JP3230209U - マグネットポンプのシャフト支持部材 - Google Patents

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渉 森
渉 森
透 海老原
透 海老原
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株式会社ワールドケミカル
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Abstract

【課題】シャフトに対する支持強度を低下させることなくシャフト部材の支持杆部分を通過する液体の流れを阻害することのないマグネットポンプのシャフト支持部材を提供する。【解決手段】マグネットポンプのインペラのシャフトを、回転の中心を保持した状態でケーシングに固定するシャフト支持部材において、シャフト支持部材1が、シャフトを回転の中心位置に保持した状態で回転自在に支持する支持部11と、ケーシングの内壁に円環状に当接する円環部12と、支持部から円環部まで放射状に延伸する複数本の支持杆13と、を有して成り、複数本の支持杆の各々が支持部から円環部まで円弧状に延伸する構成である。【選択図】図2

Description

本考案はマグネットポンプのシャフト支持部材に関し、詳しくはマグネットカップリング式のポンプのインペラの回転軸であるシャフトをケーシングに回転自在に支持するシャフト支持部材に関する。
マグネットポンプは、ケーシング内に固定したシャフト(支持軸、回転軸とも言う。)に回転軸受を介して回転可能に支持されると共に従動側マグネットを収容するマグネットキャンと、該マグネットキャンの一端に取り付けられて回転することにより液体の吸込・吐出を行うインペラと、ケーシング外において該ケーシングの外周に近接して回転する駆動側マグネットと、該駆動側マグネットを回転駆動するモータと、から主として構成されており、駆動側マグネットの回転力が従動側マグネットに磁力によって非接触で伝達することによってポンプ動作する構成を有するものである。かかる構成によって、モータとポンプ部分とが遮断されているため、液漏れ無くポンプ動作することが可能なものである。
インペラ(及びマグネットキャン)を回転可能に支持するシャフトは、シャフト支持部材によって回転の中心を保持した状態でケーシングに固定されている。
このシャフト支持部材は、マグネットポンプに限らず液体用ポンプ(例えば、特許文献1等参照)においては、シャフトを回転の中心位置に保持した状態で回転自在に支持する支持部と、ケーシングの内壁に円環状に当接する円環部と、前記支持部から円環部まで放射状に延伸する複数本の支持杆と、を有して構成されているのが一般的となっている。
特開昭49−108604号
特許文献1の技術では、シャフト支持部材の支持杆は支持部から円環部まで直線形状の放射状に3本が配置された構成となっている。
シャフト支持部材の支持杆は、ポンプの吸込口からインペラへ液体が流入する経路中に配設されているために、支持杆各々の太さや本数が液体の流れに影響し易く、本数が多い場合や支持杆各々の太さが太い場合には液体の流れを阻害してしまうという問題点を有し、また本数が少ない場合や支持杆各々の太さが細い場合にはシャフトの支持強度が確保できずウォーターハンマー現象やキャビテーションが発生した場合に損傷したり破損してしまうという問題点を有している。
そこで本考案の課題は、シャフトに対する支持強度を低下させることなくシャフト部材の支持杆部分を通過する液体の流れを阻害することのないマグネットポンプのシャフト支持部材を提供することにある。
上記本考案の課題は下記構成によって達成される。
1.マグネットポンプのインペラのシャフトを、回転の中心を保持した状態でケーシングに固定するシャフト支持部材において、
シャフト支持部材が、シャフトを回転の中心位置に保持した状態で回転自在に支持する支持部と、ケーシングの内壁に円環状に当接する円環部と、前記支持部から円環部まで放射状に延伸する複数本の支持杆と、を有して成り、
複数本の支持杆の各々が支持部から円環部まで円弧状に延伸する構成であること、
を特徴とするマグネットポンプのシャフト支持部材。
2.シャフト支持部の円環部が、ライナーリングをケーシングに保持する構成であることを特徴とする上記1に記載のマグネットポンプのシャフト支持部材。
請求項1に示す考案によれば、シャフトに対する支持強度を低下させることなくシャフト部材の支持杆部分を通過する液体の流れを阻害することのないマグネットポンプのシャフト支持部材を提供することができる。
