JP4122713B2 - 非接触給電装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有軌道台車等に非接触で電力を供給する給電装置に関し、詳しくは、該給電装置の回路構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、半導体製造工場等、塵挨の発生が問題となるクリーンルームでは、物品を搬送するために、軌道上に搬送台車を走行させるようにした技術が知られている。
これら搬送台車の駆動源としては、通常はモータが使用され、このモータへの電力供給は、搬送台車の軌道に沿って架設された給電線からの電磁誘導によって行われる。
すなわち、電源装置と給電線等から成る一次側回路と、搬送台車のモータ等が接続される二次側回路とは非接触の状態に設けられて、該一次側回路へ交流電流を流し、電磁作用によって二次側回路へ給電が行われている。
この非接触給電方式には、二次側への給電を定電圧で行う装置と、定電流で行う装置とが知られている。
一般的には、給電線へ定電流方式で給電することが多く、というのも、負荷である有軌道台車が複数であっても、各有軌道台車に流れる電流は変化しないため、各有軌道台車で取り出せる電力が安定するからである。
有軌道台車が1台のみのシステムの場合には、給電線へ定電圧方式で給電することもある。というのも、定電圧方式では、負荷の状態に関わらず所定電圧、例えば、600Vの定電圧に保つことができるため安全装置が簡単になり、構成がシンプルとなるからである。
尚、定電圧での給電装置と、定電流での給電装置とは、それぞれ特性の異なる専用の給電装置となり、よって、従来は、このどちらかの装置を選択して非接触給電装置を構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、定電流方式では、給電線の一端が外れたり、その接続が不十分であったりすると大きな抵抗を持ち、例えば、数kVから数十kVにもなる高電圧となるため、装置はおろか人間にも致命的障害を与える恐れが本質的にある。このため、安全装置が複雑になるという問題があった。
一方、定電圧方式では、給電線の一端が外れたりしても所定電圧以上流れないので本質的に安全ではあるが、複数の有軌道台車が配設されると、各有軌道台車を流れる電流が減るため、各有軌道台車で取り出せる電力が減るという問題があった。
そこで、本発明では、この定電圧方式の給電装置と、定電流方式の給電装置とのそれぞれの特性を鑑み、両給電装置の利点を活かした非接触給電装置を提供することを課題をする。
【0004】
本発明は以上のような課題を解決すべく、次のような手段を用いるものである。
すなわち、請求項1記載の如く、有軌道台車の二次側回路に非接触で電力を供給する一次側回路を備えた給電装置において、該給電装置を、定電圧交流電源と、受動素子による変換回路とで構成し、
該変換回路は、4端子回路を構成し、4端子回路の入力端子の一方に第1リアクタと第1キャパシタとを直列に接続し、その出力側を分岐させ、一方には、第2キャパシタと第2リアクタとを直列に接続して、その出力側を4端子回路の出力端子の一方に接続し、分岐他方には、第3キャパシタを接続し、その出力側を4端子回路の入力端子の他方と出力端子の他方とを接続した共通端子に接続しており、
第1リアクタのリアクタンスをL、第1キャパシタのキャパシタンスをC、第3キャパシタのキャパシタンスをC、定電圧交流電源の角周波数をω、F=1−ωとしたとき、
以下の数1の関係を満たすように、該変換回路の該受動素子の値を変更することにより、給電装置の一次側回路が定電流特性となり、
【数1】
Figure 0004122713
また、以下の数2の関係を満たすように、該変換回路の該受動素子の値を変更することにより、給電装置の一次側回路における、前記第1リアクタと前記第1キャパシタとを直列に接続し、その出力側を分岐させた地点での電圧を定電圧として、給電装置の一次側回路が定電圧特性となる非接触給電装置とする。
【数2】
Figure 0004122713
【0005】
また、請求項2記載の如く、第1キャパシタのキャパシタンスC の値を、定電圧特性(F =0)を示すC =1/ω より大きく、定電流特性(F =−C /C )を示すC =C /(ω −1)より小さくすることにより、給電装置の一次側回路が定電流特性と定電圧特性との中間の特性となることを特徴とする請求項1に記載の非接触給電装置とする。
【0006】
そして、請求項3記載の如く、前記出力端子に給電線が接続され、前記変換回路の第2リアクタの一部、又は全部を該給電線のリアクタで兼ねることを特徴とする請求項1に記載の非接触給電装置とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例の非接触給電システムについて図面を参照しながら説明する。
図1は給電線5・5(図2参照)から非接触で電力を供給する方式の有軌道台車システム1を備えた工場内の斜視図であり、同図の符号12は工場内の有軌道台車システム1を構成する軌道であり、符号13は搬送台車、符号11は該有軌道台車システム1へ電力を供給する電源装置を示している。
前記軌道12は、搬送台車13の移動経路に敷設されており、該軌道12に沿って銅線などの導電線を絶縁材料で被覆した給電線5・5が配置され、軌道12側部に複数のステーション10・10・・・が配置され、搬送台車13がステーション10・10・・・間を移動して一方のステーション10から他方のステーション10へ物品を搬送できるようにしている。
【0008】
前記給電線5・5の一端には前記電源装置11が設けられて、所定の周波数、例えばおよそ10kHzで電力を供給できるようにしている。この搬送台車13は軌道12上を循環するように設置されており、電源装置11から給電線5に高周波電流を供給している。該搬送台車13は、給電線5・5から電力を得るための受電ユニット9を有し、その受電ユニット9が取り出す電力を利用して、モータを駆動させ軌道12上を移動する。
【0009】
図2は、有軌道台車システム1の受電ユニット9の断面図であり、給電方法及び受電ユニット9と給電線5の構成を説明する。
軌道12を構成するレール20が基面21上に固定され、該レール20上を搬送台車13の車輪がモーターの駆動によって走行する。
【0010】
前記レール20上には断面視略U字型の給電線ホルダ24がレール20に沿って長手方向に固定され、該給電線ホルダ24上端に後述するピックアップコイル4と反対側方を開放したC字状の給電線保持部24a・24aが形成され、該給電線保持部24a・24aに一対の往路と復路となす給電線5・5が架設されている。
【0011】
前記給電線5を囲むように受電ユニット9が配置されており、該受電ユニット9はブラケット26が搬送台車13に固定され、該ブラケット26には図示しないガイドローラが取り付けられて、該ガイドローラがレール20または給電線ホルダ24に当接するように配置して、両者の位置決めをしてレール20に沿って走行する時に互いに干渉せず所定の間隔を保ちながら走行できるようにしている。
前記受電ユニット9のブラケット26内には、断面が略E字型をしたフェライト製のコア3が固定され、該コア3の中央の突出部3aにピックアップコイル4が巻かれている。
【0012】
コア3は、両側の突出部3b・3bとその間の中央の突出部3aの間に形成した2つの空間(凹部)において、開口側と反対側寄り、つまり閉塞側(奥側)の空間の図における左右略中央内に給電線保持部24a・24aを位置させて、給電線5・5をそれぞれ一本ずつ収納するようにしている。この給電線5・5に高周波電流を流すことによって生成する交番磁界を、ピックアップコイル4で受けるようにしている。そして、電磁誘導現象を利用し、受電ユニット9が、その磁束の変化によってピックアップコイル4に発生する電圧から電力を取り出す。このようにして、給電線5から受電ユニット9に非接触で電力を供給し、走行用のモーターを駆動したり、制御機器に電力を供給したりする。
【0013】
図3は前記電源装置11に用いられる変換回路の具体的構成を示す回路図であり、同図の符号a1、a2が入力端子、符号b1、b2が出力端子、符号32、35はリアクタ、符号33、34、36はキャパシタである。
【0014】
図4は前記電源装置11の具体的構成を示す回路図であり、同図の符号31は該電源装置11の電力供給源である定電圧交流電源、符号37は給電線5・5のリアクタンスと等価のリアクタである。尚、第2リアクタ35の一部、又は全部を給電線5・5のリアクタンスで兼ねてもよい。このようにすることにより、システムにより給電線5・5の長さが変化することに伴うリアクタンスの変化を、給電線5・5、及び第2リアクタ35のリアクタンスの調整だけで、変換回路に用いられる他の素子の値を変えることなく対応することができる。
【0015】
図5は図4に示すリアクタ35、37のリアクタンスを合成して等価回路を形成し、それに負荷を加えたものである。
変換回路は、T型の4端子インピーダンス変換回路であって、LCの受動素子により構成され、入力端子a1に第1リアクタ32と第1キャパシタ33とを順に直列に接続する。この第1キャパシタ33の出力側を分岐させ、分岐させた一方には、第2キャパシタ34と第2リアクタ35とを順に直列に接続し、該第2リアクタ35の出力側を4端子回路の出力端子b1に接続する。第1キャパシタ33の出力側から分岐させた他方には、第3キャパシタ36を接続し、該第3キャパシタ36の出力側を4端子回路の入力端子の他方の端子a2と出力端子の他方の端子b2とを接続した共通端子に接続する。
【0016】
次に、図5の回路図について考える。前記第1リアクタ32のリアクタンスをL1 第2リアクタ35と給電線5・5のリアクタ37のリアクタンスL2a、L2bの合成リアクタンスをL2 とし、前記キャパシタ33、34、36のキャパシタンスをそれぞれC1 、C2 、Cm 、負荷のインピーダンスをZL とする。第1リアクタ32と第1キャパシタ35との合成インピーダンスZ1 、第2キャパシタ34と第2リアクタ35と給電線5・5のリアクタ37と負荷との合成インピーダンスZ2 とし、第3キャパシタ36のインピーダンスZm とすると、それぞれのインピーダンスZ1 、Z2 、Zm はそれぞれ下記(1)、(2)、(3)式で表せる。
【0017】
【数3】
Figure 0004122713
【0018】
ここで、ωは定電圧交流電源31の角周波数、jは虚数単位(j2 =−1)であり、また、F1 、F2 はそれぞれ、下記(4)、(5)式で定義されるものとする。
1 =1−ω2 1 1 (4)
2 =1−ω2 2 2 (5)
そして、定電圧交流電源31の電圧をE、第1リアクタ32、及び第1キャパシタ33を流れる電流をI、第2キャパシタ34、第2リアクタ35、及び負荷37を流れる電流をI0 、第3キャパシタ36を流れる電流をIm 、キャパシタ33・34間の分岐点における電位をV1 とすると、電圧E、電位V1 、電流Im は、それぞれ下記の(6)、(7)、(8)式で表せる。
【0019】
【数4】
Figure 0004122713
【0020】
また、この(6)式を(7)式、(8)式にそれぞれ代入すると、下記(9)、(10)式が得られる。
【0021】
【数5】
Figure 0004122713
【0022】
上記(10)式を変形すると、次の(11)式が得られる。
【0023】
【数6】
Figure 0004122713
【0024】
そうして、この(11)式を(9)式に代入すると、下記の(12)式、又は(13)式が得られる。
【0025】
【数7】
Figure 0004122713
【0026】
また、(12)式を構成する項に、上記(2)、(3)式を代入すると、以下の(14)、(15)式となり、(16)式が導き出せる。
【0027】
【数8】
Figure 0004122713
【0028】
上記(16)式の第1項は定数、第2項は変数となり、ここで、Aを変数として、該(16)式を下記(17)式のように簡略化して表記する。
【0029】
【数9】
Figure 0004122713
【0030】
そして、前記(12)式に、(16)、(17)式を代入すると、(18)式が得られる。
【0031】
【数10】
Figure 0004122713
【0032】
ここで、本回路が定電流回路、すなわち、前記第2リアクタ35に流れる電流I0 が一定となるための条件は、前記(17)式の第2項の変数部分が次の(19)式に示すように0となること、つまり、下記の(20)式の関係式を満たすことである。
【0033】
【数11】
Figure 0004122713
【0034】
ここで、前記(20)式のF1 は前記(4)式で定義されるように、第1リアクタ32のリアクタンスL1 と、第1キャパシタ33のキャパシタンスC1 と、定電圧交流電源31の角周波数ωとにより決定される定数で、よって、該第1リアクタ32と第3キャパシタ36とはそのままにして、第1キャパシタ33のキャパシタンスC1 を、前記(20)式の関係式を満たすように選ぶ。
これにより、給電線5・5への給電が定電流で行われるのである。
【0035】
次に、本回路が定電圧回路、すなわち、前記電位V1 が一定となるための条件を検討する。前記(18)式を前記(7)式に代入すると、次の(21)式が得られる。
【0036】
【数12】
Figure 0004122713
【0037】
前記(21)式において、下記の条件式(22)式を満たすとき、出力電位V1 は定電位となる。
【0038】
【数13】
Figure 0004122713
【0039】
前記(22)式を展開すると、次の(23)式から(24)式へと変形できる。
【0040】
【数14】
Figure 0004122713
【0041】
すなわち、前記(24)式において、F1 =0のとき、出力電位V1 は定電位となるのである。
この(24)式のF1 は前記(4)式で定義され、第1リアクタ32のリアクタンスL1 と、第3キャパシタ36のキャパシタンスCm とはそのままで、第1キャパシタ33を、F1 =0になるように選ぶ。
これにより、給電線5・5への給電が定電圧特性で行われるのである。
【0042】
さらに、本発明では、前記定電流回路と前記定電圧回路との中間の特性を有する回路にも変更可能である。
つまり、前記(4)式を基に、第1キャパシタ33のキャパシタンスC1 の値を、定電圧特性(F1 =0)を示すC1 =1/ω2 1 より大きく、定電流特性(F1 =−C1 /Cm )を示すC1 =Cm /(ω2 1 m −1)より小さくする。
【0043】
以上述べてきたように、第1キャパシタ33のキャパシタンスC1 の値を変えることで、変換回路を定電流特性と、定電圧特性と、定電流特性と定電圧特性の中間の特性との3種類の特性にすることができる。
特に、変換回路を定電流特性と定電圧特性の中間の特性にすることで、定電流回路を用いた電源装置のように複数の負荷を給電線5・5に設けても電流の変化が少なく、定電圧回路を用いた電源装置のように給電線が外れるなどにより負荷が急に大きくなっても所定電圧、例えば低電圧である600V以下となる電源装置11とすることができる。このため、過電圧に対する安全装置が簡便なものでよくなる。
【0044】
尚、電源装置11を定電流特性と定電圧特性の中間の特性となるようにしても、電源装置11の定電圧交流電源31を高周波電圧源インバータで構成し、給電線5・5に流れる電流を電流検出手段により検出し、所定の電流値となるように高周波電源インバータの出力Dutyを変える、つまり、+電圧と、0と、―電圧とを切り替える時間の比を変えて所定の電流値とする制御装置を備えることにより、給電線電流を一定にすることができる。
【0045】
本実施例では、第1キャパシタ33のキャパシタンスC1 の値のみを変えることで、変換回路の特性を変えようとしているが、変換回路に用いられるそれぞれの素子の値を調整してそれぞれの特性を変えるようにしてやればよい。例えば、定電流特性にするのに、第3キャパシタ36のキャパシタンスCm を前記(20)式の関係式を満たすようにすればよい。また、定電圧特性にするのに、第1リアクタ32と第1キャパシタ33とを変えてF1 =0を満たすようにすればよい。また、定電圧特性と定電流特性の中間の特性にするのに、前記(24)式において、F1 =0を満たすように第3キャパシタ36のキャパシタンスCm を変えてやればよい。また、その他等価回路によっては、必要な素子のリアクタンス、及びキャパシタンスの値を変えるようにする。
【0046】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、以下の効果を奏するものである。
すなわち、請求項1のように、変換回路は、4端子回路を構成し、4端子回路の入力の一端を第1リアクタと第1キャパシタとを直列に接続し、その出力側を分岐させ、一方には、第2キャパシタと第2リアクタとを直列に接続して、その出力側を4端子回路の出力の一端に接続し、他方には、第3キャパシタを接続し、その出力側を4端子回路の入力の他端と出力の他端とを接続した共通端子に接続し、所定の関係を満たすように、該変換回路の該受動素子の値を変更することで、給電装置の特性を定電流特性、定電圧特性とに変えることができる
また、該変換回路をリアクタ、及びキャパシタの受動素子のみで構成でき、回路構成が簡単になって、故障が減り、信頼性の向上を図ることができる。
【0047】
また、請求項2のように、所定の関係を満たすように、該変換回路の該受動素子の値を変更することで、給電装置の特性を定電流特性、定電圧特性、定電流と定電圧との中間の特性とに変えることができる。特に、定電圧特性と定電流特性の中間の特性とすることで、たとえ上記給電装置に接続される給電線が外れても所定電圧に抑えることが可能であり、複雑な安全装置が不要となる。その上、定電流に近い特性で給電線に給電することができ、複数の有軌道台車に安定した電力を供給することができる。
【0048】
そして、請求項3のように、前記変換回路の第2リアクタの一部、又は全部を、変換回路の出力端子に接続される給電線のリアクタで兼ねるようにすることで、給電線の長さが変化しても、変換回路に用いられる他の素子の値を変えることなく対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】給電線5・5から非接触で電力を供給する方式の有軌道台車システム1を備えた工場内の斜視図。
【図2】有軌道台車システム1の受電ユニット9の断面図。
【図3】 電源装置11に用いられる変換回路の具体的構成を示す回路図。
【図4】 電源装置11の具体的構成を示す回路図。
【図5】 図4に示すリアクタ35、37のリアクタンスを合成して等価回路を形成し、それに負荷を加えた回路図。
【符号の説明】
1 有軌道台車システム1
5 給電線
13 台車
31 定電圧交流電源
32 第1リアクタ
33 第1キャパシタ
34 第2キャパシタ
35 第2リアクタ
36 第3キャパシタ

Claims (3)

  1. 有軌道台車の二次側回路に非接触で電力を供給する一次側回路を備えた給電装置において、該給電装置を、定電圧交流電源と、受動素子による変換回路とで構成し、
    該変換回路は、4端子回路を構成し、4端子回路の入力端子の一方に第1リアクタと第1キャパシタとを直列に接続し、その出力側を分岐させ、一方には、第2キャパシタと第2リアクタとを直列に接続して、その出力側を4端子回路の出力端子の一方に接続し、分岐他方には、第3キャパシタを接続し、その出力側を4端子回路の入力端子の他方と出力端子の他方とを接続した共通端子に接続しており、
    第1リアクタのリアクタンスをL、第1キャパシタのキャパシタンスをC、第3キャパシタのキャパシタンスをC、定電圧交流電源の角周波数をω、F=1−ωとしたとき、
    以下の数1の関係を満たすように、該変換回路の該受動素子の値を変更することにより、給電装置の一次側回路が定電流特性となり、
    Figure 0004122713
    また、以下の数2の関係を満たすように、該変換回路の該受動素子の値を変更することにより、給電装置の一次側回路における、前記第1リアクタと前記第1キャパシタとを直列に接続し、その出力側を分岐させた地点での電圧を定電圧として、給電装置の一次側回路が定電圧特性となる非接触給電装置。
    Figure 0004122713
  2. 第1キャパシタのキャパシタンスCの値を、定電圧特性(F=0)を示すC=1/ωより大きく、定電流特性(F=−C/C)を示すC=C/(ω−1)より小さくすることにより、給電装置の一次側回路が定電流特性と定電圧特性との中間の特性となることを特徴とする請求項1に記載の非接触給電装置。
  3. 前記出力端子に給電線が接続され、前記変換回路の第2リアクタの一部、又は全部を該給電線のリアクタで兼ねることを特徴とする請求項1に記載の非接触給電装置。
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