JP3351646B2 - 電気自動車用空調装置 - Google Patents

電気自動車用空調装置

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JP3351646B2 JP04388695A JP4388695A JP3351646B2 JP 3351646 B2 JP3351646 B2 JP 3351646B2 JP 04388695 A JP04388695 A JP 04388695A JP 4388695 A JP4388695 A JP 4388695A JP 3351646 B2 JP3351646 B2 JP 3351646B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気自動車用空調装
置、特に、暖房運転始動直後の立ち上がり時に車内側に
効率的に暖風を供給することのできる電気自動車用空調
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気自動車用空調装置では、ヒー
トポンプサイクルを利用して、流路途中に設けた車内側
熱交換器で通過する空気を加熱又は冷却することによ
り、車内側の暖房及び冷房を行なうようにしている。こ
のようなヒートポンプサイクルを利用する空調装置で
は、立ち上がりから実際に車内側熱交換器が通過する空
気を加熱又は冷却し出すまでには一定の時間がかかる。
【0003】このような暖房運転の始動直後の問題を解
決するため、車内側熱交換器の下流側に電気ヒータを配
設することにより、車内側熱交換器の立ち上がりの悪さ
を補うようにしている。但し、電気ヒータは消費電力が
大きいため、一定時間で通電を停止するのが好ましく、
例えば、次のような方法が採られている。
【0004】車内側熱交換器単独で所望の送風温度が
得られるまで電気ヒータによる加熱を続行する方法。こ
の方法を図6により説明すると、実線で示すように、電
気ヒータと車内側熱交換器の両方で加熱を開始し、破線
で示すように、車内側熱交換器だけで所望の送風温度t
が得られるとされる時点で電気ヒータへの通電を停止す
る。
【0005】車内側熱交換器及び電気ヒータにより所
望の送風温度が得られれば、電気ヒータによる加熱を停
止する方法。この方法を図7により説明すると、実線で
示すように、電気ヒータと車内側熱交換器の両方で加熱
を開始し、所定の送風温度tが得られた時点で電気ヒー
タへの通電を停止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
の方法では、車内側熱交換器による加熱温度の上昇に伴
って加熱過剰な状態となり、電気ヒータへの通電が停止
するまでの間、送風温度が上昇し過ぎるという問題があ
る。
【0007】一方、前記の方法では、所望の送風温度
が得られれば、電気ヒータへの通電を停止するが、この
時点では車内側熱交換器が通過する空気を十分に加熱で
きる状態にまで立ち上がっていないため、しばらくの
間、車内側には再び冷風が供給されるという問題があ
る。
【0008】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、暖房
運転始動直後の暖風の供給をスムーズに立ち上げること
のできる電気自動車用空調装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、ヒートポンプサイクルで熱交換媒体の循
環方向を切り替えることにより暖房モード又は冷房モー
ドとし、車内側熱交換器で通過する空気を加熱又は冷却
することにより、車内側に暖風又は冷風を供給するよう
にした電気自動車用空調装置において、前記車内側熱交
換器の下流側に配設され、通過する空気を分流し、その
開度の減少に伴い、一方の流路側に供給する空気量を抑
制するミックスダンパと、該ミックスダンパによって分
流された流路のうち、開度の減少に伴って空気量が減少
する方の流路に配設された電気ヒータと、前記車内側熱
交換器の下流近傍に配設され、通過する空気温度を検出
する車内熱交温度センサと、暖房運転始動時、前記電気
ヒータに通電すると共に、前記車内側熱交温度センサに
よる検出温度の上昇に伴って徐々にミックスダンパの開
