JP3357575B2 - シート状洗濯用製品 - Google Patents

シート状洗濯用製品

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JP3357575B2 JP17573997A JP17573997A JP3357575B2 JP 3357575 B2 JP3357575 B2 JP 3357575B2 JP 17573997 A JP17573997 A JP 17573997A JP 17573997 A JP17573997 A JP 17573997A JP 3357575 B2 JP3357575 B2 JP 3357575B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実使用において使
用量を調整し易く簡便性に優れ、且つ内容物の漏れや飛
散を大幅に軽減し、更には輸送・充填時衝撃に対する形
態安定性に優れた洗濯用製品、特にシート状の衣料用洗
浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】過去に
市販されていた衣料用粉末洗剤製品は、噴霧乾燥法で得
られる嵩密度が0.2〜0.4g/cm3 、洗濯一回当
たりの標準使用量が水30リットルに対して40g前後
の洗剤を紙箱に充填したものが主流であった。その使用
に当たっては、洗濯時に箱ごと持ち上げ、直接洗濯槽に
洗剤を振り出したり、カップ等を用いておおよその量を
計量してから、洗剤を洗濯槽に投入するのが一般的であ
った。しかし、最近になり嵩密度が0.7g/cm3
上のいわゆるコンパクトタイプの粉末洗剤が開発され、
洗剤の持ち運び等の問題点に関しては改良されたもの
の、計量時あるいは洗剤投入時の洗剤粉末の飛散などに
関しては相変わらず問題がある。
【0003】一般に、衣料用洗剤、柔軟剤、漂白剤の殆
どには「使用上の注意」として「使用後は手をよく水で
あらうこと」や「目に入った場合には水ですぐに洗い流
すこと」等を記している。従って、粉末の飛散が回避さ
れることは、粉末が飛散し手に触れる或いは目に入る等
の場合に、水で洗ったり、すすいだりする操作を回避で
きるので使用上の簡便性を向上でき非常に好ましい。ま
た、当然粉末が床などに飛散した場合には掃除をする必
要があり、掃除をしない場合に水をこぼしたりすると、
床がすべり易くなる等の不具合を生じる。これらの点か
らも、洗剤等の粉末飛散の問題を解決することが切望さ
れている。
【0004】使い易さを向上させ且つ使用時の洗剤粉末
の飛散を解決する為に、洗濯一回当たりの量の洗剤を、
予め水溶性、水透過性もしくは水分散性材料で包装して
なるワンパック型洗剤が提案されている。例えば、特開
昭63−8496号公報、特開昭63―8497号公報
及び特開昭63−12467号公報には、嵩密度0.5
〜1.2g/cm3 の洗剤を水溶性フィルムで分包包装
してなるワンパック洗剤が提案されている。ところが、
これらの水溶性材料で分包包装された高密度洗剤におい
ては、水中での溶解性を少しでも改善する事を目的とし
て、フィルムの水溶性を向上させていた。よって製品を
濡れた手で触ると直ぐにフィルムが溶解して、手で触れ
た部分に穴があき、洗剤がこぼれてしまい粉末の飛散が
依然起こりやすい。
【0005】また、非常に少量の洗剤を使用したい場合
には一分包単位では洗剤量が多すぎるので手などで破い
て洗剤を取り出す必要がある。この場合にも洗剤粉末が
こぼれてしまう。更に、このとき手で破るので、洗剤粉
末は手に接触又は付着する機会は著しく増えることにな
るので使用後手をすすぐ手間を生じてしまう。しかも、
破られた残りの洗剤入り分包を洗剤粉末がこぼれないよ
うに保管しなければならないので非常に不便であった。
つまり、水溶性材料で分包包装された高密度洗剤におい
ては、実際の使用場面においては、使用量の任意な調整
が困難であり、且つ、完全に粉末の飛散を防止できない
という問題があった。
【0006】一方で、製品を1回の使用量単位に錠剤化
し、粉末や内容物の飛散、漏れを回避する試みも多数な
されているが、錠剤の場合にも使用量の任意な調整が困
難である。敢えて任意に調整することを試みて、手で割
る場合には非常に労力がかかり、しかも直接製品の組成
物を手で触れることになり、割った場合にはやはり粉末
等の飛散や漏れが生じることがあり、結局手をすすぐ手
間や掃除をする手間が生じ好ましくない。更に錠剤にお
いては粉末状組成物及びその原料をタブレット成形法に
従って打錠しているので、輸送時・充填時の衝撃によっ
て錠剤の一部又は全てが破壊してしまうので、その取り
扱いに注意を要するという問題点もある。
【0007】また、粉末の飛散を防止するのに有効な形
態として水溶性または水不溶性のフィルムや不織布に洗
剤成分を含浸させた非イオン活性剤を含有するシート状
の洗剤(例えば、特開平2−228398号、英国特許
第2084176号等)が提案されている。しかし、こ
の形態では洗剤成分が表面に露出してしまうため洗剤成
分が手や容器に付着してしまう。また、含浸される基体
として水不溶性フィルムや不織布を使用した場合、使用
後にこれらの基体を廃棄する必要があり、使い勝手は悪
い。更にはこの場合には水不溶性不織布が洗濯機中にお
いて攪拌される過程で、不溶性の繊維成分の一部が不織
布全体より脱落して、洗浄乾燥後に衣類の表面に残留す
る問題もある。この場合、衣類が濃色系のものであれ
ば、乾燥後に衣類表面への残留が目立つことになり好ま
しくない。
【0008】水不溶性の基体を応用した洗濯用製品の例
としては、洗浄活性成分を含浸させた形態以外に洗浄活
性剤を特定の通気量を有する不織布でサンドイッチした
形態が米国特許第4170565号公報に開示されてい
る。しかし、本発明においてビルダーの含有量の高い衣
料用洗剤はビルダーにトリポリリン酸塩を用い、また、
水分含有量も高い。周知のように有リンの衣料用洗剤は
富栄養化の問題があるので使用は可能な限り制限される
べきである。しかし、ビルダーとしてトリポリリン酸塩
と水をそれぞれ15%以上含有する組成には他のビルダ
ーに代替するに困難な利点がある。つまり、ビルダーと
してトリポリリン酸塩と水をそれぞれ15%以上含有す
る組成は、一定粘度当たりの洗浄活性物質生地の輸送性
が優れる点である。例えば、トリポリリン酸塩をゼオラ
イトに置換したのみでは、サンドイッチした形態にする
に充分な洗剤生地の粘彫性を付与した場合には洗浄活性
物質のポンプ等での輸送効率が著しく低下してしまう。
このとき、基体への塗工や活性物質のシート形態への加
工は非常に効率が悪い。従って、本開示例を無リン化す
ることは非常に困難である。更に使い勝手の悪い水不溶
性不織布を水溶性シートに変えた場合には当然、水分含
有量を大幅に低減する必要があり、更に本開示例の技術
では、残存物の無い無リンのシート状洗浄剤の達成が困
難である。
【0009】米国特許第5202045号公報には水不
溶性不織布をS字型に曲げ、2カ所に洗浄活性物資及び
/又は漂泊活性物質を充填しうる形態も提案されている
が、上述の米国特許第4170565号公報と同様に充
分なビルダー量を含有する組成物はビルダーとしてトリ
ポリリン酸塩と水をそれぞれ15%以上含有し、リン酸
塩代替ビルダー、特にゼオライトを含有し、水分量の少
ない衣料用洗剤の技術開示がされていないのが実状であ
る。
【0010】更に特開昭61−12796号公報には、
非イオン界面活性剤、パー化合物の活性化剤及び特定の
窒素含有化合物のうち少なくとも二種を含有する混合物
を水溶性フィルム形成性ポリマーに埋設してなる洗剤添
加剤が開示されている。しかし、この洗剤添加剤は基本
的に洗剤に併用して用いられるものであり、それ自身で
十分な洗浄力を示すものではなく、他の洗剤と併用する
ので簡便性や経済性を考慮すると好ましくない。また、
この添加剤はフィルム形成性ポリマーの水溶液に界面活
性剤等の成分を混合し、両者の混合物を乾燥してフィル
ム化するものであり、十分な量の洗剤成分を担持させる
ことは困難である。しかも、該公報のシート状添加剤
は、加熱成形でシート化している例であり、シートは上
述した含浸させた製品と同様に洗剤成分の一部が表面に
露出してしまうため洗剤成分が手や容器に付着してしま
う。
【0011】衣料用洗剤においては基本必要成分が界面
活性剤、金属イオン封鎖剤及びアルカリ剤を多量に配合
する場合が多いので、溶解性を維持しつつ、これらの洗
浄活性成分を多量に担持できる製品を得ることは困難で
あった。
【0012】
【課題を解決する為の手段】本発明者らは、簡便性に優
れると共に洗剤の使用時、充填時・輸送時の内容物の飛
散、漏れのない洗濯用製品を得るために鋭意検討を行っ
た。その結果、実質的に流動性がなく、可塑性を有する
ドウ(dough)状組成物を含む薄層を維持する手段
を設けることにより、従来のワンパック洗剤等に比べて
非常に薄いシート状の製品形態とでき、しかも、濡れた
手で触った時の耐久性が向上し、また使用量の調整を行
う際に破断した際の内容物の流出がないので使いやす
く、更に洗濯後に基体を除去する必要のない簡便性を有
し、しかも洗濯用品全体が柔軟性を有しているので輸送
・充填時の衝撃によって製品の破損及びそれに伴う内容
物の流出のない洗濯用製品が得られることを見いだし、
本発明を完成するに至った。
【0013】即ち本発明は、衣料用洗浄剤組成物のドウ
(dough)状物からなる厚さが5mm未満の薄層
と、該薄層の両側に配置された該薄層を維持する手段と
しての水溶性基体とからなり、且つ面積密度が0.00
5〜1.0g/cm2 であって、破断時の200cm2
当たりの薄層からの組成物の流失量が0.8g未満であ
るシート状洗濯用製品を提供するものである。
【0014】本発明のシート状洗濯用製品は、組成物を
含む薄層と、この薄層の維持手段とを有するものであ
り、該薄層は連続又は不連続に形成されていてよく、ま
た該維持手段は、薄層の外部にサンドイッチ状に配置さ
れている。本願発明のシート状洗濯用製品の一例を図2
に示す。図2中、1は組成物を含有する薄層、2、2’
は維持手段であり、この例では、維持手段として薄層の
両側に配置された水溶性基体が用いられている。
【0015】本発明において、薄層の維持手段は、薄層
が別の物質と接触(例えば他の薄層や使用者との接触)
した際に、薄層の粘着性を低減させることにより、接触
によるダメージも低減して当該薄層の形状を維持し、内
容物である洗浄剤組成物の遺漏や飛散を抑止して薄層の
形状を維持するための手段であり、これ以外の機能を具
備していてもよい。本発明においては、特にかかる維持
手段として水溶性基体を用いるのが好適である。
【0016】〔水溶性基体〕先ず、本発明に用いられる
水溶性基体について説明する。本発明に用いられる水溶
性基体としては、水溶性フィルム、水溶性高分子繊維か
らなる不織布もしくは織布、又は、水溶性フィルムと水
溶性高分子繊維からなる不織布もしくは織布の積層基体
が好ましい。これらの水溶性基体うち水溶性不織布は濡
れた又は著しく湿った手で触れた場合の手への粘着性が
低減され感触上が良好である点及び貯蔵時にシート状洗
濯用品同士が接着する問題が低減される点などより好ま
しい。一方、水溶性フィルムの場合には表面にエンボス
を施すことにより類似の効果が得られるので水溶性フィ
ルムへのエンボス処理は好ましい。これらの水溶性基体
は、水溶性高分子により構成される。具体的には、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、プルラン、
ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリメタクリル
酸、ポリイタコン酸、ポリエチレンオキシド、ポリビニ
ルメチレンエーテル、キサンタンガム、ガーガム、コラ
ーゲン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルセルロース及びヒドロキシエチルセルロース等が例
示され、特にポリビニルアルコール或いはマレイン酸や
イタコン酸で変性されたポリビニルアルコールが好まし
い。
【0017】このような水溶性基体のうち、水溶性不織
布としては、特開平8−127919号公報、特開平8
−3848号公報、特開平5―321105号公報、特
開平7−42019号公報、特開平3−86530号公
報、特開平3−279410号公報、特開平3−199
408号公報、特開平2−112406号公報、特開昭
61−75862号公報に示された水溶性ポリビニルア
ルコール系繊維からなる不織布が挙げられる。また織布
としては、前記した各種水溶性高分子繊維から得られた
ものが使用できる。なお、不織布や織布を構成する水溶
性高分子繊維の直径は5〜200μmのものが好まし
く、特に5〜50μmのものが好ましい。
【0018】また、水溶性フィルムの例としては米国特
許第3186869号、米国特許第3198740号、
米国特許第3280037号、米国特許第332267
4号、実開昭48−33837号公報、同48−883
43号公報、同50−140958号公報、同51−1
50号公報、同52−77961号公報、同55−15
1853号公報、同57−1851号公報、特開昭59
−180085号公報、同61−57700号公報、同
61−97348号公報、同61−98752号公報、
同61−200146号公報、同61−200147号
公報、同61−204254号公報、同61−2280
57号公報、同62−57492号公報、同62−15
6112号公報、同62−275145号公報、同63
−8496号公報、同63−8497号公報、同63−
12466号公報、同63−12467号公報、同64
−29408号公報、同64−29438号公報、特開
平2−60906号公報、同2−108534号公報、
同2−163149号公報、同3−59059号公報、
同4−53900号公報、同4−57989号公報、同
4−63899号公報、同4−72180号公報、同4
−147000、同4−164998号公報、同4−1
74792号公報、同4−202600号公報等に示さ
れているフィルムが挙げられる。
【0019】また、本発明の水溶性基体としては、前記
のような水溶性高分子繊維からなる不織布又は織布と水
溶性フィルムとからなる積層基体を用いることができ
る。このような積層基体を得る方法としては、水溶性フ
ィルムを不織布等の片面に重ね合わせ、ヒートシール等
