JP3351752B2 - 内視鏡用送気装置 - Google Patents

内視鏡用送気装置

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JP3351752B2
JP3351752B2 JP32555398A JP32555398A JP3351752B2 JP 3351752 B2 JP3351752 B2 JP 3351752B2 JP 32555398 A JP32555398 A JP 32555398A JP 32555398 A JP32555398 A JP 32555398A JP 3351752 B2 JP3351752 B2 JP 3351752B2
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discharge pressure
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憲昭 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、胃など体腔内にエ
ア(空気)を吐出するための内視鏡用送気装置であっ
て、特にエアの吐出圧の表示に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンプレッサによって昇圧された
閉空間のエアを、バルブを開閉させることによって吐出
させ、吐出されたエアをチューブを介して体腔内に送り
込むことができる内視鏡用送気装置が知られている。こ
のような内視鏡用送気装置では、エアの吐出圧を測定す
るために、途中で分岐するY字型のチューブを使用し、
一方の吐出口に圧力測定器を接続させる。そして、圧力
測定器により測定された吐出圧が、送気装置に備えられ
た表示画面に表示される(特開平8−512219号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが吐出圧を変更
する場合、エアを実際に吐出しなければ吐出圧は測定で
きないため、エアの吐出圧を確認しながら閉空間の圧力
を調整しなければならない。すなわち、エアを吐出せず
に閉空間の圧力を所望する吐出圧に応じた圧力になるよ
う調整することができない。したがって、吐出圧をスイ
ッチ操作により設定して、吐出されたエアの吐出圧とと
もに設定した吐出圧を画面で確認することができない。
【0004】本発明は、スイッチ操作によって所望する
吐出圧を設定し、その設定された吐出圧を測定された吐
出圧とともに画面で確認することができる内視鏡用送気
装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡用送気装
置は、所定の吐出圧で内視鏡の先端部から空気を吐出す
るための内視鏡用送気装置であって、空気を溜めるため
に形成された閉空間の圧力を測定する圧力測定手段と、
設定吐出圧によって前記内視鏡の先端部から空気を吐出
させるため、圧力測定手段において測定される圧力に基
づいて閉空間の圧力を調整する圧力制御手段と、閉空間
内の空気を内視鏡の先端部に向けて吐出する吐出手段
と、閉空間の密閉状態における圧力と、内視鏡の先端部
において計測された閉空間から吐出された空気の吐出圧
との関係式を記憶するメモリと、吐出手段により吐出さ
れた空気の吐出圧を測定する吐出圧測定手段と、吐出圧
測定手段により測定された計測吐出圧と設定吐出圧を表
示画面に表示する吐出圧表示手段とを備える。圧力制御
手段は、関係式により求められる設定吐出圧に応じた閉
空間の圧力となるように、閉空間の圧力を増減させ、閉
空間の圧力が設定吐出圧に応じた閉空間の圧力と一致し
た場合、閉空間を設定吐出圧に応じた閉空間の圧力のま
ま密閉状態で維持する。吐出手段は、圧力制御手段にお
いて圧力調整が実行されている間、連動して内視鏡の先
端部に向けて空気を吐出することがなく、設定吐出圧に
応じた閉空間の圧力で維持された密閉状態から閉空間内
の空気を吐出可能となる。
