JP3355750B2 - 感熱孔版用原紙の製造方法 - Google Patents

感熱孔版用原紙の製造方法

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JP3355750B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲンランプ、キセ
ノンランプ、フラッシュバルブなどによる閃光照射や赤
外線照射、レーザー光線等のパルス的照射、あるいはサ
ーマルヘッド等によって穿孔製版される感熱孔版用原
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より感熱孔版印刷に用いられる感熱
孔版用原紙としては、ポリエステルフィルムや塩化ビニ
リデンフィルム、あるいはポリプロピレンフィルム等の
熱可塑性樹脂フィルムと、天然繊維や合成繊維からなる
薄葉紙、不織布、スクリーン紗等によって構成された多
孔性支持体とを接着剤で貼り合わせた構造のものが知ら
れている(特開昭51−2512号公報、特開昭57−
182495号公報、特開昭58−147396号公
報、特開昭59−115898号公報など)。
【0003】しかしながら、これら従来の感熱孔版用原
紙は印刷された画像の鮮明性の点で、必ずしも満足のい
くものではなかった。
【0004】なお本発明でいう感熱孔版印刷とは、印刷
原稿の文字や図形に対応して前記のサーマルヘッド等に
より感熱孔版用原紙のフィルムを溶融穿孔させてマスタ
ーを作成し、該マスターの支持体側から印刷用インキを
供給してフィルムの穿孔部分を通して浸出せしめ、該マ
スターのフィルム面に接した印刷用紙に印刷するもので
ある。
【0005】従来の感熱孔版用原紙を用いた印刷物の画
像鮮明性が十分でない理由としては種々考えられるが、
その一つは支持体を構成する繊維に起因するものであ
る。例えば、従来から最も多く使用されている天然繊維
からなる薄葉紙は繊維の太さが太く、かつ不均一である
ため、インキの透過性が不均一になり、印刷がかすれた
り、また、フィルムの穿孔部分に存在する繊維によって
ベタ印刷での白抜けが発生するなどの欠点があった。
【0006】これらの欠点を改良するため、支持体の繊
維の太さを細くしたり均一化する目的で、ポリエステル
繊維やポリプロピレン繊維などの合成繊維を主体とする
抄造紙や不織布を用いた感熱孔版用原紙が提案されてい
る。同時に、支持体繊維の目付量をできるだけ少なくす
るなどの対策がとられている(特開昭59−2896号
公報、特開昭59−16793号公報、特開平2−67
197号公報など)。
【0007】しかしながら、これら合成繊維を主体とす
る抄造紙や不織布は、天然繊維からなる薄葉紙に比較し
て画像鮮明性は向上するものの、まだ十分に満足のいく
ものではなかった。また、より高精細な印刷画像の要求
に対しても十分に対応できていないのが実状である。
【0008】さらにまた、支持体繊維の目付量を少なく
すると、印刷物を重ねたときに裏写りしやすいという欠
点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決し、印刷画像の鮮明性に優れ、かつ裏写りする
ことのない感熱孔版用原紙の製造方法を提供しようとす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者らは感熱孔版用原紙の支持体の機能および
インキの浸出メカニズムについて鋭意研究し本発明を完
成したものである。すなわち本発明の感熱孔版用原紙の
製造方法は、未延伸熱可塑性樹脂フィルムと、未延伸熱
可塑性樹脂繊維からなる多孔性支持体とを熱圧着した
後、二軸共延伸することを特徴とする感熱孔版用原紙の
製造方法であり、本発明によれば、熱可塑性樹脂フィル
ムに熱可塑性樹脂繊維からなる多孔性支持体が積層され
てなる感熱孔版用原紙であって、該多孔性支持体の開孔
面積分率が5〜80%であり、かつ開孔平均直径が5〜
100μmである感熱孔版用原紙が得られる。
【0011】本発明における熱可塑性樹脂フィルムは、
例えばポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポ
リエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンまた
はその共重合体など従来公知のものが用いられるが、穿
孔感度の点からポリエステルフィルムが特に好ましく用
いられる。
【0012】ポリエステルフィルムに用いられるポリエ
ステルとして好ましくは、ポリエチレンテレフタレー
ト、エチレンテレフタレートとエチレンイソフタレート
との共重合体、ヘキサメチレンテレフタレートとシクロ
ヘキサンジメチレンテレフタレートとの共重合体等を挙
げることができる。穿孔感度を向上するために特に好ま
しくは、エチレンテレフタレートとエチレンイソフタレ
ートとの共重合体、ヘキサメチレンテレフタレートとシ
クロヘキサンジメチレンテレフテレートとの共重合体等
を挙げることができる。
【0013】本発明における熱可塑性樹脂フィルムは、
通常延伸された方が好ましく、従来公知のTダイ法、イ
ンフレーション法等によって製造することができる。例
えば、Tダイ法ではポリマーをキャストドラム上に押し
出すことによって未延伸フィルムを作製し、次いで加熱
ロール群により縦延伸し、また必要に応じてテンター等
に供給して横延伸することができる。口金のスリット
幅、ポリマーの吐出量、キャストドラムの回転数を調整
することによって、未延伸フィルムの厚さを調整するこ
とができ、また、加熱ロール群の回転速度を調整した
り、テンターの設定幅を変更することによって所望の延
伸倍率で延伸することができる。
【0014】なお、ポリエステルフィルムを製造する場
合には、ポリマーの固有粘度は通常好ましくは0.6以
上、より好ましくは0.65以上である。固有粘度が
0.6より低いと製膜安定性が低下し、特に薄物のキャ
ストが困難となるおそれがある。
【0015】本発明における熱可塑性樹脂フィルムには
必要に応じて、難燃剤、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、帯電防止剤、顔料、染料、脂肪酸エステル、ワ
ックス等の有機滑剤あるいはポリシロキサン等の消泡剤
等を配合することができる。
【0016】さらには必要に応じて易滑性を付与するこ
ともできる。易滑性付与方法としては特に制限はない
が、例えば、クレー、マイカ、酸化チタン、炭酸カルシ
ウム、カオリン、タルク、湿式あるいは乾式シリカなど
の無機粒子、アクリル酸類、スチレン等を構成成分とす
る有機粒子等を配合する方法、内部粒子による方法、界
面活性剤を塗布する方法等がある。
【0017】本発明における熱可塑性樹脂フィルムの厚
さは、通常好ましくは0.1〜10μmであり、より好
ましくは0.1〜5.0μm、特に好ましくは0.1〜
3.0μmである。厚さが10μmを超えると穿孔性が
低下する場合があり、0.1μmより薄いと製膜安定性
が悪化する場合がある。
【0018】本発明における熱可塑性樹脂フィルムは、
結晶融解エネルギー(ΔHu1 )が好ましくは3〜11
cal/g、より好ましくは5〜10cal/gであ
る。ΔHu1 が3cal/g未満では穿孔部の独立穿孔
性が低下して印刷画像が滲んだ画像となりやすい。逆に
ΔHu1 が11cal/gを超えると穿孔感度が低下す
る。
【0019】本発明における熱可塑性樹脂繊維は、例え
ばポリエステル、ポリアミド、ポリフェニレンサルファ
イド、ポリアクリロニトリル、ポリプロピレン、ポリエ
チレンまたはその共重合体など従来公知のものが用いら
れるが、原紙の穿孔時の熱安定性の点からポリエステル
が特に好ましく用いられる。ポリエステルとして好まし
くは、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフテレー
ト、エチレンテレフテレートとエチレンテレフタレート
との共重合体等を挙げることができる。穿孔時の熱寸法
安定性の点から特に好ましくは、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレート等を挙げることがで
きる。これらのポリマーには必要に応じて難燃剤、熱安
定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、顔料、
染料、脂肪酸エステル、ワックス等の有機滑剤あるいは
ポリシロキサン等の消泡剤等を配合することができる。
【0020】本発明における熱可塑性樹脂繊維からなる
多孔性支持体は、支持体を平面的に観察した場合におい
て、支持体の形成する開孔部の面積分率が5〜80%、
好ましくは10〜50%である。開孔面積分率が5%未
満ではインキの透過性が劣るため、印刷画像がかすれて
鮮明性が低下する。80%を超えるとインキの保持性が
低下するため、印刷画像がにじんだものとなり、また、
裏写りしやすくなる。
【0021】なお、本発明でいう開孔面積分率とは、支
持体のある一定面積を平面的に観察した場合に、開孔部
の占める面積を100分率で表したものである。
【0022】また、本発明における熱可塑性樹脂繊維か
らなる多孔性支持体は、支持体の形成する開孔部の平均
直径が5〜100μm、好ましくは10〜60μm、よ
り好ましくは10〜30μmである。平均直径が5μm
未満ではインキの透過性が劣るため、印刷画像がかすれ
て鮮明性が低下する。100μmを超えるとインキの保
持性が低下するため、印刷画像がにじんだり、また、裏
写りしやすくなる。なお、本発明でいう平均直径とは開
孔部を円と見なしたときの等価円直径である。
【0023】本発明における多孔性支持体は、好ましく
は繊維同士がその交絡点において、互いに不規則に融着
した網状体を形成してなり、かつ融着部の繊維交絡点に
おいて薄い膜状の襞を形成してなる。つまり、支持体の
繊維同士が、薄膜の襞を形成してなる融着部を持った網
状体とすることにより、支持体の強度が安定するととも
に、均一な開孔形態を形成することができ、印刷インキ
の保持性と透過性のバランスのとれた原紙とすることが
できるものである。本発明では、このような襞を形成し
てなる融着点が、支持体の平均的な面において、通常好
ましくは1mm2 当たり10個以上、より好ましくは1
00個以上あるのが望ましい。襞を形成してなる融着点
が10個未満の場合、支持体としての強度が不足するだ
けでなく、支持体の開孔形状が不均一になり、インキの
保持性が低下し、印刷画像の裏写りが生じやすくなる。
【0024】本発明における多孔性支持体の繊維目付量
は、通常好ましくは2〜20g/m2 であり、より好ま
しくは5〜15g/m2 である。繊維目付量が20g/
2を超えると、インキの透過性が低下して画像鮮明性
が低下する。また繊維目付量が2g/m2 より少ないと
支持体として十分な強度を得られない。
【0025】また、多孔性支持体を構成する熱可塑性樹
脂繊維の直径は通常好ましくは1〜60μm、より好ま
しくは3〜30μmであり、特に好ましくは5〜20μ
mである。直径が1μmより小さいと支持体としての強
度が不足し、また、耐熱性にも劣る。直径が60μmよ
り大きいと支持体の厚さと繊維目付量が不均一性となり
やすく、インキの透過が不均一になりやすい。
【0026】本発明において、多孔性支持体を構成する
熱可塑性樹脂繊維は延伸配向されていることが好まし
い。通常、複屈折(Δn)は好ましくは0.1以上、よ
り好ましくは0.14以上である。複屈折が0.1未満
であると、繊維強度が低く、支持体強度が不足する。
【0027】本発明において、多孔性支持体を構成する
繊維の結晶化度は、通常好ましくは35%以上であり、
より好ましくは40%以上である。結晶化度が35%よ
り低いと、支持体としての耐熱性が不足する。
【0028】本発明における熱可塑性樹脂繊維からなる
多孔性支持体は、短繊維を抄紙した抄造紙であってもよ
いし、不織布や織物でもよいし、スクリーン紗などであ
ってもよいが、製造コストの点で不織布がより好ましく
用いられる。
【0029】不織布はフラッシュ紡糸法、メルトブロー
紡糸法、スパンボンド紡糸法など従来公知の直接溶融紡
糸法よって作製することができる。例えば、メルトブロ
ー紡糸法では、溶融したポリマーを口金から吐出するに
際して、口金周辺部から熱風を吹き付け、該熱風によっ
て吐出したポリマーを細繊度化せしめ、ついで、しかる
べき位置に配置したネットコンベア上に吹き付けて捕集
し、ウエブを形成して製造される。ポリマー吐出量、熱
風温度、熱風流量、コンベア移動速度等を適宜調整する
ことにより、ウエブの目付や単糸繊度を任意に設定する
ことができる。
【0030】同様にスパンボンド法では、口金から吐出
したポリマーをエアエジェクターによって牽引し、得ら
れたフィラメントを衝突板に衝突させて繊維を開繊し、
コンベア状に捕集してウエブを形成して製造される。ポ
リマー吐出量、コンベア速度を適宜設定することによ
り、ウエブの繊維目付量を任意に設定できる。
【0031】本発明における多孔性支持体は、インキと
の親和性を付与するために必要に応じて構成する繊維の
表面に酸、アルカリ等の化学処理、コロナ処理、低温プ
ラズマ処理等を施してもよい。
【0032】本発明における原紙は、上記の熱可塑性樹
脂フィルムと熱可塑性樹脂繊維からなる多孔性支持体と
を積層一体化して作られる。積層はフィルムの穿孔感度
を低下させない条件で接着剤を用いて接着してもよい
し、接着剤を用いることなくフィルムと支持体とを熱融
着してもよい。印刷鮮明性および製造コストの点から
は、接着剤を用いることなく熱融着するのが好ましい。
【0033】熱融着するには、通常、熱可塑性樹脂フィ
ルムと多孔性支持体とを加熱しつつ直接貼り合わせる熱
圧着により行われる。熱圧着の方法は特に限定されるも
のではないが、加熱ロールによる熱圧着がプロセス性の
点から特に好ましい。
【0034】熱圧着は熱可塑性樹脂フィルムを製膜した
後に、延伸工程の前段階で行うのが好ましい。すなわ
ち、未延伸の熱可塑性樹脂フィルムに、同じく未延伸の
熱可塑性樹脂繊維からなる多孔性支持体を積層して熱圧
着するのがより好適である。熱圧着温度は熱可塑性フィ
ルムのガラス転移温度(Tg)と冷結晶化温度(Tc
c)との間が好ましく、Tg+10℃〜Tg+50℃が
特に好ましい。
【0035】本発明においては、未延伸の熱可塑性樹脂
フィルムと未延伸の熱可塑性樹脂繊維からなる多孔性支
持体と熱圧着した状態で共延伸することが特に好まし
い。熱圧着した状態で共延伸することにより、フィルム
と支持体とは一体で剥離することなく好適に延伸するこ
とができる。この時、支持体の繊維はその交絡点で互い
に不規則に融着した状態で延伸されるため、支持体とし
て好適な網状体を形成することができ、かつ該融着部に
おいて薄膜状の襞が形成される。また、両者を一体で共
延伸することにより、繊維が補強体として作用するの
で、フィルムの厚さが薄くても破れたりすることがな
く、極めて製膜安定性に優れ、結果として製造コストの
安価な原紙を得ることができる。
【0036】共延伸の方法は特に限定されないが、フィ
ルムの穿孔感度向上および多孔性支持体を形成する繊維
の均一分散性の点で二軸延伸が好ましい。二軸延伸は逐
次二軸延伸、同時二軸延伸のいずれの方法であってもよ
い。逐次二軸延伸の場合、縦方向、横方向の順に延伸す
るのが一般的であるが、逆に延伸してもよい。延伸温度
は熱可塑性フィルムのガラス転移温度(Tg)と冷結晶
化温度(Tcc)との間であるのが好ましい。延伸倍率
は特に限定されるものではなく、用いる熱可塑性ポリマ
ーの種類や原紙に要求される感度等によって適宜決定さ
れるが、通常は縦、横それぞれ2〜5倍程度が適当であ
る。また、二軸延伸後、縦または横、あるいは縦横に再
延伸してもかまわない。
【0037】さらに、二軸延伸後の本発明原紙を熱処理
するのが好ましい。熱処理することにより、フィルムの
穿孔感度を向上することができ、また、支持体に耐熱性
を付与することができる。熱処理温度は特に限定される
ものではなく、用いる熱可塑性ポリマーの種類によって
適宜決定されるが、通常は100〜240℃、時間は
0.5〜60秒程度が適当である。
【0038】本発明に用いる未延伸熱可塑樹脂繊維の結
晶化度は、通常好ましくは20%以下、より好ましくは
15%以下、特に好ましくは10%以下である。結晶化
度が20%を超えると、繊維同士の融着が不十分とな
り、延伸時に良好な網状体が形成されにくい。また、フ
ィルムとの融着も不十分になるおそれがある。また、未
延伸ポリエステル繊維の配向度は低いものが望ましく、
通常、複屈折(Δn)は好ましくは0.03以下、より
好ましくは0.01以下が好適である。複屈折が0.0
3を超えると、未延伸樹脂フィルムとの共延伸が困難と
なる。
【0039】本発明においては、原紙を構成する熱可塑
性樹脂フィルムの固有の融点(Tm1 )と多孔性支持体
を形成する熱可塑性樹脂繊維の固有の融点(Tm2 )と
は、Tm1 <Tm2であり、かつその温度差が20℃以
上であることが肝要である。温度差が20℃未満では支
持体の耐熱性が不十分となる。
【0040】本発明においては、原紙を構成する熱可塑
性樹脂フィルムと多孔性支持体間の剥離強度は好ましく
は1g/25mm以上、より好ましくは5g/25mm
以上、特に好ましくは10g/25mm以上である。剥
離強度が1g/25mmより小さいと、原紙を印刷機に
供給搬送する際に原紙にシワが発生したり、場合によっ
ては破れが生じたりする。
【0041】本発明においては、原紙を構成するフィル
ム面には穿孔時のスティック防止のため離型剤を塗布す
ことが好ましい。離型剤としては、シリコーンオイ
ル、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、界面活性剤等か
らなる従来公知のものを用いることができるが、以下に
示す離型剤が特に好ましい。
【0042】すなわち、水に溶解、乳化または懸濁する
石油系ワックス(A)、植物性ワックス(B)およびオ
イル状物質(C)の混合物を主成分とする離型剤が特に
好適である。ここで、主成分とは上記(A)、(B)お
よび(C)の混合物の占める重量比率が50%以上が好
ましく、さらに好ましくは60%以上であることを言
う。
【0043】石油系ワックスとしてはパラフィンワック
ス、マイクロクリスタリンワックス、酸化ワックス等を
挙げることができる。中でも酸化ワックスの使用が特に
好ましい。
【0044】また、植物性ワックスとしてはキャンデラ
ワックス、カルナウパワックス、木ロウ、オリキューリ
ーワックス、さとうきびロウ等が挙げられるが、本発明
においては特に下記化合物からなる組成物が好ましい。
【0045】すなわち、{ロジンまたは不均化ロジン、
または水添ロジン・α、β置換エチレン(α置換基:カ
ルボキシル、β置換基:水素、メチルまたはカルボキシ
ル)添加物}・アルキルまたはアルケニル(各炭素数1
〜8)ポリ(繰り返し単位:1〜6)アルコールのエス
テル添加物を用いるのが特に好ましい。
【0046】石油系ワックスと植物性ワックスとの混合
比率は10/90〜90/10重量%が好ましく、さら
に好ましくは20/80〜80/20重量%、より好ま
しくは30/70〜70/30重量%である。植物性ワ
ックスを10重量%以上とするのは、水に乳化あるいは
懸濁させる場合の均一分散性が良好で、均一な塗布膜を
得るのに好適であることによる。また、石油系ワックス
を10重量%以上とすると塗布膜の易滑性が良好で、高
速穿孔時の走行性がよい。
【0047】また、本発明においては上記石油系ワック
ス(A)と植物性ワックス(B)にさらにオイル状物質
を加えた混合物を用いるが、ここでオイル状物質とは常
温で液体あるいはペースト状のオイルであり、植物油、
油脂、鉱物油、合成潤滑油等を挙げることができる。植
物油としてはアマニ油、カヤ油、サフラー油、大豆油、
シナギリ油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、糠
油、綿実油、オリーブ油、サザンカ油、椿油、ヒマシ
油、落花生油、バーム油、椰子油等が挙げられる。油脂
としては、牛脂、豚油、羊油、カカオ油等、鉱物油とし
てはマシン油、絶縁油、タービン油、モーター油、ギヤ
油、切削油、流動パラフィン等を挙げることができる。
合成潤滑油としては、化学大事典(共立出版社)に記載
の要件を満たすものを任意に使用することができ、例え
ばオレフィン重合油、ジエステル油、ポリアルキレング
リコール油、シリコーン油等を挙げることができる。こ
れらの中でも鉱物油、合成潤滑油が好適である。また、
これらの混合系であっても良い。
【0048】上記オイル状物質(C)は前記石油系ワッ
クス(A)と植物性ワックス(B)の混合物100重量
部に対し好ましくは1〜100重量部、より好ましくは
3〜50重量部添加する。オイル状物質が1重量部に満
たない場合には、高印加エネルギー領域での走行性が低
下する。また、100重量部を超える場合には逆に低印
加エネルギー領域での走行性が低下する。
【0049】植物性ワックス、石油系ワックスまたはオ
イル状物質のいずれかを単独で用いた場合には、均一な
塗布膜が得られなかったり、走行性が低下してスティッ
クが発生する等の問題が生じる。
【0050】上記組成物中には、本発明の効果を阻害し
ない範囲内で各種添加剤を併用することができる。例え
ば、帯電防止剤、耐熱剤、耐酸化防止剤、有機粒子、無
機粒子、顔料等が挙げられる。
【0051】また、塗剤中には水への分散性を向上させ
る目的で各種添加剤、例えば分散助剤、界面活性剤、防
腐剤、消泡剤等を添加しても良い。
【0052】離型剤層の厚さは0.005μm以上0.
4μm以下が好ましく、より好ましくは0.01μm以
上0.4μm以下である。離型剤層の厚さが0.4μm
を超える場合には穿孔時の走行性の低下やヘッドの汚染
が著しい。
【0053】本発明において離型剤層を塗布する場合に
は塗液は防爆性や環境汚染の点で水に溶解、乳化または
懸濁した塗液が好ましい。
【0054】離型剤の塗布は、フィルムの延伸前または
延伸後、あるいは縦延伸後横延伸前いずれの段階で行っ
てもよいが、横延伸前に塗布するのがプロセス的に特に
好ましい。塗布方法は特に限定されないが、ロールコー
ター、グラビアコーター、リバースコーター、バーコー
ター等を用いて塗布するのが好ましい。
【0055】また、離型剤を塗布する前に必要に応じ
て、塗布面に空気中その他種々の雰囲気中でコロナ放電
処理を施しても良い。
【0056】
【特性の測定方法】
(1)融点(℃) セイコー電子工業(株)製示差走査熱量計RDC220
型を用い、試料5mgを採取し、室温より昇温速度20
℃/分で昇温した時の吸熱曲線のピークの温度より求め
た。
【0057】(2)結晶融解エネルギー(ΔHu) セイコー電子工業(株)製示差走査熱量計RDC220
型を用いて、フィルムまたは繊維の融解時の面積から求
める。この面積は、昇温することによりベースラインか
ら吸収側にずれ、さらに昇温を続けるとベースラインの
位置まで戻るまでの面積であり、融解開始温度位置から
終了位置までを直線で結び、この面積(a)を求める。
同じDSCの条件でIn(インジウム)を測定し、この
面積(b)を6.8cal/gとして次式により求め
る。
【0058】ΔHu=6.8×a/b(cal/g)
【0059】(3)繊維径(μm) サンプルの任意な10箇所を電子顕微鏡で倍率2000
倍で10枚の写真撮影を行い、1枚の写真につき任意の
15本の繊維の直径を測定し、これを10枚の写真につ
いて行い、合計150本の繊維径を測定し、その平均値
で表した。
【0060】(4)繊維目付量(g/m2 ) 試験片20cm×20cmを取り、その重量を測定して
2 当たりの重量に換算した。
【0061】(5)固有粘度[η] 試料を105℃×20分乾燥した後、6.8±0.00
5gを秤量し、o−クロロフェノール中で160℃×1
5分間撹拌して溶解した。冷却後、ヤマトラボティック
AVM−10S型自動粘度測定器により25℃における
粘度を測定した。
【0062】(6)結晶化度(%) n−ヘプタンと四塩化炭素の混合液からなる密度勾配管
に試料を投入し、10時間以上経過後の値を読んで密度
を求めた。結晶化度0%の密度を1.335g/c
3 、結晶化度100%の密度を1.455g/cm3
として、サンプルの結晶化度を算出した。
【0063】(7)複屈折(Δn) 偏光顕微鏡により、光源にナトリウムランプを用い、試
料をα−プロムナフタリン浸漬下で、Berekコンベ
ンセーター法からレターデーションを求めて算出した。
【0064】(8)繊維融着点の襞の形成および個数 サンプルを(株)トプコン走査型電子顕微鏡DS130
を用いて倍率300倍で観察し、融着点の個数を数え
た。
【0065】(9)支持体の開孔面積分率(%) 原紙の支持体面を直接、光学顕微鏡の明視野透過法で観
察し、(株)ピアス製ハイビジョン対応画像解析装置を
用いて、モニター倍率240倍で、開孔面積分率を求め
た。任意の測定点10箇所について開孔面積分率を求
め、その平均値で表した。
【0066】(10)支持体の開孔部の等価円平均直径
(μm) 原紙の支持体面を直接、光学顕微鏡の明視野透過法で観
察し、(株)ピアス製ハイビジョン対応画像解析装置を
用いて、モニター倍率240倍で、白黒反転処理して開
孔部の等価円直径を求め、算術平均した。測定点10箇
所の平均値を求めた。
【0067】(11)剥離強度(g/25mm) JIS−K−6854に準拠した180度剥離試験法に
より測定した。
【0068】(12)印刷性および裏写り性の評価 作製した原紙を理想科学工業(株)製“リソグラフ”に
供給して、サーマルヘッド式製版方式により、JIS第
1水準の文字で文字サイズ2mm角のものと5mm角の
ものおよび●(丸で中が黒く塗りつぶされたもの)で2
〜10mmφのもの、また、太さの異なる罫線を原稿と
して製版した。製版原稿を用いて印刷したものを目視判
定により、次のように評価した。
【0069】文字の鮮明さ 原紙と同様に見えるものを○、原紙と異なり線が部分的
に切れたりくっついたりしているが判読可能なものを
△、ほとんど判読ができないものを×とした。
【0070】罫線の太さムラ 太さムラの全くないものを○、わずかに太さムラの認め
られるものを△、原稿に比べ明らかに太さムラのあるも
のを×とした。
【0071】黒ベタ部の白抜け 濃淡ムラが全くなく鮮明なものを○、かすかに濃度の低
下が見られるものを△、明らかに白抜けの発生したもの
を×とした。
【0072】裏写り性 裏写りしなかったものを○、裏写りしたものを×とし
た。
【0073】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0074】実施例1 孔径0.25mm、孔数1000個の矩形口金を用い
て、口金温度290℃でポリエチレンテレフタレート原
料([η]=0.65、Tm=257℃)を紡出し、エ
アエジェクターにて、紡糸速度2000m/分でコンベ
ア上に分散捕集して繊維目付量50g/m2 の未延伸不
織布を作製した。該不織布の結晶化度は8%、複屈折
(Δn)は0.009であった。
【0075】次いで、ポリエチレンテレフテレート82
モル%、ポリエチレンイソフタレート18モル%からな
る共重合ポリエステル樹脂原料([η]=0.68、T
m=212℃)をスクリュ径40mmの押出機を用い
て、Tダイ口金温度280℃で押出し、直径300mm
の冷却ドラム上にキャストして未延伸フィルムを作製し
た。
【0076】該未延伸フィルム上に、前記の未延伸不織
布を重ね、加熱ロールに供給してロール温度90℃で熱
圧着して、積層シートを作製した。
【0077】該積層シートを95℃の加熱ロールで、長
さ方向に3倍延伸した後、テンタ式延伸機に送り込み、
95℃で幅方向に3倍延伸した。さらにテンター内部で
160℃、5秒間熱処理し、感熱孔版用原紙を作製し
た。また、テンター入口部において、フィルム面にワッ
クス系離型剤をグラビアコーターを用いて乾燥後の重さ
で0.1g/m2 塗布した。
【0078】得られた原紙の繊維目付量は6g/m2
開孔面積分率は70.1%、開孔平均直径は62.4μ
mであった。また、フィルムの厚さは2μmであった。
【0079】該原紙を光学顕微鏡で観察したところ、支
持体の繊維は交絡点で不規則に融着した網状体を形成
し、かつ融着部には薄膜状の襞が形成されていた。
【0080】実施例2〜実施例5 孔径0.35mm、孔数100個の矩形口金を用いて、
口金温度280℃でポリエチレンテレフタレート原料
([η]=0.6、Tm=254℃)をメルトブロー法
にて紡出し、コンベア上に繊維を分散捕集して繊維目付
量40、60、80、100g/m2 の未延伸不織布を
それぞれ作製した。該不織布の結晶化度は7%、複屈折
(Δn)は0.008であった。
【0081】次いで、ポリエチレンテレフテレート82
モル%、ポリエチレンイソフタレート18モル%からな
る共重合ポリエステル樹脂原料([η]=0.68、T
m=212℃)をスクリュ径40mmの押出機を用い
て、Tダイ口金温度280℃で押出し、直径300mm
の冷却ドラム上にキャストして未延伸フィルムを作製し
た。
【0082】該未延伸フィルム上に、前記の繊維目付量
40g/m2 の未延伸不織布を重ね、加熱ロールに供給
してロール温度80℃で熱圧着し、積層シートを作製し
た。
【0083】該積層シートを90℃の加熱ロール間で、
長さ方向に3倍延伸した後、テンター式延伸機に送り込
み、95℃で幅方向に4倍延伸し、さらにテンター内部
で160℃×5秒間熱処理した。フィルム面にはテンタ
ー入口部において、ワックス系離型剤をグラビアコータ
ーを用いて乾燥後の重さで0.1g/m2 塗布して実施
例2の感熱孔版用原紙を作製した。
【0084】得られた原紙の繊維目付量は3.8g/m
2 、開孔面積分率は53.9%、開孔平均直径は18.
5μmであった。また、フィルムの厚さは2μmであっ
た。
【0085】該原紙を光学顕微鏡で観察したところ、支
持体の繊維は交絡点で不規則に融着した網状体を形成
し、かつ融着部には薄膜状の襞が形成されていた。
【0086】同様に繊維目付量60g/m2 の未延伸不
織布を用いて、実施例3の感熱孔版用原紙を作製した。
該原紙の繊維目付量は5.4g/m2 、開孔面積分率は
42.5%、開孔平均直径は15.5μmであった。ま
た、フィルムの厚さは2μmであった。
【0087】該原紙を光学顕微鏡で観察したところ、支
持体の繊維は交絡点で不規則に融着した網状体を形成
し、かつ融着部には薄膜状の襞が形成されていた。
【0088】同様に繊維目付量80g/m2 および10
0g/m2 の未延伸不織布を用いて、実施例4および5
の感熱孔版用原紙を作製した。実施例4の原紙の繊維目
付量は7.5g/m2 、開孔面積分率は29.2%、開
孔平均直径は10.6μmであった。また、実施例5の
原紙の繊維目付量は9g/m2 、開孔面積分率は15.
3%、開孔平均直径は8.0μmであった。フィルムの
厚さはどちらも2μmであった。
【0089】これらの原紙を光学顕微鏡で観察したとこ
ろ、支持体の繊維は交絡点で不規則に融着した網状体を
形成し、かつ融着部には薄膜状の襞が形成されていた。
【0090】実施例6 実施例2で作製した繊維目付量100g/m2 の未延伸
不織布を準備した。
【0091】次いで、実施例2と同じ原料を用いて未延
伸フィルムを作製し、該フィルムと前記未延伸不織布を
熱圧着し、長さ方向の延伸倍率を3倍、幅方向の延伸倍
率を3倍とした以外は実施例2と同じ条件で感熱孔版用
原紙を作製した。
【0092】該原紙の繊維目付量は11g/m2 、開孔
面積分率は7.2%、開孔平均直径は6.8μmであっ
た。また、該原紙を光学顕微鏡で観察したところ、支持
体の繊維は交絡点で不規則に融着した網状体を形成し、
かつ融着部には薄膜状の襞が形成されていた。
【0093】比較例1 孔径0.25mm、孔数500個の矩形口金を用いて、
吐出量300g/分でポリエチレンテレフタレート原料
([η]=0.65、Tm=254℃)を溶融温度29
0℃で紡出し、エアエジェクターにて、紡糸速度500
0m/分で牽引し、コンベア上に繊維を分散捕集して繊
維目付量8g/m2 の不織布を作製した。
【0094】次に、ポリエチレンテレフテレート82モ
ル%、ポリエチレンイソフタレート18モル%からなる
共重合ポリエステル樹脂を二軸延伸して、厚さ2μmの
ポリエステルフィルムを作製した。
【0095】次に、多孔性支持体とポリエステルフィル
ムとを接着剤(酢酸ビニル樹脂)を用いて貼り合わせ
た。接着剤塗布量は1g/m2 とした。次にフィルム面
にワックス系離型剤を乾燥後の重さで0.1g/m2
布して感熱孔版用原紙を作成した。
【0096】該原紙の開孔面積分率は82.4%、開孔
平均直径は110.5μmであった。
【0097】比較例2 比較例1で作製した繊維目付量8g/m2 の不織布を3
枚積層して、220℃のエンボスロールで熱圧着して、
厚さ80μmの多孔性支持体を準備した。
【0098】次に、比較例1で作製した厚さ2μmのポ
リエステルフィルムを接着剤(酢酸ビニル樹脂)で貼り
合わせた。接着剤塗布量は1g/m2 とした。次にフィ
ルム面にワックス系離型剤を乾燥後の重さで0.1g/
2 塗布して感熱孔版用原紙を作成した。
【0099】該原紙を光学顕微鏡で観察したところ、支
持体の繊維はエンボス点で規則的に融着しているのが観
察された。該原紙の開孔面積分率は4.6%、開孔平均
直径は4.3μmであった。
【0100】
【表1】 表1の結果からわかるように、支持体の開孔面積分率が
5〜80%で、かつ開孔平均直径が5〜100μmの本
発明の感熱孔版用原紙は、印刷性が良好でかつ裏写りす
ることがない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−107488(JP,A) 特開 平2−30593(JP,A) 特開 平6−171255(JP,A) 特開 平5−193284(JP,A) 特開 平4−239694(JP,A) 特開 平4−212891(JP,A) 特開 平2−67197(JP,A) 特開 昭61−53092(JP,A) 特開 昭48−30520(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41N 1/24 102

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未延伸熱可塑性樹脂フィルムと、未延伸
    熱可塑性樹脂繊維からなる多孔性支持体とを熱圧着した
    後、二軸共延伸することを特徴とする感熱孔版用原紙の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 未延伸熱可塑性樹脂フィルムと未延伸熱
    可塑性樹脂繊維がポリエステル系樹脂からなることを特
    徴とする請求項1記載の感熱孔版用原紙の製造方法。
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