JP3357523B2 - 消火設備 - Google Patents

消火設備

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JP3357523B2
JP3357523B2 JP00110796A JP110796A JP3357523B2 JP 3357523 B2 JP3357523 B2 JP 3357523B2 JP 00110796 A JP00110796 A JP 00110796A JP 110796 A JP110796 A JP 110796A JP 3357523 B2 JP3357523 B2 JP 3357523B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災検出器から出
力されるアナログ検出信号の検出レベルに応じて放水制
御を行う消火設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、消火設備、例えば開放型のスプリ
ンクラー消火設備としては、火災検出器からの火災信号
または現場の手動弁の操作により一斉開放弁を開放さ
せ、開放型スプリンクラーヘッドより放水して、消火さ
せるものが知られている。この開放型スプリンクラー消
火設備においては、通常時には一斉開放弁まで加圧水が
充満しており、火災が発生すると、火災感知器が作動し
て、電動弁を作動させ、一斉開放弁を開放させる。また
は、手動弁の操作により一斉開放弁を開放させる。
【0003】一斉開放弁が開放されると、開放型スプリ
ンクラーヘッドから放水が開始され、給水配管内で流水
が発生し、流水検知装置が作動し、受信機に表示され
る。また、給水配管内で減圧が発生するので、圧力タン
クの圧力スイッチが作動し、消火ポンプを始動させる。
消火ポンプの始動は、受信機に表示され、受信機から警
報が出力されるとともに、開放型スプリンクラーから連
続して放水が行われる。このようにして連続消火が行わ
れる。
【0004】また、最近では、従来のスプリンクラー消
火設備ではカバーしきれない広い空間を持つ建物の消火
を行うため、火災検出器からの出力で火源の位置を検出
し、その位置に対し放水銃装置により放水を行い、消火
する火源探知消火設備が設けられてきている。この火源
探知消火設備においては、水平走査モータおよび垂直走
査モータにより放回部を回転駆動し、水平方向および垂
直方向を赤外線センサで火災監視を行い、アナログ検出
信号を取り込む。アナログ検出信号が所定のしきい値を
越えたときは、火災と判断して火源の位置を特定し、そ
の位置方向に対して放水ノズルを旋回し停止する。この
状態で放水操作を行うことで、電動弁が開放され、放水
ノズルからの放水が開始され、消火が行なわれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
開放型スプリンクラー消火設備にあっては、その建物に
管理者などの人がいるいないに関係なく、火災検出器が
火災を検出して火災信号を出力すると、一斉開放弁が開
放され放水が開始されてしまうため、その場所にいる人
がまだ放水して欲しくないと思っても放水されてしまう
可能性があった。また、放水中に、放水を止めるには、
人がいる場合は配管中に設けられた弁を閉めることにな
るが、緊急時直ちに弁を見つけ出し閉めることは困難で
あり、また、無人の場合には貯水タンクの水が無くなる
まで放水されることになるので、水損の影響が大きいと
いう問題があった。
【0006】また、後者の火源探知消火設備にあって
は、大きな建物に設けられることが多いため管理者がい
るケースが多く、したがって水損の影響を考えて、放水
は管理者が火源を目視で確認した上で手動操作により行
うようにしている。しかし、無人になる場合も考えられ
ることから火災検出器からの信号に連動して自動的に放
水するシステムを構築することが望ましい。この場合の
自動放水についても、水損の問題を十分に考慮する必要
がある。
【0007】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであって、火災検出器から出力されるア
ナログ検出信号の検出レベルに基づいて放水制御するこ
とで、火災時に確実に放水して初期消火を行うと共に消
火時には確実に放水を停止して水損の影響を少なくする
消火設備を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、次のように構成する。すなわち、本発明
は、火災に伴なう熱、煙等の物理量を検出してアナログ
検出信号を出力する火災検出器と、自動モードと手動モ
ードの設定を切り替える自動/手動モード切替スイッチ
と、手動モードの設定時の操作により放水起動を行う放
水スイッチと、放水を行う放水部と、放水部に接続され
る給水配管に設けられ、開放することで消火ポンプから
の消火水を放水部に給水する弁と、自動/手動モード切
替スイッチの操作による自動モード設定時に、火災検出
器から、予め設定してある自動放水レベルを超えるレベ
ルの検出信号を検出したときに弁を開制御し、手動モー
ド設定時、火災検出器から予め設定してある自動放水レ
ベルと異なる火災断定レベルを超えるレベルの検出信号
を検出し、且つ、放水スイッチの操作を検出したときに
弁を開制御することを特徴とする。
【0009】また、本発明においては、手動モード設定
時の操作により放水停止を行う放水停止スイッチを備
え、制御部は、自動モード設定時に、火災検出器から、
予め設定してある自動放水停止レベルを下回るレベルの
検出信号を検出したときに、弁を閉制御し、手動モード
設定時に、放水停止スイッチの操作を検出したときに弁
を閉制御することを特徴とする。
【0010】また、本発明の制御部は、自動モード設定
時、放水スイッチの操作を検出したときに、手動モード
の設定に切り替えて弁を開制御し、また、自動モード設
定時、放水停止スイッチの操作を検出したときに、手動
モードの設定に切り替えて弁を閉制御するようにしても
良い。
【0011】また、本発明の制御部は、火災検出器か
ら、予め設定してある火災断定レベルまたは火災断定レ
ベルより低いレベルに設定したプリアラームレベルを超
えるレベルの検出信号を検出したとき、各レベルに対応
した音声を出力するよう音声合成部に対し出力指示を行
うようにしても良い。また、本発明の制御部は、自動モ
ード設定時、火災検出器から出力されるアナログ検出信
号のレベルに対応して弁の開度を制御して、放水部への
消火水の流量を可変としても良い。
【0012】また、本発明の制御部は、手動モード設定
時、放水スイッチの操作を検出したときに、弁を第1の
開度(最大開度)に開制御するとともにタイマーをスタ
ートさせ、タイマーアップ時に弁を第1の開度より狭い
第2の開度(標準放水量の開度)に制御するようにして
も良い。また、本発明は、火災検出器を熱アナログ式感
知器、放水部を開放型スプリンクラーヘッド、弁を一斉
開放弁又は電動弁で構成し、開放型スプリンクラー消火
設備とした。
【0013】また、本発明は火災検出部を走査型の赤外
線検出器、放水部を放水ノズルを有する放水ユニット、
弁を電動弁で構成し、火源探知消火設備とした。このよ
うな構成を備えた本発明の消火設備によれば、自動/手
動モード切替スイッチの操作による自動モード設定時
に、火災検出器から、予め設定してある自動放水レベル
を超えるレベルの検出信号を検出したときに、弁を開制
御して自動的に放水を開始し、火災検出器から、予め設
定してある自動放水停止レベルを下回るレベルの検出信
号を検出したときに、弁を閉制御して放水を停止するの
で、無人の時に自動モードを設定していても、火災時に
確実に放水して初期消火を行うと共に、消火時には確実
に放水が停止され、必要最小限の水で効率良く消火でき
るため水損の影響を少なくすることができる。
【0014】また、手動モード設定時、火災検出器から
予め設定してある火災断定レベルを超える検出信号を検
出したときで、且つ、放水スイッチの操作を検出したと
きに弁を開制御するので、手動モード設定時でも火災時
に確実に放水して初期消火を行うことができ水損の影響
を少なくすることができる。また、自動モード設定時、
放水スイッチの操作を検出したときに、手動モードの設
定に切り替えて弁を開制御し、また、自動モード設定
時、放水停止スイッチの操作を検出したときに、手動モ
ードの設定に切り替えて弁を閉制御するので、自動モー
ドであっても必要に応じて手動モードに切り替えて消火
を行うことができる。
【0015】また、火災検出器から予め設定してある火
災断定レベルまたは火災断定レベルより低いレベルに設
定したプリアラームレベルを超える検出信号を検出した
とき、各レベルに対応した音声を出力するよう音声合成
部に対し警報出力を行うので、状況に応じた行動をとる
ことができる。また、自動モード設定時、火災検出器か
ら出力される検出信号の検出レベルに対応して弁の開度
を制御して、放水部への消火水の流量を可変するので、
さらに必要最小限の水で消火でき水損の影響を少なくす
ることができる。
【0016】また、放水スイッチの操作を検出したとき
に、弁を第1の開度に開制御するとともにタイマーをス
タートさせ、タイマーアップ時に弁を第1の開度より狭
い第2の開度に制御するので、初期消火を確実に行うこ
とができ、さらに必要最小限の水で消火できるため水損
の影響を少なくすることができる。また、火災検出器を
熱アナログ式感知器、放水部を開放型スプリンクラーヘ
ッド、弁を一斉開放弁または電動弁で構成し、開放型ス
プリンクラー消火設備とするか、または火災検出部を走
査型の赤外線検出器、放水部を放水ノズルを有する放水
ユニット、弁を電動弁で構成し、火源探知消火設備とし
たので、両方の消火設備は本発明を適用することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の開放型スプリンク
ラー消火設備を示す全体図である。図1において、1は
消火ポンプであり、消火ポンプ1はモータ2により駆動
され、消火水槽3に貯溜してある消火水を吸込管4によ
り汲み上げて加圧し、給水主管5に供給する。給水主管
5に供給された消火水は、逆止弁6、仕切弁7を介して
給水主管5から分岐する給水配管8に供給される。給水
配管8の途中には流水検知装置9が設けられ、流水検知
装置9に続いて弁としての一斉開放弁10が設けられて
いる。また、一斉開放弁10に続いて監視エリア内には
放水部としての複数の開放型スプリンクラーヘッド11
が設けられている。
【0018】加圧された消火水は、一斉開放弁10の一
次側まで充満されており、一斉開放弁10が開放される
と、開放型スプリンクラーヘッド11から放水が行われ
る。一斉開放弁10から引き出された排水管12の途中
には電動弁13が設けられ、電動弁13が作動し開放さ
れると、排水管12内が減圧し、一斉開放弁10が開放
される。
【0019】一斉開放弁10が開放されると、給水配管
8内で流水が生じ、この流水を検知する流水検知装置9
が作動し、圧力スイッチ23が作動信号を出力する。電
動弁13と並列に接続された配管14には現場で操作を
行うための手動弁15が設けられ、手動弁15を開操作
した場合にも、一斉開放弁10が開放されるようになっ
ている。
【0020】一方、消火ポンプ1の近傍には圧力タンク
16が設置され、圧力タンク16の底部には常時開状態
の手動弁17を介して給水主管5の加圧された消火水が
配管18により導入されている。圧力タンク16は配管
18により導入した給水主管5の加圧された消火水によ
り内部の空気を圧縮し、この圧縮空気により消火ポンプ
1の停止状態で給水主管5の管内圧力を規定圧力に保持
するようにしている。
【0021】圧力タンク16には圧力スイッチ19が設
けられ、圧力スイッチ19は圧力タンク16内の圧縮空
気の圧力が規定圧力以上のときスイッチ接点をオフして
おり、一斉開放弁10が開放して、給水配管8、給水主
管5の管内圧力が低下し、圧力タンク16内の圧縮空気
の圧力が規定圧力以下に下がると、スイッチ接点をオン
にする。
【0022】圧力スイッチ19のスイッチ出力は、ポン
プ制御盤20に与えられており、圧力スイッチ19のス
イッチ接点がオンすると、ポンプ制御盤20は、スイッ
チオン信号を受けてモータ2を起動し、消火ポンプ1を
起動するようになっている。消火ポンプ1の起動は、圧
力スイッチ19からのスイッチオン信号に限らず、制御
盤21が電動弁13を開制御したとき、直接ポンプ制御
盤20に起動信号を与えて、消火ポンプ1を起動するよ
うにしても良い。
【0023】開放型スプリンクラーヘッド11が設けら
れている監視エリアには火災検出器としての熱アナログ
式感知器22が設けられている。熱アナログ式感知器2
