JP3351255B2 - 通信用アンテナユニット及び移動体の通信システム - Google Patents

通信用アンテナユニット及び移動体の通信システム

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JP3351255B2
JP3351255B2 JP22859396A JP22859396A JP3351255B2 JP 3351255 B2 JP3351255 B2 JP 3351255B2 JP 22859396 A JP22859396 A JP 22859396A JP 22859396 A JP22859396 A JP 22859396A JP 3351255 B2 JP3351255 B2 JP 3351255B2
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    • H04B2203/5483Systems for power line communications using coupling circuits

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体が走行する
レールに配線された給電線に信号を重畳させて移動体と
親局との間で通信を行う通信システムにおいて、親局側
の通信用アンテナを備えた通信用アンテナユニット及び
移動体の通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、天井に架設されたレールに沿って
走行し、工場あるいは倉庫内のステーション間において
荷の搬送作業をするモノレール式の搬送装置(移動体)
が提案されている。また、この種の搬送装置の給電方法
として、レールに配線された給電線に対し非接触に対向
させた状態でピックアップコイルを移動体に取り付け、
給電線を流れる交流からその誘導起電力としてこのピッ
クアップコイルにより電力を取り込む給電システムが知
られている(例えば特開平6−153305号公報
等)。
【0003】特開平6−153305号公報によれば、
図8に示すように、レール81に対して支持部材82に
支持された状態で配線された2本の給電線83には交流
電流(例えば200Vの高周波交流)が流れ、移動体は
2本の給電線83に対向する非接触状態で設けられたピ
ックアップ装置84から電力を得るようになっている。
ピックアップ装置84は断面略E字状のコア85と、コ
ア85の突部85aに巻回されたコイル86とからな
る。
【0004】従来、搬送装置等の移動体は地上側に設け
られた固定局(親局)との間で通信を行うことにより固
定局からの指令信号に基づき運行制御されるようになっ
ている。固定局(親局)と移動体(子局)との間の通信
は、無線とすると混線の恐れがあるため、通常はレール
に沿って配線したトロリー線を介して行われていた。し
かし、トロリー線によると、トロリー線の集電ブラシと
の接触部が摩耗し易いとともに、トロリー線を配線する
配線工事に手間がかかる。
【0005】そこで、本願出願人は、給電線を利用して
通信を行うことを提案している。すなわち、給電線を流
れる交流に通信のための信号を重畳させ、移動体に設け
た通信用のピックアップコイル(アンテナ)を介して固
定局(親局)との間の通信を行う。
【0006】ところで、通信の信頼性を高めるために
は、通信用アンテナから給電線に信号を重畳させるとき
の信号の減衰を極力抑える必要がある。給電線に沿って
移動する移動体ではアンテナを給電線に直接巻回する訳
にはいかないので、給電線の近接位置にアンテナを配置
している。これに対し、固定局ではアンテナを給電線に
対して固定することができるので、固定局側の通信用ア
ンテナは、図9に示すように給電線83に直接巻回する
ようにすることが好ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図9に示した
ように給電線83に直接通信用アンテナ87を巻回させ
ようとすると、長く延びる給電線83の途中にコイル用
の電線を巻回する巻回作業が必要となる。給電線83は
長く延びておりその重量もかなりあるため、その取り扱
いには苦労する。そのため、通信用アンテナ87の巻回
作業が大変面倒な効率の悪い作業となり、また、巻回さ
れたアンテナ87が設計通りに形成されず、信頼性が低
下する虞れがある。
【0008】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、固定局側の通信用アンテナを
給電線に配設する作業を簡単にすることができる通信用
アンテナユニット及び移動体の通信システムを提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め請求項1に記載の発明では、走行レールを走行する移
動体と、該移動体と通信を行う固定局とを備え、この両
者間の通信を前記走行レールに沿って配線された給電線
に信号を重畳させて行うとともに、固定局側に設けられ
た通信用アンテナが前記給電線に配設されている移動体
の通信システムにおいて、前記通信用アンテナが配設さ
れた導電部材と、前記給電線の配線上の所定位置にて前
記導電部材を介装状態に接続すべく前記給電線を該導電
