JP3355030B2 - レンジフード - Google Patents

レンジフード

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JP3355030B2
JP3355030B2 JP14052294A JP14052294A JP3355030B2 JP 3355030 B2 JP3355030 B2 JP 3355030B2 JP 14052294 A JP14052294 A JP 14052294A JP 14052294 A JP14052294 A JP 14052294A JP 3355030 B2 JP3355030 B2 JP 3355030B2
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直樹 岡田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レンジフードに関す
るものである。さらに詳しくは、この発明は、装置構造
を簡略化することができ、しかも内蔵したフィルタの洗
浄能力を向上させることのできるレンジフードに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、レンジの使用により発生する
煙、油煙等の汚染空気を外部に排出するためにレンジフ
ードが用いられてきている。レンジフードには吸引ファ
ンが備えられており、これを作動させることによって、
煙、油煙等の汚染空気を外部に強制的に排出することが
できる。また、レンジフードには、汚染空気の排出によ
り油脂分等の汚染物質が付着するため、それを除去する
ためのフィルタが備えられてもいる。そして、このフィ
ルタを洗浄可能としたものも提供されており、フィルタ
に付着する汚染物質を除去することができるようにして
いる。
【0003】このようなフィルタ洗浄を可能としたレン
ジフードとしては、たとえば図8a及び図8bに示した
ものが知られている。図8aに示したレンジフードにお
いては、その下部に汚染空気の吸気口(ア)が形成さ
れ、上部にはこの吸気口(ア)に連通した排気口(イ)
が設けられている。これら吸気口(ア)及び排気口
(イ)を接続する通気路(ウ)に、たとえば3つのバッ
フル(エ)が段違いに取り付けられている。そして、汚
染空気を排出する際には、汚染空気を吸気口(ア)より
取り入れ、通気路(ウ)に通じ、その汚染空気を縮流加
速させた後に、バッフル(エ)に衝突させて、その時の
遠心力によって油脂分等の汚染物質を汚染空気から除去
する。
【0004】除去された汚染物質は、バッフル(エ)表
面に付着するため、次第に汚染物質の除去能力が低下
し、さらには汚染空気の排出能力も低下するため、バッ
フル(エ)から汚染物質を除去する必要がある。このた
め、図8aのレンジフードにおいては、洗浄液を通気路
(ウ)内に噴射する洗浄ノズル(オ)を2つのバッフル
(エ)に配設し、この洗浄ノズル(オ)から洗浄液をバ
ッフル(エ)に向けて噴射し、洗浄を行うようにしてい
る。
【0005】一方、図8bに例示したレンジフードの場
合には、その下部に洗浄液(カ)の収容部(キ)が設け
られ、吸気口(ア)は、この収容部(キ)に臨ませて設
けられている。通気路(ウ)にはフィルタ(ク)が配置
されている。この図8bに示したレンジフードにおいて
は、汚染空気の排出時に吸気口(ア)から吸い込まれる
汚染空気を収容部(キ)に注入した洗浄液(カ)と接触
させ、これを巻き上げてフィルタ(ク)に当て、汚染空
気中の汚染物質を粒子分離するとともに、その洗浄液
(カ)でフィルタ(ク)を洗浄するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8a
に示したレンジフードの場合には、バッフル板洗浄用の
洗浄液を噴射する洗浄ノズル(オ)を設けているため
に、レンジフードの構造が複雑となるという欠点があ
る。そして、その結果として、レンジフードがコスト高
