JP3352228B2 - シャッタ制御装置 - Google Patents

シャッタ制御装置

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JP3352228B2
JP3352228B2 JP12934494A JP12934494A JP3352228B2 JP 3352228 B2 JP3352228 B2 JP 3352228B2 JP 12934494 A JP12934494 A JP 12934494A JP 12934494 A JP12934494 A JP 12934494A JP 3352228 B2 JP3352228 B2 JP 3352228B2
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exposure value
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輝行 頓宮
憲史 仲川
富男 黒須
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プログラムシャッタの
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近のコンパクトカメラやインスタント
カメラの多くにはプログラムシャッタが用いられてい
る。プログラムシャッタは、露出値(EV値)ごとに予
め決められた絞り値とシャッタ速度の組み合わせで露出
を行うもので、一般に2枚以上のシャッタ羽根を組み合
わせ、これらをモータなどのアクチュータで一斉に開閉
させる構成となっている。プログラムシャッタで露出制
御を行うには、ほとんどのプログラムシャッタで採用さ
れているように、EV値に対応してシャッタ羽根の開き
時間を決めるのが簡便である。
【0003】図7は、従来の制御方式でプログラムシャ
ッタを駆動したときの様子を示し、時間の経過とともに
シャッタ羽根の開口径が変化する様子を表している。測
光によりEV値が算出されると、これに対応して開き時
間T0 が一義的に決定される。シャッタレリーズ操作に
よりモータが正転を開始すると、これによりシャッタ羽
根が開き方向に移動してゆく。その過程で、例えばフォ
トセンサなどによりシャッタ羽根が基準位置に移動して
きたことが検知される。そして、その瞬間に計時スター
ト用のトリガ信号が発生され、その瞬間から開き時間T
0 の計時が開始される。なお、図7では露出が開始され
る瞬間(ピンホールが形成される瞬間)のシャッタ羽根
の位置を基準位置として図示してあるが、その近傍であ
れば多少ずれていてもよく、またそのずれを見込んで開
き時間T0 を決めればよい。
【0004】開き時間T0 の計時が完了した時点でシャ
ッタ閉じ信号が発生される。このシャッタ閉じ信号に応
答してモータが逆転を開始し、それまで開き方向に移動
していたシャッタ羽根が閉じ方向に移動する。そして、
シャッタ羽根はピンホール位置を経て初期の閉じ位置に
戻って1回の露出動作が完了する。なお、閉じ信号の発
生直後も、慣性などの影響でシャッタ羽根は若干開き方
向に移動し、またシャッタ羽根が閉じてゆく間にも露出
が継続されるが、これらによる露出量を見込んで開き時
間T0 が決められているので問題はない。上記によれ
ば、EV値に対応して開き時間T0 を決めるだけで種々
の露出量が得られ、比較的構成が簡単であること、ま
た、シャッタ閉じ信号をストロボの発光トリガにも用い
ることができるなどの理由から、種々のカメラに利用さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した露出制御方式
は、シャッタ羽根が常に同じ条件で移動する限り問題は
ないが、実際には例えばカメラの撮影姿勢を俯仰方向で
変更したような場合、シャッタ羽根相互間、さらにはシ
ャッタ基板との間の摩擦力が変化したり、またシャッタ
羽根の固体差や経時変化,周囲環境の変化などにより、
シャッタ羽根開閉時の移動速度が変動しやすい。そし
て、シャッタ羽根駆動用のアクチュエータとしては、コ
ンパクト化,低消費電力などの要請から高パワーのもの
が利用しにくい事情があり、シャッタ羽根を常に同じ条
件で移動させることは困難である。
【0006】図7において、シャッタ羽根が標準の移動
速度で動作するときの開口特性をS0とすると、シャッ