部材の両端に導通状態に接続するための給電用端子手段
と、前記固定局から延びた信号線を前記通信用アンテナ
と接続するための通信用端子手段とが一体的にユニット
化されている。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の通信用アンテナユニットにおいて、前記通信用アン
テナは送信用アンテナと受信用アンテナとからなる。請
求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載
の通信用アンテナユニットにおいて、前記導電部材は銅
材であり、前記通信用アンテナは絶縁材を介して該銅材
に配設されている。
【0011】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか一項に記載の通信用アンテナユニット
において、前記給電線と電気的に接続する必要がある電
子部品が前記導電部材と電気的に接続された状態で一緒
にユニット化されている。
【0012】請求項5に記載の発明では、移動体の通信
システムには、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記
載の前記通信用アンテナユニットが、前記走行レールに
おける前記移動体の走行域以外の所定位置において前記
給電線に介装された状態で接続されている。
【0013】請求項6に記載の発明では、移動体の通信
システムには、請求項4に記載の前記通信用アンテナユ
ニットに設けられた電子部品は電源用電子部品であり、
前記通信用アンテナユニットが前記給電線に介装された
状態で該給電線に電力を供給する電源装置内に収容され
ている。
【0014】(作用)従って、請求項1に記載の発明に
よれば、給電線の配線上の所定位置にて分断された給電
線の両端を、給電用端子手段に対してそれぞれ接続する
ことにより、通信用アンテナが配設された導電部材が給
電線の配線上の所定位置にて介装状態に接続される。そ
のため、通信用アンテナが実質的に給電線に配設された
状態となる。また、固定局から延びた信号線を通信用端
子手段に対して接続することにより、信号線と通信用ア
ンテナとが接続される。これで通信用アンテナの取付工
事は完了する。従って、給電線の面倒な取扱いを伴うこ
となく、固定局側の通信用アンテナを給電線に簡単に配
設することが可能となる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、通信用ア
ンテナは送信用アンテナと受信用アンテナとからなるた
め、送信と受信を同時に行うことが可能となる。従っ
て、通信効率の向上が図られる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、通信用ア
ンテナは銅材に絶縁材を介して配設されている。従っ
て、通信において信号伝送路上における信号の反射を抑
えるための終端処理を施す際に、導電部材の被覆を剥が
す手間が不要となる。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項3のいずれか一項に記載の通信用アンテナユニ
ットには、給電線と電気的に接続する必要がある電子部
品が導電部材と電気的に接続された状態で一緒にユニッ
ト化されている。そのため、通信用アンテナユニットを
給電線に介装状態に接続するだけで、電子部品が給電線
と電気的に接続された状態となる。従って、電子部品と
給電線とを接続する電気工事を現場で別に行う必要がな
くなる。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、移動体の
通信システムには、請求項1〜請求項4のいずれか一項
に記載の通信用アンテナユニットが、走行レールにおけ
る移動体の走行域以外の所定位置において給電線に介装
された状態で接続されている。従って、請求項1〜請求
項4のいずれか一項に記載の発明と同様の作用が得られ
る。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、移動体の
通信システムにおいて、請求項5に記載の通信用アンテ
ナユニットは給電線に介装された状態で電源装置内に収
容される。通信用アンテナユニットには、給電線と接続
する必要がある電源用電子部品が導電部材に接続された
状態で一緒にユニット化されているため、通信用アンテ
ナユニットの給電線に対する簡単な接続作業をするだけ
で済み、電源用電子部品の接続工事を別個に行う必要が
なくなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図5に従って説明する。図4は本実施形態
において通信システムとしての搬送システム1を示す。
同図に示すように、天井2に架設された走行レール3に
は移動体としての複数台の搬送体4が懸垂状態で走行可
能に設けられている。走行レール3には搬送体4に電力
を供給するための給電線5aが配線されている。給電線
5aは走行レール3の終端部に配設された通信用アンテ
ナユニット6を介して地上側に設置された電源装置7か
ら延びる給電線5bと接続されている。給電線5bは支
柱8に沿って地上から走行レール3の終端部まで配線さ
れている。
【0021】地上側には搬送体4に所定の搬送作業を指
令する固定局としての運行制御装置9が設置されてい
る。運行制御装置9は搬送体4との間で通信をするため
のコントローラ9aを備えている。コントローラ9aは
通信のための信号を送受信するための信号線10a,1
0bを備えており、各信号線10a,10bは支柱8に
沿って配線されて通信用アンテナユニット6に接続され
ている。この通信用アンテナユニット6については後で
詳しく説明する。
【0022】搬送体4は前後一対の駆動輪11及び従動
輪12を備えている。また、図3に示すように、搬送体
4には各輪11,12の他に複数組の案内輪13を備え
ており、案内輪13が走行レール3を挟持していること
により搬送体4はその幅方向の移動(揺れ)が規制され
ている。本体4aの上部には前後一対のステアリング部
14が本体4aに対して水平面内を回動可能にそれぞれ
設けられている。各輪11〜13は一対のステアリング
部14上にそれぞれ支持された状態にあり、走行レール
3に沿って操舵可能に設けられている。
【0023】給電線5aは走行レール3の背面(図3で
は右側面)に所定間隔毎に固定された支持部材15の先
端に嵌着された状態で支持されている。図3,図4に示
すように、2本の給電線5a(但し、走行レール3の終
端側でループ状に繋がっている)は、相互に平行に所定
間隔を隔して走行レール3に沿って延びている。
【0024】図3に示すように、各ステアリング部14
上には給電用ピックアップ装置16が給電線5aに対し
て非接触で対向する状態に支持されている。断面略E字
状のフェライトコア17の突部17aに巻回された給電
用コイル18は、2本の給電線5a間のほぼ中央に配置
されている。また、ステアリング部14上には駆動輪1
1を回転駆動させる走行モータ19が配設されている。
また、搬送体4の上部に設けられた前後一対の給電用ピ
ックアップ装置16は電気的に直列に接続されている。
ここで、通信用アンテナユニット6を走行レール3の終
端部に配置したのは、各搬送体4との間の通信のための
信号伝送路の距離が相対的に短くて済み、信号伝送時の
損失(ロス)が小さくできるからである。
【0025】次に、通信用アンテナユニット6の構造を
図1,図2に基づいて説明する。図1に示すように、通
信用アンテナユニット6は、アルミ製の支持台20とカ
バー21とを備える。支持台20は略四角板状をなし、
その4隅には4本の支持柱20aが垂直に立設してい
る。カバー21の上面には各支持柱20aと対応する4
隅にそれぞれ挿通孔21aが形成されており、各挿通孔
21aに挿通したネジ22を支持柱20aの先端に形成
されたネジ孔20bに螺着することで、カバー21は支
持台20に対して固定される。
【0026】支持台20の上面には、導電部材としての
所定長さを有する2本の給電線23,24が平行に配置
された状態で支持されている。これらの給電線23,2
4は、前記給電線5a,5bと同じ電力規格であってそ
の表面が絶縁チューブで被覆された電線からなる。給電
線23,24はそれぞれその両端に給電用端子手段を構
成する圧着端子25,26が固着されている。支持台2
0の表面には所定距離を隔てた二位置に給電用端子手段
を構成する一対の端子台(絶縁板)27,28が固定さ
れている。そして、2本の給電線23,24は、それぞ
れの両端の圧着端子25,26に挿通された給電用端子
手段を構成するネジ29が端子台27,28に螺着され
ることで一対の端子台27,28間に支持されている。
【0027】2本の給電線23,24には、通信用アン
テナ及び送信用アンテナとしての送信用アンテナコイル
30と、通信用アンテナ及び受信用アンテナとしての受
信用アンテナコイル31とがそれぞれ巻回されている。
支持台20の表面端部には、通信用端子手段を構成する
送信用BNC端子32と受信用BNC端子33がL字状
のブラケット34に支持された状態で取り付けられてい
る。送信用アンテナコイル30の両端は送信用BNC端
子32と接続されており、受信用アンテナコイル31の
両端は受信側のBNC端子33と接続されている。
【0028】走行レール3に配線された一対の給電線5
aの先端には圧着端子35が、電源装置7に接続された
一対の給電線5bの先端には圧着端子36がそれぞれ固
着されている。2本の給電線23,24の第1端部側の
各圧着端子25と、給電線5a側の圧着端子35とをネ
ジ29を用いて接続するとともに、2本の給電線23,
24の第2端部側の各圧着端子26と、給電線5b側の
圧着端子36とをネジ29を用いて接続することによ
り、両給電線5a,5bが通信用アンテナユニット6を
介して直列に接続されるようになっている。
【0029】また、運行制御装置9に内蔵されたモデム
39には、先端に端子ピン37,38をそれぞれ備えた
信号線10a,10bが接続されている。そして、送信
用の端子ピン37を送信用BNC端子32に差し込むと
ともに、受信用の端子ピン38を受信用BNC端子33
に差し込むことにより、信号線10a,10bとアンテ
ナコイル30,31とが接続可能となっている。なお、
カバー21にはブラケット34と相対する位置に切り欠
き21bが形成されており、支持台20にカバー21を
固定した状態では、各BNC端子32,33が切り欠き
21bを介して表面側に露出するようになっている。
【0030】図5はこの搬送システム1の電気的概略構
