JPH0682874A - シャッタ制御装置 - Google Patents

シャッタ制御装置

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JPH0682874A
JPH0682874A JP4237430A JP23743092A JPH0682874A JP H0682874 A JPH0682874 A JP H0682874A JP 4237430 A JP4237430 A JP 4237430A JP 23743092 A JP23743092 A JP 23743092A JP H0682874 A JPH0682874 A JP H0682874A
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JP
Japan
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shutter
output
aperture
opening
exposure
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JP4237430A
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English (en)
Inventor
Koichi Washisu
晃一 鷲巣
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B7/00Control of exposure by setting shutters, diaphragms or filters, separately or conjointly
    • G03B7/08Control effected solely on the basis of the response, to the intensity of the light received by the camera, of a built-in light-sensitive device
    • G03B7/091Digital circuits
    • G03B7/097Digital circuits for control of both exposure time and aperture
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B7/00Control of exposure by setting shutters, diaphragms or filters, separately or conjointly
    • G03B7/08Control effected solely on the basis of the response, to the intensity of the light received by the camera, of a built-in light-sensitive device
    • G03B7/081Analogue circuits
    • G03B7/087Analogue circuits for control of both exposure time and aperture

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の絞り兼用シャッタでは、シャッタの開
口量を検出する手段が温度等でその感度出力が変動し、
露出精度が不安定なため、露光に先立ってシャッタを所
望の絞りにし、その時シヤッタを通る入射光を測光し、
露光時間を求め、その絞りと露光時間で露光を行うプリ
AE方式があるが、この方式ではレリーズタイムラグが
長くなり、このような問題を解決することを目的とす
る。 【構成】 絞り兼用シャッタに対し、通常使用する第1
の制御モードと、第2の制御モードを設け、頻繁に使用
する第1の制御モード(開口量センサの感度変化が露出
精度を狂わさない)時は、SW1時にシャッタ開放測光
とし、レリーズタイムラグがSW2のプリAEで長くな
るのを避けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラのシャッタ装置に
関するもので、特にスチルカメラ用の絞り兼用シャッタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のコンパクトカメラに搭載される絞
り兼用シャッタ(以下レンズシャッタ)の中で特に高級
機種のコンパクトカメラに搭載されるレンズシャッタは
図8に示すような構成になっている。
【0003】図8の(a)において、2枚のシャッタ羽
根31aと31bは各々軸32a,32bのまわりに回
転可能に軸支されており、各々のシャッタ羽根は31
a,31bに設けられた長孔33a,33b(長孔33
bはシャッタ羽根31aに隠されて見えない)にレバー
33に設けられた突出軸34が嵌入している。レバー3
3はアクチュエータ35に取付けられており、アクチュ
エータ35とレバー33、突出軸34で駆動手段を構成
している。
【0004】アクチュエータ35はムービングコイル形
式で矢印36方向に回転可能な為、突出軸34はレバー
33を介して矢印37方向に回動し、シャッタ羽根31
a,31bは突出軸34の嵌合される長孔33a,33
bにより各々矢印38a,38b方向に駆動され光軸方
向39の光束制限を行なう。
【0005】シャッタ羽根31bは位置表示板310が
設けられており、位置表示板310には複数のスリット
311が形成されている。312はフォトインタラプタ
で、空間313を通過するスリット311の数をカウン
トすることでシャッタ羽根31bの位置を検出してお
り、シャッタ羽根31aとシャッタ羽根31bは長孔3
3a,33bの両方に嵌合される突出軸34により、共
に略同量だけ駆動される為、シャッタ羽根31a,31
bの両者の位置検出、つまり光軸方向39の光束の制限
量を検出している事になる。尚、314はシャッタの地
板、315はシャッタ地板に設けられた開口部(アパー
チュア)である。
【0006】以上の構成において、フォトインタラプタ
312の出力はカメラのマイコン316に入力され、マ
イコン316の出力により駆動回路317が働きアクチ
ュエータ35が駆動される。又、マイコン316は、測
光手段318からの被写体の測光値も入力され、測光値
とフォトインタラプタ312の出力により駆動回路を制
御している。
【0007】その制御方法は、例えば被写体が極めて明
るい場合、マイコン316はフォトインタラプタ312
のパルス出力が測光手段318の測光値に応じたパルス
数だけシャッタ羽根31a,31bを開方向に駆動し、
その後、閉方向に駆動する様にしており、被写体が暗い
場合はフォトインタラプタ312のパルスが全て出力し
終るまで(シャッタ羽根31a,31bが全開)開方向
に駆動し、その後も開方向に駆動を続ける。この場合シ
ャッタ羽根31a,31bは全開状態で不図示のストッ
パ等により、これ以上開方向に駆動されない為、全開状
態を保持する。そして所定秒時、つまり被写体をフィル
ムに露光させるのに十分な時間経過後、シャッタを閉方
向に駆動してシャッタ羽根31a,31bを全閉状態に
する。
【0008】以上の動作を補足すると、始めはシャッタ
羽根31a,31bは全閉状態になっており、レリーズ
する事でシャッタ羽根31a,31bは開方向に駆動さ
れる。そしてそれに伴なうフォトインタラプタ312の
出力により、例えば被写体が明るい時は少ないパルス
数、例えばフォトインタラプタの2パルス出力でシャッ
タを閉方向に駆動し、被写体が暗い時はフォトインタラ
プタ312の全てのパルス出力後所定秒時経過後、シャ
ッタを閉方向に駆動する。
【0009】図8の(b)は同図の(a)のシャッタ装
置の駆動動作のフローを示しており、で被写体の測光
値が入力され、それに基づいてでシャッタ開口径(絞
り値)を求め、対応するカウントパルスnを求める(n
=0のときは全閉、n=n0のときは全開)。次に入力
された測光値に基づいてで待機時間tを求める。で
シャッタ開方向に通電し、シャッタが開き始めるととも
に、フォトインタラプタからパルスが発生する。そして
ではnパルス発生したところで次のフローに送り、
でt秒間待機した後に、でシャッタを閉方向に通電
し、シャッタを閉じて終了する。ここで被写体が明るい
時は、nは小さな値であり、tは0或いは極めて短かい
時間であり、被写値が暗い時はn=n0 でtは長秒時と
なる。その為被写体が明るい時は図9の(a)の様にシ
ャッタ羽根31a,31bによる光路の制限がなされ
(開口面積が小さい)、且つ開口時間41aも短かく、
被写体が暗い時は全開で開口時間41bも長くなる。
【0010】なお、図9において、横軸は時間、縦軸は
シャッタ羽根31a,31bの開方向駆動により生まれ
る開口面積を表わす。
【0011】ここで撮影者が実際に撮影を行なう時を考
えてみる。例えば主被写体である人物を山をバックにし
て撮影を行なう等の状況の場合、撮影者は人物も山もピ
ントの合った写真を欲する場合が多い。そしてこの様な
写真を撮影する場合、図9の(c)に示されるようなな
るべく絞りを絞り(シャッタ開口面積を小さくして)、
フィルムを露光させるのに十分な時間までシャッタを開
放させておく必要がある。ところがこの様なシャッタ羽
根の駆動方法は図8の(a),(b)に示す従来例では
実現出来ない。何故ならば図8の従来例ではシャッタを
開あるいは閉方向にしか駆動できず、絞った状態(開口
面積が小さい状態)で保持しておく事が出来ないからで
ある。
【0012】図8の(a)において、シャッタを絞った
状態で保持してゆく為に、例えばシャッタ羽根31a,
31bが開き始め、フォトインタラプタ312が2パル
ス出力した後シャッタを閉方向に動作させ、その後のパ
ルスの増減に応じてシャッタ羽根を閉、開方向に駆動し
続ければ、絞った状態に保持出来そうに思われるが、実
際にはフォトインタラプタ312は、その間を通過した
スリット311の数(パルス)は検知出来るが、その通
過する方向(パルスの増減)は解からない。例えばシャ
ッタを開方向に通電し、2パルス出力後、逆通電を始め
ても、シャッタの慣性で未だ開方向に動いて1パルス出
力し、次に閉方向に駆動を始めて−1パルス出力し、所
定の所望の開口径になった場合と、シャッタを開方向に
通電し、2パルス出力後、逆通電を始め、シャッタの慣
性で未だ開方向に動いて2パルス出力してしまった場合
の判定が出来ない。つまりシャッタの駆動されている方
向が解からない為絞った状態に保持しておくことが出来
ないのである。絞りを絞った状態で保持しておく為に
は、ビデオカメラに使用されている様に、図10に示す
撮像素子51に入射した光量と指令値52との差を増幅
回路53で増幅し、その出力でシャッタ羽根31a,3
1bを駆動する方式がある。この場合撮像素子51はそ
の入射する光量とその増減方向が検出出来る為、絞りを
撮像素子51に入射する光量が最適な状態で保持してお
く事が出来る。
【0013】もちろんスチルカメラにおいては撮像素子
51を用意する事はスペース、コストの上から出来ない
が、同じ様な考え方で図11に示す様に、位置表示部3
10にシャッタ羽根31bの開方向に伴なって開口の広
がる孔61を貫通させておくとシャッタ羽根31bの位
置によりフォトインタラプタ312の出力が変化し、そ
の出力はシャッタ羽根31bの位置及び駆動方向が解か
り、その出力によりシャッタ羽根31bを保持しておく
事が出来る。つまり図11においてシャッタ羽根31
a,31bを開方向に駆動してゆくと、フォトインタラ
プタ312の出力はそれに伴ない大きくなってゆくが、
測光回路315の測光値より定められる絞り値(開口面
積)に応じたマイコン316の出力よりもフォトインタ
ラプタ312出力が小さいときは、その出力差を増幅回
路53で増幅して駆動回路が駆動手段を駆動してシャッ
タ羽根31a,31bを開放してゆく。
【0014】そしてフォトインタラプタ312の出力が
マイコン316の出力に近づいてゆくにつれて、駆動手
段のシャッタ羽根31a,31bの開方向駆動力は弱ま
り、フォトインタラプタ312の出力がマイコン316
の出力と同じになると、開方向駆動力は無くなる。とこ
ろがシャッタ羽根31a,31bはその慣性力により、
更に開方向に移動する為、フォトインタラプタ312の
出力はマイコン出力より大きくなってしまう。すると今
度は出力差の極性が逆転する為、増幅回路53を経て駆
動回路317は駆動手段を反対方向に駆動してシャッタ
羽根を閉方向に駆動する。そして又フォトインタラプタ
出力312出力がマイコン316出力より小さくなると
再びシャッタ羽根31a,31bを開方向に駆動する。
【0015】この様な繰り返しにより、シャッタ羽根3
1a,31bはしだいにマイコン316の出力に定める
所定の絞り値に安定してゆく。そして所定の露光時間経
過後マイコン316の出力が小さくなると、フォトイン
タラプタ312の出力が小さくなる様に(つまりシャッ
タ羽根が閉じる様に)シャッタ羽根が閉方向に駆動され
シャッタは閉じる。ここで例えば図9の(c)の様にシ
ャッタ羽根31a,31bを駆動しようとすれば、マイ
コン316の出力は図9の(f)の様に出力小で長時間
出力し又、図9の(b)の様に駆動する場合は、図9の
(e)の様に出力大で又、図9の(a)の様に駆動する
場合、図9の(d)の様に出力小で短時間出力すればよ
く、マイコンの出力の大きさと出力時間により、羽根の
駆動法を自在にコントロール出来る。
【0016】ここでマイコン自体の出力(マイコン内出
力)は2値化した値しか出力出来ない為、図9の
(d),(e),(f)各々、図9の(g),(h),
(i)の様に出力間隔δtを変化させ、公知の平滑回路
を通す事で図9の(d),(e),(f)の出力を作り
出しても、又マイコン内の数値データをD/Aコンバー
タでアナログ出力に変換して図9の(d),(e),
(f)の出力を作り出すことができる。
【0017】そして図10,図11の様に駆動量を検出
し、その値と目標値の差を少なくしてゆく様に自動的に
駆動してゆく手法を自動制御法といい、この様な手法は
様々な分野において使用されている。
【0018】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら図1
1に示す従来例でシャッタ開口面積(絞り)を精密に制
御しようとすると以下の様な欠点があった。
【0019】フォトインタラプタ312の感度出力には
個体差が有り、例えば図11においていままでシャッタ
全閉の時のフォトインタラプタ出力がV1 、全開の出力
がV2 、その差がV3 だとするとき、フォトインタラプ
タを取り換えて全閉でV11、全開でV22、差がV33にな
ったとすると、V1 とV11,V2 とV22,V3 とV33
あまり一致しない。又、各々V1 ,V2 ,V3 も温度、
経時的にかなり変化する。その為フォトインタラプタの
出力を目標値になる様に制御しても、実際の開口面積は
個体差、温度、経時的に変化してしまい、正しい開口径
が得られないという欠点があった。
【0020】またその為絞り込みスローシャッタモード
時(被写体も背景もピントが合う様に、絞りを絞り、長
秒時露光を行なう場合)はいうまでもなく、従来の様な
シャッタ動作(図8で述べたシャッタ動作)においても
開口量が精度良く制御されず、フィルムへの露光が“オ
ーバー”或いは“アンダー”になってしまうということ
が生じてしまう。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を実現する
構成は、特許請求の範囲に記載した通りである。
【0022】
【実施例】
第1実施例 図1ないし図4は本発明の第1実施例であり、従来例と
同機能を行なう部材は同部番で表わし、説明は省略す
る。本実施例が従来例と異なっているのは、アクチュエ
ータ35が平板コイル11と、基礎部材12及び平板コ
イルに対向する永久磁石15a,15b、そして平板コ
イル11、基礎部材12を挟むヨーク14、ベース31
4(ベース314は磁性体でヨークを兼ねている)、ス
ペーサ16a,16bで構成され、基礎部材12から突
出部12aが設けられ、第2のフォトインタラプタ13
(フォトインタラプタ312を第1のフォトインタラプ
タと称する事になる)の間に入っている点にある。
【0023】基礎部材12から突出軸32a,33aが
シャッタ31aの孔32c,33cに嵌入しており、平
板コイル11に通電することで基礎部材12は突出軸3
2aのまわりに回転し、シャッタ31a,31bを開閉
する(シャッタ31bの長孔33cも突出軸33aに嵌
入している)。そして基礎部材12の回転に伴ない突出
部12aは第2のフォトインタラプタ13の遮光量を調
節し、シャッタ全開の時には突出部12aは第2のフォ
トインタラプタ13の間に入らず、第2のフォトインタ
ラプタ13の投受光間の遮光は行なわず、シャッタ全閉
の時は第2のフォトインタラプタ13の間に突出部13
が完全に入り込み、投受光間を完全に遮光する。シャッ
タが中間位置(絞り込み状態)にあるときは、突出部1
2aは第2のフォトインタラプタ13の間に半分程度入
り込み、投受光間を中間的に遮光する構成になってい
る。なお、フォトインタラプタ13はヨーク14のネジ
穴14aにネジ止めされている。そのため第2のフォト
インタラプタ13とアクチュエータ35で図11と同様
な自動制御が可能であり、第2のフォトインタラプタ1
3の出力をマイコン316に取り込み、目標値と比較し
て、アクチュエータの駆動方向を決める事ができる。
【0024】このことをより詳しく説明する。第2のフ
ォトインタラプタ13は、シャッタの開口に応じた出力
を行ない、シャッタ全開で出力最大、シャッタ全閉で出
力ゼロ、絞り込み状態で中間出力をする。そしてその出
力の大小でアナログ的にシャッタ開口量を検出してい
る。第2のフォトインタラプタ13の出力は図1の
(b)に示す様にマイコン316内で、A/D変換器1
7によりA/D変換され、数値データとされ、例えば第
2のフォトインタラプタ13の出力がゼロの時は数値
0、出力最大では数値2048と変換される。
【0025】一方測光値318に応じて目標値19が設
定され、例えば絞り込み状態の第2のフォトインタラプ
タ13の出力に相当する出力(数値1024)が目標値
19より出力し、A/D変換値17と差動部18で差を
求め、補償回路110(後述する)を通し、PWM11
1で駆動のデューティを決定し、駆動回路317へ送
る。ここでPWM111は、目標値19の出力とA/D
変換器17の差がゼロのときは0:10のデューティを
出力し、駆動回路のオンの割合がゼロとして駆動を行な
わず、差が大きくなるにつれて例えば5:5,7:3と
云う様に駆動回路のオンの割合を増し(例えば1mse
cの間に0.7msecをオンし、0.3msecを通
電しない)駆動力を大きくしてゆく。そして、又、目標
値19の出力とA/D変換17出力の差が逆転した場合
は、上記と同様に差が大きくなるにつれて駆動の割合を
増すが、その通電方向が逆になる様に設定されている。
【0026】そのため、はじめにシャッタが全閉で、第
2のフォトインタラプタ13の出力がゼロのとき、目標
値が1024に対し、A/D変換17が0の為、極めて
その差が大きく、駆動回路317をほぼフル通電でシャ
ッタを開方向に駆動し、差が小さくなるにつれて駆動力
を弱めてゆく。A/D変換出力が1024以上になった
とき(シャッタの慣性力の為、行き過ぎて目標絞り以上
になった時)、その差に応じて平板コイル11に逆通電
を行ないA/D変換出力17が目標値1024になる様
に自動制御される。
【0027】図1の(c)は以上のフローを示し、レリ
ーズボタンを押し込む事でスタートし、で第2のフォ
トインタラプタ13の出力Vn を取り込み、でA/D
変換を行ないVn に応じてAn を求める。でそのとき
の目標値Bn を取り込み、でAn とBn の差を求め、
C倍に増幅した値Dn を求める。は補償回路20に対
応する部分で、自動制御の安定度を高める役割を持つ位
相補償フィルタ部で、Dn とDn-1 ,Dn-2 (前回、前
々回のループで取り込んだ値)とEn-1 ,En-2 (同)
に係数を乗じ加減してEn を求める公知のデジタルフィ
ルタによる位相補償部である。はEn の出力に応じて
駆動の割合を決定するPWM部でその動作は前述の通り
である。で、その割合に応じてアクチュエータ35を
駆動し、で目標値出力が所望時間ゼロを出力したとこ
ろで終了し、それまではに戻る構成になっている。
【0028】図1の(a)に戻って第1のフォトインタ
ラプタ312は位置表示部310に設けられたスリット
311の通過に伴なってパルス出力を行ない、シャッタ
羽根31aの開口量を検出し、それによってアクチュエ
ータ35を制御するのは従来例と同様である。つまり、
図1の(a)においては、第1のフォトインタラプタ3
12によるアクチュエータ35の制御(第1の制御モー
ド)と、第2のフォトインタラプタ13によるアクチュ
エータ35の自動制御(第2の制御モード)の2つの制
御モードをもっていることになる。
【0029】そして通常は第1の制御モードによりシャ
ッタを駆動し、主被写体を背景もピットの合った写真
(以下絞り込み撮影)を欲する場合は第2の制御モード
でシャッタを駆動する。この制御モードの切換は外部操
作による撮影モード切換手段112により行ない、撮影
モード切換手段112の信号がマイコン316に入力さ
れて、どちらの制御モードで駆動するかマイコンが切換
える。
【0030】以上の様な構成において通常多く使用され
る第1の制御モード時には、シャッタの開口量に応じて
設けられたスリット311による第1のフォトインタラ
プタ312のパルス出力のカウントによりシャッタ開口
量検出を行なっている為、第1のフォトインタラプタ3
12の出力変動(個体差、温度、経時)はシャッタの開
口量検出の精度を劣化させない。
【0031】ところで、一眼レフレックスカメラは、撮
影レンズを通した光をミラーによってファインダに導く
光路と、フィルム面に導く光路を有しているため、フィ
ルムに露光される像を撮影者がそのまま観察できること
から、パララックスが生じないという長所を有してい
る。
【0032】これに対し、一般にコンパクトカメラにお
いてはフィルム面に導かれる光路と、ファインダに導か
れる光路は各々撮影光学系とファインダ光学系とにより
形成され、各々の被写体の構図は僅かに異なるというパ
ララックスを招き、その誤差は被写体までの距離が近く
なるほど大きくなる。
【0033】図2は図1に示すレンズシャッタを用いて
パララックスのないレンズシャッタ装置を構成するもの
で、図1のレンズシャッタの後面(光軸に対しシャッタ
よりフィルム面側)にミラー21を設け、このミラー2
1はミラー支持台22に支持固定されている。ミラー支
持台22は軸25の廻りに回転可能に軸支されており、
反時計廻りにバネ23により付勢されストッパ26に当
接して静定している。ミラー支持台22はフィルム面2
4への遮光も兼ねており、シャッタが開いている時でも
ミラー支持台22がダウン状態(図2の状態)であれば
フィルム面は遮光されている。
【0034】この様な系においては被写体を狙っている
時には開きバネ213により常にシャッタは開いてお
り、被写体撮像をシャッタを通し、ミラーを介してファ
インダーで確認出来る構成になっており、撮影時には図
3に示すフローに従ってシャッタが駆動される。
【0035】図3において、レリーズボタンを押し切っ
てこのフローはスタートし、で今まで開いていたシャ
ッタを閉じて、シャッタより後面を遮光し、でミラー
21をモータ等でアップさせてミラー支持台22による
遮光を解除し(シャッタが閉じている為フィルムは露光
されない)、で、第1、或いは第2の制御モードに従
ってシャッタを開閉してフィルムへの露光を行ない、
でミラーをダウンさせて、フィルム面への遮光を行な
い、でシャッタを開けてファインダへの光路を確保し
て完了する。
【0036】図3に示すフローでは、ステップ,で
シャッタを開、閉しているため、それを利用して次のよ
うな動作が可能である。
【0037】図3において、第2の制御モード時はレリ
ーズの押し切り直後であるミラーアップの前に一旦シャ
ッタを一定の開口径まで絞り込み、その時にシャッタを
通して入射する被写体からの入射光をミラー21で反射
して測光センサ212で測光し、その測光値により露光
時間を決定している。その後、シャッタを閉じ、ミラー
アップを行ない、同じ開口径を目標値にして測光により
設定した露光時間にてシャッタの開閉を行ない露光す
る。
【0038】但し、この時の露光時間は設定開口径にシ
ャッタが到達するまでの時間と、設定開口径からシャッ
タが閉じ切るまでの時間も加味されて適正露光が行なわ
れるように設定されている。
【0039】このような方式にすると、フォトインタラ
プタ13の出力が温度、湿度あるいは経時等で変化し、
それにより開口径が変化しても、それに合わせて露光時
間も変化するため、全体として適正な露出が行なえる。
【0040】図4に示すフローは、レリーズボタンの押
し切りでスタートし、ステップ1(以下S−1)におい
て、第2の制御モードにあるとき(撮影モード切換手段
112で判別)、S−2に進みタイマーtがスタートす
る。
【0041】S−3〜S−12は図1の(c)における
ステップ〜と同様の動作でシャッタを所望の開口径
に保持し、S−10でシャッタ羽根が所望の開口径に安
定する時間以上に設定した時間TでS−11に進み、シ
ャッタを介して入射する被写体光を測光センサ212で
測光し、S−12でその測光値に応じて露光時間τ0
算出した後、S−13でシャッタを閉じ、S−14でミ
ラーアップを行ない、S−16〜S−22で図1の
(c)と同様にシャッタを所望開口径に保持し、S−2
3で、S−12で求めた露光時間τ0 を超すと、S−2
4でシャッタを閉じ、S−25でミラーダウンして、S
−26でコイルに通電を止める事でバネ213の力でシ
ャッタは開口し、このフローは終了する。
【0042】ここでS−12の露光時間は、シャッタが
所望開口径に到達する時間と、所望開口径から閉じる時
間までも加味されているが、もしもフォトインタラプタ
13の出力が変動しており、S−9の駆動力で得られる
開口径が目標より小さい時は、露光時間は長くなり、大
きい時は短くなるため、全体としてはフォトインタラプ
タ13の出力変動によらず適正な露光が可能となる。
【0043】なお、ここでS−13,S−24ではコイ
ルに定電圧あるいは定電流を印加する事で強制的にシャ
ッタを閉じさせているが、ここで目標値Bn =0(フォ
トインタラプタ13の出力が目標値になるときシャッタ
全閉)を入力して、S−3〜S−9の動作を再び行なっ
てシャッタを閉じさせ、S−14のミラーアップ及びS
−25のミラーダウン終了とともに、S−15及びS−
26に進む様にしてもよい。
【0044】また、第1の制御モード時にはシャッタ全
開時にシャッタを通して入射する光を測光しプログラム
レンズシャッタで公知の様に測光値より、シャッタのプ
ログラム線図に基づいてシャッタを開閉させる(S−2
7→S−28→S−25→S−26)。
【0045】第2実施例 図5は第2実施例を示す。
【0046】図2では、ミラー支持台22がフィルム面
24を遮光しているため、シャッタがフィルム遮光に関
係なく開閉できる。したがって、露光毎にその直前にシ
ャッタを通る入射光を測光できる構成においては、第2
のフォトインタラプタ13の出力変動の露出への影響は
なくなるが、フィルム面24の遮光はミラー支持台22
に限るものではなく、図5に示すように遮光幕を有する
遮光板27により行なうことができる。この場合、撮影
者は被写体を不図示の外部ファインダにより観察してい
る。
【0047】図5において、遮光板27でフィルム面2
4の遮光を行なっているのは被写体からの光束をハーフ
ミラー29で反射させて、自動焦点用の素子212に導
いている為であり、ハーフミラー29内のミラー214
の反射光は測光センサ212に導かれる。そして自動焦
点調節が終了するまではシャッタは開状態、遮光板27
はフィルム面24の遮光を行なっており、その後ミラー
29がアーム210より軸211まわりに回転して光束
から退避し、シャッタが閉じ遮光板27の遮光幕28が
退避してシャッタ開閉して露光を行なう構成になってい
る。そしてこの様な構成の時にも露光前にシャッタが閉
じる動作の直前に図2と同様に測光を行なえばよい。
【0048】第3実施例 図6は第3実施例を示している。
【0049】上記した第2実施例において、測光は1つ
の開口径のときにのみ行なっているが、本実施例は複数
の開口径を形成し、その都度測光を行ない、各々の開口
径に対応する複数の露光時間を求め、その開口径と露光
時間の中から最適の組合わせを選び、それを基にシャッ
タを開閉制御し、また撮影者が露光時間を設定し、それ
に近い開口径と露光時間の組合わせを基にシャッタの開
閉制御を行なう。
【0050】図6は本実施例の動作を説明するフローチ
ャートで、図4に示すフローチャートと異なるところ
は、S−3〜S−12がS−3A〜S−12A、S−3
B〜S−12Bと合計3回繰り返され、異なる3つの開
口量(目標値Bn1,Bn2,Bn3)各々に対応する露光時
間τ01,τ02,τ03が求められ、S−13で、例えば撮
影者が絞り込みモードを選択している時はBn3−τ03
開口径が小さく露光時間の長い組合わせを自動的に選択
したり、又、撮影者がτ02の露光時間で撮影する事を望
んでいる時はBn3−τ02の組合わせを選択する。そして
S−14〜S−23で露光が行なわれるが、この時S−
18の目標値Bnh、S−23の露光時間、τ0hは選択さ
れた組合わせであるのはいうまでもない。
【0051】この様な構成にすると、撮影者の好みの開
口径、露光時間で撮影できる。
【0052】第4実施例 図7は第4実施例を示すフローチャートである。
【0053】上記した各実施例において、測光のときも
シャッタを自動制御して開口径を保持し測光を行なって
いたが、測光に要する時間は極めて短いことから、本実
施例はシャッタ開→シャッタ閉の一連の動作中に測光を
連続的に行なうようにしている。
【0054】図7において、レリーズの押し切りで本フ
ローはスタートし、S−1で第2の制御モードか否かを
判断し、第2の制御モードならばS−2でタイマがカウ
ントを始め、S−3でシャッタ閉のためにコイルに通電
を始め、シャッタは徐々に開いてゆく。なお、コイルへ
の通電量は通常よりも少なく、シャッタの開→閉の動作
は比較的ゆっくりなるように設定されている。
【0055】そして、S−4において所望時間待ち(シ
ャッタは一定開口径になる)、S−5でそのときのフォ
トインタラプタ13の出力V1 をマイコンに記憶する
(得られた一定開口径の時の目標値とする)。そして、
S−6でシャッタを介する入射光を測光し、S−7でそ
の測光値に基づき露光時間τ01を算出し、S−8で更に
所望時間(S−4での待ち時間と同一でも異なっていて
も良く、シャッタは更に小絞り側の開口径になる)待
ち、S−5〜S−7と同様な動作をS−9〜S−11で
繰り返し、同様にS−12〜S−15で更に小絞りの開
口径時のフォトインタラプタ13出力V3 と露出時間τ
03を求める。そしてS−16で一定時間(S−2からの
合計時間がシャッタが全閉するのに要する時間以上)待
ち、シャッタを全閉させ、S−17で上述と同様に適正
組合わせ(V1 −τ01,V2 −τ02,V3 −τ03の中か
ら選ぶ)から1つを選択し、S−18でミラーアップ
し、S−19〜S−28で露光を行なうが、ここでS−
22の目標値を選んだフォトインタラプタ出力Vn (V
1 〜V3 )とし、S−27の待ち時間(露光時間)もτ
01〜τ03から選んだ値である。
【0056】そして、S−29でミラーダウンし、S−
30でシャッタ開にしてこのフローは終了する。
【0057】ここで、S−2〜S−16は、シャッタを
自動制御しないで閉じさせているが、このとき各測光毎
の開口径(フォトインタラプタの出力)も記憶し、開口
目標値として露光を行なっているため、適正な露光が行
なえ、フォトインタラプタの出力変動が露光精度を狂わ
せることがない。
【0058】このような方法にすると、複数(本実施例
では3通り)の開口径と露光時間の組合わせを短時間で
得られ、レリーズタイムラグを短くすることができる。
【0059】なお、撮影者が絞り径(開口径)を選んだ
場合、S−17でそれに対応する露光時間が短すぎてシ
ャッタが追従できない場合、「警告を行なう」、「絞り
径を自動的により小径側にし、その時の露光時間との組
合わせで露光を行なう」、等の処理を施すことで露出の
安定性を高めることができる。また、露出時間が長すぎ
る場合、手ブレ警告を行なう、絞り径を自動的に開放側
にすることで対処することができるのも同様である。
【0060】第5実施例 図12ないし図15はは第5実施例を示す。
【0061】本実施例が図11の従来例と異なっている
のは、アクチュエータ35が平板コイル11と基礎部材
12及び平板コイルに対向する永久磁石15a,15
b、そして平板コイル11、基礎部材12を挟むヨーク
14、ベース314(ベース314は磁性体でヨークを
兼ねている)、スペーサ16a,16bで構成され、基
礎部材12から突出部12aが設けられ、フォトインタ
ラプタ13の間に入っている点にある。
【0062】基礎部材12から突出軸32a,33aが
シャッタ31aの孔32c,33cに嵌入しており、平
板コイル11に通電することで基礎部材12は突出軸3
2のまわりに回転しシャッタ31a,31bを開閉する
(シャッタ31bの長孔33cも突出軸33aに嵌入し
ている)。そして基礎部材12の回転に伴ない突出部1
2aはフォトインタラプタ13の遮光量を調節し、シャ
ッタ全開の時には突出部12aはフォトインタラプタ1
3の間に入らず、フォトインタラプタ13の投受光間の
遮光は行なわず、シャッタ全閉の時はフォトインタラプ
タ13の間に突出部13が完全に入り込み、投受光間を
完全に遮光する。シャッタがその中間位置(絞り込み状
態)にあるときは、突出部12aはフォトインタラプタ
13の間に半分程度入り込み、投受光間を中間的に遮光
する構成になっている。尚、フォトインタラプタ13は
ヨーク14のネジ穴14aにネジ止めされている。その
ためフォトインタラプタ13とアクチュエータ35で図
11と同様な自動制御が可能であり、フォトインタラプ
タ13の出力をマイコン316に取り込み、目標値と比
較してアクチュエータの駆動方向を決める事ができる。
【0063】このことをより詳しく説明する。フォトイ
ンタラプタ13は、シャッタの開口に応じた出力を行な
い、シャッタ全開で出力最大、シャッタ全閉で出力ゼ
ロ、絞り込み状態で中間出力をする。そしてその出力の
大小でアナログ的にシャッタ開口量を検出している。フ
ォトインタラプタ13の出力は図12の(b)に示す様
にマイコン316内で、A/D変換器17によりA/D
変換されて数値データとされ、例えばフォトインタラプ
タ13の出力がゼロの時は、数値0、出力最大では数値
2048と変換される。一方測光手段318の測光値に
応じて目標値設定手段19より目標値が設定され、例え
ば絞り込み状態のフォトインタラプタ13の出力に相当
する出力(数値1024)が目標値設定手段19より出
力し、A/D変換値と差動部18で差を求め、補償回路
110(後述する)を通し、PWM111で駆動のデュ
ーティを決定し駆動回路317へ送る。ここでPWM1
11は目標値とA/D変換値の差がゼロのときは0:1
0のデューティを出力し、駆動回路のオンの割合がゼロ
として駆動を行なわず、差が大きくなるにつれて例えば
5:5,7:3というように駆動回路317のオンの割
合を増し(例えば1msecの間に0.7msecをオ
ンし、0.3msecを通電しない)駆動力を大きくし
てゆく。そして、又、目標値設定手段19の出力とA/
D変換器17の出力の差が逆転した場合は、上記と同様
に差が大きくなるにつれて駆動の割合を増すが、その通
電方向が逆になる様に設定されている。
【0064】そのため、はじめにシャッタが全閉で、フ
ォトインタラプタ13出力がゼロのとき、目標値が10
24に対し、A/D変換値が0の為、極めてその差が大
きく、駆動回路317をほぼフル通電でシャッタを開方
向に駆動し、差が小さくなるにつれて駆動力を弱めてゆ
く。A/D変換出力が1024以上になったとき(シャ
ッタの慣性力の為、行き過ぎて目標絞り以上になった
時)、その差に応じて平板コイル11に逆通電を行な
い、A/D変換出力が目標値1024になる様に自動制
御される。
【0065】この動作は図1の(c)と同様で、レリー
ズボタンを押し込む事でスタートし、でフォトインタ
ラプタ13の出力Vn を取り込み、でA/D変換を行
ないVn に応じてAn を求める。でそのときの目標値
n を取り込み、でAn とBn の差を求め、C倍に増
幅した値Dn を求める。は補償回路20に対応する部
分で、自動制御の安定度を高める役割を持つ位相補償フ
ィルタ部で、Dn とDn-1 ,Dn-2 (前回、前々回のル
ープで取り込んだ値)と、En-1 ,En-2 (同)に係数
を乗じ加減して、En を求める公知のデジタルフィルタ
による位相補償部である。はEn の出力に応じて駆動
の割合を決定するPWM21部で、その動作は前述の通
りである。で、その割合に応じてアクチュエータ35
を駆動し、で目標値出力が所望時間ゼロを出力したと
ころで終了し、それまではに戻る構成になっている。
【0066】図13は図2と同様に、レンズシャッタ装
置を利用してパララックスのない系を構成したもので、
図12のレンズシャッタ装置の後面にミラー21がミラ
ー支持台22に支持固定されて設けられ、ミラー支持台
22は軸25の廻りに回転可能に軸支されており、反時
計回りにバネ23により付勢されストッパ26に当接し
て静定している。ミラー支持台22はフィルム面24へ
の遮光も兼ねており、シャッタが開いている時でもミラ
ー支持台22がダウン状態(図13の状態)であればフ
ィルム面は遮光されている。
【0067】この様な系においては被写体を狙っている
時には開きバネ213により常にシャッタは開いてお
り、被写体撮像をシャッタを通し、ミラーを介してファ
インダで確認できる構成になっており、撮影時には図1
4に示すフローに従ってシャッタが駆動される。
【0068】図14において、レリーズボタンを押し切
ってこのフローはスタートし、でいままで開いていた
シャッタを閉じて、シャッタより後面を遮光し、でミ
ラー21をモータ等でアップさせてミラー支持台22に
よる遮光を解除し(シャッタが閉じている為フィルムは
露光されない)でシャッタを開閉してフィルムへの露
光を行ない、でミラーをダウンさせて、フィルム面へ
の遮光を行ない、でシャッタを開けてファインダへの
光路を確保して完了する。
【0069】ここで、シャッタはミラーアップの時を除
き常時開いているため、本実施例はこれを利用して次の
ような動作を行なわせている。
【0070】すなわち、図13において、ミラーアップ
の前(レリーズ押し切り直後)に一旦シャッタを一定の
開口径まで絞り込み、その時にシャッタを通して入射す
る被写体からの入射光をミラー21で反射し、測光セン
サ212で測光し、その測光値より露光時間を決める。
その後シャッタを閉じ、ミラーアップを行ない、同じ開
口径を目標値にして測光により設定した露光時間により
シャッタの開閉を行ない露光する。但し、この時の露光
時間は設定開口径にシャッタが到達するまでの時間と、
設定開口径からシャッタが閉じ切るまでの時間も加味さ
れて適正露光が行なわれるように設定されている。
【0071】したがって、このような方式にすると、フ
ォトインタラプタ13の出力が温度、湿度、経時等で変
化し、それにより開口径が変化しても、それに合わせて
露光時間も変化する為、全体として適正な露出が行なえ
る。
【0072】図15はそのフローを示しており、レリー
ズ押し切りでこのフローはスタートし、S−2〜S−9
は図12の(c)の〜と同様のステップで、この動
作でシャッタを所望開口径に保持し、S−9でシャッタ
羽根が所望開口径に安定する時間以上に設定した時間T
で、S−10に進み、シャッタを介して入射する被写体
光を測光センサ212で測光し、S−11でその測光値
に応じて露光時間τ0を算出した後、S−12でシャッ
タを閉じ、S−13でミラーアップを行ない、S−15
〜S−21で図12の(c)と同様にシャッタを所望開
口径に保持し、S−22でS−11で求めた露光時間τ
0 を超すと、S−23でシャッタを閉じ、S−24でミ
ラーダウンしてS−25でコイルに通電を止める事でバ
ネ213の力でシャッタは開口し、このフローは終了す
る。ここでS−11の露光時間はシャッタが所望開口径
に到達する時間と、所望開口径から閉じる時間迄も加味
されているが、もしもフォトインタラプタ13の出力が
変動しており、S−8の駆動で得られる開口径が目標よ
り小さい時は、露光時間は長くなり、大きい時は短くな
るため、全体としてはフォトインタラプタ13の出力変
動によらず適正な露光が可能となる。
【0073】なお、ここでS−12,S−23ではコイ
ルに定電圧あるいは定電流を印加する事で強制的にシャ
ッタを閉じさせているが、ここで目標値Bn =0(フォ
トインタラプタ13の出力が目標値になるときシャッタ
全閉)を入力して、S−2〜S−8の動作を再び行ない
シャッタを閉じさせ、S−13のミラーアップ及びS−
24のミラーダウン終了とともに、S−14及びS−2
5に進む様にしてもよい。
【0074】第6実施例 図16は第6実施例を示す。
【0075】図13に示す実施例では、ミラー支持台2
2がフィルム面を遮光しているため、シャッタがフィル
ム遮光に関係なく開閉できる。したがって露光毎にその
直前にシャッタを通る入射光を測光できる構成において
はフォトインタラプタ13の出力変動の露出への影響は
なくなるが、フィルム面24の遮光はミラー支持台22
に限るものではなく、第2実施例と同様に図16に示す
ように遮光幕を有する遮光板27により行なうことがで
きる。この場合撮影者は被写体を不図示の外部ファイン
ダにより観察している。
【0076】図16において、遮光板27でフィルム面
25の遮光を行なっているのは、被写体からの光束をハ
ーフミラー29で反射させて、自動焦点用の素子212
に導いている為であり、ハーフミラー29内のミラー2
14の反射光は測光センサ212に導かれている。そし
て自動焦点調節が終了するまでシャッタは開状態、遮光
板27はフィルム面25の遮光を行なっており、その後
ミラー29がアーム210より軸211まわりに回転し
て光束から退避し、シャッタが閉じ遮光板27の遮光幕
28が退避してシャッタ開閉して露光を行なう構成にな
っている。そしてこの様な構成の時にも露光前にシャッ
タが閉じる動作の直前時に図13と同様に測光を行なえ
ばよい。
【0077】第7実施例 図17は第7実施例を示す。
【0078】上記した第6実施例において、測光は1つ
の開口径のときにのみ行なっているが、本実施例は複数
の開口径を形成しその毎に測光を行ない、各々の開口径
に対応する複数の露光時間を求め、その開口径と露光時
間の中から最適の組合わせを選び、それを基にシャッタ
を開閉制御し、また撮影者が露光時間を設定し、それに
近い開口径と露光時間の組合わせを基に第3実施例と同
様にシャッタの開閉制御を行なう。
【0079】図17そのフローを示しており、本フロー
が図15のフローと異なるのは、S−2〜S−11がS
−2A〜S−11A、S−2B〜S−11Bと3回繰り
返され、異なる3つの開口量(目標値Bn1,Bn2
n3)各々に対応する露光時間τ01,τ02,τ03が求め
られ、S−12で、例えば撮影者が絞り込みモードを選
択している時はBn3−τ03の開口径が小さく露光時間の
長い組合わせを自動的に選択したり、又、撮影者がτ02
の露光時間で撮影する事を望んでいる時はBn3−τ02
組合せを選択する。そしてS−13〜S−22で露光が
行なわれるが、この時S−17の目標値Bnh、S−22
の露光時間τ0hは選択された組合わせであるのはいうま
でもない。
【0080】この様な構成にすると、撮影者の好みの開
口径、露光時間で撮影できる。
【0081】第8実施例 図18は第8実施例を示す。
【0082】上記した第5〜第7実施例では、測光の時
もシャッタを自動制御して開口径を保持し測光を行なっ
ていたが、測光に要する時間は極めて短いことから、本
実施例はシャッタ開→シャッタ閉の一連の動作中に測光
を連続的に行なっている。
【0083】図18はそのフローを示しており、レリー
ズの押し切りでこのフローはスタートし、S−1でタイ
マがカウントを始め、S−2でシャッタ閉のためにコイ
ルに通電を始め、シャッタは徐々に開いてゆく(コイル
への通電量は通常よりも少なく、シャッタの開→閉の動
作は比較的にゆっくりなる様に設定してある)。そして
S−3で所望時間待ち(シャッタは一定開口径にな
る)、S−4でそのときのフォトインタラプタ13の出
力V1 をマイコンに記憶する(得られた一定開口径の時
の目標値とする)。そして、S−5でシャッタを介する
入射光を測光し、S−6でその測光値に基づき露光時間
τ01を算出し、S−7で更に所望時間(2での待ち時間
と同一でも異なっていても良く、シャッタは更に小絞り
側の開口径になる)待ち、S−4〜S−6と同様な動作
をS−8〜S−10で繰り返し、同様にS−11〜S−
14で更に小絞りの開口径時のフォトインタラプタ13
出力V3 と露出時間τ03を求める。そしてS−15で一
定時間(S−1からの合計時間がシャッタが全閉するの
に要する時間以上)待ちシャッタを全閉させ、S−16
で上述と同様に適正組合わせ(V1 −τ01,V2
τ02,V3 −τ03の中から選ぶ)から1つを選択し、S
−17でミラーアップし、S−18〜S−27で露光を
行なうが、ここでS−20の目標値を選んだフォトイン
タラプタ出力Vn (V1 〜V3 )とし、S−26の待ち
時間(露光時間)もτ01〜τ02から選んだ値である。そ
して、S−28でミラーダウンし、S−29でシャッタ
開にしてこのフローは終了する。
【0084】ここで、S−1〜S−15は、シャッタを
自動制御しないで閉じさせているが、このとき各測光毎
の開口径(フォトインタラプタ出力)も記憶し、開口目
標値として露光を行なっている為適正な露光が行なえ、
フォトインタラプタの出力変動が露光精度を狂わせるこ
とがない。この様な方法にすると、開口径と露光時間の
組合わせを複数(図18では3通り)を短時間で得ら
れ、レリーズタイムラグを短くすることができる。
【0085】尚、撮影者が絞り径(開口径)を選んだ場
合、S−16でそれに対応する露光時間が短すぎてシャ
ッタが追従出来ない場合は“警告を行なう”、“絞り径
を自動的により小絞径側にし、その時の露光時間との組
合わせで露光を行なう”等の処置を行なうことで、露出
の安定性を高めることができる。また、露出時間が長す
ぎる場合、手ブレ警告等を行なう、あるいは絞り径を自
動的に開放側にすることで対処することができるのも同
様である。
【0086】第9実施例 図19は第9実施例を示す。
【0087】本実施例は、図1に示すシャッタ装置の後
側に、可動ミラーを配置した図2と同様の構成とし、基
本的な動作も図20の(a),(b)に示すように前述
したこれら実施例と同様としている。また図3に示すス
テップとにおいてシャッタを閉・開していることを
利用して、図4ではフォトインタラプタ13の出力が温
度、湿度、経時等の変化で開口径が変化しても適正な露
出が得られるようにしているが、本実施例はミラー支持
台22によりフィルム面に対する遮光を行なっているこ
とを利用して、第2のフォトインタラプタ13の較正を
行なうものである。この処理を図21に示す。
【0088】図21に示すフローチャートは、カメラの
メインスイッチがオンすることによりスタートし、に
おいて、始めにシャッタを閉方向に駆動するようにコイ
ル11に通電し、において、スリット311が一つ第
1のフォトインタラプタ312間を通過することにより
第1のフォトインタラプタの出力があると、その時の第
2のフォトインタラプタの出力Vn を目標値Bn として
マイコンに記憶し()、このフローを繰返し、で第
1のフォトインタラプタ312のパルス出力がnパルス
出力すると(スリット311が全て第1のフォトインタ
ラプタ312間を通過すると)、でシャッタ閉方向駆
動を止め(コイル通電を止める)、バネでシャッタを開
放向に付勢し、このフローは終了する。つまり、メイン
スイッチのオンにより、各スリット(各絞り径)に対応
する目標値B1 ,B2 …Bn が求められ、マイコンに記
憶する。
【0089】一方、第2の制御モードである絞り込み撮
影時は、測光手段318からの測光値に応じて目標値B
n が記憶されたテーブルから引き出され、図20の
(b)に示すフローに従って撮影が行なわれる。図20
の(b)におけるでは、図20の(a)で述べたフロ
ーに従い露光を行ない、完了する。
【0090】以上の様な構成において、通常多く使用さ
れる第1の制御モード時には、シャッタ開口量に応じて
設けられたスリット11による第1のフォトインタラプ
タ312のパルス出力のカウントにより、シャッタ開口
量の検出を行なっているため、第1のフォトインタラプ
タ312の出力変動(個体差、温湿度、経時等)はシャ
ッタの開口量の検出を劣化させず、又、第2の制御モー
ド時もメインスイッチのオン毎に第2のフォトインタラ
プタ13の較正(正確には第2のフォトインタラプタ1
3の出力により目標値Bn を較正している)を行なって
いるため、第2のフォトインタラプタ13の出力変動が
開口量の変動を引き起こすことがなく、安定した精度で
絞り込み撮影が可能になった。
【0091】ここでメインスイッチのオンで第2のフォ
トインタラプタ13を較正しているのは、メインスイッ
チは撮影に先だってオンされ、撮影時とほぼ同条件(温
湿度等)であるから、メインスイッチのオンから撮影す
るまでの間に第2のフォトインタラプタの出力変動が起
こらないためである。
【0092】しかしメインスイッチの切り忘れがあった
時は、次回の撮影の時に前回の較正値でシャッタが開口
することになり、撮影時とメインスイッチのオンの時が
同条件とは云えない。
【0093】そこで、図22に示すフローでは、図21
の→のフローの後、でタイマtをスタートさせ、
でタイマカウントがt0 以上ならば(例えばタイマス
タートから3600秒経過したら)、でカメラ、レン
ズに設けられたいずれのスイッチ操作により、の前へ
戻り較正を行なう。なお、以上のフローはメインスイッ
チをオフにすることで強制的に中止される。
【0094】この様な構成にしておくと、メインスイッ
チの切り忘れがあっても一定時間経過してから撮影の為
のスイッチ操作が行なわれると再度較正し直す為、撮影
時とほぼ同条件の較正が出来る。
【0095】以上の例では絞り込み撮影時の所望絞りが
丁度、第1のフォトインタラプタ312出力のパルス
(例えば図19の(a)のスリット311a)にある場
合であるが、例えば所望絞りがスリット311aとスリ
ット311bの間にある時のように所望絞りに対応する
スリットが無い場合は近い方のスリット出力時の第2の
フォトインタラプタ13出力を目標値Bn にする。
【0096】第10実施例 図23は第10実施例を示すフローチャートである。
【0097】本実施例は、上記した第9実施例において
述べた所望の絞りが各スリット間にも存在する場合、そ
の状態に忠実に第2のフォトインタラプタ13の出力を
目標値Bn するものである。
【0098】図23において、ステップ0でシャッタ全
開時における第2のフォトインタラプタの出力V0 を目
標値B0 として記憶し、その後図22のフローにおける
ステップ〜と同じ動作を行なう。そして、で目標
値Bn とBn-1 間を複数分割して記憶する。つまり、ス
タート後はじめてステップにおいて目標値B1 が記憶
されるが、でB1 とB0 を例えばB00=B0 ,B01
[(k−1)B0 +B1 ]/k,B02=[(k−2)B
0 +B1 ]/k…B0(k-1)=[B0 +(k−1)B1
/k,B0k=B1 と分割し、各々を記憶する。
【0099】同様にして、B(n-1)0=Bn-1 ,B(n-1)1
=[(k−1)Bn-1 +Bn ]/k…B(n-1)(k-1)
[Bn-1 +(k−1)Bn ]/k,B(n-1)k=Bn とし
て記憶する。
【0100】つまり、目標値Bn-1 とBn 間を複数分割
した値を算出し記憶することで、例えばスリットとスリ
ットの間に所望絞りが存在した場合も、それに対応する
目標値Bn (k−a)により、図20の(a)に示すフ
ローでシャッタを開閉すればよく、これにより細かな絞
り制御が可能となる。
【0101】なお、図23の〜の動作は、図22の
フローの〜の動作と同じである。
【0102】第11実施例 図24は第11実施例を示すフローチャートである。
【0103】本実施例は、上記した第10実施例の変形
例を示し、図22のフローで目標値B0 …Bn を記憶し
た後、撮影時に図20の(a)のフローで、における
目標値を、記憶している目標値B0 …Bn から分割して
求めるようにしている。
【0104】図24に示すフローにおいて、,のス
テップは、図20の(a)と同じ動作を行ない、,
のステップにおいて、所望絞り値より開口径の大きい目
標値Bn と、小さい目標値Bn+1 を分割し、所望絞りに
対する目標値Bn ′を求める。図24の〜の動作
は、図20の(a)のフローにおける〜の動作と同
じである。
【0105】本実施例の場合、図23に示す第14実施
例に比べ目標値の記憶容量を減らすことができる。
【0106】第12実施例 図25は第12実施例を示す。
【0107】図19の様にミラー支持枠22がフィルム
面24を遮光している為シャッタがフィルム遮光に関係
無く開閉出来、故にメインスイッチオン毎に、その直前
に第2のフォトインタラプタ13を較正出来る構成にお
いては第2のフォトインタラプタ13の出力変動の露出
への影響が無くなるが、フィルム面24の遮光はミラー
支持枠22に限られたものでは無く、図25(a)の様
な遮光板27によって、行なっても良く、撮影者は被写
体と不図示の外部ファインダで認識している。図25に
おいて、遮光板27でフィルム面25の遮光を行なって
いるのは被写体からの光束をミラー29で反射させて、
自動焦点用の素子212に導いている為であり、自動焦
点調節が終了する迄はシャッタは開状態、遮光板27は
フィルム面25の遮光を行なっており、その後ミラー2
9がアーム210より軸211まわりに回転して光束か
ら退避し、シャッタが閉じ遮光板27の遮光幕28が退
避してシャッタ開閉して露光を行なう構成になってい
る。そしてこの様な構成の時は露光前にシャッタが閉じ
る動作の時に第2のフォトインタラプタ13の較正を行
なえばよい。
【0108】又、第2のフォトインタラプタ13の較正
は上記に述べた様に第1のフォトインタラプタ312の
出力を基に行うのではなく、第2のフォトインタラプタ
ー13の出力最大値(シャッタ全開時出力)を求め、そ
れを分割して所望絞り時に対応する第2のフォトインタ
ラプタの出力を算出し、目標値Bn としてもよく、この
場合、更正時に第1のフォトインタラプタ312を駆動
(点燈)させる必要がなく、省電力化が図れる。
【0109】図26において、〜のステップは図2
4の〜と同じであり、メインスイッチのオンでこの
フローはスタートし、で第2のフォトインタラプタ出
力Vmax (シャッタはバネで全開付勢されているため、
このときが第2のフォトインタラプタ最大出力)を求
め、で図23のと同様に、最大出力Vmax を複数分
割し、B1 =1/n・Vmax ,B2 =2/n・Vmax
n-1 =(n−1)/n・Vmax ,Bn =Vmax として
1 〜Bn を記憶する。そして、この記憶した目標値を
基に図20の(a)のフローに従ってシャッタ開閉を行
なう。もちろんのステップは図24と同様に露光直前
に行なっても良い。
【0110】第13実施例 図27は第13実施例を示す。
【0111】図25においては、第2のフォトインタラ
プタ13の最大出力を分割して所望絞り値に対応する出
力を求める事で較正を行なっているがこれは、第2のフ
ォトインタラプタ13の出力がシャッタ全開で最大出
力、シャッタ全閉で出力ゼロであることを前提にしてい
るから可能なのである。ところがシャッタ全閉における
フォトインタラプタ13の出力はゼロであるとは限ら
ず、DCオフセット電圧を含んでいることがあり、この
場合最大出力を分割して所望絞り値に対応する出力を求
めてもその誤差が重畳してしまう。その事を具体的に説
明する。例えば最大出力がVmax であったときにBn
A/(A+B)Vmax で、所望絞り値に対応する出力を
得たとする。シャッタ全閉の時の出力がゼロならば所望
絞り値に対応する出力は正しいが、シャッタ全閉の時に
出力Vmin (DCオフセット分)があった場合、本当の
最大出力はVmax −Vmin である為、A/(A+B)V
max では所望絞りに対応する出力にならない。故に正し
い出力を求める場合には第2のフォトインタラプタ13
の最小出力Vmin も求めて最大出力Vmax から差し引い
て分割する必要がある。
【0112】図27はそのフローを示しており、図26
のフローと異なるのは、でシャッタ全開時の第2のフ
ォトインタラプタ13出力(最大出力)を求めた後、
でシャッタを閉じ、でタイマ、或いは第1のフォトイ
ンタラプタによりシャッタ全閉状態になったのを確認し
た後、でシャッタ全閉時の第2のフォトインタラプタ
13の出力(最小出力)を求め、で最大出力と最小出
力の差を求め、それを分割して目標値(B1 …Bn )と
している点にある。
【0113】以上の方法によると、第2のフォトインタ
ラプタ13出力にDCオフカセットが生じていても誤差
なく所望絞り値に対応する第2のフォトインタラプタ1
3出力を求めることが出来、較正の精度を高めることが
出来る。
【0114】以上述べた図19〜図27の実施例におい
て、第1,第2の開口量検出手段として第1,第2のフ
ォトインタラプタを用いて説明したが、これに限られる
ものではなく、ホール素子等の磁電変換素子やうず電流
を用いたセンサ等他のセンサでも代用出来ることは云う
までもなく、大切なのはパルスエンコーダ式にデジタル
に開口量を検出する手段と、アナログ的に開口量を検出
する手段の2つを同時にシャッタに設け、例えばホール
素子等を用いた場合では位置検出部310にスリット3
11の換わりにスリット状に着磁しておき、又、基礎部
材12の突出部12aに高透磁部材或いは磁性耐を貼り
付け、共にホール素子と対向させメインスイッチオン時
に第2のフォトインタラプタ13を較正している点であ
る。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように出力パルスをカウン
トすることでシャッタの開口量を検出する第1の開口量
検出手段により制御される第1の制御モードと、該シャ
ッタの開口量を出力の大小でアナログ的に検出する第2
の開口量検出手段により自動制御される第2の制御モー
ドを備えた絞り兼用レンズシャッタにおいて、該第2の
制御モード時には露光に先だって該シャッタを所望開口
径に開口させ、被写体から該シャッタを通し入射する入
射光を測光し、該測光の値から求まる露光時間と、該所
望開口径に対応する該第2の開口量検出手段出力を制御
目標値として該シャッタを開閉制御することで、第2の
開口量検出手段の出力変動が露出精度を狂わすことが無
く、又、第1の制御モード時には従来通り、レリーズ半
押し時(シャッタ全開)に既に測光を済ませている為レ
リーズタイムラグを短くする事が出来る。 また、絞り
兼用レンズシャッタにおいて露光に先だって該シャッタ
を所望開口径に開口させ、被写体からシャッタを通して
入射する入射光を測光し、その値によりシャッタを開閉
制御することにより開口量検出手段の出力変動に依らず
精度良く露光が行なえる様になった。
【0116】さらに、パルスエンコーダ式にデジタルに
