JP3356619B2 - 磁気泳動表示装置 - Google Patents

磁気泳動表示装置

Info

Publication number
JP3356619B2
JP3356619B2 JP09502996A JP9502996A JP3356619B2 JP 3356619 B2 JP3356619 B2 JP 3356619B2 JP 09502996 A JP09502996 A JP 09502996A JP 9502996 A JP9502996 A JP 9502996A JP 3356619 B2 JP3356619 B2 JP 3356619B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cell
magnetic particles
image
display device
erasing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09502996A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09281906A (ja
Inventor
嗣之 上山
博美 十楚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP09502996A priority Critical patent/JP3356619B2/ja
Publication of JPH09281906A publication Critical patent/JPH09281906A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3356619B2 publication Critical patent/JP3356619B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性粒子を分散媒
に混在させ、この磁性粒子を磁気吸着により磁気泳動さ
せることによって、表面に濃淡を形成して文字等の画像
を表示する磁気泳動表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気泳動表示装置では、図6
(a)に示すように、表示パネル1は、非磁性かつ透明
な透明保護シートである表面板2と非磁性の裏面板3と
で挟まれて所定の大きさに区画された個々のセル4の空
隙に磁気表示用液体5が封入されてなる。この液体5
は、フェライト粉等の黒色の光吸収性磁性粒子6をシリ
コーンオイル等の分散媒7に酸化チタン等の白色発色剤
および増粘剤とともに分散させたものである。なお、セ
ル4はプラスチック等から成形され、書き込み消去を繰
り返すうちに磁性粒子6の分布の均一性が失われないよ
うに磁性粒子6の移動を防いでいる。
【0003】そして、図6(b)に示す「8」の画像の
書き込み時には、表示パネル1の表面1aにおいて目的
とする表示パターンに応じて永久磁石からなる磁気ペン
等の書込手段8を例えばA方向に移動させる。これによ
り、磁性粒子6が磁気吸着されて、セル4の表面4a側
に顕在化し、増粘剤によりその状態が保持され、表面板
2を通じてこの領域が黒く見え、書き込み状態Xとな
る。磁気吸着されていない領域は、セル4の表面4aが
分散媒7ないしは白色発色剤等により白色のまま残さ
れ、消去状態Yとなる。
【0004】一方、消去時は、表示パネル1の裏面1b
において棒状永久磁石等の消去手段9を例えばB方向に
移動させる。これにより、磁性粒子6がセル4の裏面4
b側より磁気吸着され、分散媒7によって磁性粒子6が
隠されて消去状態Yとなり、表面板2を通じてこの領域
が白く見え、画像が消去される。
【0005】したがって、この磁気泳動表示装置では、
まず表示パネル1の裏面1b側から消去手段9によって
磁性粒子6を磁気吸着して、表面1aの全体を白くした
消去状態Yにする。次に、表面1a側から書込手段8に
よって必要な領域だけを磁気吸着して、画像を書き込
む。そのため、通常消去用には大面積の磁石、書き込み
用にはペン型の磁石が用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く従来の磁気
泳動表示装置では、画像を消去しようとすると、表示パ
ネル1の裏面1b側から操作しなければならないため、
操作が複雑になる。あるいは、裏面1b側に大面積の磁
石を配する必要があり、構造が複雑となる。また、部分
消去を行うときには、裏面1b側の消去場所が表面1a
から見えず、目標を正確に定めることが困難となり、部
分消去が難しい。
【0007】本発明は、上記に鑑み、単純な構造で表面
からの画像の書き込みおよび消去、さらには部分消去を