で接着する方法の他、不織布等の片面に水溶性高分子を
塗布してフィルムを形成させる方法が挙げられる。かか
る積層基体を用いる場合、水溶性フィルムが組成物層と
接するように配置し、外側を不織布等とすることが好ま
しい。このような積層基体を用いた本発明のシート状洗
濯用製品を図3に示す。図3は組成物層21と維持手段
である積層基体からなるシート状洗濯用製品であり、組
成物層21と接するように積層基体の水溶性フィルム2
3、23’が配置され、その外側に水溶性不織布22、
22’が配置されている。
【0020】以上に例示したなかで好ましい水溶性基体
は、使用量調整等の際の破き易さより、水溶性高分子繊
維からなる不織布又は織布であり、特にポリビニルアル
コールやマレイン酸やイタコン酸で変性されたポリビニ
ルアルコールよりなる繊維を使用して得られた不織布又
は織布が好ましい。更に、この水溶性高分子繊維はから
なる不織布又は織布に、ポリビニルアルコールやマレイ
ン酸やイタコン酸で変性されたポリビニルアルコールか
らなる水溶性フィルムを内側に積層した水溶性積層基体
も好ましい。
【0021】本発明に用いられる水溶性基体は、50℃
の水に溶解するものが好ましい。ここで、「溶解する」
とは、水溶性基体0.5gが50℃の水1リットルに1
0分以内、好ましくは7分以内に溶解し、更に8.6号
のふるい(局方:2000μm)に通して残留物がない
状態をいう。
【0022】〔衣料用洗浄剤組成物〕次に本発明の衣料
用洗浄剤組成物について説明する。本発明に使用できる
衣料用洗浄剤組成物は、この分野で一般的に使用される
陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界
面活性剤、陽イオン性界面活性剤、水溶性無機塩、ビル
ダー、キレート剤、再汚染防止剤、酵素、亜硫酸塩、ソ
イルリリース剤、移染防止剤、蛍光染料、香料、粘土、
シリコーン等の抑泡剤、過炭酸塩、過ホウ酸塩、漂白活
性化剤、高分子量ポリエチレングリコール等の造粒助剤
などにより構成されるものでよく、特に限定されるもの
ではない。
【0023】但し、洗浄剤組成物中の水分量は15%未
満であることが好ましい。更に好ましくは洗浄剤組成物
の水分量が9%未満である。これら水分量は、調整時に
使用する水分量や乾燥の度合いに注意することにより調
整することができる。特に、ドウ状物にする際に、有機
溶剤、非イオン界面活性剤、又は分子量2000以下の
ポリアルキレングリコール、例えばポリエチレングリコ
ールやポリプロピレングリコール、アルキルベンゼンス
ルホン酸とアミン類の有機アルカリ剤や水溶性無機塩の
アルカリ剤の混合物、陰イオン性界面活性剤、両性界面
活性剤、陽イオン性界面活性剤、ソイルリリース剤など
の有機物を用いて実質的に流動性の無い可塑性を有する
ドウ状物にすることが好ましい。
【0024】本発明の洗浄剤組成物のより好ましい態様
について詳細に説明する。本発明に用いられる洗浄剤組
成物は、15重量%以下、更には9重量%以下の水分量
とすることが、水溶性基体を使用する上で好ましい。1
5重量%を超える水分を含む場合は、洗浄剤組成物の薄
層の両側に位置する水溶性基体が一部溶け粘着性を帯
び、シート状洗剤同士がくっついてしまったり、また、
冬場など低湿度化で保管された場合には、洗剤組成物が
乾燥して非常にもろくなり、実用場面でシート状の可撓
性を維持できなくなったりする。なお、ここでいう水分
量は、105℃、1時間で乾燥したときの減重量の水分
であり、例えばゼオライト、炭酸塩のような無機塩及び
クエン酸などの有機塩に含まれる結晶水は除外される。
【0025】また、生地の可撓性を維持する上で、組成
物中の無機化合物と有機化合物の混合比率を調整するこ
とも好ましい。有機化合物の無機化合物の好ましい混合
比率は有機化合物/無機化合物=80/20〜10/9
0(重量比)であり、より好ましくは70/30〜15
/85である。この比率が80/20を超えると塗工な
どによって加工し易くなるが、2枚以上の基体を用いて
サンドイッチ状にシート化した場合には基体を通して経
時的に且つ徐々に洗浄活性物質の遺漏が起こるので好ま
しくない。これは特に液状有機物質を使用した場合に顕
著である。一方10/90未満の場合には、攪拌によっ
て均一なドウを得にくくなる。更には基体を用いてサン
ドイッチにしてシート化した場合には洗浄活性物質層が
非常に脆性が高くなり破断時の洗浄活性物質が粉末状に
遺漏するので好ましくない。
【0026】以上から、本発明の洗浄剤組成物は、総有
機物含有量(a)と、総無機物含有量(b)及び水分量
(c)の比率が図1に示す三角座標の点A[(a)68
/(b)17/(c)15]、点B[(a)80/
(b)20/(c)0]、点C[(a)10/(b)9
0/(c)0]及び点D[(a)8.5/(b)76.
