JP3355862B2 - 生産指示装置と生産指示方法 - Google Patents
生産指示装置と生産指示方法Info
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P90/00—Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
- Y02P90/02—Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Y02P90/30—Computing systems specially adapted for manufacturing
Landscapes
- General Factory Administration (AREA)
- Control By Computers (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
- Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、後位の工程から前位の
工程へワークを移動しながら、各工程でワークに処理を
施し、最前位の工程で処理を終えることで製品が生産さ
れる生産ラインのための管理技術に関する。特に複数種
類の製品を混合して生産する生産ライン、すなわち最前
位の工程で完成される製品がA種、B種、C種、A種と
いったように逐次変化する生産ラインにおいて、各工程
で生産順序に対応した正しい処理がなされるように管理
する技術に関する。
工程へワークを移動しながら、各工程でワークに処理を
施し、最前位の工程で処理を終えることで製品が生産さ
れる生産ラインのための管理技術に関する。特に複数種
類の製品を混合して生産する生産ライン、すなわち最前
位の工程で完成される製品がA種、B種、C種、A種と
いったように逐次変化する生産ラインにおいて、各工程
で生産順序に対応した正しい処理がなされるように管理
する技術に関する。
【0002】
生産ライン;ここでいう生産ラインは、ワークが全工程
を順に移動するもののみならず、ワークが途中で分流し
たり、合流したりするものを含む。最後位の工程、すな
わち素材が投入される工程が複数個存在する場合も含ま
れる。 後位の工程と前位の工程;生産ラインをワークが移動し
てゆくときに上流側の工程を後位の工程といい、下流側
の工程を前位の工程という。ワークは後位の工程から前
位の工程へ移動する。 処理;各工程で実施される生産のための行為をいう。各
工程での処理が累積して製品が生産される。 製品;生産ラインで生産される物品をいい、最終製品に
限られない。例えば自動車のエンジンという部品も、エ
ンジン生産ラインの製品である。 生産する種類;生産ラインで生産される製品の種類をい
う。 処理の種類の指示;工程で行う処理の種類を直接ないし
間接的に指示することをいう。その工程で行う行為の種
類を直接的に指示することに限られず、例えばワークの
種類を指示して、その工程で実施する処理の種類を間接
的に指示することを含む。
を順に移動するもののみならず、ワークが途中で分流し
たり、合流したりするものを含む。最後位の工程、すな
わち素材が投入される工程が複数個存在する場合も含ま
れる。 後位の工程と前位の工程;生産ラインをワークが移動し
てゆくときに上流側の工程を後位の工程といい、下流側
の工程を前位の工程という。ワークは後位の工程から前
位の工程へ移動する。 処理;各工程で実施される生産のための行為をいう。各
工程での処理が累積して製品が生産される。 製品;生産ラインで生産される物品をいい、最終製品に
限られない。例えば自動車のエンジンという部品も、エ
ンジン生産ラインの製品である。 生産する種類;生産ラインで生産される製品の種類をい
う。 処理の種類の指示;工程で行う処理の種類を直接ないし
間接的に指示することをいう。その工程で行う行為の種
類を直接的に指示することに限られず、例えばワークの
種類を指示して、その工程で実施する処理の種類を間接
的に指示することを含む。
【0003】シフトレジスタ;複数の記憶欄を備え、シ
フト操作可能な記憶装置をいう。 シフト操作;シフトレジスタ内の後位の記憶欄から前位
の記憶欄へ記憶内容を移すことをいう。順送りに等し
い。 シフトレジスタへのデータ入力;シフトレジスタのう
ち、いまだデータを記憶していない記憶欄のうちの最前
位の記憶欄に新たなデータを記憶することをいう。 記憶欄;シフトレジスタ内において、順送りされるデー
タを記憶しておく記憶単位をいう。 シフトレジスタの最前位の記憶欄;そのシフトレジスタ
内で順送りされた結果、それ以上順送りされるとそのシ
フトレジスタから記憶が消去される順にある記憶欄をい
う。
フト操作可能な記憶装置をいう。 シフト操作;シフトレジスタ内の後位の記憶欄から前位
の記憶欄へ記憶内容を移すことをいう。順送りに等し
い。 シフトレジスタへのデータ入力;シフトレジスタのう
ち、いまだデータを記憶していない記憶欄のうちの最前
位の記憶欄に新たなデータを記憶することをいう。 記憶欄;シフトレジスタ内において、順送りされるデー
タを記憶しておく記憶単位をいう。 シフトレジスタの最前位の記憶欄;そのシフトレジスタ
内で順送りされた結果、それ以上順送りされるとそのシ
フトレジスタから記憶が消去される順にある記憶欄をい
う。
【0004】
【従来の技術】一つの生産ラインで複数種の製品を混合
して生産する場合、各工程に対して実施すべき処理内容
を逐次指示する必要がある。従来最も一般的な方法は、
ワークに対してワークの種類を示す表示を施しておく方
法であり、これによると、各作業者は流れてきたワーク
の表示からワークの種類を知り、その工程で実施するべ
き処理の種類を知ることができる。ところが、ワークに
種類を表示することが困難な場合がしばしばあり、その
ような場合にはこの方法を用いることができない。
して生産する場合、各工程に対して実施すべき処理内容
を逐次指示する必要がある。従来最も一般的な方法は、
ワークに対してワークの種類を示す表示を施しておく方
法であり、これによると、各作業者は流れてきたワーク
の表示からワークの種類を知り、その工程で実施するべ
き処理の種類を知ることができる。ところが、ワークに
種類を表示することが困難な場合がしばしばあり、その
ような場合にはこの方法を用いることができない。
【0005】そこで各工程ごとにワークの種類を指示す
る指示装置を設け、この指示装置によって各工程の作業
者に、実施するべき処理の種類を指示する方式が提案さ
れている。この技術が特開平6−231113号公報や
特開平6−227462号公報に開示されている。これ
らの技術を図19に従って説明する。
る指示装置を設け、この指示装置によって各工程の作業
者に、実施するべき処理の種類を指示する方式が提案さ
れている。この技術が特開平6−231113号公報や
特開平6−227462号公報に開示されている。これ
らの技術を図19に従って説明する。
【0006】図19中、130は生産ラインを示し、最
後位の工程131から最前位の工程135までワークが
移動する間に、各工程でそれぞれの処理がなされ、最前
位の工程135で製品が完成する。最後位の工程131
には素材が投入され(141)、最前位の工程135か
ら製品が搬出される(142)。この生産ライン130
は、常時同一種類の製品を生産し続けることも可能であ
るが、逐次生産する製品の種類を切換えることが可能で
あり、その場合生産する製品の種類の順序が生産順序設
定装置100で予め設定される。
後位の工程131から最前位の工程135までワークが
移動する間に、各工程でそれぞれの処理がなされ、最前
位の工程135で製品が完成する。最後位の工程131
には素材が投入され(141)、最前位の工程135か
ら製品が搬出される(142)。この生産ライン130
は、常時同一種類の製品を生産し続けることも可能であ
るが、逐次生産する製品の種類を切換えることが可能で
あり、その場合生産する製品の種類の順序が生産順序設
定装置100で予め設定される。
【0007】予め設定された種類の順序のデータは、シ
フトレジスタ110に入力される。図19の場合、種類
A,B,C,D,Eの順序で生産することが予め設定さ
れた場合を示している。シフトレジスタ110は複数の
記憶欄111〜115を有し、各記憶欄に1つの種類デ
ータが記憶される。またこのシフトレジスタ110は順
送り処理ないしシフト操作が可能であり、順送り処理が
実施されると、後位の記憶欄から前位の記憶欄へ記憶内
容が移される。図中、110Bは順送り後のシフトレジ
スタ110の記憶内容を図式的に示している。順送り処
理によって最前位の記憶欄115に記憶されていた種類
Aを示すデータは消去され、次前位の記憶欄114に記
憶されていた種類Bを示すデータが最前位の記憶欄11
5に記憶される。またシフト操作の結果、最後位の記憶
欄111が新たなデータを記憶可能となり、シフトレジ
スタ110に対するデータ入力処理が可能となる。図中
110Bに示す例は、種類Fを示すデータがシフトレジ
スタ110に入力されたことを図式的に示している。
フトレジスタ110に入力される。図19の場合、種類
A,B,C,D,Eの順序で生産することが予め設定さ
れた場合を示している。シフトレジスタ110は複数の
記憶欄111〜115を有し、各記憶欄に1つの種類デ
ータが記憶される。またこのシフトレジスタ110は順
送り処理ないしシフト操作が可能であり、順送り処理が
実施されると、後位の記憶欄から前位の記憶欄へ記憶内
容が移される。図中、110Bは順送り後のシフトレジ
スタ110の記憶内容を図式的に示している。順送り処
理によって最前位の記憶欄115に記憶されていた種類
Aを示すデータは消去され、次前位の記憶欄114に記
憶されていた種類Bを示すデータが最前位の記憶欄11
5に記憶される。またシフト操作の結果、最後位の記憶
欄111が新たなデータを記憶可能となり、シフトレジ
スタ110に対するデータ入力処理が可能となる。図中
110Bに示す例は、種類Fを示すデータがシフトレジ
スタ110に入力されたことを図式的に示している。
【0008】図中120は指示装置群を示し、各工程1
31〜135のそれぞれに対応して1つずつの指示装置
121〜125が設けられている。それぞれの指示装置
121〜125はシフトレジスタ110のそれぞれの記
憶欄111〜115に対応付けられており、各記憶欄の
データに従って指示内容が指示される。
31〜135のそれぞれに対応して1つずつの指示装置
121〜125が設けられている。それぞれの指示装置
121〜125はシフトレジスタ110のそれぞれの記
憶欄111〜115に対応付けられており、各記憶欄の
データに従って指示内容が指示される。
【0009】各工程における処理が完了すると、ワーク
は後位の工程から前位の工程に送られる。このときワー
クの移動に同期してシフトレジスタ110が順送りされ
る。このために各工程131〜135に対応する指示装
置121〜125の指示内容も切換えられ、各工程にお
ける作業者はその工程に新たに移動してきたワークの種
類を自分の工程のための指示装置の指示内容を通して知
ることができる。
は後位の工程から前位の工程に送られる。このときワー
クの移動に同期してシフトレジスタ110が順送りされ
る。このために各工程131〜135に対応する指示装
置121〜125の指示内容も切換えられ、各工程にお
ける作業者はその工程に新たに移動してきたワークの種
類を自分の工程のための指示装置の指示内容を通して知
ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の場合、ワー
クが一斉に工程から工程へ移動する場合には格別の問題
を起さない。しかしながら、現在は1つの工程での処理
が完了するごとに前位の工程にワークを移動する方式が
多く用いられるようになっており、一斉に移動させない
ことが多い。図中タイミングT1に示す図は、記憶欄1
11と112に対応する工程131と132では処理が
完了していないうちに、記憶欄113に対応する工程1
33よりも前位の工程で処理が終了した場合を示し、こ
の場合、種類DとEのワークが移動しないうちに、種類
A,B,Cのワークが移動する。このような場合、明ら
かに、ワークの移動とシフトレジスタの順送りを同期さ
せることができない。図に示す場合、記憶欄114と1
15ではワークが新たに送られてきたにもかかわらず指
示装置の指示内容が切替わらず、新たに移動してきたワ
ークの種類がわからず、いかなる種類の処理をするべき
かの指示が得られないことを例示している。
クが一斉に工程から工程へ移動する場合には格別の問題
を起さない。しかしながら、現在は1つの工程での処理
が完了するごとに前位の工程にワークを移動する方式が
多く用いられるようになっており、一斉に移動させない
ことが多い。図中タイミングT1に示す図は、記憶欄1
11と112に対応する工程131と132では処理が
完了していないうちに、記憶欄113に対応する工程1
33よりも前位の工程で処理が終了した場合を示し、こ
の場合、種類DとEのワークが移動しないうちに、種類
A,B,Cのワークが移動する。このような場合、明ら
かに、ワークの移動とシフトレジスタの順送りを同期さ
せることができない。図に示す場合、記憶欄114と1
15ではワークが新たに送られてきたにもかかわらず指
示装置の指示内容が切替わらず、新たに移動してきたワ
ークの種類がわからず、いかなる種類の処理をするべき
かの指示が得られないことを例示している。
【0011】また図中タイミングT2に示す例は、工程
133で先に処理したワークCが不良であり、手直しの
ために生産ラインから一時的に除去した場合を示す。こ
のような場合にも、ワークの種類の順序とシフトレジス
タ内の種類データの順序が不一致となる。さらにまた図
中タイミングT3は手直しの終了したワークCが工程1
34に追加された場合を示す。この場合にもワークの種
類の順序とシフトレジスタ内のデータの順序が一致しな
くなる。
133で先に処理したワークCが不良であり、手直しの
ために生産ラインから一時的に除去した場合を示す。こ
のような場合にも、ワークの種類の順序とシフトレジス
タ内の種類データの順序が不一致となる。さらにまた図
中タイミングT3は手直しの終了したワークCが工程1
34に追加された場合を示す。この場合にもワークの種
類の順序とシフトレジスタ内のデータの順序が一致しな
くなる。
【0012】本発明の一つの目的は、ワークが一斉に送
られなくとも、ワークの種類と指示内容を対応させられ
る生産指示技術を実現することにある。また本発明の他
の一つの目的は、生産ラインからワークが除去された
り、生産ラインにワークが追加されたような場合にも対
応可能な生産指示技術を実現することにある。さらにま
た本発明は、誤った指示がなされることを予防すること
をも一つの目的とする。
られなくとも、ワークの種類と指示内容を対応させられ
る生産指示技術を実現することにある。また本発明の他
の一つの目的は、生産ラインからワークが除去された
り、生産ラインにワークが追加されたような場合にも対
応可能な生産指示技術を実現することにある。さらにま
た本発明は、誤った指示がなされることを予防すること
をも一つの目的とする。
【0013】なお特開平6−231113号公報あるい
は6−227462号公報記載の技術では、図20に示
すように、シフトレジスタ210とシフトレジスタ23
0,240の間にデータ配分装置220を設けることに
よって、分岐する生産ラインのための生産指示技術を示
している。またシフトレジスタ230,240とシフト
レジスタ260の間にデータマージ装置250を設ける
ことによって、合流する生産ラインのための生産指示技
術を示している。しかしながら、この方式によっても、
各部分ライン内でワークが一斉に移動しないような場合
には対応できない。また各部分ライン内でワークが除去
あるいは追加されるような場合にも対応できない。すな
わちこれらの従来技術は図19に例示して説明した問題
点をなんら解決していない。
は6−227462号公報記載の技術では、図20に示
すように、シフトレジスタ210とシフトレジスタ23
0,240の間にデータ配分装置220を設けることに
よって、分岐する生産ラインのための生産指示技術を示
している。またシフトレジスタ230,240とシフト
レジスタ260の間にデータマージ装置250を設ける
ことによって、合流する生産ラインのための生産指示技
術を示している。しかしながら、この方式によっても、
各部分ライン内でワークが一斉に移動しないような場合
には対応できない。また各部分ライン内でワークが除去
あるいは追加されるような場合にも対応できない。すな
わちこれらの従来技術は図19に例示して説明した問題
点をなんら解決していない。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの目的、す
なわちワークの移動が必ずしも一斉に行なわれるもので
なく、ワーク毎に個々のタイミングで移動することがあ
っても、なおワークの移動と指示装置の指示内容とが対
応し続けるようにするために、本発明の一つの態様に係
わる生産指示装置は、生産ラインで生産する製品の種類
の順序を予め設定する生産順序設定装置と、生産ライン
の各工程ごとに設けられており、その工程で実施する処
理の種類を指示する指示装置の群と、その生産順序設定
装置で予め設定された順序に従って、その生産ラインを
移動するワークの移動に同期して、前記指示装置群の指
示内容を制御するコントローラとを有し、そのコントロ
ーラが、複数の記憶欄を備えこの記憶欄に記憶された記
憶内容を順送り可能とした記憶装置が生産ラインの各工
程に対応して設けられ、この記憶装置が当該各工程単位
で独立して機能するようになっているシフトレジスタの
群と、そのシフトレジスタ群のそれぞれのシフトレジス
タの複数の記憶欄に前記生産順序設定装置で予め設定さ
れた順序で種類データを入力し、1つの工程における処
理が完了するごとにその工程に対応するシフトレジスタ
内で種類データを順送りするシフトレジスタ群制御装置
とを備えていることを特徴とする。
なわちワークの移動が必ずしも一斉に行なわれるもので
なく、ワーク毎に個々のタイミングで移動することがあ
っても、なおワークの移動と指示装置の指示内容とが対
応し続けるようにするために、本発明の一つの態様に係
わる生産指示装置は、生産ラインで生産する製品の種類
の順序を予め設定する生産順序設定装置と、生産ライン
の各工程ごとに設けられており、その工程で実施する処
理の種類を指示する指示装置の群と、その生産順序設定
装置で予め設定された順序に従って、その生産ラインを
移動するワークの移動に同期して、前記指示装置群の指
示内容を制御するコントローラとを有し、そのコントロ
ーラが、複数の記憶欄を備えこの記憶欄に記憶された記
憶内容を順送り可能とした記憶装置が生産ラインの各工
程に対応して設けられ、この記憶装置が当該各工程単位
で独立して機能するようになっているシフトレジスタの
群と、そのシフトレジスタ群のそれぞれのシフトレジス
タの複数の記憶欄に前記生産順序設定装置で予め設定さ
れた順序で種類データを入力し、1つの工程における処
理が完了するごとにその工程に対応するシフトレジスタ
内で種類データを順送りするシフトレジスタ群制御装置
とを備えていることを特徴とする。
【0015】なおここで、指示装置で処理の種類を指示
する場合、ワークの種類を指示してその工程でそのワー
クに対して実施する処理の種類を間接的に指示するもの
であってもよいし、あるいはその工程でそのワークに実
施する処理の種類を直接的に指示するものであってもよ
い。
する場合、ワークの種類を指示してその工程でそのワー
クに対して実施する処理の種類を間接的に指示するもの
であってもよいし、あるいはその工程でそのワークに実
施する処理の種類を直接的に指示するものであってもよ
い。
【0016】
【作用】この生産指示装置によると、図1に図式的に示
す、混合生産ライン10の各工程11〜15に対応して
指示装置が設けられ、その指示装置の1つ1つに対応し
てシフトレジスタ21〜25が設けられている。各シフ
トレジスタ21〜25には予め設定された順序、図1の
場合はA,B,C,D,Eの順序で種類データが入力さ
れ、そしてそれぞれの工程での処理が完了するごとにそ
の工程に対応するシフトレジスタ内で種類データが順送
りされる。図1の場合、シフトレジスタ21にはA,
B,C,D,Eの順序で種類データが入力されたあと、
まだそれに対応する工程11で処理が完了しておらず、
A,B,C,D,Eの順序で種類データが記憶されてい
る。シフトレジスタ22の場合、一旦A,B,C,D,
Eの順序で種類データが入力されたあと、工程12で最
初のワークAに対する処理が完了したときに順送りさ
れ、そのシフトレジスタ22にB,C,D,Eの順序で
種類データが記憶されていることを例示している。以下
同様であり、シフトレジスタ23は2回の順送り、シフ
トレジスタ24は3回の順送り、シフトレジスタ25は
4回の順送りがなされたことを例示している。各指示装
置は各シフトレジスタの最前位の記憶欄の種類データに
対応してその指示内容が切換えられるために、生産ライ
ン10を移動するワークと指示装置の指示内容が一致す
る。
す、混合生産ライン10の各工程11〜15に対応して
指示装置が設けられ、その指示装置の1つ1つに対応し
てシフトレジスタ21〜25が設けられている。各シフ
トレジスタ21〜25には予め設定された順序、図1の
場合はA,B,C,D,Eの順序で種類データが入力さ
れ、そしてそれぞれの工程での処理が完了するごとにそ
の工程に対応するシフトレジスタ内で種類データが順送
りされる。図1の場合、シフトレジスタ21にはA,
B,C,D,Eの順序で種類データが入力されたあと、
まだそれに対応する工程11で処理が完了しておらず、
A,B,C,D,Eの順序で種類データが記憶されてい
る。シフトレジスタ22の場合、一旦A,B,C,D,
Eの順序で種類データが入力されたあと、工程12で最
初のワークAに対する処理が完了したときに順送りさ
れ、そのシフトレジスタ22にB,C,D,Eの順序で
種類データが記憶されていることを例示している。以下
同様であり、シフトレジスタ23は2回の順送り、シフ
トレジスタ24は3回の順送り、シフトレジスタ25は
4回の順送りがなされたことを例示している。各指示装
置は各シフトレジスタの最前位の記憶欄の種類データに
対応してその指示内容が切換えられるために、生産ライ
ン10を移動するワークと指示装置の指示内容が一致す
る。
【0017】この装置によると、図2に示すように、一
部の工程でワークが移動し、一部の工程でワークが移動
しない場合にも、各工程に位置するワークと指示装置の
指示内容とを一致させることが可能となる。図2の場
合、工程11〜13では処理が完了してシフトレジスタ
21〜23が順送りされ、工程14,15では処理がま
だ未完了のためにシフトレジスタ24,25が順送りさ
れていない様子を示し、ワークが個々的なタイミングで
移動しても、シフトレジスタ内のデータの送りとワーク
の移動が対応し続けることが理解される。なお図2の場
合、工程13に対応する指示装置の指示はワークの移動
に先立って切換えられるが、次にワークが移動されてく
るときに、新たなワークと指示内容が一致し、格別の問
題は生じない。
部の工程でワークが移動し、一部の工程でワークが移動
しない場合にも、各工程に位置するワークと指示装置の
指示内容とを一致させることが可能となる。図2の場
合、工程11〜13では処理が完了してシフトレジスタ
21〜23が順送りされ、工程14,15では処理がま
だ未完了のためにシフトレジスタ24,25が順送りさ
れていない様子を示し、ワークが個々的なタイミングで
移動しても、シフトレジスタ内のデータの送りとワーク
の移動が対応し続けることが理解される。なお図2の場
合、工程13に対応する指示装置の指示はワークの移動
に先立って切換えられるが、次にワークが移動されてく
るときに、新たなワークと指示内容が一致し、格別の問
題は生じない。
【0018】なお前記の例では、前位の工程で処理が先
に完了し、後位の工程の処理が遅れる例を例にひいて説
明したが、逆に後位の工程で処理が先に完了して前位の
工程にワークが送られ、前位の工程に複数のワークが一
時的に溜められる場合にも成立する。この場合にも、工
程にあるワークとその工程の指示装置の指示内容の対応
関係が保たれる。
に完了し、後位の工程の処理が遅れる例を例にひいて説
明したが、逆に後位の工程で処理が先に完了して前位の
工程にワークが送られ、前位の工程に複数のワークが一
時的に溜められる場合にも成立する。この場合にも、工
程にあるワークとその工程の指示装置の指示内容の対応
関係が保たれる。
【0019】
【課題を解決するための他の一つの手段】前記の課題
は、次に説明する生産指示方法によっても解決される。
この生産指示方法は、生産ラインの各工程ごとに、その
工程で実施する処理の種類を指示する指示装置を設け、
生産ラインの各工程に設けた各指示装置ごとに、複数の
記憶欄を備えこの記憶欄に記憶された記憶内容を順送り
可能とした記憶装置が当該各指示装置単位で独立して機
能するシフトレジスタを設け、予め設定された生産順序
に従って、種類データを全シフトレジスタの記憶欄に入
力し、1つの工程における処理が完了するごとに、その
工程に対応するシフトレジスタ内で種類データを順送り
し、シフトレジスタ内の最前位の種類データに基づい
て、そのシフトレジスタに対応する指示装置に、その工
程で実施する処理の種類を指示することを特徴とする。
は、次に説明する生産指示方法によっても解決される。
この生産指示方法は、生産ラインの各工程ごとに、その
工程で実施する処理の種類を指示する指示装置を設け、
生産ラインの各工程に設けた各指示装置ごとに、複数の
記憶欄を備えこの記憶欄に記憶された記憶内容を順送り
可能とした記憶装置が当該各指示装置単位で独立して機
能するシフトレジスタを設け、予め設定された生産順序
に従って、種類データを全シフトレジスタの記憶欄に入
力し、1つの工程における処理が完了するごとに、その
工程に対応するシフトレジスタ内で種類データを順送り
し、シフトレジスタ内の最前位の種類データに基づい
て、そのシフトレジスタに対応する指示装置に、その工
程で実施する処理の種類を指示することを特徴とする。
【0020】
【作用】上記の方法によると、図1、図2に関連して説
明したように、ワークの移動が個々的なタイミングで行
なわれても、それに対応してシフトレジスタ群内で種類
のデータが送られ、ワークの移動と指示装置の指示内容
が一致し続ける。
明したように、ワークの移動が個々的なタイミングで行
なわれても、それに対応してシフトレジスタ群内で種類
のデータが送られ、ワークの移動と指示装置の指示内容
が一致し続ける。
【0021】
【課題を解決するための他の一つの手段】本発明の他の
一つの目的、すなわち、生産ラインからワークが除去さ
れたり、生産ラインにワークが追加されても、なお生産
ラインを移動するワークと指示装置の指示内容を対応さ
せ続けるために、本発明の一つの態様に係わる生産指示
装置の場合、図1,2に関連して説明した生産指示装置
において、さらに、ひとつのシフトレジスタ内のひとつ
の種類データ記憶欄を特定する手段と、その特定された
シフトレジスタ内において、その特定された記憶欄より
も後位の記憶欄に記憶されている種類データの個数をカ
ウントする手段と、その特定されたシフトレジスタに対
応する工程よりも前位の工程に対応するシフトレジスタ
において、種類データの記憶されている最後位の記憶欄
よりも前記カウント手段でカウントされた個数だけ前位
の記憶欄を検索する対応記憶欄検索手段と、前記特定手
段で特定されたシフトレジスタの記憶欄と前記対応記憶
欄検索手段で検索されたシフトレジスタの記憶欄に対し
て、一斉に種類データを削除および/または追加する種
類データの削除・追加手段を付加したことを特徴とす
る。
一つの目的、すなわち、生産ラインからワークが除去さ
れたり、生産ラインにワークが追加されても、なお生産
ラインを移動するワークと指示装置の指示内容を対応さ
せ続けるために、本発明の一つの態様に係わる生産指示
装置の場合、図1,2に関連して説明した生産指示装置
において、さらに、ひとつのシフトレジスタ内のひとつ
の種類データ記憶欄を特定する手段と、その特定された
シフトレジスタ内において、その特定された記憶欄より
も後位の記憶欄に記憶されている種類データの個数をカ
ウントする手段と、その特定されたシフトレジスタに対
応する工程よりも前位の工程に対応するシフトレジスタ
において、種類データの記憶されている最後位の記憶欄
よりも前記カウント手段でカウントされた個数だけ前位
の記憶欄を検索する対応記憶欄検索手段と、前記特定手
段で特定されたシフトレジスタの記憶欄と前記対応記憶
欄検索手段で検索されたシフトレジスタの記憶欄に対し
て、一斉に種類データを削除および/または追加する種
類データの削除・追加手段を付加したことを特徴とす
る。
【0022】
【作用】図3は、工程13で処理したワークCが不良で
手直しのために生産ライン10から除去した場合を例示
している。この場合除去されたワークCに対応して、ひ
とつのシフトレジスタ(この場合23)のひとつの種類
データ記憶欄(この231)が特定される。次に、その
シフトレジスタ23内において、その記憶欄231より
も後位の記憶欄232〜237に記憶されている種類デ
ータの個数(この場合2)がカウントされる。
手直しのために生産ライン10から除去した場合を例示
している。この場合除去されたワークCに対応して、ひ
とつのシフトレジスタ(この場合23)のひとつの種類
データ記憶欄(この231)が特定される。次に、その
シフトレジスタ23内において、その記憶欄231より
も後位の記憶欄232〜237に記憶されている種類デ
ータの個数(この場合2)がカウントされる。
【0023】次に、工程13よりも前位の工程11,1
2に対応するシフトレジスタ21,22において、種類
データの記憶されている最後位の記憶欄(レジスタ22
の記憶欄224、レジスタ21の記憶欄215)よりも
カウントされた個数(図3の場合2個)だけ前位の記憶
欄、すなわちシフトレジスタ22の222とシフトレジ
スタ21の213が検索される。そして特定されたシフ
トレジスタ23の特定された記憶欄231と検索された
シフトレジスタ22と21の検索された記憶欄222と
213に対して一斉にデータの削除が行なわれる。図4
は削除後のシフトレジスタ内のデータの内容を図式的に
示しており、ワークの除去に対して指示装置の指示内容
が切換えられる様が理解される。
2に対応するシフトレジスタ21,22において、種類
データの記憶されている最後位の記憶欄(レジスタ22
の記憶欄224、レジスタ21の記憶欄215)よりも
カウントされた個数(図3の場合2個)だけ前位の記憶
欄、すなわちシフトレジスタ22の222とシフトレジ
スタ21の213が検索される。そして特定されたシフ
トレジスタ23の特定された記憶欄231と検索された
シフトレジスタ22と21の検索された記憶欄222と
213に対して一斉にデータの削除が行なわれる。図4
は削除後のシフトレジスタ内のデータの内容を図式的に
示しており、ワークの除去に対して指示装置の指示内容
が切換えられる様が理解される。
【0024】図5は、工程12でワークDを処理してい
る間に、手直しされたワークCが生産ライン10に追加
された場合を例示している。この場合も、追加されるワ
ークCに対応して、ひとつのシフトレジスタ(この場合
22)のひとつの種類データ記憶欄(この場合、Dに続
く欄222)が特定される。そしてそのシフトレジスタ
22内においてその記憶欄222よりも後位の記憶欄に
記憶されているデータ数がカウントされる(この場合2
がカウントされる。)
る間に、手直しされたワークCが生産ライン10に追加
された場合を例示している。この場合も、追加されるワ
ークCに対応して、ひとつのシフトレジスタ(この場合
22)のひとつの種類データ記憶欄(この場合、Dに続
く欄222)が特定される。そしてそのシフトレジスタ
22内においてその記憶欄222よりも後位の記憶欄に
記憶されているデータ数がカウントされる(この場合2
がカウントされる。)
【0025】次に工程12よりも前位の工程11に対応
するシフトレジスタ21において、データが記憶されて
いる最後位の記憶欄214よりもカウントされた個数だ
け前位の記憶欄212が検索される。そして特定された
シフトレジスタ22の特定された記憶欄222と検索さ
れたシフトレジスタ21の検索された記憶欄212に対
して一斉にデータの追加が行なわれる。図6は追加後の
シフトレジスタ内のデータの内容を図式的に示してお
り、ワークに追加に対して指示装置の指示内容が対応す
る様が理解される。なおデータの削除と追加が合せて行
なわれると、なんらかの原因でワーク種類とシフトレジ
スタ内の種類データが不一致のときに、それを修正する
ことができる。
するシフトレジスタ21において、データが記憶されて
いる最後位の記憶欄214よりもカウントされた個数だ
け前位の記憶欄212が検索される。そして特定された
シフトレジスタ22の特定された記憶欄222と検索さ
れたシフトレジスタ21の検索された記憶欄212に対
して一斉にデータの追加が行なわれる。図6は追加後の
シフトレジスタ内のデータの内容を図式的に示してお
り、ワークに追加に対して指示装置の指示内容が対応す
る様が理解される。なおデータの削除と追加が合せて行
なわれると、なんらかの原因でワーク種類とシフトレジ
スタ内の種類データが不一致のときに、それを修正する
ことができる。
【0026】
【課題を解決するための一つの手段】上記の問題は次に
説明する生産指示方法によっても解決される。この生産
指示方法は、予め設定された生産種類の順序を、生産ラ
インからのワークの除去および/または生産ラインへの
ワークの追加に対応して修正し、その修正結果に基づい
て、複数種の製品を混合して生産する生産ラインの各工
程に、その工程で実施する処理の種類を逐次指示する生
産指示方法であって、生産ラインの各工程ごとに、その
工程で実施する処理の種類を指示する指示装置を設け、
生産ラインの各工程に設けた各指示装置ごとに、複数の
記憶欄を備えこの記憶欄に記憶された記憶内容を順送り
可能とした記憶装置が当該各指示装置単位で独立して機
能するシフトレジスタを設け、予め設定された生産順序
に従って、種類データを全シフトレジスタの複数の記憶
欄に入力し、ワークを除去および/または追加する工程
に対応するシフトレジスタ内の除去および/または追加
するワークに対応する種類データの記憶欄を特定し、そ
の特定されたシフトレジスタ内において、その特定され
た記憶欄よりも後位の記憶欄に記憶されている種類デー
タの個数をカウントし、その特定されたシフトレジスタ
に対応する工程よりも前位の工程に対応するシフトレジ
スタにおいて、種類データの記憶されている最後位の記
憶欄よりも前記カウント処理でカウントされた個数だけ
前位の記憶欄を検索し、前記特定処理で特定されたシフ
トレジスタの記憶欄と前記検索処理で検索されたシフト
レジスタの記憶欄に対して、除去および/または追加す
るワークに対応する種類データを一斉に削除および/ま
たは追加し、1つの工程における処理が完了するごと
に、その工程に対応するシフトレジスタ内で種類データ
を順送りし、シフトレジスタ内の最前位の種類データに
基づいて、そのシフトレジスタに対応する指示装置に、
その工程で実施する処理の種類を指示することを特徴と
する。
説明する生産指示方法によっても解決される。この生産
指示方法は、予め設定された生産種類の順序を、生産ラ
インからのワークの除去および/または生産ラインへの
ワークの追加に対応して修正し、その修正結果に基づい
て、複数種の製品を混合して生産する生産ラインの各工
程に、その工程で実施する処理の種類を逐次指示する生
産指示方法であって、生産ラインの各工程ごとに、その
工程で実施する処理の種類を指示する指示装置を設け、
生産ラインの各工程に設けた各指示装置ごとに、複数の
記憶欄を備えこの記憶欄に記憶された記憶内容を順送り
可能とした記憶装置が当該各指示装置単位で独立して機
能するシフトレジスタを設け、予め設定された生産順序
に従って、種類データを全シフトレジスタの複数の記憶
欄に入力し、ワークを除去および/または追加する工程
に対応するシフトレジスタ内の除去および/または追加
するワークに対応する種類データの記憶欄を特定し、そ
の特定されたシフトレジスタ内において、その特定され
た記憶欄よりも後位の記憶欄に記憶されている種類デー
タの個数をカウントし、その特定されたシフトレジスタ
に対応する工程よりも前位の工程に対応するシフトレジ
スタにおいて、種類データの記憶されている最後位の記
憶欄よりも前記カウント処理でカウントされた個数だけ
前位の記憶欄を検索し、前記特定処理で特定されたシフ
トレジスタの記憶欄と前記検索処理で検索されたシフト
レジスタの記憶欄に対して、除去および/または追加す
るワークに対応する種類データを一斉に削除および/ま
たは追加し、1つの工程における処理が完了するごと
に、その工程に対応するシフトレジスタ内で種類データ
を順送りし、シフトレジスタ内の最前位の種類データに
基づいて、そのシフトレジスタに対応する指示装置に、
その工程で実施する処理の種類を指示することを特徴と
する。
【0027】
【作用】この方法によると、図3〜6に関連して説明し
たように、ワークの除去や追加に対応してシフトレジス
タ群内で一斉にデータの除去や追加が行なわれ、ワーク
の移動と指示装置の指示内容が一致し続ける。
たように、ワークの除去や追加に対応してシフトレジス
タ群内で一斉にデータの除去や追加が行なわれ、ワーク
の移動と指示装置の指示内容が一致し続ける。
【0028】
【課題を解決するための一つの手段】本発明の第1の目
的、すなわち、ワークの移動が必ずしも一斉に行なわれ
るものでなく、個々の工程でワークが個々的に移動する
ことがあっても、なおワークの移動と指示装置の指示内
容が対応し続ける様にするために、本発明の一つの態様
に係わる生産指示装置は、その生産ラインで生産する製
品の種類の順序を予め設定する生産順序設定装置と、生
産ラインの各工程ごとに設けられており、その工程で実
施する処理の種類を指示する指示装置の群と、その生産
順序設定装置で予め設定された順序に従って、その生産
ラインを移動するワークの移動に同期して、前記指示装
置群の指示内容を制御するコントローラとを有し、その
コントローラが、複数の記憶欄を備えこの記憶欄に記憶
された記憶内容を順送り可能とした記憶装置が生産ライ
ンの各工程に対応して設けられ、この記憶装置が当該各
工程単位で独立して機能するようになっているシフトレ
ジスタの群と、そのシフトレジスタ群のうちの最後位の
工程に対応するシフトレジスタの複数の記憶欄に前記生
産順序設定装置で予め設定された順序で種類データを逐
次入力し、1つの工程における処理が完了するごとにそ
の工程に対応するシフトレジスタ内で種類データを順送
りするとともに、最前位にあった種類データをその工程
の前位の工程に対応するシフトレジスタの記憶欄に入力
するシフトレジスタ群制御装置とを備えていることを特
徴とする。
的、すなわち、ワークの移動が必ずしも一斉に行なわれ
るものでなく、個々の工程でワークが個々的に移動する
ことがあっても、なおワークの移動と指示装置の指示内
容が対応し続ける様にするために、本発明の一つの態様
に係わる生産指示装置は、その生産ラインで生産する製
品の種類の順序を予め設定する生産順序設定装置と、生
産ラインの各工程ごとに設けられており、その工程で実
施する処理の種類を指示する指示装置の群と、その生産
順序設定装置で予め設定された順序に従って、その生産
ラインを移動するワークの移動に同期して、前記指示装
置群の指示内容を制御するコントローラとを有し、その
コントローラが、複数の記憶欄を備えこの記憶欄に記憶
された記憶内容を順送り可能とした記憶装置が生産ライ
ンの各工程に対応して設けられ、この記憶装置が当該各
工程単位で独立して機能するようになっているシフトレ
ジスタの群と、そのシフトレジスタ群のうちの最後位の
工程に対応するシフトレジスタの複数の記憶欄に前記生
産順序設定装置で予め設定された順序で種類データを逐
次入力し、1つの工程における処理が完了するごとにそ
の工程に対応するシフトレジスタ内で種類データを順送
りするとともに、最前位にあった種類データをその工程
の前位の工程に対応するシフトレジスタの記憶欄に入力
するシフトレジスタ群制御装置とを備えていることを特
徴とする。
【0029】
【作用】この生産指示装置によると、図7に図式的に示
す混合生産ライン30の各工程31〜35に対応して指
示装置が設けられ、その指示装置の1つ1つに対応して
シフトレジスタ41〜45が設けられている。各シフト
レジスタ41〜45のうち、最後位の工程(この場合3
5とする)に対応するシフトレジスタ45に予め設定さ
れた順序で種類データが逐次入力される。そして1つの
工程における処理が完了するごとに、その工程に対応す
るシフトレジスタ内で種類データが順送りされるととも
に、順送り前に最前位の記憶欄にあった種類データが前
位の工程に対応するシフトレジスタに入力される。図7
の場合、シフトレジスタ45にABCDEの順で逐次種
類データが入力されている間に、工程35でA,B,
C,Dの処理が完了し、そのたびにシフトレジスタ45
内でデータが順送りされ、そのたびごとに最前位の記憶
欄にあった種類データが前位のシフトレジスタ44に入
力されたために、シフトレジスタ45内には種類Eを示
すデータのみが記憶されていることを例示している。
す混合生産ライン30の各工程31〜35に対応して指
示装置が設けられ、その指示装置の1つ1つに対応して
シフトレジスタ41〜45が設けられている。各シフト
レジスタ41〜45のうち、最後位の工程(この場合3
5とする)に対応するシフトレジスタ45に予め設定さ
れた順序で種類データが逐次入力される。そして1つの
工程における処理が完了するごとに、その工程に対応す
るシフトレジスタ内で種類データが順送りされるととも
に、順送り前に最前位の記憶欄にあった種類データが前
位の工程に対応するシフトレジスタに入力される。図7
の場合、シフトレジスタ45にABCDEの順で逐次種
類データが入力されている間に、工程35でA,B,
C,Dの処理が完了し、そのたびにシフトレジスタ45
内でデータが順送りされ、そのたびごとに最前位の記憶
欄にあった種類データが前位のシフトレジスタ44に入
力されたために、シフトレジスタ45内には種類Eを示
すデータのみが記憶されていることを例示している。
【0030】シフトレジスタ44には工程35での処理
が完了するごとにA,B,C,Dのデータが入力される
が、工程34での処理が終了するたびに前位のシフトレ
ジスタ43にデータを送ってゆくために、種類Dを示す
データのみが記憶されている状態を示す。以下すべての
シフトレジスタについても同様であり、例えばシフトレ
ジスタ41には工程32がワークAの処理を終了したと
きに、シフトレジスタ42から種類データが入力された
ことを示している。明らかに、この方式によっても、ワ
ークの移動と指示装置の指示内容の対応関係を維持でき
る。
が完了するごとにA,B,C,Dのデータが入力される
が、工程34での処理が終了するたびに前位のシフトレ
ジスタ43にデータを送ってゆくために、種類Dを示す
データのみが記憶されている状態を示す。以下すべての
シフトレジスタについても同様であり、例えばシフトレ
ジスタ41には工程32がワークAの処理を終了したと
きに、シフトレジスタ42から種類データが入力された
ことを示している。明らかに、この方式によっても、ワ
ークの移動と指示装置の指示内容の対応関係を維持でき
る。
【0031】図8は、工程33〜31でワークの移動が
行なわれたときの様子を示し、工程33〜31での処理
の完了に対応してシフトレジスタ43〜41で前位のシ
フトレジスタに対するデータの送りがなされたことを示
している。図9は逆に、工程35〜34で先に処理が終
了し、工程33〜31ではなおワークの移動がなされて
いない場合を示している。この場合、工程33に複数の
ワークが位置することになり、これに対応して工程33
に対応するシフトレジスタ43に2種の種類データが記
憶されている様子を示している。このように、この装置
のシフトレジスタ群によると、ワークが個々のタイミン
グで移動して1工程に複数のワークが位置したり、1工
程に位置するワークがなくなった場合にも、それに対応
するデータの送りが行なわれ、ワークの移動と指示装置
の指示内容を対応させ続けることが可能となる。
行なわれたときの様子を示し、工程33〜31での処理
の完了に対応してシフトレジスタ43〜41で前位のシ
フトレジスタに対するデータの送りがなされたことを示
している。図9は逆に、工程35〜34で先に処理が終
了し、工程33〜31ではなおワークの移動がなされて
いない場合を示している。この場合、工程33に複数の
ワークが位置することになり、これに対応して工程33
に対応するシフトレジスタ43に2種の種類データが記
憶されている様子を示している。このように、この装置
のシフトレジスタ群によると、ワークが個々のタイミン
グで移動して1工程に複数のワークが位置したり、1工
程に位置するワークがなくなった場合にも、それに対応
するデータの送りが行なわれ、ワークの移動と指示装置
の指示内容を対応させ続けることが可能となる。
【0032】
【課題を解決するための一つの手段】上記の目的は、次
に説明する生産指示方法によっても実現される。この生
産指示方法は、複数種の製品を混合して生産する生産ラ
インの各工程に、その工程で実施する処理の種類を逐次
指示する生産指示方法であって、生産ラインの各工程ご
とに、その工程で実施する処理の種類を指示する指示装
置を設け、生産ラインの各工程に設けた各指示装置ごと
に、複数の記憶欄を備えこの記憶欄に記憶された記憶内
容を順送り可能とした記憶装置が各指示装置単位で独立
して機能するシフトレジスタを設け、予め設定された生
産順序に従って、最後位の工程に対応するシフトレジス
タの複数の記憶欄に、種類データを逐次入力し、1つの
工程における処理が完了するごとに、その工程に対応す
るシフトレジスタ内で種類データを順送りするととも
に、最前位にあった種類データをその工程の前位の工程
に対応するシフトレジスタの記憶欄に入力し、シフトレ
ジスタ内の最前位の種類データに基づいて、そのシフト
レジスタに対応する指示装置に、その工程で実施する処
理の種類を指示することを特徴とする。
に説明する生産指示方法によっても実現される。この生
産指示方法は、複数種の製品を混合して生産する生産ラ
インの各工程に、その工程で実施する処理の種類を逐次
指示する生産指示方法であって、生産ラインの各工程ご
とに、その工程で実施する処理の種類を指示する指示装
置を設け、生産ラインの各工程に設けた各指示装置ごと
に、複数の記憶欄を備えこの記憶欄に記憶された記憶内
容を順送り可能とした記憶装置が各指示装置単位で独立
して機能するシフトレジスタを設け、予め設定された生
産順序に従って、最後位の工程に対応するシフトレジス
タの複数の記憶欄に、種類データを逐次入力し、1つの
工程における処理が完了するごとに、その工程に対応す
るシフトレジスタ内で種類データを順送りするととも
に、最前位にあった種類データをその工程の前位の工程
に対応するシフトレジスタの記憶欄に入力し、シフトレ
ジスタ内の最前位の種類データに基づいて、そのシフト
レジスタに対応する指示装置に、その工程で実施する処
理の種類を指示することを特徴とする。
【0033】
【作用】上記の方法によると、図7〜9に関連したよう
に、ワークの移動が個々的なタイミングで行なわれて、
1つの工程に存在するワークの個数が変動しても、ワー
クの移動に対応したデータの送りが得られ、ワークの移
動と指示装置の指示内容が一致し続ける。
に、ワークの移動が個々的なタイミングで行なわれて、
1つの工程に存在するワークの個数が変動しても、ワー
クの移動に対応したデータの送りが得られ、ワークの移
動と指示装置の指示内容が一致し続ける。
【0034】
【課題を解決するための一つの手段】本発明の一つの目
的は、誤った指示がなされることを防止することにあ
り、そのために本発明の一つの態様では、図1〜2、及
び図7〜9に関連して説明した生産指示装置において、
前記生産順序設定装置によって予め設定された種類の順
序に含まれる種類データを記憶しておく、アドレスによ
って読み出し可能な記憶手段を付加し、前記シフトレジ
スタ群は種類データとアドレスを対にして記憶するもの
であり、シフトレジスタの最前位の種類データと、その
種類データに対応して記憶されているアドレスによって
前記記憶手段から読み出される種類データとを比較する
手段と、前記比較手段が不一致の比較結果を得たときに
異常表示する手段が付加されたことを特徴とする。また
同じ目的が、前記シフトレジスタとして種類データとア
ドレスを対にして記憶するシフトレジスタを用い、生産
する種類の順序が設定されたときに、その種類の順序に
含まれる種類データをアドレスによって読み出し可能な
記憶手段に記憶し、前記シフトレジスタに種類データを
入力する際に、種類データとその種類データを記憶して
いるアドレスを対にして入力し、シフトレジスタの最前
位の種類データが変化するたびに、その最前位の種類デ
ータと、その種類データに対応して記憶されているアド
レスによって前記記憶手段から読み出される種類データ
とを比較し、比較の結果不一致のときに異常表示する処
理が付加されたことを特徴とする生産指示方法によって
実現される。
的は、誤った指示がなされることを防止することにあ
り、そのために本発明の一つの態様では、図1〜2、及
び図7〜9に関連して説明した生産指示装置において、
前記生産順序設定装置によって予め設定された種類の順
序に含まれる種類データを記憶しておく、アドレスによ
って読み出し可能な記憶手段を付加し、前記シフトレジ
スタ群は種類データとアドレスを対にして記憶するもの
であり、シフトレジスタの最前位の種類データと、その
種類データに対応して記憶されているアドレスによって
前記記憶手段から読み出される種類データとを比較する
手段と、前記比較手段が不一致の比較結果を得たときに
異常表示する手段が付加されたことを特徴とする。また
同じ目的が、前記シフトレジスタとして種類データとア
ドレスを対にして記憶するシフトレジスタを用い、生産
する種類の順序が設定されたときに、その種類の順序に
含まれる種類データをアドレスによって読み出し可能な
記憶手段に記憶し、前記シフトレジスタに種類データを
入力する際に、種類データとその種類データを記憶して
いるアドレスを対にして入力し、シフトレジスタの最前
位の種類データが変化するたびに、その最前位の種類デ
ータと、その種類データに対応して記憶されているアド
レスによって前記記憶手段から読み出される種類データ
とを比較し、比較の結果不一致のときに異常表示する処
理が付加されたことを特徴とする生産指示方法によって
実現される。
【0035】
【作用】上記の生産指示装置や指示方法によると、順序
を指定した種類のデータがアドレスによって参照可能な
状態で記憶される。また図1〜2、図7〜9に例示した
シフトレジスタにおいて、種類のデータとアドレスとが
一対となって送られる。このために、シフトレジスタ内
で送られたデータが指示装置の指示内容を定める記憶欄
にまで送られると、その種類データに対応するアドレス
が読み出され、さらにこのアドレスによって、このアド
レスに対応する種類データが特定される。
を指定した種類のデータがアドレスによって参照可能な
状態で記憶される。また図1〜2、図7〜9に例示した
シフトレジスタにおいて、種類のデータとアドレスとが
一対となって送られる。このために、シフトレジスタ内
で送られたデータが指示装置の指示内容を定める記憶欄
にまで送られると、その種類データに対応するアドレス
が読み出され、さらにこのアドレスによって、このアド
レスに対応する種類データが特定される。
【0036】この場合、正しくデータが送られていれ
ば、種類データと、この種類データと対となっているア
ドレスを介して読み出される種類データとは等しい。と
ころがデータの送りになんらかの異常が生じると、種類
データとその種類データと対のアドレスを介して読み出
される種類データとが等しくなくなる。このようにして
上記の装置ないし方法によると、データの送りにエラー
が発生したか否かがチェック可能となっており、誤った
指示が予防される。
ば、種類データと、この種類データと対となっているア
ドレスを介して読み出される種類データとは等しい。と
ころがデータの送りになんらかの異常が生じると、種類
データとその種類データと対のアドレスを介して読み出
される種類データとが等しくなくなる。このようにして
上記の装置ないし方法によると、データの送りにエラー
が発生したか否かがチェック可能となっており、誤った
指示が予防される。
【0037】
【実施例】本発明を具現化した第1実施例を図10を参
照して説明する。図中50は生産順序設定装置を示し、
生産ライン66で生産する製品の種類の順序を予め設定
する。生産ライン66は工程66a〜66fで構成され
ており、ワークが最後位の工程66fから最前位の工程
66aの側へ移動し、各工程66f〜66aで処理され
ることによって最前位の工程66aで製品が完成する。
各工程66f〜66aに隣接して指示装置64f〜64
aが配置されており、各指示装置64f〜64aは生産
ライン66をワークが移動するのと同期して指示内容を
切換える。各指示装置64f〜64aは、それぞれ対応
する工程66f〜66aに移動してきたワークの種類を
指示し、その種類を表示することによって各工程の作業
者に、その工程で実施するべき処理の種類を間接的に逐
次指示する。
照して説明する。図中50は生産順序設定装置を示し、
生産ライン66で生産する製品の種類の順序を予め設定
する。生産ライン66は工程66a〜66fで構成され
ており、ワークが最後位の工程66fから最前位の工程
66aの側へ移動し、各工程66f〜66aで処理され
ることによって最前位の工程66aで製品が完成する。
各工程66f〜66aに隣接して指示装置64f〜64
aが配置されており、各指示装置64f〜64aは生産
ライン66をワークが移動するのと同期して指示内容を
切換える。各指示装置64f〜64aは、それぞれ対応
する工程66f〜66aに移動してきたワークの種類を
指示し、その種類を表示することによって各工程の作業
者に、その工程で実施するべき処理の種類を間接的に逐
次指示する。
【0038】指示装置群64f〜64aの指示内容を制
御するためにコントローラ52が設けられている。コン
トローラ52は、各指示装置64f〜64aに対応する
シフトレジスタ56f〜56aの群56を備えており、
各シフトレジスタ56f〜56aは分配レジスタ54を
介して生産順序設定装置50にパラレルライン51で接
続されており、生産順序設定装置50で予め設定された
順序で種類を示すデータが全部のシフトレジスタ56f
〜56aに入力される。各シフトレジスタ56f〜56
aはそれぞれのインターフェイス58f〜58aを介し
てそれぞれに対応する指示装置64f〜64aにパラレ
ルライン62f〜62aを介して接続されている。図中
60f〜60aは、シフトレジスタ群56から出力され
る製品の種類のデータを指示装置64f〜64aに実際
に指示する指示データに変換するデータテーブルであ
る。このデータテーブル60f〜60aによって、指示
装置64f〜64aに製品の種類を示す表示のみなら
ず、その工程で実施する処理の種類が直接的に表示され
る。例えば工程66fで製品Aに対してはナットを3個
取付け、製品Bに対してはナット4個を取付ける場合に
は、指示装置64fに「A,ナット3」「B,ナット
4」が表示される。なお製品種類と処理種類が作業者に
容易に対応付けられるときは、製品種類のみを表示する
ことで、作業者に間接的に処理内容を指示することもで
きる。あるいは逆に製品種類を表示せず、その工程でそ
のとき実施する処理の種類のみを指示するようにしても
よい。
御するためにコントローラ52が設けられている。コン
トローラ52は、各指示装置64f〜64aに対応する
シフトレジスタ56f〜56aの群56を備えており、
各シフトレジスタ56f〜56aは分配レジスタ54を
介して生産順序設定装置50にパラレルライン51で接
続されており、生産順序設定装置50で予め設定された
順序で種類を示すデータが全部のシフトレジスタ56f
〜56aに入力される。各シフトレジスタ56f〜56
aはそれぞれのインターフェイス58f〜58aを介し
てそれぞれに対応する指示装置64f〜64aにパラレ
ルライン62f〜62aを介して接続されている。図中
60f〜60aは、シフトレジスタ群56から出力され
る製品の種類のデータを指示装置64f〜64aに実際
に指示する指示データに変換するデータテーブルであ
る。このデータテーブル60f〜60aによって、指示
装置64f〜64aに製品の種類を示す表示のみなら
ず、その工程で実施する処理の種類が直接的に表示され
る。例えば工程66fで製品Aに対してはナットを3個
取付け、製品Bに対してはナット4個を取付ける場合に
は、指示装置64fに「A,ナット3」「B,ナット
4」が表示される。なお製品種類と処理種類が作業者に
容易に対応付けられるときは、製品種類のみを表示する
ことで、作業者に間接的に処理内容を指示することもで
きる。あるいは逆に製品種類を表示せず、その工程でそ
のとき実施する処理の種類のみを指示するようにしても
よい。
【0039】図11は、AACCAABBの順序で製品
を作り始め、最初の製品Aが工程66aに移動したとき
の様子を図式的に示している。生産順序設定装置50に
よって最初に生産する種類がAであることが決定された
ときに、全部のシフトレジスタ56f〜56aに種類A
を示すデータが入力される。各シフトレジスタ56f〜
56aは入力されたデータを、そのときデータを記憶し
ていない記憶欄のなかで最前位の記憶欄にデータを記憶
する。図10,11中、右側が前位の記憶欄を示し、左
側が後位の記憶欄を示している。最初の段階では全シフ
トレジスタ56f〜56aで種類データが記憶されてい
ないので“A”に対応するデータが全部のシフトレジス
タ56f〜56aで最前位の記憶欄に記憶される。
を作り始め、最初の製品Aが工程66aに移動したとき
の様子を図式的に示している。生産順序設定装置50に
よって最初に生産する種類がAであることが決定された
ときに、全部のシフトレジスタ56f〜56aに種類A
を示すデータが入力される。各シフトレジスタ56f〜
56aは入力されたデータを、そのときデータを記憶し
ていない記憶欄のなかで最前位の記憶欄にデータを記憶
する。図10,11中、右側が前位の記憶欄を示し、左
側が後位の記憶欄を示している。最初の段階では全シフ
トレジスタ56f〜56aで種類データが記憶されてい
ないので“A”に対応するデータが全部のシフトレジス
タ56f〜56aで最前位の記憶欄に記憶される。
【0040】各指示装置64f〜64aは、対応するシ
フトレジスタ56f〜56aの最前位の記憶欄に記憶さ
れているデータに対応する指示を行なうために、この段
階では全指示装置64f〜64aに“A”に対応する表
示が行なわれる。作業者は最後位の工程66fに対する
指示装置64fの表示から、最初に生産するべき製品が
Aであることを知り、製品Aのための素材を工程66f
に搬入し、製品Aのために工程66fで実施するべき処
理を行なう。なおこのとき工程66e〜66aのための
指示装置64e〜64aにも“A”が表示されている
が、この段階では工程66e〜66aに処理するワーク
がいまだ存在しておらず、“A”の指示によって誤処理
されることはない。
フトレジスタ56f〜56aの最前位の記憶欄に記憶さ
れているデータに対応する指示を行なうために、この段
階では全指示装置64f〜64aに“A”に対応する表
示が行なわれる。作業者は最後位の工程66fに対する
指示装置64fの表示から、最初に生産するべき製品が
Aであることを知り、製品Aのための素材を工程66f
に搬入し、製品Aのために工程66fで実施するべき処
理を行なう。なおこのとき工程66e〜66aのための
指示装置64e〜64aにも“A”が表示されている
が、この段階では工程66e〜66aに処理するワーク
がいまだ存在しておらず、“A”の指示によって誤処理
されることはない。
【0041】遅くとも、工程66fにおける種類Aのた
めの処理が終了する以前に、生産順序設定装置50が次
に生産する種類を決定し、それを全部のシフトレジスタ
56f〜56aに入力する。この場合、全てのシフトレ
ジスタ56f〜56aの最前位の記憶欄に“A”が記憶
されているために、2番目の記憶欄に次に生産する種類
データが記憶される。なお生産順序設定装置50が予め
相当数の順序を設定する場合には、全部のシフトレジス
タ56f〜56aにすでに設定された個数分の種類のデ
ータを設定された順序で入力しておくこともできる。
めの処理が終了する以前に、生産順序設定装置50が次
に生産する種類を決定し、それを全部のシフトレジスタ
56f〜56aに入力する。この場合、全てのシフトレ
ジスタ56f〜56aの最前位の記憶欄に“A”が記憶
されているために、2番目の記憶欄に次に生産する種類
データが記憶される。なお生産順序設定装置50が予め
相当数の順序を設定する場合には、全部のシフトレジス
タ56f〜56aにすでに設定された個数分の種類のデ
ータを設定された順序で入力しておくこともできる。
【0042】一つの工程における処理が完了するごと
に、作業者はその工程に対応する指示装置にある押ボタ
ンによって、コントローラ52に対して作業完了信号を
入力する。すると、その工程に対応するシフトレジスタ
内においてデータが順送りされる。例えば、最初の製品
Aのための処理が工程66fで完了したときにシフトレ
ジスタ56f内でデータが順送りされる。このため、そ
れまで最前位の記憶欄に記憶されていた“A”のデータ
が消去され、それまで2番目の記憶欄に記憶されていた
種類を示すデータが最前位の記憶欄に送られる。なお工
程66e〜66aでは処理が完了していないために、シ
フトレジスタ56e〜56aでは順送りがされない。各
シフトレジスタは、対応する工程で作業が完了するたび
に順送りされる。
に、作業者はその工程に対応する指示装置にある押ボタ
ンによって、コントローラ52に対して作業完了信号を
入力する。すると、その工程に対応するシフトレジスタ
内においてデータが順送りされる。例えば、最初の製品
Aのための処理が工程66fで完了したときにシフトレ
ジスタ56f内でデータが順送りされる。このため、そ
れまで最前位の記憶欄に記憶されていた“A”のデータ
が消去され、それまで2番目の記憶欄に記憶されていた
種類を示すデータが最前位の記憶欄に送られる。なお工
程66e〜66aでは処理が完了していないために、シ
フトレジスタ56e〜56aでは順送りがされない。各
シフトレジスタは、対応する工程で作業が完了するたび
に順送りされる。
【0043】図11は、すべてのシフトレジスタ56f
〜56aに順序を示すデータ「AACCAABB」が入
力され、シフトレジスタ56fは工程66fですでに6
回処理を完了したために6回順送りされ、その結果最前
位の記憶欄からBBの順序で種類データが記憶されるに
至ったことを示している。以下同様にシフトレジスタ5
6eは5回の順送り、56dは4回、56cは3回順送
りされたときの様子を示している。図11に例示される
ケースは工程66b,66aにおける処理が他の工程で
の処理よりも遅れた場合に対応し、工程66bに2個の
ワークが溜ったことを例示している。この場合、工程6
6bはまだ1回しか処理を完了しておらず、シフトレジ
スタ56bは1回しか順送りされていない。また工程6
6aではいまだ処理を完了しておらず、シフトレジスタ
56aでは1回も種類データが順送りされていない。
〜56aに順序を示すデータ「AACCAABB」が入
力され、シフトレジスタ56fは工程66fですでに6
回処理を完了したために6回順送りされ、その結果最前
位の記憶欄からBBの順序で種類データが記憶されるに
至ったことを示している。以下同様にシフトレジスタ5
6eは5回の順送り、56dは4回、56cは3回順送
りされたときの様子を示している。図11に例示される
ケースは工程66b,66aにおける処理が他の工程で
の処理よりも遅れた場合に対応し、工程66bに2個の
ワークが溜ったことを例示している。この場合、工程6
6bはまだ1回しか処理を完了しておらず、シフトレジ
スタ56bは1回しか順送りされていない。また工程6
6aではいまだ処理を完了しておらず、シフトレジスタ
56aでは1回も種類データが順送りされていない。
【0044】上記したように、本実施例の場合、各工程
ごとに対応するシフトレジスタが設けられており、1つ
の工程での処理が完了すると、その工程に対応するシフ
トレジスタで種類データの順送りがなされるために、工
程間で処理スピードに差があるような場合にも、生産ラ
イン上のワークの移動に対応した指示が可能となってい
る。
ごとに対応するシフトレジスタが設けられており、1つ
の工程での処理が完了すると、その工程に対応するシフ
トレジスタで種類データの順送りがなされるために、工
程間で処理スピードに差があるような場合にも、生産ラ
イン上のワークの移動に対応した指示が可能となってい
る。
【0045】なお指示装置64f〜64aの指示は、工
程の事情にあわせた多様な指示方法が採用され、例えば
部品指示用ランプの点灯、あるいは作業者への音による
表示等が行なわれる。なお指示内容に応じて各工程で用
いられる生産機械の自動段階を合せて実行させることも
できる。
程の事情にあわせた多様な指示方法が採用され、例えば
部品指示用ランプの点灯、あるいは作業者への音による
表示等が行なわれる。なお指示内容に応じて各工程で用
いられる生産機械の自動段階を合せて実行させることも
できる。
【0046】この実施例では、任意の工程でワークが生
産ラインから除去されても、ワークの移動と指示内容と
が対応し続けるような処理が用意されている。これは生
産ライン中の途中で不良品が発生したようなときに機能
する。図13は、シフトレジスタ56a〜56dに種類
のデータが記憶されており、シフトレジスタ56cに対
応する工程66cでワークBに不良が発生し、その工程
66cでワークBを生産ラインから除去したときに、そ
れに対応してシフトレジスタ群内で行なわれるデータ処
理の様子を示す。また図12はそのデータ処理のための
処理手順を示す。
産ラインから除去されても、ワークの移動と指示内容と
が対応し続けるような処理が用意されている。これは生
産ライン中の途中で不良品が発生したようなときに機能
する。図13は、シフトレジスタ56a〜56dに種類
のデータが記憶されており、シフトレジスタ56cに対
応する工程66cでワークBに不良が発生し、その工程
66cでワークBを生産ラインから除去したときに、そ
れに対応してシフトレジスタ群内で行なわれるデータ処
理の様子を示す。また図12はそのデータ処理のための
処理手順を示す。
【0047】まずワークが生産ラインから除去される
と、図12のステップS1によってステップS2以後に
進む。なお作業者はワークを生産ラインから除去したと
きに、指示装置64a〜64fに設けられているワーク
除去を示すボタンを押すものとする。このボタンが押さ
れると、ステップS2によってどの指示装置64a〜6
4fからワークが除去されたかを特定する。図13の場
合、シフトレジスタ56cに対応する工程66cでワー
クが除去されたことが特定される。ステップS2でシフ
トレジスタが特定されると、次にそのシフトレジスタの
最前位の記憶欄が特定される。この記憶欄はその工程で
除去されたワークに対応する。そしてひとつのシフトレ
ジスタとひとつの記憶欄が特定された後、ステップS3
で、その特定されたシフトレジスタにおいて、特定され
た記憶欄よりも後位の記憶欄に記憶されているデータ数
がカウントされる。図13の場合、3個がカウントされ
る。
と、図12のステップS1によってステップS2以後に
進む。なお作業者はワークを生産ラインから除去したと
きに、指示装置64a〜64fに設けられているワーク
除去を示すボタンを押すものとする。このボタンが押さ
れると、ステップS2によってどの指示装置64a〜6
4fからワークが除去されたかを特定する。図13の場
合、シフトレジスタ56cに対応する工程66cでワー
クが除去されたことが特定される。ステップS2でシフ
トレジスタが特定されると、次にそのシフトレジスタの
最前位の記憶欄が特定される。この記憶欄はその工程で
除去されたワークに対応する。そしてひとつのシフトレ
ジスタとひとつの記憶欄が特定された後、ステップS3
で、その特定されたシフトレジスタにおいて、特定され
た記憶欄よりも後位の記憶欄に記憶されているデータ数
がカウントされる。図13の場合、3個がカウントされ
る。
【0048】次にステップS5で特定されたシフトレジ
スタ(例示の場合56c)に対応する工程よりも前位の
工程に対応するシフトレジスタが検索される。この処理
はステップS4によって最前位の工程に至るまで繰返さ
れる。この結果ステップS5で、シフトレジスタ56
b,56aが検索されてゆく。ステップS5ではさら
に、検索されたシフトレジスタ56b,56aにおい
て、データの記憶されている最後位の記憶欄よりもステ
ップS3でカウントされた個数だけ前位の記憶欄を検索
する。この結果、シフトレジスタ56b,56aにおい
て、丸印の付された記憶欄が検索される。一つのシフト
レジスタの一つの記憶欄が特定され、それに対応するシ
フトレジスタと記憶欄が検索されたあと、特定ないし検
索された記憶欄に対して一斉に種類データが削除され
る。なお図12の場合、ステップS5が繰返し実行され
ることで、データが一斉に削除される。この結果、生産
ラインからのワークの除去に対応して、シフトレジスタ
群からデータが削除される。
スタ(例示の場合56c)に対応する工程よりも前位の
工程に対応するシフトレジスタが検索される。この処理
はステップS4によって最前位の工程に至るまで繰返さ
れる。この結果ステップS5で、シフトレジスタ56
b,56aが検索されてゆく。ステップS5ではさら
に、検索されたシフトレジスタ56b,56aにおい
て、データの記憶されている最後位の記憶欄よりもステ
ップS3でカウントされた個数だけ前位の記憶欄を検索
する。この結果、シフトレジスタ56b,56aにおい
て、丸印の付された記憶欄が検索される。一つのシフト
レジスタの一つの記憶欄が特定され、それに対応するシ
フトレジスタと記憶欄が検索されたあと、特定ないし検
索された記憶欄に対して一斉に種類データが削除され
る。なお図12の場合、ステップS5が繰返し実行され
ることで、データが一斉に削除される。この結果、生産
ラインからのワークの除去に対応して、シフトレジスタ
群からデータが削除される。
【0049】なお同等の処理がワークを追加する場合に
も行なわれる。例えば生産ラインの途中でワークが手直
しのために一旦除去されたあと、手直しの終了したワー
クが生産ラインに戻されるような場合にも同様の処理が
行なわれる。この場合にも、ステップS2でワークを追
加するシフトレジスタの特定の記憶欄を特定し、次にそ
れに対応するシフトレジスタの記憶欄が検索され、特定
された記憶欄と検索された記憶欄に一斉にデータを追加
する。図13の場合は、工程56cで新たに種類Bのワ
ークが追加され、それに対応してそれよりも前位のシフ
トレジスタにおいて種類Bを示すデータが追加された状
態ということもできる。なおデータの削除と追加が同時
に行なわれることも可能であり、例えばなんらかの原因
で、実際のワークの種類とデータとが対応しない場合に
は、データの削除と追加を同時に行うことでシフトレジ
スタ群内の種類データの修正が可能となる。
も行なわれる。例えば生産ラインの途中でワークが手直
しのために一旦除去されたあと、手直しの終了したワー
クが生産ラインに戻されるような場合にも同様の処理が
行なわれる。この場合にも、ステップS2でワークを追
加するシフトレジスタの特定の記憶欄を特定し、次にそ
れに対応するシフトレジスタの記憶欄が検索され、特定
された記憶欄と検索された記憶欄に一斉にデータを追加
する。図13の場合は、工程56cで新たに種類Bのワ
ークが追加され、それに対応してそれよりも前位のシフ
トレジスタにおいて種類Bを示すデータが追加された状
態ということもできる。なおデータの削除と追加が同時
に行なわれることも可能であり、例えばなんらかの原因
で、実際のワークの種類とデータとが対応しない場合に
は、データの削除と追加を同時に行うことでシフトレジ
スタ群内の種類データの修正が可能となる。
【0050】次に図14以後を参照して第2実施例につ
いて説明する。図14は第2実施例の生産指示装置のハ
ードウェア構成を示し、以下第1実施例と同等の部分に
は同一の番号を付して説明を省略し、第1実施例と異な
る点のみを説明する。この装置の場合、生産順序設定装
置50で予め設定された生産の順序に従って、種類デー
タが一旦入力用シフトレジスタ55に入力される。各工
程66e〜66aに対応してシフトレジスタ56e〜5
6aが設けられているが、前位のシフトレジスタ(例え
ば56a)は後位のシフトレジスタ(例えば56b)に
接続されており、後位のシフトレジスタでデータが順送
りされると、後位のシフトレジスタの最前位の記憶欄に
記憶されていた種類データが前位のシフトレジスタに入
力され、前位のシフトレジスタ内の種類データが記憶さ
れていない記憶欄のうちの最前位の記憶欄に入力された
種類データが記憶される。
いて説明する。図14は第2実施例の生産指示装置のハ
ードウェア構成を示し、以下第1実施例と同等の部分に
は同一の番号を付して説明を省略し、第1実施例と異な
る点のみを説明する。この装置の場合、生産順序設定装
置50で予め設定された生産の順序に従って、種類デー
タが一旦入力用シフトレジスタ55に入力される。各工
程66e〜66aに対応してシフトレジスタ56e〜5
6aが設けられているが、前位のシフトレジスタ(例え
ば56a)は後位のシフトレジスタ(例えば56b)に
接続されており、後位のシフトレジスタでデータが順送
りされると、後位のシフトレジスタの最前位の記憶欄に
記憶されていた種類データが前位のシフトレジスタに入
力され、前位のシフトレジスタ内の種類データが記憶さ
れていない記憶欄のうちの最前位の記憶欄に入力された
種類データが記憶される。
【0051】各シフトレジスタ56e〜56aは、対応
する各工程66e〜66aからの作業完了信号によって
種類データを順送りする。各工程66e〜66aに対応
して1つずつの指示装置64e〜64aが設けられてお
り、各指示装置64e〜64aの指示内容は対応するシ
フトレジスタ56e〜56aの最前位の記憶欄に記憶さ
れている種類データに対応して切換えられる。
する各工程66e〜66aからの作業完了信号によって
種類データを順送りする。各工程66e〜66aに対応
して1つずつの指示装置64e〜64aが設けられてお
り、各指示装置64e〜64aの指示内容は対応するシ
フトレジスタ56e〜56aの最前位の記憶欄に記憶さ
れている種類データに対応して切換えられる。
【0052】この装置によると、各工程における処理速
度が一定でなく、各工程に存在するワークの個数が複数
個となったり、あるいはゼロ個となるのに対応して、各
シフトレジスタ内の種類データ数が増減し、生産ライン
66内のワークの移動とシフトレジスタ群56内の種類
データの送りが対応し続ける。図15はその様子を例示
しており、工程66bの処理が一時的に遅れて複数のワ
ークが一つの工程内に集まっても、格別の問題はなく、
その工程で処理を必要とするワークと指示装置の指示内
容が対応する様が理解される。また、この方式による
と、生産ラインからのワークの除去と生産ラインへのワ
ークの追加に対応してシフトレジスタ群内での種類デー
タの削除と追加が容易になし得るという利点が得られ
る。図15はこの一例を示し、ワークBを一時的に除去
する場合には、その工程に対応するシフトレジスタから
そのワークに対応する種類データを削除するだけでよ
い。なおワークを追加する場合も同様である。
度が一定でなく、各工程に存在するワークの個数が複数
個となったり、あるいはゼロ個となるのに対応して、各
シフトレジスタ内の種類データ数が増減し、生産ライン
66内のワークの移動とシフトレジスタ群56内の種類
データの送りが対応し続ける。図15はその様子を例示
しており、工程66bの処理が一時的に遅れて複数のワ
ークが一つの工程内に集まっても、格別の問題はなく、
その工程で処理を必要とするワークと指示装置の指示内
容が対応する様が理解される。また、この方式による
と、生産ラインからのワークの除去と生産ラインへのワ
ークの追加に対応してシフトレジスタ群内での種類デー
タの削除と追加が容易になし得るという利点が得られ
る。図15はこの一例を示し、ワークBを一時的に除去
する場合には、その工程に対応するシフトレジスタから
そのワークに対応する種類データを削除するだけでよ
い。なおワークを追加する場合も同様である。
【0053】なお第2実施例の場合、各工程ごとのシフ
トレジスタ56e〜56aをレジスタとバッファとで構
成することも可能であり、最前位の記憶欄をレジスタと
し、次前位以後の記憶欄をバッファによって構成するこ
ともできる。
トレジスタ56e〜56aをレジスタとバッファとで構
成することも可能であり、最前位の記憶欄をレジスタと
し、次前位以後の記憶欄をバッファによって構成するこ
ともできる。
【0054】次に図16と17を参照して誤った指示を
予防する機能が付加された第3実施例について説明す
る。なおこの第3実施例は第1実施例の改良例について
説明するが、第2実施例のものについても同等の改良を
施すことが可能である。また図16において、第1実施
例と共通の部分には共通の番号を付して説明を省略し、
第1実施例と相違する点についてのみ説明する。
予防する機能が付加された第3実施例について説明す
る。なおこの第3実施例は第1実施例の改良例について
説明するが、第2実施例のものについても同等の改良を
施すことが可能である。また図16において、第1実施
例と共通の部分には共通の番号を付して説明を省略し、
第1実施例と相違する点についてのみ説明する。
【0055】図16において、生産順序設定装置50
は、生産順序を設定するとともに、設定した生産順序に
従って種類データを記憶しておく記憶手段74を備えて
いる。この記憶手段74はアドレス72によって、記憶
された種類データが読み出し可能となっている。種類デ
ータは、図17に示すように、生産順序に従ってアドレ
スの並びの順に記憶され、例えば図17の例はA,B,
Cの順序が設定された場合に対応している。また生産順
序が一定の周期で繰返す場合には、一周期分の種類デー
タを記憶しておくことでよく、図17の場合はA,B,
Cの順が繰返される順序が設定された場合を例示してい
る。この場合、記憶手段76は一種のリングバッファと
なっている。
は、生産順序を設定するとともに、設定した生産順序に
従って種類データを記憶しておく記憶手段74を備えて
いる。この記憶手段74はアドレス72によって、記憶
された種類データが読み出し可能となっている。種類デ
ータは、図17に示すように、生産順序に従ってアドレ
スの並びの順に記憶され、例えば図17の例はA,B,
Cの順序が設定された場合に対応している。また生産順
序が一定の周期で繰返す場合には、一周期分の種類デー
タを記憶しておくことでよく、図17の場合はA,B,
Cの順が繰返される順序が設定された場合を例示してい
る。この場合、記憶手段76は一種のリングバッファと
なっている。
【0056】この第3実施例の場合、パラレルライン5
1によって種類データとその種類データに対応するアド
レスが対になって分配レジスタ54に出力される。また
各工程ないし指示装置64d〜64aに対応するシフト
レジスタ56d〜56aは、図17に例示するように、
種類データとその種類データに対応するアドレスとを対
にした状態で順送り可能となっている。図中78d〜7
8aは、それぞれのシフトレジスタ56d〜56aごと
に設けられた比較レジスタであり、図17に図示的に示
されているように、最前位の記憶欄に記憶されている種
類のデータ(94のライン)と、その最前位の記憶欄に
記憶されているアドレス番号に記憶されているデータ
(96のライン)とを比較し、両種類のデータが一致し
ているか否かの比較を行なう。
1によって種類データとその種類データに対応するアド
レスが対になって分配レジスタ54に出力される。また
各工程ないし指示装置64d〜64aに対応するシフト
レジスタ56d〜56aは、図17に例示するように、
種類データとその種類データに対応するアドレスとを対
にした状態で順送り可能となっている。図中78d〜7
8aは、それぞれのシフトレジスタ56d〜56aごと
に設けられた比較レジスタであり、図17に図示的に示
されているように、最前位の記憶欄に記憶されている種
類のデータ(94のライン)と、その最前位の記憶欄に
記憶されているアドレス番号に記憶されているデータ
(96のライン)とを比較し、両種類のデータが一致し
ているか否かの比較を行なう。
【0057】明らかに、図16に示すシステムにおい
て、データの転送やシフトレジスタ内におけるデータの
順送りが正常に行なわれていれば、ライン94から送ら
れてくる種類データとライン96から送られてくる種類
データは一致するはずである。
て、データの転送やシフトレジスタ内におけるデータの
順送りが正常に行なわれていれば、ライン94から送ら
れてくる種類データとライン96から送られてくる種類
データは一致するはずである。
【0058】しかしながら、上記データ処理の際になん
らかの異常が生じると、両者のデータが一致しなくな
る。すなわち比較レジスタ78d〜78aによって、デ
ータが正常に処理されているか否かの比較が可能となっ
ており、異常が検出されたときに指示装置64d〜64
aに異常が表示される。これによって作業者は指示され
ている指示内容が異常であることを知ることが可能とな
り、ワークに対する誤処理が予防される。なおデータ処
理の間にデータに異常が生じた場合、生産順序の情報が
記憶手段76に記憶されているために迅速に復旧させる
ことができる。なお第2実施例に対しても、図16と同
様の機能を容易に追加することができる。
らかの異常が生じると、両者のデータが一致しなくな
る。すなわち比較レジスタ78d〜78aによって、デ
ータが正常に処理されているか否かの比較が可能となっ
ており、異常が検出されたときに指示装置64d〜64
aに異常が表示される。これによって作業者は指示され
ている指示内容が異常であることを知ることが可能とな
り、ワークに対する誤処理が予防される。なおデータ処
理の間にデータに異常が生じた場合、生産順序の情報が
記憶手段76に記憶されているために迅速に復旧させる
ことができる。なお第2実施例に対しても、図16と同
様の機能を容易に追加することができる。
【0059】図18は、さらに改良された第4の実施例
を示している。なお図18は図示の明確化のために1つ
の工程に対するもののみを示す。同様の構成がすべての
工程について設けられている。図18と図16の比較か
ら明らかに、図18の第4実施例では、各工程ごとに、
移動してきたワークの種類を判別する判別装置92が設
けられている。そして次の3種の比較レジスタを備えて
いる。
を示している。なお図18は図示の明確化のために1つ
の工程に対するもののみを示す。同様の構成がすべての
工程について設けられている。図18と図16の比較か
ら明らかに、図18の第4実施例では、各工程ごとに、
移動してきたワークの種類を判別する判別装置92が設
けられている。そして次の3種の比較レジスタを備えて
いる。
【0060】比較レジスタ78は、第3実施例と同様
に、シフトレジスタ56の最前位に記憶されている種類
データ(ライン94)と、最前位に記憶されているアド
レスの欄に記憶されているデータ(ライン96)とを比
較する。比較レジスタ80は、シフトレジスタ56の最
前位に記憶されている種類データ(94b)とワーク種
類判別装置92で判別された種類データ(ライン92
a)とを比較する。比較レジスタ90は、シフトレジス
タ56の最前位に記憶されているアドレスの欄に記憶さ
れている種類データ(ライン96b)とワーク種類判別
装置92で判別された種類データ(92b)とを比較す
る。
に、シフトレジスタ56の最前位に記憶されている種類
データ(ライン94)と、最前位に記憶されているアド
レスの欄に記憶されているデータ(ライン96)とを比
較する。比較レジスタ80は、シフトレジスタ56の最
前位に記憶されている種類データ(94b)とワーク種
類判別装置92で判別された種類データ(ライン92
a)とを比較する。比較レジスタ90は、シフトレジス
タ56の最前位に記憶されているアドレスの欄に記憶さ
れている種類データ(ライン96b)とワーク種類判別
装置92で判別された種類データ(92b)とを比較す
る。
【0061】明らかに、データ処理が正常になされ、か
つ予め設定された順序で生産ラインの生産が得られてい
る場合には、全部の比較レジスタ78,80,90で一
致する結果が得られる。これに対してなんらかの異常が
生じると、少なくとも1種の比較レジスタで不一致が発
生する。このように、この実施例によると、正常・異常
の判断対象がより広げられる。なお図18に例示されて
いるように、記憶装置76は種類データとアドレスとを
対応付けて記憶するものであればよく、必ずしも生産順
序に対応した順序のアドレスに種類データが記憶される
必要はない。
つ予め設定された順序で生産ラインの生産が得られてい
る場合には、全部の比較レジスタ78,80,90で一
致する結果が得られる。これに対してなんらかの異常が
生じると、少なくとも1種の比較レジスタで不一致が発
生する。このように、この実施例によると、正常・異常
の判断対象がより広げられる。なお図18に例示されて
いるように、記憶装置76は種類データとアドレスとを
対応付けて記憶するものであればよく、必ずしも生産順
序に対応した順序のアドレスに種類データが記憶される
必要はない。
【0062】またシフトレジスタ56に例示されている
ように、例えばB種の生産ロットは2ロットであり、C
種は1ロットであることが予め既知であるような場合に
は、シフトレジスタ内にロット数を加味して種類データ
を記憶するとよい。このようにすると、生産順序設定装
置50の側ではロット数を加味する必要がなくなる。
ように、例えばB種の生産ロットは2ロットであり、C
種は1ロットであることが予め既知であるような場合に
は、シフトレジスタ内にロット数を加味して種類データ
を記憶するとよい。このようにすると、生産順序設定装
置50の側ではロット数を加味する必要がなくなる。
【0063】
【発明の効果】請求項1ないし2の発明によると、ワー
クが一斉に移動するのでなく、個々的なタイミングで工
程間を移動し、ある工程では処理が終了しないうちに次
のワークが移動してくるような場合にも、処理の継続中
の工程には継続中の処理を指示する指示がなされ、処理
の終了した工程には次になすべき処理の種類を示す指示
がなされるために、一つの工程の処理の遅れによって全
工程の処理が遅れるといった事態の発生が防止される。
また生産ライン中での工程数の増減に対してシフトレジ
スタの数を増減するだけで対応することができ、指示装
置のメインテナンスが著しく容易化される。
クが一斉に移動するのでなく、個々的なタイミングで工
程間を移動し、ある工程では処理が終了しないうちに次
のワークが移動してくるような場合にも、処理の継続中
の工程には継続中の処理を指示する指示がなされ、処理
の終了した工程には次になすべき処理の種類を示す指示
がなされるために、一つの工程の処理の遅れによって全
工程の処理が遅れるといった事態の発生が防止される。
また生産ライン中での工程数の増減に対してシフトレジ
スタの数を増減するだけで対応することができ、指示装
置のメインテナンスが著しく容易化される。
【0064】また請求項3ないし4の発明によると、生
産ラインの途中でワークを除去したり、あるいはワーク
を追加するような場合にも、生産ライン上のワークの移
動と指示内容の対応関係を維持することができる。請求
項5ないし6の発明によるときも、請求項1ないし2と
ほぼ同様の効果が得られるほか、生産ラインの途中でワ
ークを除去したり、あるいはワークを追加する場合のデ
ータ処理が著しく容易となる。さらに請求項7ないし8
の発明によると、データ処理の過程で異常の生じたこと
が検出され、誤った指示をすることが予防される。
産ラインの途中でワークを除去したり、あるいはワーク
を追加するような場合にも、生産ライン上のワークの移
動と指示内容の対応関係を維持することができる。請求
項5ないし6の発明によるときも、請求項1ないし2と
ほぼ同様の効果が得られるほか、生産ラインの途中でワ
ークを除去したり、あるいはワークを追加する場合のデ
ータ処理が著しく容易となる。さらに請求項7ないし8
の発明によると、データ処理の過程で異常の生じたこと
が検出され、誤った指示をすることが予防される。
【図1】請求項1,2の発明の要部を図式的に示す図
【図2】請求項1,2の発明の作用を図式的に示す図
【図3】請求項3,4の発明の作用を図式的に示す図
【図4】請求項3,4の発明の作用を図式的に示す図
【図5】請求項3,4の発明の作用を図式的に示す図
【図6】請求項3,4の発明の作用を図式的に示す図
【図7】請求項5,6の発明の作用を図式的に示す図
【図8】請求項5,6の発明の作用を図式的に示す図
【図9】請求項5,6の発明の作用を図式的に示す図
【図10】第1実施例の指示装置のシステムブロック図
【図11】第1実施例のシフトレジスタ内のデータの送
りとワークの移動の様子を図式的に示す図
りとワークの移動の様子を図式的に示す図
【図12】データの追加・削除のための処理手順を示す
図
図
【図13】図12の処理によるデータの変更の様子を模
式的に示す図
式的に示す図
【図14】第2実施例の指示装置のシステムブロック図
【図15】第2実施例のシフトレジスタ内のデータの送
りとワークの移動の様子を図式的に示す図
りとワークの移動の様子を図式的に示す図
【図16】第3実施例の指示装置のシステムブロック図
【図17】第3実施例のシフトレジスタ内のデータの送
りとアドレスの送りと、データチェックの様子を示す図
りとアドレスの送りと、データチェックの様子を示す図
【図18】第4実施例のシフトレジスタ内のデータの送
りとアドレスの送りと、データチェックの様子を示す図
りとアドレスの送りと、データチェックの様子を示す図
【図19】従来技術を示す図
【図20】他の従来技術を示す図
【符号の説明】 52 コントローラ 56a〜f シフトレジスタ 64a〜f 指示装置 66a〜f 工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 15/00 - 15/02 G06F 17/60 B23Q 41/08
Claims (8)
- 【請求項1】 複数種の製品を混合して生産する生産ラ
インの各工程に、その工程で実施する処理の種類を逐次
指示する生産指示装置であって、 その生産ラインで生産する製品の種類の順序を予め設定
する生産順序設定装置と、生産ラインの 各工程ごとに設けられており、その工程で
実施する処理の種類を指示する指示装置の群と、 その生産順序設定装置で予め設定された順序に従って、
その生産ラインを移動するワークの移動に同期して、前
記指示装置群の指示内容を制御するコントローラとを有
し、 そのコントローラが、複数の記憶欄を備えこの記憶欄に記憶された記憶内容を
順送り可能とした記憶装置が生産ラインの各工程に対応
して設けられ、この記憶装置が当該各工程単位で独立し
て機能するようになっている シフトレジスタの群と、 そのシフトレジスタ群のそれぞれのシフトレジスタの複
数の記憶欄に前記生産順序設定装置で予め設定された順
序で種類データを入力し、1つの工程における処理が完
了するごとにその工程に対応するシフトレジスタ内で種
類データを順送りするシフトレジスタ群制御装置とを備
えていることを特徴とする生産指示装置。 - 【請求項2】 複数種の製品を混合して生産する生産ラ
インの各工程に、 その工程で実施する処理の種類を逐次指示する生産指示
方法であって、生産ラインの 各工程ごとに、その工程で実施する処理の
種類を指示する指示装置を設け、生産ラインの各工程に設けた 各指示装置ごとに、複数の
記憶欄を備えこの記憶欄に記憶された記憶内容を順送り
可能とした記憶装置が当該各指示装置単位で独立して機
能するシフトレジスタを設け、 予め設定された生産順序に従って、種類データを全シフ
トレジスタの記憶欄に入力し、 1つの工程における処理が完了するごとに、その工程に
対応するシフトレジスタ内で種類データを順送りし、 シフトレジスタ内の最前位の種類データに基づいて、そ
のシフトレジスタに対応する指示装置に、その工程で実
施する処理の種類を指示することを特徴とする生産指示
方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の生産指示装置におい
て、前記コントローラに、 ひとつのシフトレジスタ内のひとつの種類データ記憶欄
を特定する手段と、 その特定されたシフトレジスタ内において、その特定さ
れた記憶欄よりも後位の記憶欄に記憶されている種類デ
ータの個数をカウントする手段と、 その特定されたシフトレジスタに対応する工程よりも前
位の工程に対応するシフトレジスタにおいて、種類デー
タの記憶されている最後位の記憶欄よりも前記カウント
手段でカウントされた個数だけ前位の記憶欄を検索する
対応記憶欄検索手段と、 前記特定手段で特定されたシフトレジスタの記憶欄と前
記対応記憶欄検索手段で検索されたシフトレジスタの記
憶欄に対して、一斉に種類データを削除および/または
追加する種類データの削除・追加手段を付加したことを
特徴とする生産指示装置。 - 【請求項4】 予め設定された生産種類の順序を、生産
ラインからのワークの除去および/または生産ラインへ
のワークの追加に対応して修正し、その修正結果に基づ
いて、複数種の製品を混合して生産する生産ラインの各
工程に、その工程で実施する処理の種類を逐次指示する
生産指示方法であって、生産ラインの 各工程ごとに、その工程で実施する処理の
種類を指示する指示装置を設け、生産ラインの各工程に設けた 各指示装置ごとに、複数の
記憶欄を備えこの記憶欄に記憶された記憶内容を順送り
可能とした記憶装置が当該各指示装置単位で独立して機
能するシフトレジスタを設け、 予め設定された生産順序に従って、種類データを全シフ
トレジスタの複数の記憶欄に入力し、 ワークを除去および/または追加する工程に対応するシ
フトレジスタ内の除去および/または追加するワークに
対応する種類データの記憶欄を特定し、 その特定されたシフトレジスタ内において、その特定さ
れた記憶欄よりも後位の記憶欄に記憶されている種類デ
ータの個数をカウントし、 その特定されたシフトレジスタに対応する工程よりも前
位の工程に対応するシフトレジスタにおいて、種類デー
タの記憶されている最後位の記憶欄よりも前記カウント
処理でカウントされた個数だけ前位の記憶欄を検索し、 前記特定処理で特定されたシフトレジスタの記憶欄と前
記検索処理で検索されたシフトレジスタの記憶欄に対し
て、除去および/または追加するワークに対応する種類
データを一斉に削除および/または追加し、 1つの工程における処理が完了するごとに、その工程に
対応するシフトレジスタ内で種類データを順送りし、 シフトレジスタ内の最前位の種類データに基づいて、そ
のシフトレジスタに対応する指示装置に、その工程で実
施する処理の種類を指示することを特徴とする生産指示
方法。 - 【請求項5】 複数種の製品を混合して生産する生産ラ
インの各工程に、その工程で実施する処理の種類を逐次
指示する生産指示装置であって、 その生産ラインで生産する製品の種類の順序を予め設定
する生産順序設定装置と、生産ラインの 各工程ごとに設けられており、その工程で
実施する処理の種類を指示する指示装置の群と、 その生産順序設定装置で予め設定された順序に従って、
その生産ラインを移動するワークの移動に同期して、前
記指示装置群の指示内容を制御するコントローラとを有
し、 そのコントローラが、複数の記憶欄を備えこの記憶欄に記憶された記憶内容を
順送り可能とした記憶装置が生産ラインの各工程に対応
して設けられ、この記憶装置が当該各工程単位で独立し
て機能するようになっている シフトレジスタの群と、 そのシフトレジスタ群のうちの最後位の工程に対応する
シフトレジスタの複数の記憶欄に前記生産順序設定装置
で予め設定された順序で種類データを逐次入力し、1つ
の工程における処理が完了するごとにその工程に対応す
るシフトレジスタ内で種類データを順送りするととも
に、最前位にあった種類データをその工程の前位の工程
に対応するシフトレジスタの記憶欄に入力するシフトレ
ジスタ群制御装置とを備えていることを特徴とする生産
指示装置。 - 【請求項6】 複数種の製品を混合して生産する生産ラ
インの各工程に、その工程で実施する処理の種類を逐次
指示する生産指示方法であって、生産ラインの 各工程ごとに、その工程で実施する処理の
種類を指示する指示装置を設け、生産ラインの各工程に設けた 各指示装置ごとに、複数の
記憶欄を備えこの記憶欄に記憶された記憶内容を順送り
可能とした記憶装置が当該各指示装置単位で独立して機
能するシフトレジスタを設け、 予め設定された生産順序に従って、最後位の工程に対応
するシフトレジスタの複数の記憶欄に、種類データを逐
次入力し、 1つの工程における処理が完了するごとに、その工程に
対応するシフトレジスタ内で種類データを順送りすると
ともに、最前位にあった種類データをその工程の前位の
工程に対応するシフトレジスタの記憶欄に入力し、 シフトレジスタ内の最前位の種類データに基づいて、そ
のシフトレジスタに対応する指示装置に、その工程で実
施する処理の種類を指示することを特徴とする生産指示
方法。 - 【請求項7】 請求項1,3または5のいずれかに記載
の生産指示装置において、 前記生産順序設定装置によって予め設定された種類の順
序に含まれる種類データを記憶しておく、アドレスによ
って読み出し可能な記憶手段を付加し、 前記シフトレジスタ群は、種類データとアドレスを対に
して記憶するものであり、 シフトレジスタの最前位の種類データと、その種類デー
タに対応して記憶されているアドレスによって前記記憶
手段から読み出される種類データとを比較する手段と、 前記比較手段が不一致の比較結果を得たときに、異常表
示する手段が付加されたことを特徴とする生産指示装
置。 - 【請求項8】 請求項2,4または6のいずれかに記載
の生産指示方法において、 前記シフトレジスタとして、種類データとアドレスを対
にして記憶するシフトレジスタを用い、 生産する種類の順序が設定されたときに、その種類の順
序に含まれる種類データをアドレスによって読み出し可
能な記憶手段に記憶し、 前記シフトレジスタに種類データを入力する際に、種類
データとその種類データを記憶しているアドレスを対に
して入力し、 シフトレジスタの最前位の種類データが変化するたび
に、その最前位の種類データと、その種類データに対応
して記憶されているアドレスによって前記記憶手段から
読み出される種類データとを比較し、 比較の結果不一致のときに、異常表示する処理が付加さ
れたことを特徴とする生産指示方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11316195A JP3355862B2 (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | 生産指示装置と生産指示方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11316195A JP3355862B2 (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | 生産指示装置と生産指示方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08305410A JPH08305410A (ja) | 1996-11-22 |
JP3355862B2 true JP3355862B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=14605104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11316195A Expired - Fee Related JP3355862B2 (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | 生産指示装置と生産指示方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3355862B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003280723A (ja) * | 2002-03-25 | 2003-10-02 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 作業情報処理方法および作業情報処理システム |
US20150277416A1 (en) * | 2014-03-31 | 2015-10-01 | Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. | Method for Anomaly Detection in Discrete Manufacturing Processes |
CN112306018B (zh) * | 2020-10-27 | 2022-08-23 | 广东智源机器人科技有限公司 | 自动流程控制方法、装置、计算机设备和存储介质 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2823672B2 (ja) * | 1990-09-13 | 1998-11-11 | 本田技研工業株式会社 | 生産管理システム |
JP3125501B2 (ja) * | 1993-02-04 | 2001-01-22 | 日産自動車株式会社 | 生産管理装置 |
JP3189460B2 (ja) * | 1993-02-04 | 2001-07-16 | 日産自動車株式会社 | 生産管理装置 |
JPH0736983A (ja) * | 1993-06-28 | 1995-02-07 | Nissan Motor Co Ltd | 生産管理装置 |
-
1995
- 1995-05-11 JP JP11316195A patent/JP3355862B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08305410A (ja) | 1996-11-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |