JP3357859B2 - 焙煎装置 - Google Patents

焙煎装置

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JP3357859B2 JP09312799A JP9312799A JP3357859B2 JP 3357859 B2 JP3357859 B2 JP 3357859B2 JP 09312799 A JP09312799 A JP 09312799A JP 9312799 A JP9312799 A JP 9312799A JP 3357859 B2 JP3357859 B2 JP 3357859B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生あるいは半生の
コーヒー豆を熱風により焙煎する焙煎装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例の焙煎装置として、例えば水平線
に対して傾斜した姿勢で回転可能に支持される焙煎容器
にコーヒー豆を入れて、この焙煎容器を一方向に回転さ
せながら、焙煎容器の一方軸端面に設けられてある網目
から熱風を供給することにより、コーヒー豆を焙煎する
ようなものがある。
【0003】前述の熱風により、焙煎容器の他方軸端側
に配設されるモータが加熱されることを防止するため
と、コーヒー豆の焙煎時間を短縮するために、例えば特
許番号第2799874号公報に示すように、熱風を、
焙煎容器の一方軸端側から焙煎容器内の斜め下方に向け
て入れ、焙煎容器内でコーヒー豆が集まる領域に集中し
て吹き付けるように設定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、熱風
を焙煎容器内のコーヒー豆が集まる領域に集中的に吹き
付けるようにしているが、すべてのコーヒー豆に対して
熱風を直接的かつ均等に当てることができないために、
加熱むらが発生しやすくなって、一部のコーヒー豆につ
いては加熱し過ぎてしまい、その他のコーヒー豆につい
ては加熱不足となってしまうことが懸念される。このよ
うな状況で焙煎されたコーヒー豆を用いて、コーヒー液
を抽出すると、加熱し過ぎた一部のコーヒー豆によって
苦みが混じる味になるおそれがある。
【0005】このような事情に鑑み、本発明では、焙煎
装置において、焙煎過程でのコーヒー豆全体を均等に加
熱できるようにし、焙煎仕上がりを向上できるようにす
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
焙煎装置は、生あるいは半生のコーヒー豆が入れられる
筒形の焙煎容器と、焙煎容器を水平線に対して傾斜させ
た姿勢で回転させる駆動要素と、前記焙煎容器内に熱風
を入れる熱風発生要素とを有し、 前記熱風発生要素は、
焙煎容器そのものの温度を高めてコーヒー豆を間接的に
加熱するように、傾斜姿勢の焙煎容器において上り勾配
側の端面から熱風を入れて、焙煎容器内において回転に
伴いコーヒー豆が回転方向下流側に片寄って集められる
領域を除く焙煎容器内面に向けて熱風を吹き付ける、こ
とを特徴とする。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】以上、本発明では、要するに、回転中にお
ける焙煎容器内でのコーヒー豆の挙動を考慮して、熱風
をコーヒー豆が存在しない領域に吹き付けるようにし、
焙煎容器そのものの温度や焙煎容器内の雰囲気温度を高
めてコーヒー豆を間接的に加熱する形態にしている。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図面に示す実施形
態に基づいて説明する。
【0022】図1ないし図9に本発明の一実施形態を示
している。図1は、コーヒーメーカの概略構成を示すブ
ロック図、図2は、コーヒーメーカの外観を示す正面
図、図3は、コーヒーメーカの要部を断面にした正面
図、図4は、図2の(4)−(4)線断面の矢視図、図
5は、焙煎部の上面図、図6は、焙煎容器を断面にした
側面図、図7は、焙煎容器を分解した状態の側面図、図
8は、図6の(8)−(8)線断面の矢視図、図9は、
コーヒー生成シーケンスを示すタイミングチャートであ
る。
【0023】図中、1はコーヒーメーカの全体を示して
いる。図例のコーヒーメーカ1は、生あるいは半生のコ
ーヒー豆を焙煎する焙煎部2と、焙煎したコーヒー豆を