開口量を検出する検出手段と、アナログ的に開口量を検
出する手段をシャッタに備え、メインスイッチオン時に
アナログ的に開口量を検出する手段を較正してゆくこと
で、開口量検出手段の出力変動に依らず精度良く露光が
行なえる様になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す図。
【図2】第1実施例を示す図。
【図3】第1実施例の動作を説明するフローチャート。
【図4】第1実施例の動作を説明するフローチャート。
【図5】第2実施例を示す図。
【図6】第3実施例の動作を説明するフローチャート。
【図7】第4実施例の動作を説明するフローチャート。
【図8】従来のシャッタ装置を示す図。
【図9】図8のシャッタ装置の動作を説明するタイミン
グチャート。
【図10】従来のシャッタ装置を示す図。
【図11】従来のシャッタ装置を示す図。
【図12】第5実施例を示す図。
【図13】第5実施例を示す図。
【図14】第5実施例の動作を説明するフローチャー
ト。
【図15】第5実施例の動作を説明するフローチャー
ト。
【図16】第6実施例を示す図。
【図17】第7実施例の動作を説明するフローチャー
ト。
【図18】第8実施例の動作を説明するフローチャー
ト。
【図19】第9実施例を示す図。
【図20】第9実施例の動作を説明するフローチャー
ト。
【図21】第9実施例の動作を説明するフローチャー
ト。
【図22】第9実施例の動作を説明するフローチャー
ト。
【図23】第10実施例の動作を説明するフローチャー
ト。
【図24】第11実施例の動作を説明するフローチャー
ト。
【図25】第12実施例を示す図。
【図26】第12実施例の動作を説明するフローチャー
ト。
【図27】第13実施例の動作を説明するフローチャー
ト。
【符号の説明】
13…第2のフォトインタラプタ 312…第1のフ
ォトインタラプタ 311…スリット 12a…突出部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図23
【補正方法】変更
【補正内容】
【図23】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図24
【補正方法】変更
【補正内容】
【図24】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図25
【補正方法】変更
【補正内容】
【図25】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図26
【補正方法】変更
【補正内容】
【図26】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図27
【補正方法】変更
【補正内容】
【図27】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図28
【補正方法】削除

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力パルスをカウントとすることでシャ
    ッタの開口量を検出する第1の開口量検出手段により制
    御される第1の制御モードと、該シャッタの開口量を出
    力の大小でアナログ的に検出する第2の開口量検出手段
    により自動制御される第2の制御モードを備えた絞り兼
    用レンズシャッタにおいて、該第2の制御モード時には
    露光に先だって該シャッタを所望開口径に開口させ、被
    写体から該シャッタを通し入射する入射光を測光し、該
    測光の値から求まる露光時間と、該所望開口径に対応す
    る該第2の開口量検出手段の出力を制御目標値として該
    シャッタを開閉制御する手段を有するシャッタ制御装
    置。
  2. 【請求項2】 出力パルスをカウントすることでシャッ
    タの開口量を検出する第1の開口量検出手段により制御
    される第1の制御モードと、該シャッタの開口量を出力
    の大小でアナログ的に検出する第2の開口量検出手段に
    より自動制御される第2の制御モードを備えた絞り兼用
    レンズシャッタにおいて、該第2の制御モード時には露
    光に先だって該シャッタを複数の所望開口径に開口さ
    せ、各々の開口径に対し被写体から該シャッタを通し入
    射する入射光を測光し、各測光値から求まる各露光時間
    と該各所望開口径に対応する第2の開口量検出手段の出
    力の中から所望の組合わせを選び、該組合わせの開口径
    を制御目標値とし、該組合わせの露光時間を基に該シャ
    ッタを開閉制御する手段を有するシャッタ制御装置。
  3. 【請求項3】 絞り兼用レンズシャッタにおいて、露光
    に先だって該シャッタを所望開口径に開口させ、被写体
    から該シャッタを通し入射する入射光を測光し、該測光
    の値により該シャッタ開閉を制御する手段を有するシャ
    ッタ制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、該シャッタに設けら
    れた開口量を検出する検出手段の該所望開口径時の出力
    と、該測光の値により該シャッタを開閉制御する手段を
    有するシャッタ制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、該測光の値により求
    まる露光時間が一定範囲外の時は警告を行なう手段を有
    するシャッタ制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項3において、該所望開口径におけ
    る該測光の値により求まる露光時間が一定時間以下の時
    は該所望開口径を変更する手段を有するシャッタ制御装
    置。
  7. 【請求項7】 絞り兼用レンズシャッタにおいて露光に
    先だって該シャッタを複数の所望開口径に開口させ、各
    々の開口径に対し被写体から該シャッタを通し入射する
    入射光を測光し、各測光値から露光に要する各露光時間
    を求め、該各開口径に対応する該各露光時間の組合わせ
    の中の1つを基に該シャッタを開閉制御する手段を有す
    るシャッタ制御装置。
  8. 【請求項8】 出力パルスをカウントする事でシャッタ
    の開口量を検出する第1の開口量検出手段により制御さ
    れる第1の制御モードと、該シャッタの開口量を出力の
    大小でアナログ的に検出する第2の開口量検出手段によ
    り自動制御される第2の制御モードを備えたシャッタ制
    御装置において、該第2の開口量検出手段の出力値を該
    シャッタ装置を備えるカメラのメインスイッチ投入毎に
    較正する手段を有するシャッタ制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、該メインスイッチ投
    入後一定期間経過後、該カメラに具備されるいずれのス
    イッチを操作しても該第2の開口量検出手段の出力を較
    正する手段を有するシャッタ制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9において、該較正は該
    シャッタの各開口径に対応する該第1の開口量検出手段
    の各パルス出力時の該第2の開口量検出手段の各々の出
    力により該各開口径に対応する該第2の開口量検出手段
    の出力を求め記憶する手段により行なうシャッタ制御装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項8又は9において、該較正は該
    シャッタの小開口径、大開口径に対応する該第1の開口
    量検出手段の各パルス出力時の該第2の開口量検出手段
    の第1,第2の出力の差を分割して該シャッタの各開口
    径に対応する該第2の開口量検出手段出力を求め記憶す
    る手段により行なうシャッタ制御装置。
  12. 【請求項12】 請求項8又は9において、該較正は該
    シャッタの小開口径と大開口径に対応する該第1の開口
    量検出手段の各パルス出力時の該第2の開口量検出手段
    の第1,第2の出力を記憶し、像面への露光を行なう時
    点で該第1,第2の出力差を分割して該シャッタの開口
    径に対応する該第2の開口量検出手段出力を求める手段
    で行なうシャッタ制御装置。
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