JP3101944B2 - カメラ用シャッタ - Google Patents
カメラ用シャッタInfo
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- JP3101944B2 JP3101944B2 JP04137761A JP13776192A JP3101944B2 JP 3101944 B2 JP3101944 B2 JP 3101944B2 JP 04137761 A JP04137761 A JP 04137761A JP 13776192 A JP13776192 A JP 13776192A JP 3101944 B2 JP3101944 B2 JP 3101944B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば銀塩フィルムを
用いるカメラおよびビデオカメラに使用して好適なカメ
ラ用シャッタに関するものである。
用いるカメラおよびビデオカメラに使用して好適なカメ
ラ用シャッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラ用シャッタのシャッタプログラム
を可変式にする方法としては、従来から次のような方法
が知られている。 (a)絞り兼用シャッタ羽根を利用するケースにおい
て、シャッタ羽根を開閉するパルスモータに付与するパ
ルスの1つ当りのパルス長さを変えてシャッタ羽根の開
口波形を変化させる方法。 (b)シャッタ羽根開閉手段とは別途に絞り羽根調整手
段を設け、パルスモータの逆方向の回転動作でその絞り
羽根調整手段を駆動して絞り値をセットし、その後にパ
ルスモータの正方向の回転動作で絞り羽根開閉手段を駆
動してシャッタを開口するようにして開口波形を変える
方法。 (c)絞り兼用シャッタ羽根を利用するケースにおい
て、シャッタ羽根をアイリスモータ等で駆動するように
構成し、シャッタ羽根の開き動作を検出しながらアイリ
スモータ等の回転力ないし回転量を抑制してシャッタ羽
根の開口時間を変える方法。
を可変式にする方法としては、従来から次のような方法
が知られている。 (a)絞り兼用シャッタ羽根を利用するケースにおい
て、シャッタ羽根を開閉するパルスモータに付与するパ
ルスの1つ当りのパルス長さを変えてシャッタ羽根の開
口波形を変化させる方法。 (b)シャッタ羽根開閉手段とは別途に絞り羽根調整手
段を設け、パルスモータの逆方向の回転動作でその絞り
羽根調整手段を駆動して絞り値をセットし、その後にパ
ルスモータの正方向の回転動作で絞り羽根開閉手段を駆
動してシャッタを開口するようにして開口波形を変える
方法。 (c)絞り兼用シャッタ羽根を利用するケースにおい
て、シャッタ羽根をアイリスモータ等で駆動するように
構成し、シャッタ羽根の開き動作を検出しながらアイリ
スモータ等の回転力ないし回転量を抑制してシャッタ羽
根の開口時間を変える方法。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(a)
項の方法では、パルスモータの特性を超えてパルス長を
長くしたとすると、図6に示すように、シャッタ羽根の
開口波形が乱れる、という現象が生じて予定した正確な
動きが得られないという結果を招くことになる。
項の方法では、パルスモータの特性を超えてパルス長を
長くしたとすると、図6に示すように、シャッタ羽根の
開口波形が乱れる、という現象が生じて予定した正確な
動きが得られないという結果を招くことになる。
【0004】そのため、シャッタ羽根の開口時間に大き
な差を持たせたいシャッタプログラムを得ようとしても
実現することが出来ないということが欠点となる。
な差を持たせたいシャッタプログラムを得ようとしても
実現することが出来ないということが欠点となる。
【0005】また、(b)項の方法では、絞り兼用シャ
ッタ羽根を利用するケースに比べてカメラ内またはレン
ズ鏡胴内に設置する羽根部材の数が増え、さらに、絞り
羽根の保持、開閉、解除等を司る絞り羽根調整手段が必
要になるため、構成面、コスト面、コンパクト化の面で
不利になるということが欠点となる。
ッタ羽根を利用するケースに比べてカメラ内またはレン
ズ鏡胴内に設置する羽根部材の数が増え、さらに、絞り
羽根の保持、開閉、解除等を司る絞り羽根調整手段が必
要になるため、構成面、コスト面、コンパクト化の面で
不利になるということが欠点となる。
【0006】一方、(c)項の方法では、制御方法が動
作中の絞り兼用シャッタ羽根に対する予知制御となる関
係でその制御が複雑且つ難しくなり、さらに、開口速度
の遅い開口を作るときにはアイリスモータ等に付与する
力を弱めて行く関係でシャッタ羽根の動作が不安定にな
るということが欠点となる。
作中の絞り兼用シャッタ羽根に対する予知制御となる関
係でその制御が複雑且つ難しくなり、さらに、開口速度
の遅い開口を作るときにはアイリスモータ等に付与する
力を弱めて行く関係でシャッタ羽根の動作が不安定にな
るということが欠点となる。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、絞り兼用シャッタ羽根を備えたカメラ用シャ
ッタにおいて、前述したような従来の欠点を補い、制御
が容易で且つ駆動信号の1つ当りの開口変化量が異なる
2種類の開口特性が安定して得られ、しかも、構成面、
コスト面、コンパクト化の面で不利にならない構成の新
しいカメラ用シャッタを提供することを目的とする。
たもので、絞り兼用シャッタ羽根を備えたカメラ用シャ
ッタにおいて、前述したような従来の欠点を補い、制御
が容易で且つ駆動信号の1つ当りの開口変化量が異なる
2種類の開口特性が安定して得られ、しかも、構成面、
コスト面、コンパクト化の面で不利にならない構成の新
しいカメラ用シャッタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上記の目的を達成するために、複数枚の絞り兼用シ
ャッタ羽根を備え且つ正逆方向に回転可能な駆動源を有
するカメラ用シャッタにおいて、前記絞り兼用シャッタ
羽根を開閉するシャッタ羽根開閉手段と前記駆動源との
間に、それぞれ減速率の異なる2系統の駆動力伝達手段
を介在設置すると共に、前記駆動源を一方の方向に回転
させたときには前記駆動源が一方の前記駆動力伝達手段
を介して前記シャッタ羽根開閉手段を作動させ、前記駆
動源を他方の方向に回転させたときには、前記駆動源が
他方の前記駆動力伝達手段を介して前記シャッタ羽根開
閉手段を作動させ得るように構成し、前記駆動力伝達手
段の減速率の違いを利用して、駆動信号の1つ当りの開
口変化量が異なる2種類の開口特性を前記絞り兼用シャ
ッタ羽根に付与するように構成すると共に、 前記2系統
の駆動力伝達手段のうちの減速率の大きな駆動力伝達手
段に、前記絞り兼用シャッタ羽根の閉じ動作の際におけ
る前記駆動源の回転動作に対する前記駆動力伝達手段の
各部材の追従性を向上せしめ、且つ、前記2系統の駆動
力伝達手段の間の駆動力量的なバランスを維持すること
が可能であるような付勢力を有する付勢手段を付設した
ことを特徴としたものである。また、請求項2に記載の
発明は、特に、減速率の大きな駆動力伝達手段にクラッ
チ部材を設け、前記駆動源を一方の方向に回転させたと
きは前記駆動源が減速率の大きな駆動力伝達手段に駆動
力を与え、前記駆動源を他方の方向に回転させたときは
前記駆動源が減速率の小さな駆動力伝達手段にのみ駆動
力を与え減速率の大きな駆動力伝達手段に駆動力を伝達
しないように構成したことを特徴としたものである。 ま
た、請求項3に記載の発明は、特に、前記絞り兼用シャ
ッタ羽根の基準位置を前記絞り兼用シャッタ羽根の未開
口時の動作で検出し得る基準位置検出手段を付設し、さ
らに、この基準位置検出手段からの検出出力を前記絞り
兼用シャッタ羽根の開き基準時および閉じ終了時のトリ
ガー信号とするように構成したことを特徴としたもので
ある。 また、請求項4に記載の発明は、特に、前記2系
統の駆動力伝達手段のうちの減速率の大きな駆動力伝達
手段をビデオカメラにおける動画撮影時の絞り開口を得
るときに使用し、前記2系統の駆動力伝達手段のうちの
減速率の小さな駆動力伝達手段をビデオカメラにおける
静止画撮影時の絞り開口を得るときに使用するように選
択可能に構成したことを特徴としたものである。 また、
請求項5に記載の発明は、特に、前記2系統の駆動力伝
達手段のうちの減速率の大きな駆動力伝達手段をビデオ
カメラにおける露光調整機能に利用するように構成した
ことを特徴としたものである。
は、上記の目的を達成するために、複数枚の絞り兼用シ
ャッタ羽根を備え且つ正逆方向に回転可能な駆動源を有
するカメラ用シャッタにおいて、前記絞り兼用シャッタ
羽根を開閉するシャッタ羽根開閉手段と前記駆動源との
間に、それぞれ減速率の異なる2系統の駆動力伝達手段
を介在設置すると共に、前記駆動源を一方の方向に回転
させたときには前記駆動源が一方の前記駆動力伝達手段
を介して前記シャッタ羽根開閉手段を作動させ、前記駆
動源を他方の方向に回転させたときには、前記駆動源が
他方の前記駆動力伝達手段を介して前記シャッタ羽根開
閉手段を作動させ得るように構成し、前記駆動力伝達手
段の減速率の違いを利用して、駆動信号の1つ当りの開
口変化量が異なる2種類の開口特性を前記絞り兼用シャ
ッタ羽根に付与するように構成すると共に、 前記2系統
の駆動力伝達手段のうちの減速率の大きな駆動力伝達手
段に、前記絞り兼用シャッタ羽根の閉じ動作の際におけ
る前記駆動源の回転動作に対する前記駆動力伝達手段の
各部材の追従性を向上せしめ、且つ、前記2系統の駆動
力伝達手段の間の駆動力量的なバランスを維持すること
が可能であるような付勢力を有する付勢手段を付設した
ことを特徴としたものである。また、請求項2に記載の
発明は、特に、減速率の大きな駆動力伝達手段にクラッ
チ部材を設け、前記駆動源を一方の方向に回転させたと
きは前記駆動源が減速率の大きな駆動力伝達手段に駆動
力を与え、前記駆動源を他方の方向に回転させたときは
前記駆動源が減速率の小さな駆動力伝達手段にのみ駆動
力を与え減速率の大きな駆動力伝達手段に駆動力を伝達
しないように構成したことを特徴としたものである。 ま
た、請求項3に記載の発明は、特に、前記絞り兼用シャ
ッタ羽根の基準位置を前記絞り兼用シャッタ羽根の未開
口時の動作で検出し得る基準位置検出手段を付設し、さ
らに、この基準位置検出手段からの検出出力を前記絞り
兼用シャッタ羽根の開き基準時および閉じ終了時のトリ
ガー信号とするように構成したことを特徴としたもので
ある。 また、請求項4に記載の発明は、特に、前記2系
統の駆動力伝達手段のうちの減速率の大きな駆動力伝達
手段をビデオカメラにおける動画撮影時の絞り開口を得
るときに使用し、前記2系統の駆動力伝達手段のうちの
減速率の小さな駆動力伝達手段をビデオカメラにおける
静止画撮影時の絞り開口を得るときに使用するように選
択可能に構成したことを特徴としたものである。 また、
請求項5に記載の発明は、特に、前記2系統の駆動力伝
達手段のうちの減速率の大きな駆動力伝達手段をビデオ
カメラにおける露光調整機能に利用するように構成した
ことを特徴としたものである。
【0009】
【作用】上記のように構成された、複数枚の絞り兼用シ
ャッタ羽根を備え且つ正逆方向に回転可能な駆動源を有
するカメラ用シャッタは、正逆方向に回転可能な駆動源
(例えば、パルスモータ)からの駆動力を絞り兼用シャ
ッタ羽根を開閉するシャッタ羽根開閉手段に伝達する駆
動力伝達手段として、シャッタ羽根の開口特性を変化さ
せるために、減速率の異なる2系統の駆動力伝達手段を
用意し、駆動源が一方の方向に回転するときには、この
回転駆動力を、例えば減速率の大きな駆動力伝達手段を
用いて緩やかにシャッタ羽根開閉手段に伝達するよう
に、また、駆動源が他方の方向に回転するときには、こ
の回転駆動力を、例えば減速率の小さな駆動力伝達手段
を用いて急速にシャッタ羽根開閉手段に伝達するように
している。
ャッタ羽根を備え且つ正逆方向に回転可能な駆動源を有
するカメラ用シャッタは、正逆方向に回転可能な駆動源
(例えば、パルスモータ)からの駆動力を絞り兼用シャ
ッタ羽根を開閉するシャッタ羽根開閉手段に伝達する駆
動力伝達手段として、シャッタ羽根の開口特性を変化さ
せるために、減速率の異なる2系統の駆動力伝達手段を
用意し、駆動源が一方の方向に回転するときには、この
回転駆動力を、例えば減速率の大きな駆動力伝達手段を
用いて緩やかにシャッタ羽根開閉手段に伝達するよう
に、また、駆動源が他方の方向に回転するときには、こ
の回転駆動力を、例えば減速率の小さな駆動力伝達手段
を用いて急速にシャッタ羽根開閉手段に伝達するように
している。
【0010】換言すれば、このときの駆動力伝達手段の
減速率の違いを利用して、駆動信号の1つ当りの開口変
化量が異なる2種類の開口特性の異なる2種類の開口特
性を絞り兼用シャッタ羽根に付与するようにしている。
減速率の違いを利用して、駆動信号の1つ当りの開口変
化量が異なる2種類の開口特性の異なる2種類の開口特
性を絞り兼用シャッタ羽根に付与するようにしている。
【0011】
【実施例】以下、本発明を、例えばビデオカメラに適用
した図示実施例に基づいて本発明に係るカメラ用シャッ
タの構成を説明する。
した図示実施例に基づいて本発明に係るカメラ用シャッ
タの構成を説明する。
【0012】図1は、本発明に係るカメラ用シャッタの
主要構成部を分解手法で示す分解斜視図、図2は、セク
ターレバー低速揺動ピンおよびセクターレバー高速揺動
ピンとセクターレバーとの相対位置関係、並びに、減速
率の大きい駆動力伝達系統を構成する各ギア部材の相対
配置関係を概念的に示す模式図である。
主要構成部を分解手法で示す分解斜視図、図2は、セク
ターレバー低速揺動ピンおよびセクターレバー高速揺動
ピンとセクターレバーとの相対位置関係、並びに、減速
率の大きい駆動力伝達系統を構成する各ギア部材の相対
配置関係を概念的に示す模式図である。
【0013】図1および図2において、1および1′
は、レンズ鏡胴(図示せず)内に設けられた、例えば2
枚羽根形式の絞り兼用シャッタ羽根(以下、単に「シャ
ッタ羽根」という)で、レンズ鏡胴の固定部に植立され
た支持軸2および2′によりそれぞれ開閉可能に軸支さ
れるように構成されている。
は、レンズ鏡胴(図示せず)内に設けられた、例えば2
枚羽根形式の絞り兼用シャッタ羽根(以下、単に「シャ
ッタ羽根」という)で、レンズ鏡胴の固定部に植立され
た支持軸2および2′によりそれぞれ開閉可能に軸支さ
れるように構成されている。
【0014】3および3′は、一対のシャッタ羽根1,
1′を互いに逆方向に回動させるための一対の長溝孔
で、それぞれのシャッタ羽根1,1′の軸支部近傍の位
置に形成されている。
1′を互いに逆方向に回動させるための一対の長溝孔
で、それぞれのシャッタ羽根1,1′の軸支部近傍の位
置に形成されている。
【0015】4は一端部を支持軸5によって揺動可能に
支持されたセクターレバーで、図1において下側に位置
する側面の一部には、後述する羽根低速駆動ギア部材8
のセクターレバー低速揺動ピン8bと羽根高速駆動ギア
部材12のセクターレバー高速揺動ピン12cとに択一
的に係接する係接領域4aが形成されている。
支持されたセクターレバーで、図1において下側に位置
する側面の一部には、後述する羽根低速駆動ギア部材8
のセクターレバー低速揺動ピン8bと羽根高速駆動ギア
部材12のセクターレバー高速揺動ピン12cとに択一
的に係接する係接領域4aが形成されている。
【0016】なお、このセクターレバー4の基準姿勢
(スタート姿勢)は、羽根低速駆動ギア部材8のセクタ
ーレバー低速揺動ピン8bにより決定されるように構成
されている。
(スタート姿勢)は、羽根低速駆動ギア部材8のセクタ
ーレバー低速揺動ピン8bにより決定されるように構成
されている。
【0017】6はセクターレバー4を常に時計方向に回
動するように付勢する付勢部材で、セクターレバー4の
遊動端である先端部とレンズ鏡胴の固定部との間に掛け
渡されている。
動するように付勢する付勢部材で、セクターレバー4の
遊動端である先端部とレンズ鏡胴の固定部との間に掛け
渡されている。
【0018】7はセクターレバー4の遊動端である先端
部に植立された羽根開閉ピンで、各シャッタ羽根1,
1′のそれぞれの長溝孔3,3′に精密に嵌入するよう
に構成され、セクターレバー4が基準姿勢にあるときに
は、一対のシャッタ羽根1,1′を閉じ状態に保持する
ように構成されている。
部に植立された羽根開閉ピンで、各シャッタ羽根1,
1′のそれぞれの長溝孔3,3′に精密に嵌入するよう
に構成され、セクターレバー4が基準姿勢にあるときに
は、一対のシャッタ羽根1,1′を閉じ状態に保持する
ように構成されている。