成を示す(但し、搬送体4は1台のみ図示)。同図に示
すように、電源装置(高周波電源)7にはループ状をな
す給電線5a,5bが接続されている。電源装置7は、
例えば数十kHzの交流を給電線5a,5bに対して供
給する。運行制御装置9は送信用アンテナコイル30と
受信用アンテナコイル31をモデム39を介してコント
ローラ9aに接続している。モデム39はコントローラ
9aからの信号を所定周波数の交流に変換して送信用ア
ンテナコイル30に送るとともに、受信用アンテナコイ
ル31に誘導された交流から重畳された信号成分の周波
数だけをフィルタをかけて取り出し、それをデジタル化
してコントローラ9aに送る。搬送体4へ送信される指
令信号は、各ステーションに設けられた入力装置(図示
せず)に入力された作業指示データや搬送体4から通信
により得た運行情報等に基づきコントローラ9aにおい
て作成される。
【0031】また、搬送体4は受信用アンテナコイル4
0と送信用アンテナコイル41が接続されたモデム42
を備え、モデム42は本体4aに内蔵されているマザー
ボード(図示せず)上のCPU43に接続されている。
モデム42は運行制御装置9側のモデム39と同様の機
能を備え、送信用アンテナコイル41に対してはデジタ
ル信号を所定周波数fの交流に変換して送るとともに、
受信用アンテナコイル40に対してはこれに誘導された
交流から信号成分の周波数fのみを取り出してデジタル
化する。CPU43は搬送体4の駆動制御を司る。こう
して運行制御装置9と搬送体4との間で給電線5a,5
bを介して通信が行われ、運行制御装置9からの指令信
号に基づき搬送体4が運行制御されるようになってい
る。
【0032】また、搬送体4は給電用コイル18と接続
された電源回路44を備える。電源回路44は、給電用
コイル18に誘導された交流を整流するとともに所定電
圧に降圧し、走行モータ19やCPU43等に必要な駆
動電圧を供給する。なお、運行制御装置9から搬送体4
へ送る信号の周波数fと、搬送体4から運行制御装置9
へ送る信号の周波数fを異ならせており、運行制御装置
9及び搬送体4において送信と受信の同時処理が可能と
なっている。
【0033】次に、この通信用アンテナユニット6の作
用を説明する。通信用アンテナユニット6の取り付け
は、走行レール3への給電線5aの配線が完了した後に
行われる。給電線5aの接続端部には圧着端子35が固
着されるとともに、給電線5bの接続端部には圧着端子
36が固着されている。また、コントローラ9aには、
端子ピン37,38を先端に備えた信号線10a,10
bが接続されている。
【0034】まず、通信用アンテナユニット6の支持台
20を走行レール3の終端部所定位置にネジ又はボルト
(図示せず)を用いて固定する。そして、走行レール3
から延びた2本の給電線5aと、電源装置7から延びた
2本の給電線5bとのそれぞれを、通信用アンテナユニ
ット6に接続する。すなわち、給電線5a側の各圧着端
子35と、支持台20上に配置された2本の給電線2
3,24の第1端部側の各圧着端子25とを、ネジ29
を介して端子台27において接続する。次に、給電線5
b側の各圧着端子36と、支持台20上に配置された2
本の給電線23,24の第2端部側の圧着端子26と
を、ネジ29を介して端子台28において接続する。こ
うしてそれぞれ対をなす両給電線5a,5bが給電線2
3,24を介して導通状態に接続される。
【0035】また、モデム39に接続された信号線10
a,10bの先端に備えられた端子ピン37,38を、
各BNC端子32,33に差し込む。すなわち、送信用
端子ピン37を送信用BNC端子32に差し込むととも
に、受信用端子ピン38を受信用BNC端子33に差し
込む。こうして各信号線10a,10bがアンテナコイ
ル30,31と接続される。
【0036】そして、この通信用アンテナユニット6に
対する接続作業を完了すると、支持台20にカバー21
を被せ、カバー21の上面4隅の挿通孔21aにネジ2
2を挿通して支柱部20aのネジ孔20bに螺着させる
ことで、カバー21を支持台20に対して固定する。カ
バー21を被せた状態において、各信号線10a,10
bが差し込まれた各BNC端子32,33は切り欠き2
1bを介して表面側に露出した状態となる。
【0037】このように通信用アンテナユニット6に予
め用意された各端子台27,28に対し、給電線5a,
5bを圧着端子35,36を介してネジ29を用いて接
続するとともに、予め用意された各BNC端子32,3
3に端子ピン37,38を差し込むだけの簡単な接続作
業により、アンテナコイル30,31が給電線5a,5
b,23,24上の所定部位に巻回された状態となる。
これにより、現場におけるアンテナコイルの線材を給電
線に対して巻回する面倒な作業を省略することができ
る。
【0038】また、従来は、レール部分の給電線5aと
引き出し部分の給電線5bとの施工性を良くする目的
と、給電線になるべくテンションがかからないようにす
る目的のために、走行レール3の終端部に設けた端子台
を介して給電線5a,5bを接続するようにしていた。
そして、給電線5a,5bの先端には元々圧着端子3
5,36が固着されていた。本実施形態では、通信用ア
ンテナユニット6を従来端子台が配置されていた場所と