なものとなってしまう。
【0007】一方、図8bに示したレンジフードの場合
には、汚染空気の排出運転と同時にフィルタ(ク)の洗
浄を行うランニング洗浄方式とし、効率の向上を図って
いるがているが、実際には、フィルタ(ク)の洗浄は十
分でなく、フィルタ(ク)に付着する油脂分等の汚染物
質を完全に除去しきれないという問題がある。また、こ
のレンジフードの場合には、運転時に高圧損を生じ、騒
音がかなり大きいという欠点もある。
【0008】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであり、従来のレンジフードの欠点を解消
し、装置構造を簡略化することができ、しかも内蔵した
フィルタの洗浄能力を向上させることのできる、新しい
レンジフードを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、洗浄液を収容する収容部が設け
られたタンク内にフィルタが備えられ、板状体によって
収容部との間に形成された吸気口とこれに連通する排気
口により通気路が形成され、排気口の風下側に吸引ファ
ンが接続されるとともに、洗浄液の供給部及びその排出
部が設けられたレンジフードにおいて、吸気口を形成す
る板状体がその長さを変更自在として設けられ、通常運
転時には板状体は短縮されて通気路を確保し、排気時の
圧力損失が過大となるのが防止される一方、洗浄運転時
には板状体は伸長されて通気路幅が減縮され、供給部か
ら洗浄液が供給されながら吸気口から吸い込まれる空気
と洗浄液とが接触されることを特徴とするレンジフード
(請求項1)を提供する。
【0010】この場合、板状体を上下方向に移動自在に
設け、通常運転時には上方に引き上げ、洗浄運転時には
板状体に下方に移動させること(請求項2)や、フィル
タよりも手前側に第1の板状体を設けるとともに、フィ
ルタ下端部に第2の板状体を設け、さらに、この第2の
板状体の下端部を回動の中心として第1の板状体方向に
回動する第3の板状体を設け、通常運転時には第3の板
状体を第2の板状体側に配置し、洗浄運転時には第1の
板状体側に回動させ、第1の板状体と略同一面上に配置
すること(請求項3)を好ましい態様としてもいる。
【0011】またこの発明は、洗浄液を収容する収容部
が設けられたタンク内にフィルタが備えられ、板状体に
よって収容部との間に吸気口とこれに連通する排気口に
より通気路が形成され、排気口の風下側に吸引ファンが
接続されるとともに、洗浄液の供給部及びその排出部が
設けられたレンジフードにおいて、洗浄運転時には排出
部の排出量よりも多い量の洗浄液が供給部より収容部に
供給され、洗浄液の水位が上昇されるとともに、収容部
には洗浄液の水位を検出する水位検知手段が設けられ、
この水位検知手段によって洗浄液の水位の上限が制御さ
れながら吸気口から吸い込まれる空気と洗浄液とが接触
されることを特徴とするレンジフード(請求項4)を提
供する。
【0012】さらにこの発明は、洗浄液を収容する収容
部が設けられたタンク内にフィルタが備えられ、板状体
によって収容部との間に形成される吸気口とこれに連通
する排気口により通気路が形成され、排気口の風下側に
吸引ファンが接続されるとともに、洗浄液の供給部及び
その排出部が設けられたレンジフードにおいて、排出部
には長さの異なる長短2本の排出管が配設され、洗浄運
転時には短い方の排出管の排出量よりも多く、かつ2本
の排出管の排出量の合計よりも少ない量の洗浄液が供給
部より収容部に供給され、洗浄液の水位を上昇させなが
ら吸気口から吸い込まれる空気と洗浄液とが接触される
ことを特徴とするレンジフード(請求項5)を提供す
る。
【0013】さらにまたこの発明は、洗浄液を収容する
収容部が設けられたタンク内にフィルタが備えられ、板
状体によって収容部との間に形成される吸気口とこれに
連通する排気口により通気路が形成され、排気口の風下
側に吸引ファンが接続されるとともに、洗浄液の供給部
及びその排出部が設けられたレンジフードにおいて、排
出部には長さの異なる長短2本の排出管が配設され、こ
れら2本の排出管の内、少なくとも短い方の排出管には
管路の開閉を行う開閉手段が設けられ、洗浄運転時には
短い方の排出管の管路が開閉手段によって閉鎖され、供
給部より収容部に供給される洗浄液の水位が上昇され、
吸気口から吸い込まれる空気と洗浄液とが接触されるこ
とを特徴とするレンジフード(請求項6)を提供する。
【0014】そしてまたこの発明は、洗浄液を収容する
収容部が設けられたタンク内にフィルタが備えられ、板
状体によって収容部との間に形成される吸気口とこれに
連通する排気口により通気路が形成され、排気口の風下
側に吸引ファンが接続されるとともに、洗浄液の供給部
及びその排出部が設けられたレンジフードにおいて、吸
引ファンとして洗浄運転時に洗浄液を巻き上げるだけの
吸引能力を有する吸引ファンが配設され、洗浄運転時に
は供給部より洗浄液が収容部に供給され、その吸引ファ
ンの作動により吸気口から吸い込まれる空気と洗浄液と
が接触されることを特徴とするレンジフード(請求項
7)を提供する。
【0015】またこの発明は、洗浄液を収容する収容部
が設けられたタンク内にフィルタが備えられ、板状体に
よって収容部との間に形成される吸気口とこれに連通す
る排気口により通気路が形成され、排気口の風下側に吸
引ファンが接続されるとともに、洗浄液の供給部及びそ
の排出部が設けられたレンジフードにおいて、フィルタ
として複数のバッフル板が配設され、洗浄運転時には供
給部より洗浄液が収容部から遠い方のバッフル板に向け
て噴射された後収容部に落下して溜まり、この収容部
に溜まった洗浄液に吸気口から吸い込まれる空気が十分
接触し、洗浄液を巻き上げ、収容部の近くに位置する
バッフル板の下面が洗浄されることを特徴とするレンジ
フード(請求項8)を提供する。
【0016】
【作 用】この発明のレンジフードにおいては、上記い
ずれの構成によっても装置構造が簡略化され、通常運転
及び洗浄運転の2つの運転モードに分けることができ、
洗浄運転において十分にフィルタの洗浄を行うことがで
きる。
【0017】
【実施例】以下、図面に沿って実施例を示し、この発明
のレンジフードについてさらに詳しく説明する。図1a
及び図1bは、各々、この発明のレンジフードの一実施
例を模式的に示した断面図である。
【0018】この図1a及び図1bに示した例において
は、タンク(1)の下部に洗浄液(2)を収容する収容
部(3)が設けれている。収容部(3)の上方には、フ
ィルタ(4)をその下端を手前側に向け傾斜させて配設
している。また、フィルタ(4)の手前側には、収容部
(2)との間に空気の吸気口(5)を形成する板状体と
しての分離板(6)が、そのフィルタ(4)と平行に配
置されるように設けられている。この分離板(6)は上
下に移動自在とされており、吸気口(5)の大きさを変
更可能としている。分離板(6)の上下動を自在とする
機構については特に制限はなく、たとえばモータ等の適
宜な動力源をチェーン、ロープ等の適宜な張力手段を介
して分離板(6)に接続することが例示される。
【0019】フィルタ(4)の下端部にはもう一枚の分
離板(7)が、鉛直方向に向けて配設されている。そし
て、分離板(7)よりも奥側のタンク(1)の頂面には
排気口(8)が設けられている。この分離板(7)によ
って、吸気口(5)から排気口(8)へ至る通気路がタ
ンク(1)内に形成され、通気路内にフィルタ(4)が
配置される。排気口(8)の風下側には吸引ファン
(9)が接続されている。吸引ファン(9)の作動によ
って煙、油煙等の汚染物質を含んだ汚染空気をタンク
(1)内に形成した通気路に導入することができる。
【0020】またこの例においては、タンク(1)の奥
側の側壁に洗浄液(2)を供給する供給部としての給水
管(10)を接続しており、この給水管(10)には洗
浄液(2)の供給を制御するバルブ(11)が設けられ
ている。さらに、給水管(10)側の収容部(3)に
は、その底面に洗浄液(2)の排出部として排水管(1
2)を鉛直方向に起立させて接続している。この排水管
(12)は、所定の長さを有しており、その長さ以上に
洗浄液(2)が供給される場合には、これを排水するこ
とができ、排水管(12)の長さ以内に洗浄液(2)を
収容部(3)に溜めることができる。
【0021】図1aの状態は、レンジフードは煙、油煙
等の汚染空気を外部に排出する通常運転時の様子を示し
ている。汚染空気を排気する通常運転時には、分離板
(6)は上方へと引き上げられており、吸気口(5)は
拡大され、通気路幅が十分に確保されている。このた
め、通常運転時に圧力損失が過大となるのが防止され、
排気による騒音が低減される。吸引ファン(9)の作動
によって、汚染空気は吸気口(5)からタンク(1)内
の通気路に導入され、フィルタ(4)を通過すること
で、油脂分等の汚染物質がフィルタ(4)上に捕捉され
る。この後に、汚染空気は、排気口(8)より外部に排
出される。
【0022】なお、図1aに示した状態においては、収
容部(3)内に洗浄液(2)が注入されているが、通常
運転時にはフィルタ(4)は洗浄されることはないた
め、特に洗浄液を注入しておかなくても構わない。図1
bの状態はフィルタ(4)の洗浄運転時の様子を示して
いる。洗浄運転時には、分離板(6)は下降し、吸気口
(5)は縮小される。この状態において、バルブ(1
1)を開け、給水管(10)より洗浄液(2)を収納部
(3)に注入する。これと同時に吸引ファン(9)を作
動させると、空気が吸気口(5)よりタンク(1)内の
通気路に吸い込まれる際に、洗浄液(2)を巻き上げ、
フィルタ(4)の洗浄が行われる。
【0023】給水管(10)の先端のノズル部の向きに
ついては特に制限はなく、収容部(3)に流出させるよ
うにしても、あるいはフィルタ(4)方向に噴出させる
ようにすることもできる。また、洗浄液(2)の種類に
ついても格別の限定はなく、たとえば水道水、あるいは
泡の立ちにくい食器洗浄機用の洗剤を水道水に混ぜたも
のなどとすることができる。
【0024】図2a及び図2bは、各々、この発明のレ
ンジフードの別の例を模式的に示した断面図である。こ
の図2a及び図2bの例においては、図1の例と分離板
(6)(7)周辺の構成を相違させている。この例にお
いては、分離板(6)は上下方向に移動することはな
く、固定されている。また、分離板(6)(7)の他
に、もう1枚の分離板(13)を設け、それぞれを第
1、第2及び第3の板状体としている。
【0025】分離板(13)は、その下端部が分離板
(7)の下端部に設けた回動軸(14)に接続されてお
り、前後方向の回動が自在とされている。さらに、この
分離板(13)の上端部と分離板(6)の下端部との間
には、バネ等の弾性体(15)が設けられてもいる。こ
の弾性体(15)は、たとえば図2aに示した通常運転
時には、分離板(13)を分離板(7)方向に後方へ押
圧し、吸気口(5)を十分に拡大して通気路幅を確保す
ることができる。
【0026】この図2aに示したように、煙、油煙等の
汚染空気の排出する場合には、上記したように、収容部
(3)には必ずしも洗浄液(2)を注入する必要はな
い。図2bは、洗浄運転時を示したものであるが、洗浄
運転時には、分離板(13)が、回動軸(14)を回動
の中心として分離板(6)側に回動し、分離板(6)と
略同一面上に配置される。これによって、吸気口(5)
が縮小されることとなり通気路幅も減縮される。この状
態において、上記した図1bの状態と同様に、バルブ
(11)を開け、洗浄液(2)を給水管(10)より収
容部(3)に注入しながら吸引ファン(9)を作動させ
ると、吸気口(5)より吸い込まれる空気が収容部
(3)に溜められた洗浄液(2)を巻き上げ、フィルタ
(4)の洗浄が行われる。この図2bに示したように、
給水管(10)先端部のノズルはフィルタ(4)の方向
に向けることも可能で、洗浄液(2)をフィルタ(4)
の裏面方向に噴射することができる。このように、給水
管(10)の先端部のノズルの向きについても特に制限
はなく、より効果的な洗浄が行われるように適宜に調節
することが可能である。たとえば給水管(10)先端部
のノズルを上下に回動させてもよい。
【0027】分離板(13)の回動は、手動としてもあ
るいは自動としてもよい。この図2の例においては、洗
浄運転から通常運転に切り換える時には、弾性体(1
5)の弾発力を利用することができ、その弾発力によっ
て、分離板(13)は、自動的に分離板(7)方向に復
帰する。図3a及び図3bは、各々、この発明のレンジ
フードのまた別の例を模式的に示した断面図である。
【0028】この図3a及び図3bの例においては、図
1及び図2の例のように分離板(6)を上下動自在とし
たり、分離板(15)を設けて吸気口(5)の拡大及び
縮小を行うようにはしていない。この例では、給水管
(10)より供給する洗浄液(2)の量を排水管(1
2)の排水量よりも多くし、洗浄運転時には洗浄液
(2)の水位を通常運転時よりも高くするようにしてい
る。そして、吸引ファン(9)の作動により吸気口
(5)から吸い込まれる空気が洗浄液(2)と十分に接
触し、洗浄液(2)を巻き上げてフィルタ(4)の洗浄
を行うことができる。通常運転時に洗浄液(2)を収容
部(3)に注入しない場合には、当然のことながら、洗
浄運転時に収容部(3)に溜まる洗浄液(2)の水位は
高くなる。
【0029】また、この図3の例では、収容部(3)に
注入する洗浄液(2)の水位の上限を制御するために、
水位検知手段として水位センサ(16)を設けている。
水位センサ(16)の検知信号を受けて給水管(10)
に接続したバルブ(11)が開閉し、洗浄運転において
収容部(3)内の洗浄液(2)の水位を十分に高めるこ
とができる。
【0030】なお、図3aは通常運転時の様子を示し、
図3bは洗浄運転時の様子を示している。図4a及び図
4bは、各々、この発明のレンジフードのさらに別の例
を模式的に示した断面図である。この図4a及び図4b
の例も図3の例と同様に、洗浄運転に際して、収容部
(3)に溜める洗浄液(2)の水位を上げ、吸気口
(5)から吸い込まれる空気に洗浄液(2)を十分に接
触させて、洗浄液(2)を巻き上げ、フィルタ(4)の
洗浄を行うようにしている。
【0031】この例の場合には、図3の例と相違して、
長短2本の排水管(17)(18)を設けるとともに、
これらの2本の排水管(17)(18)の排水量と洗浄
運転時に供給管(10)より収容部(3)に供給する洗
浄液(2)の供給量との関係を以下の通りに定めてい
る。すなわち、通常運転時には、0≦供給量<排水管
(18)の排水量とし、洗浄運転時には、排水管(1
8)の排水量<供給量<排水管(18)及び排水管(1
7)の排水量の合計としている。これによって、通常運
転時には排水管(18)の長さにまで洗浄液(2)を収
容部(3)に溜めることができ、洗浄運転時には排水管
(17)の長さにまで水位を上げて洗浄液(2)を収容
部(3)に供給することができる。排水管(17)(1
8)の長さ及び排水量については特に制限はなく、効果
的なフィルタ(4)の洗浄が行われるように適宜に設定
することができる。
【0032】図5a及び図5bは、各々、この発明のレ
ンジフードのさらにまた別の例を模式的に示した断面図
である。この図5a及び図5bの例の場合には、図4の
例のように、長短2本の排水管(17)(18)の排水
量及び給水管(10)からの洗浄液(2)の供給量を通
常運転と洗浄運転とで変更するのではなく、短い方の排
水管(18)に管路を開閉する開閉手段としてバルブ
(19)を配設し、このバルブ(19)の開閉を切り換
えることによって、排水量を通常運転時と洗浄運転時と
で変更している。
【0033】すなわち、図5aの通常運転時には、バル
ブ(19)は開いており、排水管(18)から洗浄液
(2)を排水することができ、この排水管(18)の長
さにまで洗浄液(2)を収容部(3)に溜めることがで
きる。もちろん、長い方の排水管(17)も開いてい
る。一方、図5bに示した洗浄運転の場合には、バルブ
(19)は閉じ、排水管(18)からは排水することが
できなくなる。洗浄液(2)の排水は、排水管(17)
だけでしか行うことができない。このため、排水管(1
7)の長さにまで洗浄液(2)の水位が高めることがで
きる。この状態において、吸引ファン(9)を作動させ
ると、給気口(5)から吸い込まれる空気が十分に洗浄
液(2)に接触し、これを巻き上げ、フィルタ(4)を
効果的に洗浄することができる。
【0034】図6a及び図6bは、各々、この発明のレ
ンジフードのさらにまた別の例を模式的に示した断面図
である。この図6a及び図6bの例は、装置構造におい
て、図1の例において分離板(6)が固定されたものに
類似しているが、この例においては、吸引ファン(9)
の吸引能力を高めている。すなわち、図6bの洗浄運転
時に例示したように、吸引ファン(9)は、その吸引力
のみによって洗浄液(2)を巻き上げることができるよ
うに、高静圧のものを使用している。なお、この場合、
排水管(12)の長さを伸縮自在としておき、通常運転
時には排水管(12)の長さを短くし、洗浄運転時には
その長さを長くすると、フィルタ(4)の洗浄に際し
て、洗浄液(2)を十分に巻き上げるのに有効となる。
【0035】図7a及び図7bは、各々、この発明のレ
ンジフードのさらにまた別の例を模式的に示した断面図
である。この図7a及び図7bの例は、タンク(1)内
の通気路に、フィルタとして2枚のバッフル板(20)
(21)を設けている。これら2枚のバッフル板(2
0)(21)の内、バッフル板(20)については、奥
側のタンク(1)の内側壁にその前端を下方に傾斜させ
て設けている。一方、バッフル板(21)については、
バッフル板(20)の下方に配置するとともに、分離板
(6)にその後端を下方に傾斜させて配設している。分
離板(6)は、図1〜図6の例と同様にタンク(1)の
後方に傾斜させているが、その下端部は鉛直下方に曲げ
ている。また、もう1枚の分離板(7)は収容部(3)
に配置されるようにタンク(1)内に支持されている。
【0036】またこの例においては、給水管(10)の
先端部のノズルをバッフル板(20)の下面に向けて配
置してもいる。そして、洗浄運転に際して、図7bに示
したように、洗浄液(2)をバッフル板(20)の下面
に噴射させながら吸引ファン(9)を作動させる。する
と、洗浄液(2)はバッフル板(0)の下面に当た
り、次いでバッフル板(21)の上面に流れ落ち、そし
て収容部(3)に落下する。収容部(3)に溜まる洗浄
液(2)の水位は上昇し、吸気口(5)から吸い込まれ
る空気はその洗浄液(2)に十分に接触し、これを巻き
上げ、バッフル板(21)の下面を洗浄する。このよう
にしてフィルタ(4)ではなく、フィルタとしてバッフ
ル板を使用する場合にも効果的に洗浄することができ、
油脂分等の汚染物質をバッフル板(20)(21)から
除去することができる。
【0037】なお、この例の場合にも、排水管(12)
を伸縮自在とし、洗浄運転時に排水管(12)の長さを
長くし、収容部(3)に溜める洗浄液(2)の水位の上
昇をより容易とすることが可能である。バッフル板の数
については特にこの例に限定されることはなく、適宜な
数とすることができる。このように、この発明のレンジ
フードにおいては、上記したいずれの例の場合にも、
煙、油煙等の汚染空気を排出する通常運転とフィルタ
(4)の洗浄運転の2つの運転モードを設定することが
でき、洗浄運転時には、十分な洗浄力でフィルタ(4)
を洗浄することができる。通常運転に際しての圧力損失
を防止することができ、運転時の騒音を低減することが
できる。通常運転及び洗浄運転のモード切換えは自在に
行うことができ、適宜な制御手段を設けることによっ
て、たとえばボタン操作やタイマーによる自動切換えな
どが可能である。また、装置構成も以上から明らかな通
り、簡便となる。
【0038】もちろんこの発明は、以上の例によって限
定されるものではない。タンク、フィルタ、分離板及び
吸引ファンの構成及び構造、洗浄液の種類等の細部につ
いては様々な態様が可能であることはいうまでもない。
【0039】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、レンジフードの構造を簡略化しつつ、内蔵したフ
ィルタの洗浄力を向上させることができる。通常運転に
際しての圧力損失を防止することができ、運転時の騒音
を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】a及びbは、各々、この発明のレンジフードの
一実施例を模式的に示した断面図である。
【図2】a及びbは、各々、この発明のレンジフードの
別の例を模式的に示した断面図である。
【図3】a及びbは、各々、この発明のレンジフードの
また別の例を模式的に示した断面図である。
【図4】a及びbは、各々、この発明のレンジフードの
さらに別の例を模式的に示した断面図である。
【図5】a及びbは、各々、この発明のレンジフードの
さらにまた別の例を模式的に示した断面図である。
【図6】a及びbは、各々、この発明のレンジフードの
さらにまた別の例を模式的に示した断面図である。
【図7】a及びbは、各々、この発明のレンジフードの
さらにまた別の例を模式的に示した断面図である。
【図8】a及びbは、各々、従来のレンジフードを模式
的に示した断面図である。
【符号の説明】
1 タンク 2 洗浄液 3 収容部 4 フィルタ 5 吸気口 6,7 分離板 8 排気口 9 吸引ファン 10 給水管 11 バルブ 12 排水管 13 分離板 14 回動軸 15 弾性体 16 水位センサ 17,18 排水管 19 バルブ 20,21 バッフル板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−161004(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 47/02 B01D 45/06 101 B01D 47/06

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄液を収容する収容部が設けられたタ
    ンク内にフィルタが備えられ、板状体によって収容部と
    の間に形成される吸気口とこれに連通する排気口により
    通気路が形成され、排気口の風下側に吸引ファンが接続
    されるとともに、洗浄液の供給部及びその排出部が設け
    られたレンジフードにおいて、吸気口を形成する板状体
    がその長さを変更自在として設けられ、通常運転時には
    板状体は短縮されて通気路を確保し、排気時の圧力損失
    が過大となるのが防止される一方、洗浄運転時には伸長
    されて通気路幅が減縮され、供給部からは洗浄液が供給
    されて吸気口から吸い込まれる空気と洗浄液とが接触さ
    れることを特徴とするレンジフード。
  2. 【請求項2】 板状体は上下方向に移動自在に設けら
    れ、通常運転時には上方に引き上げられ、洗浄運転時に
    は板状体は下方に移動する請求項1記載のレンジフー
    ド。
  3. 【請求項3】 フィルタよりも手前側に第1の板状体が
    設けられるとともに、フィルタ下端部には第2の板状体
    が設けられ、この第2の板状体の下端部を回動の中心と
    して第1の板状体方向に回動する第3の板状体が設けら
    れ、通常運転時には第3の板状体は第2の板状体側に配
    置され、洗浄運転時には第1の板状体側に回動し、この
    第1の板状体と略同一面上に配置される請求項1記載の
    レンジフード。
  4. 【請求項4】 洗浄液を収容する収容部が設けられたタ
    ンク内にフィルタが備えられ、板状体によって収容部と
    の間に形成される吸気口とこれに連通する排気口により
    通気路が形成され、排気口の風下側に吸引ファンが接続
    されるとともに、洗浄液の供給部及びその排出部が設け
    られたレンジフードにおいて、洗浄運転時には排出部の
    排出量よりも多い量の洗浄液が供給部より収容部に供給
    されて洗浄液の水位が上昇するとともに、収容部には洗
    浄液の水位を検出する水位検知手段が設けられ、この水
    位検知手段によって洗浄液の水位の上限が制御されなが
    ら吸気口から吸い込まれる空気と洗浄液とが接触される
    ことを特徴とするレンジフード。
  5. 【請求項5】 洗浄液を収容する収容部が設けられたタ
    ンク内にフィルタが備えられ、板状体によって収容部と
    の間に形成される吸気口とこれに連通する排気口により
    通気路が形成され、排気口の風下側に吸引ファンが接続
    されるとともに、洗浄液の供給部及びその排出部が設け
    られたレンジフードにおいて、排出部には長さの異なる
    長短2本の排出管が配設され、洗浄運転時には短い方の
    排出管の排出量よりも多く、かつ2本の排出管の排出量
    の合計よりも少ない量の洗浄液が供給部より収容部に供
    給され、洗浄液の水位を上昇させながら吸気口から吸い
    込まれる空気と洗浄液とが接触されることを特徴とする
    レンジフード。
  6. 【請求項6】 洗浄液を収容する収容部が設けられたタ
    ンク内にフィルタが備えられ、板状体によって収容部と
    の間に形成される吸気口とこれに連通する排気口により
    通気路が形成され、排気口の風下側に吸引ファンが接続
    されるとともに、洗浄液の供給部及びその排出部が設け
    られたレンジフードにおいて、排出部には長さの異なる
    長短2本の排出管が配設され、これら2本の排出管の
    内、少なくとも短い方の排出管には管路の開閉を行う開
    閉手段が設けられ、洗浄運転時には短い方の排出管の管
    路が開閉手段によって閉鎖され、供給部より収容部に供
    給される洗浄液の水位が上昇され、吸気口から吸い込ま
    れる空気と洗浄液とが接触されることを特徴とするレン
    ジフード。
  7. 【請求項7】 洗浄液を収容する収容部が設けられたタ
    ンク内にフィルタが備えられ、板状体によって収容部と
    の間に形成される吸気口とこれに連通する排気口により
    通気路が形成され、排気口の風下側に吸引ファンが接続
    されるとともに、洗浄液の供給部及びその排出部が設け
    られたレンジフードにおいて、吸引ファンとして洗浄運
    転時に洗浄液を巻き上げるだけの吸引能力を有する吸引
    ファンが配設され、洗浄運転時には供給部より洗浄液が
    収容部に供給され、その吸引ファンの作動により吸気口
    から吸い込まれる空気と洗浄液とが接触されることを特
    徴とするレンジフード。
  8. 【請求項8】 洗浄液を収容する収容部が設けられたタ
    ンク内にフィルタが備えられ、板状体によって収容部と
    の間に形成される吸気口とこれに連通する排気口により
    通気路が形成され、排気口の風下側に吸引ファンが接続
    されるとともに、洗浄液の供給部及びその排出部が設け
    られたレンジフードにおいて、フィルタとして複数のバ
    ッフル板が配設され、洗浄運転時には供給部より洗浄液
    収容部から遠い方のバッフル板に向けて噴射され
    収容部に落下して溜まり、この収容部に溜まった洗
    浄液に吸気口から吸い込まれる空気が十分に接触し、洗
    浄液を巻き上げ、収容部の近くに位置するバッフル板の
    下面が洗浄されることを特徴とするレンジフード。
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