粉砕してコーヒー粉末とする粉砕部3と、粉砕して得た
コーヒー粉末に熱湯を注いでコーヒー液を抽出する抽出
部4と、これら各部の動作を制御する制御部5とを有し
ている。なお、抽出部4で抽出したコーヒー液は、ガラ
ス容器6に貯溜され、抽出部4に備えるヒータ44で保
温されるようになっている。
【0024】焙煎部2は、コーヒー豆が収容される焙煎
容器21と、焙煎容器21を回転駆動する駆動ユニット
22と、焙煎容器21内に熱風や非加熱風を供給するブ
ロワ23とを含み、焙煎容器21を水平線に対して所要
角度傾斜させた姿勢で駆動ユニット22により一方向に
回転させながら、焙煎容器21の他端側からブロワ23
により発生した熱風を送り込むことにより、焙煎容器2
1内のコーヒー豆を焙煎するようになっている。駆動ユ
ニット22は、モータ22aと、減速機構22bとから
なる。ブロワ23は、ヒータ23aと、ファン23bと
からなる。その他の詳細は後で説明する。
【0025】粉砕部3は、上記焙煎部2で焙煎されたコ
ーヒー豆を受け入れる通路付きのカップ31と、カップ
31の上部開口を閉塞するカバー32と、カップ31内
に供給される焙煎済みのコーヒー豆を粉砕する回転カッ
タ33と、回転カッタ33を駆動するモータ34とを含
む。
【0026】抽出部4は、上記粉砕部3で粉砕して得た
コーヒー粉末を受け入れるフィルタバスケット41と、
水を貯溜する貯水タンク42と、貯水タンク42から所
要量ずつ水を取り出して熱湯としてフィルタバスケット
41に供給する熱交換パイプ43と、熱交換パイプ43
を加熱するヒータ44とを含む。貯水タンク42と熱交
換パイプ43との接続部位には、逆止弁45が設けられ
ており、湯の逆流を防止するようになっている。
【0027】制御部5は、マイクロコンピュータからな
り、焙煎処理、粉砕処理ならびに抽出処理を図9に示す
タイミングチャートに従い連続的に実行するものであ
る。
【0028】ここで、上記焙煎部2の各部について、詳
細に説明する。
【0029】駆動ユニット22とブロワ23とは、対峙
して配設されており、これらの間に焙煎容器21が水平
線に対して所要角度傾斜した姿勢で介装されている。こ
の焙煎容器21の一方軸端側が、駆動ユニット22の減
速機構22bのスピンドル軸22cに対して片持ち状態
で取り外し可能に取り付けられており、焙煎容器21の
他方軸端側がブロワケース24に対して所要間隙hを隔
てた状態で対向配置されている。ブロワケース24に
は、前記間隙hの上方を覆う開閉カバー25が取り付け
られており、この開閉カバー25には、保護ガード26
が取り付けられている。なお、ブロワケース24におい
て焙煎容器21と対峙する壁面には、温度センサ7が取
り付けられている。
【0030】焙煎容器21は、透明な耐熱ガラスからな
る円筒形のケース21aの一方開口に通気カバー21b
が、また、ケース21aの他方開口にボトムカバー21
cおよびシャッタ21dが、それぞれ取り付けられた構
成になっている。
【0031】ボトムカバー21cは、円板状に形成され
るカバー本体21eの外周に一体形成される円筒形鍔部
21fがケース21aに対して着脱可能に嵌合固定され
るようになっている。なお、円筒形鍔部21fは、その
内周面全周をケース21aの外周面に対して密接させず
に、円筒形鍔部21fの円周数カ所に形成した可撓片2
1gのみを部分的に密接させる形態としている。これに
より、焙煎容器21内の雰囲気温度の変化に伴い熱膨張
係数の異なるケース21aとボトムカバー21cとの嵌
合部分のしめしろの変化を吸収できるようになるから、
ケース21aの万一の破損を防止できるようになる。そ
して、カバー本体21eの180度対向する2ケ所に
は、焙煎済みのコーヒー豆を粉砕部3へ排出する扇形の
通孔21hが設けられているとともに、この通孔21h
に対応して2つの羽根21iが取り付けられている。こ
の羽根21iは、焙煎時の回転に伴いコーヒー豆を焙煎
容器21の中央側に撹拌させながら移動させる一方、焙
煎時の回転方向と逆向きの回転に伴いコーヒー豆を焙煎
容器21の通孔21h側に移動させるように、傾斜して
取り付けられている。また、2つの羽根21iには、焙
煎容器21の回動中心軸とほぼ平行なスリット21jが
幅方向に2つ設けられている。このスリット21jは、
熱風通過を許容するためのものである。
【0032】シャッタ21dは、ボトムカバー21cに