タ羽根の移動速度が遅くなった場合には、その開口特性
S1は破線で示すようになる。なお、図ではピンホール
位置を原点Oに合わせて図示してあるが、実際にはシャ
ッタ羽根が移動を開始してからピンホール位置に達する
までの間にも時間差があるので、実際には開口特性S1
は時間軸に関して右方にシフトした形となる。この開口
特性S1に対し、測光で得られたEV値に対応する開き
時間T0 で露出を行うと、開口特性S0のもとで露出を
行った場合と比較して露出不足になることが分る。シャ
ッタ羽根が開閉する間にフイルムに与えられる露光量
は、開口特性S0あるいは開口特性S1と、時間軸とで
囲まれた面積に相当するが、その両者にはかなりの相違
があり、またシャッタ羽根の最大開口径もD0,D1と
かなり異なってくる。逆に、シャッタ羽根の移動速度が
標準よりも速くなった場合には、露出オーバーになるこ
とが避けられない。
【0007】さらに、ストロボ撮影を行う際には、シャ
ッタ開口径が最大開口に達した瞬間にストロボ発光をさ
せることが普通に行われるが、上記のように最大開口径
が大きく相違すると、ストロボ撮影時にも大きな問題と
なる。このような不都合を解消するためには、例えばシ
ャッタ羽根駆動用のアクチュエータにサーボ機構を組み
込み、シャッタ羽根の移動速度を一定に保つようにすれ
ばよいが、当然に大幅なコストアップになる。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、シャッタ羽根の移動速度が変化しても、コストをか
けることなく精度のよい露出制御ができるようにしたシ
ャッタ制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のシャッタ制御装置は、被写体輝度を測定
し、適正露出が得られる露出値を算出する測光部と、ア
クチュエータの駆動により開閉され、開閉時の移動経路
に沿って複数の信号部が配列されたシャッタ羽根と、こ
のシャッタ羽根が開き方向に移動するときに前記信号部
の移動を検知してその移動個数を計数するカウント手段
と、このカウント手段のカウント値と測光部で算出され
た露出値に対応して決められた設定カウント値とを比較
し、両者が一致したことに応答してトリガ信号を出力す
る比較手段と、前記トリガ信号の発生に応答して計時を
開始し、その計時時間が前記露出値に対応して決めた設
定時間に達したときにシャッタ閉じ信号を発生する計時
手段と、前記シャッタ閉じ信号の発生に応答してシャッ
タ羽根を閉じ方向に移動させるように前記アクチュエー
タの駆動を制御する駆動制御手段と、前記測光部で算出
される露出値のとり得る範囲を複数のゾーンに分割し、
分割された各々のゾーンごとに前記設定カウント値と設
定時間とを対応させたテーブルメモリとを設け、前記測
光部で算出された特定の露出値がテーブルメモリ内のい
ずれのゾーンに属するかによって設定カウント値と設定
時間とを決定するものである。
【0010】
【0011】
【作用】シャッタレリーズが行われ、アクチュエータの
駆動によりシャッタ羽根が開き方向に移動してゆくと、
シャッタ羽根に設けられた信号部の移動個数がカウント
手段で計数され、そのカウント値が漸増してゆく。この
カウント値が測光部で算出された露出値に対応する設定
カウント値に達すると、比較手段からトリガ信号が出力
される。このトリガ信号は計時手段の計時開始信号とし
て用いられ、計時手段は、その計時時間が露出値に対応
して決められた設定時間に達したときにシャッタ閉じ信
号を出力し、これによりアクチュエータはシャッタ羽根
を閉じる方向に移動させる。シャッタ閉じ信号が出力さ
れるタイミングは、計時手段の計時完了時となるが、計
時手段の計時開始のタイミングは測光部で算出された露
出値に応じて可変される。
【0012】
【実施例】図1に示すように、本発明装置は被写体輝度
を測定して露出制御の目標となる露出値EVを算出する
測光部2と、露出値EVに対応してシャッタ羽根の開閉
を制御する露出制御部10とを含む。これらの測光部2
及び露出制御部10は、カメラの撮影シーケンスを管制
するマイクロコンピュータからの指令を受けて作動す
る。測光部2は、基本的には受光素子3aを含む測光回
路3と、輝度算出回路4と、露出値算出回路5とからな
る。測光回路3は、受光素子3aに入射した被写体光の