可能にする磁気泳動表示装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、磁性粒子を分散媒に混在させて複数のセル内に封
入し、画像の書き込み時に、磁性粒子を磁気吸着により
セルの表面側に泳動させ、表面に濃淡を形成して画像を
表示する磁気泳動表示装置において、磁性粒子を視界か
ら見えなくする隠蔽部をセルの表面の一部に設け、画像
の消去時に磁性粒子をセルの表面に沿って隠蔽部に泳動
させ集中させるものである。
【0009】これによると、表面側からの操作によっ
て、セルの表面に顕在していた磁性粒子が隠蔽部に集中
して隠蔽され、磁性粒子が視界から見えなくなって画像
が消去される。また、画像を見ながらの部分消去も可能
となる。
【0010】このとき、磁気吸着力を書き込み時と消去
時とで異ならしめることにより、磁性粒子をセルの表面
全体に分布させたり、隠蔽部に集中させたりする。した
がって、消去時には磁性粒子に対する磁気吸着力を高め
ると、確実に隠蔽部に集中させることができる。
【0011】ここで、セルの表面周縁を覆う被覆部材を
設けると、隠蔽部は被覆部材の裏側に位置する領域とな
る。したがって、被覆部材の下方の磁性粒子が被覆部材
で覆われ、視界から見えなくなる。
【0012】また、セルの表面を半球状に形成し、各セ
ルの外側に該セルの表面中央の頂上部に焦点が合わされ
たレンズを設けると、隠蔽部は頂上部を除く表面の内側
に配置される。したがって、視界からは頂上部しか見え
ず、頂上部から外れた磁性粒子は視界から見えなくな
る。
【0013】他の課題解決手段として、セルの表面を周
縁に向かって昇り傾斜して形成し、画像の消去時に磁性
粒子をセルの表面に沿って泳動させ、周縁に磁性粒子を
集中させてセルの表面に占める磁性粒子の割合を小さく
する。このように、消去時に表面側から操作することに
より、セルの表面に対する磁性粒子が占める面積が極小
となり、視界からほとんど見えなくなり、画像が消去さ
れる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第一の実施形態)本実施形態の磁気泳動表示装置は、
従来のものと基本的構成は同様であるが図1の如く、磁
性粒子6を視界から見えなくする隠蔽部をセル4の表面
4aの一部に設け、画像の消去時に磁性粒子5をセル4
の表面4aに沿って隠蔽部に泳動させ集中させるもので
ある。
【0015】すなわち、セル4の表面4aの周縁の一辺
を覆う被覆部材10を設けることにより、隠蔽部は被覆
部材10の裏側に位置する領域とされる。被覆部材10
は、材質が非磁性で透視できないもの、例えば電気工事
用の絶縁テープのようなものを使用して、セル4の表面
4a上に帯状に接着剤等により接着されている。あるい
は、セル4の表面4aの周縁に相当する表面板2の裏側
に接着してもよい。また、テープ以外にもインクを塗布
したものでもよい。
【0016】セル4の表面4aに対する被覆部材10の
面積の割合は、大きすぎると書き込み状態Xと消去状態
Yとのコントラストが悪くなり、小さすぎると画像の消
去時に磁性粒子6を完全に隠蔽できない。例えば、セル
4の表面4aの幅に対する被覆部材10の幅が5%で
は、画像を消去する際に磁性粒子6が被覆部材10に完
全に覆われない。また、40%では書き込み状態Xと消
去状態Yのコントラストが充分でなく、書き込んだ文字
が読みにくくなる。そのため、セル4の表面4aの幅に
対する被覆部材10の幅の割合を10〜30%にすると
効果的である。
【0017】また、被覆部材10が黒色であると、書き
込み状態Xにおいて黒い画像が鮮明となる。白色である
と、消去状態Yにおいて表示パネル1の全面が白く奇麗
に見える。このことを考慮して、磁気泳動表示装置の用
途に応じて被覆部材10の色を黒にするか白にするかを
選択すればよい。
【0018】そして、書き込み時には、磁性粒子6をセ
ル4の表面4aに一様に分布させ、消去時には磁性粒子
6を隠蔽部に集中させる必要がある。そのため、書き込
み時と消去時とで磁気吸着力を異ならしめている。すな
わち、磁束密度が異なる磁石を用意して、書込用磁石1
1は、磁束密度が0.3Tのものを用い、消去用磁石1
2は磁束密度が3Tのものを用い、両磁石11,12の
移動速度は3cm/secと同じにしておく。これによ
って、書込用磁石11の磁界は弱いため、磁気吸着力が
弱く、磁性粒子6は表面4a側に一様に引きつけられる
が、消去用磁石12の磁界は強いため、磁気吸着力が強
く、磁性粒子6は消去用磁石12の移動に追随する。な
お、磁束密度の異なる2種類の磁石を1本の棒の両端部
に別々に配し、その棒の端部の使い分けで画像の書き込
みと消去とを行うようにしてもよい。また、磁石は永久
磁石、電磁石を問わない。
【0019】また、同じ磁束密度の磁石を用いる場合、
書き込み時の移動速度は速く、消去時の移動速度は遅く
して、磁気吸着力を異ならしめる。例えば、上記の0.