対して所要角度だけ回動可能に取り付けられており、そ
の回動動作によりボトムカバー21cの通孔21hを開
閉するものである。このシャッタ21dのボトムカバー
21cに対する取り付けには、ボルト9、袋ナット1
0、回り止めナット11、歯付きワッシャ12、ロック
ワッシャ13ならびに円錐コイルバネ14が用いられて
いる。なお、ボルト9の八角凹部に対して駆動ユニット
22のスピンドル軸22cが嵌入され、このスピンドル
軸22cと一体にボルト9および焙煎容器21が回転す
るようになる。そして、ロックワッシャ13の扇形切欠
き13aにより、ボトムカバー21cに対してシャッタ
21dを所要角度だけ回動可能とするようになってい
る。
【0033】このような構成の焙煎容器21では、一方
向に回転させると、シャッタ21dがボトムカバー21
cの通孔21hを閉塞する状態となるが、反対方向に回
転させると、シャッタ21dがボトムカバー21cの通
孔21hを開放する状態となる。つまり、焙煎処理を行
うときは、焙煎容器21を正方向に回転させることによ
り、シャッタ21dでボトムカバー21cの通孔21h
を閉塞させておき、焙煎が終了すると、シャッタ21d
でボトムカバー21cの通孔21hを開放させて、焙煎
済みのコーヒー豆を粉砕部4側へ排出できるようにして
いる。
【0034】次に、上記構成のコーヒーメーカ1の動作
を説明する。
【0035】まず、ユーザーが必要量のコーヒー豆を焙
煎容器21内に入れておいて、スタートスイッチをオン
操作すれば、制御部5は、焙煎処理、粉砕処理、抽出処
理を連続的に実行する。
【0036】まず、焙煎処理では、焙煎容器21を駆動
ユニット22により一方向に所要回転数で回転させなが
ら、ブロワ23により焙煎容器21内に熱風を導入させ
る。この焙煎処理は、焙煎過程における焙煎容器21内
の雰囲気温度が所要温度に到達すると終了するよう温度
管理される。なお、焙煎容器21内の雰囲気温度は、温
度センサ7により検出するようになっている。また、焙
煎過程では、焙煎容器21内のコーヒー豆が羽根21i
により焙煎容器21の軸方向中央側へ移動させられると
ともに、ケース21aの内周面の摩擦抵抗により回転方
向下流側に持ち上げられて撹拌するようになり、コーヒ
ー豆が密集することを防止するようになる。
【0037】この焙煎過程において、ブロワ23から発
生される熱風は、焙煎容器21の通気カバー21bの下
半分の領域から入れられて、ボトムカバー21cにより
方向転換されて通気カバー21bの上半分の領域から出
て、開閉カバー25の通気孔から外部へ排気されるよう
になっている。なお、前述の熱風は、焙煎容器21のケ
ース21aにおいてコーヒー豆が存在しない領域に向け
て吹き付けるように管理されている。このように熱風を
コーヒー豆に直接的に当てないようにしているのは、コ
ーヒー豆の加熱むらを無くすためである。そして、焙煎
過程においてコーヒー豆をボトムカバー21cの羽根2
1iにより撹拌することに伴いコーヒー豆から表皮が剥
離されるが、この表皮は熱風の排気流によってブロワケ
ース24と焙煎容器21との間の間隙hに設けられるチ
ャフボックス27に集められるようになっている。
【0038】この焙煎処理が終了すると、ブロワ23の
ヒータ23aを駆動停止してファン23bの駆動のみを
継続させることにより、非加熱風を発生させて焙煎容器
21に送り込んで、焙煎容器21内の焙煎済みのコーヒ
ー豆を空冷する。この空冷開始時点から所要時間が経過
すると、焙煎容器21内のコーヒー豆を粉砕部3に移送
する。なお、前述の空冷処理は、コーヒー豆の移送後に
おいても下記する抽出処理が終了するまで継続させるよ
うにして、焙煎容器21の冷却を行わせるようになって
いる。
【0039】そして、焙煎容器21から粉砕部3へのコ
ーヒー豆の移送は、駆動ユニット22のモータ22aを
焙煎処理時の回転方向とは逆向きに回転させることで行
う。つまり、この逆回転により、焙煎容器21が焙煎処
理時と逆向きに回転させられることになり、焙煎容器2
1のシャッタ21dがボトムカバー21cの通孔21h
を開放するように動作するとともに、ボトムカバー21
cの羽根21iが焙煎容器21内においてコーヒー豆を
ボトムカバー21cの通孔21h側に移動させるように
なっている。これにより、コーヒー豆が通孔21hから
順次排出されて粉砕部3のカップ31内へ順次移送され
る。このコーヒー豆の移送が終わると、焙煎容器21を
