JP3356729B2 - 複合竹部材 - Google Patents

複合竹部材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築部材等として
広く使用できる複合竹部材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、木材産業は需要低迷から厳しい状
況下におかれている。また、竹材産業においてもプラス
チック製品に押され衰退の一途をたどっている。再生能
力が高く有り余る竹材の方は、節板間の空洞部のある形
状で、強度的に難があったり加工性が悪かったりしてそ
の利用技術が十分見出せないままにある。さらに、困っ
たことに、最近、西日本各地の里山で、生育の速い竹林
が広葉樹等の雑木林に侵入し、その分布を広げている問
題も報告されている(森林総合研究所発表)。竹材の建
築部材等への利用技術としては、これまで特開平11
−62110号公報や実開平5−66121号公報の
技術等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記の技
術は庭園などのパーゴラ,垣根等の用途に限られ、家屋
の柱,梁等の用途には適用できなかった。前記の技術
は中空パイプ形状をとどめた建築用補強部材であって、
部材同士の連結が難しかった。さらに、中空パイプ状で
あるために、ほぞ,ほぞ穴の加工は接合性,強度的にみ
て不可能であった。建築資材として用途を広げることの
できる材木特有のほぞ差し接合ができる竹部材はこれま
でなかった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するもので、
建築部材に十分耐える強度を有し、さらに部材同士の連
結性の向上を図って、家屋の柱,梁だけでなくあらゆる
建築用,土木用部材として利用価値の高い複合竹部材を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
請求項1記載の発明の要旨は、竹稈の節板を除去して該
竹稈内が導通する中空部を形成した竹筒体と、前記中空
部を縦通して配設される芯部材と、該芯部材と前記竹筒
体との隙間を埋め両者を一体的に結合させる充填体と、
を具備し、前記芯部材がほぼ丸棒形の材木であり、該材
木が竹筒体内にほぼ同心円状に配設されることを特徴と
する複合竹部材にある。請求項2記載の発明の要旨は、
竹稈の節板を除去して該竹稈内が導通する中空部を形成
した竹筒体と、前記中空部を縦通して配設される芯部材
と、該芯部材と前記竹筒体との隙間を埋め両者を一体的
に結合させる充填体と、を具備し、前記芯部材が少なく
とも端部に螺子部を形成した金属製軸部材で、該螺子部
を竹筒体の両端から突出させてなることを特徴とする
合竹部材にある。
【0006】請求項1の発明のように、中空部に芯部材
を配設し、該芯部材と竹筒体との隙間を埋め両者を一体
結合する充填体が形成されると、外観は竹材でありなが
ら中実品となるので、強度は断然大きくなる。芯部材が
あると、これを利用して複合竹部材の連結性を高めるこ
とができる。そして、芯部材がほぼ丸棒形の材木である
と、この材木の部分を利用してほぞの形成ができる。ま
た、竹筒体の本体に穴を開ければ、充填体の向こうに材
木が現われるので、通常の材木と同じようにほぞ穴加工
ができる。請求項2の発明のように、芯部材が金属製軸
部材であると、強度を大幅にアップできる。また、軸部
材の螺子部を竹筒体の両端から突出させると、他部材と
連結しやすくなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る複合竹部材の
実施形態について詳述する。 (1)実施形態1 図1〜図4は本発明の複合竹部材の一形態を表し、図1
はほぞ加工をした複合竹部材の部分斜視図、図2は図1
の複合竹部材の製造工程図、図3は材木の芯部材両端に
螺子部材を取着した断面図、図4は図3の取着の模様を
示す斜視図である。図5〜図7は他態様の複合竹部材の