3Tの磁石を用いるとき、書き込み時には3cm/se
c、消去時には0.5cm/sec以下にすることによ
って1つの磁石で同様の作用が得られる。
【0020】上記構成において、図1(a)の如く書き
込みも消去もしていない状態から画像を書き込む時、図
1(b)に示すように、書込用磁石11を表示パネル1
の表面1a上をC方向に移動させる操作をする。磁性粒
子6は、書込用磁石11の磁界の作用を受け、磁気吸着
されて表面1aに向かって泳動し、書込用磁石11の移
動に伴ってセル4の表面4a側に一様に引っ張られて広
く分布する。これにより、表面板2を通じて黒く見え、
書き込み状態Xとなる。なお、書込用磁石11の移動方
向は特に限定する必要はない。
【0021】そして、書込用磁石11の磁界が作用して
いないセル4では、磁性粒子6は表面4aに引き寄せら
れていないので白くなり、図1(c)に示すように書込
用磁石11によって書き込まれた画像が得られる。
【0022】画像を消去する時には、消去用磁石12を
表示パネル1の表面1a上で画像の表示されたセル4に
対してD方向に移動させる操作をする。磁性粒子6は、
消去用磁石12の強い磁界のため消去用磁石12の移動
に追随し、被覆部材10の裏側の隠蔽部に集中する。そ
して、視界には被覆部材10で死角となり、表面板2を
通じてこのセル4が白く見え、消去状態Yとなる。
【0023】なお、消去用磁石12の移動方向は、セル
4の表面4aにおいて被覆部材10で覆われていない一
辺側から被覆部材10で覆われた一辺側の一方向に限定
される。そこで、被覆部材10をセル4の表面4aの周
縁全周に設けると、消去用磁石12を操作する方向の制
限がなくなり、使い勝手がよくなる。
【0024】このように、磁性粒子6を視界から見えな
くする隠蔽部をセル4の表面4aの一部に設け、磁性粒
子6をセル4の表面4aに沿って泳動させることによ
り、磁性粒子6を隠蔽部に集中させることができ、画像
を消去できる。したがって、表面1aからの操作により
画像の書き込みだけでなく画像を消去することが可能と
なり、実用性が高まる。さらに、各セル4ごとに磁性粒
子6を隠蔽部に集中させることができるため、画像を見
ながら画像の一部を消去する部分消去を確実に行え、さ
らに実用的となる。
【0025】しかも、隠蔽部を設け、該隠蔽部に磁性粒
子6を集中するだけよいので、従来のように消去用に裏
面1bに磁石を配設した構造のものより簡単な構造で済
み、製造コストを低くでき、安価なものとなる。
【0026】さらに、セル4の表面4aの周縁を覆う被
覆部材10を設けると、この裏側に位置する領域が隠蔽
部となり、従来のセル4等を設計変更する必要がなく、
簡単な構造で済む。
【0027】(第二の実施形態)本実施形態の磁気泳動
表示装置は、図2の如く、セル13の表面を半球状に形
成して、各セル13の外側にセル13の表面中央の頂上
部13aに焦点が合わされたレンズ14を設け、隠蔽部
を頂上部13aを除くセル13の表面周縁内側に配置し
たものである。その他の構成は第一の実施形態と同様で
あり、同じものには同符号を付している。
【0028】前記セル13の形状は、熱可塑性のプラス
チック等を使用して通常のセル4を成形した後、表面か
ら丸い型を当てて加熱、押圧、冷却の各工程により作製
される。
【0029】前記レンズ14は、フレネルレンズであ
り、セル13の前方に距離をおいて配された表面板2の
裏面に各セル13に対応して複数並設されている。この
レンズ14は、熱可塑性の透明プラスチックの表面板2
にフレネルレンズの型を刻印することによって作製すれ
ばよい。そして、表示パネル1に当たった光は、図中P
で示すように表面板2を透過して、レンズ14によって
セル13の頂上部13aに集光される。そのため、表面
1a側からは各セル13の中央の頂上部13aのみが拡
大されて視認することができる。なお、レンズ14はフ
レネルレンズでなくても凸レンズであってもよい。
【0030】上記構成において、書き込み時には、書込
用磁石11の操作により磁性粒子6はセル13の頂上部
13a付近に集中することになって、書き込み状態Xと
なり、レンズ14により頂上部13aだけが拡大されて
見えるので、表面板2を通じてこの領域が全体的に黒く
見える。
【0031】消去時には、消去用磁石12の操作により
磁性粒子6は引き寄せられて操作方向下流側のセル13
の表面側の周縁に偏在し、頂上部13aからは消失する
消去状態Yとなる。そのため、レンズ14により磁性粒
子6は視界から見えなくなり、頂上部13aの白い部分
が拡大されて見え、表面板2を通じてこの領域が白く見
える。