【0006】吐出圧表示手段は、計測吐出圧と設定吐出
圧を上下に並べて表示画面に表示することが望ましい。
【0007】内視鏡用送気装置は、設定吐出圧を変更可
能とするための吐出圧設定スイッチをさらに有すること
好ましい。そして、吐出圧表示手段は、設定吐出圧が変
更されている間には、設定吐出圧を変更していることを
示す変更マークを表示画面に表示するか、もしくは設定
吐出圧を表示画面において点滅表示し、設定吐出圧が変
更されていない間には、変更マークを表示しないか、も
しくは設定吐出圧を点滅表示させないことが望ましい。
【0008】内視鏡用送気装置は、設定吐出圧を上げる
ためのアップスイッチおよび下げるためのダウンスイッ
チから構成される吐出圧設定スイッチをさらに有するこ
とが望ましい。そして、吐出圧表示手段は、アップスイ
ッチもしくはダウンスイッチを一定時間以上押下し続け
る場合、設定吐出圧を上げ続けているかもしくは下げ続
けていることを示す増減マークを表示画面に表示するこ
とが望ましい。
【0009】内視鏡用送気装置は、設定吐出圧を変更可
能とするための吐出圧設定スイッチをさらに有すること
好ましい。そして、吐出圧表示手段は、設定吐出圧が変
更されるまでは、前回の設定吐出圧を表示画面に表示し
続けることが望ましい。
【0010】吐出圧表示手段は、新たに閉空間から空気
を吐出するまでは前回吐出時に計測された計測吐出圧を
表示画面に表示し続けることが望ましい。
【0011】例えば、内視鏡用送気装置は、閉空間から
空気を吐出するための吐出スイッチをさらに有し、吐出
手段は、吐出スイッチに対する操作に従って閉空間の空
気を吐出する。さらには、内視鏡用送気装置は、例え
ば、設定吐出圧に従って圧力調整を実行するための圧力
調整実行スイッチをさらに有し、圧力制御手段は、圧力
調整実行スイッチに対する操作に従って圧力調整を実行
する。
【0012】関係式は、例えば、1:1対応の近似式で
ある。近似式は、多項式で表されることが望ましく、例
えば、1次式である。
【0013】吐出圧測定手段は、吐出圧のピーク値を計
測吐出圧として測定することが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1は本発明の実施形態である内視
鏡用送気装置の外観図である。この内視鏡用送気装置
は、胃などの体腔内にエアを当て、患部の状態を検査す
るための装置である。
【0015】内視鏡用送気装置15の正面には、吐出圧
設定などの操作を行うためのスイッチなどが備えられた
操作パネルSと、メインスイッチ26と、接続口11お
よび24が設けられている。
【0016】メインスイッチ26は、内視鏡用送気装置
15の電気回路に電力を供給するためのスイッチであ
る。吐出用スイッチ22は、内視鏡用送気装置15内に
形成されている閉空間のエアを閉空間外に吐出するため
のスイッチであり、吐出用スイッチ22がON状態にな
ると接続口11からエアが吐出される。ランプ27で
は、閉空間の圧力が設定された吐出圧(以下、設定吐出
圧と言う)に応じた圧力に達したとき、吐出準備の完了
が表示される。表示部28では、設定吐出圧とともに内
視鏡用送気装置15内で計測されるエアの吐出圧(以
下、計測吐出圧と言う)が数値によって表示される。圧
力単位変更スイッチQは、表示部28に表示される吐出
圧の単位を変更するためのスイッチであり、単位の変更
に合わせて吐出圧の値も変更される。なお、吐出圧と閉
空間の圧力との関係については、後述する。
【0017】パルススイッチ29は吐出するエアをパル
ス状にするためのスイッチであり、1秒スイッチ30は
1秒間エアを吐出するためのスイッチである。アップス
イッチ31とダウンスイッチ32は、吐出圧を設定する
ために設けられたスイッチであり、アップスイッチ31
の操作により設定吐出圧が上がり、ダウンスイッチ32
の操作により、設定吐出圧が下がる。エンタースイッチ
23は閉空間の圧力を調整するための実行スイッチであ
り、エンタースイッチ23がON状態になると閉空間の
