JP3357775B2 - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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JP3357775B2
JP3357775B2 JP31673095A JP31673095A JP3357775B2 JP 3357775 B2 JP3357775 B2 JP 3357775B2 JP 31673095 A JP31673095 A JP 31673095A JP 31673095 A JP31673095 A JP 31673095A JP 3357775 B2 JP3357775 B2 JP 3357775B2
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torque
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賢司 染谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等のステアリング
の操舵力を補助する電動式パワーステアリング装置に関
する。より詳細には、ボールねじ機構のナットのトルク
リミット手段としてリング部材を用いた電動式パワース
テアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動モータの出力をボールねじのナット
に伝達しナットの回転力をラックの直線運動に変換して
アシストを行う電動パワーステアリングにおいて、ラッ
クのストロークエンド付近でのタイヤの縁石乗り上げ
や、整備上でのタイヤの逆作動などにより、ラック軸が
高速でラックのストロークエンドに突き当たった場合、
ボールネジのリードの比率で高速に回転していたモータ
が急停止することになる。
【0003】この急停止時にモータの慣性により生じる
大きな衝撃力はボールねじのボールレース面に伝達さ
れ、ボールレース面の圧コン等、ボールねじの機能低
下、操舵フィーリングの低下をまねく。そのため、衝撃
力を低くするため、トルク伝達経路にトルクリミット手
段を設けることが知られている。
【0004】従来、ボールねじを用いた電動パワーステ
アリングのナットのトルクリミット手段としては、モー
タ出力部のモータがラックと別軸上のものでは特開平6
−135339号公報、特開平5−262243号公
報、および特開平5−262242号公報などに開示の
ものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】トルクリミット手段と
しては、例えばモータの出力部に電磁クラッチを設ける
ことがあげられるがコスト高、スペース増、電力の必要
など不利な点が多い。また、特開平6−135339で
はモータをラック軸からオフセットし、ローラーにより
トルクを伝達し、そのローラーのすべりにてトルクリミ
ット手段としているが、この場合でも構成部品が多くな
り、コスト高、スペース増となる。
【0006】更にまた、特開平5−262243号公報
および特開平5−262242号公報などに開示の電動
式パワーステアリングでも、ラック軸とウォーム軸を別
体にする必要があり、コスト高となってしまう。
【0007】以上の点から、本発明の目的は、電動式パ
ワーステアリング装置のボールねじのナットのトルクリ
ミット手段を省スペースで、しかも安価に製造すること
である。
【0008】
【作用】本発明では、ボールナットとモータローター軸
の連結を弾性力を付与するリング部材を介して圧入で行
い、このリング部材の締め代の調整にて、一定トルク以
上では圧入部がすべるようにし、ボールねじへの衝撃力
をボールねじの機能低下をまねかない程度におさえるこ
とができる。圧入部へリング部材を設けるだけのためコ
ストを低減できると共に、省スペースでトルクリミット
手段を実施できる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、また上記目的を達成するため、本発明の電動式パワ
ーステアリング装置は、電動モータの出力をステアリン
グに連動したラック軸と同軸上に配置したボールねじの
ナットに伝達し、ナットの回転をラック軸の直線運動に
変換して車輪を操舵し、操舵力の補助をする電動パワー
ステアリングにおいて、 前記電動モータのロータに対
して前記ボールねじのナットが密嵌しており、前記ロー
タと前記ナットとの間に所定の弾性力を有するリング部
材を設けたことを特徴としている。
【0010】
【実施例】以下、本願発明の実施例を図面を参照して詳
細に説明する。尚、図面において同一部分は同一符号で
示してある。
【0011】図1は、本願発明の実施例である電動式パ
ワーステアリング装置の軸線方向一部断面図である。
【0012】図1において、ほぼ円筒状の第1ハウジン
グ1は、ブラケット8により、また第2ハウジング2
は、ブラケット3により図示しない車体に固定されてい
る。第1ハウジング1および第2ハウジング2内を操舵
軸であるラック軸4が挿通し、ラック軸4はその両端に
おいて、タイロッド5、6に連結されてる。タイロッド
5、6は、図示しない車輪の転舵機構に連結されてい
る。
【0013】図1においてブラケット3の右には、斜め
上方に延在するようにハンドル軸7が設けられている。
ハンドル軸7は、その上方端を介して図示しないステア
リングホィール、すなわちハンドルに連結するように構
成され、一方その下方端に図示しないピニオンを形成し
ている。ピニオンは、ハウジング1内でラック軸4のラ
ック(不図示)に噛合している。
【0014】以上のような構成によって、ハンドルが回
転すると、ハンドルの回転角度に応じてラック軸4が図
中左右方向、即ち軸方向に移動する。図示していない
が、ハンドル軸7の一部に、ハンドルの操舵トルクを検
出する操舵トルク検出器が設けられている。
【0015】また、一体成形された金属製の第1ハウジ
ング内には電動モータ9とボールナット10とが回転自
在に収納されており、電動モータ9はボールねじ機構1
1と同軸に配置されている。ステータ9bおよびラック
軸4の外周に取り付けられたロータ9aで電動モータ9
を構成している。アルミダイキャスト製の第2ハウジン
グ2には、ラックが刻設されたラック軸4の他端が装着
され、ラックと噛み合うピニオンが収納され、ブラケッ
ト3により車体に固定されている。第1ハウジング1と
第2ハウジング2とは同軸となるように構成されてい
る。
【0016】ラック軸4、電動モータ9のロータ9a、
またボールねじのナット10は、それぞれ同軸上に配置
されている。ラック軸4と電動モータ9のロータ9aと
の間にはスリーブ部材12が介装されている。ナット1
0は圧入によりスリーブ部材12に密嵌している。ま
た、スリーブ部材12は、ロータ9aと一体的に構成さ
れている。
【0017】図2は、図1の円で囲んだ部分Bの拡大部
分断面図である。ナット10の軸方向端部には、ボール
ねじ機構11を有するラック軸4を嵌合する本体部より
も大径の内径を有する延長部10aが設けられている。
延長部10aにはその内周面に半径方向外方へくぼんだ
環状の凹部10dが設けられている。延長部10aの中
には、スリーブ部材12が密に嵌合している。
【0018】スリーブ部材12は、その外周で延長部1
0aの2つの内周面10b及び10cに嵌合している。
従って、スリーブ部材12の外周面と延長部10aの凹
部10dとの間には、環状の空間が形成される。この空
間には、例えば、ばね等、所定の弾性力を有するリング
部材13が介装され、延長部10a及びスリーブ部材1
2の両者と接触している。
【0019】図3は、図1のA−A線に沿った断面図で
ある。延長部10aとスリーブ部材12との間の空間
に、環状のリング部材13が介装されていることがよく
分かる。リング部材13は延長部10aの内周面及びス
リーブ部材12の外周面に接触している。
【0020】ラック軸4のストロークエンド付近でのタ
イヤの縁石乗り上げや、整備時のタイヤの逆作動によ
り、ラック軸が高速でラックのストロークエンド(図1
に示すように、左側のストロークエンドC及び右側のス
トロークエンドD)に突き当たった場合、ボールねじ機
構11のリードの比率で高速に回転していた電動モータ
9が急停止することとなる。この急停止による電動モー
タ9の慣性力により生じる衝撃力はナット10に対して
大きなトルク負荷を与える。電動モータ9が大きいほ
ど、また、ボールねじ機構11のリードが小さいほどそ
の衝撃トルクは大きくなる。そのままこの大きな衝撃ト
ルクがボールねじ機構11に伝われば、ボールねじ機構
11のボールレース面の圧コン等、ボールねじ機構11
の機能低下をまねくこととなる。
【0021】通常、パワーアシストとして使用されるト
ルクよりも、ボールねじ機構11の機能低下をまねくト
ルクの方が非常に大きいので、通常使用されるトルクは
伝達し、ボールねじの機能低下をまねくトルクは伝達さ
せないトルクリミット手段があれば、ボールねじの機能
低下は防げる。
【0022】従って、上記本発明の実施例では、電動モ
ータ9のロータ9cと一体のスリーブ部材12とボール
ねじ機構11のナット10の連結部に設けられた弾性力
を付与するリング部材13をトルクリミット手段として
設けた。リング部材13の弾性力は、次のように設定さ
れる。通常使用されるトルクでは、その圧入部の弾性力
により、トルクを伝達し、衝撃トルクが負荷された場合
はそのリング部材の弾性力以上となり、ナットとロータ
が周方向にすべることとなり、衝撃トルクが負荷され
ず、ボールねじの機能低下を防止することができる。
【0023】尚、リング部材の弾性力の設定は、電動モ
ータの出力の大きさ等に応じて任意に設定できることは
言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本願発明の電動式パ
ワーステアリング装置によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0025】モータのロータとボールねじのナットの連
結部をリング部材を介して圧入した構成なので、コスト
を低く抑え、省スペースでトルクリミット手段を実施で
きる。また、その締め代も別体のリング部材を使用して
いるため、別途容易調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である電動式パワーステアリン
グ装置の軸線方向一部断面図である。
【図2】図1の円で囲んだ部分Bの拡大部分断面図であ
る。
【図3】図1のA−A線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1………第1ハウジング 2………第2ハウジング 4………ラック軸 9………電動モータ 9a………ロータ 10………ナット 10a………延長部 10d………凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−262243(JP,A) 特開 平6−135339(JP,A) 特開 平7−40843(JP,A) 特開 昭60−154955(JP,A) 特開 平5−262242(JP,A) 実開 平6−6165(JP,U) 実開 平3−33774(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 5/04 B62D 6/00 - 6/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータの出力をステアリングに連動
    したラック軸と同軸上に配置したボールねじ機構のナッ
    トに伝達し、ナットの回転をラック軸の直線運動に変換
    して車輪を操舵し、操舵力の補助をする電動パワーステ
    アリング装置において、 前記電動モータのロータに対して前記ボールねじ機構の
    ナットが密嵌しており、前記ロータと前記ナットとの間
    に所定の弾性力を有するリング部材を圧入したことを特
    徴とする電動式パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記ラック軸と前記ロータとの間にはス
    リーブ部材が嵌合しており、前記スリーブ部材と前記ナ
    ットとの間に前記リング部材が嵌合していることを特徴
    とする請求項1に記載の電動式パワーステアリング装
    置。
JP31673095A 1995-12-05 1995-12-05 電動式パワーステアリング装置 Expired - Lifetime JP3357775B2 (ja)

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