断面図で、図5,図6は縦断面図、図7は横断面図であ
る。
【0008】本複合竹部材は竹筒体1と芯部材2と充填
体3とを具備する。竹筒体1は竹稈の節板121を除去
して該竹稈内が導通する中空部Oを形成したものであ
る。殆どの竹材には各節12に節板121があり、節板
間に空洞部Sが形成される(図2のイ)。節板121
は、鋼棒等を使って空洞部Sへ差し込み竹稈内を貫通さ
せて除去される。竹筒体1に用いられる竹材としては、
モウソウチク材,マダケ材等で、竹類は特に限定されな
い。竹筒体1の本体11は節部12も含めて、表皮側が
硬く、内部に向って柔らかな細胞組織になっている。表
皮側の皮層部はケイ酸やリグニンを含む硬い厚膜細胞か
らなる。
【0009】芯部材2は前記中空部Oを縦通して配設さ
れる部材である。ここでは、芯部材2として間伐材を加
工した材木2が用いられている。現在、山林では材木2
の一部を伐採し立木密度を疎にして材木2の成育を促す
間伐手入れが行われているが、この伐採した間伐材の有
効利用をなかなか見出せない状況下にある。本発明では
該間伐材を中空部Oに縦通させる大きさにして芯部材2
として用いる。芯部材2たる材木2はその外形を丸棒形
にし、竹筒体1とほぼ同心円状にして中空部O内に配置
される。材木2の外周面21が竹筒体1の内壁13にで
きるだけ近づくように材木2の大きさが加工される。材
木2を竹筒体1内に挿着した際、材木2の外面21と竹
筒体1の内壁面13との間にできる隙間εを小さくする
狙いである。
【0010】充填体3は、竹筒体1の中空部Oを縦通し
て配設される芯部材2と該竹筒体1との隙間εを埋める
詰物である。前述のごとく、材木2の外面21と竹筒体
1の内壁面13との間にできる隙間εが小さくなると
(図2のハ)、ここに詰める充填体3の量が少なくなり
複合竹部材を安価に製造できる。竹筒体1と材木2と充
填体3の3者のうちでは、充填体3のコストが通常一番
高いからである。本実施形態の充填体3は樹脂原料(イ
イダ産業株式会社の商品名:OROTEX,RF−3
0)を発泡硬化させた発泡体である。前記樹脂原料RF
−30は2液性でイソシアネート液とポリオール液
がある。常温でこれら2液を撹拌した撹拌液状物を竹筒
体内壁13と材木外面21との隙間εに流し込む。時間
経過と共に微細な気泡の生成で3〜5倍に膨張し、2〜
3分後に発泡硬化した発泡体たるプラスチックフォーム
を形成する。気泡を混在させて発泡硬化(固化)する過
程で、発泡体3aは材木外面21および竹筒体内壁面1
3に結合し、発泡体3aが隙間εを埋め材木2と竹筒体
1を一体的に結合させる。充填体3は、竹筒体1と材木
2との隙間εを埋め両者を一体的に結合できるものであ
ればよく、本発泡体3aに限らず単なる合成樹脂や合成
ゴム,接着剤,シーラント等でもよい。また、合成樹脂
等にオガクズなどをブレンドして、竹筒体1と材木2と
の隙間εを詰め、両者を一体結合させてもよい。
【0011】次に、図2に基づいて複合竹部材の製造方
法を一例を説明する。まず、所定長さに切断した竹稈を
用意する(図2のイ)。そして、各節12にある節板1
21を鋼棒等で突っついたりして取り除く(図2の
ロ)。竹材の節板部分では、繊維束が節下の竹稈の内壁
に近いものが内方に曲って節板121の中央に向うが、
節板121の中央を通り抜けることがなく、中心付近で
向きを変えて再び節際へもどる構造になっている。その
ため、節板121の除去は比較的簡単にできる。節板1
21の除去を終えたら、次いで、竹筒体1の内径より若
干その太さを小さくしたほぼ丸棒形の材木2を該竹筒体
1内に挿入する(図2のハ)。続いて、前述の2液性樹
脂原料RF−30を混ぜ合せ、その撹拌液状物を竹筒体
1と材木2との隙間εに流し込む。このとき、隙間εが
材木2の周りでほぼ均等になるよう、竹筒体1に挿着し
た材木2を下部で係止し、さらに下部の隙間εから撹拌
液状物が漏れ出さないよう盲板9を当てがう(図2の
ニ)。竹筒体1と材木2との隙間εに撹拌液状物を流し
込んでから数分後には撹拌液状物の気泡形成による膨張
が進行する。撹拌液状物は隙間εを埋め、また、ときと
してその一部が上部隙間εから溢れ出す。その後、発泡
硬化により発泡体3aが、隙間εを埋めると同時に竹筒
体1と材木2の表面に接着し、両者を一体結合するつな
ぎの役目を果たす。こうして、竹筒体1内に材木2を配
設し、隙間εを発泡体3aで埋めた複合竹部材が出来
る。しかし、まだその端部には溢れ出た発泡体3aが残
っている。そこで、端部から溢れ出た発泡体3aを取り
除き、端面処理すれば、本発明の複合竹部材が出来上が
る。この複合竹部材に、例えばほぞEやほぞ穴Zを形成
すると(図2のホ)、家屋,建築の柱,梁に使われる材
木と同様、継手加工が施された建築部材等として広く使
用できる所望の複合竹部材が完成する(図1)。
【0012】また、別態様として、前述の端面処理され
た複合竹部材の端面の材木部分2に、図3,図4のよう
な継手用螺子部材5をねじ込んだ複合竹部材とすること
もできる。螺子部材5は一方に木工用のくぎ螺子51が
形成され、他方にボルト螺子52が形成される。斯る螺
子部材5を両端に設けた複合竹部材はボルト,ナット結
合ができ、鉄鋼部材等との接合も楽にできる。
【0013】また、図5〜図7は他態様の複合竹部材を
示す。図5は図1の材木2に代え角柱や角筒の芯部材4
を用いたものである。図5の竹筒体1の両端から突出す
る端部41には適宜、継手加工が施される。図6の複合
竹部材は芯部材として金属製軸部材4を採用するもので
ある。金属製軸部材4は中空部Oを縦通しその両端が竹
筒体1から突出する。竹筒体1から突出する軸部材端部
41には雄螺子部が形成される。図6は、中空部O内に
配設される金属製軸部材の部分4bにも雄螺子部を形成
しているが、この部分はなくしてもよい。端部41の雄
螺子部は連結用ナットNが螺合することによって、本複
合竹部材が各種の建築部材等に利用できるようになる。
図7の複合竹部材は芯部材2として竹筒体を用いてい
る。複合竹部材で最外側に配される竹筒体1の径より小
さな径をもつ竹筒体が製造過程ででてくる。これらは竹
筒体1として必要径を満たさないが、芯部材2には利用
できる場合がある。図7の符号2a,2bは最外側にあ
る竹筒体1より一回り或いは二回り小さな径をもつ竹筒
体を芯部材2に用いたものである。両芯部材2a,2b
は竹筒体1と同様、竹稈の節板121を除去して竹稈内
が導通する中空部Oを形成している。両芯部材2a,2
bは図示のごとく、竹筒体1と同心円状に配設し竹筒体
1の中空部Oを埋め、隙間εができるだけ少なくなるよ
うにする。図7では芯部材2として2つ配設するが、そ
の個数は適宜増減できる。芯部材2に細径の竹筒体を用
いることによって竹筒体が2重,3重に重なり合い、竹
材のもつ強度で2倍,3倍と機械的強度がアップする。
不用品の活用で、製品のコスト低減を図ることもでき
る。
【0014】次に、竹筒体1に前述の発泡体3aを充填
しただけの複合部材の強度試験を行ったのでこれについ
て述べる。強度試験は竹稈(節板121を除いてない
もの)と、中空部Oに発泡体3aを詰めた複合部材と
の比較強度試験を行なった。複合部材の竹筒体1および
竹稈はマダケを使用した。共に、竹材は長さLが90c
m、筒外径4.5cmφ、筒内径3.9cmφの同形状
品である。インストロン万能材料試験機4206型を用
いて中央集中荷重方式による曲げ強度試験を実施した。
その試験結果を表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】表1で最大荷重の値はその試験材が破壊し
たときの数値である。比較試験により、複合部材が同じ
外形の竹稈に比べ、約2倍の曲げ強度を有することが判
った。ここでの複合部材は芯部材2なしで中空部Oに発
泡体3aを詰めただけであり、芯部材2として中空部O
を縦通する材木2や金属製軸部材4を用いれば、強度は
一段とアップすることが予想できる。
【0017】このように構成した複合竹部材は、前記試
験結果からも明らかなように建築部材として十分耐える