焙煎処理時の回転方向と同一方向に回転させることによ
り、焙煎容器21のシャッタ21dでボトムカバー21
cの通孔21hを閉塞させる。これは、下記する抽出部
4のドリップ処理において湯気が焙煎容器21内に流入
することを防止するとともに、焙煎容器21を空冷する
非加熱風が抽出部4に入り込んでドリップ用熱湯を冷ま
すことを防止するためである。
【0040】粉砕部3のカップ31に対するコーヒー豆
の移送と同時に、いわゆるミル処理を実行する。このミ
ル処理では、カップ31内に配置される回転カッタ33
をモータ34により駆動することにより、順次供給され
るコーヒー豆を粉砕して粉末状にする。このようにして
粉砕部3で粉砕されて得たコーヒー粉末は、カップ31
から抽出部4のフィルタバスケット41に順次移送され
る。
【0041】このようにしてコーヒー粉末が抽出部4に
移送されると、いわゆるドリップ処理を行う。このドリ
ップ処理では、貯水タンク42内の水を所要量ずつ熱交
換パイプ43に供給し、この熱交換パイプ43内の水を
ヒータ44で加熱して熱湯としフィルタバスケット41
へ注ぐ。但し、ドリップ処理の初期では、フィルタバス
ケット41内のコーヒー粉末に対して少量の熱湯をかけ
て、コーヒー粉末をむらすようにしている。そして、こ
のむらし期間を経てから熱湯の供給を連続的に行わせる
ことにより、コーヒー液を抽出させる。このようにして
抽出されたコーヒー液はガラス容器6に貯溜され、抽出
部4のヒータ44で保温される。
【0042】このようにしてドリップ処理が終了する
と、ブロワ23のファン23bの駆動を停止させて焙煎
容器21の空冷処理も終了させる。
【0043】ちなみに、空冷処理を、焙煎処理の終了時
点からドリップ処理が終了するまでの間、継続的に行わ
せるようにしているから、焙煎処理により加熱された焙
煎容器21を十分に冷ますことができる。したがって、
1回目のコーヒー生成が済んだ後、続いてコーヒー生成
を行う場合でも、焙煎容器21を使用者が手で取り外す
ことが支障無く行えるようになる。
【0044】以上説明したように、コーヒー豆の焙煎処
理において、熱風を焙煎容器内のコーヒー豆に対して直
接的に当てずに、焙煎容器内を効率よく流れるようにし
ているから、焙煎容器の温度や焙煎容器内の雰囲気温度
を効率よく上昇させることができる。しかも、焙煎容器
21内において熱風の通過途中に存在する羽根21iに
熱風通過を許容する複数のスリット21jを設けている
から、焙煎容器21の奥まで熱風がスムーズに行き届く
ようになり、焙煎容器21そのものの温度や雰囲気温度
を効率よく上昇させるうえで有利になっている。このよ
うなことから、コーヒー豆の全体をほぼ均等に加熱させ
ることができるようになって、風味の高いコーヒー液を
抽出できるようになる。
【0045】ところで、1回目のコーヒー生成が済んだ
後、続いてコーヒー生成を行う場合において、図10
(a)、(b)に示すような豆投入部材15を用いれ
ば、焙煎容器21そのものを取り外さずに、焙煎容器2
1内にコーヒー豆を新たに入れることができる。この豆
投入部材15は、図11に示すように、ブロワケース2
4の開閉カバー25を開いておいて、焙煎容器21の通
気カバー21bに沿わせた状態でブロワケース24の間
隙hに取り外し可能に嵌入装着されるものであり、コー
ヒー豆を焙煎容器21内に導入させるための通路15a
を有している。また、この通路15aの排出口側には、
コーヒー豆の通過を阻止する閉止状態と通過を許容する
開放状態とに変位される弁体15bが設けられており、
閉止状態において通路15a内の容積がコーヒー豆の収
容量を規定する大きさに設定されている。つまり、この
豆投入部材15は、計量カップの機能を有しており、通
路15aの投入口側の内壁面には、コーヒー豆の収容量
を表す目盛りが付けられている。これに加えて、焙煎容
器21の通気カバー21bについても、その中心にコー
ヒー豆を導入しうるように窓投入孔21kが設けられて
いる。
【0046】このような豆投入部材15の使用方法につ
いて説明する。つまり、この豆投入部材15の弁体15
bを閉止状態にしておいて、その通路15a内に必要量
のコーヒー豆を入れると、コーヒー豆を保持できる。こ
のようなコーヒー豆を保持させた豆投入部材15をコー
ヒーメーカ1のブロワケース24の間隙hに装着し、弁
体15bを引き出すことにより開放状態にすれば、コー
