JP3354745B2 - 脱硝触媒 - Google Patents

脱硝触媒

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JP3354745B2
JP3354745B2 JP11296295A JP11296295A JP3354745B2 JP 3354745 B2 JP3354745 B2 JP 3354745B2 JP 11296295 A JP11296295 A JP 11296295A JP 11296295 A JP11296295 A JP 11296295A JP 3354745 B2 JP3354745 B2 JP 3354745B2
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淳 守井
内藤  治
一雅 内橋
耕平 須山
晃 服部
耕三 飯田
敬古 小林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は脱硝触媒、特に脱硝率が
長く維持できる同触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、脱硝触媒はチタニア並びに卑
金属酸化物からなる触媒成分を200〜300Å領域に
細孔をもつ単層構造のハニカム構造体に成形したものが
使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】石炭焚ボイラのように
高濃度のアッシュを含有する排ガスでは、触媒のガス接
触表面にアッシュ中の成分、特にカルシウム分が経時的
に蓄積し、強固な被膜を形成するため、排ガス中のNO
xやNH3 の触媒との接触が阻害され脱硝率低下の原因
となる。
【0004】この対策として、触媒の表面の摩耗性を高
める手段が考えられているが単層構造のハニカム構造体
壁面の表面のみの摩耗性を高める技術は開発されていな
い。さらに、劣化した触媒を一旦反応器から取出し、研
摩材等にて触媒表面を極くわずか摩耗させる方法も提案
されているが(特願昭60−66659、特願昭60−
99536)、触媒のガス接触表面のみを、ガス入口側
〜出口側まで均一に削り取ることは実用上不可能であ
り、現在までのところ、上記の劣化防止対策として有効
な手段は見出されていない。
【0005】本発明は上記技術水準に鑑み、触媒表面に
蓄積したアッシュ成分による触媒の劣化を防止すること
ができる脱硝触媒を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は1×
103 〜5×104 Åの範囲の細孔を全細孔容積の10
〜30%含有する成形されたチタニア及びバナジウム、
タングステン、モリブデンの酸化物のうちの少なくとも
1種以上の卑金属酸化物からなるハニカム構造体に、少
なくとも比表面積が50m2 /g以上であるチタニア及
バナジウム、タングステン、モリブデンの酸化物のう
ちの少なくとも1種以上の卑金属酸化物からなる触媒成
分をコーティングしてなることを特徴とする脱硝触媒で
ある。
【0007】本発明において、卑金属酸化物としては、
バナジウム、タングステン、モリブデンの酸化物のうち
の少なくとも1種が用いられる。ハニカム構造体及び触
媒成分とも、チタニアと卑金属酸化物の量比は一般的に
チタニア:卑金属酸化物=60〜95wt%:5〜40
wt%で用いられる。
【0008】
【作用】ハニカム構造体に1×103 〜5×104 Åの
細孔をもたせる理由は、触媒内への反応物質であるNO
x、NH3 の拡散を容易にし、脱硝反応活性を増大させ
るためであり、1×103 Å未満では、その効果が小さ
くなり、5×104 Åを越えるとハニカム構造体の機械
的強度が弱くなるためである。また、1×103〜5×
104 Åの範囲の細孔を全細孔の10〜30%含有する
ハニカム構造体を用いることにより、ハニカム構造体と
コート層との間に適度の接合力を与えることができる
が、その範囲の細孔が30%を越えるとハニカム構造体
自身の耐摩耗性が弱まるので好ましくない。
【0009】ハニカム構造体とコート層の材質を、とも
にチタニアを主成分とする成分系とすることにより、例
えば異材同志をコーティングする場合と比較し、熱のび
差等によるコート層の剥離等のトラブルを防止すること
ができる。
【0010】また、一般に比表面積が大きくなる程触媒
は摩耗しやすくなるが、ハニカム構造体自身を高比表面
積化すると、触媒自体の摩耗強度が低下し問題である。
従って、最も重要なハニカム構造体表面のコート層をよ
り摩耗しやすくするため、比表面積を50m2 /g以上
とする。これにより、ハニカム構造体の耐摩耗性を保っ
たまま、触媒表面のみをより摩耗しやすくしてフライア
ッシュ成分の蓄積を防止し、触媒劣化を防止する。たゞ
し、コート層の比表面積は100m2 /gを上限とすべ
きである。これ以上になると、熱的安定性に欠けるばか
りでなく、製造技術上も調製することが困難であるから
である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例をあげ、本発
明の効果を明らかにする。
【0012】(例1) アナターゼ型の酸化チタン100重量部に、パラタ
ングステン酸アンモニウムとメタバナジン酸アンモニウ
ムをメチルアミン水溶液に溶解した溶液をWO3として
8重量部、V2 5 として0.7重量部となるように加
え、さらに成形助剤としてポリエチレンオキサイド(商