圧力は設定吐出圧に応じた圧力になるように調整され
る。
【0018】接続口11には接続チューブ16が接続さ
れており、エアが吐出されると接続チューブ16を介し
て体腔内に空気が送り込まれる。接続口24には、エア
吐出の遠隔操作を可能にするフットスイッチ25が接続
されている。
【0019】接続口11に接続されていない接続チュー
ブ16の一端は、内視鏡20の鉗子口入口17に接続さ
れている。鉗子口入口17は鉗子チャンネル18を通っ
て鉗子口出口19に通じている。接続口11から鉗子口
出口19までの間にはエアを通すための通路が形成さ
れ、接続口11から吐出されるエアは鉗子口出口19を
出て体腔内に送り込まれる。内視鏡20内に設けられた
撮像素子(図示せず)に体腔内の画像が結像されると、
プロセッサ21を介してモニタ(図示せず)に動画像が
映し出される。
【0020】図2は、設定吐出圧と計測吐出圧が表示さ
れる表示部28の表示画面である。上段に設定吐出圧、
下段に計測吐出圧が表示され、単位は「mmHg」がデフォ
ルト単位として適用される。この図には設定吐出圧およ
び計測吐出圧が表示されいる画面が例示されており、ア
ップスイッチ31およびダウンスイッチ32の操作によ
り設定吐出圧が4.5mmHg に設定され、また前回エアを吐
出した時の計測吐出圧が4.0mmHg であることを示してい
る。圧力単位変更スイッチQの操作されると圧力単位が
変更され、変更された圧力単位に応じて設定吐出圧の値
も変更される。本実施形態では、圧力単位「Pa」、「Kg
f/cm2 」でも吐出圧を表示することができる。
【0021】図3は内視鏡用送気装置15の背面図であ
る。内視鏡用送気装置15内を冷却するために送風を送
るためのDCファン47と、商用電源から電源を取り込
むためのACインレット46がそれぞれ設置されてい
る。
【0022】図4は、内視鏡用送気装置15の内部を上
から見た時の主な構成要素の配置図である(電気回路や
配線は除く)。筐体10の壁面には、ACインレット4
6、DCファン47、メインスイッチ26、表示部28
を含む操作パネルSおよび接続口24が配置されてい
る。
【0023】筐体10の内部には、エアを溜め、吐出す
るための閉空間が形成されている。この閉空間は、コン
プレッサ13、エアチューブAT5、エアタンク34,
エアチューブAT4、エアフィルター35、エアチュー
ブAT6、継ぎ手36、エアチューブAT7、圧力制御
バルブ38、エアチューブAT8、継ぎ手37、エアチ
ューブAT9、圧力センサ14、エアチューブAT1
0、吐出バルブ12が連通することによって形成されて
おり、閉空間内のエアはエアチューブAT11およびA
T13を介して接続口11から吐出される。
【0024】また閉空間は、継ぎ手36とエアチューブ
AT7によって圧力制御バルブ38の方向に分岐されて
おり、同様に、継ぎ手37とエアチューブAT9によっ
て圧力センサ14の方向に分岐されている。継ぎ手36
は、エアチューブAT6、エアチューブAT7、エアチ
ューブAT8を連通させており、継ぎ手37は、エアチ
ューブAT8、エアチューブAT10、エアチューブA
T9を連通させている。なお、各エアチューブは空気が
通る管である。
【0025】閉空間にある空気は、圧力の調整またはエ
アの吐出時に閉空間の外へ送り出される。圧力制御バル
ブ38は、閉空間内の圧力を低下させるときに開いて空
気を放出するが、それ以外の時は閉じている。また吐出
バルブ12は、吐出用スイッチ22またはフットスイッ
チ25が操作されたとき以外は常に閉じている。
【0026】コンプレッサが作動している時の騒音を低
減するためのサイレンサ33は、エアチューブAT3を
介してコンプレッサ13の大気吸入口(図示せず)に接
続されている。コンプレッサ13が作動すると、サイレ
ンサ33とエアチューブAT3を介して入り込む空気が
圧縮され、閉空間内へ送り込まれる。圧縮された空気が
送り込まれることにより閉空間の圧力が高められ、これ