度を減少させるエアコン制御手段とを設けたものであ
る。
【0010】また、前記電気ヒータは加熱能力を切替可
能なものとし、前記エアコン制御手段は、暖房運転始動
時、前記電気ヒータの加熱能力の大きい方を選択して通
電すると共に、前記車内熱交温度センサによる検出温度
の上昇に伴って徐々にミックスダンパの開度を減少さ
せ、所定の開度になった時点で、前記電気ヒータの加熱
能力の小さい方を選択して通電すると共に、ミックスダ
ンパを一旦開いてから、再度ミックスダンパの開度を減
少させるものとするのが好ましい。
【0011】さらに、前記エアコン制御手段は、暖房運
転始動時、前記電気ヒータに通電すると共に、前記車内
熱交温度センサによる検出温度の上昇に伴って前記電気
ヒータへの通電比率を減少させるものとすることも可能
である。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。
【0013】(第1実施例)図1に示す電気自動車用空
調装置では、熱交換媒体が循環するサイクルは、四方弁
1により、暖房サイクルと冷房サイクルとに切り替えら
れるようになっている。そして、これらサイクル中に
は、前記四方弁1の外、コンプレッサ2、車内側熱交換
器3、車外側熱交換器4及びアキュムレータ5がそれぞ
れ配設されている。なお、6はモータ6aの駆動により
配管aを開閉する絞り弁である。
【0014】前記四方弁1は、弁本体内に一対の連通路
を備えた回転体を収容した構造で、図示しない制御装置
からの制御信号に基づき、暖房時には実線で示すように
切り替わり、冷房時には点線で示すように切り替わる。
【0015】前記コンプレッサ2は、コンプレッサ駆動
装置7からの供給電力により駆動し、内部に吸引した熱
交換媒体を高温・高圧状態として排出する。
【0016】前記車内側熱交換器3及び車外側熱交換器
4は、偏平管と波形のフィンとを積層・一体化した構造
で、熱交換媒体が偏平管を蛇行しながら流動する際に、
フィンを介して通過する空気と熱交換できるようになっ
ている。
【0017】車内側熱交換器3は、車内前方部のユニッ
ト8内に配設され、暖房時には放熱して通過する空気を
暖め、冷房時には冷却する。一方、車外側熱交換器4
は、車両前方部に取り付けられ、その内部を流動する熱
交換媒体と外部を通過する外気との間で熱交換する。
【0018】前記アキュムレータ5は、熱交換媒体を貯
溜して気液を分離し、気体のみをコンプレッサ2に供給
する。
【0019】前記ユニット8内には、前記車内側熱交換
器3の外に、車内側熱交換器3の上流に位置するブロア
9と、車内側熱交換器3の出口側近傍に位置する車内側
熱交温度センサ10と、車内側熱交換器3からの空気を
分流するミックスダンパ11と、このミックスダンパ1
1によって分流された流路の一方に配設される電気ヒー
タ12とがそれぞれ設けられている。ユニット8の下流
部分は吹出方向切替ユニットで(図示略)、複数のダン
パが回動可能に配設され、各吹出口を開閉できるように
なっている。
【0020】前記ブロア9は、ブロア風量設定装置13
で入力した設定値に従って所望の風量が得られるように
回転する。また、ミックスダンパ11は、開度制御装置
14からの制御信号に基づいて回動位置が決まる。さら
に、他のダンパは連動して回動し、図示しない吹出方向
設定装置からの入力信号に従って所定の吹出口をそれぞ
れ開閉する。ブロア風量設定装置13での入力信号、吹
出方向設定装置での入力信号及び前記車内側熱交温度セ
ンサ10での検出温度はエアコン制御装置15にそれぞ
れ入力されるようになっている。
【0021】エアコン制御装置15は、これらの入力信
号に基づいて、コンプレッサ駆動装置7、開度制御装置
14、ヒータ通電制御装置16及びブロア風量制御装置
17にそれぞれ制御信号を発することにより冷房・暖房
運転を制御する。冷房運転は本発明に直接関係しないた
め、ここでは、暖房運転、特に暖房運転始動直後の空調
制御につき、図2に示すフローチャートに従って説明す
る。
【0022】まず、ステップS1でコンプレッサ2をオ
ン状態とし、ステップS2で電気ヒータ12に通電す
る。そして、ステップS3でミックスダンパ11を回動
させて開度MIXを100%とし、電気ヒータ12側に
のみ通風されるようにする。
【0023】続いて、ステップS4で車内側熱交温度T
eを読み込み、ステップS5で基準温度Te′を設定す
る。基準温度Te′の設定は、ミックスダンパ11の開
度によって決定する。すなわち、電気ヒータ12の加熱
能力は所定値に設定されているので、電気ヒータ12の
通過前の空気温度から通過後の空気温度が予測できる。
また、ミックスダンパ11の開度を調整すれば、車内側
熱交換器3で加熱された空気の分流割合を決定して電気
ヒータ12で加熱できる空気流量を設定でき、送風温度
を予測できる。つまり、車内側熱交換器3の暖房能力の
回復度合に応じて基準温度Te′を変化させることが可
能となる。
【0024】次に、ステップS6で、前記車内側熱交温
度Teが前記基準温度Te′よりも大きいか否かを判断す
る。
【0025】車内側熱交温度Teが基準温度Te′よりも
小さい間は、十分な送風温度が得られていない状態であ
ると判断し、ミックスダンパ11の開度MIXを100
%としたままで空調を続行する。そして、車内側熱交温
度Teが基準温度Te′を越えれば、ステップS7でミッ
クスダンパ11の開度MIXを100−x(xの値は、
暖房始動直後の車内空調をきめ細かく行なう場合には小
さい値に設定すればよい。)とする。
【0026】このようにして、ステップS7でミックス
ダンパ11の開度MIXが0%となるまで、前記ステッ
プS4〜S7を繰り返す。この場合、車内側熱交換器3
の暖房能力の回復度合に応じて前記ステップS5で設定
する基準温度Te′を上昇させることにより、段階的に
ミックスダンパ11の開度MIXを調整することができ
る。そして、ステップS8でミックスダンパ11の開度
MIXが0%となれば、ステップS9で電気ヒータ12
への通電を停止する。
【0027】なお、前記第1実施例では、ブロア9によ
る送風量の制御については省略しているが、車内外諸条
件に基づいて算出した目標送風量に従ってこの送風量の
制御を行ってもよく、また、ステップS5で車内側熱交
温度Teが基準温度Te′を越えるまでの間は前記ブロア
9を停止しておくようにしてもよい。
【0028】このように、前記第1実施例によれば、暖
房運転始動直後、車内側熱交換器3のみならず、電気ヒ
ータ12によっても加熱すると共に、両者による加熱状
態の変化、特に車内側熱交換器3の暖房能力の立ち上が
り変化に応じてミックスダンパ11の開度MIXを調整
するようにしたので、早期に適切な送風温度を安定した
状態で得ることができる。
【0029】(第2実施例)前記第1実施例では、電気
ヒータ12を1つだけ設けるようにしたが、第2実施例
では、図3に示すように、2つの電気ヒータ12a,1
2bを設け、ヒータ通電制御装置16によりそれぞれ別
個にオン・オフして加熱能力を切り替えできるようにし
ている。
【0030】この場合、エアコン制御装置15による暖
房始動直後の空調制御は図4のフローチャートに従って
行なう。
【0031】すなわち、ステップS10でコンプレッサ
2をオン状態とし、ステップS11で電気ヒータ12
a,12bの両方に通電する。そして、ステップS12
でミックスダンパ11の開度MIXを100%とするこ
とにより、全ての空気が両電気ヒータ12a,12bを
通過するようにする。
【0032】続いて、ステップS13で車内側熱交温度
eを読み込み、ステップS14で基準温度Te′を設定
する。基準温度Te′の設定方法は、前記ステップS5
の場合と同様である。ただし、2つの電気ヒータ12
a,12bを設けたことにより、前記第1実施例とは加
熱能力が異なっているので、当然、ミックスダンパ11
の開度の調整はその加熱能力に応じたものとする。
【0033】次に、ステップS15で、前記車内側熱交
温度Teが前記基準温度Te′を越えているか否かを判断
する。
【0034】Te>Te′を満足しない場合、すなわち車
内側熱交換器3及び電気ヒータ12a,12bによって
所望の送風温度を得ることができない状態であると判断
し、ミックスダンパ11の開度MIXを100%に維持
したまま空調を続行する。
【0035】また、Te>Te′を満足する場合、加熱が
十分に行われていると判断して、ステップS16でミッ
クスダンパ11の開度MIXを100−xとし、ステッ
プS17、ステップS18へと移行する。
【0036】ステップS17では、ステップS16でミ
ックスダンパ11を所定の開度MIXに回動させた状態
で予想される送風温度(第1予想送風温度T1)を算出
する。また、ステップS18では、ミックスダンパ11
の開度MIXを100%とし、一方の電気ヒータ12a
のみに通電した場合に予想される送風温度(第2予想送
風温度T2)を算出する。そして、ステップS19で、
前記ステップS17で算出した第1予想送風温度T
1が、前記ステップS18で算出した第2予想送風温度
2よりも小さいか否かを判断する。
【0037】第1予想送風温度T1が第2予想送風温度
2を越えていれば、ステップS13〜S18を繰り返
し、第1予想送風温度T1が第2予想送風温度T2未満と
なれば、ステップS20で一方の電気ヒータ12bへの
通電を停止する。すなわち、第2予想送風温度T2が第
1予想送風温度T1と等しくなるか、あるいは、それを
上回れば、一方の電気ヒータ12bへの通電を停止して
も、両方に通電している場合と同様な送風温度を得るこ
とができると想定されるからである。これにより、消費
電力を抑制することが可能となる。
【0038】なお、ステップS20で、一方の電気ヒー
タ12bをオフ状態とした後は、ステップS21で、再
びミックスダンパ11の開度MIXを100%とし、ス
テップS21〜S27に示す空調制御を行なう。ただ
し、この空調制御は、前記第1実施例のステップS3〜
S9と同様であるので、その説明を省略する。
【0039】また、前記第2実施例では、電気ヒータ1
2a,12bの2つを設けるようにしたが、3つ以上設
けるようにしてもよい。例えば、n個の電気ヒータを設
ける場合、各電気ヒータへの通電制御は、前記ステップ
S17で、n個の電気ヒータに通電してミックスダンパ
11の開度MIXを調整した場合に予想される送風温度
nを算出し、前記ステップS18で、n−1個の電気
ヒータに通電してミックスダンパ11の開度MIXを1
00%とした場合に予想される送風温度Tn-1を算出し
た後、前記ステップS19で両者を比較するようにすれ
ばよい。
【0040】(第3実施例)第3実施例では、図5に示
すように、前記ミックスダンパ11を設けずに、車内側
熱交換器3の下流側に通電制御可能な電気ヒータ12を
配設し、車内側熱交換器3を通過した空気が全て通過す
るようにしている。
【0041】この第3実施例では、電気ヒータ12への
通電を、オン・オフ状態を繰り返すことにより、所定時
間内における通電量を制御する、いわゆるデューティ制
御により行なうようにしている。なお、実際の制御は、
原則的には、前記第1実施例とほぼ同様に、図2のフロ
ーチャートに従って行なう。ただし、フローチャート
中、ミックスダンパ11の開度MIXの代わりに、電気
ヒータ12への通電比率を用いればよい。詳しくは、ス
テップS3では、電気ヒータ12への通電比率を100
%とし、ステップS7では、通電比率を100−xと
し、さらに、ステップS8では、通電比率が0となった
か否かを判断する。具体的には、車内側熱交換器3の加
熱能力の回復度合に応じて電気ヒータ12への通電比率
を75,50,25,0(%)のように変化させて行け
ばよい。
【0042】このように、前記第3実施例によれば、電
気ヒータ12への通電比率を変更するだけで、前記第1
実施例と同様な効果を得ることができ、新たにミックス
ダンパ11を設ける必要がない。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、暖房運転始動時、車内側熱交換器の加熱能力
の回復状態に合わせてミックスダンパの開度や、電気ヒ
ータへの通電比率を調整するようにしたので、暖房運転
の始動直後から早期に良好な空調状態を得ることができ
る。
【0044】特に、電気ヒータの加熱能力とミックスダ
ンパの開度との組み合わせにより、複数の組み合わせで
所望の送風温度が得られれば、より電気ヒータの加熱能
力が少なくて済む方を選択するようにした発明によれ
ば、消費電力を抑制しつつ、好ましい空調状態を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例に係る電気自動車用空調装置の概
略図である。
【図2】 第1実施例に係る空調制御を示すフローチャ
ートである。
【図3】 第2実施例に係る電気自動車用空調装置のユ
ニット内の一部を示す概略図である。
【図4】 第2実施例に係る空調制御を示すフローチャ
ートである。
【図5】 第3実施例に係る電気自動車用空調装置のユ
ニット内の一部を示す概略図である。
【図6】 従来例に係る空調制御時の時間と送風温度の
関係を示すグラフである。
【図7】 他の従来例に係る空調制御時の時間と送風温
度の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
3 車内側熱交換器 11 ミックスダンパ 12 電気ヒータ 15 エアコン制御装置(エアコン制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前坊 友紀 広島県東広島市八本松町大字吉川5658番 株式会社日本クライメイトシステムズ 内 (72)発明者 西井 秀明 広島県東広島市八本松町大字吉川5658番 株式会社日本クライメイトシステムズ 内 (56)参考文献 特開 平7−52636(JP,A) 特開 平5−116526(JP,A) 特開 平7−237431(JP,A) 実開 昭64−9805(JP,U) 実開 平4−1011(JP,U) 実開 平6−61524(JP,U) 実開 平4−83908(JP,U) 実開 昭57−47513(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/22 B60H 1/00 B60H 1/03 B60H 1/32 624 B60H 1/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒートポンプサイクルで熱交換媒体の循
    環方向を切り替えることにより暖房モード又は冷房モー
    ドとし、車内側熱交換器で通過する空気を加熱又は冷却
    することにより、車内側に暖風又は冷風を供給するよう
    にした電気自動車用空調装置において、 前記車内側熱交換器の下流側に配設され、通過する空気
    を分流し、その開度の減少に伴い、一方の流路側に供給
    する空気量を抑制するミックスダンパと、 該ミックスダンパによって分流された流路のうち、開度
    の減少に伴って空気量が減少する方の流路に配設された
    電気ヒータと、 前記車内側熱交換器の下流近傍に配設され、通過する空
    気温度を検出する車内熱交温度センサと、 暖房運転始動時、前記電気ヒータに通電すると共に、前
    記車内側熱交温度センサによる検出温度の上昇に伴って
    徐々にミックスダンパの開度を減少させるエアコン制御
    手段と、 を設けたことを特徴とする電気自動車用空調装置。
  2. 【請求項2】 車内外諸条件に基づいてヒートポンプサ
    イクルで熱交換媒体の循環方向を切り替えることにより
    暖房モード又は冷房モードとし、車内側熱交換器で通過
    する空気を加熱又は冷却することにより、車内側に暖風
    又は冷風を供給するようにした電気自動車用空調装置に
    おいて、 前記車内側熱交換器の下流側に配設され、通過する空気
    を分流し、その開度の減少に伴い、一方の流路側に供給
    する空気量を抑制するミックスダンパと、 該ミックスダンパによって分流された流路のうち、開度
    の減少に伴って空気量が減少する方の流路に配設され、
    加熱能力を切替可能な電気ヒータと、 前記車内側熱交換器の下流近傍に配設され、通過する空
    気温度を検出する車内熱交温度センサと、 暖房運転始動時、前記電気ヒータの加熱能力の大きい方
    を選択して通電すると共に、前記車内熱交温度センサに
    よる検出温度の上昇に伴って徐々にミックスダンパの開
    度を減少させ、所定の開度になった時点で、前記電気ヒ
    ータの加熱能力の小さい方を選択して通電すると共に、
    ミックスダンパを一旦開いてから、再度ミックスダンパ
    の開度を減少させるエアコン制御手段と、 を設けたことを特徴とする電気自動車用空調装置。
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