光量に比例した光電信号VLVを輝度算出回路4に入力す
る。なお、周囲温度の影響によって、受光素子3aへの
入射光量に対して光電信号VLVの値が多少変動すること
があるため、温度補正データメモリ6が用いられ、周囲
温度t°Cを加味した光電信号VLVを得るようにしてい
る。
【0013】輝度算出回路4は測光回路3からの光電信
号VLVをデジタル値に変換し、ROMで構成された変換
テーブル7を対照して輝度値LVを求める。変換テーブ
ル7には、光電信号VLVのデジタル値ごとに各々輝度値
LVを対応させたテーブルメモリが格納されており、通
常の順光シーンでは変換テーブル7を対照して得た輝度
値LVをそのまま用いてもよい。ただし、ストロボ撮影
時の露出補正や、逆光シーンであるときの補正、さらに
はカメラの固体差によって変換テーブル7から得た輝度
値LVをそのまま用いた場合には誤差が出ることなどに
対処するために、各種の補正係数を記憶させた補正係数
メモリ8が併用されている。したがって輝度算出回路4
からは、各種の補正を行った後の輝度値LVが露出値算
出回路5に入力される。露出値算出回路5は、カメラに
装填されたフイルムのISO感度情報を読み込み、輝度
値LVから露出値EVを算出する。こうしてデジタル値
として算出された露出値EVが、露出制御部10によっ
て行われる露出制御の目標値となる。
【0014】露出制御部10は、測光部2で算出された
露出値EVに基づいてシャッタ羽根の開閉を制御する。
測光部2からの露出値EVは、パルス数設定回路12と
タイマー設定回路13に入力される。パルス数設定回路
12は、ROMで構成された変換テーブル14を対照
し、露出値EVに対応したパルス数PN を読み込む。図
2に模式的に示すように、変換テーブル14は、露出制
御が可能な範囲として測光部2で算出される露出値EV
の全範囲を例えば0.1ステップごとに分割し、各々の
露出値EVごとに特定のパルス数PN を対応づけたもの
となっている。露出値EVが変わってもパルス数PN
変わらない部分もあるが、全体的には露出値EVが小さ
くなるとパルス数PN は増える。そして、例えば測光部
2で得られた露出値EVが「13.9」であるときに
は、パルス数設定回路12には「5」が設定される。
【0015】タイマー設定回路13は、変換テーブル1
5を対照することによって、入力された露出値EVに対
してタイマー時間TAEを設定する。変換テーブル15
は、図3に示すように、前述した変換テーブル14と同
様にROMで構成され、測光部2で算出される露出値E
Vの全範囲を0.1ステップごとに分割し、露出値EV
ごとにタイマー時間TAEを割り当てたものである。タイ
マー時間TAEは1/1000秒単位の数値で表され、露
出値EVが「13.9」であるときには「4.0(m
秒)」がタイマー設定回路13に設定される。図2の変
換テーブル14と対照して分るように、露出値EVの減
少に対してパルス数PN が変化しない部分ではタイマー
時間TAEが漸増し、露出値EVの減少に対してパルス数
N が増えた部分では、タイマー時間TAEがステップ的
に減少する。なお、説明の便宜上、変換テーブル14,
15を2つに分けてあるが、これらを1つのテーブルに
まとめ、露出値EVごとにパルス数PN とタイマー時間
AEとの両者を対応づけておいてもよい。
【0016】パルス数設定回路12及びタイマー設定回
路13にそれぞれ設定されたパルス数PN ,タイマー時
間TAEは、各々比較回路17,計時回路18に入力され
る。比較回路17は、パルスカウンタ20のカウント値
Pをパルス数PN と比較し、カウント値Pがパルス数P
N に達した時点でトリガ信号を出力する。このトリガ信
号の発生に応答して計時回路18は計時を開始し、その
計時時間がタイマー時間TAEに達したときにシャッタ閉
じ信号を出力する。なお、計時回路18の計時はクロッ
クパルスの計数によって行われ、そのクロックパルス数
がタイマー時間TAEに相当する個数になったときにシャ
ッタ閉じ信号が出力される。
【0017】露光開口22を開閉するために、2枚のシ
ャッタ羽根23,24が用いられている。これらのシャ
ッタ羽根23,24は、それぞれ軸23a,24aを中
心に回動自在であり、それぞれに形成したカムスロット
に駆動ピン25が係合している。駆動ピン25が図中矢
印方向に移動するにしたがって、シャッタ羽根23,2
4は除々に開き方向に回動して露光開口22を開放して
ゆき、駆動ピン25が矢印とは逆に移動するとこれらは
閉じ方向に回動して露光開口22を閉じてゆくようにな
っている。そして、シャッタ開口径はシャッタ羽根2
3,24の回動角によって決まる。
【0018】一方のシャッタ羽根24の端縁には、シャ
ッタ羽根24が回動する角度範囲にわたって一定ピッチ
で多数のスリット28が形成されている。これらのスリ
ット28は、シャッタ羽根24の開き位置を示す信号部
として用いられ、軸24aを中心とする円弧上、すなわ
ちシャッタ羽根24の移動経路に沿って配列されてい
る。そして、シャッタ羽根24が回動しても露光開口2
2とは重なることはない。また、シャッタ羽根24には
ピンホール位置検出用の信号穴29が形成されている。
これらのスリット28,信号穴29は、後述するフォト
インタラプタ30,32によって光電検出される透光部
となり、シャッタ羽根24を打ち抜く時に一緒に形成す
ることができる。なお、写真製版によって透光窓を一定
ピッチで多数配列したシート材をシャッタ羽根24に接
合し、前記スリット列の代わりに用いてもよい。
【0019】シャッタ羽根24を挟み、かつスリット2
8,信号穴29の移動路に対面するように投光部と受光
部とを配置したフォトインタラプタ30,32が設けら
れている。フォトインタラプタ30は、その検出光路が
シャッタ羽根24で遮られているときにはハイレベル信
号を出力し、検出光路内にスリットが移動してきた瞬間
にローレベル信号を、そして通過し終わると再びハイレ
ベル信号を出力する。したがって、シャッタ羽根24が
開き方向に回動してゆくと、フォトインタラプタ30の
出力端にはハイレベル信号とローレベル信号とが交互に
現れるようになる。また、シャッタ羽根23,24が開
き方向に移動してゆき、ちょうどピンホールが形成され
る位置まで移動したときに信号穴29がフォトインタラ
プタ32で検出されるようになっている。
【0020】フォトインタラプタ30の信号はパルスカ
ウンタ20に入力される。パルスカウンタ20は、フォ
トインタラプタ30の出力端に現れるハイレベル信号か
らローレベル信号への立ち下がりをエンコードパルスと
して計数する。スリット28の形成位置及び配列ピッチ
は予め分かっているから、パルスカウンタ20でのカウ
ント値はシャッタ羽根24の開き位置に対応した値とな
り、結果的にシャッタ羽根23,24の開口径に対応し
た値となる。なお、シャッタ羽根23,24の位置検出
の分解能を上げるために、フォトインタラプタ30から
のローレベルからハイレベルへの立ち上がり信号も含め
て計数するようにしてもよい。また、フォトインタラプ
タ32から得られる信号穴29の検知信号もパルスカウ
ンタ20に入力され、エンコードパルスの計数開始信号
として用いられる。なお、シャッタ羽根24にスリット
28や信号穴29を形成する代わりに、高反射材による
印刷パターンを形成しておいてもよい。この場合には反
射型のフォトセンサを用いることによって、全く同様の
エンコードパルス,検知信号を得ることができる。その
他、磁性材を同様のパターンでシャッタ羽根24に被着
しておき、これを磁気センサで検出する等、適宜の手段
を用いることができる。
【0021】シャッタ羽根23,24を開閉するための
駆動ピン25はモータ35で駆動され、その駆動方向は
モータドライバ36によって制御される。モータドライ
バ36にシャッタレリーズ信号が入力されるとモータ3
5が正転し、駆動ピン25を介してシャッタ羽根23,
24を開き方向に回動させる。また計時回路18からシ
ャッタ閉じ信号が入力されるとモータ35は逆転し、シ
ャッタ羽根23,24を閉じ方向に回動させる。なお、
シャッタ羽根23,24を開閉するアクチュエータとし
ては、通常のモータの外にガルバノメータのように回転
角が1回転未満のものを用いることもできる。
【0022】以下、上記構成による作用について、図4
に示すフローチャートにしたがって説明する。シャッタ
ボタンの半押し操作が行われると、測光部2によって適
正露出を与える露出値EVが算出される。露出値EVの
算出は、シャッタボタンの半押しを一旦解除して半押し
し直したときには更新される。そして、シャッタボタン
を全押ししたときに露出制御目標となる露出値EVが決
定される。露出値EVが決定されると、その値がパルス
数設定回路12,タイマー設定回路13に入力され、そ
れぞれ変換テーブル14,15との対照によりデータ変
換が行われる。そして、パルス設定回路12,タイマー
設定回路13には露出値EVに対応したパルス数PN
タイマー時間TAEが設定される。
【0023】また、シャッタボタンが全押しされるとモ
ータドライバ36にシャッタレリーズ信号が入力され、
モータ35が正転する。これによりシャッタ羽根23,
24が動作を開始し、露光開口22を完全に覆っている
初期位置から開き方向に移動してゆく。この移動の過程
でフォトインタラプタ32が信号穴29を検知すると、
パルスカウンタ20に計数開始信号が入力され、パルス
カウンタ20のカウント値Pが「0」にクリアされた
後、エンコードパルスの計数が開始される。
【0024】図5は、測光部2で得られた露出値EVが
「13.9」のときのシャッタ羽根23,24で形成さ
れる開口径の変化を、エンコードパルス及び計時のタイ
ムチャートとともに示しており、実線の開口特性P0は
シャッタ羽根23,24が標準の移動速度で移動すると
きの様子を表す。なお原点Oは、図7と同様にシャッタ
羽根23,24によってピンホールが形成された時点に
対応づけられており、カウンタ20の計数開始タイミン
グと一致している。
【0025】ピンホールが形成された後、シャッタ羽根
23,24は除々に開口径を大きくしてゆき、これとと
もにシャッタ羽根24に形成したスリット28がフォト
インタラプタ30の検出光路内に次々と移動してくる。
そして、パルスカウンタ20のカウント値は、図中
「↓」で示したエンコードパルスが入力されるごとに
「1」ずつインクリメントされる。測光部2で得られた
露出値EVが「13.9」であるから、変換テーブル1
4,15のデータにしたがい、パルス数設定回路12,
タイマー設定回路13には、それぞれPN 「5」,TAE
「4.0」が設定されている。
【0026】比較回路17は、パルス数設定回路12で
設定されたパルス数PN 「5」と、パルスカウンタ20
のカウント値Pとを比較しており、これらが一致した瞬
間にトリガ信号を発生する。このトリガ信号は計時開始
信号となり、計時回路13は時間Tの計時を開始する。
そして、その計時時間Tが、タイマー設定回路13に設
定されたタイマー時間TAE「4.0」に達した瞬間にシ
ャッタ閉じ信号がモータドライバ36に入力される。こ
れによりモータ35が逆転方向に駆動され、シャッタ羽
根23,24は若干の機械的な遅れの後に閉じ方向に回
動し、露光開口22を完全に覆う初期位置まで戻って停
止する。なお、シャッタ羽根23,24が初期位置に戻
ったことは、例えばフォトインタラプタ32で信号穴2
9が移動してきたことを検知するのと同様の手法で検知
することができる。
【0027】なお、シャッタ羽根23,24が閉じ方向
に移動するときにもエンコードパルスが出力されるが、
これらは露出制御には用いられることがないので図示を
省略した。ただし、シャッタ羽根23,24が開き方向
に移動する過程でパルスカウンタ20で計数されるカウ
ント値と、シャッタ羽根23,24が閉じ方向に移動す
る過程で計数されるカウント値とは一致するから、例え
ばシャッタ閉じ信号が発生された後にパルスカウンタ2
0にエンコードパルスが入力されるごとにそのカウント
値をデクリメントするようにしておけば、カウント値が
「0」になったことをもって、シャッタ羽根23,24
がピンホール位置まで戻ったことを確認することができ
る。
【0028】上記は露出値EV「13.9」に対する露
出制御となるが、例えば露出値EV「14.0」であっ
た場合には、設定パルス数PN は露出値EV「13.
9」のときと同様に「5」のままである。したがって、
図5にで示すエンコードパルスによってトリガ信号が
発生されることになる。ところが、変換テーブル15に
示すように、露出値EV「14.0」に対してはタイマ
ー時間TAE「3.2」が割り当てられているため、露出
値EV「13.9」のときよりも0.8m秒速いタイミ
ングで計時回路18がシャッタ閉じ信号を出力するよう
になり、これにより露出値EV「14.0」に対して適
正な露出制御となる。
【0029】また、測光部2から露出値EV「13.
8」が算出された場合には、パルスカウンタ20のカウ
ント値が「6」に達したときにトリガ信号が出力され、
トリガ信号自体の発生タイミングが露出値EV「13.
9」のときよりも遅れる。したがって、露出値EV「1
3.9」のときと同じタイマー時間TAE「4.0」の計
時後にシャッタ閉じ信号を発生させると露出オーバーに
なる。ところが、変換テーブル15に示すとおり、露出
値EV「13.8」に対してはタイマー時間TAE「1.
0」が割り当てられているため、計時回路18は早めに
計時を完了してシャッタ閉じ信号を出力するから、露出
オーバーにはならず、適正露出を得ることかできる。
【0030】図5に破線で示した開口特性P1及びタイ
ムチャートは、シャッタ羽根23,24の移動速度が摩
擦その他の影響で標準速度よりも遅くなった場合の様子
を表し、測光部2からは開口特性P0のときと同様に露
出値EV「13.9」が出力されている。なお、開口特
性P1はピンホール位置を原点Oに合わせて図示してあ
る。破線のタイムチャートで分るように、シャッタ羽根
23,24の移動速度が低下すると、シャッタ羽根24
の移動とともに出力されるエンコードパルスのパルス間
隔が間延びする。このため、露出値EV「13.9」に
対応してパルス数PN 「5」を設定しておいても、比較
回路17からトリガ信号が出力されるタイミングはシャ
ッタ羽根23,24の移動速度に対応して遅れるように
なる。
【0031】パルスカウンタ20のカウント値が「5」
に達し、トリガ信号が出力された時点で計時回路13は
同様にタイマー時間TAE「4.0」を計時し、その計時
完了に応答してシャッタ閉じ信号を出力する。このよう
にして得られる開口特性P1によれば、シャッタ羽根2
3,24が標準速度で移動した場合、開口特性P0のと
きのシッャタ閉じタイミングに対し、トリガ信号の遅れ
相当分遅れることになるが、図5に示すようにシャッタ
羽根23,24が開き方向に移動するときの変化分を補
正することになり、結果的に開口特性P0とほぼ同じ露
光量を得ることができる。しかもシャッタ羽根23,2
4の最大開口径も極端に異なることはない。したがっ
て、シャッタ閉じ信号をストロボ発光用のトリガ信号に
用いた場合でも、適正なストロボ撮影を行うことができ
る。
【0032】図6は、上述したシャッタ制御装置で長時
間露出を行うときのシャッタ羽根の開口特性とタイムチ
ャートを示す。シャッタ羽根23,24が露光開口22
を全開する位置まで回動した後はストッパに当接してそ
の移動が停止され、シャッタ開口径は露光開口22の内
径によって決まる最大開口径DMAX で固定となる。シャ
ッタ羽根23,24の移動が停止した後はエンコードパ
ルスの出力もなくなるが、それ以後の露出制御はタイマ
ー時間TAEを変えることによって行われる。
【0033】例えば、シャッタ羽根24の回動角度範囲
内にスリット28が20個配列され、シャッタ羽根24
がピンホール位置から露光開口22を全開する位置まで
回動する間に、フォトインタラプタ30から16個のエ
ンコードパルスが得られるとすると、変換テーブル14
に格納されたパルス数PN の最大値は「16」となって
おり、測光部2で算出される露出値EVが小さくなって
もパルス数設定回路12に設定されるパルス数PN
「16」を越えることはない。一方、変換テーブル15
には、パルス数PN が割り当てられた露出値EVに対し
ては、露出値EVが漸減するのに対応して漸増するタイ
マー時間TAEが割り当てられている。したがって、変換
テーブル15中のタイマー時間TAEの最大値をTMAX
すると、図6に示すように、パルスカウンタ20のカウ
ント値が「16」に達した後は、タイマー時間TAEを露
光値EVに応じて変えることによって、タイマー時間T
MAXまでの長時間露光を行うことができる。
【0034】以上、図示した実施例をもとに本発明につ
いて説明してきたが、シャッタ羽根24に形成したスリ
ット28の配列個数を、露出値EVのとり得る範囲、及
び目標とする露出精度を考慮して適宜に増減することが
可能であり、またスリット28の配列ピッチを露出値E
Vのステップ幅を考慮して不等ピッチにしてもよい。そ
して、エンコードパルスの計数開始のタイミングについ
ても、シャッタ羽根23,24によってピンホールが形
成される瞬間に正確に合わせておく必要はない。また、
シャッタ羽根24が移動開始してからピンホール形成位
置に達する瞬間までにフォトインタラプタ30から得ら
れるエンコードパルスの数PX を記憶させておき、シャ
ッタレリーズ後にエンコードパルスの計数を開始し、そ
の計数値がPX に達してからパルスカウンタ20を
「0」にクリアしてエンコードパルスの計数を行うよう
にすれば、信号穴29及びフォトインタラプタ32を省
略することもできる。さらに、シャッタ羽根24が移動
を開始してからピンホール形成位置まで移動する間に得
られるエンコードパルスの数PX が分かっていれば、こ
れに対応して変換テーブル14のパルス数PN を設定し
ておくことによって、シャッタレリーズ信号をエンコー
ドパルスの計数開始信号に用いることも可能である。
【0035】
【発明の効果】上述してきたように、本発明のシャッタ
制御装置によれば、シャッタ羽根に信号部を配列してお
き、測光部で算出された目標露出値に対応する位置まで
シャッタ羽根が移動したことを検出した時点で、シャッ
タ閉じ信号を発生させるための計時手段の計時動作させ
るようにしてあるから、シャッタ羽根の移動速度が変動
したとしても、その速度変動分による露出誤差が良好に
補正され、正確な露出制御を行うことができるようにな
る。また、露出値ごとにシャッタ羽根の開き位置に対応
する設定カウント値を割り当てたテーブルメモリを用
い、シャッタ羽根の移動とともに信号部が移動すること
によって得られるカウント値をテーブルメモリから読み
出した設定カウント値とを比較するようにしたから、簡
単な構成で迅速な演算処理ができる。さらに、シャッタ
羽根の信号部を透光部や反射部にしてこれらを光電検出
することによって、シャッタ羽根の移動位置を非接触で
識別することができ、精度のよい露出制御を行う上で有
利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を概略的に表す機能ブロック図で
ある。
【図2】露出値EVとパルス数PN を対応づけた変換テ
ーブルの概念図である。
【図3】露出値EVとタイマー時間TAEを対応づけた変
換テーブルの概念図である。
【図4】本発明による露出制御処理を表すフローチャー
トである。
【図5】本発明による露出制御の作用説明図である。
【図6】本発明による露出制御の長時間露出時の作用説
明図である。
【図7】従来装置による露出制御の作用説明図である。
【符号の説明】
2 測光部 10 露出制御部 12 パルス数設定回路 13 タイマー設定回路 14 変換テーブル 15 変換テーブル 17 比較回路 18 計時回路 20 パルスカウンタ 22 露光開口 23,24 シャッタ羽根 28 スリット 29 信号穴 30,32 フォトインタラプタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 頓宮 輝行 東京都板橋区志村2丁目16番20号 株式 会社コパル内 (72)発明者 仲川 憲史 東京都板橋区志村2丁目16番20号 株式 会社コパル内 (72)発明者 黒須 富男 東京都板橋区志村2丁目16番20号 株式 会社コパル内 (56)参考文献 特開 昭63−153527(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 9/00 - 9/70

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体輝度を測定し、適正露出が得られ
    る露出値を算出する測光部と、アクチュエータの駆動に
    より開閉され、開閉時の移動経路に沿って複数の信号部
    が配列されたシャッタ羽根と、このシャッタ羽根が開き
    方向に移動するときに前記信号部の移動を検知してその
    移動個数を計数するカウント手段と、このカウント手段
    のカウント値と前記露出値に対応して決められた設定カ
    ウント値とを比較し、両者が一致したことに応答してト
    リガ信号を出力する比較手段と、前記トリガ信号の発生
    に応答して計時を開始し、その計時時間が前記露出値に
    対応して決めた設定時間に達したときにシャッタ閉じ信
    号を発生する計時手段と、前記シャッタ閉じ信号の発生
    に応答してシャッタ羽根を閉じ方向に移動させるように
    前記アクチュエータの駆動を制御する駆動制御手段と
    前記測光部で算出される露出値のとり得る範囲を複数の
    ゾーンに分割し、分割された各々のゾーンごとに前記設
    定カウント値と設定時間とを対応させたテーブルメモリ
    とを設け、前記測光部で算出された特定の露出値がテー
    ブルメモリ内のいずれのゾーンに属するかによって設定
    カウント値と設定時間とを決定することを特徴とするシ
    ャッタ制御装置。
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