【0019】8は一対のシャッタ羽根1,1′を低速開
閉するためにセクターレバー4を低速で揺動させる羽根
低速駆動ギア部材で、後述のパルスモータ10の出力軸
に対して平行に設定された基本支持軸9上に回転可能に
設けられている。
閉するためにセクターレバー4を低速で揺動させる羽根
低速駆動ギア部材で、後述のパルスモータ10の出力軸
に対して平行に設定された基本支持軸9上に回転可能に
設けられている。
【0020】この羽根低速駆動ギア部材8は、その外周
面が歯部8aとして形成され、また、側縁部近傍の位置
に、前述したセクターレバー4の係接領域4aと係接す
るためのセクターレバー低速揺動ピン8bを有するよう
に構成されている。
面が歯部8aとして形成され、また、側縁部近傍の位置
に、前述したセクターレバー4の係接領域4aと係接す
るためのセクターレバー低速揺動ピン8bを有するよう
に構成されている。
【0021】なお、図1に示す姿勢がこの羽根低速駆動
ギア部材8の基準姿勢となり、また、羽根低速駆動ギア
部材8が基準姿勢にあるときには、セクターレバー低速
揺動ピン8bがセクターレバー4の係接領域4aに臨む
ように予めその関係位置が設定されている。
ギア部材8の基準姿勢となり、また、羽根低速駆動ギア
部材8が基準姿勢にあるときには、セクターレバー低速
揺動ピン8bがセクターレバー4の係接領域4aに臨む
ように予めその関係位置が設定されている。
【0022】10は一対のシャッタ羽根1,1′を開閉
するための駆動源であるパルスモータで、後述のモータ
駆動回路手段21からのパルス信号Mo およびM1 によ
り正逆方向に回転し得るように構成され、カメラが撮影
前の状態にあるときには基準位置で停止するように予め
構成されている。11はこのパルスモータ10の出力軸
に固定的に取り付けられた駆動ギアである。
するための駆動源であるパルスモータで、後述のモータ
駆動回路手段21からのパルス信号Mo およびM1 によ
り正逆方向に回転し得るように構成され、カメラが撮影
前の状態にあるときには基準位置で停止するように予め
構成されている。11はこのパルスモータ10の出力軸
に固定的に取り付けられた駆動ギアである。
【0023】12は一対のシャッタ羽根1,1′を高速
開閉するためにセクターレバー4を高速で揺動させる羽
根高速駆動ギア部材で、羽根低速駆動ギア部材8と対峙
する状態で基本支持軸9上に回転可能に設けられてい
る。
開閉するためにセクターレバー4を高速で揺動させる羽
根高速駆動ギア部材で、羽根低速駆動ギア部材8と対峙
する状態で基本支持軸9上に回転可能に設けられてい
る。
【0024】この羽根高速駆動ギア部材12は、駆動ギ
ア11と噛合する歯部12aと自身の側縁部近傍の位置
からパルスモータ10側に突出する押し回しピン12b
と自身の側縁部近傍の位置からセクターレバー4側に突
出するセクターレバー高速揺動ピン12cとを有するよ
うに構成され、パルスモータ10が基準位相の位置にあ
るときには、図1に示す基準姿勢を保持するように予め
構成されている。
ア11と噛合する歯部12aと自身の側縁部近傍の位置
からパルスモータ10側に突出する押し回しピン12b
と自身の側縁部近傍の位置からセクターレバー4側に突
出するセクターレバー高速揺動ピン12cとを有するよ
うに構成され、パルスモータ10が基準位相の位置にあ
るときには、図1に示す基準姿勢を保持するように予め
構成されている。
【0025】また、セクターレバー高速揺動ピン12c
は、パルスモータ10が基準位相の位置から時計方向に
回転したときにセクターレバー4の係接領域4aと係接
するように構成されている。
は、パルスモータ10が基準位相の位置から時計方向に
回転したときにセクターレバー4の係接領域4aと係接
するように構成されている。
【0026】13は羽根高速駆動ギア部材12と対峙す
る状態で基本支持軸9上に回転可能に設けられたクラッ
チギア部材で、適宜の直径を持つ歯部13aといずれも
自身の側縁部から放射方向に突出する係接レバー部13
bおよび位置決めレバー部13cとを有するように構成
されている。
る状態で基本支持軸9上に回転可能に設けられたクラッ
チギア部材で、適宜の直径を持つ歯部13aといずれも
自身の側縁部から放射方向に突出する係接レバー部13
bおよび位置決めレバー部13cとを有するように構成
されている。
【0027】この場合、係接レバー部13bは羽根高速
駆動ギア部材12の押し回しピン12bに係接し得るよ
うに、また、位置決めレバー部13cは、後述するスト
ッパー14に係接し得るようにいずれも図1において反
時計方向に向いたレバー面を有するように構成されてい
る。
駆動ギア部材12の押し回しピン12bに係接し得るよ
うに、また、位置決めレバー部13cは、後述するスト
ッパー14に係接し得るようにいずれも図1において反
時計方向に向いたレバー面を有するように構成されてい
る。
【0028】なお、ストッパー14は、このクラッチギ
ア部材13の基準姿勢(図1に示す姿勢)を決定するた
めにレンズ鏡胴の固定部に設けられたものであるが、ク
ラッチギア部材13が自身の基準姿勢(カメラが撮影前
の状態)にあるときには、クラッチギア部材13の係接
レバー部13bと羽根高速駆動ギア部材12の押し回し
ピン12bとの間に僅少の隙間が存在するように、予め
両者13b,12bの関係位置が設定されている。
ア部材13の基準姿勢(図1に示す姿勢)を決定するた
めにレンズ鏡胴の固定部に設けられたものであるが、ク
ラッチギア部材13が自身の基準姿勢(カメラが撮影前
の状態)にあるときには、クラッチギア部材13の係接
レバー部13bと羽根高速駆動ギア部材12の押し回し
ピン12bとの間に僅少の隙間が存在するように、予め
両者13b,12bの関係位置が設定されている。
【0029】15はクラッチギア部材13とレンズ鏡胴
の固定部との間に展張された付勢部材で、位置決めレバ
ー部13cをストッパー14に接触させ得るように、常
にクラッチギア部材13を反時計方向に回動するように
付勢している。
の固定部との間に展張された付勢部材で、位置決めレバ
ー部13cをストッパー14に接触させ得るように、常
にクラッチギア部材13を反時計方向に回動するように
付勢している。
【0030】この付勢部材15の付勢力は、シャッタ羽
根1,1′の閉じ動作の際のパルスモータ10の回転動
作に対する各部材の追従性を向上せしめ、さらに、後述
する減速率の大きな羽根低速開閉時の駆動力伝達系統と
減速率の小さな羽根高速開閉時の駆動力伝達系統の間の
駆動力量的なバランスを維持することが可能な付勢力と
して設定されている。
根1,1′の閉じ動作の際のパルスモータ10の回転動
作に対する各部材の追従性を向上せしめ、さらに、後述
する減速率の大きな羽根低速開閉時の駆動力伝達系統と
減速率の小さな羽根高速開閉時の駆動力伝達系統の間の
駆動力量的なバランスを維持することが可能な付勢力と
して設定されている。
【0031】16は基本支持軸9に対して平行に設定さ
れた第2支持軸17上に回転可能に設けられた中間ギア
部材で、前述したクラッチギア部材13の歯部13aに
噛合する大径歯部16aと、後述する減速ギア部材18
の大径歯部18aに噛合する小径歯部16bとを有する
ように構成されている。
れた第2支持軸17上に回転可能に設けられた中間ギア
部材で、前述したクラッチギア部材13の歯部13aに
噛合する大径歯部16aと、後述する減速ギア部材18
の大径歯部18aに噛合する小径歯部16bとを有する
ように構成されている。
【0032】第2支持軸17に対してそれぞれ平行に設
定された第3支持軸19上に回転可能に設けられた減速
ギア部材18は、大径歯部18aと小径歯部18bとを
有するように構成され、しかも、小径歯部18bが前述
の羽根低速駆動ギア部材8の歯部8aに噛合するように
構成されている。
定された第3支持軸19上に回転可能に設けられた減速
ギア部材18は、大径歯部18aと小径歯部18bとを
有するように構成され、しかも、小径歯部18bが前述
の羽根低速駆動ギア部材8の歯部8aに噛合するように
構成されている。
【0033】そして、図示実施例では、パルスモータ1
0→駆動ギア11→羽根高速駆動ギア部材12の押し回
しピン12b→クラッチギア部材13→中間ギア部材1
6→減速ギア部材18→羽根低速駆動ギア部材8のセク
ターレバー低速揺動ピン8bの駆動力伝達系統をもっ
て、減速率の大きな羽根低速開閉時の駆動力伝達系統を
形成するように構成されている。
0→駆動ギア11→羽根高速駆動ギア部材12の押し回
しピン12b→クラッチギア部材13→中間ギア部材1
6→減速ギア部材18→羽根低速駆動ギア部材8のセク
ターレバー低速揺動ピン8bの駆動力伝達系統をもっ
て、減速率の大きな羽根低速開閉時の駆動力伝達系統を
形成するように構成されている。
【0034】また、パルスモータ10→駆動ギア11→
羽根高速駆動ギア部材12のセクターレバー高速揺動ピ
ン12cの駆動力伝達系統をもって、減速率の小さな羽
根高速開閉時の駆動力伝達系統を形成するように構成さ
れている。
羽根高速駆動ギア部材12のセクターレバー高速揺動ピ
ン12cの駆動力伝達系統をもって、減速率の小さな羽
根高速開閉時の駆動力伝達系統を形成するように構成さ
れている。
【0035】20は図示実施例のカメラ用シャッタを制
御するCPUで、シャッタレリーズ部材(図示せず)が
操作されたときに、被写体輝度情報、フィルム感度情
報、撮影距離情報など露出制御に必要な諸情報に基づい
てアペックス演算を行い、羽根低速開閉を行う場合に
は、羽根低速開閉に必要なシャッタ羽根1,1′の開口
値と露光時間との組み合せ値(羽根低速開閉時AV値)
をプログラムし、また、羽根高速開閉を行う場合には、
羽根高速開閉に必要なシャッタ羽根1,1′の開口値と
露光時間との組み合せ値(羽根高速開閉時AV値)をプ
ログラムするようにそれぞれ構成されている。
御するCPUで、シャッタレリーズ部材(図示せず)が
操作されたときに、被写体輝度情報、フィルム感度情
報、撮影距離情報など露出制御に必要な諸情報に基づい
てアペックス演算を行い、羽根低速開閉を行う場合に
は、羽根低速開閉に必要なシャッタ羽根1,1′の開口
値と露光時間との組み合せ値(羽根低速開閉時AV値)
をプログラムし、また、羽根高速開閉を行う場合には、
羽根高速開閉に必要なシャッタ羽根1,1′の開口値と
露光時間との組み合せ値(羽根高速開閉時AV値)をプ
ログラムするようにそれぞれ構成されている。
【0036】さらに、羽根低速開閉時および羽根高速開
閉時におけるそれぞれのAV値を得るのに必要なパルス
モータ10の回転量と回転方向、この回転量と回転方向
を実現するのに必要な数とその回転方向を定めるパルス
信号Mo ,M1 とそのパルス列を演算するようにも構成
されている。この場合、パルス信号Mo ,M1 は、1つ
当りのパルス長さ(幅)が同じパルス信号として形成さ
れることになる。
閉時におけるそれぞれのAV値を得るのに必要なパルス
モータ10の回転量と回転方向、この回転量と回転方向
を実現するのに必要な数とその回転方向を定めるパルス
信号Mo ,M1 とそのパルス列を演算するようにも構成
されている。この場合、パルス信号Mo ,M1 は、1つ
当りのパルス長さ(幅)が同じパルス信号として形成さ
れることになる。
【0037】21はパルスモータ10を正逆方向に回転
駆動するモータ駆動回路手段で、CPU20からの指示
に基づいてパルスモータ10に正方向および逆方向のパ
ルス信号Mo ,M1 を付与するように構成されている。
駆動するモータ駆動回路手段で、CPU20からの指示
に基づいてパルスモータ10に正方向および逆方向のパ
ルス信号Mo ,M1 を付与するように構成されている。
【0038】22はシャッタ羽根1,1′の羽根低速開
閉と羽根高速開閉とを選択するための羽根開閉速度選択
手段で、羽根低速開閉が選択されたときには、パルスモ
ータ10を正方向(反時計方向)に回転するような操作
信号をCPU20に入力し、また、羽根高速開閉が選択
されたときには、パルスモータ10を逆方向(時計方
向)に回転するような操作信号をCPU20に入力する
ように構成されている。
閉と羽根高速開閉とを選択するための羽根開閉速度選択
手段で、羽根低速開閉が選択されたときには、パルスモ
ータ10を正方向(反時計方向)に回転するような操作
信号をCPU20に入力し、また、羽根高速開閉が選択
されたときには、パルスモータ10を逆方向(時計方
向)に回転するような操作信号をCPU20に入力する
ように構成されている。
【0039】30はシャッタ羽根1,1′の基準位置
(スタート位置、閉じ位置)を検出するためのトリガー
信号検出部で、いずれか一方のシャッタ羽根(例えば
1)の遊動端部に形成された帯状をなす光遮蔽部1a
と、シャッタ羽根1が閉じ状態にあるときの光遮蔽部1
aに対峙する位置に設けられた投受光型光センサ31
と、シャッタ羽根1の光遮蔽部1aを挟んで反対側の位
置に設けられた反射鏡32とから構成されている。
(スタート位置、閉じ位置)を検出するためのトリガー
信号検出部で、いずれか一方のシャッタ羽根(例えば
1)の遊動端部に形成された帯状をなす光遮蔽部1a
と、シャッタ羽根1が閉じ状態にあるときの光遮蔽部1
aに対峙する位置に設けられた投受光型光センサ31
と、シャッタ羽根1の光遮蔽部1aを挟んで反対側の位
置に設けられた反射鏡32とから構成されている。
【0040】このトリガー信号検出部30は、図3に示
すように、シャッタ羽根1,1′の開き始めの未開口時
の段階で光遮蔽部1aが投受光型光センサ31の投受光
光路上に至り、さらに光遮蔽部1aから外れると、投受
光型光センサ31からCPU20に対してシャッタ羽根
1,1′がシャッタ露光秒時の基準時点t0 に存在して
いたことを示す露光開始トリガー信号を発するように構
成されている。
すように、シャッタ羽根1,1′の開き始めの未開口時
の段階で光遮蔽部1aが投受光型光センサ31の投受光
光路上に至り、さらに光遮蔽部1aから外れると、投受
光型光センサ31からCPU20に対してシャッタ羽根
1,1′がシャッタ露光秒時の基準時点t0 に存在して
いたことを示す露光開始トリガー信号を発するように構
成されている。
【0041】また、シャッタ羽根1,1′の閉じ終り後
の未開口時の段階で光遮蔽部1aが投受光型光センサ3
1の投受光光路上に位置すると、その時点で、投受光型
光センサ31からCPU20に対してシャッタ羽根1,
1′が閉じ完了時点(前述の基準時点)t0 に至ったこ
とを示す羽根閉じ完了トリガー信号を発するように構成
されている。
の未開口時の段階で光遮蔽部1aが投受光型光センサ3
1の投受光光路上に位置すると、その時点で、投受光型
光センサ31からCPU20に対してシャッタ羽根1,
1′が閉じ完了時点(前述の基準時点)t0 に至ったこ
とを示す羽根閉じ完了トリガー信号を発するように構成
されている。
【0042】次に、このように構成された図示実施例の
カメラ用シャッタの動作ないし作用について説明する。
カメラ用シャッタの動作ないし作用について説明する。
【0043】図示実施例のカメラ用シャッタが撮影前の
状態にあるときには、パルスモータ10が停止している
ため、駆動ギア11に噛合した羽根高速駆動ギア部材1
2は、図1に示す基準姿勢を保持することになる。
状態にあるときには、パルスモータ10が停止している
ため、駆動ギア11に噛合した羽根高速駆動ギア部材1
2は、図1に示す基準姿勢を保持することになる。
【0044】この状態では、クラッチギア部材13の係
接レバー部13bと羽根高速駆動ギア部材12の押し回
しピン12bとの間に僅少の隙間が存在するように予め
構成されているため、クラッチギア部材13は、付勢部
材15の付勢力により位置決めレバー部13cがストッ
パー14に当接するまで反時計方向に回動された状態を
保つ。
接レバー部13bと羽根高速駆動ギア部材12の押し回
しピン12bとの間に僅少の隙間が存在するように予め
構成されているため、クラッチギア部材13は、付勢部
材15の付勢力により位置決めレバー部13cがストッ
パー14に当接するまで反時計方向に回動された状態を
保つ。
【0045】その結果、自身の歯部8aが減速ギア部材
18の小径歯部18b→大径歯部18a→中間ギア部材
16の小径歯部16b→大径歯部16aを経てクラッチ
ギア部材13の歯部13aに噛合している羽根低速駆動
ギア部材8も、図1に示す自身の基準姿勢に保たれるこ
とになる。
18の小径歯部18b→大径歯部18a→中間ギア部材
16の小径歯部16b→大径歯部16aを経てクラッチ
ギア部材13の歯部13aに噛合している羽根低速駆動
ギア部材8も、図1に示す自身の基準姿勢に保たれるこ
とになる。
【0046】一方、羽根低速駆動ギア部材8が基準姿勢
にあるときには、セクターレバー低速揺動ピン8bがセ
クターレバー4の係接領域4aに臨んでいるから、この
状態では、セクターレバー4も自身に掛けられた付勢部
材6の付勢力によってセクターレバー低速揺動ピン8b
に圧接して基準姿勢を保つことになり、羽根開閉ピン7
がシャッタ羽根1,1′を図1に示す閉じ状態に保持す
ることになる。
にあるときには、セクターレバー低速揺動ピン8bがセ
クターレバー4の係接領域4aに臨んでいるから、この
状態では、セクターレバー4も自身に掛けられた付勢部
材6の付勢力によってセクターレバー低速揺動ピン8b
に圧接して基準姿勢を保つことになり、羽根開閉ピン7
がシャッタ羽根1,1′を図1に示す閉じ状態に保持す
ることになる。
【0047】すなわち、投受光型光センサ31が羽根閉
じ完了トリガー信号を発し得る状態となり、また、シャ
ッタ羽根1,1′の羽根低速開閉の動作および羽根高速
開閉の動作は、いずれもこの状態から開始されることに
なる。
じ完了トリガー信号を発し得る状態となり、また、シャ
ッタ羽根1,1′の羽根低速開閉の動作および羽根高速
開閉の動作は、いずれもこの状態から開始されることに
なる。
【0048】[動画撮影の場合]動画撮影を行う場合に
は、羽根開閉速度選択手段22を操作して、例えばシャ
ッタ羽根1,1′の開口を細かく設定することの出来る
シャッタ羽根1,1′の羽根低速開閉を選択し、この状
態でシャッタレリーズ部材を操作する。
は、羽根開閉速度選択手段22を操作して、例えばシャ
ッタ羽根1,1′の開口を細かく設定することの出来る
シャッタ羽根1,1′の羽根低速開閉を選択し、この状
態でシャッタレリーズ部材を操作する。
【0049】シャッタレリーズ部材が操作されると、C
PU20は、上述したようにシャッタ羽根1,1′の開
口値と露光時間との組合せ値を演算し、そのときの羽根
低速開閉時AV値に適合した回転量だけパルスモータ1
0を反時計方向に回転させるようにモータ駆動回路手段
21に対して指示する。
PU20は、上述したようにシャッタ羽根1,1′の開
口値と露光時間との組合せ値を演算し、そのときの羽根
低速開閉時AV値に適合した回転量だけパルスモータ1
0を反時計方向に回転させるようにモータ駆動回路手段
21に対して指示する。
【0050】従って、モータ駆動回路手段21は、この
ときの回転量を実現するのに必要なパルス信号Mo ,M
1 をパルスモータ10に付与してパルスモータ10を反
時計方向に回転し、駆動ギア11および歯部12aを介
して羽根高速駆動ギア部材12を時計方向に回転させ
る。
ときの回転量を実現するのに必要なパルス信号Mo ,M
1 をパルスモータ10に付与してパルスモータ10を反
時計方向に回転し、駆動ギア11および歯部12aを介
して羽根高速駆動ギア部材12を時計方向に回転させ
る。
【0051】さて、羽根高速駆動ギア部材12が時計方
向に回転すると、その押し回しピン12bがクラッチギ
ア部材13の係接レバー部13bに当接してこのクラッ
チギア部材13を付勢部材15の付勢力に抗して同方向
に回転させる。
向に回転すると、その押し回しピン12bがクラッチギ
ア部材13の係接レバー部13bに当接してこのクラッ
チギア部材13を付勢部材15の付勢力に抗して同方向
に回転させる。
【0052】そのため、パルスモータ10の回転駆動力
は、クラッチギア部材13の歯部13a→中間ギア部材
16の大径歯部16a→小径歯部16b→減速ギア部材
18の大径歯部18a→小径歯部18bという駆動力伝
達系統を経て羽根低速駆動ギア部材8の歯部8aに伝達
され、羽根低速駆動ギア部材8を反時計方向に回転させ
ることになる。
は、クラッチギア部材13の歯部13a→中間ギア部材
16の大径歯部16a→小径歯部16b→減速ギア部材
18の大径歯部18a→小径歯部18bという駆動力伝
達系統を経て羽根低速駆動ギア部材8の歯部8aに伝達
され、羽根低速駆動ギア部材8を反時計方向に回転させ
ることになる。
【0053】この場合、パルスモータ10の回転駆動力
は、駆動ギア11と羽根高速駆動ギア部材12の歯部1
2aとの噛合過程で第一次の減速作用を受け、さらに、
それぞれの歯部の噛合過程13a→16a、16b→1
8a、18b→8aで第二次の減速作用を受けることに
なるから、それぞれの噛合過程での減速率を適当な値に
選定すれば、羽根低速開閉を実現するのに必要な羽根低
速駆動ギア部材8の回転速度を設定することが可能にな
る。
は、駆動ギア11と羽根高速駆動ギア部材12の歯部1
2aとの噛合過程で第一次の減速作用を受け、さらに、
それぞれの歯部の噛合過程13a→16a、16b→1
8a、18b→8aで第二次の減速作用を受けることに
なるから、それぞれの噛合過程での減速率を適当な値に
選定すれば、羽根低速開閉を実現するのに必要な羽根低
速駆動ギア部材8の回転速度を設定することが可能にな
る。
【0054】図示実施例のカメラ用シャッタでは、この
ようにして羽根低速開閉時の駆動力伝達系統(減速率の
大きな駆動力伝達系統)の減速率を決定している。
ようにして羽根低速開閉時の駆動力伝達系統(減速率の
大きな駆動力伝達系統)の減速率を決定している。
【0055】このようにして、羽根低速駆動ギア部材8
が反時計方向に回転すると、羽根低速駆動ギア部材8の
セクターレバー低速揺動ピン8bも反時計方向に回動し
てセクターレバー4の係接領域4aを支持軸5の方向に
移動するから、セクターレバー4は付勢部材6の付勢力
に抗して反時計方向に回転する。
が反時計方向に回転すると、羽根低速駆動ギア部材8の
セクターレバー低速揺動ピン8bも反時計方向に回動し
てセクターレバー4の係接領域4aを支持軸5の方向に
移動するから、セクターレバー4は付勢部材6の付勢力
に抗して反時計方向に回転する。
【0056】そのため、シャッタ羽根1,1′の長溝孔
3,3′に精密嵌入しているセクターレバー4上の羽根
開閉ピン7が図1において上方に変位して、一対のシャ
ッタ羽根1,1′を互いに逆方向に開かせることにな
る。
3,3′に精密嵌入しているセクターレバー4上の羽根
開閉ピン7が図1において上方に変位して、一対のシャ
ッタ羽根1,1′を互いに逆方向に開かせることにな
る。
【0057】このとき、シャッタ羽根1,1′の開き始
めの未開口時の段階でシャッタ羽根1の光遮蔽部1aが
投受光型光センサ31の投受光光路上から外れると、そ
の時点t0 でトリガー信号は、HレベルからLレベルに
立下り、投受光型光センサ31からCPU20に対して
露光開始トリガー信号が発せられるから、CPU20
は、この時点t0 を基準として羽根低速開閉時AV値に
基づくシャッタ露光秒時の計測動作を開始する。
めの未開口時の段階でシャッタ羽根1の光遮蔽部1aが
投受光型光センサ31の投受光光路上から外れると、そ
の時点t0 でトリガー信号は、HレベルからLレベルに
立下り、投受光型光センサ31からCPU20に対して
露光開始トリガー信号が発せられるから、CPU20
は、この時点t0 を基準として羽根低速開閉時AV値に
基づくシャッタ露光秒時の計測動作を開始する。
【0058】このときのシャッタ羽根1,1′の開き動
作は、図4に示す通りである。すなわち、シャッタ羽根
1,1′がその開き始め時点t1 からそのときのAV値
に適合したシャッタ開口を形成する時点t2 まで達し、
さらに、そのときのシャッタ開口を保持し続ける時点t
3 まで達すると、CPU20は、その時点t3 で、モー
タ駆動回路手段21に対してパルスモータ10を時計方
向に回転させるようなパルス列を発する。
作は、図4に示す通りである。すなわち、シャッタ羽根
1,1′がその開き始め時点t1 からそのときのAV値
に適合したシャッタ開口を形成する時点t2 まで達し、
さらに、そのときのシャッタ開口を保持し続ける時点t
3 まで達すると、CPU20は、その時点t3 で、モー
タ駆動回路手段21に対してパルスモータ10を時計方
向に回転させるようなパルス列を発する。
【0059】従って、モータ駆動回路手段21はパルス
モータ10に対して所定のパルス信号Mo ,M1 を付与
してパルスモータ10を時計方向に反転させる。
モータ10に対して所定のパルス信号Mo ,M1 を付与
してパルスモータ10を時計方向に反転させる。
【0060】そのため、パルスモータ10は、その時計
方向への回転駆動力を前述の羽根低速開閉時の駆動力伝
達系統を介して羽根低速駆動ギア部材8に伝達し、さら
に、セクターレバー4、羽根開閉ピン7、長溝孔3,
3′を介してそれぞれのシャッタ羽根1,1′を互いに
逆方向(閉じ方向)に回動させる。
方向への回転駆動力を前述の羽根低速開閉時の駆動力伝
達系統を介して羽根低速駆動ギア部材8に伝達し、さら
に、セクターレバー4、羽根開閉ピン7、長溝孔3,
3′を介してそれぞれのシャッタ羽根1,1′を互いに
逆方向(閉じ方向)に回動させる。
【0061】従って、シャッタ羽根1,1′は、パルス
モータ10の時計方向への回転駆動力とセクターレバー
4に掛けられた付勢部材6の付勢力とにより、図3に示
すように閉じ方向に回動し、t4 の時点でシャッタ開口
を閉ざすことになる。
モータ10の時計方向への回転駆動力とセクターレバー
4に掛けられた付勢部材6の付勢力とにより、図3に示
すように閉じ方向に回動し、t4 の時点でシャッタ開口
を閉ざすことになる。
【0062】なお、そのときのAV値によっては、前述
のシャッタ開口を形成する時点t2とシャッタ開口を保
持し続ける時点t3 とが同時点となることもある。
のシャッタ開口を形成する時点t2とシャッタ開口を保
持し続ける時点t3 とが同時点となることもある。
【0063】そして、このシャッタ開口の閉じ時点t4
を経た後にシャッタ羽根1の光遮蔽部1aが投受光型光
センサ31の投受光光路上に位置すると、その時点t0
で、投受光型光センサ31からCPU20に対して羽根
閉じ完了トリガー信号が発せられる。
を経た後にシャッタ羽根1の光遮蔽部1aが投受光型光
センサ31の投受光光路上に位置すると、その時点t0
で、投受光型光センサ31からCPU20に対して羽根
閉じ完了トリガー信号が発せられる。
【0064】そのため、CPU20は、モータ駆動回路
手段21に対してパルスモータ10を停止させる。この
結果、パルスモータ10は、基準位相の位置で停止し、
カメラ用シャッタは、撮影開始前の状態に復帰する。
手段21に対してパルスモータ10を停止させる。この
結果、パルスモータ10は、基準位相の位置で停止し、
カメラ用シャッタは、撮影開始前の状態に復帰する。
【0065】すなわち、減速率の大きな駆動力伝達系統
を使用した場合に係る一連の露光動作が終了することに
なるが、この羽根低速開閉の場合には、図4に示すよう
に、パルス信号Mo ,M1 の1パルス当りのf値変化量
が小さくなるので、絞り優先式の露出制御に適するもの
となる。しかも、1パルス当りのパルス長さを変えずに
シャッタ羽根1,1′の羽根低速開閉を実現することが
出来るので、従来の低速化方法に比べて羽根開閉の精度
を高く保持することが可能になる。
を使用した場合に係る一連の露光動作が終了することに
なるが、この羽根低速開閉の場合には、図4に示すよう
に、パルス信号Mo ,M1 の1パルス当りのf値変化量
が小さくなるので、絞り優先式の露出制御に適するもの
となる。しかも、1パルス当りのパルス長さを変えずに
シャッタ羽根1,1′の羽根低速開閉を実現することが
出来るので、従来の低速化方法に比べて羽根開閉の精度
を高く保持することが可能になる。
【0066】[静止画撮影の場合]静止画撮影を行う場
合には、羽根開閉速度選択手段22を操作してシャッタ
羽根1,1′の羽根高速開閉を選択し、この状態でシャ
ッタレリーズ部材を操作する。
合には、羽根開閉速度選択手段22を操作してシャッタ
羽根1,1′の羽根高速開閉を選択し、この状態でシャ
ッタレリーズ部材を操作する。
【0067】シャッタレリーズ部材が操作されると、投
受光型光センサ31がCPU20に対して羽根閉じ完了
トリガー信号を発して、CPU20がカメラ用シャッタ
が正常状態にあることを確認する。
受光型光センサ31がCPU20に対して羽根閉じ完了
トリガー信号を発して、CPU20がカメラ用シャッタ
が正常状態にあることを確認する。
【0068】このとき同時に、CPU20は、そのとき
の羽根高速開閉時AV値に適合した回転量だけパルスモ
ータ10を時計方向に回転させるようにモータ駆動回路
手段21に対して指示する。
の羽根高速開閉時AV値に適合した回転量だけパルスモ
ータ10を時計方向に回転させるようにモータ駆動回路
手段21に対して指示する。
【0069】従って、モータ駆動回路手段21は、この
ときの回転量および回転方向を実現するのに必要なパル
ス列のパルス信号Mo ,M1 をパルスモータ10に付与
してパルスモータ10を時計方向に回転し、駆動ギア1
1および歯部12aを介して羽根高速駆動ギア部材12
を反時計方向に回転させる。
ときの回転量および回転方向を実現するのに必要なパル
ス列のパルス信号Mo ,M1 をパルスモータ10に付与
してパルスモータ10を時計方向に回転し、駆動ギア1
1および歯部12aを介して羽根高速駆動ギア部材12
を反時計方向に回転させる。
【0070】この場合、パルスモータ10の回転駆動力
は、駆動ギア11と羽根高速駆動ギア部材12の歯部1
2aとの噛合過程で第一次の減速作用を受けるから、こ
の第一次の減速率を適当な値に選定すれば、羽根高速開
閉を実現するのに必要なクラッチギア部材13の回転速
度を設定することが可能になる。
は、駆動ギア11と羽根高速駆動ギア部材12の歯部1
2aとの噛合過程で第一次の減速作用を受けるから、こ
の第一次の減速率を適当な値に選定すれば、羽根高速開
閉を実現するのに必要なクラッチギア部材13の回転速
度を設定することが可能になる。
【0071】図示実施例のカメラ用シャッタでは、この
ようにして羽根高速開閉時の駆動力伝達系統(減速率の
小さな駆動力伝達系統)の減速率を決定している。
ようにして羽根高速開閉時の駆動力伝達系統(減速率の
小さな駆動力伝達系統)の減速率を決定している。
【0072】また、この状態では、押し回しピン12b
がクラッチギア部材13の係接レバー部13bから離れ
る方向に回動するため、クラッチギア部材13の位置決
めレバー部13cは付勢部材15の付勢力によりストッ
パー14に当接し、クラッチギア部材13とそれに連結
した中間ギア部材16、減速ギア部材18、羽根低速駆
動ギア部材8などは、図1に示す状態に置かれることに
なる。従って、羽根高速開閉時には、減速率の大きな駆
動力伝達系(クラッチギア部材13、中間ギア部材1
6、減速ギア部材18、羽根低速駆動ギア部材8、等)
を回転させる駆動エネルギーは不要となるから、モータ
10の負担が軽減化され、高速のシャッタ開閉動作が確
実に実現化される。
がクラッチギア部材13の係接レバー部13bから離れ
る方向に回動するため、クラッチギア部材13の位置決
めレバー部13cは付勢部材15の付勢力によりストッ
パー14に当接し、クラッチギア部材13とそれに連結
した中間ギア部材16、減速ギア部材18、羽根低速駆
動ギア部材8などは、図1に示す状態に置かれることに
なる。従って、羽根高速開閉時には、減速率の大きな駆
動力伝達系(クラッチギア部材13、中間ギア部材1
6、減速ギア部材18、羽根低速駆動ギア部材8、等)
を回転させる駆動エネルギーは不要となるから、モータ
10の負担が軽減化され、高速のシャッタ開閉動作が確
実に実現化される。
【0073】さて、羽根高速駆動ギア部材12が反時計
方向に回転すると、そのセクターレバー高速揺動ピン1
2cも反時計方向に回動して直接セクターレバー4の係
接領域4aに当接し且つこの係接領域4aを支持軸5の
方向に移動するから、セクターレバー4は、減速率の大
きな駆動力伝達系統を使用した場合(羽根低速開閉の場
合)と同様に付勢部材6の付勢力に抗して反時計方向に
回転する。
方向に回転すると、そのセクターレバー高速揺動ピン1
2cも反時計方向に回動して直接セクターレバー4の係
接領域4aに当接し且つこの係接領域4aを支持軸5の
方向に移動するから、セクターレバー4は、減速率の大
きな駆動力伝達系統を使用した場合(羽根低速開閉の場
合)と同様に付勢部材6の付勢力に抗して反時計方向に
回転する。
【0074】そのため、セクターレバー4上の羽根開閉
ピン7が、それぞれのシャッタ羽根1,1′を互いに逆
方向に開かせることになる。そして、シャッタ羽根1の
光遮蔽部1aが投受光型光センサ31の投受光光路上に
至ると立上り、さらに、その投受光光路上から外れた時
点t0 で立下る投受光型光センサ31から発せられる露
光開始トリガー信号により、羽根高速開閉時AV値に基
づくシャッタ露光秒時の計測動作を開始する。
ピン7が、それぞれのシャッタ羽根1,1′を互いに逆
方向に開かせることになる。そして、シャッタ羽根1の
光遮蔽部1aが投受光型光センサ31の投受光光路上に
至ると立上り、さらに、その投受光光路上から外れた時
点t0 で立下る投受光型光センサ31から発せられる露
光開始トリガー信号により、羽根高速開閉時AV値に基
づくシャッタ露光秒時の計測動作を開始する。
【0075】このときのシャッタ羽根1,1′の開き動
作および閉じ動作は、図5および図3に示す通りである
が、この動作については羽根低速開閉の場合の動作と同
じであるので、パルスモータ10は基準位相の位置で停
止し、カメラ用シャッタは撮影開始前の状態に復帰する
までの説明を省略する。
作および閉じ動作は、図5および図3に示す通りである
が、この動作については羽根低速開閉の場合の動作と同
じであるので、パルスモータ10は基準位相の位置で停
止し、カメラ用シャッタは撮影開始前の状態に復帰する
までの説明を省略する。
【0076】このようにして、減速率の小さい駆動力伝
達系統を使用した場合に係る一連の露光動作が終了する
が、この羽根高速開閉の場合には、図5に示すように、
パルス信号Mo ,M1 の1パルス当りのf値変化量が著
しく(大きく)なる。すなわち、少ないパルス数でシャ
ッタ羽根1,1′の開閉を行うことが出来るので、この
羽根高速開閉の場合はシャッタ優先の露出制御に適する
ものとなる。
達系統を使用した場合に係る一連の露光動作が終了する
が、この羽根高速開閉の場合には、図5に示すように、
パルス信号Mo ,M1 の1パルス当りのf値変化量が著
しく(大きく)なる。すなわち、少ないパルス数でシャ
ッタ羽根1,1′の開閉を行うことが出来るので、この
羽根高速開閉の場合はシャッタ優先の露出制御に適する
ものとなる。
【0077】なお、図示実施例のカメラ用シャッタで
は、減速率の大きな羽根低速開閉時の駆動力伝達系統を
ビデオカメラにおける動画撮影時の絞り開口を得るとき
に使用し、減速率の小さな羽根高速開閉時の駆動力伝達
系統をビデオカメラにおける静止画撮影時の絞り開口を
得るときに使用するように選択可能に構成するのが好ま
しい。
は、減速率の大きな羽根低速開閉時の駆動力伝達系統を
ビデオカメラにおける動画撮影時の絞り開口を得るとき
に使用し、減速率の小さな羽根高速開閉時の駆動力伝達
系統をビデオカメラにおける静止画撮影時の絞り開口を
得るときに使用するように選択可能に構成するのが好ま
しい。
【0078】また、減速率の大きな羽根低速開閉時の駆
動力伝達系統をビデオカメラにおける露光調整機能に利
用するように構成するのが好ましい。
動力伝達系統をビデオカメラにおける露光調整機能に利
用するように構成するのが好ましい。
【0079】以上、図示実施例について説明したが、本
発明は、これに限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲内で種々に変形実施することが可能であ
る。
発明は、これに限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲内で種々に変形実施することが可能であ
る。
【0080】例えば、トリガー信号検出部に使用する投
受光型光センサは、光反射型でも光透過型でもよく、ま
た、図示実施例の投受光型光センサに代って投光型発光
素子と受光型光電素子とを組み合わせた複合型のものを
利用することも可能である。
受光型光センサは、光反射型でも光透過型でもよく、ま
た、図示実施例の投受光型光センサに代って投光型発光
素子と受光型光電素子とを組み合わせた複合型のものを
利用することも可能である。
【0081】また、本発明をビデオカメラに適用すると
きには、本発明のカメラ用シャッタを少なくとも動画撮
影時の絞り装置として利用することも可能である。
きには、本発明のカメラ用シャッタを少なくとも動画撮
影時の絞り装置として利用することも可能である。
【0082】また、本発明は、パルス長さも変えるよう
にして、より多種類の開口特性を付与するように構成す
ることもできる。
にして、より多種類の開口特性を付与するように構成す
ることもできる。
【0083】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、絞り兼
用シャッタ羽根を開閉するシャッタ羽根開閉手段に対す
る駆動力伝達手段として減速率の異なる2系統の駆動力
伝達手段を設け、2系統の駆動力伝達手段の間の減速率
の違いを利用して、すなわち、基本的には駆動源に付与
する駆動信号の1つ当りのパルス長さを変えずに、駆動
信号の1つ当りの開口変化量が異なる2種類の開口特性
を絞り兼用シャッタ羽根に付与するように構成したの
で、駆動信号の1つ当りのパルス長さを長くして減速
(低速)を図る従来の方法に比べて安定した開口特性を
得ることが出来、且つ、制御が容易で、しかも、構成
面、コスト面、コンパクト化の面で不利にならない構成
のカメラ用シャッタを実現することが可能になった。ま
た、前記2系統の駆動力伝達手段のうちの減速率の大き
な駆動力伝達手段に、前記絞り兼用シャッタ羽根の閉じ
動作の際における前記駆動源の回転動作に対する前記駆
動力伝達手段の各部材の追従性を向上せしめ、且つ、前
記2系統の駆動力伝達手段の間の駆動力量的なバランス
を維持することが可能であるような付勢力を有する付勢
手段を付設したので、シャッタ羽根の同じ動作の際の駆
動源の回転動作に対する各部材の追従性が向上すると同
時に、減速率の大きな羽根低速開閉時の駆動力伝達系統
と減速率の小さな羽根高速開閉時の駆動力伝達系の間の
駆動力量のバランス維持が併せて実現可能となり、特
に、制御が容易で且つ駆動信号の1つ当りの開口変化量
が異なる2種類の開口特性が安定して得られるカメラ用
シャッタを提供することができる。また、特に、減速率
の大きな駆動力伝達手段にクラッチ部材を設け、前記駆
動源を一方の方向に回転させたときは前記駆動源が減速
率の大きな駆動力伝達手段に駆動力を与え、前記駆動源
を他方の方向に回転させたときは前記駆動源が減速率の
小さな駆動力伝達手段にのみ駆動力を与え減速率の大き
な駆動力伝達手段に駆動力を伝達しないように構成した
ので、特に駆動源の負荷の大きい羽根高速開閉時に減速
率の大きな駆動力伝達系を回転させる駆動エネルギーは
必要となり、駆動源の負荷が軽減化され、延いては高速
のシャッタ開閉動作が確実に実現化される。
用シャッタ羽根を開閉するシャッタ羽根開閉手段に対す
る駆動力伝達手段として減速率の異なる2系統の駆動力
伝達手段を設け、2系統の駆動力伝達手段の間の減速率
の違いを利用して、すなわち、基本的には駆動源に付与
する駆動信号の1つ当りのパルス長さを変えずに、駆動
信号の1つ当りの開口変化量が異なる2種類の開口特性
を絞り兼用シャッタ羽根に付与するように構成したの
で、駆動信号の1つ当りのパルス長さを長くして減速
(低速)を図る従来の方法に比べて安定した開口特性を
得ることが出来、且つ、制御が容易で、しかも、構成
面、コスト面、コンパクト化の面で不利にならない構成
のカメラ用シャッタを実現することが可能になった。ま
た、前記2系統の駆動力伝達手段のうちの減速率の大き
な駆動力伝達手段に、前記絞り兼用シャッタ羽根の閉じ
動作の際における前記駆動源の回転動作に対する前記駆
動力伝達手段の各部材の追従性を向上せしめ、且つ、前
記2系統の駆動力伝達手段の間の駆動力量的なバランス
を維持することが可能であるような付勢力を有する付勢
手段を付設したので、シャッタ羽根の同じ動作の際の駆
動源の回転動作に対する各部材の追従性が向上すると同
時に、減速率の大きな羽根低速開閉時の駆動力伝達系統
と減速率の小さな羽根高速開閉時の駆動力伝達系の間の
駆動力量のバランス維持が併せて実現可能となり、特
に、制御が容易で且つ駆動信号の1つ当りの開口変化量
が異なる2種類の開口特性が安定して得られるカメラ用
シャッタを提供することができる。また、特に、減速率
の大きな駆動力伝達手段にクラッチ部材を設け、前記駆
動源を一方の方向に回転させたときは前記駆動源が減速
率の大きな駆動力伝達手段に駆動力を与え、前記駆動源
を他方の方向に回転させたときは前記駆動源が減速率の
小さな駆動力伝達手段にのみ駆動力を与え減速率の大き
な駆動力伝達手段に駆動力を伝達しないように構成した
ので、特に駆動源の負荷の大きい羽根高速開閉時に減速
率の大きな駆動力伝達系を回転させる駆動エネルギーは
必要となり、駆動源の負荷が軽減化され、延いては高速
のシャッタ開閉動作が確実に実現化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラ用シャッタの主要構成部を
分解手法で示す分解斜視図である。
分解手法で示す分解斜視図である。
【図2】図1のカメラ用シャッタにおいて、セクターレ
バー低速揺動ピンおよびセクターレバー高速揺動ピンと
セクターレバーとの相対位置関係、並びに、減速率の大
きい駆動力伝達系統を構成する各ギア部材の相対配置関
係を概念的に示す模式図である。
バー低速揺動ピンおよびセクターレバー高速揺動ピンと
セクターレバーとの相対位置関係、並びに、減速率の大
きい駆動力伝達系統を構成する各ギア部材の相対配置関
係を概念的に示す模式図である。
【図3】図1のカメラ用シャッタで使用されるトリガー
信号検出部からCPUに対して発せられる露光開始トリ
ガー信号および羽根閉じ完了トリガー信号とシャッタ開
口波形との関係を説明するための説明図である。
信号検出部からCPUに対して発せられる露光開始トリ
ガー信号および羽根閉じ完了トリガー信号とシャッタ開
口波形との関係を説明するための説明図である。
【図4】図1のカメラ用シャッタにおいて、減速率の大
きな駆動力伝達系統を使用した場合(羽根低速開閉)に
係るシャッタ羽根の開き動作を説明するための作動説明
図である。
きな駆動力伝達系統を使用した場合(羽根低速開閉)に
係るシャッタ羽根の開き動作を説明するための作動説明
図である。
【図5】図1のカメラ用シャッタにおいて、減速率の小
さな駆動力伝達系統を使用した場合(羽根高速開閉)に
係るシャッタ羽根の開き動作を説明するための作動説明
図である。
さな駆動力伝達系統を使用した場合(羽根高速開閉)に
係るシャッタ羽根の開き動作を説明するための作動説明
図である。
【図6】従来の絞り兼用シャッタ羽根を利用するカメラ
用シャッタにおけるシャッタ羽根の開口波形の乱れを説
明するための説明図である。
用シャッタにおけるシャッタ羽根の開口波形の乱れを説
明するための説明図である。
1,1′ 一対の絞り兼用シャッタ羽根 4 セクターレバー 4a 係接領域 5 支持軸 6 付勢部材 7 羽根開閉ピン 8 羽根低速駆動ギア部材 8a 歯部 8b セクターレバー低速揺動ピン 9 基本支持軸 10 パルスモータ 11 駆動ギア 12 羽根高速駆動ギア部材 12a 歯部 12b 押し回しピン 12c セクターレバー高速揺動ピン 13 クラッチギア部材 13a 歯部 13b 係接レバー部 13c 位置決めレバー部 14 ストッパー 15 付勢部材 16 中間ギア部材 16a 大径歯部 16b 小径歯部 17 第2支持軸 18 減速ギア部材 18a 大径歯部 18b 小径歯部 19 第3支持軸 20 CPU 21 モータ駆動回路手段 22 羽根開閉速度選択手段 30 トリガー信号検出部 1a 光遮蔽部 31 投受光型光センサ 32 反射鏡
Claims (5)
- 【請求項1】 複数枚の絞り兼用シャッタ羽根を備え且
つ正逆方向に回転可能な駆動源を有するカメラ用シャッ
タにおいて、 前記絞り兼用シャッタ羽根を開閉するシャッタ羽根開閉
手段と前記駆動源との間に、それぞれ減速率の異なる2
系統の駆動力伝達手段を介在設置すると共に、前記駆動
源を一方の方向に回転させたときには前記駆動源が一方
の前記駆動力伝達手段を介して前記シャッタ羽根開閉手
段を作動させ、前記駆動源を他方の方向に回転させたと
きには、前記駆動源が他方の前記駆動力伝達手段を介し
て前記シャッタ羽根開閉手段を作動させ得るように構成
し、前記駆動力伝達手段の減速率の違いを利用して、駆
動信号の1つ当りの開口変化量が異なる2種類の開口特
性を前記絞り兼用シャッタ羽根に付与するように構成す
ると共に、 前記2系統の駆動力伝達手段のうちの減速率の大きな駆
動力伝達手段に、前記絞り兼用シャッタ羽根の閉じ動作
の際における前記駆動源の回転動作に対する前記駆動力
伝達手段の各部材の追従性を向上せしめ、且つ、前記2
系統の駆動力伝達手段の間の駆動力量的なバランスを維
持することが可能であるような付勢力を有する付勢手段
を付設 したことを特徴とするカメラ用シャッタ。 - 【請求項2】 請求項1に記載のカメラ用シャッタにお
いて、減速率の大きな駆動力伝達手段にクラッチ部材を
設け、前記駆動源を一方の方向に回転させたときは前記
駆動源が減速率の大きな駆動力伝達手段に駆動力を与
え、前記駆動源を他方の方向に回転させたときは前記駆
動源が減速率の小さな駆動力伝達手段にのみ駆動力を与
え減速率の大きな駆動力伝達手段に駆動力を伝達しない
ように構成したことを特徴とするカメラ用シャッタ。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載のカメラ用シャ
ッタにおいて、 前記絞り兼用シャッタ羽根の基準位置を前記絞り兼用シ
ャッタ羽根の未開口時の動作で検出し得る基準位置検出
手段を付設し、さらに、この基準位置検出手段からの検
出出力を前記絞り兼用シャッタ羽根の開き基準時および
閉じ終了時のトリガー信号とするように構成したことを
特徴とするカメラ用シャッタ。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のカ
メラ用シャッタにおいて、 前記2系統の駆動力伝達手段のうちの減速率の大きな駆
動力伝達手段をビデオカメラにおける動画撮影時の絞り
開口を得るときに使用し、前記2系統の駆動力伝達手段
のうちの減速率の小さな駆動力伝達手段をビデオカメラ
における静止画撮影時の絞り開口を得るときに使用する
ように選択可能に構成したことを特徴とするカメラ用シ
ャッタ。 - 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載のカ
メラ用シャッタにおいて、 前記2系統の駆動力伝達手段のうちの減速率の大きな駆
動力伝達手段をビデオカメラにおける露光調整機能に利
用するように構成したことを特徴とするカメラ用シャッ
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04137761A JP3101944B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | カメラ用シャッタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04137761A JP3101944B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | カメラ用シャッタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05307209A JPH05307209A (ja) | 1993-11-19 |
JP3101944B2 true JP3101944B2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=15206222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04137761A Expired - Fee Related JP3101944B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | カメラ用シャッタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3101944B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19834761B4 (de) * | 1998-08-01 | 2013-10-10 | Prontor Gmbh | Verstellvorrichtung für eine Stellblende oder einen Verschluß |
-
1992
- 1992-04-30 JP JP04137761A patent/JP3101944B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05307209A (ja) | 1993-11-19 |
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Legal Events
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