特に、インペラの回転によって液体の流れは渦流と成るため、インペラへ流入する液体に対する支持杆の摩擦抵抗が単なる直線形状の構成に比して円弧状の構成は少なくすることができる。従って、同一の本数や太さの場合において円弧状の支持杆は直線形状の支持杆に比してエネルギー損失が少ないため、本数を減じたり、太さを細くすることなく、即ち、支持強度を下げることなくポンプ効率を向上させることができる。
請求項2に示す考案によれば、シャフトの支持と同時にライナーリングの保持も可能とすることにより部品点数を減じることができるため、メンテナンス性が向上する。
本考案に係るマグネットポンプのシャフト支持部を用いたマグネットポンプの要部断面構成図(正面図) 本発明のシャフト支持部材の一実施例を示す左側面図
以下、本考案の実施例について図1及び図2に基づき説明する。
本考案のシャフト支持部材1は、マグネットポンプ2のインペラ3のシャフト4を、回転の中心を保持した状態でケーシング5に固定する部材である。
シャフト支持部材1は、シャフト4を回転の中心位置に保持した状態で回転自在に支持する支持部11と、ケーシング5の内壁に円環状に当接する円環部12と、前記支持部11から円環部12まで放射状に延伸する複数本(本実施例では3本)の支持杆13・13・13と、を有して成り、
複数本の支持杆13・13・13の各々が支持部11から円環部12まで円弧状に延伸する構成であること、を主構成とするものである。
かかる構成によれば、インペラ3へ流入する液体に対する支持杆13の摩擦抵抗が単なる直線形状の構成に比して円弧状の構成は少なくすることができるため、エネルギー損失が少なくなることから、支持杆13の本数を減じたり、太さを細くすることなく、即ち、シャフト4に対する支持強度を下げることなくポンプ効率を向上させることができる。
尚、本明細書における「回転」は一方向への回転に限らず、逆方向への回転や一回転以下の回動、更には間欠的な回転又は回動を含む。
また、シャフト支持部1の円環部12は、ライナーリング6をケーシング5に保持する構成であることが好ましく、保持性をより向上させるために円環部12にライナーリング6を固着、融着、溶着、或いはその他の組付け手段により一体化した構成とすることがより好ましい。かかる構成によれば、シャフト4の支持と同時にライナーリング6の保持も可能であるため、部品点数を減じることができ、メンテナンス性が向上する。
本考案のシャフト支持部1が適用されるマグネットポンプ2としては種々公知公用のマグネットカップリング式のポンプを挙げることができ、代表的な構成としては、ケーシング5内に固定したシャフト(支持軸、回転軸とも言う。)4に回転軸受7を介して回転可能に支持されると共に従動側マグネット8を収容するマグネットキャン9と、該マグネットキャン9の一端に取り付けられて回転することにより液体の吸込・吐出を行うインペラ3と、ケーシング5外において該ケーシング5の外周に近接して回転する駆動側マグネット10と、該駆動側マグネット10を回転駆動するモータMと、から主として構成されており、駆動側マグネット10の回転力が従動側マグネット8に磁力によって非接触で伝達することによってポンプ動作する構成を有するものである。
本考案において、ライナーリング6はマウスリングやケーシングウエアリングと類似乃至は同義であってもよい。
1 シャフト支持部材
11 支持部
12 円環部
13 支持杆
2 マグネットポンプ
3 インペラ
4 シャフト
5 ケーシング
6 ライナーリング
7 回転軸受
8 従動側マグネット
9 マグネットキャン
10 駆動側マグネット
M モータ

Claims (2)

  1. マグネットポンプのインペラのシャフトを、回転の中心を保持した状態でケーシングに固定するシャフト支持部材において、
    シャフト支持部材が、シャフトを回転の中心位置に保持した状態で回転自在に支持する支持部と、ケーシングの内壁に円環状に当接する円環部と、前記支持部から円環部まで放射状に延伸する複数本の支持杆と、を有して成り、
    複数本の支持杆の各々が支持部から円環部まで円弧状に延伸する構成であること、
    を特徴とするマグネットポンプのシャフト支持部材。
  2. シャフト支持部の円環部が、ライナーリングをケーシングに保持する構成であることを特徴とする請求項1に記載のマグネットポンプのシャフト支持部材。
JP2020004672U 2020-10-29 2020-10-29 マグネットポンプのシャフト支持部材 Active JP3230209U (ja)

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