ヒー豆が焙煎容器21の通気カバー21bの窓投入孔2
1kから焙煎容器21内に落とし込まれることになる。
【0047】このようにしてコーヒー豆を焙煎容器21
内に入れると、後は豆投入部材15を取り外して、上述
したと同様にして焙煎処理を行うようにすればよい。
【0048】但し、上述した豆投入部材15について、
熱風の通過を許容してコーヒー豆の漏洩を防ぐ網目材で
形成すれば、コーヒー豆を投入した後で豆投入部材15
を取り外さずに、装着したまま、焙煎処理を行うことが
できるようになる。この場合、豆投入部材15には、図
示しないが、開閉カバー25の役割をするフランジを設
けておくのが好ましい。
【0049】なお、本発明は上記実施形態のみに限定さ
れるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。 (1) 上記実施形態では、コーヒーメーカ1に焙煎部
2を装備した例を挙げたが、焙煎部2を単独の装置とし
て構成したものも本発明に含まれる。 (2) 上記実施形態において、焙煎容器21に備える
ボトムカバー21bの羽根21iに、熱風通過を許容さ
せるためのスリット21jを設けているが、複数の貫通
孔を設けるようにしてもよい。特に、図12に示すよう
に、貫通孔21j′の一部を片面側に突出させる状態に
切り起こすようにすれば、この切り起こし部Zでもって
コーヒー豆の撹拌時にコーヒー豆の表皮を積極的に剥離
させることができるので有利である。このような切り起
こし部Zを有する貫通孔21j′を形成する方法として
は、いわゆるバーリング加工が挙げられる。
【0050】
【発明の効果】請求項の発明では、回転中における焙
煎容器内においてコーヒー豆が存在しない領域に熱風を
吹き付けるようにし、焙煎容器そのものの温度や焙煎容
器内の雰囲気温度を高めてコーヒー豆を間接的に加熱す
る形態にしているから、コーヒー豆の全体をほぼ均等に
加熱させることができ、信頼性の向上に貢献できるよう
になる。
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のコーヒーメーカの概略構
成を示すブロック図
【図2】コーヒーメーカの外観を示す正面図
【図3】コーヒーメーカの要部を断面にした正面図
【図4】図2の(4)−(4)線断面の矢視図
【図5】焙煎部の上面図
【図6】焙煎容器を断面にした側面図
【図7】焙煎容器を分解した状態の側面図
【図8】図6の(8)−(8)線断面の矢視図
【図9】コーヒー生成シーケンスを示すタイミングチャ
ート
【図10】豆投入部材を示し、(a)は縦断正面図、
(b)は縦断側面図
【図11】図10の豆投入部材の使用形態を示す説明図
【図12】焙煎容器の特にボトムカバーの変形例にかか
り、図7に対応する図
【符号の説明】
1 コーヒーメーカ 2 焙煎部 21 焙煎容器 21a 焙煎容器のケース 21b 通気カバー 21c ボトムカバー 21d シャッタ 21e ボトムカバーのカバー本体 21h ボトムカバーの通孔 22 駆動ユニット 23 ブロワ 3 粉砕部 4 抽出部 5 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−27378(JP,A) 特開 平6−7132(JP,A) 特開 平10−174647(JP,A) 特開 昭59−156276(JP,A) 実開 平3−74299(JP,U) 特許2799874(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23N 12/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生あるいは半生のコーヒー豆が入れられる
    筒形の焙煎容器と、焙煎容器を水平線に対して傾斜させ
    た姿勢で回転させる駆動要素と、前記焙煎容器内に熱風
    を入れる熱風発生要素とを有し、 前記熱風発生要素は、焙煎容器そのものの温度を高めて
    コーヒー豆を間接的に加熱するように、傾斜姿勢の焙煎
    容器において上り勾配側の端面から熱風を入れて、焙煎
    容器内において回転に伴いコーヒー豆が回転方向下流側
    に片寄って集められる領域を除く焙煎容器内面に向けて
    熱風を吹き付ける 、ことを特徴とする焙煎装置。
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