強度を有する。竹の弱さの主原因の空洞部Sを、節板1
21を取り除くことによって中空部Oとし、該中空部O
に芯部材2,充填体3を詰めて中実の竹部材にしている
ので、製品は同じ大きさながら機械的強度はアップす
る。そして、芯部材2として材木2を用い、図1,図2
のようにほぞE,ほぞ穴Zの加工をすれば内部の材木2
も削って上手にほぞ・ほぞ穴形成でき且つ強度的にも十
分で、材木2と同様に柱や梁として使うことができる。
竹筒体1だけでなく、充填体3,材木2も加工されてほ
ぞ穴Zを構成するので、ほぞ差し接合力は十分機能す
る。材木2として間伐材を用いれば、竹材と共に森林を
守り且つ伐採されて出た資源の有効活用につながる。本
複合竹部材は竹で外表面が覆われているため、材木2に
比べ耐水性がアップする。材木2の通常加工品が辺材,
心材がむき出しになって水に弱く腐り易いのに対し、竹
の皮層部はリグニン等を含む硬質細胞からなるので、強
度が大であるだけでなく水にも強い。従って、特に耐蝕
対策を施さなくても様々な屋外設置の建築部材に適用で
きる。
【0018】加えて、本発明の複合竹部材は外観が自然
に調和する竹部材からなるので、橋の欄干やエントラン
ス、公園周りの施設等に用いれば、周りの景観とフィッ
トする。現在、観光地等の橋は耐蝕性,強度確保の点か
らセメント鉄骨部材が多く使われているが、素材のもつ
冷たさ,質感が良くない。本複合竹部材は、耐蝕性,強
度確保の問題をクリアして日本人好みの竹に対する味わ
い,やすらぎ感が備わっており、従来のものに取って変
わるメリットを有する。見栄えは従来品に比べ断然良く
なる。さらに、図3や図6のように、継手となる螺子部
52,41が竹筒体1の両端に設けられると、鉄骨部材
等とねじ接合ができるので、使い勝手が良くなる。図6
のごとく、中空部Oを縦通する金属製軸部材4を採用す
ると、該軸部材4で他部材と直接連結できるので、利便
性にたける。さらに、曲げ強度等の機械的強度は金属製
軸部材強度がそのまま維持されるので、けた違いに高ま
る。勿論、外観は竹筒体1であるので、竹の風合いを味
わうことができる。また、本実施形態のように隙間εを
発泡体3aで埋めるとすると、作業性に優れるだけでな
く、気泡生成による膨張で隙間εを確実に塞ぎ、品質的
にも優れた複合竹部材を造ることができる。
【0019】(2)実施形態2 実施形態1は中空部Oを形成して、該中空部Oを縦通す
る芯部材2,4を設けて、強度アップさせた複合竹部材
について述べたが、用途によっては部材間同士の連結性
を具備すれば竹稈のもつ強度で間に合う場合がある。本
実施形態の複合竹部材は、図8,図9のごとく、竹稈の
両端部分の有底筒部64にのみ充填体3を詰めて、この
充填体3内に継手部材7の基端部71を埋めその先端部
72を継手部材として機能させるものである。
【0020】本複合竹部材は有底筒体6と継手部材7と
充填体3とを備える。有底筒体6は竹稈の両端部分に節
板621dで仕切られた有底筒部64を形成したもので
ある。所定深さの有底筒部64を形成するために、竹稈
の両端部分で有底筒部形成にひっかかる節62aがある
場合は該節62aの節板621が除去される。有底筒部
64の底板を形成する節板621dよりも本体61の中
央寄りの領域の節板621は触らない。従って、その領
域では竹稈の空洞部Sがそのまま存在することになる。
継手部材7は、有底筒部64内に基端部71が収まる材
木片7aや、前述の図3,図4で示した螺子部材5と同
様のもの7bである。継手部材7は有底筒部64から先
端部72が突出するようにして基端部71が有底筒部6
4内に配設される。継手部材7が図3の螺子部材5であ
る場合、基端部71がくぎ螺子51に相当し、先端部7
2がボルト螺子52に相当する。充填体3は、継手部材
7の基端部71と有底筒部64との隙間εを埋め、両者
を一体的に結合させる詰物である。ここでも充填体3と
して前述の発泡体3aを用いる。材木片7aの基端部外
面711と有底筒部64の内壁641との間にできる隙
間εを小さくして、該隙間に詰める発泡体3aの量を減
らす。勿論、発泡体3aが竹稈の両端部分のごく限られ
た有底筒部64内に充填するため、発泡体3aの使用量
は少なくて済む。ただ、該発泡体3aで継手部材7を固
定しなけらばならないため、有底筒部64はある程度の
深さは要求される。図8の複合竹部材では、継手部材7
に材木片7aを採用し、先端部72にほぞ加工が施され
ている。図9の複合竹部材は継手部材7に螺子部材7b
を用いることによって他の部材とねじ結合を可能にす
る。他の構成は実施形態1と同様である。実施形態1と
同一符号は、同一又は相当部分を示す。
【0021】このように構成した複合竹部材は、有底筒
部64内にのみ充填体3が詰められるだけなので、高コ
ストの充填体3の量が減り、製品を安価に製造できる。
また、有底筒部64内にある節板621だけを除去すれ
ばよく、有底筒体7を製作する手間は実施形態1の竹筒
体1の製作手間よりずいぶん楽になる。実施形態1より
強度的に劣るが、強度をそれほど要求しないところで
は、本複合竹部材で十分であり、コストメリットを亨受
できる。継手部材7があるために本複合竹部材は他部材
との連結性に優れ、その利用価値は従来の竹材単独に比
べ大幅にアップする。他の作用,効果は実施形態1と同
様で、その説明を省く。
【0022】尚、本発明においては、前記実施形態に示
すものに限られず、竹筒体1,芯部材2,充填体3,軸
部材4,螺子部材5,有底筒体6,継手部材7等の形
状,大きさ,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。
【0023】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の複合竹部材は、
竹のもつ外観の良さをそのまま保持しながら、建築部材
用途としての十分な強度を備え、さらには部材同士の連
結性の向上を図ってその利用価値を高めることができ、
優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1で、ほぞ加工をした複合竹部材の斜
視図である。
【図2】図1の複合竹部材の製造工程図である。
【図3】材木の芯部材両端に螺子部材を取着した縦断面
図である。
【図4】図3で、材木への螺子部材の取着の模様を示す
斜視図である。
【図5】図1とは別態様の複合竹部材の縦断面図であ
る。
【図6】図1とは別態様の複合竹部材の縦断面図であ
る。
【図7】図1とは別態様の複合竹部材の横断面図であ
る。
【図8】実施形態2における複合竹部材の縦断面図であ
る。
【図9】図8と別態様の複合竹部材の縦断面図である。
【符号の説明】
1 竹筒体 121 節板 2 材木(芯部材) 3 充填体 3a 発泡体 4 軸部材(芯部材) 41 端部 6 有底筒体 64 有底筒部 7 継手部材 71 基端部 72 先端部 O 中空部 ε 隙間

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竹稈の節板を除去して該竹稈内が導通す
    る中空部を形成した竹筒体と、前記中空部を縦通して配
    設される芯部材と、該芯部材と前記竹筒体との隙間を埋
    め両者を一体的に結合させる充填体と、を具備し、前記
    芯部材がほぼ丸棒形の材木であり、該材木が竹筒体内に
    ほぼ同心円状に配設されることを特徴とする複合竹部
    材。
  2. 【請求項2】 竹稈の節板を除去して該竹稈内が導通す
    る中空部を形成した竹筒体と、前記中空部を縦通して配
    設される芯部材と、該芯部材と前記竹筒体との隙間を埋
    め両者を一体的に結合させる充填体と、を具備し、前記
    芯部材が少なくとも端部に螺子部を形成した金属製軸部
    材で、該螺子部を竹筒体の両端から突出させてなること
    を特徴とする複合竹部材。
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