により閉空間の圧力が調整される。
【0027】エアタンク34は、閉空間の体積を大きく
するために設けられており、エアタンク34の容量は、
エアチューブAT4〜AT10の総容量よりも十分に大
きい。エアタンク34には、エアチューブAT4および
エアチューブAT5が取り付けるための接続口34a、
34bがエアタンク34を挟んで対面する位置に設けら
れており、エアチューブAT5は、2つの接続口のうち
コンプレッサ13に対して遠い距離にある接続口34a
に接続されている。
【0028】エアフィルタ35は閉空間内に存在するゴ
ミを除去するために設けられている。閉空間の圧力は、
圧力センサ14で計測される。
【0029】圧力制御バルブ38は、設定吐出圧に応じ
た圧力となるように空気を放出し、これにより閉空間の
圧力が調整される。
【0030】エンタースイッチ23がON状態になると
設定吐出圧に基いてコンプレッサ13の作動および圧力
制御バルブ38の開閉が実行される。圧力センサ14で
計測された閉空間の圧力が設定吐出圧に応じた圧力より
も低い場合、コンプレッサ13が作動し、圧力制御バル
ブ38は閉じる。閉空間の圧力が設定吐出圧に応じた圧
力よりも高い場合、コンプレッサ13は作動せず停止
し、圧力制御バルブ38は開く。閉空間の圧力と設定吐
出圧に応じた圧力が一致する場合、コンプレッサ13は
作動せず停止し、圧力制御バルブ38は閉じる。
【0031】吐出バルブ12は、吐出用スイッチ22又
はフットスイッチ25が操作されることにより作動し、
吐出バルブ12の弁が開くことでエアが閉空間の外へ吐
出される。
【0032】エアチューブAT11を通るエアは、継ぎ
手58によりダイナミックセンサ57の方向と接続口1
1の方向に分岐される。ダイナミックセンサ57は、エ
アチューブAT12を通ってくるエアの吐出圧を計測す
るセンサであり、鉗子口出口19(図1参照)から吐出
されるエアの吐出圧が測定される。
【0033】図5は、実施形態の電気的回路を示したブ
ロック図である。
【0034】制御回路39は、信号処理回路51、電圧
比較回路52、圧力調整器53、CPU54から構成さ
れており、内視鏡用送気装置15の全体の制御を行う。
CPU54では、圧電ブザー49、ランプ27,コンプ
レッサ13、圧力制御バルブ38および吐出バルブ12
に対する駆動信号が送り出される。
【0035】操作パネルスイッチ部48では、操作パネ
ルS上にある吐出用スイッチ22、パルススイッチ2
9、1秒スイッチ30、アップスイッチ31およびダウ
ンスイッチ32、単位変更スイッチQ(図1参照)の操
作により信号が発生する。操作パネルスイッチ部48や
フットスイッチ25において発生した信号は、信号仲介
ブロック50を介してCPU54に送られる。信号仲介
ブロック50では、操作パネルスイッチ部48またはエ
ンタースイッチ23から送られてくる各信号(トリガ信
号)に対する所定の処理や、CPU54で扱える信号へ
の変換などが行われる。アップスイッチ31およびダウ
ンスイッチ32の操作により発生するトリガ信号に基づ
き、設定吐出圧を表示するための信号が信号仲介ブロッ
ク50を介して表示部28に送られる。
【0036】圧力センサ14から出力される信号は信号
処理回路51に入力され、雑音の除去などの信号処理が
行われる。そして処理された信号は、電圧比較回路52
に入力される。一方、CPU54に入力された設定吐出
圧に関する信号は、閉空間の圧力に関する信号に変換さ
れ、デジタル信号として圧力調整器53(D/A変換
器)に送られる。デジタル信号は、圧力調整器53にお
いてアナログ信号に変換され、電圧比較回路52に送ら
れる。なお、閉空間の圧力と吐出圧との関係を表す式
は、CPU54内のROM54bにあらかじめ記憶され
ている。
【0037】電圧比較回路52では、信号処理回路51
から送られた信号と圧力調整器53から送られた信号
(電圧信号)とが比較される。これら信号の差は、CP
U54で処理できる電圧レベルの範囲に収まる信号に変
換され、CPU54に送られ、一時的にCPU54内の
メモリ54aにデータとして保存される。
【0038】CPU54では、エンタースイッチ23の
操作によりトリガ信号が入力されると、メモリ54aに
保存されたデータに基づき、閉空間の圧力が設定吐出圧
と一致しているか判断される。そして一致していない場
合にはCPU54内の駆動メモリ54cに設定吐出圧に
応じた閉空間の圧力に関するデータが書き込まれ、これ
によりコンプレッサ13の作動、あるいは圧力制御バル
ブ38の開閉動作が行われる。
【0039】電圧比較回路52において比較される電圧
がほぼ等しい場合にコンプレッサ13と圧力制御バルブ
38の作動、停止および開閉動作が繰り返し発生してし
まうハンチング動作を防ぐため、比較電圧の範囲には不
感電圧帯が設けられている。
【0040】吐出バルブ12の開閉によりエアが吐出さ
れると、ダイナミックセンサ57において吐出圧が測定
される。そして、測定された計測吐出圧に関する信号が
吐出圧信号処理回路55に送られ、計測吐出圧のピーク
値 (最大値)が検出される。計測吐出圧のピーク値に関
する信号がCPU54に送られると、計測吐出圧を表示
するための信号が信号仲介ブロック50を介して表示部
28に送られる。
【0041】圧電ブザー49では、スイッチ操作に関連
したブザー音が鳴らされる。ランプ27では、エアの吐
出準備が完了したことが点灯表示される。
【0042】なお、ACインレット46、メインスイッ
チ26を介して電源回路(図示せず)に電源が供給され
ており、さらに表示部28、圧力センサ14、CPU5
4、エアコンプレッサ13、圧力制御バルブ38、吐出
バルブ12にそれぞれ所定の電圧が供給される。
【0043】図6は、閉空間の圧力と吐出圧との関係を
示したグラフである。図6を用いて、閉空間の圧力から
吐出圧を算出することについて説明する。ただし、吐出
圧は鉗子口出口19におけるエアの圧力であり、吐出時
におけるピーク値(最大値)とする。また、吐出圧の単
位は(mmHg)、閉空間の圧力の単位は(Kgf/cm2 )であ
り、縦軸が吐出圧、横軸が閉空間の圧力である。
【0044】閉空間の圧力と吐出圧との関係は、実線V
で示す関係になることが経験的に得られている。この図
で明らかなように、閉空間の圧力と吐出圧は1対1の関
係であり、1つの閉空間の圧力が定められるとそれに対
応する1つの吐出圧が決定される。
【0045】吐出圧が低い領域では、実際にエアが吐出
されることがほとんどない。そこでこの吐出圧の低い領
域を無視すれば、直線(破線)C1で示すように、吐出
圧と閉空間の圧力との関係を1次の近似式で表すことが
できる。ここでは、直線C1を次の(1)式で表す。た
だし、吐出圧をY、閉空間の圧力をXとする。AとBは
係数であり、図示例では、A=19.6、B=-4である。
【0046】 Y=AX+B ・・・・・・・・(1)
【0047】吐出圧に対する閉空間の圧力は、(1)式
に基づく次の(2)式により算出される。 X=(Y−B)/A ・・・・・・・・(2)
【0048】したがって、設定吐出圧に対する閉空間の
圧力を(2)式で算出し、算出された閉空間の圧力と、
圧力センサ14で測定される実際の閉空間の圧力が一致
するように圧力を制御すればよい。
【0049】このように、吐出圧と閉空間の圧力との関
係を1次の近似式で表すことにより、閉空間の圧力を設
定吐出圧に応じた圧力に調整することができる。
【0050】図7〜図12を用いて、圧力制御を行う時
に吐出圧を表示するための表示動作について説明する。
図7は、表示動作の手順を示すフローチャートであり、
図8〜図12では、表示部28での表示画面を表してい
る。
【0051】ステップ101では、メインスイッチ26
がON状態となることにより、表示部28に設定吐出圧
および計測吐出圧の初期値が表示される。初期値は、あ
らかじめCPU54内のROM54bに保存されてお
り、ここでは初期値として設定吐出圧を「4.0 」、一度
もエアが吐出されていないことから計測吐出圧を「0.
0」とする(図8参照)。そしてステップ102では、
アップスイッチ31およびダウンスイッチ32の操作に
より設定吐出圧が変更されるか否かが判定される。
【0052】ステップ102において、設定吐出圧が変
更されたと判断されると、ステップ105に移る。ステ
ップ105では、アップスイッチ31およびダウンスイ
ッチ32の操作により表示されている設定吐出圧の値が
変更され、また設定吐出圧を変更している段階であるこ
とを示すクエスチョンマーク「?」が表示される。計測
吐出圧に関しては、前回のエア吐出で計測された値がそ
のまま変更されずに表示される。
【0053】図9には、設定吐出圧を変更している時の
表示画面の一例が示されている。前回に吐出圧「4.0mmH
g 」でエアを吐出し、新たに設定吐出圧を変更してい
る。アップスイッチ31を1回押すことにより、設定吐
出圧として「4.1 mmHg」が表示され、同時にクエスチョ
ンマーク「?」が表示される。同じように、ダウンスイ
ッチ32を1回押すことにより、設定吐出圧[3.9mmHg」
とクエスチョンマーク「?」が表示される。
【0054】アップスイッチ31もしくはダウンスイッ
チ32を一定時間以上(ここでは1.5 秒間)押し続けた
場合、表示部28では設定吐出圧の値が次々と変更され
るとともに、設定吐出圧の右側に上向き矢印「↑」もし
くは下向き矢印「↓」が表示される。上向き矢印「↑」
は設定吐出圧が増加する方向に大きく変更されているこ
とを示すマークであり、下向き矢印「↓」は設定吐出圧
が減少する方向に大きく変更されていることを示すマー
クである(図10参照)。ただし、上向き矢印「↑」お
よび下向き矢印「↓」は、アップスイッチ31およびダ
ウンスイッチ32がOFF状態になる(オペレータがス
イッチから手を離す)と表示部28から消える。アップ
スイッチ31およびダウンスイッチ32の操作により設
定吐出圧の値が設定されると、ステップ106に移る。
ここでは、[5.5mmHg] を設定吐出圧として選択する。
【0055】ステップ106では、エンタースイッチ2
3がON状態になることにより、表示されている設定吐
出圧に基づく閉空間の圧力制御が実行されるか否かが判
定される。エンタースイッチ23がON状態になったと
判断されるとステップ107に移り、エンタースイッチ
23がON状態になっていないと判断されるとステップ
102に戻る。
【0056】ステップ107では、エンタースイッチ2
3が操作されたことにより、表示部28においてクエス
チョンマーク「?」が消える(図11参照)。このと
き、閉空間の圧力は設定吐出圧に応じた圧力になるよう
調整される。クエスチョンマーク「?」の表示が消える
と、ステップ102に戻る。
【0057】ステップ102において、アップスイッチ
31およびダウンスイッチ32が操作されず設定吐出圧
が変更されないと判断されると、ステップ103に移
る。ステップ103では、吐出用スイッチ22の操作に
より、エアの吐出が実行されるか否かが判定される。吐
出用スイッチ22が操作されないと判断されると、ステ
ップ102に戻る。吐出用スイッチ22が操作されたと
判断された場合、エアが吐出され、ステップ104に移
る。
【0058】ステップ104では、吐出されたエアの吐
出圧が計測され、計測吐出圧(ここでは[5.5mmHg] )が
表示部28に表示される( 図12参照)。このとき、設
定吐出圧は変更されずに同じ値で表示される。新たに計
測吐出圧が表示部28に表示されると、ステップ102
に戻る。
【0059】このような一連の吐出圧の表示動作は、メ
インスイッチ26がOFF状態になるまで繰り返され
る。
【0060】このように本実施形態によれば、アップス
イッチ31およびダウンスイッチ32の操作により所望
する吐出圧を設定し、設定吐出圧とダイナミックセンサ
57により測定される計測吐出圧を表示部28に表示す
ることにより、オペレータは設定した吐出圧と実際に吐
出されたエアの吐出圧を確認することができる。
【0061】設定吐出圧が変更されている間クエスチョ
ンマーク「?」が表示部28に表示されることにより、
オペレータは設定吐出圧を変更している最中であること
を確認することができる。同様に、アップスイッチ31
もしくはダウンスイッチ32を一定時間以上押し続ける
と、表示部28に上向き矢印「↑」もしくは下向き矢印
「↑」が表示されることにより、オペレータは設定吐出
圧を大幅に変更している最中であることを確認すること
ができる。
【0062】新たに設定吐出圧を変更するまでの間、現
在設定されている設定吐出圧を表示部28に表示し続け
ることにより、オペレータは選択した設定吐出圧の値を
知ることができる。また、新たにエアを吐出するまでの
間、前回計測された計測吐出圧を表示部28に表示し続
けることにより、オペレータは前回吐出したエアの吐出
圧を確認することができる。
【0063】設定吐出圧と計測吐出圧を上下に並べて表
示部28に表示することにより、設定吐出圧を変更する
場合、オペレータはどの程度吐出圧の値が変更されてい
るかを容易に確認することができる。
【0064】圧力単位変更スイッチQを設けることによ
り、圧力単位を変更し、圧力単位に応じた設定吐出圧お
よび計測吐出圧の値を表示部28に表示することができ
る。
【0065】なお、本実施形態では設定吐出圧を変更し
ている間には表示部28にいおいてクエスチョンマーク
を表示しているが、代わりに設定吐出圧を点滅表示させ
てもよい。この場合、設定吐出圧を変更していない間に
は設定吐出圧を点滅表示させない。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、スイッチ
操作によって所望する吐出圧を設定し、その設定された
吐出圧を測定された吐出圧とともに画面で確認すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内視鏡用送気装置の外観図である。
【図2】表示部に表示される画面を示した図である。
【図3】内視鏡用送気装置の背面図である。
【図4】内視鏡用送気装置内を上から見た時の閉空間を
形成する構成要素の配置図である。
【図5】内視鏡用送気装置の電気的回路を示したブロッ
ク図である。
【図6】閉空間の圧力と吐出圧との関係を示したグラフ
である。
【図7】設定吐出圧および計測吐出圧を表示するための
表示動作の手順を示すフローチャートである。
【図8】表示部に表示される画面の一例である。
【図9】表示部に表示される画面の一例である。
【図10】表示部に表示される画面の一例である。
【図11】表示部に表示される画面の一例である。
【図12】表示部に表示される画面の一例である。
【符号の説明】
28 表示部(表示画面) 54b ROM(メモリ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−151111(JP,A) 特開 平7−286584(JP,A) 特開 昭64−22238(JP,A) 特開 平7−303652(JP,A) 特開 平9−285442(JP,A) 特開 平6−43366(JP,A) 特開 平8−107875(JP,A) 特開 平6−43058(JP,A) 特開 平7−281105(JP,A) 特開 平5−245100(JP,A) 特表 平8−512219(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32 F04B 49/00 - 51/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の吐出圧で内視鏡の先端部から空気
    を吐出するための内視鏡用送気装置であって、 空気を溜めるために形成された閉空間の圧力を測定する
    圧力測定手段と、 設定吐出圧によって前記内視鏡の先端部から空気を吐出
    させるため、前記圧力測定手段において測定される圧力
    に基づいて前記閉空間の圧力を調整する圧力制御手段
    と、 前記閉空間内の空気を前記内視鏡の先端部に向けて吐出
    する吐出手段と、 前記閉空間の密閉状態における圧力と、前記内視鏡の先
    端部において計測された前記閉空間から吐出された空気
    の吐出圧との関係式を記憶するメモリと、 前記吐出手段により吐出された空気の吐出圧を測定する
    吐出圧測定手段と、 前記吐出圧測定手段により測定された計測吐出圧と前記
    設定吐出圧を表示画面に表示する吐出圧表示手段とを備
    え、 前記圧力制御手段が、 前記関係式により求められる前記設定吐出圧に応じた閉
    空間の圧力となるように、前記閉空間の圧力を増減さ
    せ、 前記閉空間の圧力が前記設定吐出圧に応じた閉空間の圧
    力と一致した場合、前記閉空間を前記設定吐出圧に応じ
    た閉空間の圧力のまま密閉状態で維持し、 前記吐出手段が、 前記圧力制御手段において圧力調整が実行されている
    間、連動して前記内視鏡の先端部に向けて空気を吐出す
    ることがなく、 前記設定吐出圧に応じた閉空間の圧力で維持された密閉
    状態から前記閉空間内の空気を吐出可能となることを特
    徴とする内視鏡用送気装置。
  2. 【請求項2】 前記吐出圧表示手段が、前記計測吐出圧
    と前記設定吐出圧を上下に並べて前記表示画面に表示す
    ることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用送気装
    置。
  3. 【請求項3】 前記設定吐出圧を変更可能とするための
    吐出圧設定スイッチをさらに有し、 前記吐出圧表示手段が、前記設定吐出圧が変更されてい
    る間には、前記設定吐出圧を変更していることを示す変
    更マークを前記表示画面に表示するか、もしくは前記設
    定吐出圧を前記表示画面において点滅表示し、前記設定
    吐出圧が変更されていない間には、前記変更マークを表
    示しないか、もしくは前記設定吐出圧を点滅表示させな
    いことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用送気装
    置。
  4. 【請求項4】 前記設定吐出圧を上げるためのアップス
    イッチおよび下げるためのダウンスイッチから構成され
    る吐出圧設定スイッチをさらに有し、 前記吐出圧表示手段が、前記アップスイッチもしくはダ
    ウンスイッチを一定時間以上押下し続ける場合、設定吐
    出圧を上げ続けているかもしくは下げ続けていることを
    示す増減マークを前記表示画面に表示することを特徴と
    する請求項1に記載の内視鏡用送気装置。
  5. 【請求項5】 前記設定吐出圧を変更可能とするための
    吐出圧設定スイッチをさらに有し、 前記吐出圧表示手段が、前記設定吐出圧が変更されるま
    では、前回の設定吐出圧を前記表示画面に表示し続ける
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用送気装置。
  6. 【請求項6】 前記吐出圧表示手段が、新たに空気を吐
    出するまでは前回吐出時に計測された計測吐出圧を前記
    表示画面に表示し続けることを特徴とする請求項1に記
    載の内視鏡用送気装置。
  7. 【請求項7】 前記閉空間から空気を吐出するための吐
    出スイッチをさらに有し、 前記吐出手段が、前記吐出スイッチに対する操作に従っ
    て前記閉空間の空気を吐出することを特徴とする請求項
    1に記載の内視鏡用送気装置。
  8. 【請求項8】 前記設定吐出圧に従って圧力調整を実行
    するための圧力調整実行スイッチをさらに有し、 前記圧力制御手段が、前記圧力調整実行スイッチに対す
    る操作に従って圧力調整を実行することを特徴とする請
    求項1に記載の内視鏡用送気装置。
  9. 【請求項9】 前記関係式が、1:1対応の近似式であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用送気装
    置。
  10. 【請求項10】前記吐出圧測定手段が、吐出圧のピーク
    値を計測吐出圧とし て測定することを特徴とする請求項
    1に記載の内視鏡用送気装置。
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