JP3356959B2 - 外面耐蝕管の溶射材料 - Google Patents

外面耐蝕管の溶射材料

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JP3356959B2 JP05676897A JP5676897A JP3356959B2 JP 3356959 B2 JP3356959 B2 JP 3356959B2 JP 05676897 A JP05676897 A JP 05676897A JP 5676897 A JP5676897 A JP 5676897A JP 3356959 B2 JP3356959 B2 JP 3356959B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外面耐蝕管の溶
射材料に関し、詳しくは金属粉末を鋳鉄管外面に溶射し
て金属皮膜を形成してなる外面耐蝕管の改良された溶射
材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋳鉄管の外周の耐蝕性を向上させ
るため、耐蝕性に優れる金属粉末を超高速フレーム溶射
で溶射し金属皮膜を形成することが行われる。
【0003】この金属溶射皮膜を形成した管を外面耐蝕
管と言うが、これら溶射材料としてはフェロシリコン合
金とアルミニウム−シリカ合金が知られている。上記合
金粉末のうち、フェロシリコン合金粉末は腐食性の酸性
土壌などの厳しい環境中においても優れた耐蝕性を有す
る。
【0004】また一方のアルミニウム−シリカ合金粉末
は、腐食性の酸性土壌などの厳しい環境中ではフェロシ
リコン合金粉末に対しやや劣るが、他は同等の耐蝕性を
有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、優れた
耐蝕性を有するフェロシリコン合金粉末は超高速フレー
ム溶射を行ったとき溶射歩留りが10%前後と非常に悪
く、殆ど鋳鉄管外周に付着することなく落下してしまう
問題があった。
【0006】一方、アルミニウム−シリカ合金粉末は上
記の歩留りはかなり良く付着性は良い。しかし、上述の
ようにフェロシリコン合金粉末に対し耐蝕性がやや劣る
問題がある。
【0007】この発明は、上記問題点を解消することを
目的としてなされたものであって、フェロシリコン粉末
合金と同等の耐蝕性を有し、しかも付着性の良い外面耐
蝕管の溶射材料を提供することを目的としてなされたも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の外面耐
蝕管の溶射材料は、フェロシリコン合金粉末にアルミニ
ウム−シリカ合金粉末を、アルミニウム−シリカ合金粉
末が30〜70重量%となるように混合してなることを特徴
とするものである。
【0009】既述のように、フェロシリカ合金粉末は溶
射歩留りが非常に悪く、一方アルミニウム−シリカ合金
粉末は溶射歩留りが良い。従って、フェロシリコン合金
粉末にアルミニウム−シリカ合金を添加することでアル
ミニウム−シリコン合金粉末をバインダとして利用し全
体の溶射歩留りを向上させ、かつアルミニウム−シリカ
合金の耐蝕性をフェロシリコン合金粉末でカバーさせ全
体として優れた耐蝕皮膜とするのである。
【0010】ここに、アルミニウム−シリカ合金粉末の
添加量を30〜70重量%とするのは、30重量%より少ない
と、フェロシリコン合金粉末の性質が出て付着性が悪
く、歩留りが改良されないためであり、70重量%より多
くすると付着歩留りはかなり良くなるが、フェロシリコ
ン合金粉末の性質である耐蝕性が発揮されなくなるため
である。
【0011】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。 [実施例1]フェロシリコン合金粉末70重量部に対しア
ルミニウム- シリカ合金粉末30重量部を添加し均一混合
してなる合金粉末を用意し、これを超高速フレーム溶射
装置に供給して鋳鉄管外周を超高速フレーム溶射し金属
コーティングした。 [実施例2]フェロシリコン合金粉末50重量部に対しア
ルミニウム- シリカ合金粉末50重量部を添加し均一混合
してなる合金粉末を用意し、これを超高速フレーム溶射
装置に供給して鋳鉄管外周を超高速フレーム溶射し金属
コーティングした。 [実施例3]フェロシリコン合金粉末30重量部に対しア
ルミニウム- シリカ合金粉末70重量部を添加し均一混合
してなる合金粉末を用意し、これを超高速フレーム溶射
装置に供給して鋳鉄管外周を超高速フレーム溶射し金属
コーティングした。 [比較例1]フェロシリコン合金粉末80重量部に対しア
ルミニウム- シリカ合金粉末20重量部を添加し均一混合
してなる合金粉末を用意し、これを超高速フレーム溶射
装置に供給して鋳鉄管外周を超高速フレーム溶射し金属
コーティングした。 [比較例2]フェロシリコン合金粉末20重量部に対しア
ルミニウム- シリカ合金粉末80重量部を添加し均一混合
してなる合金粉末を用意し、これを超高速フレーム溶射
装置に供給して鋳鉄管外周を超高速フレーム溶射し金属
コーティングした。 [比較例3]フェロシリコン合金粉末のみからなる合金
粉末を用意し、これを超高速フレーム溶射装置に供給し
て鋳鉄管外周を超高速フレーム溶射し金属コーティング
した。 [比較例4]アルミニウム- シリカ合金粉末のみからな
る合金粉末を用意し、これを超高速フレーム溶射装置に
供給して鋳鉄管外周を超高速フレーム溶射し金属コーテ
ィングした。
【0012】上記実施例及び比較例で得た鋳鉄管につい
て歩留りを測定したところ表1の結果となった。 表1 (歩留試験) 試験対象 歩留り 備 考 実施例1 50% Fe-si 合金:Al-SiL 合金=70:30 実施例2 60% 〃 =50:50 実施例3 70% 〃 =30:70 比較例1 15% 〃 =80:20 比較例2 70% 〃 =20:80 比較例3 10% 〃 =100:00 比較例4 80% 〃 =0:100 表1より明らかなように、実施例の歩留りは、比較例3
のフェロシリコン合金粉末のみを用いたものに対し優れ
た歩留りを示し、フェロシリコン合金粉末のみの場合10
%であったのが、実施例1のようにアルミニウム−シリ
コン合金粉末を30%添加するだけで歩留り50%に向上す
る顕著な効果が見られた。
【0013】次に、鋳鉄管外面に塩水噴試験を行い耐蝕
性を調査したところ、表2の結果となった。なお、試験
条件は濃度3%の塩水を7cc/分の割合で1カ月間連続
して塩水噴霧したものである。
【0014】表2 (塩水噴霧試験による耐蝕性試験) 試験対象 錆発生の経過時間 評価 実施例1 1カ月以上経過しても発生せず 良 実施例2 〃 〃 実施例3 〃 〃 比較例1 〃 〃 比較例2 1カ月経過時発生確認 不可 比較例3 1カ月以上経過しても発生せず 良 比較例4 1カ月経過時発生確認 不可 表2より明らかなようにフェロシリコン合金粉末の割合
が30%より少ない場合は比較例2、4のように1カ月経
過で錆が認められたが、30%以上の場合は1カ月経過し
ても錆の発生が認められず、耐蝕性に優れることが判明
した。
【0015】従って表1、表2より実施例1〜3が、歩
留り性と耐蝕性に優れる外面耐蝕管の溶射材料であるこ
とが判明した。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、耐蝕性に優れるフェロシリコン合金粉末の歩留り性
をアルミニウム−シリカ合金粉末で補い、耐蝕性に優れ
る溶射材料とすることができるのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−124631(JP,A) 特開 平7−34214(JP,A) 特開 昭52−117859(JP,A) 特開 昭63−303048(JP,A) 特開 昭56−116868(JP,A) 特開 昭63−153257(JP,A) 特開 平9−25558(JP,A) 特開 平7−188891(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 4/00 - 4/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェロシリコン合金粉末にアルミニウム−
    シリカ合金粉末を、アルミニウム−シリカ合金粉末が30
    〜70重量%となるように混合してなることを特徴とする
    外面耐蝕管の溶射材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010095748A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Babcock Hitachi Kk 鉄−ケイ素系金属間化合物からなる溶射用粉末とその製造方法、溶射用粉末からなる溶射皮膜及び該溶射皮膜が被覆された基材

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KR20030035017A (ko) * 2001-10-29 2003-05-09 한국전력공사 금속표면에의 알루미늄과 실리콘 동시 코팅용 분체 조성물및 이를 이용한 코팅방법

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