JPH114502A - 搬送システムの非接触式給電装置 - Google Patents

搬送システムの非接触式給電装置

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JPH114502A
JPH114502A JP9152517A JP15251797A JPH114502A JP H114502 A JPH114502 A JP H114502A JP 9152517 A JP9152517 A JP 9152517A JP 15251797 A JP15251797 A JP 15251797A JP H114502 A JPH114502 A JP H114502A
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JP
Japan
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terminals
rail
transmission line
track
terminal
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JP9152517A
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English (en)
Inventor
Kyoji Oishi
享志 大石
Hiroshi Takada
浩志 高田
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対からなる送電線を共にレールの上方又は
下方に電気的に引き出すようにしながらも、送電線の基
端と先端との間のギャップを共に小さくする。 【解決手段】 レール2と、これに沿って自走する搬送
台車とから搬送システムを構成した。レール2には単位
電線4a,4bからなる送電線4を配設し、これに高周
波電流を流すことによって、搬送台車の受電部に誘導起
電力を起こさせるようにした。レール2には、送電線4
の端部を支持してこれを電気的にレール2の上方に引き
出す端子33a,33b,34a,34bを設けた。各
端子は、単位電線4a,4bの端部をそれぞれ上下に並
べ、かつ各単位電線4a,4bの基端と先端を近接対向
させた状態で支持するようにした。また、端子は全てモ
ノレール2の上方に延設した。この際、一部の端子は、
これらの端子が他の端子と非接触となるように他の端子
を迂回するように形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自走式の搬送台車
をレール軌道に沿って走行させる搬送システム等に適用
される非接触式給電装置において、特に、レール軌道が
閉構造(ループ構造)とされた搬送システムの非接触式
給電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、自走式の搬送台車等に対して
外部から電力を供給する給電装置は種々知られており、
例えば、レール軌道に沿って自走式の搬送台車が移動す
る搬送システムにおいては、レール軌道にトロリー線を
配設するとともに、このトロリー線に摺接する集電子を
搬送台車に装備し、上記トロリー線から集電子を介して
搬送台車に電力を供給するようにしたものが一般に知ら
れている。
【0003】特に、近年では、レール軌道に沿って送電
線を配設し、この送電線に高周波電流を流すようにする
とともに、磁性材料からなるコア部材にコイルを巻着し
た受電部を搬送台車に装備し、送電線に流れる高周波電
流に応じた誘導起電力を給電部に起こさせ、これにより
搬送台車に対して非接触で電力を供給するようにしたも
のが提案され現実に用いられている。
【0004】例えば、特開平9−11779号には、そ
の一例として、レール軌道を閉構造とした搬送システム
の給電装置が開示されている。この装置では、レール軌
道に沿って一対の送電線が配設されている。各電線は、
先端が互いに接続される一方、基端にはそれぞれ導電性
の引出部材が接続され、この引出部材を介してレール上
方に電気的に引き出されている。そして、この引出部材
を介して送電線への電流供給が行われるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような非接触式
の給電装置では、レール軌道を閉軌道とする場合、通
常、送電線の基端部分と先端部分との間には隙間(ギャ
ップ)が形成されるが、特開平9−11779号に開示
される装置では、一方側の電線に接続される引出部材と
他方側の電線との接触を避けるべく、各電線の基端位置
がレール方向に相互にオフセットした配置とされてお
り、そのため、一方の電線については他方の電線よりも
上記ギャップが大きくなっている。
【0006】しかし、誘電起電力を適切に発生させる観
点からは、いずれの電線についてもギャップが小さくな
るように構成する方が好ましい。
【0007】そこで、一方側の電線を引出部材を介して
レール上方に電気的に引出す一方、他方側の電線を引出
部材を介してレール下方に電気的に引出し、これにより
各電線と引出部材との干渉を回避することにより、両電
線の上記ギャップを小さくすることも考えられる。しか
し、このようにレールの上下異なる方向に送電線を電気
的に引き出すと、電源装置等との位置関係で配線構造を
複雑化する等、必ずしも得策とはいえない。
【0008】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、ループ状のレール軌道を有する搬送シ
ステムに適用される非接触式の給電装置において、一対
の送電線を共にレールの上方又は下方に電気的に引き出
すようにしながらも、送電線の基端と先端との間のギャ
ップを共に小さくすることができる搬送システムの非接
触式給電装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ループ状の軌道に沿って搬送台車を走行させる搬送シス
テムに適用され、前記軌道に沿って配設される一対の送
電線と、上記搬送台車に搭載される受電部とを備え、上
記送電線に高周波電流を流すことにより上記受電部に誘
導起電力を起こさせるようにした非接触式給電装置にお
いて、上記軌道に、送電線の基端部又は先端部の少なく
とも一方で各送電線の端部をそれぞれ支持して送電線を
電気的に軌道外方に引き出す端子が設けられ、この端子
が、各送電線の端部を軌道方向と直交する方向に並べ、
かつ各送電線の基端と先端を近接対向させた状態で各送
電線の端部を支持するとともに、各端子が、当該端子以
外の他の端子及びこれ支持された送電線と非接触となる
ように、他の端子及びこれに支持された送電線を迂回し
た状態で共に軌道の上方又は下方に延設されているもの
である。
【0010】この装置によれば、各送電線の端部が軌道
方向と直交する方向に並べられ、かつ各送電線の基端及
び先端が近接対向するように各送電線が端子によって支
持されるため、各送電線の基端と先端との間に形成され
るギャップを共に小さくすることができる。しかも、各
端子が、当該端子以外の他の端子及びこれに支持された
送電線と非接触となるようにして共に軌道の上方又は下
方に延設されているので、配線構造を複雑化することな
く上記ギャップを小さくすることができる。
【0011】また、請求項2に係る発明は、請求項1記
載の装置において、送電線の基端部及び先端部の双方に
対応して上記端子が設けられ、これらの端子が共に軌道
の上方又は下方に延設されているものである。
【0012】この種の装置では、各送電線の基端及び先
端の各端部をそれぞれ端子台に接続し、この端子台を介
して電源回路等に接続することが行われるが、請求項2
の装置によれば、送電線の基端部及び先端部が端子を介
して共に軌道の上方又は下方に延設されるため、このよ
うな端子台等への送電線の接続を簡単な配線構造で達成
することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。
【0014】図1及び図2は、本発明に係る非接触式給
電装置が適用される搬送システムの一例を概略的に示し
ている。
【0015】この図に示すように、搬送システム1は、
モノレール2(軌道)と、このモノレール2に沿って自
走する搬送台車10とから構成されており、搬送台車1
0がモノレール2に沿って走行することにより、搬送台
車10の下方に連結されたハンドリング装置(図示せ
ず)によって各種物品を保持して搬送するようになって
いる。
【0016】モノレール2は、鉛直に延びるレール構成
壁2aの上下端部に両側方(図2で左右両側方)に延び
る水平なレール部2b,2cを有する断面I型に形成さ
れており、ブラケット3を介して例えば工場の天井部分
に高架状態に配設されている。なお、当実施形態では、
モノレール2がループ状に形成されており、これによっ
て搬送台車10がモノレール2に沿って周回走行可能と
なっている。
【0017】上記モノレール2の一側部、具体的にはレ
ール構成壁2aの左側であって両レール部2b,2cの
間には送電線4が配設されている。送電線4は、一対の
単位電線4a,4bを有し、これら単位電線4a,4b
の一端側がモノレール2に取付けられた端子台5を介し
て電源装置6に接続されるとともに、他端側が端子台5
において相互に連結されている。これにより送電線4が
ループ状に構成されている。
【0018】上記搬送台車10は、モノレール2上、正
確には、レール構成壁2aを挟んで送電線4の反対側の
下側のレール部2c上を転動する走行用車輪12と、両
レール部2b,2cの側面に当接するガイドローラ1
3,14と、上記走行用車輪12を駆動するモータ15
等を備えているとともに、上記送電線4から電磁誘導に
より給電される受電部としてのピックアップユニット2
0を備えている。
【0019】ピックアップユニット20は、磁性材料か
らなる断面E字型のコア部材21と、このコア部材21
の中央突出部分22に巻着されたピックアップコイル2
3とを有し、上記モノレール2に配設された単位電線4
a,4bに対応するように、具体的には、コア部材21
においてコア部材21の上下両側の空間部分に単位電線
4a,4bがそれぞれ介在するように配設されている。
そして、端子台5を介して電源装置6により送電線4に
交流電流が供給されることにより、上記コア部材21を
磁路として磁束が形成され、電磁誘導による起電力が上
記ピックアップコイル23に生じ、その起電力が図外の
コントローラ等を介して上記モータ15に供給されるよ
うになっている。
【0020】ここで、モノレール2に対する送電線4の
支持構造について詳しく説明する。
【0021】図3に示すように、送電線4を構成する上
記単位電線4a,4bはモノレール2の全周にわたって
ハンガー25を介して支持されており、モノレール2の
所定の箇所に設けられた集結部30において、各単位電
線4a,4bの基端と先端とが近接対向させられた状態
で、それぞれ端子33a,33b,34a,34bによ
って支持されている。
【0022】ハンガー25は、図4(a),(b)に示
すように、平面視で略長方形の薄板状の基台26に、先
端に断面コ字型の挾持部28を具備した一対のアーム2
7が立設されたもので、図3及び図5に示すように、基
台26をレール構成壁2aに沿わせた状態でモノレール
2に取付けられている。より詳しくは、レール部2b,
2cのレール構成壁2aの上下端部にはモノレール2の
全周にわたって溝1dが形成されており、この溝1dに
基台26の長手方向両端部29(図示の例では上下端
部)が嵌め込まれることによってハンガー25がモノレ
ール2に取付けられている。取付けは、図6に示すよう
に、ハンガー25を斜めに傾けた状態で両レール部2
b,2cの間に配置した後、基台26をレール構成壁2
aに押し当てて回転させながら溝1d内に基台26の端
部29を嵌め込むことにより行う。こうすることでハン
ガー25をモノレール2に取付けることができ、また、
逆の手順を行うことにより、ハンガー25を取り外すこ
とができるようになっている。
【0023】そして、ハンガー25がモノレール2の全
周にわたってほぼ一定の間隔で取付けられ、各ハンガー
25の挾持部28にそれぞれ単位電線4a,4bが嵌め
込まれることにより、単位電線4a,4bがハンガー2
5を介してモノレール2の全周にわたって支持されてい
る。
【0024】なお、上記ハンガー25は、基台26の上
下両端部、つまり溝1dへの嵌め込み部分の厚みが、上
記溝1dの幅よりも若干大きく形成されているととも
に、図4(b)に示すような二つ割の形状とされてお
り、これよりハンガー25の取付時には、基台26の端
部29を厚み方向に弾性変形させながら容易に溝1dへ
嵌め込むことができ、また、取付後は、端部29の弾性
変形による押圧力により基台26が確実に溝1d内に保
持されるようになっている。また、寸法誤差により、溝
1dの溝底間寸法(図5中符号Lで示す)が基台26の
長手方向寸法よりも短くなると、基台26が撓んでアー
ム27の間隔が先端側で拡がり、これによって各単位電
線4a,4bの間隔が拡がるという懸念があるが、上記
のように基台26の端部29が二つ割の形状とされるこ
とにより、この部分の変形に応じて上記のような寸法誤
差がある程度吸収されるため、基台26の撓みによる単
位電線4a,4bの支持間隔の拡がりが抑えられる。
【0025】一方、上記集結部30には、図2及び図3
に示すように、上側のレール部2bの一部(図2で左側
半分)とレール構成壁2aとが切り欠かれることにより
モノレール2に切欠部31が形成されている。そして、
モノレール2の上部には、この切欠部31を跨ぐように
ブラケット32が取付けられるとともに、このブラケッ
ト32に上記端子台5が設けられている。
【0026】端子台5には、送電線4を構成する単位電
線4a,4bのうち、上側に位置する単位電線4aの基
端部及び先端部を支持する一対の端子33a,34a
と、下側に位置する単位電線4bの基端部及び先端部を
支持する一対の端子33b,34bとが設けられ、これ
ら端子33a,33b,34a,34bがレール方向に
一列に並べて取付けられている。これら端子33a,3
3b,34a,34bのうち、単位電線4a,4bの基
端部を支持する端子33a,33bは端子台5を介して
上記電源装置6に接続され、先端部を支持する端子34
a,34bは端子台5内において互いに連結されてい
る。
【0027】各端子33a,33b,34a,34b
は、銅板等の導電性板材からなり端子台5からレール前
方(図2で左側)に向かって導出された後、下方に折り
曲げられて切欠部31内に臨んでいる。そして、モノレ
ール2のレール部2b及びレール構成壁2aに対応する
部分に沿って折り曲げられ、さらにレール構成壁2aに
対応する部分でレール前方に向かって水平に折り曲げら
れている。そして、端子33a,33b,34a,34
bのうち内側(図3で内側)に位置する端子33a,3
4aの各先端部分が単位電線4aに対応する位置に達す
るとともに、外側(両側)に位置する端子33b,34
bの各先端部分が単位電線4bに対応する位置に達して
いる。
【0028】特に、外側に位置する端子33b,34b
は、図3に示すように、その途中で外側から内側に入り
込むように形成されている。これにより、単位電線4a
の端部をそれぞれ支持する端子33a,34aの各先端
部分、単位電線4bの両端をそれぞれ支持する端子33
b,34bの各先端部分がレール方向に並んで近接配置
されるとともに、各単位電線4a,4bのそれぞれ基端
を支持する端子33a,33b、単位電線4a,4bの
それぞれ先端を支持する端子34a,34bがそれぞれ
上下に並んだ配置とされている。
【0029】そして、各端子33a,33b,34a,
34bの各先端部分に、各単位電線4a,4bの基端及
び先端にそれぞれ装着された圧着端子36がそれぞれ取
付けられ、これにより単位電線4a,4bの両端が各端
子33a,33b,34a,34bによって支持されて
いる。
【0030】具体的に説明すると、図7に示すように、
圧着端子36には、一対のインシュレーションバレル3
7が設けられており、これらインシュレーションバレル
37によって単位電線4a,4bの芯線が挾持されるこ
とにより単位電線4a,4bの両端にそれぞれ圧着端子
36が装着されている。
【0031】そして、単位電線4aの端部にそれぞれ装
着された圧着端子36が端子33a,端子34aにそれ
ぞれ取付けられることにより単位電線4aの端部がこれ
ら端子33a,34aにより支持される一方、単位電線
4bの端部にそれぞれ装着された圧着端子36が端子3
3b,34bに取付けられることにより単位電線4bの
端部がこれら端子33b,34bによって支持されてい
る。
【0032】各端子33a,33b,34a,34bに
対する圧着端子36の取付けは、圧着端子36に長孔3
8が形成されており、この長孔38を介して上記各端子
33a,33b,34a,34bの先端に形成されたね
じ孔35にボルト39が螺合、挿入されることにより行
われる。この際、長孔38の範囲で圧着端子36の締め
付け位置がレール方向に調整されることにより、送電線
4a,4bの張力が調整されるとともに、各単位電線4
a,4bのそれぞれ基端と先端との間に形成される隙間
(ギャップ)が極力小さくなるように調整される。
【0033】このように各単位電線4a,4bの端部が
圧着端子36を介して各端子33a,33b,34a,
34bに支持されることにより、単位電線4a,4bの
各基端側が端子33a,33b及び端子台5を介して電
源装置6に接続されるとともに、先端側が端子34a,
34b及び端子台5を介して相互に連結されている。こ
れにより送電線4が上記のようにループ状に構成されて
いる。
【0034】以上のように構成された搬送システム1に
よれば、各単位電線4a,4bの両端が各端子33a,
33b,34a,34bによって支持されることによ
り、図3に示すように、送電線4を構成する各単位電線
4a,4bのいずれについても、その基端と先端とがレ
ール方向に近接対向した状態で配置される。そのため、
従来のこの種の搬送システムのように、送電線4を構成
する電線の一方側の電線の基端と先端との間のギャップ
が大きくなるようなことがなく、搬送台車10において
より適切に誘電起電力を発生させることができる。特
に、上記実施形態の構成では、上述のように各端子33
a,33b,34a,34bに対する圧着端子36の取
付位置をレール方向に調節できるようになっているた
め、この取付位置を調整することにより各単位電線4
a,4bの上記ギャップを極めて小さくすることができ
るという特徴もある。
【0035】その上、各端子33a,33b,34a,
34bが、いずれもモノレール2の上方に延設された構
成となっているので、上述のように各単位電線4a,4
bの基端と先端とをレール方向に近接対向させながらも
配線構造をいたずらに複雑化することがないという利点
もある。
【0036】なお、上記実施形態の搬送システム1は、
本発明の非接触式給電装置が適用された搬送システムの
一例であって、その具体的な構成は本発明の要旨を逸脱
しない範囲で適宜変更可能である。
【0037】例えば、上記実施形態では、各端子33
a,33b,34a,34bをレール方向に一例に並べ
た状態で端子台5に接続するようにしているが、端子3
3a,33b及び端子34a,34bをそれぞれ前後
(図3で紙面に直交する方向)に並べて端子台5に接続
するような構成を採用するようにしてもよい。要は、各
単位電線4a,4bを支持した状態で、各単位電線4
a,4bのいずれについても、その基端と先端とがレー
ル方向に近接対向し得るように各単位電線4a,4bを
支持できるように各端子33a,33b,34a,34
bを形成すればよい。
【0038】また、上記実施形態では、集結部30に切
欠部31を形成し、各端子33a,33b,34a,3
4bをこの切欠部31内に配設するようにしているが、
このような切欠部31を設けることなく、例えば、各端
子33a,33b,34a,34bを上側のレール部2
bの上面、側面、下面に沿わせ、さらにレール構成壁2
aの表面を沿わせるようにしてもよい。但し、この場合
には、レール部2bの下面と搬送台車10のピックアッ
プユニット20との間の極めて狭い空間部分に対して各
端子33a,33b,34a,34bを配設する必要が
あるため機械的干渉や電気的影響が懸念される。そのた
め、上記実施形態のように切欠部31を設ける方が構造
的に有利である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ループ
状の軌道に沿って搬送台車を走行させるように構成され
た搬送システムに適用される非接触式給電装置におい
て、一対の送電線の基端部又は先端部の少なくとも一方
で各送電線の端部をそれぞれ支持して送電線を電気的に
軌道外方に引き出す端子を設け、この端子により、各送
電線の端部を軌道方向と直交する方向に並べ、かつ各送
電線の基端と先端を近接対向させた状態で各送電線の端
部を支持するようにしたので、各送電線の基端と先端と
の間に形成されるギャップを共に小さくすることができ
る。しかも、各端子は、当該端子以外の他の端子及びこ
れに支持された送電線と非接触となるようにして共に軌
道の上方又は下方に延設されているので、配線構造を複
雑化することなく上記ギャップを小さくすることができ
る。
【0040】特に、送電線の基端部及び先端部の双方に
対応して上記端子を設け、これらの端子を共に軌道の上
方又は下方に延設するようにすれば、端子台等への送電
線の接続を簡単な配線構造で達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非接触式給電装置が適用される搬
送システムを示す概略図である。
【図2】上記搬送システムを示す図3におけるA−A断
面図(搬送台車を除く図)である。
【図3】上記搬送システムにおけるモノレール(集結
部)の構成を示す側面図である。
【図4】(a),(b)はモノレールに装着されるハン
ガーの構成図で、(a)は平面図、(b)は側面図であ
る。
【図5】ハンガーによる送電線の支持構造を示す図3に
おけるB−B断面図である。
【図6】モノレールに対するハンガーの取付手順を示す
図である。
【図7】端子への送電線の取付構造を示す要部拡大略図
である。
【符号の説明】
1 搬送システム 2 モノレール 4 送電線 4a,4b 単位電線 5 端子台 6 電源装置 10 搬送台車 30 集結部 31 切欠部 33a,33b,34a,34b 端子 36 圧着端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ループ状の軌道に沿って搬送台車を走行
    させる搬送システムに適用され、前記軌道に沿って配設
    される一対の送電線と、上記搬送台車に搭載される受電
    部とを備え、上記送電線に高周波電流を流すことにより
    上記受電部に誘導起電力を起こさせるようにした非接触
    式給電装置において、上記軌道に、送電線の基端部又は
    先端部の少なくとも一方で各送電線の端部をそれぞれ支
    持して送電線を電気的に軌道外方に引き出す端子が設け
    られ、この端子が、各送電線の端部を軌道方向と直交す
    る方向に並べ、かつ各送電線の基端と先端を近接対向さ
    せた状態で各送電線の端部を支持するとともに、各端子
    が、当該端子以外の他の端子及びこれに支持された送電
    線と非接触となるように、他の端子及びこれに支持され
    た送電線を迂回した状態で共に軌道の上方又は下方に延
    設されていることを特徴とする搬送システムの非接触式
    給電装置。
  2. 【請求項2】 送電線の基端部及び先端部の双方に対応
    して上記端子が設けられ、これらの端子が共に軌道の上
    方又は下方に延設されていることを特徴とする請求項1
    記載の搬送システムの非接触式給電装置。
JP9152517A 1997-06-10 1997-06-10 搬送システムの非接触式給電装置 Pending JPH114502A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009241815A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Panasonic Electric Works Co Ltd 非接触式給電装置
JP2009241746A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Panasonic Electric Works Co Ltd 非接触式給電システムを用いたトロリーシステム
WO2014207977A1 (ja) * 2013-06-26 2014-12-31 村田機械株式会社 天井走行車システム、および、天井走行車システムにおける配線方法
JP2017024492A (ja) * 2015-07-17 2017-02-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 電力線引込み装置およびそれを用いた非接触絶縁トロリー
JP2021003946A (ja) * 2019-06-25 2021-01-14 村田機械株式会社 給電線ホルダ

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