JP3356451B2 - 耐衝撃性に優れるガラス繊維強化熱可塑性樹脂複合材料およびその製造方法 - Google Patents

耐衝撃性に優れるガラス繊維強化熱可塑性樹脂複合材料およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス繊維強化熱可塑
性樹脂複合材料、特に抄紙技術の応用による該複合材料
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂の成形上の特長を生かしつ
つ、高剛性および高強度という特性を付加する手段とし
て、高弾性率繊維の添加による複合化技術が知られてい
る。高弾性率繊維としては、通常安価なガラス繊維が使
用され、複合化された熱可塑性樹脂は、軽量性と高剛性
および高強度が要求される種々の構造部材用の素材とし
て使用される。これらの素材は通常、マトリックスであ
る熱可塑性樹脂の融点以上に熱せられた後に成形され、
形状を付与されるのであるが、特にプレス機を使用した
成形また大型部品の成形に適する板状あるいはシート状
の素材を製造する方法として、下記の2方法が公知であ
る。
【0003】一つは、マット状のガラス繊維に熱可塑性
樹脂を含浸させてガラス繊維強化複合体を製造する方法
(以下、乾式法と称する)であって、例えば特公平02
−51928号等にその改良技術が見られる。他方は抄
紙技術の応用によるもので、微小気泡を含む界面活性剤
含有水性媒体中で平均長さ7〜50mmのガラス繊維の
チョップと粒状の熱可塑性樹脂を分散させ、この分散液
を多孔性支持体上で抄くことによりシート状のウェブを
調製し、このウェブに熱と圧力を加えて、緻密な固化し
たガラス繊維強化複合体を製造する方法(以下、湿式法
と称する)であって、この技術は特公平02−4824
3号や特開昭60−158227号に開示されている。
【0004】本発明は、上記2種の技術のうち、後者の
抄紙技術の応用によるガラス繊維強化熱可塑性樹脂複合
材の製造法の改良に関するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】湿式法で得られるガラ
ス繊維強化複合材では、ガラス繊維の平均長さが7〜5
0mmと比較的短く、かつモノフィラメントに完全に解
繊した状態で均一に分布しているため、マトリックスで
ある熱可塑性樹脂の融点以上に熱した該素材を下面に配
置された金型上に配置し、上方に配置された金型で閉
じ、プレス機で加圧成形するさいに、ガラス樹脂は樹脂
と共に均一に流動し、リブやボス等の端部にまで均一に
充填されるという特長がある。
【0006】一方、乾式法で製造されるガラス繊維強化
複合材ではマット状のガラス繊維を使用しているため
に、上述の成形時に、マット状ガラス繊維は樹脂と共に
均一流動し難く、特にリブやボス等の端部には充填が困
難であり、得られる成形品の端部にはほとんど樹脂のみ
が充填されているので補強効果がなく、リブ付けによる
剛性向上効果には有効ではない。
【0007】このように、湿式法で得られるガラス繊維
強化複合材は、成形品としての剛性向上効果、特にリ
ブ、ボス付き成形品に対する剛性向上効果が大であると
いう特長を有する。しかしながら、比較的短いガラス繊
維を使用するために乾式法のマット状ガラス繊維を使用
したものに比べて、耐衝撃性に劣るという欠点があり、
耐衝撃性の要求される部品の素材としては問題があっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】一般に耐衝撃性は衝撃破
壊時の吸収エネルギーの大小によって決定される。特に
ガラス繊維強化熱可塑性樹脂複合材の場合、樹脂の破断
および変形エネルギーに比べてガラス繊維の破断および
変形エネルギーの方が圧倒的に大きいため、該複合材の
耐衝撃性はガラス繊維の受容可能な破断および変形エネ
ルギーによって支配される。
【0009】乾式法のガラス繊維強化複合材の場合、ガ
ラス繊維はマット状でガラス繊維あるいはガラス繊維束
が実質的に相互に物理的に結束されているために、衝撃
を受けた時に破断面からガラス繊維あるいはガラス繊維
束がすべり抜け出ることはなく、衝撃エネルギーはガラ
ス繊維の変形エネルギーに一部変換され、変形がある臨
界値を越えた時に破壊が生じて破断エネルギーとして吸
収される。この繊維がすべり抜けないという特長のため
に、乾式法による複合材では、実質的に全てのガラス繊
維の変形と破断エネルギーで衝撃を吸収する。
【0010】一方、湿式法の場合には、ガラス繊維平均
長さが7〜50mmと比較的短いために、破断面近傍に
その繊維の一端が位置するものが確率的に存在し、これ
らの繊維は衝撃を受けた時に変形破断することなく複合
材破断面からすべり抜けてしまうため、吸収エネルギー