2は火災に伴う温度を検出してアナログ検出信号を制御
盤21に出力する。制御盤21は、図4に示すように、
アナログ検出信号の検出レベルが(A)のときは手動放
水レベル(火災断定レベル)、(B)のときは自動放水
レベル、(C)のときは自動放水停止レベル(アラーム
レベル)であると判断して、検出レベルに応じて電動弁
13の開閉制御を行う。
【0024】電動弁13が開制御されると、排水管12
内が減圧し、一斉開放弁10が開放され、給水配管8内
で流水が生じる。給水配管8での流水は、流水検知装置
9で検知され、流水検知装置9が作動すると、圧力スイ
ッチ23が流水検知装置9の作動を検出し、作動信号を
制御盤21に送出する。制御盤21には監視エリアに設
けられるスピーカ24が接続されており、例えばプリア
ラームレベル(C)のときは、感知器が作動したので、
注意を喚起する音声メッセージが出力され、また、火災
断定レベル(A)では、火災が発生したことを知らせる
音声メッセージが出力され、電動弁13の開制御時(ポ
ンプ起動時)には警報音が出力される。なお、この実施
例では、弁として一斉開放弁16を開いているが、一斉
開放弁10の代りに電動弁を用いても良い。
【0025】次に、図2は制御盤21の内部ブロック図
である。図2において、25は制御盤21内に設けられ
た火災受信回路部であり、火災受信回路部25は、熱ア
ナログ式感知器22よりアナログ検出信号を受信し、主
制御部(制御部)26に出力する。主制御部26は受信
したアナログ検出信号の検出レベルが手動放水レベル
(火災断定レベル)(A)、自動放水レベル(B)また
は自動放水停止レベル(プリアラームレベル)(C)に
あるか否かを判断する(図4、参照)。
【0026】また、火災受信回路部25は、流水検知装
置9の圧力スイッチ23から流水検知装置9が作動した
ことを示す作動信号を受信し、主制御部26に出力す
る。27は放水起動/停止制御部であり、放水起動/停
止制御部27は主制御部26の指示により電動弁13の
開閉を行うことで放水起動/停止の制御を行う。28は
音声合成部であり、音声合成部28は、主制御部26の
指示により、プリアラームレベル(C)、火災断定レベ
ル(A)、電動弁開制御時(ポンプ起動時)に対応した
内容の音声メッセージを合成して増幅部29で増幅した
後にスピーカ24に出力する。
【0027】30は表示部であり、表示部30は主制御
部26の指示により、プリアラームレベル(C)、火災
断定レベル(A)などの火災の状態、流水検知装置9の
作動、電動弁13の起動状態などを表示する。31は操
作部であり、操作部31は自動モードと手動モードの設
定を切り替える自動/手動モード切替スイッチ32およ
び放水起動または放水停止を指示するための放水/放水
停止スイッチ33を有する。
【0028】自動モード/手動モード切替スイッチ32
により自動モードに設定したときは、自動モード設定信
号が主制御部26に出力され、主制御部26は熱アナロ
グ式感知器22からのアナログ検出信号の検出レベルに
対応して電動弁13の開制御を行う。自動モード/手動
モード切替スイッチ32により手動モードに設定したと
きは、手動モード設定信号が主制御部26に出力され、
主制御部26は放水/放水停止スイッチ33からの放水
起動信号または放水停止信号を検出して電動弁13の開
閉制御を行う。
【0029】ここで、主制御部26の機能をさらに詳細
に説明する。主制御部26は、自動モード設定時に、熱
アナログ式感知器22から、予め設定してある自動放水
レベル(B)を超える検出レベルのアナログ検出信号を
検出したときに、電動弁13を開制御する。また、主制
御部26は、自動モード設定時に、電動弁13の開制御
による放水中、熱アナログ式感知器32から、予め設定
してある自動放水停止レベル(C)を下回る検出レベル
のアナログ検出信号を検出したときに、電動弁13を閉
制御する。
【0030】また主制御部26は、自動モード設定時の
手動放水起動として、自動モード時、放水/放水停止ス
イッチ33の放水起動操作を検出したときに、熱アナロ
グ式感知器32から予め設定してある火災断定レベル
(A)を超えるアナログ検出信号を検出していれば、自
動モードを手動モードの設定に切り替えて電動弁13を
開制御する。更に、自動モード設定時の手動放水停止と
して、自動モード時、放水/放水停止スイッチ33の放
水停止操作を検出すると、手動モードの設定に切り替え
て電動弁13を閉制御する。
【0031】一方、手動モード設定時にあっては、制御
部26は、熱アナログ式感知器32から予め設定してあ
る火災断定レベル(A)を超えるアナログ検出信号を検
出したときで、且つ、放水/放水停止スイッチ31の放
水起動操作を検出したときに電動弁13を開制御する。
また放水起動後に、放水/放水停止スイッチ33の放水
停止操作を検出すると、電動弁13を閉制御する。
【0032】更に、主制御部26は、熱アナログ式感知
器22から予め設定してある火災断定レベル(A)また
は火災断定レベル(A)より低いレベルに設定したプリ
アラームレベル(C)を超えるアナログ検出信号を検出
したとき、各レベルに対応した音声を出力するよう音声
合成部28に対し警報出力を行う。次に、図3は動作を
説明するフローチャートである。
【0033】図3において、まず、ステップS1では主
制御部26は熱アナログ式感知器22からのアナログ検
出信号を火災受信回路部25を介して受信し、アナログ
検出信号の検出レベルを判定している。熱アナログ式感
知器22からのアナログ検出信号の検出レベルがプリア
ラームレベル(C)を超えたときは(図4、参照)、ス
テップS2に進み、音声メッセージを出力する。すなわ
ち、音声合成部28は主制御部26からの指示により、
例えば「感知器が作動しました。注意して下さい。」な
どの音声メッセージを合成して、増幅部29で増幅した
後にスピーカ24から出力する。
【0034】次に、ステップS3では熱アナログ式感知
器22からのアナログ検出信号の検出レベルが火災断定
レベル(A)を超えるか否かを判別し(図4、参照)、
超えないときは、ステップS1に戻り、超えたときは、
ステップS4に進んで現在、自動モードに設定されてい
るかまたは手動モードに設定されているかを判別する。
自動モードまたは手動モードの設定は、操作部31の自
動/手動モード切替スイッチ32の操作によって行わ
れ、自動モード設定信号が主制御部26に出力される
と、主制御部26は自動モードを設定し、手動モード設
定信号が主制御部26に出力されると、主制御部26は
手動モードを設定する。
【0035】自動モードが設定されているときは、ステ
ップS5で音声メッセージを出力する。すなわち、音声
合成部28は主制御部26からの指示により例えば「火
事です。〇〇で火災が発生しました。避難して下さ
い。」という音声メッセージを合成し、増幅部29で増
幅した後にスピーカ24から出力する。次に、火災断定
レベル(A)は、手動放水レベルであり(図4、参
照)、ステップS6で操作部31の放水/放水停止スイ
ッチ33が手動により放水起動操作されたか否かを判別
する。放水起動操作が検出されたときは、ステップS7
に進み、手動モードの設定に切り替え、以降手動モード
で制御が行われる。
【0036】放水/放水停止スイッチ33による放水起
動操作が検出されないときは、ステップS8に進み、熱
アナログ式感知器22からのアナログ検出信号の検出レ
ベルが自動放水レベル(B)を超えたか否かを判別す
る。アナログ検出信号のレベルが自動放水レベル(B)
を超えたときは、ステップS9で電動弁13の開制御を
行う。
【0037】すなわち、主制御部26は放水起動/停止
制御部27を介して電動弁13の開制御を行う。電動弁
13が開制御されると、一斉開放弁10が開放され、給
水配管8内で流水が発生する。流水の発生は、流水検知
装置9で検知され、圧力スイッチ23から流水検知装置
9が作動したことを示す作動信号が火災受信回路部25
を介して主制御部26に送られる。また、給水配管8内
の流水による減圧により圧力タンク16の圧力スイッチ
19が接点スイッチをオンしてポンプ制御盤20にスイ
ッチオン信号を送り、ポンプ制御盤20の制御によりモ
ータ2が起動され、消火ポンプ1が起動する。
【0038】この場合、主制御部26は直接ポンプ制御
盤20に起動信号を送り、消火ポンプ1を起動するよう
にしても良い。消火ポンプ1が起動すると、開放型スプ
リンクラーヘッド11から連続して放水が行われ、消火
が行われる。ステップS9で電動弁13の開制御を行っ
た後は、ステップS10に進み、音声メッセージを出力
する。この場合には、主制御部26の指示により、音声
合成部28は例えば「ウー、ウー」のような警報音を合
成し、増幅部29で増幅した後にスピーカ24から出力
する。
【0039】次に、ステップS11で熱アナログ式感知
器22からのアナログ信号の検出レベルが自動停止レベ
ル(C)以下になったか否かを判別し(図4、参照)、
自動レベル(C)以下になった場合には、ステップS1
4で電動弁13の閉制御を行う。電動弁13の閉制御が
行われると、一斉開放弁10は閉止され、開放型スプリ
ンクラーヘッド22からの放水は停止する。
【0040】ステップS11でアナログ検出信号の検出
レベルが自動停止レベル(C)以下にならない場合に
は、ステップS12で放水/放水停止スイッチ33が停
止操作されたか否かを判別し、停止操作が検出されない
ときは、ステップS10に戻り、音声メッセージの出力
をつづけ、放水停止操作が検出されたときは、ステップ
S13に進んで手動モードに切り替える。
【0041】更に、図4の点線に示すように、放水停止
後に熱アナログ式感知器22のアナログ検出信号の検出
レベルが再度自動放水レベル(B)を超えると、自動モ
ードで再起動が行われる。次に、手動モードの動作を説
明する。ステップS4で手動モードが設定されていると
判断したときは、既に火災断定レベル(A)にあるの
で、ステップS15で音声メッセージを出力する。すな
わち、音声合成部28は主制御部26の指示により、例
えば「火事です。〇〇で火災が発生しました。避難して
下さい。」という音声メッセージを合成して増幅部29
で増幅した後にスピーカ24から出力する。
【0042】次に、ステップS16で放水/放水停止ス
イッチ33の放水起動操作が行われたか否かを判別し、
放水起動操作が検出されないときは、ステップS15に
戻って音声メッセージの出力をつづけ、放水起動操作が
検出されたときは、ステップS17で放水起動/停止制
御部27を介して電動弁13の開制御を行う。また、自
動モード設定時に放水起動操作が検出されたときはステ
ップS7で手動モードに切り替えて、ステップS17で
電動弁13の開制御を行う。
【0043】電動弁13の開制御が行われると、ステッ
プS18で音声メッセージが出力される。この場合に
は、音声合成部28は主制御部26の指示により、例え
ば「ウー、ウー」という警報音を合成して、増幅部29
で増幅した後にスピーカ24から出力する。電動弁13
の開制御により、一斉開放弁10が開放されることで給
水配管8内で流水が発生して消火ポンプ1が起動され、
開放型スプリンクラーヘッド11から放水が連続して行
われる。
【0044】ステップS19で放水/放水停止スイッチ
33による放水停止操作が検出されると、ステップS2
0で電動弁13を閉制御する。放水停止操作が検出され
ないときは、ステップS18に戻って、音声メッセージ
の出力をつづける。電動弁13の閉制御が行われると、
一斉開放弁10が閉止され、開放型スプリンクラーヘッ
ド11の放水が停止する。また、自動モード設定時に放
水停止操作が検出されたときは、ステップS13で手動
モードに切り替えて、ステップS20で電動弁13の閉
制御を行う。
【0045】このように自動モード設定時には、熱アナ
ログ式感知器22からのアナログ検出信号の検出レベル
が自動放水レベル(B)を超えると、自動的に電動弁1
3を開制御して放水を行い、その後、アナログ信号の検
出レベルが自動停止レベル(C)以下になると、自動的
に電動弁13を閉制御して、放水を停止する。一方、手
動レベル設定時には、火災断定レベル(A)を超えた状
態で放水/放水停止スイッチ33による放水起動操作が
検出されると、電動弁13を開制御し、放水を行い、そ
の後、放水停止操作が検出されると、電動弁13を閉制
御し、放水を停止する。このため図4の範囲(a)が手
動起動可能範囲となる。
【0046】このように、熱アナログ式感知器22から
のアナログ検出信号の検出レベルに対応して放水制御す
るため、無人の時に設定される自動モード設定時でも、
火災時に確実に放水して初期消火を行うとともに消火時
に確実に放水を停止するので、必要最小限の消火水で消
火することができるため水損の影響を少なくすることが
できる。
【0047】また、アナログ検出信号の各検出レベルご
とに対応した音声メッセージを出力するので、状況に応
じた行動をとることができる。また、自動モード設定時
でも放水起動操作または放水停止操作の検出により、容
易に手動モードに切り替えることができる。次に、図5
は本発明の他の実施形態に係る開放型スプリンクラー消
火設備の全体図である。
【0048】図5において、34は電動弁であり、電動
弁34は図1の一斉開放弁10の代えて設けられてい
る。電動弁34は制御盤21からの制御信号により弁開
度が制御される。したがって、電動弁34の弁開度を制
御することにより、開放型スプリンクラーヘッド11へ
の消火水の流量を可変とすることができる。なお、電動
弁34と並列に配管35が設けられ、配管35には手動
弁36が設けられている。
【0049】図6は制御盤21の内部ブロック図であ
る。図6において、37はタイマーであり、タイマー3
7は主制御部28により、制御される。主制御部26
は、放水/放水停止スイッチ33の放水起動操作を検出
したとき、電動弁34を第1の開度に開制御するととも
に、タイマー37をスタートさせ、所定時間後タイマー
37のタイムアップ時に電動弁34を第2の開度に制御
する。また、主制御部26は、自動モード設定時、熱ア
ナログ式感知器22から出力されるアナログ検出信号の
検出レベルに対応して、電動弁34の開度を制御する。
【0050】図7は図5の実施形態における自動モード
設定時の動作を説明するフローチャートである。まず、
ステップS21の前までは、図3のステップS1〜ステ
ップS8と同じであり、説明を省略する。ステップS2
1では熱アナログ式感知器22からのアナログ検出信号
の検出レベルが自動放水レベル(B)を超えているの
で、電動弁34を全開制御する。
【0051】すなわち、主制御部26は、熱アナログ式
感知器22から自動放水レベル(B)を超える検出レベ
ルのアナログ検出信号を火災受信回路部25を介して受
信すると、放水起動/停止制御部27を介して電動弁3
4を全開(第1開度)に制御する。電動弁34が全開制
御されると、消火ポンプ1が起動し、開放型スプリンク
ラーヘッド11から連続して放水が行われる。このとき
の消火水の流量は、最大となる。
【0052】次に、ステップS22では熱アナログ式感
知器22からのアナログ検出信号の検出レベルが火災断
定レベル(A)を下回ったか否かを判別し、下回ってい
ないときは、再びステップS22に戻って判別を行い、
下回ったときは、ステップS23に進んで電動弁34を
半開(第2開度)に制御する。これによって、消火水の
流量は、全開制御時の半分になる。
【0053】次に、ステップS24では熱アナログ式感
知器22からのアナログ検出信号の検出レベルが自動停
止レベル(C)を下回ったか否かを判別し、下回ったと
きは、ステップS25に進んで電動弁34を閉制御す
る。電動弁34が閉制御されると、開放型スプリンクラ
ーヘッド11からの放水は停止する。また、アナログ検
出信号の検出レベルが自動停止レベル(C)を下回って
いないときは、ステップS26で再び火災断定レベル
(A)を超えたか否かを判別し、超えていないときは、
ステップS24に戻って再び自動放水停止レベル(C)
を下回ったか否かを判別し、火災断定レベル(A)を超
えたときは、ステップS21に戻って、電動弁34の全
開制御を再度行う。
【0054】すなわち、自動モード設定時には、図9に
示すように、アナログ検出信号の検出レベルが自動放水
レベル(B)を超えると時間t1で電動弁34を全開制
御して、放水を開放し、流量を最大、例えば2000l
/minとし、最大能力で消火を行う。その後、時間t
3になって、アナログ検出信号の検出レベルが火災断定
レベル(A)を下回ると、電動弁34を半開制御して、
放水量を下げ、流量を例えば1000l/minの放水
量とし、その後時間t4になって、アナログ検出信号の
検出レベルが自動放水停止レベル(C)を下回ると、電
動弁34を全閉制御して、放水を停止する。
【0055】このように、アナログ検出信号の検出レベ
ルに対応して放水量を可変とすることができるので、必
要最小限の消火水で効果的に消火することができるため
水損の影響を少なくすることができる。尚、電動弁34
の開度を制御するためのレベルを、もっと多くし、更に
きめ細かに放水制御しても良い。
【0056】図8は図5の実施形態における手動モード
設定時の動作を説明するフローチャートである。ステッ
プS31の前までは図3のステップS1〜ステップS
3、ステップS15、ステップS16と同じであり、説
明を省略する。ステップS31では熱アナログ式感知器
22からのアナログ検出信号の検出レベルが火災断定レ
ベル(A)を超えているので、電動弁34を全開制御す
る。これにより、消火ポンプ1が起動し、開放型スプリ
ンクラーヘッド11から連続して放水が行われる。この
ときの消火水の流量は、最大となる。
【0057】主制御部26は、電動弁34を全開制御
(最大放水量)するとともに、ステップS32でタイマ
ー37をスタートさせる。所定時間経過して、ステップ
S33でタイマー37がタイムアップすると、ステップ
S34で電動弁34を半開に制御する。したがって、消
火水の流量は、最大量の半分になる。ステップS35で
放水/放水停止スイッチ33による放水停止操作が検出
されたら、ステップS36で電動弁34を閉制御する。
【0058】この手動モード設定時には、図9に示すよ
うに、放水/放水停止スイッチ33の放水起動操作を検
出すると、時間t1で電動弁34を全開制御して、放水
を開始し、流量を最大、例えば2000l/minとし
て最大能力で消火する。その後タイマー37で設定した
所定時間の時間t2まで、放水を続け、タイムアップに
なったら、電動弁34を半開制御して例えば1000l
/minとし、その後、放水/放水停止スイッチ33の
放水停止操作を検出したら、時間t3で電動弁34を閉
制御して、放水を停止する。
【0059】このように、手動モード設定ときについて
も、放水を開始してから所定時間後に放水量を可変する
ことで、必要最小限の消火水で確実に消火できるため水
損の影響を少なくすることができる。尚、自動モード設
定であっても、放水起動操作を行ったときは、手動モー
ドに切り替わるため、手動モードに切り替わってから
は、図8のフローチャートと同じ動作を行うことにな
る。
【0060】また、上記実施形態にあっては、開放型ス
プリンクラーヘッドを用いた開放型スプリンクラー消火
設備について説明したが、ヘッドを閉鎖型スプリンクラ
ーヘッドを用いて予作動型スプリンクラー消火設備にも
同様に適用できる。次に、図10は本発明の他の実施形
態に係る火源探知消火設備の外観図である。
【0061】この消火設備は、本体ユニット100、制
御盤201、管理人室などのセンタに設置される中央操
作部202、本体ユニット100の近傍に設置される現
地操作部203により構成されている。本体ユニット1
00は図11に示すように二次元走査型火災検出器ユニ
ット101と放水ユニット150が垂直方向に同軸にな
るように配置され、この各ユニット101,150は水
平回り方向に独立して回動可能に構成されている。
【0062】検出器ユニット101は炎からの熱線(赤
外線)を検出する構成であり、また本体ユニット100
の正面壁100aから前方に後述する旋回部をやや突出
させて水平回り方向の約190°の範囲を走査可能に取
り付けられている。図12を参照して説明すると、検出
器ユニット本体101下側の円錐状の旋回部101a
は、パルスモータである水平走査モータ102により本
体ユニット100に対して水平回り方向に例えば190
°の範囲でステップ状に且つ往復回動可能である。ま
た、回転鏡103は表裏の画面が鏡面で構成され、DC
モータである垂直走査モータ104により真下から遠方
の水平面に向かう垂直方向に等速度で回転する。
【0063】監視領域からの光は、窓105により真下
から水平面までの垂直方向90°までの範囲で規制され
て回転鏡103により反射され、この光が対物レンズ1
06により結像され、反射鏡107により反射され、ス
リット108により瞬時視野108aが決定され、次い
で集光レンズ109により赤外線センサ110の受光面
に集光される。なお、瞬時視野108aとは、回転鏡1
03が停止していると仮定したときの監視視野である。
【0064】図11に戻り、検出器ユニット101下側
の旋回部101aの下方には、円板111が同軸に水平
回りに一体で回転するように固定され、円板111には
窓105の方向(回転鏡103が垂直方向に走査する水
平方向位置)と同一方向に開口112が形成されてい
る。したがって、開口112は常に回転鏡103の水平
方向位置と同一である。
【0065】放水ユニット150は開口先端が上向きに
なるように本体ユニット100に対して垂直に固定され
た垂直配管151aと、垂直配管151aの開口先端に
対して回動可能に且つ先端に固定接続した放水ノズル1
52が水平方向に向くように側面がL形に形成されたL
形配管151bを有する。垂直配管151aは図10に
示すように電動弁204を介してスプリンクラー配管な
どに連結される。
【0066】電動弁204は、制御盤201により開度
が制御され、消火水の流量を可変とすることができるよ
うになっている。L形配管151bの垂直部の回りには
ウォーム153が同軸に固定され、ウォーム153はノ
ズル旋回モータ154の軸に取り付けられたウォームホ
イール155に歯合している。ノズル旋回モータ154
は本体ユニット100に固定され、したがって、ノズル
旋回モータ154が回転するとL形配管151bおよび
先端に接続された放水ノズル152が水平回りに回動す
る。
【0067】さらに、L形配管151bの上部の放水ノ
ズル152と同一方向の位置にはフォトインタラプタ1
56が取り付けられ、このフォトインタラプタ156の
発光素子と受光素子の間に検出器ユニット101下側の
旋回部101aの円板111の外周部が通過し、円板1
11の開口112とフォトインタラプタ156の位置が
一致した場合、すなわち回転鏡103が垂直方向に走査
する水平方向位置と放水ノズル152の方向が一致した
場合に検出信号が得られる。なお、フォトインタラプタ
156の代わりに、リミットスイッチ等の検出手段を用
いてもよい。
【0068】次に、図13を参照して制御系について説
明する。図13において、本体ユニット100には検出
器ユニット101と放水ユニット150が設けられ、検
出器ユニット101には赤外線センサ110、増幅部2
11、水平走査モータ102、モータドライバ212、
垂直走査モータ104、モータドライバ213および演
算処理ユニット214が設けられ、放水ユニット150
にはノズル旋回モータ154、モータドライバ215お
よびフォトインタラプタ156が設けられている。本体
ユニット100を制御する制御盤201には制御部21
6、入出力ユニット217、インタフェースユニット2
18、音声合成部219、増幅部220、およびタイマ
ー221が設けられている。制御盤201により制御さ
れるバルブユニット222には電動弁204およびドラ
イバ223が設けられている。また、制御盤201に接
続されている現地操作部203および中央操作部202
にはスピーカ224,225、操作部226,227お
よび表示部228,229がそれぞれ設けられている。
【0069】赤外線センサ110は炎からの熱線(赤外
線)を検出し、アナログ検出信号を増幅部211で増幅
した後に演算処理ユニット214、入出力ユニット21
7を経て制御部216に出力する。制御部216は図4
に示したように、アナログ検出信号の検出レベルが
(A)のときは手動放水レベル(火災断定レベル)、
(B)のときは自動放水レベル、(C)のときは自動放
水停止レベル(プリアラームレベル)にあると判断し、
放水制御を行う。
【0070】水平走査モータ102は、演算処理ユニッ
ト214で演算処理した量だけモータドライバ212に
駆動されて旋回部101aを水平方向に回転させる。垂
直走査モータ104は、演算処理ユニット214で演算
処理した量だけモータドライバ213により駆動されて
回転鏡103を垂直方向に走査させる。ノズル旋回モー
タ154は、制御部216の指示によりモータドライバ
215に駆動されて放水ノズル152を旋回させる。
【0071】フォトインタラプタ156は検出信号をイ
ンタフェースユニット218を介して制御部216に送
り、制御部216は検出信号に基づいて放水ノズル15
2の方向が検出器ユニット101の窓105の方向と同
一かを判別する。電動弁204は、制御部216の指示
により駆動されるドライバ223により開閉制御され
る。また、電動弁204は消火水の流量を可変とすると
きは、開度が制御される。
【0072】音声合成部219は、制御部216の指示
により、アナログ検出信号の検出レベルに対応して音声
メッセージを合成して、増幅部220で増幅した後にス
ピーカ224,225に出力する。タイマー221は電
動弁204の全開制御と同時に制御部216によりスタ
ートされ、所定時間経過後にタイムアップになると、制
御部216は電動弁204の半開制御を行う。なお、消
火水の流量を可変としないときはタイマー221は設け
る必要はない。
【0073】現地操作部203および中央操作部202
の操作部226,227には、自動モードと手動モード
の設定を切り替えるための自動/手動切替スイッチ23
0,231、放水起動または放水停止を行うため放水/
放水停止スイッチ232,233、放水ノズル152を
旋回させるためのノズル旋回スイッチ234,235お
よび操作権取得用の選択操作スイッチ236,237が
それぞれ設けられている。
【0074】したがって、操作部226,227からイ
ンタフェースユニット218を介して制御部216には
自動モード設定信号、手動モード設定信号、放水起動信
号、放水停止信号、ノズル旋回信号および選択操作信号
が出力される。なお、表示部228,229には火災の
状態、電動弁204の作動状態などが表示される。ここ
で、制御部216の機能について説明する。制御部21
6は、自動モード設定時に、赤外線センサ110から、
予め設定してある自動放水レベル(B)を超える検出レ
ベルのアナログ検出信号を検出したときに、電動弁20
4を開制御し放水を行う。また、制御部216は、自動
モード設定時放水中に、赤外線センサ110から、予め
設定してある自動放水停止レベル(C)を下回る検出レ
ベルのアナログ検出信号を検出したときに、電動弁20
4を閉制御して放水を停止する。
【0075】また制御部216は、自動モード設定時
に、放水/放水停止スイッチ232,233の放水起動
操作を検出すると、手動モードの設定に切り替えて電動
弁204を開制御し放水を行う。更に、自動モード設定
時の放水中に、放水/放水停止スイッチ232,233
の放水停止操作を検出したときに、手動モードの設定に
切り替えて電動弁204を閉制御して放水を停止する。
【0076】更に制御部216は、自動モード設定時、
赤外線センサ110から出力されるアナログ検出信号の
レベルに対応して、例えば図7のフローチャートに示し
たように、電動弁204の開度を制御して、放水ノズル
152への消火水の流量を可変するようにしてもよい。
一方、手動モード設定時または自動モード設定時にあっ
ては、制御部216は、赤外線センサ110から予め設
定してある火災断定レベル(A)を超える検出レベルの
アナログ検出信号を検出したときで、且つ、放水/放水
停止スイッチ232,233の放水起動操作を検出した
ときに電動弁204を開制御して放水を行う。また放水
起動後に、放水/放水停止スイッチ232,233の放
水停止操作を検出したときに電動弁204を閉制御して
放水を停止する。
【0077】更に、制御部216は、手動モード設定時
または自動モード設定時の放水/放水停止スイッチ23
2,233による放水起動で、例えば図8のフローチャ
ートに示したように、電動弁204を全開に制御すると
共にタイマー221をスタートさせ、タイマーアップ時
に電動弁204を半分の開度に制御するように放水量を
可変するようにしてもよい。
【0078】また、制御部216は、赤外線センサ11
0から予め設定してある火災断定レベル(A)または火
災断定レベル(A)より低いレベルに設定したプリアラ
ームレベル(C)を超える検出レベルのアナログ検出信
号を検出したとき、各レベルに対応した音声を出力する
よう音声合成部219に対し警報出力を行う。図14は
図10の実施形態の動作を説明するフローチャートであ
る。
【0079】まず、ステップS41では、水平方向およ
び垂直方向に火災監視を行う。すなわち、水平走査モー
タ102をステップ状に且つ往復回動することにより旋
回部101aを水平方向に回転させるとともに、回転鏡
103が垂直方向を走査するように垂直走査モータ10
4により一定速度で回転させ、0°から90°までの垂
直角度の範囲で赤外線センサ110のアナログ検出信号
を取り込む。
【0080】次に、ステップS42で取り込んだアナロ
グ検出信号の検出レベルがプリアラームレベル(C)を
超えたか否かを判別する(図4、参照)。アナログ検出
信号の検出レベルがプリアラームレベル(C)を超えな
いときは、ステップS41に戻って火災監視をつづけ、
超えたときは、ステップS43に進んで音声メッセージ
を出力する。
【0081】すなわち、音声合成部219は制御部21
6の指示により赤外線センサ110からの検出レベルが
プリアラームレベル(C)を超えたことを知らせる音声
メッセージを合成し、増幅部220で増幅した後にスピ
ーカ224,225から出力する。アナログ検出信号の
検出レベルがプリアラームレベル(C)を超えたとき
は、ステップS44でその検出時点で水平走査モータ1
02を停止する。そして、垂直方向に走査を行い、アナ
ログ検出信号を取り込む。
【0082】その後ステップS45でアナログ検出信号
の検出レベルが火災断定レベル(A)を超えたときは、
火災断定レベル(A)と判断し、超えないときは、ステ
ップS1に戻って火災監視を再開する。次に、ステップ
S46ではノズル旋回モータ154を作動することによ
り初期状態から放水ノズル152の旋回を開始させる。
このことにより、カバー157により覆われていた放水
ノズル152が前面に現れる。
【0083】続くステップS47ではフォトインタラプ
タ156の検出信号に基づいて放水ノズル152の方向
が検出器101の窓105の方向と同一か否かを判別
し、同一方向まで旋回したら、ステップS48で旋回を
停止させる。ステップS49以下の処理手順は、図3と
同じである。したがって、本実施形態においても、赤外
線センサ110からのアナログ検出信号の検出レベルに
対応して放水制御するため、無人の時に設定される自動
モード設定時でも、火災時に確実に放水して初期消火を
行うとともに消火時に確実に放水を停止するので、必要
最小限の消火水で消火することができ、水損の影響を少
なくすることができる。
【0084】また、アナログ検出信号の検出レベルに対
応して電動弁204の開度制御を行い、放水量を可変と
することで、必要最小限の消火水でより一層効果的に消
火することができ、水損の影響を少なくできる。
【0085】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、火災検出器から出力されるアナログ検出信号のレベ
ルにより放水制御するため、無人の時に設定される自動
モード設定時でも、火災時を確実に判断して放水して初
期消火すると共に、消火時には直ちに放水を停止するの
で、必要最小限の水で消火できるため水損の影響を最小
限に抑えることができる。
【0086】また、自動モードの設定時に、アナログ検
出信号のレベルに対応して放水量を可変できるので、迅
速な消火を最小限の水ででき、水損の影響を更に少なく
した効率の良い消火ができる。また、放水開始してから
所定時間後に放水量を可変できるので、同様に、迅速な
消火を最小限の水ででき、水損の影響を更に少なくした
効率の良い消火ができる。
【0087】さらに、アナログ検出信号のレベル検出毎
に、対応した音声メッセージを出力するので、状況に応
じた行動をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の開放型スプリンクラー消火設備の全体
【図2】制御盤の内部ブロック図
【図3】図1の実施形態の動作を説明するフローチャー
【図4】アナログ検出信号の時間変化と消火制御の関係
を示すグラフ
【図5】本発明の他の実施形態に係る開放型スプリンク
ラー消火設備の全体図
【図6】制御盤の内部ブロック図
【図7】図5の実施形態における自動モード設定時の流
量可変動作のフローチャート
【図8】図5の実施形態における手動モード設定時の流
量可変動作のフローチャート
【図9】流量と時間の関係を示すグラフ
【図10】本発明の他の実施形態に係る火源探知消火設
備の外観図
【図11】火災検出ユニットと放水ノズルを示す側面図
【図12】火災検出ユニットを示す構成図
【図13】制御系を示すブロック図
【図14】図10の実施形態の動作を説明するフローチ
ャート
【符号の説明】
10:一斉開放弁 11:開放型スプリンクラーヘッド 13:電動弁 21:制御盤 22:熱アナログ式感知器 24:スピーカ 26:主制御部(制御部) 32:自動/手動モード切替スイッチ 33:放水/放水停止スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A62C 27/00 - 39/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火災に伴う物理量を検出してアナログ検出
    信号を出力する火災検出器と、 自動モードと手動モードの設定を切替える自動/手動モ
    ード切替スイッチと、 手動モード設定時の操作により放水起動を指示する放水
    スイッチと、 放水を行う放水部と、 該放水部に接続される給水配管に設けられ、開放するこ
    とで消火ポンプからの消火水を放水部に給水する弁と、 前記自動/手動モード切替スイッチの操作による自動モ
    ード設定時に、前記火災検出器から、予め設定してある
    自動放水レベルを超えるレベルの検出信号を検出したと
    きに前記弁を開制御し、手動モード設定時、前記火災検
    出器から、予め設定してある前記自動放水レベルと異な
    る火災断定レベルを超えるレベルの検出信号を検出し、
    且つ、前記放水スイッチの操作を検出したときに前記弁
    を開制御することを特徴とする消火設備。
  2. 【請求項2】請求項1記載の消火設備において、 手動モード設定時の操作で放水停止を指示する放水停止
    スイッチを備え、前記制御部は、自動モード設定時に、
    前記火災検出器から、予め設定してある自動放水停止レ
    ベルを下回るレベルの検出信号を検出したときに前記弁
    を閉制御し、手動モード設定時に、前記放水停止スイッ
    チの操作を検出したときに前記弁を閉制御することを特
    徴とする消火設備。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の消火設備において、 前記制御部は、自動モード設定時、前記放水スイッチの
    操作を検出したときに、手動モードの設定に切り替えて
    前記弁を開制御し、また自動モード設定時、放水停止ス
    イッチの操作を検出したときに、手動モードの設定に切
    り替えて前記弁を閉制御することを特徴とする消火設
    備。
  4. 【請求項4】請求項1乃至記載の消火設備において、 前記制御部は、前記火災検出器から、予め設定してある
    火災断定レベルまたは火災断定レベルより低いレベルに
    設定したプリアラームレベルを超える検出信号のレベル
    を検出したとき、各レベルに対応した音声を出力するよ
    う音声合成部に対し出力指示を行うことを特徴とする消
    火設備。
  5. 【請求項5】請求項1又は2記載の消火設備において、 前記制御部は、自動モード設定時、前記火災検出器から
    出力されるアナログ検出信号のレベルに対応して前記弁
    の開度を制御して、前記放水部への消火水の流量を可変
    することを特徴とする消火設備。
  6. 【請求項6】請求項1又は2記載の消火設備において、 前記制御部は、前記放水スイッチの操作を検出したとき
    に前記弁を第1の開度に開制御すると共にタイマーをス
    タートさせ、タイマーアップ時に前記弁を前記第1の開
    度より狭い第2の開度に制御することを特徴とする消火
    設備。
  7. 【請求項7】請求項1乃至記載の消火設備において、 前記火災検出器を熱アナログ式感知器、前記放水部を開
    放型または閉鎖型スプリンクラーヘッド、前記弁を一斉
    開放弁又は電動弁で構成し、開放型または予作動型スプ
    リンクラー消火設備としたことを特徴とする消火設備。
  8. 【請求項8】請求項1乃至記載の消火設備において、 前記火災検出部を走査型の赤外線検出器、前記放水部を
    放水ノズルを有する放水ユニット、前記弁を電動弁で構
    成し、火源探知消火設備としたことを特徴とする消火設
    備。
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