【0032】このように、セル13の表面を半球状に形
成し、各セル13の外側にセル13の表面中央の頂上部
13aに焦点が合わされたレンズ14を設け、隠蔽部を
頂上部13aを除く表面1aの内側に配置することによ
り、表面1aからの操作により磁性粒子6を隠蔽部に集
中させることができ、画像を消去できる。さらに、画像
を見ながら部分消去もできる。
【0033】また、第一の実施形態のような被覆部材1
0を設ける必要がないので、セル13の有効表示面積は
大きくなり、書き込まれた画像が見やすくなる。しか
も、セル13の頂上部13aだけが視界に入る部分とな
り、その周縁の隠蔽部を広くとることができ、磁性粒子
6を隠蔽しやすく、確実に画像を消去できる。さらに、
消去用磁石12をどの方向に操作しても磁性粒子6を隠
蔽部に集中させることができ、操作性がよくなる。
【0034】また、セル13の表面が半球状に成形され
ているため、表面に向かって磁性粒子6を磁気吸着した
とき頂上部13aに集中しやすく、濃淡がはっきり表示
され、鮮明な画像が得られる。
【0035】(第三の実施形態)本実施形態の磁気泳動
表示装置は、図3の如く、セル15の表面15aを周縁
に向かって昇り傾斜させて形成したものであり、画像の
消去時に磁性粒子6をセル15の表面15aに沿って泳
動させ、周縁に磁性粒子6を集中させてセル15の表面
15aに占める磁性粒子6の割合を小さくして消去状態
とする。
【0036】前記セル15は、表面15aの周縁の一側
を表面板2に近接するように突出させ、表面15aを傾
斜させている。これは、通常のセル4を熱可塑性のプラ
スチックで形成した後、表面4aを斜めに加熱、押圧、
冷却して作製する。なお、傾斜の角度は、表面15aに
磁性粒子6が顕在したとき、磁性粒子6が表面15aに
一様に分布するよう、さらには表面板2から離れた周縁
の他側に多く、一側に向けて徐々に少なくなるような分
布にして、濃淡のコントラストが最適となるように設定
することが重要である。なお、他の構成は第一の実施形
態と同じである。
【0037】また、セル15は、図4に示すような周縁
の各辺16a,16b,16c,16dを表面板2に近
接するように突出させ、表面中央に平坦な凹み17を形
成した形状としてもよい。また、図5に示すような表面
中央に円形の凹み18を形成したものでもよい。このよ
うな形状のセルであると、消去時の操作方向が制限され
ず、使い勝手がよくなる。
【0038】上記構成において、書き込み時には、書込
用磁石11の操作により磁性粒子6は傾斜した表面15
a側に引っ張られて一様に分布する。これにより、表面
板2を通じて黒く見え、書き込み状態Xとなる。
【0039】消去時には、消去用磁石12により磁性粒
子6は引き寄せられ、セル15の表面15aの突出した
周縁に集中する。そして、傾斜した表面15aに占める
割合が小さくなり、白い部分が黒い部分より大きな割合
を占め、消去状態Yとなる。そのため、全体では表面板
2を通じてこの領域が白く見える。
【0040】このように、セル15の表面15aを周縁
に向かって昇り傾斜させて形成することにより、画像の
消去時に磁性粒子6をセル15の表面15aの周縁に集
中させてセル15の表面15aに占める磁性粒子6の割
合を小さくすることができ、表面1aからの操作で画像
を消去できる。さらに、画像を見ながら部分消去もでき
る。
【0041】また、第一の実施形態のような被覆部材1
0を設ける必要がなく、セルの形状を変えるだけでよい
ので簡単な構造で済む。
【0042】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。
【0043】上記実施形態では、手書きによって画像の
書き込みおよび消去は個々のセル毎に行っているが、複
数の電磁石を一列に並べた書込消去ヘッドを設け、表示
パネルの表面に沿ってモータ等によって間欠的あるいは
等速移動させてもよい。このとき、外部から入力された
画像情報に基づいた移動に合わせて電磁石をオンオフ制
御して、書き込みを行う。この場合、消去時には磁性粒
子が電磁石の移動に追随できるように電磁石によって発
生する磁界を強くしたり、移動速度を遅くする。
【0044】また、書込用磁石あるいは消去用磁石を固
定し、表示パネルを移動させることにより、画像の書き
込みあるいは消去を行うものでもよい。さらに、表示パ
ネルの裏面板を透明とし、表面同様に裏面から磁性粒子
を視界から見えなくする隠蔽部を設ける、あるいはセル
の裏面を表面と同様に周縁に向かって昇り傾斜して形成
してもよく、表示パネルの両面で書き込みおよび消去を
行うことができる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、磁性粒子を視界から見えなくする隠蔽部をセル
の表面の一部に設け、磁性粒子を隠蔽部に集中させるこ
とにより、磁性粒子が視界から見えなくなって画像が消
去されることになり、表面からの操作により書き込みだ
けでなく画像の消去あるいは部分消去が可能となり、実
用性が高まる。
【0046】そして、隠蔽部に磁性粒子を集中させるだ
けよいので、簡単な構造で済み、製造コストを低くでき
安価なものにできる。
【0047】さらに、操作速度を変えたり、あるいは磁
界の強さを変えるだけで磁気吸着力が書き込み時と消去
時で異なることになり、表面からの操作によって書き込
みあるいは消去を容易にかつ確実に行うことができる。
【0048】また、セルの表面周縁を覆う被覆部材を設
け、隠蔽部を被覆部材の裏側に位置する領域とすると、
簡単な構造で隠蔽部が得られ、従来のセル等をそのまま
使用でき、設計変更等の必要がない。
【0049】あるいは、セルの表面を半球状に形成し、
各セルの外側にセルの表面中央の頂上部に焦点が合わさ
れたレンズを設け、隠蔽部を頂上部を除く表面の内側に
配置すると、セル表面全体を有効に利用でき、被覆部材
を設けるよりも画像が見やすくなる。しかも、表面が半
球状に成形されているため、書き込み時に磁性粒子を磁
気吸着したとき頂上部に集中しやすく、濃淡がはっきり
表示され、鮮明な画像が得られる。
【0050】また、セルの表面を周縁に向かって昇り傾
斜させて形成することにより、画像の消去時に磁性粒子
をセルの表面周縁に集中させてセルの表面に占める磁性
粒子の割合を小さくでき、全体では分散媒による色とな
り、画像を表面からの操作により消去あるいは部分消去
することができる。しかも、別の部材を設ける必要がな
く、セルの表面形状を変更するだけでよく、より構造を
簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態の磁気泳動表示装置を示す図で
あり、(a)は断面図、(b)は使用状態を示す図、
(c)は表示状態を示す図
【図2】第二の実施形態の磁気泳動表示装置を示す図で
あり、(a)は断面図、(b)は使用状態を示す図、
(c)は表示状態を示す図
【図3】第三の実施形態の磁気泳動表示装置を示す図で
あり、(a)は断面図、(b)は使用状態を示す図、
(c)は表示状態を示す図
【図4】他のセルの形状を示す図であり、(a)は平面
図、(b)は正面図
【図5】他のセルの形状を示す図であり、(a)は平面
図、(b)は正面図
【図6】従来の磁気泳動表示装置を示す図であり、
(a)は使用状態を示す図、(b)は表示状態を示す図
【符号の説明】
4,13,15 セル 4a,15a 表面 5 分散媒 6 磁性粒子 11 書込用磁石 12 消去用磁石 13a 頂上部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−212883(JP,A) 特開 平2−146082(JP,A) 特開 昭62−99727(JP,A) 実開 昭64−32180(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 9/37 G02F 1/17 B43L 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性粒子を分散媒に混在させて複数のセ
    ル内に封入し、画像の書き込み時に、前記磁性粒子を磁
    気吸着により前記セルの表面側に一様に分散させ、表面
    に濃淡を形成して画像を表示する磁気泳動表示装置にお
    いて、前記磁性粒子を視界から見えなくする隠蔽部が前
    記セルの表面の一部に設けられ、画像の消去時に前記磁
    性粒子を前記セルの表面に沿って前記隠蔽部に泳動させ
    集中させることを特徴とする磁気泳動表示装置。
  2. 【請求項2】 磁気吸着力を書き込み時と消去時とで異
    ならしめることを特徴とする請求項1記載の磁気泳動表
    示装置。
  3. 【請求項3】 セルの表面周縁を覆う被覆部材が設けら
    れ、隠蔽部は、前記被覆部材の裏側に位置する領域とさ
    れたことを特徴とする請求項1または2記載の磁気泳動
    表示装置。
  4. 【請求項4】 セルの表面が半球状に形成され、各セル
    の外側に該セルの表面中央の頂上部に焦点が合わされた
    レンズが設けられ、隠蔽部は、前記頂上部を除く表面の
    内側に配置されたことを特徴とする請求項1または2記
    載の磁気泳動表示装置。
  5. 【請求項5】 磁性粒子を分散媒に混在させて複数のセ
    ル内に封入し、画像の書き込み時に、前記磁性粒子を磁
    気吸着により前記セルの表面側に一様に分散させ、表面
    に濃淡を形成して画像を表示する磁気泳動表示装置にお
    いて、前記セルの表面が周縁に向かって昇り傾斜して形
    成され、画像の消去時に前記磁性粒子を前記セルの表面
    に沿って泳動させ、前記周縁に前記磁性粒子を集中させ
    て前記セルの表面に占める前記磁性粒子の割合を小さく
    することを特徴とする磁気泳動表示装置。
JP09502996A 1996-04-17 1996-04-17 磁気泳動表示装置 Expired - Fee Related JP3356619B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09502996A JP3356619B2 (ja) 1996-04-17 1996-04-17 磁気泳動表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09502996A JP3356619B2 (ja) 1996-04-17 1996-04-17 磁気泳動表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09281906A JPH09281906A (ja) 1997-10-31
JP3356619B2 true JP3356619B2 (ja) 2002-12-16

Family

ID=14126675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09502996A Expired - Fee Related JP3356619B2 (ja) 1996-04-17 1996-04-17 磁気泳動表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3356619B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09281906A (ja) 1997-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4536428A (en) Magnetic display panel
JP3004922B2 (ja) 磁気表示パネル
JPS61162080A (ja) 電気泳動表示装置
US4643684A (en) Magnetic display panel
JP2001188269A5 (ja)
EP0994455A3 (en) Magnetophoresis type display device and process of production of same
JP3356619B2 (ja) 磁気泳動表示装置
JPH09281907A (ja) 磁気泳動表示装置
JP7232379B2 (ja) 磁気的に作動されるディスプレイ媒体をアドレス指定するためのスタイラス
JPH04175196A (ja) 磁気泳動を利用したカラー表示方法、カラー表示装置及びそれに用いる磁気ペン
JP2007316248A (ja) 表示装置
JP3239140B2 (ja) カラー表示用パネル、カラー表示装置及びそれを用いたカラー表示方法
JPH04199086A (ja) カラー表示用パネル、カラー表示装置及びそれを用いたカラー表示方法
JP3116207B2 (ja) 可視磁気カード
JP4380123B2 (ja) 画像表示装置
JP3856271B2 (ja) 継続表示可能な可撓性ディスプレー
JP2522224Y2 (ja) 磁気ディスプレイ装置
JPH11309987A (ja) 磁気泳動表示パネルの消去装置
JP3817486B2 (ja) 電子ペン
JP3026598U (ja) 磁気ディスプレイ装置
JP2007264662A (ja) 磁気泳動反転表示パネルおよび磁気泳動反転表示方法。
JP3083585U (ja) テンションを持たせた大型マイクロカプセル磁気泳動表示ボード
JP2003011585A (ja) 磁性粉泳動表示シートの表示記録面の部分消去方法
JP2003246190A (ja) ハニカム型磁気表示板を用いる記録方法
JPH03285579A (ja) 透明静電吸着シート

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees