JP3356108B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JP3356108B2 JP3356108B2 JP10650899A JP10650899A JP3356108B2 JP 3356108 B2 JP3356108 B2 JP 3356108B2 JP 10650899 A JP10650899 A JP 10650899A JP 10650899 A JP10650899 A JP 10650899A JP 3356108 B2 JP3356108 B2 JP 3356108B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法、特にバイポーラ・トランジスタを有する集積回路
からなる半導体装置の製造方法に関するものである。
方法、特にバイポーラ・トランジスタを有する集積回路
からなる半導体装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バイポーラ・トランジスタを有する集積
回路からなる半導体装置の製造方法では、バイポーラ・
トランジスタの動作速度を向上するためにSST(Su
perSelf−aligned Process T
echnology)を用いることが重要な要素の1つ
となっている。
回路からなる半導体装置の製造方法では、バイポーラ・
トランジスタの動作速度を向上するためにSST(Su
perSelf−aligned Process T
echnology)を用いることが重要な要素の1つ
となっている。
【0003】SSTは、例えば菅野卓雄監修「超高速デ
ィジタルデバイス・シリーズ1 超高速バイポーラ・デ
バイス」278〜285ページに記載されている。
ィジタルデバイス・シリーズ1 超高速バイポーラ・デ
バイス」278〜285ページに記載されている。
【0004】SSTを用いた、バイポーラ・トランジス
タを有する半導体装置の製造方法を図4〜図6を用いて
説明する。
タを有する半導体装置の製造方法を図4〜図6を用いて
説明する。
【0005】まず、図4(a)に示す構造を形成する。
図4(a)において、1はP型シリコン基板、2はN+
型コレクタ拡散層、3はN-型コレクタ拡散層、4は素
子分離絶縁膜、5は第1の絶縁膜、6は第1のP+型ベ
ース電極ポリシリコン、7は第2の絶縁膜、8は第3の
絶縁膜である。
図4(a)において、1はP型シリコン基板、2はN+
型コレクタ拡散層、3はN-型コレクタ拡散層、4は素
子分離絶縁膜、5は第1の絶縁膜、6は第1のP+型ベ
ース電極ポリシリコン、7は第2の絶縁膜、8は第3の
絶縁膜である。
【0006】次に図4(b)に示すように、ウェットエ
ッチング法等の等方性のエッチング法を用いて、第2の
絶縁膜7と第3の絶縁膜8はエッチングされない条件の
下に第1の絶縁膜5をエッチングして、第1のP+型ベ
ース電極ポリシリコン6の下面の一部を露出させる。
ッチング法等の等方性のエッチング法を用いて、第2の
絶縁膜7と第3の絶縁膜8はエッチングされない条件の
下に第1の絶縁膜5をエッチングして、第1のP+型ベ
ース電極ポリシリコン6の下面の一部を露出させる。
【0007】次に図4(c)に示すように、ポリシリコ
ン膜9を基板全面に成長させる。
ン膜9を基板全面に成長させる。
【0008】次に図5(a)に示すように、熱処理を加
えることにより、ボロン等の不純物を含んだ第1のP+
型ベース電極ポリシリコン6からボロン等の不純物を拡
散することにより、第2のP+型ベース電極ポリシリコ
ン10を形成する。
えることにより、ボロン等の不純物を含んだ第1のP+
型ベース電極ポリシリコン6からボロン等の不純物を拡
散することにより、第2のP+型ベース電極ポリシリコ
ン10を形成する。
【0009】次に図5(b)に示すように、ウェットエ
ッチ法等の等方性のエッチング法を用いて、ボロン等の
不純物を含んだ第2のP+型ベース電極ポリシリコン1
0はエッチングされない条件の下にポリシリコン膜9を
エッチングして除去する。
ッチ法等の等方性のエッチング法を用いて、ボロン等の
不純物を含んだ第2のP+型ベース電極ポリシリコン1
0はエッチングされない条件の下にポリシリコン膜9を
エッチングして除去する。
【0010】次に図5(c)に示すように、イオン注入
法等を用いてN-型コレクタ拡散層3の表面にボロン等
の不純物を導入した後、熱処理を加えて、P型ベース拡
散層12を形成すると同時に、第2のP+型ベース電極
ポリシリコン10からボロン等の不純物を拡散させてP
+型ベース電極拡散層11を形成する。
法等を用いてN-型コレクタ拡散層3の表面にボロン等
の不純物を導入した後、熱処理を加えて、P型ベース拡
散層12を形成すると同時に、第2のP+型ベース電極
ポリシリコン10からボロン等の不純物を拡散させてP
+型ベース電極拡散層11を形成する。
【0011】次に図6(a)に示すように、絶縁膜を基
板全面に成長した後、ドライエッチング法等の異方性の
エッチング法を用いて、第3の絶縁膜13を形成する。
板全面に成長した後、ドライエッチング法等の異方性の
エッチング法を用いて、第3の絶縁膜13を形成する。
【0012】次に図6(b)に示すように、ポリシリコ
ンを基板全面に成長した後、イオン注入法等を用いて、
ヒ素等の不純物をポリシリコン中に導入する。その後、
リソグラフィ法とドライエッチング法等を用いて、N+
型エミッタ電極ポリシリコン14を形成し、その後、熱
処理を加えることにより、N+型エミッタ電極ポリシリ
コン14からP型ベース拡散層12表面にヒ素等の不純
物を拡散させて、N+型エミッタ拡散層15を形成す
る。
ンを基板全面に成長した後、イオン注入法等を用いて、
ヒ素等の不純物をポリシリコン中に導入する。その後、
リソグラフィ法とドライエッチング法等を用いて、N+
型エミッタ電極ポリシリコン14を形成し、その後、熱
処理を加えることにより、N+型エミッタ電極ポリシリ
コン14からP型ベース拡散層12表面にヒ素等の不純
物を拡散させて、N+型エミッタ拡散層15を形成す
る。
【0013】次に図6(c)に示すように、第4の絶縁
膜16を基板全面に成長した後、リソグラフィ法とドラ
イエッチング法等を用いて、N+型エミッタ電極ポリシ
リコン14の上と第1のP+型ベース電極ポリシリコン
6上の第4の絶縁膜16の一部を除去する。その後、ア
ルミ配線17を形成して半導体装置が完成する。
膜16を基板全面に成長した後、リソグラフィ法とドラ
イエッチング法等を用いて、N+型エミッタ電極ポリシ
リコン14の上と第1のP+型ベース電極ポリシリコン
6上の第4の絶縁膜16の一部を除去する。その後、ア
ルミ配線17を形成して半導体装置が完成する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例の方法では、図5(b)に示すポリシリコン膜
9をエッチングにより除去しながら、第2のP+型ベー
ス電極ポリシリコン10を残す工程において、エッチン
グ時間とポリシリコン膜9の膜厚とを最適化することが
重要な課題である。
た従来例の方法では、図5(b)に示すポリシリコン膜
9をエッチングにより除去しながら、第2のP+型ベー
ス電極ポリシリコン10を残す工程において、エッチン
グ時間とポリシリコン膜9の膜厚とを最適化することが
重要な課題である。
【0015】すなわち、通常ポリシリコン膜9のエッチ
ング時間は、ポリシリコン膜9の成長膜厚やエッチング
速度の製造バラツキを考慮して、設定したポリシリコン
膜9の成長膜厚がエッチングされる時間の1.5〜2.
0倍に設定される(オーバーエッチング時間が0.5〜
1.0倍)。
ング時間は、ポリシリコン膜9の成長膜厚やエッチング
速度の製造バラツキを考慮して、設定したポリシリコン
膜9の成長膜厚がエッチングされる時間の1.5〜2.
0倍に設定される(オーバーエッチング時間が0.5〜
1.0倍)。
【0016】したがって図2(a)に示すように、ポリ
シリコン膜9の厚さが第1の絶縁膜5の厚さTの80%
以上の場合、ポリシリコン膜9をエッチングする時のオ
ーバーエッチングの時間が長くなるため、後工程でP型
ベース拡散層12またはN+型エミッタ拡散層15とな
るN-型コレクタ拡散層3の表面がエッチングされて荒
れてしまうため(図2(b),(c))、バイポーラ・
トランジスタの動作速度が低下したり、あるいは電流リ
ークが発生して歩留が低下するという問題がある。
シリコン膜9の厚さが第1の絶縁膜5の厚さTの80%
以上の場合、ポリシリコン膜9をエッチングする時のオ
ーバーエッチングの時間が長くなるため、後工程でP型
ベース拡散層12またはN+型エミッタ拡散層15とな
るN-型コレクタ拡散層3の表面がエッチングされて荒
れてしまうため(図2(b),(c))、バイポーラ・
トランジスタの動作速度が低下したり、あるいは電流リ
ークが発生して歩留が低下するという問題がある。
【0017】逆に図3(a)に示すように、ポリシリコ
ン膜9の厚さが第1の絶縁膜の厚さTの50%以下の場
合、第1のP+型ベース電極ポリシリコン6の直下の隙
間Sをポリシリコン膜9で完全に埋設することができな
いため(図3(b))、ポリシリコン膜9の成長後に熱
処理を実施しても、第1のP+型ベース電極ポリシリコ
ン6からポリシリコン膜9の中に十分にボロン等の不純
物が拡散しない。
ン膜9の厚さが第1の絶縁膜の厚さTの50%以下の場
合、第1のP+型ベース電極ポリシリコン6の直下の隙
間Sをポリシリコン膜9で完全に埋設することができな
いため(図3(b))、ポリシリコン膜9の成長後に熱
処理を実施しても、第1のP+型ベース電極ポリシリコ
ン6からポリシリコン膜9の中に十分にボロン等の不純
物が拡散しない。
【0018】その結果、図3(c)に示すように、第2
のP+型ベース電極ポリシリコン10とP型ベース拡散
層12の間隔が大きくなって、P+型ベース電極拡散層
11とP型ベース拡散層12の接続不良Cが発生して歩
留が低下するという問題がある。
のP+型ベース電極ポリシリコン10とP型ベース拡散
層12の間隔が大きくなって、P+型ベース電極拡散層
11とP型ベース拡散層12の接続不良Cが発生して歩
留が低下するという問題がある。
【0019】またP+型ベース電極拡散層11と第2の
P+型ベース電極ポリシリコン10の接触面積が小さく
なるため、図3(c)に示すように、P+型ベース電極
拡散層11と第2のP+型ベース電極ポリシリコン10
の間の電気抵抗Rが大きくなり、バイポーラ・トランジ
スタの動作速度が低下して歩留が低下するという問題が
ある。
P+型ベース電極ポリシリコン10の接触面積が小さく
なるため、図3(c)に示すように、P+型ベース電極
拡散層11と第2のP+型ベース電極ポリシリコン10
の間の電気抵抗Rが大きくなり、バイポーラ・トランジ
スタの動作速度が低下して歩留が低下するという問題が
ある。
【0020】本発明の目的は、以上の課題を解決するこ
とにより、歩留まりが良く、低いコストで、動作速度が
速いバイポーラ・トランジスタを有する半導体装置を製
造する方法を提供することにある。
とにより、歩留まりが良く、低いコストで、動作速度が
速いバイポーラ・トランジスタを有する半導体装置を製
造する方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る半導体装置の製造方法は、SSTを用
いて、動作速度が速いバイポーラ・トランジスタを有す
る半導体装置を製造する方法であって、後工程にてベー
ス電極となるシリコン膜を、拡散層を含む領域上に、ベ
ース電極を支える絶縁膜の膜厚の50〜80%の膜厚で
成長させた後、前記シリコン膜を酸化させずに熱処理を
加え、ドーパントを拡散させて前記シリコン膜の一部を
低抵抗化してベース電極を形成し、ドーパントを含んで
いない部分の前記シリコン膜はエッチングされるが、ド
ーパントを含んでいるベース電極用シリコン膜はエッチ
ングされない薬液を用いて、エッチング処理を行うこと
により、前記ベース電極以外の前記シリコン膜をエッチ
ング除去し、第1のベース拡散層となる不純物を注入
し、熱処理により前記ベース電極からの拡散により第2
のベース拡散層を形成し、前記熱処理により、前記第1
のベース拡散層と前記第2のベース拡散層が接続される
ものである。
め、本発明に係る半導体装置の製造方法は、SSTを用
いて、動作速度が速いバイポーラ・トランジスタを有す
る半導体装置を製造する方法であって、後工程にてベー
ス電極となるシリコン膜を、拡散層を含む領域上に、ベ
ース電極を支える絶縁膜の膜厚の50〜80%の膜厚で
成長させた後、前記シリコン膜を酸化させずに熱処理を
加え、ドーパントを拡散させて前記シリコン膜の一部を
低抵抗化してベース電極を形成し、ドーパントを含んで
いない部分の前記シリコン膜はエッチングされるが、ド
ーパントを含んでいるベース電極用シリコン膜はエッチ
ングされない薬液を用いて、エッチング処理を行うこと
により、前記ベース電極以外の前記シリコン膜をエッチ
ング除去し、第1のベース拡散層となる不純物を注入
し、熱処理により前記ベース電極からの拡散により第2
のベース拡散層を形成し、前記熱処理により、前記第1
のベース拡散層と前記第2のベース拡散層が接続される
ものである。
【0022】
【0023】
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
より説明する。
より説明する。
【0025】図1は、本発明の一実施形態に係る半導体
装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【0026】本発明は、SST(Super Self
−aligned ProcessTechnolog
y)を用いて、動作速度が速いバイポーラ・トランジス
タを有する半導体装置を製造する方法であって、後工程
にてベース電極となるポリシリコン膜9を、N - 型コレ
クタ拡散層3を含む領域上に成長させた後、ポリシリコ
ン膜9を酸化させずに熱処理を加え、ドーパントを拡散
させてポリシリコン膜9の一部を低抵抗化してベース電
極10を形成することを特徴とするものである。
−aligned ProcessTechnolog
y)を用いて、動作速度が速いバイポーラ・トランジス
タを有する半導体装置を製造する方法であって、後工程
にてベース電極となるポリシリコン膜9を、N - 型コレ
クタ拡散層3を含む領域上に成長させた後、ポリシリコ
ン膜9を酸化させずに熱処理を加え、ドーパントを拡散
させてポリシリコン膜9の一部を低抵抗化してベース電
極10を形成することを特徴とするものである。
【0027】具体的に説明すると、SST(Super
Self−aligned Process Tec
hnology)を用いて、動作速度が速いバイポーラ
・トランジスタを有する半導体装置を製造する方法にお
いて、後工程にて第2のP+型ベース電極用ポリシリコ
ン膜(ベース電極)10となるポリシリコン膜9を、N
- 型コレクタ拡散層3を含む領域上に成長させた後、ポ
リシリコン膜9を酸化せずに熱処理を加え(この熱処理
はポリシリコン膜9が酸化されない条件で実施する)、
第1のP+型ベースポリシリコン膜6からドーパントと
してのボロンを拡散させてポリシリコン膜9の一部をP
+型に変化させて(低抵抗化する)第2のP+型ベース電
極用ポリシリコン膜(ベース電極)10を形成する。
Self−aligned Process Tec
hnology)を用いて、動作速度が速いバイポーラ
・トランジスタを有する半導体装置を製造する方法にお
いて、後工程にて第2のP+型ベース電極用ポリシリコ
ン膜(ベース電極)10となるポリシリコン膜9を、N
- 型コレクタ拡散層3を含む領域上に成長させた後、ポ
リシリコン膜9を酸化せずに熱処理を加え(この熱処理
はポリシリコン膜9が酸化されない条件で実施する)、
第1のP+型ベースポリシリコン膜6からドーパントと
してのボロンを拡散させてポリシリコン膜9の一部をP
+型に変化させて(低抵抗化する)第2のP+型ベース電
極用ポリシリコン膜(ベース電極)10を形成する。
【0028】さらに、ドーパントとしてのボロンを含ん
でいない部分のポリシリコン膜9はエッチングされる
が、ドーパントとしてのボロンを含んでいる第2のP+
型ベース電極用ポリシコン膜10はエッチングされない
薬液を用いて、エッチング処理を行うことにより、余剰
なポリシリコン膜9を除去すると同時に、第2のP+型
ベース電極用ポリシリコン膜(ベース電極)10のみを
残す処理を行うことを特徴とするものである。
でいない部分のポリシリコン膜9はエッチングされる
が、ドーパントとしてのボロンを含んでいる第2のP+
型ベース電極用ポリシコン膜10はエッチングされない
薬液を用いて、エッチング処理を行うことにより、余剰
なポリシリコン膜9を除去すると同時に、第2のP+型
ベース電極用ポリシリコン膜(ベース電極)10のみを
残す処理を行うことを特徴とするものである。
【0029】本発明においては、第1のP+型ベースポ
リシリコン膜6からドーパントとしてのボロンを拡散さ
せてポリシリコン膜9の一部をP+型に変化させて第2
のP+型ベース電極用ポリシコン10を形成する熱処理
は、ポリシリコン膜9を酸化(変質)させない条件である
ことに特徴がある。
リシリコン膜6からドーパントとしてのボロンを拡散さ
せてポリシリコン膜9の一部をP+型に変化させて第2
のP+型ベース電極用ポリシコン10を形成する熱処理
は、ポリシリコン膜9を酸化(変質)させない条件である
ことに特徴がある。
【0030】さらに本発明においては、後工程にて第2
のP+型ベース電極用ポリシリコン膜(ベース電極)1
0となるポリシリコン膜9の成長膜厚Tを、ベース電極
6を支える絶縁膜5の膜厚Tの50〜80%に設定する
ことを特徴としている。したがって、SSTを用いたバ
イポーラ・トランジスタを有する集積回路からなる半導
体装置の製造方法において、P+型ベース電極ポリシリ
コンとなるポリシリコンの成長膜厚を最適化することが
可能となり、バイポーラ・トランジスタの動作速度を向
上させることができ、かつ製造歩留まりを向上させて、
コストを低減させることができる。
のP+型ベース電極用ポリシリコン膜(ベース電極)1
0となるポリシリコン膜9の成長膜厚Tを、ベース電極
6を支える絶縁膜5の膜厚Tの50〜80%に設定する
ことを特徴としている。したがって、SSTを用いたバ
イポーラ・トランジスタを有する集積回路からなる半導
体装置の製造方法において、P+型ベース電極ポリシリ
コンとなるポリシリコンの成長膜厚を最適化することが
可能となり、バイポーラ・トランジスタの動作速度を向
上させることができ、かつ製造歩留まりを向上させて、
コストを低減させることができる。
【0031】次に、本発明に係る半導体装置の製造方法
を具体例を用いて実施形態として説明する。
を具体例を用いて実施形態として説明する。
【0032】まず図1(a)に示すように、後工程にて
第2のP+型ベース電極ポリシリコン10となるポリシ
リコン膜9を、第1の絶縁膜5の膜厚Tの50〜80%
の膜厚に成長させる。
第2のP+型ベース電極ポリシリコン10となるポリシ
リコン膜9を、第1の絶縁膜5の膜厚Tの50〜80%
の膜厚に成長させる。
【0033】次に図1(b)に示すように、熱処理を加
えることにより、第1のP+型ベース電極ポリシリコン
6からボロン等の不純物を拡散することにより、第2の
P+型ベース電極ポリシリコン10を形成する。
えることにより、第1のP+型ベース電極ポリシリコン
6からボロン等の不純物を拡散することにより、第2の
P+型ベース電極ポリシリコン10を形成する。
【0034】次に、ウェットエッチング法等の等方性の
エッチング法を用いて、ボロン等の不純物を含んだ第2
のP+型ベース電極ポリシリコン10はエッチングされ
ない条件の下に、余剰なポリシリコン膜9をエッチング
して除去する。
エッチング法を用いて、ボロン等の不純物を含んだ第2
のP+型ベース電極ポリシリコン10はエッチングされ
ない条件の下に、余剰なポリシリコン膜9をエッチング
して除去する。
【0035】次に図1(c)に示すように、イオン注入
法等を用いてN-型コレクタ拡散層3の表面にボロン等
の不純物を導入した後、熱処理を加えて、P型ベース拡
散層12を形成すると同時に、第2のP+型ベース電極
ポリシリコン10からボロン等の不純物を拡散させてP
+型ベース電極拡散層11をP型ベース拡散層12に接
触させて形成する。
法等を用いてN-型コレクタ拡散層3の表面にボロン等
の不純物を導入した後、熱処理を加えて、P型ベース拡
散層12を形成すると同時に、第2のP+型ベース電極
ポリシリコン10からボロン等の不純物を拡散させてP
+型ベース電極拡散層11をP型ベース拡散層12に接
触させて形成する。
【0036】本発明の一実施形態によれば、N-型コレ
クタ拡散層3の表面の荒れを防止することができ、バイ
ポーラ・トランジスタの動作速度が向上し、かつ製造歩
留まりを向上させて製造コストを低減することができ
る。
クタ拡散層3の表面の荒れを防止することができ、バイ
ポーラ・トランジスタの動作速度が向上し、かつ製造歩
留まりを向上させて製造コストを低減することができ
る。
【0037】その理由は、通常ポリシリコン膜9のエッ
チング時間は、ポリシリコン膜9の成長膜厚やエッチン
グ速度の製造バラツキを考慮して、設定したポリシリコ
ン膜9の成長膜厚がエッチングされる時間の1.5〜
2.0倍に設定されるが(オーバーエッチング時間が
0.5〜1.0倍)、設定したポリシリコン膜9の成長
膜厚が第1の絶縁膜5の膜厚Tの80%以下と薄いた
め、オーバーエッチングによるN-型コレクタ拡散層3
の表面の荒れが発生しないためである。
チング時間は、ポリシリコン膜9の成長膜厚やエッチン
グ速度の製造バラツキを考慮して、設定したポリシリコ
ン膜9の成長膜厚がエッチングされる時間の1.5〜
2.0倍に設定されるが(オーバーエッチング時間が
0.5〜1.0倍)、設定したポリシリコン膜9の成長
膜厚が第1の絶縁膜5の膜厚Tの80%以下と薄いた
め、オーバーエッチングによるN-型コレクタ拡散層3
の表面の荒れが発生しないためである。
【0038】さらに、P+型ベース電極拡散層11とP
型ベース拡散層12との接続不良を防止することがで
き、製造歩留まりを向上させて製造コストを低減するこ
とができる。
型ベース拡散層12との接続不良を防止することがで
き、製造歩留まりを向上させて製造コストを低減するこ
とができる。
【0039】その理由は、ポリシリコン膜9の成長膜厚
が第1の絶縁膜5の膜厚Tの50%よりも厚いため、第
1のP+型ベース電極ポリシリコン6の直下の隙間をポ
リシリコン膜9で完全に埋設することができ、ポリシリ
コン膜9を成長後の熱処理で第1のP+型ベース電極ポ
リシリコン6からポリシリコン膜9中に十分にボロンが
拡散して、第2のP+型ベース電極ポリシリコン10と
P型ベース拡散層12の間隔を十分小さくできるためで
ある。
が第1の絶縁膜5の膜厚Tの50%よりも厚いため、第
1のP+型ベース電極ポリシリコン6の直下の隙間をポ
リシリコン膜9で完全に埋設することができ、ポリシリ
コン膜9を成長後の熱処理で第1のP+型ベース電極ポ
リシリコン6からポリシリコン膜9中に十分にボロンが
拡散して、第2のP+型ベース電極ポリシリコン10と
P型ベース拡散層12の間隔を十分小さくできるためで
ある。
【0040】さらにP+型ベース電極拡散層11と第2
のP+型ベース電極ポリシリコン10の間の接続抵抗が
大きくなることを防止することができ、バイポーラ・ト
ランジスタの動作速度が向上し、かつ製造歩留まりを向
上して、製造コストを低減することができる。
のP+型ベース電極ポリシリコン10の間の接続抵抗が
大きくなることを防止することができ、バイポーラ・ト
ランジスタの動作速度が向上し、かつ製造歩留まりを向
上して、製造コストを低減することができる。
【0041】その理由は、ポリシリコン膜9の成長膜厚
が第1の絶縁膜5の膜厚Tの50%よりも厚いため、第
1のP+型ベース電極ポリシリコン6の直下の隙間をポ
リシリコン膜9で完全に埋設することができ、ポリシリ
コン膜9を成長後の熱処理で第1のP+型ベース電極ポ
リシリコン6からポリシリコン膜9中に十分にボロンが
拡散して、第2のP+型ベース電極ポリシリコン10の
面積を十分大きく形成できるため、P+型ベース電極拡
散層11と第2のP+型ベース電極ポリシリコン10の
接触面積が十分大きくなるためである。
が第1の絶縁膜5の膜厚Tの50%よりも厚いため、第
1のP+型ベース電極ポリシリコン6の直下の隙間をポ
リシリコン膜9で完全に埋設することができ、ポリシリ
コン膜9を成長後の熱処理で第1のP+型ベース電極ポ
リシリコン6からポリシリコン膜9中に十分にボロンが
拡散して、第2のP+型ベース電極ポリシリコン10の
面積を十分大きく形成できるため、P+型ベース電極拡
散層11と第2のP+型ベース電極ポリシリコン10の
接触面積が十分大きくなるためである。
【0042】図7にポリシリコン6の膜厚と製品歩留の
関係を示す。前記効果により、ポリシコン9の膜厚Tが
0.5T〜0.8Tの領域で高い製品歩留が得られること
が分かる。
関係を示す。前記効果により、ポリシコン9の膜厚Tが
0.5T〜0.8Tの領域で高い製品歩留が得られること
が分かる。
【0043】図示した実施形態においては、第1のP+
型ベースポリシリコン膜6からドーパントとしてのボロ
ンを拡散させてポリシリコン膜9の一部をP+型に変化
させて(低抵抗化する)第2のP+型ベース電極用ポリ
シリコン膜(ベース電極)10を形成する場合について
説明したが、ドーパントとしては、ボロン以外の低抵抗
化を実現することができる物質であれば、いずれのもの
でもよい。
型ベースポリシリコン膜6からドーパントとしてのボロ
ンを拡散させてポリシリコン膜9の一部をP+型に変化
させて(低抵抗化する)第2のP+型ベース電極用ポリ
シリコン膜(ベース電極)10を形成する場合について
説明したが、ドーパントとしては、ボロン以外の低抵抗
化を実現することができる物質であれば、いずれのもの
でもよい。
【0044】図示した実施形態においては、NPN型のト
ランジスタを対象としたが、PNP型トランジスタにも
適用することができるものである。この場合、第1のN
+型ベースポリシリコン膜6からドーパントを拡散させ
てポリシリコン膜9の一部をN+型に変化させて(低抵
抗化する)第2のN+型ベース電極用ポリシリコン膜
(ベース電極)10を形成するようにすればよいもので
ある。ドーパントとしては、低抵抗化を実現することが
できるN型の物質であれば、いずれのものでもよい。
ランジスタを対象としたが、PNP型トランジスタにも
適用することができるものである。この場合、第1のN
+型ベースポリシリコン膜6からドーパントを拡散させ
てポリシリコン膜9の一部をN+型に変化させて(低抵
抗化する)第2のN+型ベース電極用ポリシリコン膜
(ベース電極)10を形成するようにすればよいもので
ある。ドーパントとしては、低抵抗化を実現することが
できるN型の物質であれば、いずれのものでもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、バ
イポーラ・トランジスタの動作速度を向上させることが
でき、かつ製造歩留まりを向上させて、コストを低減さ
せることができる。
イポーラ・トランジスタの動作速度を向上させることが
でき、かつ製造歩留まりを向上させて、コストを低減さ
せることができる。
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方
法を製造工程順に示す断面図である。
法を製造工程順に示す断面図である。
【図2】従来例に係る半導体装置の製造方法において生
じる問題を工程順に示す断面図である。
じる問題を工程順に示す断面図である。
【図3】従来例に係る半導体装置の製造方法において生
じる問題を工程順に示す断面図である。
じる問題を工程順に示す断面図である。
【図4】従来例に係る半導体装置の製造方法を工程順に
示す断面図である。
示す断面図である。
【図5】従来例に係る半導体装置の製造方法を工程順に
示す断面図である。
示す断面図である。
【図6】従来例に係る半導体装置の製造方法を工程順に
示す断面図である。
示す断面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方
法による効果を示す特性図である。
法による効果を示す特性図である。
1 基板 2 N+型コレクタ電極拡散層 3 N-型コレクタ電極拡散層 5 第1の絶縁膜 9 ポリシリコン膜 10 第2のP+型ベース電極ポリシリコン膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−199461(JP,A) 特開 平9−260361(JP,A) 特開 平8−97223(JP,A) 特開 平6−61242(JP,A) 特開 平5−129318(JP,A) 特開 平5−121431(JP,A) 特開 平4−250631(JP,A) 特開 平3−224269(JP,A) 特開 平3−142843(JP,A) 特開 平2−30144(JP,A) 特開 平1−302858(JP,A) 特開 平1−208864(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/331 H01L 29/732
Claims (1)
- 【請求項1】 SSTを用いて、動作速度が速いバイポ
ーラ・トランジスタを有する半導体装置を製造する方法
であって、 後工程にてベース電極となるシリコン膜を、拡散層を含
む領域上に、ベース電極を支える絶縁膜の膜厚の50〜
80%の膜厚で成長させた後、前記シリコン膜を酸化さ
せずに熱処理を加え、ドーパントを拡散させて前記シリ
コン膜の一部を低抵抗化してベース電極を形成し、ドー
パントを含んでいない部分の前記シリコン膜はエッチン
グされるが、ドーパントを含んでいるベース電極用シリ
コン膜はエッチングされない薬液を用いて、エッチング
処理を行うことにより、前記ベース電極以外の前記シリ
コン膜をエッチング除去し、第1のベース拡散層となる
不純物を注入し、熱処理により前記ベース電極からの拡
散により第2のベース拡散層を形成し、前記熱処理によ
り、前記第1のベース拡散層と前記第2のベース拡散層
が接続されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10650899A JP3356108B2 (ja) | 1999-04-14 | 1999-04-14 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10650899A JP3356108B2 (ja) | 1999-04-14 | 1999-04-14 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000299324A JP2000299324A (ja) | 2000-10-24 |
JP3356108B2 true JP3356108B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=14435381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10650899A Expired - Fee Related JP3356108B2 (ja) | 1999-04-14 | 1999-04-14 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3356108B2 (ja) |
-
1999
- 1999-04-14 JP JP10650899A patent/JP3356108B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000299324A (ja) | 2000-10-24 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |