JP3355752B2 - 木質系成形品の成形方法 - Google Patents

木質系成形品の成形方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は端部にアンダカット部
を有する木質系成形品の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木質繊維、化学繊維を主成分とす
る木質系材料を素材とし、これを上下の両型にて加圧圧
縮し、ドアトリムボードのような木質系成形品を成形す
る際、端部にアンダカット部を有する成形品は成形が困
難となる。このため、図7に示すように、木質系成形品
201においては、その主体部202を上下の両型にて
成形し、アンダカット部に相当する部分においては別部
品203より形成してから、前記主体部202に組付け
ているのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の方法に
よれば、木質系成形品である主体部202に対し、アン
ダカット部をなす別部品203を製作する工数や、これ
を組付ける工数が必要となり、コスト高となるととも
に、組付けのバラツキによる不具合も発生する。この発
明の目的は、前記した従来の問題点に鑑み、主体部の成
形と同時にその主体部に連続してアンダカット部を一体
に成形することで、部品点数を最小限になしてコスト低
減を図るとともに、組付けによるバラツキを解消するこ
とができる木質系成形品の成形方法を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、端部にアンダカット部を有する木質系
成形品を成形する方法であって、型開き状態にある上下
の両型のうち、下型の型面上に木質系材料をセットした
後、前記下型に向けて上型を下降させ、該上型の側部寄
りに弾性的に支持された先行パッドを前記木質系材料に
押圧することで、前記アンダカット部に対応するアンダ
カット部用材料を残して前記木質系材料の端部寄り部分
を加圧圧縮させる予備成形工程と、引続いて、前記上型
を下死点まで下降させて、該上型の型面と前記下型の型
面によって前記木質系材料の主体部を加圧圧縮させると
同時に、前記上型に進退可能に組付けられたスライドカ
ムを前記先行パッド側面の成形面に向けて前進させて前
記アンダカット部用材料を加圧圧縮させることで、主体
部とアンダカット部とを連続して一体に有する木質系成
形品を成形する成形工程と、その後、前記上型を元の位
置まで上昇させるとともにスライドカムを後退させ、さ
らに、先行パッドを前記アンダカット部から脱型する位
置まで後退させて前記木質系成形品を取出す脱型工程
と、を備えている。
【0005】
【作用】前記したように構成される木質系成形品の成形
方法において、予備成形工程では、先行パッドを木質系
材料に押圧することで、木質系材料の一部であるアンダ
カット部用材料を残して前記木質系材料の端部寄り部分
を加圧圧縮させる。引続く成形工程では、上型の型面と
下型の型面によって前記木質系材料の主体部を加圧圧縮
させると同時に、前記上型に進退可能に組付けられたス
ライドカムを先行パッド側面のアンダカット部用成形面
に向けて前進させて前記アンダカット部用材料を加圧圧
縮させることで、主体部とアンダカット部とを連続して
一体に有する木質系成形品を成形することができる。そ
の後、脱型工程では、先行パッドをアンダカット部から
脱型する位置まで後退させることで、アンダカット部を
損傷させることなく木質系成形品を取出すことができ
る。
【0006】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜図6にし
たがって説明する。木質系成形品の成形方法に用いるプ
レス型装置を断面で表わした図1において、型開き状態
にある上下の両型1,11のうち、下型1の型面2の側
方には、押出シリンダ3によって進退される側壁プレー
ト4が配設されている。下型1に対し昇降動作される上
型11の側部寄りには下向きに開口する第1凹部13
と、該第1凹部13に仕切壁14を隔てて上向きに開口
する第2凹部15とがそれぞれ形成されており、第1凹
部13には、上型11の型面12の端部に連続して型面
17を有する昇降型16と先行パッド21とがそれぞれ
配設されている。
【0007】昇降型16は、作動コマ26、従動カム2
4及び引上げばね19によって昇降動作されるもので、
昇降型16の上端面に立設されたロッド18の先端は仕
切壁14を貫通して第2凹部15内に突出されており、
該ロッド18の先端には引上げばね19によって上方へ
弾発された従動カム24が固着されている。
【0008】前記従動カム24には、前記作動コマ26
に張出し状に形成されたガイドレール27に沿って滑走
するローラ25が回転自在に組付けられる一方、前記作
動コマ26は作動シリンダ28のロッド29先端部に結
合されている。そして図1に示すように、作動シリンダ
28によって作動コマ26が前進端位置に配置されるこ
とで従動カム26を介して昇降型16が下降端位置に配
置され、図6に示すように、作動コマ26が後退端位置
に配置されることで、従動カム24及び引上げばね19
を介して昇降型16が上昇端位置に配置されるようにな
っている。
【0009】前記上型11の第1凹部13内において、
前記昇降型16の側方に対面して支持体31がガイドロ
ッド30によって横方向へスライド可能に組付けられて
いる。前記支持体31の下面には、ばね32によって下
方へ弾発された先行パッド21がガイドロッド33によ
って昇降自在に支持されている。この先行パッド21の
下面には、上型11の型面12に対し、昇降型16下面
の型面17を間に挟んで連続する型面22が形成される
とともに、同先行パッド21の側部には成形品101の
アンダカット部103の形状に対応するアンダカット部
用成形面23が形成されている。
【0010】前記支持体31は押圧ばね34によって前
記昇降型16に向けて弾発され、同支持体31と昇降型
16との対向面には、係脱可能に噛会う係合歯35,3
6がそれぞれ形成されている。そして、図1に示すよう
に、昇降型16が下降端位置に配置されたときには、支
持体31が押圧ばね34の弾発力に抗して左側へスライ
ドされることで、先行パッド21が作用位置に配置され
る。この作用位置において、支持体31と昇降型16と
の各係合歯35,36の歯先面が当接することで、前記
先行パッド21が作用位置に保持される。さらに、図6
に示すように、昇降型16が上昇端位置に配置されたと
きには、前記各係合歯35,36が噛合い動作されなが
ら支持体31が押圧ばね34の弾発力によって右側へス
ライドされ、同支持体31と一体に先行パッド21が脱
型位置に配置されるようになっている。
【0011】前記上型11の端部寄り下面には、先行パ
ッド21のアンダカット部用成形面23と協働してアン
ダカット部103を成形するためのスライドカム41が
斜め方向へ進退可能に組付けられている。前記スライド
カム41は、戻しばね42によって後退方向へ弾発され
る一方、下型1上には、前記スライドカム41を戻しば
ね42の弾発力に抗して斜め下方へ前進させる固定カム
5が取付けられている。
【0012】次に、前記したように構成されるこの実施
例のプレス型装置の作用と共に成形品101の成形方法
を説明する。図1に示すように、上型11が上死点にあ
り上下の両型1,11が型開きされるとともに、作動シ
リンダ28によって作動コマ26が前進端位置まで移動
され、作業カム24と共に昇降型16が下降端位置に配
置され、支持体31と共に先行パッド21が作用位置に
配置された状態において、下型1の型面2上に、木質繊
維、化学繊維を主成分とする木質系材料111がセット
される。
【0013】ここで、上型11が下降される。上型11
の下降にともない、まず、図2に示すように先行パッド
21の型面22が木質系材料111の端部寄り上面に当
接し、引続く上型11の下降にともない、図3に示すよ
うに、木質系材料111の一部であるアンダカット部用
材料113を残して同木質系材料111の端部寄り部分
が前記先行パッド21によって加圧圧縮されて予備成形
される。
【0014】前記予備成形工程において、押出シリンダ
3によって側壁プレート4が前進され、前記アンダカッ
ト部用材料113が先行パッド21のアンダカット用成
形面23に向けて押込まれる。
【0015】引続いて前記上型11が下死点まで下降さ
れる成形工程では、図4に示すように、上型11の型面
12、昇降型16の型面17及び先行パッド21の型面
22と、下型1の型面2との間において、前記木質系材
料111が加圧圧縮されて木質系成形品101の主体部
102が成形されると同時に固定カム5のカム面に沿っ
てスライドカム41が斜め下方の前進端位置まで前進さ
れ、そのスライドカム41と先行パッド21のアンダカ
ット部用成形面23との間にアンダカット部用材料11
3が加圧圧縮されることで、前記主体部102と、その
端部に連続するアンダカット部103とを一体に有する
木質成形品101が成形される。
【0016】前記木質成形品101が成形された後、上
型11が元の型開き位置まで上昇される間において、ま
ず、図5に示すように、スライドカム41が戻しばね4
2の弾発力によって元の後退端位置まで後退される。次
に、図6に示すように、作動シリンダ28によって作動
コマ26が引込まれる。そして、ガイドレール27とロ
ーラ25及び引上げばね19の弾発力によって従動カム
24とともに昇降型16が上昇端位置まで上昇される。
すると、押圧ばね34の弾発力によって支持体31とと
もに、先行パッド21が脱型位置まで移動され、これに
よって前記アンダカット部103から先行パッド21が
抜け出る。これによって、前記木質系成形品101が容
易に取出される。
【0017】その後、再び、作動シリンダ28によって
作動コア26が押出され、従動カム24とともに昇降型
16が下降端位置に配置され、支持体31と共に先行パ
ッド21が押圧ばね34の弾発力に抗して元の作用位置
までスライドされることで、木質系成形品101の成形
工程の1サイクルが完了する。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
主体部の成形と同時に、その主体部に連続してアンダカ
ット部を一体に成形して木質系成形品を容易に成形する
ことができるため、部品点数を最小限になしてコスト低
減を図るとともに、組付けによるバラツキを解消するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の木質系成形品の成形方法
に用いられる上下の両型が型開きされ木質系材料がセッ
トされた状態を示す断面図である。
【図2】同じく上型の先行パッドが下型の木質系材料の
上面に当接する位置まで下降された状態を示す断面図で
ある。
【図3】同じく木質系材料が先行パッドによって予備成
形された状態を示す断面図である。
【図4】同じく上型が下死点まで下降し主体部とアンダ
カット部とを一体に備えた成形品が成形された状態を示
す断面図である。
【図5】同じく上型の上昇にともないスライドカムが光
の位置まで後退された状態を示す断面図である。
【図6】同じく成形品のアンダカット部から先行パッド
が脱型された状態を示す断面図である。
【図7】従来の木質系成形品を示す断面図である。
【符号の説明】
1 下型 2 型面 11 上型 12 型面 21 先行パッド 23 アンダカット部用成形面 41 スライドカム 101 成形品 102 主体部 103 アンダカット部 111 木質系材料 113 アンダカット部用材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27N 5/00 B29C 43/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部にアンダカット部を有する木質系成
    形品を成形する方法であって、 型開き状態にある上下の両型のうち、下型の型面上に木
    質系材料をセットした後、前記下型に向けて上型を下降
    させ、該上型の側部寄りに弾性的に支持された先行パッ
    ドを前記木質系材料に押圧することで、前記アンダカッ
    ト部に対応するアンダカット部用材料を残して前記木質
    系材料の端部寄り部分を加圧圧縮させる予備成形工程
    と、 引続いて、前記上型を下死点まで下降させて、該上型の
    型面と前記下型の型面によって前記木質系材料の主体部
    を加圧圧縮させると同時に、前記上型に進退可能に組付
    けられたスライドカムを前記先行パッド側面の成形面に
    向けて前進させて前記アンダカット部用材料を加圧圧縮
    させることで、主体部とアンダカット部とを連続して一
    体に有する木質系成形品を成形する成形工程と、 その後、前記上型を元の位置まで上昇させるとともにス
    ライドカムを後退させ、さらに、先行パッドを前記アン
    ダカット部から脱型する位置まで後退させて前記木質系
    成形品を取出す脱型工程と、を備えていることを特徴と
    する木質系成形品の成形方法。
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