同じ場所に配置することにより、通信用アンテナユニッ
ト6が端子台の機能を兼ねるとともに、給電線5a,5
bに圧着端子35,36を固着する作業も従来から必要
な作業であったため余分な作業とはならない。
【0039】以上詳述したように本実施形態によれば、
以下に示す効果が得られる。 (a)アンテナコイル30,31を予め巻回した所定長
さの給電線23,24を、その両端に給電線5a,5b
を接続可能とする端子台27,28と共に支持台20上
に配置して通信用アンテナユニット6としてユニット化
した。そのため、アンテナコイル30,31を給電線に
対して巻回状態とするために必要な作業が、給電線5
a,5bを端子台27,28において接続するための各
圧着端子25,26,35,36の接続と、端子ピン3
7,38をBNC端子32,33に差し込むだけの簡単
な作業で済ませることができる。従って、従来は現場で
給電線にアンテナコイルの線材を巻回していた面倒な巻
回作業をしなくて済み、現場で行うことが必要な作業を
簡略化することができる。また、通信用アンテナユニッ
ト6としてユニット化することにより、各アンテナコイ
ル30,31がばらつきなく設計通りに形成され、その
信頼性が向上する。
【0040】(b)通信用アンテナユニット6とするこ
とにより、給電線5a,5bの配線上所望する位置にそ
の介装位置を適宜設定可能となるので、通信用の各アン
テナコイル30,31の配置位置の自由度を増大させる
ことができる。
【0041】(c)通信用アンテナユニット6をなるべ
く搬送体4の走行域近くに配置できるように走行レール
3の終端部に配置したので、搬送体4と通信する際に信
号が伝送される伝送路距離を相対的に短くすることがで
き、これにより信号の伝送過程における損失(ロス)を
小さく抑え、通信の信頼性を高めることができる。
【0042】(d)施工性や給電線にかかるテンション
を小さく抑えることを考慮して走行レールの終端部に従
来設けられていた端子台と同じ場所に通信用アンテナユ
ニット6を配置した。そのため、給電線5a,5bに圧
着端子35,36を設ける作業が余分な作業とならない
うえ、通信用アンテナユニット6が端子台の機能を兼ね
る。また、従来の端子台の取り付け作業が通信用アンテ
ナユニット6の取り付け作業に置き換わるだけなので、
通信用アンテナユニット6の取り付け作業が余分な作業
として加わることにはならず、従来現場で行っていた作
業からアンテナコイルの巻回作業だけを省くことができ
る。
【0043】(e)支持台20とカバー21を磁束に対
する遮蔽効果のあるアルミ製としたので、外部の磁束に
起因するノイズに対して強くすることができる。 (f)通信用アンテナユニット6とすることにより給電
線5a,5bに対する脱着が容易となり、交換作業を容
易とすることができる。
【0044】(第2の実施形態)次に、本発明を具体化
した第2実施形態を図6に基づいて説明する。この実施
形態では、絶縁チューブが被覆された電線からなる給電
線23,24に代えて銅材が剥き出しの銅バーを使用し
ている。なお、前記第1実施形態と同様の構成について
は同じ符号を付してその説明を省略し、特に異なる点の
みを説明する。
【0045】図6に示すように、支持台20の上面には
前記第1実施形態における給電線23,24に代えて、
導電部材及び銅材としての銅バー50,51が配置され
ている。前記給電線23,24が絶縁チューブで被覆さ
れた電線であるのに対し、銅バー50,51は銅材が剥
き出し状態となっている。各銅バー50,51には絶縁
材としての絶縁性樹脂からなる円筒状のボビン52が嵌
挿されており、各アンテナコイル30,31は各銅バー
50,51に対してボビン52を介してその外周面上に
巻回されている。
【0046】通常、通信システムにおいては、信号伝送
路の終端部における信号の反射を防止する目的のため、
信号伝送路の終端部に終端抵抗を入れるなどの終端処理
が施される。この場合、通常は信号伝送路には表面が絶
縁チューブ等の被覆材にて被覆された電線が使用される
ため、終端処理は信号伝送路を構成する電線の絶縁チュ
ーブ等の被覆材を剥がして行われる。これに対し本実施
形態では、走行レール3の終端部に配置される通信用ア
ンテナユニット6を構成する導電部材を、銅材が剥き出
しとなった銅バー50,51としているので、終端処理
をそのまま銅バー50,51に対して施せばよい。つま
り、絶縁チューブ等の被覆を剥がす面倒な作業をしなく
て済む。なお、本実施形態における終端処理は高周波電
流から信号周波数成分のみを取り除くものである。
【0047】以上詳述したようにこの実施形態による
と、前記第1実施形態と同様の効果の他、給電線23,
24に代えて銅バー50,51を用いたことにより、終
端処理がし易くなるという効果が得られる。
【0048】(第3の実施形態)次に、本発明を具体化
した第3実施形態を図7に基づいて説明する。この実施
形態では、給電線5a,5bと接続する必要がある電子
部品を、アンテナコイル30,31と共に共通の支持台
20上にユニット化した点が、前記各実施形態と異な
る。なお、前記第1実施形態と同様の構成については同
じ符号を付してその説明を省略し、特に異なる点につい
てのみ説明する。
【0049】図7に示す通信用アンテナユニット55
は、前記各実施形態と異なり、電源装置7内に配置され
るものである。そのため、前記各実施形態において設け
られていたカバー21を備えず、支持台56にもカバー
を固定するための支柱部が設けられていない。支持台5
6は、前記第1実施形態における支持台20の約2倍の
面積を備えた四角板状を有する。
【0050】この支持台56上には、前記第1実施形態
と同様の2本の給電線23,24が、その両端に固着さ
れた圧着端子25,26が支持台56上に固定された一
対の端子台27,28に対してネジ29により固定され
ることで、平行に並んで配置されている。給電線23,
24にはアンテナコイル30,31がそれぞれ巻回され
ており、各アンテナコイル30,31は支持台56の上
面端部に固定されたL字状のブラケット34に支持され
ている各BNC端子32,33と接続されている。
【0051】支持台56上において2本の給電線23,
24と隣接する位置には、電源用電子部品としての複数
個の電子部品(この実施形態ではコンデンサ)57が、
電線(各給電線23,24と同じ電力規格のもの)58
aを介して給電線24と直列に接続された状態で一列状
に配列されて固定されている。この電子部品57は、電
源装置7の負荷となる給電線5a,5bのインダクタン
スを調整するためのものであり、電源装置7内に元々配
置されるものである。
【0052】支持台56上において複数個の電子部品5
7に対して図7における右隣位置には、1つの端子台5
9が固定されている。この端子台59には、複数個の電
子部品57に対して電線58aと反対側部位にて接続さ
れた電線58bの先端に固着された圧着端子60がネジ
61により固定されている。また、端子台59には、電
線62の第1端部に固着された圧着端子63がネジ61
により固定されている。そして、この電線62の第2端
部側の圧着端子64が圧着端子25と共に端子台27上
にネジ29により固定されることにより、電線62は給
電線23と直列に接続されている。なお、この実施形態
において、給電線5aと給電線5bは、走行レール3の
終端部において図示しない端子台(端子機能のみ)を介
して接続された状態にある。
【0053】この通信用アンテナユニット55は、電源
装置7内に収容された高周波電源から延びた2本の給電
線と、走行レール3の終端部から延びる2本の給電線5
bとの間に介装状態に接続される。
【0054】まず、通信用アンテナユニット55は、電
源装置7を構成する収容ケース7a内の所定位置に取り
付けられる。そして、この通信用アンテナユニット55
に対し、走行レール3から延びた2本の給電線5b,5
bと、高周波電源から延びた2本の給電線をそれぞれ接
続する。
【0055】すなわち、2本の給電線5b,5bの先端
に設けられた各圧着端子を、通信用アンテナユニット5
5の端子台28に対して各圧着端子26,26と共にネ
ジ29により固定する。次に、高周波電源から延びた2
本の給電線の先端に設けられた各圧着端子を、通信用ア
ンテナユニット55の端子台59に対して各圧着端子6
0,63と共にネジ61により固定する。こうして2本
の給電線5b,5bと高周波電源からの2本の給電線と
が、通信用アンテナユニット55を介装する状態で直列
に接続される。このとき、各アンテナコイル30,31
が実質上、給電線5b,23,24等の所定部位に巻回
された状態となり、しかも電子部品57が給電線5b,
23,24等の所定部位にて直列に組付けられた状態と
なる。
【0056】そして、コントローラ9aと接続された2
本の信号線10a,10bを、その先端に設けられた各
端子ピン37,38をBNC端子32,33にそれぞれ
差し込むことにより、通信用アンテナコイル30,31
に接続する。
【0057】また、電子部品57を必要に応じて調整す
ることにより、高周波電源の負荷となる給電線5a,5
bのインダクタンスの調整を行う。そして、収容ケース
7aに蓋を取り付けることにより、通信用アンテナユニ
ット55は収容ケース7a内に収容される。
【0058】従って、この実施形態によれば、以下の効
果が得られる。 (a)電子部品57を給電線24に対して直列に接続し
た状態で、電子部品57をアンテナコイル30,31及
び給電線23,24等と共に一緒にユニット化した。そ
のため、通信用アンテナユニット55を電源装置7に取
り付けた状態で各給電線5b等と接続するだけで、給電
線5bと電気的に接続する必要がある電子部品57の給
電線5bに対する接続が完了するので、電子部品57の
組付作業及び給電線5bとの接続作業を不要とすること
ができる。
【0059】(b)通信用アンテナユニット55を電源
装置7の収容ケース7a内に配置する構成としたので、
前記各実施形態では採用する必要があったカバーを無く
すことができる。
【0060】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次の
ように具体化することもできる。 (1)各給電線5a,5bや、高周波電源から延びる給
電線にのように2本で対をなす給電線のうち一方だけに
通信用アンテナユニットを介装する構成としてもよい。
この場合、支持台上には所定長さの給電線を1本だけ配
置し、この1本の給電線に対して送信用アンテナコイル
30及び受信用アンテナコイル31を共通に巻回すれば
よい。この構成によれば、給電線5a,5b等との接続
がそれらを構成する2本のうちの1本だけで済ませるこ
とができ、その接続作業を軽減することができる。
【0061】(2)送信用と受信用とを兼ねた1つの通
信用アンテナだけとしてもよい。この場合、1本の導電
部材(給電線や銅バー)に巻回させてユニット化した構
成とすれば、前記(1)で述べた効果も得ることができ
る。
【0062】(3)給電線の配線方法は上記各実施形態
に限定されない。1本の給電線を走行レールに沿って配
線しただけの通信システム(搬送システム)において、
前記(1),(2)で述べたこの通信用アンテナユニッ
トを採用することもできる。
【0063】(4)本発明の通信用アンテナユニットの
取り付け場所は、移動体(搬送体4)の走行域以外であ
れば、給電線の配線上の所望位置に適宜設定してよい。
例えば環状を描く走行レール3(つまり終端部がない)
においてはその上部に通信用アンテナユニットを取り付
けたり、地上に敷設された走行レールにおいては通信用
アンテナユニットを地面に設置してもよい。これらいず
れの場合も、移動体の走行域に対してできるだけ近くに
通信用アンテナユニットを配置すれば、信号の伝送過程
における減衰を小さく抑えることができる。
【0064】(5)給電用端子手段や通信用端子手段と
して、圧着端子やBNC端子以外の他の端子を適宜採用
することができる。例えば給電用端子手段として差込み
式のコネクタを採用してもよい。
【0065】(6)電子部品は前記第3実施形態のよう
な電源用電子部品に限定されない。給電線5a,5bと
接続する必要があるその他の電子部品を支持台20,5
6上に配置してユニット化してもよい。また、電子部品
も1種類に限定されず、複数種類の電子部品を一緒にユ
ニット化することもできる。さらに、給電線には直接接
続されない部品を支持台上にユニット化し、その部品の
現場での組付作業を省くようにしてもよい。
【0066】(7)通信用アンテナはコイルタイプのも
のに限定されない。例えば銅バーに絶縁体を介して平板
状の導体を容量接合させたタイプのアンテナを採用する
こともできる。
【0067】(8)走行レールが地上に敷設された移動
体の通信システムに本発明を適用してもよい。例えば、
地上に敷設されたレール上を走行する、無人搬送車や自
動倉庫におけるスタッカクレーンのような移動体に本発
明を適用し、無人搬送車やスタッカクレーンに給電する
ために走行レールに沿って配線された給電線に信号を重
畳させて通信を行うようにする。そして、その給電線に
本発明の通信用アンテナユニットを介装させる構成とす
ることにより、固定局側の通信用アンテナを給電線に対
して巻回状態とする作業の現場での負担を軽減させても
よい。
【0068】(9)本発明が適用される移動体は、工場
や倉庫内において荷を搬送する搬送体に限定されない。
レールに配線された給電線から電磁誘導作用により電力
を得る給電方法を採用した搬送体以外の移動体に広く本
発明を採用することができる。
【0069】前記実施形態から把握され、特許請求の範
囲に記載されていない発明を、その効果とともに以下に
記載する。 (イ)請求項4の発明において、前記通信用アンテナユ
ニットは、前記走行レールに配線された前記給電線に介
装された状態で、前記移動体の走行域近傍位置に配置さ
れている。この構成によれば、通信用アンテナユニット
が移動体の走行域近傍位置に配置されることにより、移
動体と通信用アンテナとの信号伝送路上における距離が
相対的に短くなり、給電線を伝送する信号の減衰を相対
的に小さく抑えることができ、通信の信頼性を向上させ
ることができる。
【0070】(ロ)請求項1〜請求項6及び前記(イ)
の発明において、前記導電部材は1本である。この構成
によれば、給電線が2本で対をなす構成であっても、そ
のうち一方の1本のみに通信用アンテナユニットを介装
させるだけで済み、その接続作業を簡単とすることがで
きる。
【0071】
【発明の効果】従って、請求項1に記載の発明によれ
ば、給電線が所定配線位置にて分断されたその各端部を
給電用端子手段に対して給電線に導電部材が介装された
状態で接続可能とするとともに、固定局側の信号線を通
信用端子手段に対して接続するだけで、通信用アンテナ
が実質上、給電線に配設された状態となるように、通信
用アンテナを配設した導電部材、給電用端子手段及び通
信用端子手段を予めユニット化しておいたので、固定局
側の通信用アンテナを給電線に配設する現場での工事
を、給電線の面倒な取扱いを伴わない簡単な工事とする
ことができる。
【0072】請求項2に記載の発明によれば、通信用ア
ンテナは送信用アンテナと受信用アンテナとからなるた
め、送信と受信との同時処理が可能となり、通信効率の
向上を図ることができる。
【0073】請求項3に記載の発明によれば、導電部材
を銅材とし、通信用アンテナをこの銅材に対し絶縁材を
介して配設したので、通信の終端処理をする際に導電部
材の被覆を剥がす作業を不要にできる。
【0074】請求項4に記載の発明によれば、給電線と
電気的に接続する必要がある電子部品を、導電部材と電
気的に接続した状態で一緒にユニット化したので、通信
用アンテナユニットを給電線に介装状態に接続する接続
工事だけで済ませることができ、電子部品と給電線とを
接続するための電気工事を現場で別個に行う必要がな
い。
【0075】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項4のいずれか一項に記載の通信用アンテナユニ
ットを、走行レールにおける移動体の走行域以外の所定
位置において給電線に介装状態に接続することにより、
移動体の通信システムを構成したので、請求項1〜請求
項4のいずれか一項に記載の発明と同様の効果を得るこ
とができる。
【0076】請求項6に記載の発明によれば、請求項4
に記載の通信用アンテナユニットに電子部品として電源
用電子部品を一緒にユニット化するとともに、給電線に
介装状態に接続したこの通信用アンテナユニットを電源
装置内に収容することにより移動体の通信システムを構
成したので、電源用電子部品を給電線に接続するため現
場で行っていた電気工事を無くし、通信用アンテナユニ
ットを給電線に接続する接続工事だけで済ませることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における通信用アンテナユニット
の斜視図。
【図2】同じくカバーを外した状態を示す平面図。
【図3】搬送体の正面図。
【図4】搬送システムの部分側面図。
【図5】搬送システムの概略電気構成図。
【図6】第2実施形態におけるカバーを外した状態の通
信用アンテナユニットの平面図。
【図7】第3実施形態の通信用アンテナユニットの平面
図。
【図8】従来技術における非接触給電システムの要部を
示す正断面図。
【図9】同じく給電線に巻回されたアンテナコイルを示
す斜視図。
【符号の説明】
1…通信システムとしての搬送システム、3…走行レー
ル、4…移動体としての搬送体、5a…給電線、5b…
給電線、6,55…通信用アンテナユニット、7…電源
装置、9…固定局としての運行制御装置、10a,10
b…信号線、23,24…導電部材としての給電線、2
5,26…給電用端子手段を構成する圧着端子、27,
28…給電用端子手段を構成する端子台、29,61…
給電用端子手段を構成するネジ、32,33…通信用端
子手段を構成するBNC端子、30…通信用アンテナ及
び送信用アンテナとしての送信用アンテナコイル、31
…通信用アンテナ及び受信用アンテナとしての受信用ア
ンテナコイル、50,51…導電部材及び銅材としての
銅バー、52…絶縁材としてのボビン、57…電源用電
子部品としての電子部品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−170606(JP,A) 特開 平10−237732(JP,A) 特開 平10−126319(JP,A) 特開 平10−42402(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 5/00 - 5/02 B61L 3/12 H02J 17/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行レールを走行する移動体と、該移動
    体と通信を行う固定局とを備え、この両者間の通信を前
    記走行レールに沿って配線された給電線に信号を重畳さ
    せて行うとともに、固定局側に設けられた通信用アンテ
    ナが前記給電線に配設されている移動体の通信システム
    において、 前記通信用アンテナが配設された導電部材と、前記給電
    線の配線上の所定位置にて前記導電部材を介装状態に接
    続すべく前記給電線を該導電部材の両端に導通状態に接
    続するための給電用端子手段と、前記固定局から延びた
    信号線を前記通信用アンテナと接続するための通信用端
    子手段とが一体的にユニット化されている通信用アンテ
    ナユニット。
  2. 【請求項2】 前記通信用アンテナは送信用アンテナと
    受信用アンテナとからなる請求項1に記載の通信用アン
    テナユニット。
  3. 【請求項3】 前記導電部材は銅材であり、前記通信用
    アンテナは絶縁材を介して該銅材に配設されている請求
    項1又は請求項2に記載の通信用アンテナユニット。
  4. 【請求項4】 前記給電線と電気的に接続する必要があ
    る電子部品が、前記導電部材と電気的に接続された状態
    で一緒にユニット化されている請求項1〜請求項3のい
    ずれか一項に記載の通信用アンテナユニット。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記
    載の前記通信用アンテナユニットが、前記走行レールに
    おける前記移動体の走行域以外の所定位置において前記
    給電線に介装された状態で接続されている移動体の通信
    システム。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の前記通信用アンテナユ
    ニットに設けられた電子部品は電源用電子部品であり、
    前記通信用アンテナユニットが前記給電線に介装された
    状態で該給電線に電力を供給する電源装置内に収容され
    ている移動体の通信システム。
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