品名アルコックスE−30 明成化学工業(株)製)
2.5重量部、細孔付与剤として結晶性セルロース(商
品名アビセルTG101 旭化成工業(株)製)7重量
部を加えて混練後、目開き6mmの格子状ハニカム形状
に押出成型し、乾燥、焼成して1×103 〜5×104
Åの細孔が全細孔の23%のハニカム構造体−1を得
た。また、上記において、結晶性セルロースを3.5重
量部とする以外は同様にして、1×103 〜5×104
Åの細孔が全細孔の10.5%のハニカム構造体−2
を、さらに結晶性セルロースを加えないで調製した1×
103 〜5×104 Åの細孔が全細孔の4%のハニカム
構造体−3を得た。
【0013】 比表面積が各々20,40,50,8
0m2 /gのアナターゼ型酸化チタンをパラタングステ
ン酸アンモニウムとメタバナジン酸アンモニウムをメチ
ルアミン水溶液に溶解した液に添加、スラリ状とし、ス
プレードライ法により乾燥後、500℃3時間電気炉で
焼成し、各々粉末−20,粉末−40,粉末−50,粉
末−80を得た。いずれの粉末もタングステンはWO3
として8wt%、バナジウムはV2 5 として2wt%
となるように調製した。
【0014】 上記で得た粉末に水を加えて20w
t%のスラリ状とし、上記のハニカム構造体をスラリ
溶液に浸漬し、すばやく引上げ乾燥、焼成し、コート厚
さが約100μmの表1に示す触媒を得た。得られた触
媒のコーティング性を表2に示したが、1×103 〜5
×104 Åの細孔の比率が10%以上のものが良好なコ
ート層が得られることがわかった。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】 * 〇:良好 ×:不良
【0017】(例2)良好なコーティング層が得られた
触媒−5〜触媒−12を石炭焚ボイラ排ガスの脱硝反応
器内に充てんし、2年間にわたる実ガスエージングを行
い、触媒を抜出してラボにて触媒の性能とコート層の膜
厚変化を調査した。結果を表3に示す。なお、実ガス耐
久試験中の排ガス中のフライアッシュ濃度は10〜20
g/m2 の範囲にあった。
【0018】
【表3】 * ラボテスト条件 温度 : 380℃ SV : 5000HV-1 NOx : 250ppm SOx : 1000ppm O2 : 3% NH3 /NOxモル比 : 1.0
【0019】表3から、コート層の成分が比表面積50
2 /g以上の触媒は触媒性能の劣化が小さく、耐久性
が向上していることがわかる。
【0020】
【発明の効果】本発明により、フライアッシュ成分の蓄
積が防止され、触媒性能が長期にわたって維持できる脱
硝触媒が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須山 耕平 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重 工業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 服部 晃 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重 工業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 飯田 耕三 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島研究所内 (72)発明者 小林 敬古 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三菱重工業株式会社本社内 (56)参考文献 特開 昭63−31540(JP,A) 特開 昭63−185448(JP,A) 特開 平3−68456(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 38/74 B01D 53/94

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1×103 〜5×104 Åの範囲の細孔
    を全細孔容積の10〜30%含有する成形されたチタニ
    ア及びバナジウム、タングステン、モリブデンの酸化物
    のうちの少なくとも1種以上の卑金属酸化物からなるハ
    ニカム構造体に、少なくとも比表面積が50m2 /g以
    上であるチタニア及びバナジウム、タングステン、モリ
    ブデンの酸化物のうちの少なくとも1種以上の卑金属酸
    化物からなる触媒成分をコーティングしてなることを特
    徴とする脱硝触媒。
JP11296295A 1995-05-11 1995-05-11 脱硝触媒 Expired - Lifetime JP3354745B2 (ja)

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JP2015147165A (ja) * 2014-02-05 2015-08-20 イビデン株式会社 ハニカム触媒及びハニカム触媒の製造方法
CN110204351A (zh) * 2019-06-26 2019-09-06 江苏龙净科杰环保技术有限公司 一种用脱硝催化剂废料制备蜂窝陶瓷的方法
CN115414777A (zh) * 2022-08-12 2022-12-02 太原钢铁(集团)有限公司 一种石灰回转窑窑尾烟气脱硝用复合脱硝剂及其制备工艺

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