態検出コマンド受信後の経過時間をタ
イマー12により計数し、応答手段23は、所定時間内に状
態遷移が発生しない場合は所定の情報を応答する。これ
により、上位装置20はそのコマンドシーケンスを終了
し、以後、上位装置20は状態検出手段22により状態検出
コマンドを発行して入出力装置21の状態遷移を監視す
る。
【0010】以上のごとく、入出力装置21に所定時間計
数させて応答させる所定の情報受信を契機として上位装
置20が状態検出コマンドを再発行するので、上位装置20
に時間計数等の負担をかけることなく所定時間間隔で状
態監視を行うことができる。
【0011】ここで、所定時間の設定は、上位装置20が
行うものとし、所定時間後も所定の情報の応答がない場
合は、入出力装置21が電源断等の異常状態と判定する。
この場合、所定時間を短く設定しても入出力装置21が正
常であれば所定の情報を応答するので、誤って異常状態
と判定することはない。
【0012】上位装置20が入出力処理を指示するコマン
ドを発行した後の状態監視を行うときは、入出力装置21
の応答手段23は、所定時間経過後も処理中の場合は同じ
ように所定の情報を応答する。
【0013】これにより、上位装置20はそのコマンドに
対するシーケンスを終結して、状態検出コマンドを発行
し、正常終了の応答を待つ。そして所定時間後も正常終
了しなければ入出力装置21より所定の情報が応答される
ので、以後この応答に応じ状態検出コマンドを発行しつ
つ正常終了を待つ。
【0014】以上により、コマンド処理中の入出力装置
21を短い時間間隔で監視することが可能となる。オペレ
ータ介入要求状態からの復帰を検出する場合も、この状
態検出コマンドを発行し、入出力装置21からの所定時間
間隔の応答に応じて状態検出コマンドを再発行すること
により、上位装置20に負担をかけることなく、迅速に復
帰状態を検出することができる。
【0015】
【実施例】図2は一実施例の構成図、図3はコマンド正
常終了シーケンス例を表す図、図4は状態監視シーケン
ス例を表す図、図5は状態復帰監視シーケンス例を表す
図である。以下本実施例ではプリンタ制御について説明
する。図2のホスト(上位装置20に対応)1において、
2は入力部で、キーボードで構成される。3は制御ドラ
イバで、SCSIコントローラ6を制御してライタ4の
発行するコマンドに基づきプリンタ10を制御する。4は
ライタで、入力部2から指示されたメモリ5中に格納さ
れている文書データをプリンタ10に出力する。6はSC
SIコントローラである。
【0016】また、プリンタ10において、11はSCSI
コントローラで、SCSIコントローラ6と所定のバス
で接続される。12はタイマで、印字のための通常のコマ
ンド(以下単にコマンドCMDと称する)および状態検
出コマンド(Status Senseコマンド、図3ではStSense
と称する)受信後の経過時間を計数し、設定された時間
後に受信応答部13に通知する。13は受信応答部(応答手
段23を含む) で、コマンド(印字データを含む) を受信
するとともに、処理結果, 状態遷移をホスト1に応答
し、タイマーからの通知されたとき、コマンド処理中の
場合は所定の情報(ここではCC(Timeout))を応答する。
14は処理部で、メモリ16に受信した印字データをメカ部
15に渡して印刷を指示する。15はメカ部で、レーザによ
る印字機構を備える。
【0017】ここで、図3〜図5に示すホスト1とプリ
ンタ10との間でやりとりするコマンドのうち、Request
Sense (図ではReqSense)コマンドは、プリンタ10から
の応答CC(CHECK CONDITIONステータス) に対して詳細を
応答させるためのコマンドで、そのコマンドに対する応
答として、プリンタ10がコマンド処理中の場合はNOsens
e/BUSYを、紙づまり等のオペレータの介入が必要な異常
停止の場合はIRQ/NotReady(Intervention Required/Not
Ready)をそれぞれ応答する。またCMDに対する正常終
了および異常停止からの復帰の場合はGOODを応答する。
状態検出コマンドStSense は新規に設けられたもので、
プリンタ10の状態遷移時、ここでは紙づまり、紙切れ、
ページ単位に印字を中断させるストップスイッチ押下等
からの復帰時に応答させる。なお、通常のコマンドCMD
および状態検出コマンドStSenseに対する応答のうち、I
RQ によるCCおよびGOODは発生時に応答し、CC(TimeOut)
はコマンド処理中に設定された時間が経過した時応答
し、Request Sense コマンドに対しては即時に応答す
る。
【0018】以上の構成により、図3〜図5を用いて動
作を説明する。なお、ライタ4は複数個のコマンドを用
いて少なくとも1ページ分の文書データをプリンタ10に
転送した後印字コマンドを発行する。図3〜図5のシー
ケンスはそれらのコマンドのうち、どのコマンドも対象
となるが、ここでは、印字コマンドを発行した後、印字
正常終了の応答を待つシーケンスを表すものとする。ま
たホスト1よりタイマー12に予め所定時間が設定されて
いるものとする。 (コマンド正常終了時のシーケンス)図3参照 ライタ4は制御ドライバ3およびSCSIコントローラ
6を介して印字コマンドCMD(1) をプリンタ10に発行
する。プリンタ10の処理部14はメモリ16に受信済の印字
データをメカ部15に渡して印字を開始させる。
【0019】一方、受信応答部13は印字コマンドCMD
(1) を受信したとき、タイマー12を起動し、タイマー12
は設定された所定時間経過後に受信部13に通知する。こ
の通知までに印字コマンドに対する処理、ここでは1ペ
ージ分の印字が終了していなければ、受信応答部13はタ
イムアウトによるCC(CHECK CONDITIONステータス) を応
答する。なお、この間に印字が終了すれば、その時点で
正常終了GOODをホスト1に応答し、CCは返さない。ま
た、CCを返しても処理は継続する。
【0020】このGOODが応答されると、プリンタ10はRe
ady 状態であるからライタ4に通知され、制御ドライバ
3は次のコマンドCMD(2) を発行する。CCが応答され
ると、制御ドライバ3は図3のReqSenseコマンドをプ
リンタ10に発行し、プリンタ10の受信応答部13はコマン
ド処理中であることを表すNOsense/BUSYを応答する。こ
の応答により制御ドライバ3はプリンタ10が処理中であ
ることを認識し、折り返しStSense コマンドをプリン
タ10に発行する。
【0021】StSense コマンドを受信したプリンタ10
は、印字終了後にGOODを応答するが、所定時間経過後も
印字が終了しない場合は、NOsense/BUSYを応答する。こ
のように、CCを応答することにより、短い時間間隔を設
定しても異常終了することはない。 (状態監視シーケンス)図4参照 図4は、図3のシーケンスの途中でプリンタ10の電源が
切断された場合を示したもので、電源が切断されると、
所定時間経過してもCCが応答されないので制御ドライバ
3は監視異常としてライタ4に通知する。これによりラ
イタ4はプリンタ10の電源が切断されたとして異常処理
を行う。この場合、監視サイクルがCCを応答する時間間
隔なので、短い時間で監視することができる。 (オペレータ介入からの復帰検出シーケンス)図5参照 図5は、例えば「紙切れ」のIRQ が発生し、オペレータ
が紙を補給した場合の復帰状態の検出シーケンス例を示
したものである。
【0022】図5ので、紙切れが発生した時点でIRQ
によるCCが応答され、制御ドライバ3はReqSenseコマ
ンドを発行してCCの要因が紙切れであることを認識し、
ライタ4 に紙切れによるNot Ready を通知する。ライタ
4 は例えば紙切れであることを表示してオペレータに紙
の補給を促す。制御が移されたライタ4 は、StSenseを
制御ドライバ3, SCSIコントローラ6を介して発行
する。これに対し、所定時間経過後も紙が補給されない
場合は、プリンタ10の受信応答部13はタイムアウトによ
るCCを応答する。このシーケンスは紙が補給されるまで
繰り返される。そして、紙が補給された時点でGOODが応
答され、ライタ4に通知される。
【0023】これにより、ライタ4は紙切れ状態から復
帰したことを認識し、異常終了させたコマンドCMD
(1) を再発行し、印刷を開始させる。この復帰検出にお
いても、所定時間間隔でCCが応答されるので、その都度
StSense を発行すればよく、時間計数の負担なくプリン
タ10の復帰状態を迅速に検出することができる。
【0024】なお、本実施例はプリンタを例としたが、
入出力装置21としてプリンタに限るものではない。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、コマン
ド処理中であっても、所定時間後にシーケンスを終結さ
せ、以後入出力装置から所定時間間隔で応答される所定
の情報応じ状態検出コマンドを発行して状態監視を行う
もので、入出力装置の状態監視を、上位装置に負担をか
けることなく短い時間間隔で監視できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理図
【図2】 一実施例の構成図
【図3】 コマンド正常終了シーケンス例を表す図
【図4】 状態監視シーケンス例を表す図
【図5】 状態復帰監視シーケンス例を表す図
【符号の説明】
1 ホスト 2 入力部 3 制御ドライバ 4 ライタ 5 メモリ 6 SCSIコントローラ 10 プリンタ 11 SCSIコントローラ 12 タイマ 13 受信応答部 14 処理部 15 メカ部 16 メモリ 20 上位装置 21 入出力装置 22 状態検出手段 23 応答手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−147241(JP,A) 特開 平1−310460(JP,A) 特開 平4−280339(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 13/00 G06F 11/30

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上位装置がコマンドを発行し、入出力装
    置が該コマンドに対し応答して該コマンドのシーケンス
    が終了するシステムにおける入出力装置の状態検出方式
    であって、該入出力装置(21)は、タイマー(12)および応
    答手段(23)を有し、該上位装置は、該入出力装置(20)の
    状態遷移を遷移発生時に応答させる状態検出コマンドを
    発行する状態検出手段(22)を有し、 該タイマー(12)は、前記状態検出コマンド受信後の経過
    時間を計数するものであり、 該応答手段(23)は、所定時間経過後も前記状態遷移が発
    生しない場合、所定の情報を応答するものであり、 該状態検出手段(22)は、該入出力装置からの前記所定の
    情報応答により対応するコマンドシーケンスを終結した
    後、該状態検出コマンドを再発行するものであり、該上
    位装置は該入出力装置から前記所定時間間隔で応答され
    る所定の情報の応答により該状態検出コマンドを繰り返
    し発行して該入出力装置の状態遷移を検出することを特
    徴とする入出力装置の状態検出方式。
  2. 【請求項2】 該上位装置が該入出力装置にコマンドを
    発行して該所定時間を設定し、該所定時間経過後の前記
    所定の情報の応答の有無により該入出力装置の異常状態
    を監視することを特徴とする請求項1記載の入出力装置
    の状態検出方式。
  3. 【請求項3】 該タイマーは、該状態検出コマンド受信
    後および入出力処理を指示するコマンド受信後の経過時
    間を計数するものであり、 該応答手段は、所定時間経過しても該入出力装置がコマ
    ンド処理中の場合、所定の情報を応答するものであり、 該状態検出手段(22)は、該入出力装置からの前記所定の
    情報応答により該コマンドのシーケンスを終結した後、
    該状態検出コマンドを発行して該入出力装置における該
    コマンドの処理状態を監視するものであることを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の入出力装置の状態検
    出方式。
  4. 【請求項4】 該上位装置は、オペレータ介入を要求す
    る非同期事象発生による異常停止応答で処理中のコマン
    ドを異常終了させた場合、該状態検出コマンドを発行し
    て該異常停止からの復帰を検出することを特徴とする請
    求項1または請求項2または請求項3記載の入出力装置
    の状態検出方式。
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