JP3357642B2 - ターボ形ポンプ - Google Patents

ターボ形ポンプ

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映明 赤松
嗣人 中関
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ターボ形ポンプ
に関し、特に、流体を送るためのロータ(インペラ)を
磁気的作用により非接触で支持し、回転させることによ
りポンプ作用を行なわせるようなターボ形ポンプに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】本願の出願人は、特願平2−22849
号において、液体の澱みを少なくするために、インペラ
の軸をなくし、インペラ本体を非制御式磁気軸受と制御
式磁気軸受とにより、ケーシング内の所定位置に保持す
るようにしたクリーンポンプを提案した。このポンプに
は、図5に示すように、インペラ31の外周部に流体の
速度エネルギーを圧力エネルギーに変換するために流体
の通路断面積が次第に広くなった1つの渦巻室32が設
けられている。インペラ31が回転すると、流体は吸入
口33から吸入され渦巻室32を経て、吐出口34から
吐出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明の背景となる
ポンプでは、上述のごとく、インペラのまわりに1つの
渦巻室が設けられているので、渦巻室内でインペラが回
転すると、インペラに半径方向の偏荷重が作用する。こ
の偏荷重が小さければ、磁束のせん断力の作用により、
インペラは中心軸のまわりに安定して回転するが、偏荷
重が大きくなると、インペラの回転軸が偏荷重の作用に
よって移動し、回転が不安定になり、インペラがケーシ
ングの内壁に接触するおそれがあった。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、流
体を送るためのインペラなどの回転体に偏荷重が作用し
ないようにしたターボ形ポンプを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、流体を送る
ためのロータと、このロータを内蔵し、かつ流体の吸入
口および吐出口を有し、渦巻室を持つ非磁性材料からな
るハウジングと、制御式磁気軸受とを備えたターボ形ポ
ンプであり、この制御式磁気軸受は、上記ロータの端面
に配置された磁性部材と、上記磁性部材に対向するよう
にして上記ハウジングに取付けられた電磁石とを含み、
上記ロータは、上記ロータの一方の面から上記ハウジン
グを介して、上記ロータに設けられた永久磁石との間の
磁気的作用を利用して上記ロータに回転駆動力を付与す
る磁気力と、上記制御式磁気軸受によって上記ロータの
他方の面に与えられる磁気力とによって、釣り合わせた
状態で上記ハウジングから非接触で支持され、渦巻室は
複数個設けられ、上記渦巻室の個数をn個とすると、各
渦巻室はロータの回転軸を中心として互いに360°/
nの角度をなすように配置されている。
【0006】(作用) この発明では、渦巻室が複数個設けられ、かつ、渦巻室
の個数をn個とすると各渦巻室が流体を送るためのロー
タの回転軸を中心として互いに360°/nの角度をな
すように配置されているため、ロータに偏荷重が作用す
ることがなく、ロータは安定して回転することができ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施例のター
ボ形ポンプの渦巻室の構造を模式的に示す断面図であ
る。図1において、インペラ1の外周に対称的に設けら
れた2つの渦巻室21,22には、それぞれ吐出口3,
4が設けられる。吐出口3,4はインペラ1の中心軸に
対して対称的に配置されている。また、インペラ1の中
心軸の位置には、吸入口5が設けられる。インペラ1が
回転すると、流体は吸入口5から吸入され流路の断面積
が次第に広くなった渦巻室21,22を通り、吐出口3
および4から吐出されるようになっている。
【0008】図1では、2つの渦巻室が設けられている
が、渦巻室は3個以上設けられていてもよい。その場合
には、n個の各渦巻室は互いに360°/nの角度をな
すように設けられる。
【0009】一方、図2に示すように2つの渦巻室2
3,24を形成し、渦巻室の出口で合流させるようにす
ると、外観はスマートになる。第1の渦巻室23と第2
の渦巻室24は同一形状であり、インペラに作用する力
をバランスしている。第2の渦巻室24は、P点におい
て吐出口側に延びる流路25に接続されており、その出
口において第1の渦巻室23に合流するようになってい
る。流路25は、渦巻室の最大流路断面積よりも大きな
断面積を有するようにし、流路抵抗が小さくなるように
している。
【0010】吐出口や渦巻室が上記のような形態を有し
ているため、外部からの磁気的作用により非接触で支持
されているインペラに働く半径方向の力が釣り合うの
で、インペラの回転軸の位置が移動することなく、イン
ペラは安定して回転する。したがって、インペラを軸支
する必要は全くなくなる。
【0011】図3はこの発明の一実施例のターボ形ポン
プの構成を示す断面図である。図3において、ポンプ1
0のケーシング11内には、インペラ1が設けられる。
ケーシング11は非磁性部材からなる。インペラ1は、
非制御式磁気軸受を構成する永久磁石12を有する非磁
性部材13と、制御式磁気軸受のロータに相当する軟鉄
部材14がリベットなどで結合されて作られている。ま
た、この軟鉄部材14は表面処理され、錆などが生じな
いように考慮されている。永久磁石12はインペラ1の
円周方向に分割されており、互いに隣接する磁石の磁界
の方向が逆方向となるように着磁されている。インペラ
1の永久磁石12を有する側に対向するようにして、ケ
ーシング11外部には軸15に軸支されたロータ16が
設けられる。ロータ16は図示しないモータにより駆動
され、軸15を中心軸として回転する。ロータ16に
は、インペラ1の永久磁石12に対向し、かつ吸引力が
作用するようにインペラ側と同数の永久磁石17が取付
けられている。
【0012】一方、インペラ1の軟鉄部材14を有する
側に対向するようにして、ケーシング11には、永久磁
石12,17の吸引力と釣り合って、インペラ1をケー
シング11の中心に保持するように作用する電磁石18
が取付けられる。電磁石18は、たとえば4個設けられ
る。電磁石間には、位置センサ(図示せず)が設けられ
る。この位置センサにより、電磁石18と軟鉄部材14
との隙間の間隔が検知され、この検出力はコイル19に
与えられる電力を制御する制御部(図示せず)にフィー
ドバックされる。これにより、インペラの軸方向の位置
制御が行なわれ、インペラ1はケーシング11の中心に
保持される。
【0013】インペラ1に重力などにより半径方向の力
が作用しても、永久磁石12および永久磁石17間の磁
束のせん断力および電磁石18と軟鉄部材14との間の
磁束(図3に破線で示す)のせん断力が作用するため、
インペラ1はケーシング11の中心に保持される。
【0014】このようにして、磁気的に支持された状態
で、ロータ16が回転すると、永久磁石12と永久磁石
17が磁気カップリングを構成し、インペラ1が回転
し、流体は吸入口20から吸入され、吐出口へ送られ
る。渦巻室および吐出口は図1で示したように設けられ
ているので、インペラ1に偏荷重が作用することはな
い。
【0015】また、流入口中心部の流れ26は中心軸方
向の力を有するが、流れが半径方向のみとなるように整
流ガイド27が設けられているので、インペラには流れ
による軸方向力は作用しない。
【0016】インペラ1はケーシング11の薄壁によっ
て、完全に外部から隔離されているため、ポンプ流入口
からの流体に外部から異物が入ることは皆無であり、ポ
ンプ10から吐出される流体はクリーンな状態を保持す
る。
【0017】図4には、特別な場合として、吐出口が円
周の360°にわたって開放された渦巻室のないターボ
形ポンプが示されている。図4に示すポンプでは、渦巻
室がないので、流れの対称性は満たされている。このポ
ンプは流体を攪拌する機能を有している。
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、n個
の渦巻室が流体を送るためのロータ(インペラ)の回転
軸を中心として互いに360°/nの角度をなすように
配置されているので、ロータに偏荷重が作用することが
なく、ロータは安定して回転することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例のターボ形ポンプの渦巻
室の構造を模式的に示す断面図である。
【図2】 この発明の一実施例としてのターボ形ポンプ
の渦巻室の形状の一例を示す断面図である。
【図3】 この発明の一実施例としてのターボ形ポンプ
の構成を示す断面図である。
【図4】 この発明の他の実施例としてのターボ形ポン
プを示す断面図である。
【図5】 この発明の背景となるターボ形ポンプにおけ
る渦巻室の構造を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 インペラ、3,4 吐出口、5,20 吸入口、1
1 ケーシング、12,17 永久磁石、14 軟鉄部
材、16 ロータ、18 電磁石、21,22,23,
24 渦巻室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭56−90496(JP,U) 実開 昭48−91503(JP,U) 実開 昭63−75583(JP,U) 実開 昭54−117672(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 13/02 F04D 29/04 F04D 29/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を送るためのロータと、 前記ロータを内蔵し、かつ液体の流入口および吐出口を
    有し、渦巻室を持つ非磁性材料からなるハウジングと、 制御式磁気軸受とを備えたターボ形ポンプであって、 前記制御式磁気軸受は、前記ロータの端面に配置された
    磁性部材と、前記磁性部材に対向するようにして前記ハ
    ウジングに取付けられた電磁石とを含み、 前記ロータは、前記ロータの一方の面から前記ハウジン
    グを介して、前記ロータに設けられた永久磁石との間の
    磁気的作用を利用して前記ロータに回転駆動力を付与す
    る磁気力と、前記制御式磁気軸受によって前記ロータの
    他方の面に与えられる磁気力とによって、釣り合わせた
    状態で前記ハウジングから非接触で支持され、 前記渦巻室は、複数個設けられ、前記渦巻室の個数をn
    個とすると、各渦巻室は前記ロータの回転軸を中心とし
    て互いに360°/nの角度をなすように配置されたこ
    とを特徴とする、ターボ形ポンプ。
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