は小となる。湿式法の耐衝撃性を向上するための一つの
方策は、上述の説明から明らかな如く、ガラス繊維長さ
を大とすることですべり抜けを防止することであるが、
前述したように、ガラス繊維が比較的短いために成形品
の端部、特にリブ、ボス等の末端にまでガラス繊維が充
填されるという、湿式法の特長を低下せしめるものであ
る。したがって、ガラス繊維の長繊維化をもたらすこと
なく、耐衝撃性の向上をもたらす技術が望まれていた。
【0011】本発明者らは、鋭意研究の結果、モノフィ
ラメント化していない集束した状態で平均長さ7〜50
mmのガラス繊維のチョップ(未解繊のガラス繊維束)
を存在せしめることにより、衝撃強度の向上が可能なこ
とを見い出した。すなわち、湿式法では均一に分散した
モノフィラメント化した状態でガラス繊維は複合材中に
分布しているので、衝撃に対してモノフィラメントが耐
えることなく破断あるいはすべり抜けを起こし、破断面
が進行して行くのに対し、集束したガラス繊維のチョッ
プが破断面途中に存在すれば、衝撃を集束したチョップ
全体で受けるため、結果としてガラス繊維一本当たりの
受ける衝撃は小さくなり、この部分で衝撃が緩和される
ので破断進行の障壁となるのである。
【0012】本発明は、この知見に基づきなされたもの
で、平均長さ7mm〜50mmの強化用ガラス繊維20
〜70重量%と熱可塑性樹脂30〜80重量%からな
り、該強化用ガラス繊維のうち10〜60重量%がエポ
キシ系エマルジョン、メラミン系エマルジョンおよびポ
リオレフィン系エマルジョンから選ばれる集束剤の処理
により未解繊チョップドストランド形態を維持したもの
であり、残余はモノフィラメントであることを特徴とす
る耐衝撃性に優れるガラス繊維強化熱可塑性樹脂複合材
料を提供するものである。さらに本発明では、このガラ
ス繊維強化熱可塑性樹脂複合材料プレス成形品も提供さ
れる。また、本発明は、平均長さ7mm〜50mmの強
化用ガラス繊維20〜70重量%と粒状の熱可塑性樹脂
30〜80重量%とを空気の微小気泡が分散した界面活
性剤含有水性媒体に分散させて分散液を調整し、この分
散液を多孔性支持体で抄くことによりシート状のウェブ
を調整し、このシートに熱と圧力を加えてシートを固化
させ、ガラス繊維強化熱可塑性樹脂複合材料を製造する
方法において、前記強化用ガラス繊維のうち10〜60
重量%を前記界面活性剤含有水性媒体に実質的に不溶の
集束剤であるエポキシ系エマルジョン、メラミン系エマ
ルジョンおよびポリオレフィン系エマルジョンから選ば
れる集束剤で処理したガラス繊維集合束を用いることを
特徴とする耐衝撃性に優れるガラス繊維強化熱可塑性樹
脂複合材料の製造方法を提供するものである。
【0013】
【作用】以下に本発明をさらに詳細に説明する。本発明
は、以上に詳述した湿式法において、強化用ガラス繊維
の一部、即ち、10〜60重量%を、未解繊チョップド
ストランド形態に維持する。その維持方法は任意である
が次の方法によるがのよい。すなわち、強化用ガラス繊
維の一部を界面活性剤含有水性媒体に実質的に不溶性の
集束剤を塗布したガラス繊維集合束を用いるのが特長で
ある。このように集束剤で処理したガラス繊維集合束は
分散工程において、実質的に解繊することなくウェブ中
に集合束のまま均一に存在するので、この結果、得られ
るガラス繊維強化熱可塑性樹脂複合材料の耐衝撃性は向
上するのである。
【0014】界面活性剤含有水性媒体に実質的に不溶性
の集束剤としては、通常使用されるエポキシ系、メラミ
ン系、ポリオレフィン系エマルジョン等の公知のものが
用いられる。これらの集束剤があらかじめ塗布されたガ
ラス繊維集合束を使用する。エポキシ系エマルジョンと
しては、ビスフェノールA型、エポキシ樹脂、ビスフェ
ノールF型エポキシ樹脂、ノボラック樹脂グリシジルエ
ーテル、脂環族エポキシ樹脂、および脂肪族系グリシジ
ルエーテルなどが、メラミン系エマルジョンとしては、
メラミン樹脂、変性メラミン樹脂などが、またポリオレ
フィン系エマルジョンとしては、ポリエチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、変性ポリプロピレン樹脂、ポリスチ
レン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂やポリアクリル酸メチ
ル、ポリアクリル酸エチル、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニトリルなどの
アクリル樹脂などが代表的に挙げられる。
【0015】このマトリックス樹脂である熱可塑性樹脂
は、熱可塑性であればよく、例えばポリオレフィン系の
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ尿素系樹脂
等があげられる。ポリオレフィン系樹脂においては例え
ば、ポリプロピレン、ポリエチレンおよびその変性物、
共重合体、その混合物など、すなわちマレイン酸変性ポ
リプロピレン、無水マレイン酸変性ポリプロピレン、ア
クリル酸変性ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共
重合体、ポリプロピレンとプロピレン−エチレン共重合
体の混合物などがあげられらる。
【0016】耐衝撃性の向上は、この未解繊の集合束に
よってもたらされるものであり、実質的に耐衝撃性を向
上させるには、全ガラス繊維の10重量%以上が必要で
ある。しかしながら、未解繊集合束の比率を過度に上昇
させると、熱可塑性樹脂と接触が不十分なガラス繊維の
比率が増すので、結果的に曲げ強度等の静的強度特性が
低下する。この理由から未解繊集合束の全ガラス繊維に
占める割合は60重量%以下とする必要がある。
【0017】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
【0018】(実施例1)特開昭60−158227号
に記載の公知の湿式製造法にならい、しかし、連続的に
ではなく、実験室用抄紙機(30×30cm抄紙面積)
を用いて、本発明の実施を行なった。即ち、水溶性集束
剤ポリビニルアルコール塗布処理された径11μm、平
均長さ13mmのガラス繊維からなるチョップ30重量
%、非水溶性のビスフェノールA型エポキシエマルジョ
ンで塗布処理された、径11μm、平均長さ13mmの
ガラス繊維からなるチョップ10重量%および粒状ポリ
プロピレン(平均径約550μm)60重量%を、界面
活性剤ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.8重
量%水溶液中で撹拌、起泡して調製した分散液を抄紙し
て目付け1000g/m2のウェブを作製した。ウェブは乾
燥後、3枚重ね、220℃の温度まで予熱した後、冷却
盤間に配置し、3kg/cm2の圧力でプレスして、固化した
緻密なガラス繊維強化複合材を得た。この材料をJIS
K7110、K7203に定める方法により曲げ強度
とIZOD衝撃強度を測定した。その結果を表1に示
す。これから本発明のものは優れた特性を有することが
明らかである。
【0019】(実施例2)特開昭60−158227号
に記載の公知の湿式製造法にならい、しかし、連続的に
ではなく、実験室用抄紙機(30×30cm抄紙面積)
を用いて、本発明の実施を行なった。即ち、水溶性集束
剤ポリビニルアルコール塗布処理された径11μm、平
均長さ13mmのガラス繊維からなるチョップ30重量
%、非水溶性のメラミン樹脂エマルジョンで塗布処理さ
れた、径11μm、平均長さ13mmのガラス繊維から
なるチョップ10重量%および粒状ポリプロピレン(平
均径約550μm)60重量%を、界面活性剤ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム0.8重量%水溶液中で
撹拌、起泡して調製した分散液を抄紙して目付け100
0g/m2のウェブを作製した。ウェブは乾燥後、3枚重
ね、220℃の温度まで予熱した後、冷却盤間に配置
し、3kg/cm2の圧力でプレスして、固化した緻密なガラ
ス繊維強化複合材を得た。この材料をJIS K711
0、K7203に定める方法により曲げ強度とIZOD
衝撃強度を測定した。その結果を表1に示す。これから
本発明のものは優れた特性を有することが明らかであ
る。
【0020】(実施例3)特開昭60−158227号
に記載の公知の湿式製造法にならい、しかし、連続的に
ではなく、実験室用抄紙機(30×30cm抄紙面積)
を用いて、本発明の実施を行なった。即ち、水溶性集束
剤ポリビニルアルコール塗布処理された径11μm、平
均長さ13mmのガラス繊維からなるチョップ30重量
%、非水溶性のポリスチレンエマルジョンで塗布処理さ
れた、径11μm、平均長さ13mmのガラス繊維から
なるチョップ10重量%および粒状ポリプロピレン(平
均径約550μm)60重量%を、界面活性剤ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム0.8重量%水溶液中で
撹拌、起泡して調製した分散液を抄紙して目付け100
0g/m2のウェブを作製した。ウェブは乾燥後、3枚重
ね、220℃の温度まで予熱した後、冷却盤間に配置
し、3kg/cm2の圧力でプレスして、固化した緻密なガラ
ス繊維強化複合材を得た。この材料をJIS K711
0、K7203に定める方法により曲げ強度とIZOD
衝撃強度を測定した。その結果を表1に示す。これから
本発明のものは優れた特性を有することが明らかであ
る。
【0021】(比較例1)比較のために、ガラス繊維が
全量モノフィラメントに解繊した複合材を試作した。即
ち、ガラス繊維40重量%を全量水溶性集束剤ポリビニ
ルアルコール塗布処理の径11μm、平均長さ13mm
のガラス繊維からなるチョップとし、他は実施例1と同
じ条件でガラス繊維複合材を試作し、その特性を評価し
た。表1からわかるように、実施例1に比べ、約2/3
の衝撃強度しか得られなかった。目視観察でガラス繊維
はほぼ完全にモノフィラメントとなっていることが確認
された。
【0022】(比較例2)比較のために、未解繊集合束
の比率を5重量%とした複合材を試作した。即ち、38
重量%のポリビニルアルコール塗布処理の径11μm、
平均長さ13mmのガラス繊維チョップ、および2重量
%のビスフェノールA型エポキシエマルジョン塗布処理
の径11μm、平均長さ13mmのガラス繊維チョップ
を用い、他は実施例1と同一条件で複合材を比較し、そ
の特性を評価した。その結果を示す表1から明らかなよ
うに、これは実施例1に比べ約2/3の衝撃強度しかな
く、比較例1とほぼ同一特性であり、未解繊集合束の効
果は認められない。
【0023】(比較例3)比較のために、未解繊集合束
の比率を70%とした複合材を試作した。即ち、12重
量%のポリビニルアルコール塗布処理の径11μm、平
均長さ13mmのガラス繊維チョップと28重量%のビ
スフェノールA型エポキシエマルジョン塗布処理の径1
1μm、平均長さ13μmのガラス繊維チョップを用
い、他は実施例1と同一条件で複合材を比較し、その特
性を評価した。その結果を示す表1から、曲げ強度は、
実施例1および比較例1、2よりも低下しており、衝撃
強度も実施例の75%であることがわかる。
【0024】
【0025】
【発明の効果】本発明により、湿式法ガラス繊維強化熱
可塑性樹脂複合材の欠点である耐衝撃性の向上がはから
れ、この結果、従来は適用が困難であった耐衝撃性の要
求される部品への応用が可能となった。このことは、軽
量化用素材としての使用可能部位が増加したことであ
り、軽量化による移動機械類のエネルギー削減にも効果
を与えるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−163109(JP,A) 特開 平2−243543(JP,A) 特開 平2−225533(JP,A) 特開 平1−319555(JP,A) 特開 昭64−36638(JP,A) 特開 平4−35908(JP,A) 特開 平5−140336(JP,A) 特開 平6−41856(JP,A) 特開 平4−208405(JP,A) 特開 平3−47740(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 5/04 B29B 11/16 B29B 15/08 D21H 13/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均長さ7mm〜50mmの強化用ガラス
    繊維20〜70重量%と熱可塑性樹脂30〜80重量%
    からなり、該強化用ガラス繊維のうち10〜60重量%
    エポキシ系エマルジョン、メラミン系エマルジョンお
    よびポリオレフィン系エマルジョンから選ばれる集束剤
    の処理により未解繊チョップドストランド形態を維持し
    たものであり、残余はモノフィラメントであることを特
    徴とする耐衝撃性に優れるガラス繊維強化熱可塑性樹脂
    複合材料。
  2. 【請求項2】平均長さ7mm〜50mmの強化用ガラス
    繊維20〜70重量%と粒状の熱可塑性樹脂30〜80
    重量%とを空気の微小気泡が分散した界面活性剤含有水
    性媒体に分散させて分散液を調整し、この分散液を多孔
    性支持体で抄くことによりシート状のウェブを調整し、
    このシートに熱と圧力を加えてシートを固化させ、ガラ
    ス繊維強化熱可塑性樹脂複合材料を製造する方法におい
    て、前記強化用ガラス繊維のうち10〜60重量%を前
    記界面活性剤含有水性媒体に不溶のエポキシ系エマルジ
    ョン、メラミン系エマルジョンおよびポリオレフィン系
    エマルジョンから選ばれる集束剤で処理したガラス繊維
    集合束を用いることを特徴とする耐衝撃性に優れるガラ
    ス繊維強化熱可塑性樹脂複合材料の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のガラス繊維強化熱可塑性
    樹脂複合材料からなるプレス成形品。
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