5/(c)15]に囲まれた範囲にあることが好まし
い。更に好ましくは点E[(a)63.7/(b)2
7.3/(c)9]、点F[(a)70/(b)30/
(c)0]、点G[(a)15/(b)85/(c)
0]及び点H[(a)13.7/(b)77.4/
(c)9]に囲まれた範囲である。
【0027】更に、衣料用洗剤組成物中における構成比
について記述する。このとき、全有機物質中における、
常温において液状の有機物質と固体状の有機物質の混合
比は10/1〜1/10が好ましく、より好ましくは1
0/2〜2/10である。液状有機物質の比率がこれよ
り高い場合には、ドウからの液状物質のシミだしを防ぐ
ために大量の無機系吸液性化合物を使用する必要が有
り、経済的に好ましくない。一方、常温において固体状
の有機物質、特に界面活性剤が上記範囲を超えて使用さ
れると溶解性が減じられるので好ましくない。
【0028】また、本発明の洗浄剤組成物における任意
成分として高密度の洗浄剤の溶解性を促進する目的で一
般に使用されているハイドロトロープ剤である尿素や、
クメンスルホン酸やトルエンスルホン酸、安息香酸塩な
どの低級アルキルベンゼンスルホン酸や低級アルキルベ
ンゼンカルボン酸などを添加することは好ましい。
【0029】〔シート状洗濯用製品〕次に本発明のシー
ト状洗濯用製品について説明する。本発明のシート状洗
濯用製品の調製方法は特に限定されるものではないが、
まずドウ(dough)状の洗剤組成物は万能攪拌機、
ニーダーや手で混練する等の高粘度の攪拌に適した攪拌
機・攪拌操作で調製することができる。混練する時間や
温度を調整することで混練物の可塑性を調整することが
できる。破断時の内容物の遺漏を抑制する為には混練物
の物性値としては粘度が100,000mPa・sを超
えることが好ましい。ドウ状物の調製においては酵素や
漂白成分等熱変性を起こしやすい成分を配合する場合
は、攪拌時の温度は40℃以下の低温にすることが好ま
しい。
【0030】次いで、ドウ状の洗浄剤組成物の薄層の両
側に該薄層を維持する手段としての水溶性基体を配置す
ることにより、本発明のシート状洗濯用製品が得られる
が、その方法としては、このドウ状の洗浄剤組成物を予
めシート状に成形した後、その両面に少なくとも1層以
上の水溶性シートを張り付ける方法、ドウ状の洗浄剤組
成物をローラの回転等で移動する2枚以上の水溶性シー
トの間に供給しながら、同一又は異なるローラー等で圧
縮成型する方法、ドウ状にした洗浄剤組成物を広げられ
た少なくとも1層以上の水溶性シートに塗布し、その塗
布した組成物上に少なくとも1層以上の水溶性シートを
張り付ける方法等が挙げられる。
【0031】本発明のシート状洗濯用製品は、使用しや
すさの点より、その厚さが5mm未満であることが望ま
しい。5mm未満の厚さであるとシート状洗濯用製品を
容易に破くことができる。また、好ましくは0.05m
m以上の厚さとすると充分な量の洗浄剤組成物等を充填
できる。より好ましい厚さは0.25〜4mmである。
【0032】また、本発明のシート状洗濯用製品の面積
密度は0.005〜1.0g/cm2 である。この範囲
の面積密度であれば、組成物の充填量が充分となり、ま
た良好な溶解性が得られる。より好ましい面積密度は
0.02g/cm2 〜0.5g/cm2 である。
【0033】また、既述のように本発明のシート状洗濯
用製品は、その破断時において200cm2 当たりの薄
層からの組成物の流失量が0.8g未満である。ここ
で、「内容物の流失量」は、温度20℃、湿度60%
R.H.の部屋において、10cm×20cmの大きさ
に調製されたシート状洗濯用製品の中央部(長手方向の
半分の位置)を市販のハサミで半裁後、裁断されていな
い辺の5mmの部分をクリップで固定し、双方の裁断部
分を下にして30分間吊り下げながら、流失あるいは漏
れた組成物をプラスチック製のトレイに受け、更にガラ
ス棒で裁断シートを3回軽くたたいた後に、トレイに溜
まった内容物(組成物)の重量をいう。この流失量が少
ないことは、実使用において、シート状洗濯用製品を破
った際の内容物の飛散や漏洩が少ないことを意味し、よ
り望ましい。
【0034】本発明の洗濯用製品はシート状であり、且
つ破断した場合や使用時の内容物の漏れ、流出が無いが
故に、従来の粉末状もしくは錠剤状或いはワンパックタ
イプの洗濯用洗剤にはない形態を有する充填方法や使用
方法が可能である。
【0035】例えば、シート状洗濯用製品にミシン目を
つけて破断しやすくすることや、図柄、文字を印刷する
等して外観を美麗にしたり、使用方法や使用上の注意事
項を印刷して使用する毎に使用者に認知させやすくする
ことなどが挙げられる。また、組成物層の製造工程から
は連続的な層とすることが容易であるが、不連続の組成
物層を形成することも勿論できる。
【0036】また、本発明のシート状洗濯用製品を適当
な容器に装填することにより、より簡便性の高い洗濯用
製品とすることができる。例えば、本発明のシート状洗
濯用製品の複数枚用意し、各シートの一部を折り畳み、
それぞれのシートを千鳥掛け状に積層して所定容器に装
填することにより、連続的にシートを取り出せる容器入
り洗濯用製品を得ることができる。このような洗濯用製
品を図4に示す。図4(a)のように半分に折り畳んだ
シート31を千鳥掛け状に重ね合わせ、これを所定の容
器、例えば紙箱32に装填することにより、連続的にシ
ートを取り出せる洗濯用製品が得られる。この場合、シ
ートの面積は9cm2 以上が好ましく、より好ましくは
40〜500cm2 である。
【0037】また、幅4cm以上、長さ30cm以上の
本発明のシート状洗濯用製品を、ロール状にして所定容
器に装填してなる洗濯用製品を得ることができる。これ
らの製品形態は、簡便性、使用量の調整のし易さから好
ましい。特に、ロール状の場合には装填容器(紙製箱
等)に金属製及び/又は樹脂製のシート切断具を装着す
ることで更に容易に使いやすくすることや、一定間隔に
短軸と平行にミシン目を入れ、ロールの内側より一定の
大きさのシートを人為的又は機械的に取り出すことも可
能である。もちろん、シートに目盛を付けて使用量等の
表示をしてもよい。
【0038】更に、簡易な充填形態としては、1回使用
当たり5g〜20gの洗浄活性物質を含むシート状洗濯
用製品を装填容器に整列したり整列せずに単に充填した
形態も挙げられる。この形態においては部分使用の為に
破いた残片を用に元の容器に収納することが可能であ
る。容器に充填するシート状洗濯用製品は1/5回〜1
回使用量に相当する洗浄剤組成物を含有するものがよ
い。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明について実施例を挙
げて詳しく説明するが、本発明はこれらに何ら限定され
るものではない。
【0040】<試験方法>実施例において採用した試験
方法を予め下記に説明する。 [破断させた場合における組成物の流失、漏れ量の測定
方法]温度20℃、湿度60%R.H.の部屋におい
て、10cm×20cmの大きさに調製されたシートの
中央部(長手方向の半分の位置)を市販のハサミで半裁
後、裁断されていない辺の5mmの部分をクリップで固
定し、双方の裁断部分を下にして30分間吊り下げなが
ら、流失あるいは漏れた組成物をプラスチック製のトレ
イに受け、更にガラス棒で裁断シートを3回軽くたたい
た後に、トレイに溜まった組成物の重量を求めた。
【0041】実施例1<シート状衣料用洗剤> 予め電子レンジにて水分を除去したドデシルジメチルア
ミンオキシド25g、三菱化学(株)製「ノニデットR
−7」〔ポリオキシエチレン(7)アルキル(C12〜C
15)エーテル〕の硫酸化物(Na塩)10g、日本触媒
化学工業製「ソフタノールEP7045」〔C12〜C14
第2級アルコールポリオキシエチレン(7)ポリオキシ
プロプレン(4.5)グリコール〕5g、東洋曹達
(株)製A4型ゼオライト40g、アクリル酸−マレイ
ン酸共重合体K塩(分子量60000)4g、ソーダ灰
8g、ポリプロピレングリコール(分子量1000)
2.5g、コフランケミカル社製「チクソレックス2
5」3g、d−リモネン0.2g、プロテアーゼとして
昭和電工(株)製「API−21」0.9g、セルラー
ゼとしてノボインダストリー社製「セルザイム1.0
T」0.9g、アミラーゼとしてノボインダストリー社
製「ターマミル6.0T」0.5g、リパーゼとしてノ
ボインダストリー社製「リポラーゼ100T」0.2
g、蛍光染料としてチバガイギー社製「チノパールCB
S−X」0.2gを手で混合し、ドウを得た。
【0042】次に、互いに相反する方向に回転するよう
設計された直径が50mmのステンレス製ローラー
((有)三力製作所製)2本の間に、特開平8−384
8号公報の実施例2に準じて調製された目付(坪量)2
0g/m2 の不織布と日本合成化学工業(株)製「ハイ
セロン」(水溶性フィルム)とを積層した10cm×2
0cmの積層基体2枚を、不織布が最外層となるようは
さみ、手動でローラーを回転させる間に上記のドウを2
枚の積層基体の間に7g挿入してシート状衣料用洗剤を
得た。この操作を50回繰り返し、10cm×20cm
の基体中に7gの洗剤を含有するシート状衣料用洗剤を
50枚得た。このシート状衣料用洗剤の平均面積密度は
0.047g/cm2 、平均の厚さは1.2mmであっ
た。この後、全てを2つ折りにし、図4のように相互に
かみ合うように重ね合わせた後に、縦12cm×横13
cm×高さ9cmの紙製の箱に装填した。箱上部に6c
m×4.5cmの長方形の穴を開けてシート状洗剤を1
枚取り出しところ、次のシート状衣料用洗剤の一部が箱
の外に引き出された。この操作は47回連続して行うこ
とができた。これにより、穴の中に手や指を入れること
なくシートを簡便に取り出せることを確認した。また、
本シートは手でも破くことができ且つ破いた時に洗剤の
漏れや流出もなく、ほとんど手に付着しなかった。更
に、破断時の洗剤の漏れ、流出量を前記の方法で測定し
たところ、0.00gであった。
【0043】実施例2<シート状衣料用洗剤> 次の組成を有するドウ状混合物を得た。即ち、日本触媒
化学工業(株)製ソフタノール70〔ポリオキシエチレ
ン(7)アルキル(C12〜C14)エーテル〕5重量%、
三菱化学製ノニデットR−7〔ポリオキシエチレン
(7)アルキル(C12〜C15)エーテル〕5重量%、ポ
リオキシエチレン(6)アルキル(C12/C14/C16
70/25/5)エーテル0.4重量%、ヤシ油脂肪酸
ナトリウム3.6重量%、LAS−Naとして日石洗剤
(株)製アルキルベンゼンスルホン酸(アルケンL)を
48%NaOHを用いて中和後乾燥したもの10重量
%、AS−Na〔三菱化学(株)製ドバノール25サル
エート(C12〜C15硫酸塩)〕2重量%、東洋曹達
(株)製A4型ゼオライト15.6重量%、多孔性シリ
カ化合物としてコフランケミカル社製「チキソレックス
25」3.6重量%、結晶性珪酸塩(ヘキスト社製SK
S−6)6重量%、珪酸ソーダ1号4.4重量%、東洋
曹達(株)製ソーダ灰8重量%、アクリル酸−マレイン
酸共重合体(Mw=60000)のNa塩0.8重量
%、ポリアクリル酸ナトリウム(Mw=20000)
2.4重量%、ポリアセタールカルボキシレートNa塩
(Mw=20000)1.2重量%、ポリエチレングリ
コール(Mw=6000)22.4重量%、炭酸カリウ
ム4.6重量%、硫酸ナトリウム1.4重量%、酵素と
して昭和電工(株)製「API−21」とノボインダス
トリー社製「セルザイム1.0T」の1:1混合物1.
6重量%、チバガイギー社製「チノパールCBS−X」
0.4重量%及び残部の水である。
【0044】直径が50mmのステンレス製ローラー
(実施例1に使用したものと同一)2本の間に、実施例
1と同様に特開平8−127919号公報の実施例3に
準じて調製された目付15g/m2 の不織布と日本合成
化学工業(株)製「ハイセロン」(水溶性フィルム)と
を積層した幅15cm、長さ25mの積層基体2組をは
さみ、ローラーが回転(回転速度1m/分)する間に、
上記で調製した混合物を、2枚の積層基体の間に定常的
に供給して、10mのシート状衣料用洗剤を得た。この
シートの平均面積密度は0.053g/cm2 、平均の
厚さは1.3mmであった。この20mを幅11cmで
直径2.5cmの厚紙製ロールに巻き取り、カッター付
きの箱に装填した。このとき、シートは任意の長さで、
箱の上部に装着した金属製切断機を用いて容易に裂くで
き且つ破いた時に洗剤の漏れや流出も殆どなく、手にも
付着しなかった。更に、破断時の洗剤の漏れ、流出量を
前記の方法で測定したところ、0.11gであった。
【0045】実施例3<シート状衣料用洗剤> 実施例1で調製したドウ状物30gに、東洋曹達(株)
製A4型ゼオライト5gを追加してインダストリア・プ
ロドッチ・スタムパーチ・トリノ(IndustriaProdotti
Stampati TORINO )社製ヌードル・メイキング・マシー
ン(Noodle Making Machine )「チタニア(titania
)」(登録商標)を用いて1mm未満の薄層を作製し
た。次に特開平8−3848号の実施例2に準じて調製
された繊維(長さ3mm)0.8gを均一になるように
表面及び裏面にまぶして17cm×8.5cmのシート
状衣料用洗剤2枚を得た。この操作を20回繰り返し、
40枚のシート状洗剤を得た。このシート状洗剤の一枚
の厚さは1.0mm、面密度は0.13g/cm2 であ
った。その後全てのシート状洗剤を二つ折りにし、千鳥
掛け状に畳んだ後に縦10cm×横10cm×高さ10
cmの紙製の箱に装填した。箱の上部に6cm×4.5
cmの長方形の穴を開けてシート状洗剤を一枚取り出し
たところ、次にシート状洗剤の一部が箱の外に引き出さ
れた。この操作は15回連続して行うことができた。本
シート状洗剤は、手でも破くことができ、且つ破いた時
に洗剤の漏れや流出もなく、殆ど洗剤が手に付着しなか
った。更にハサミで半裁後の洗剤の漏れ、流出量を前記
の方法で測定したところ、0.01gであった。
【0046】〔結果〕以上の結果から明らかなように、
水溶性基体の間に洗浄剤組成物を挟入した実施例1〜3
のシート状洗濯用製品は、使用時や破断時に内容物の飛
散のほとんどなく、且つ使用量の任意な調整がし易い。
更に、本洗濯用製品はシート状であると共に内容物の粉
などの漏れが無い故に、交互にかみ合わせた状態で複数
枚を折り畳んで容器に装填する、或いはシートをロール
状にして容器に装填することができるので、使用時の簡
便性が非常に良いことも明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いられる洗浄剤組成物中の総有機
物含有量(a)と、総無機物含有量(b)及び水分量
(c)の比率を示す三角座標。
【図2】 本発明のシート状洗濯用製品の一例を示す略
示図。
【図3】 本発明のシート状洗濯用製品の他の例を示す
略示図。
【図4】 本発明の洗濯用製品の一例を示す略示図。
【符号の説明】
1:組成物層 2、2’:水溶性不織布 21:組成物層 22、22’:水溶性不織布 23、23’:水溶性フィルム 31:シート状洗濯用製品 32:紙製容器
フロントページの続き (72)発明者 西 俊紀 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社 研究所内 (72)発明者 中尾 真治 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社 研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−8496(JP,A) 実開 昭61−73642(JP,U) 実開 平4−62190(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 17/04 C11D 17/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣料用洗浄剤組成物のドウ(doug
    h)状物からなる厚さが5mm未満の薄層と、該薄層の
    両側にサンドイッチ状に配置された該薄層を維持する手
    段としての水溶性基体とからなり、且つ面積密度が0.
    005〜1.0g/cm2 であって、破断時の200c
    2 当たりの薄層からの組成物の流失量が0.8g未満
    であるシート状洗濯用製品。
  2. 【請求項2】 前記薄層が、表面に粘着性を有する請求
    項1記載のシート状洗濯用製品。
  3. 【請求項3】 前記衣料用洗浄剤組成物の全有機物質中
    における、常温において液状の有機物質と固体状の有機
    物質の混合比が10/2〜2/10である請求項1又は
    2記載のシート状洗濯用製品。
  4. 【請求項4】 前記水溶性基体が、50℃の水1リット
    ルに対して10分以内に溶解する水溶性フィルム、水溶
    性高分子繊維からなる50℃の水1リットルに対して1
    0分以内に溶解する織布もしくは不織布、又は、水溶性
    フィルムと、水溶性高分子繊維からなる織布もしくは不
    織布とからなる50℃の水1リットルに対して10分以
    内に溶解する積層基体である請求項1〜3項の何れか1
    項記載のシート状洗濯用製品。
  5. 【請求項5】 前記水溶性フィルム又は/及び水溶性高
    分子繊維が、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
    ドン、プルラン、ポリアクリルアミド、ポリアクリル
    酸、ポリメタクリル酸、ポリイタコン酸、ポリエチレン
    オキシド、ポリビニルメチレンエーテル、キサンタンガ
    ム、ガーガム、コラーゲン、カルボキシメチルセルロー
    ス、ヒドロキシプロピルセルロース及びヒドロキシエチ
    ルセルロースより選ばれる1種又は2種以上からなる請
    求項1〜4項の何れか1項記載のシート状洗濯用製品。
  6. 【請求項6】 面積が9cm2 以上である請求項1〜5
    の何れか1項記載のシート状洗濯用製品。
  7. 【請求項7】 前記薄層が、1/5回〜1回使用量の洗
    浄剤組成物を含有する請求項1〜6の何れか1項記載の
    シート状洗濯用製品。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れか1項記載のシート
    状洗濯用製品の複数枚を千鳥掛け状に積層して所定容器
    に装填してなる洗濯用製品。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7の何れか1項記載のシート
    状洗濯用製品を所定容器に幅4cm以上、長さ30cm
    以上のロール状に装填してなる洗濯用製品。
  10. 【請求項10】 ドウ状の洗剤組成物を予めシート状に
    成形した後、その両面に少なくとも1層以上の水溶性シ
    ートを張り付けることにより、請求項1〜7の何れか1
    項記載のシート状洗剤を製造する方法。
  11. 【請求項11】 ドウ状の洗浄剤組成物を、移動する2
    枚以上の水溶性シートの間に供給しながら圧縮成型する
    ことにより、請求項1〜7の何れか1項記載のシート状
    洗剤を製造する方法。
  12. 【請求項12】 ドウ状にした洗浄剤組成物を、広げら
    れた少なくとも1層以上の水溶性シートに塗布し、その
    塗布した組成物上に少なくとも1層以上の水溶性シート
    を張り付けることにより、請求項1〜7の何れか1項記
    載のシート状洗剤を製造する方法。
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