JP3350751B2 - スリーブ穴埋用粘着シート - Google Patents

スリーブ穴埋用粘着シート

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JP3350751B2 JP24408196A JP24408196A JP3350751B2 JP 3350751 B2 JP3350751 B2 JP 3350751B2 JP 24408196 A JP24408196 A JP 24408196A JP 24408196 A JP24408196 A JP 24408196A JP 3350751 B2 JP3350751 B2 JP 3350751B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の配管工事
のために開けたスリーブ穴の穴埋め補修工事に使用する
スリーブ穴埋用粘着シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のスリーブ穴埋用粘着シート
を示した平面図、図5は図4に示すスリーブ穴埋用粘着
シートを模型的に示した縦断面説明図、図6は図4に示
すスリーブ穴埋用粘着シートの使用状態を説明する図で
あり、これらの図において、10は略中央部に配管を通す
接着用の穴を設けた折り曲げ可能な正方形のスリーブ穴
埋用粘着シート(以下、「粘着シート」ともいう。)で
あり、該粘着シート10は、図5に示すように、アルミニ
ウムシート層11と、このアルミニウムシート層11の上面
に接着剤層12を介して積層した発泡ポリエチレン層13
と、この発泡ポリエチレン層13の上面に粘着剤層14を介
して積層した離型紙層15とから構成されており、粘着シ
ート10の中央には穴16が開けられ、この穴16を中心とし
て描かれる同心円の円弧まで放射状に形成された切込線
17と該切込線17の内の一本を粘着シート10の縁まで延長
して形成した分離線18とが設けられている。そして、切
込線17を切り離して穴16の径を広げることにより脚片19
が形成されるようになっている。
【0003】また、20はスラブ、21は該スラブ20のスリ
ーブ穴、22は上・下階を貫通するガス、水道或いは電気
等の配管、23はスリーブ穴21と配管22との間にできた隙
間に流し込んだモルタルである。
【0004】次に、前記従来の粘着シートを用いたスリ
ーブ穴の従来の穴埋め補修方法について説明する。
【0005】スリーブ穴21に配管22を通した後、該配管
22の外径に合わせて、粘着シート10の切込線17を切り離
して穴16の径を広げ、分離線18により粘着シート10を2
分する。次に、離型紙層15を剥がし、配管22に粘着シー
ト10の広げた穴16を通してスラブ20の下面に接着すると
共に粘着シート10の広げられた脚片19を配管22の側部に
接着する。その後、スリーブ穴21と配管22との間の隙間
にモルタル23を流し込み、モルタル23が固まった後も、
粘着シート10はスラブ20の下面に貼った状態にしてお
く。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のスリーブ穴埋用
粘着シートは、前記の通り、モルタルが固まった後もス
ラブの下面に貼った状態のままとするために、スラブの
下面から粘着シートが剥離しない強い粘着力を有する積
層構造となっている。しかし、防火検査においてスリー
ブ穴と配管との間の隙間に完全にモルタルが詰まってい
るか否かを確認する場合や建築基準法により規制されて
いる防火地域の建造物に使用した場合に粘着シートを剥
がす際において、粘着シートがスラブの下面から容易に
剥がれず、無理に剥がそうとすると発泡ポリエチレン層
が破れてスラブの下面に島状に残ってしまうという問題
点があった。さらに、島状に残った発泡ポリエチレン層
をスラブの下面から完全に取り去るには長時間要し、作
業効率が悪くなるという問題点があった。
【0007】そこで、本発明は、スリーブ穴と配管との
間の隙間を埋めるためにモルタルを流し込んでもスラブ
の下面から剥離することのない強い粘着力を保持すると
共に剥がす際には、発泡ポリエチレン層がスラブの下面
に残ることなく容易に剥離することができるスリーブ穴
埋用粘着シートを提供することを技術的課題とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題は、次の
通りの本発明によって解決できる。即ち、本発明に係る
スリーブ穴埋用粘着シートは、金属箔からなる層の片面
に発泡樹脂層を積層し、この発泡樹脂層の上面に該発泡
樹脂層の上面を平坦にして補強するフィルム層を積層
し、このフィルム層の上面に粘着剤層を積層し、この粘
着剤層の上面に離型紙を積層してなり、粘着剤層のフィ
ルム層に対する粘着力dが発泡樹脂層の破断時応力a、
粘着剤層の剥離粘着力b及び発泡樹脂層とフィルム層と
の間の剥離強度cより小となっているものである。
【0009】また、本発明に係るスリーブ穴埋用粘着シ
ートは、金属箔からなる層の片面に発泡樹脂層を積層
し、この発泡樹脂層の上面にアンカーコート層を介して
該発泡樹脂層の上面を平坦にして補強するフィルム層を
積層し、このフィルム層の上面に粘着剤層を積層し、こ
の粘着剤層の上面に離型紙を積層してなり、粘着剤層の
フィルム層に対する粘着力dが発泡樹脂層の破断時応力
a、粘着剤層の剥離粘着力b及び発泡樹脂層とフィルム
層との間の剥離強度cより小となっているものである。
【0010】また、本発明は上記いずれかのスリーブ穴
埋用粘着シートにおいて、シートの平面略中央部からシ
ート端縁に届かない切込線を放射状に形成すると共に該
中央部からシート端縁に届く少なくとも一本の分離線を
形成したものである。
【0011】また、本発明は上記いずれかのスリーブ穴
埋用粘着シートにおいて、金属箔からなる層を、厚さ30
〜80μm のアルミニウム箔とし、発泡樹脂層を厚さ0.5
〜5mmのポリエチレン発泡体層とし、フィルム層を厚さ
5〜50μm のポリエチレンフィルム層としたものであ
る。
【0012】さらに、本発明は上記いずれかのスリーブ
穴埋用粘着シートにおいて、離型紙を除く積層体を難燃
処理したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0014】実施の形態1.
【0015】図1は本実施の形態におけるスリーブ穴埋
用粘着シートを模型的に示した縦断面説明図であり、同
図において、1は、図4に示す従来の粘着シートと同様
に、略中央部に配管を通す接着用の穴を設けた折り曲げ
可能な正方形のスリーブ穴埋用粘着シートであり、該粘
着シート1は、金属箔(金属箔からなる層)2の片面に
接着剤層3を介して発泡樹脂層4を積層し、この発泡樹
脂層4の上面に該発泡樹脂層4の上面を平坦にして補強
するフィルム層5を積層し、このフィルム層5の上面に
粘着剤層6を積層し、この粘着剤層6の上面に離型紙7
を張り合わせた積層構造となっている。
【0016】粘着シート1は、エキストルージョンラミ
ネート法等により発泡樹脂層4にフィルム層5を積層し
た後、発泡樹脂層4面に接着剤3を介して金属箔2を積
層し、フィルム層5面に粘着剤層6を塗布して離型紙7
を接着することにより得られる。
【0017】本発明の構成を詳しく説明すれば次の通り
である。
【0018】金属箔2は、発泡樹脂層4を補強して荷重
応力を分散する目的で使用されるが、可撓性、裁断加工
性に優れた金属箔が好ましく、該金属箔は単体で使用し
てもよく、布、不織布或いはグラマクロスで裏打ちした
ものを使用してもよい。特に、軟質アルミニウム箔は前
記特性に優れ、軽量でコストもかからず好適である。ア
ルミニウム箔を使用する場合は、厚さ30〜80μm とすれ
ばよく、30μm 以下では補強効果、応力分散効果が不十
分であり、80μm 以上では剛性が大きすぎて作業性が悪
く、コスト的にも好ましくない。
【0019】また、発泡樹脂層4及びフィルム層5は難
燃処理し、粘着剤は難燃タイプのものを使用すればより
好ましい。例えば、発泡樹脂層4として化学架橋型ポリ
エチレン発泡体・非難燃タイプの発泡倍率30倍品を使用
した場合、該化学架橋型ポリエチレン発泡体であって難
燃剤を配合されたUL-94HF-1 規格に適合するものを用い
ればよく、粘着剤にあってはアクリル系2液架橋型(イ
ソシアネート硬化)粘着剤に難燃剤としてデカブロモ・
ジフェニルエーテルをアクリル樹脂100 部当たり20部配
合することにより難燃処理すればよい。
【0020】発泡樹脂層4及びフィルム層5はポリエチ
レン樹脂やポリプロピレン樹脂を採用すればよく、発泡
樹脂層4は厚さ0.5 〜3mmとすれば十分で、0.5 mm以下
では粘着シート1に強度が得られずあまり好ましくな
い。また、フィルム層5は厚さ5〜50μm とすれば発泡
樹脂層4との密着性がよく、発泡樹脂層4とフィルム層
5とが分離することない。
【0021】ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂を
採用する場合には、ポリエチレン発泡体やポリプロピレ
ン発泡体をコロナ放電処理、クロム酸処理、火炎処理、
熱風処理或いはオゾン・紫外線照射処理等により表面処
理してポリエチレン発泡体やポリプロピレン発泡体の上
面にアンカーコート層を形成した後、ドライラミネート
法等によりポリエチレン発泡体又はポリプロピレン発泡
体とポリエチレンフィルム又はポリプロピレンフィルム
とを積層すればさらに密着性がよくなる。
【0022】発泡樹脂層にフィルム層を積層する方法と
しては、その他、発泡樹脂層或いはフィルム層の積層面
を熱又は火炎により溶融させて接着してもよい。
【0023】図4に示されている分離線は中央を通って
粘着シートを横断して形成してもよく、これにより粘着
シートを2片に分けてスリーブ下面に貼り合わせること
ができる。
【0024】本実施の形態では、発泡樹脂層4の上面に
該発泡樹脂層面を平坦にして補強するフィルム層5を貼
り合わせたので、粘着シート1をスラブ下面から剥離す
る際に、発泡樹脂層4が破れることなく剥離することが
できる。
【0025】なお、発泡樹脂層は金属箔の片面に接着剤
を介して積層されるが、積層する方法としては、接着剤
を用いる場合と、発泡樹脂層の片面(接着面)を熱や火
炎により溶融させて接着する方法とがあるが、後者の場
合は溶解した発泡樹脂層の一部が接着剤となる。
【0026】実施の形態2.
【0027】図2は本実施の形態におけるスリーブ穴埋
用粘着シートを模型的に示した縦断面説明図であり、図
1に示すスリーブ穴埋用粘着シートの発泡樹脂層4の上
面にアンカーコート層8が積層されている。
【0028】本実施の形態における粘着シートは、発泡
樹脂層4とフィルム層5との密着性をさらによくするた
めに発泡樹脂層4とフィルム層5との間にアンカーコー
ト層8を設けたものである。発泡樹脂層4とフィルム層
5の樹脂の親和性の違い等により積層接着力が得られぬ
場合等に特に好適に用いられる。
【0029】発泡樹脂層4としてポリプロピレン発泡体
又はポリエチレン発泡体を、フィルム層としてポリエチ
レンフィルム又はポリプロピレンフィルムを採用する場
合には、ポリプロピレン発泡体及びポリエチレン発泡体
をコロナ放電処理、クロム酸処理、火炎処理、熱風処理
或いはオゾン・紫外線照射処理等により表面処理してポ
リエチレン発泡体又はポリプロピレン発泡体の上面にア
ンカーコート層8を形成した後、ドライラミネート法等
によりポリエチレン発泡体又はポリプロピレン発泡体と
ポリエチレンフィルム又はポリプロピレンフィルムとを
積層すればよい。また、発泡樹脂層4としてポリエチレ
ン発泡体又はポリプロピレン発泡体を、フィルム層5と
してポリエステルフィルムを採用する場合には、ポリエ
チレン発泡体又はポリプロピレン発泡体を化学処理、酸
化処理或いは火炎処理等により表面処理してポリエチレ
ン発泡体の上面にアンカーコート層8を形成した後、エ
キストルージョンラミネート法やドライラミネート法に
よりポリエチレン発泡体又はポリプロピレン発泡体とポ
リエステルフィルムとを積層すればよい。
【0030】
【実施例】
実施例1.
【0031】金属箔としてJIS4160 に適合する1N30の厚
さ50μm の軟質アルミニウム箔、粘着剤及び接着剤とし
て市販のSKダイン(商品名: BS-HS:型番:綜研化学株
式会社製)、坪量110g/m2 の離型紙を使用した。発泡樹
脂層として市販のハイエチレンS(商品名: EF-3002G
:型番:日立化成工業株式会社)2mm厚を、フィルム
層として厚さ15μm のポリエチレンフィルムを用いた。
【0032】先ず、ハイエチレンSの片面を火炎により
あぶり、表面から約0.3mm 厚を溶融させた状態でハイエ
チレンSとポリエチレンフィルムとを圧着して(フレー
ムラミネート法)、ハイエチレンSとポリエチレンフィ
ルムとの第一積層体を得た。
【0033】次に、軟質アルミニウム箔の片面にSKダイ
ンをウエット状態で120g/m2 (乾燥後の重量50g/m2)塗
布し、溶剤乾燥後に、軟質アルミニウム箔のSKダイン塗
布面と前記第一積層体のハイエチレンS面とを貼り合わ
せ、軟質アルミニウム箔とハイエチレンSとポリエチレ
ンフィルムとからなる第二積層体を得た。
【0034】続いて、離型紙の離型面にSKダインをウエ
ット状態で143g/m2 (乾燥後の重量60g/m2)塗布し、溶
剤乾燥後に、離型紙のSKダイン塗布面と、前記第二積層
体のポリエチレンフィルム面とを貼り合わせて、軟質ア
ルミニウム箔とSKダイン層とハイエチレンSとポリエチ
レンフィルムとSKダイン層と離型紙とからなる積層体を
得た。
【0035】その後、配管外径寸法20mmの粘着シートと
するために、縦横200 ×200mm の正方形に裁断して、図
4に示すように、小丸に切り抜いた中央から20mmを越え
る同じ長さの放射状切込線を8本形成し、その1本をシ
ート端縁まで伸ばして分離線とした。
【0036】スリーブ穴に外径寸法20mmの配管を通した
後、配管の外径に合わせて、粘着シートの切込線及び分
離線を切り離して中央の小丸から穴の径を広げた後、離
型紙を剥がして配管に通してスラブの下面に接着すると
共に粘着シートの広げられた脚片を配管の側部に接着し
た。その後、スリーブ穴と配管との間の隙間にモルタル
を流し込み、モルタルが固まった後、粘着シートをスラ
ブの下面から剥がした。
【0037】粘着シートの発泡樹脂層がスラブの下面に
残ることなく容易に剥がすことができた。
【0038】本実施例における粘着シートの90度剥離粘
着力試験をインストロン型引張試験機を用いて、テスト
ピース:t×25×180mm ,被着体:モルタルテストパネ
ル,圧着:2kgローラで1往復,剥離速度:300mm/min
,測定条件:貼り合わせ20分後常温下の条件の下で行
った。
【0039】2mm厚ハイエチレンSをモルタルテストパ
ネルに強力な接着剤で貼り合わせ、図3に示すように、
引張試験を行った。破断時応力(a)は1.45kgf/25mmで
あった。
【0040】SKダイン層とスラブとの接着力を測定する
ために、軟質アルミニウム箔とSKダイン層とハイエチレ
ンSとSKダイン層との積層体のSKダイン層面をモルタル
テストパネルに貼り合わせ、2kgローラで1往復して圧
着した。20分放置した後、図3に示すように、引張試験
を行った。剥離粘着力(b)は1.05kgf/25mmであった。
【0041】ハイエチレンSとポリエチレンフィルムと
の接着力を測定するために、ハイエチレンSとポリエチ
レンフィルムとの積層体のハイエチレンS面をモルタル
テストパネルに強力な接着剤で貼り合わせ、ポリエチレ
ンフィルムをハイエチレンSより20〜30mm剥がした後、
剥がしたポリエチレンフィルムをつかみ、図3に示すよ
うに、引張試験を行った。剥離強度(c)は0.62kgf/25
mmであった。
【0042】ポリエチレンフィルムとSKダイン層との接
着力を測定するために、ハイエチレンSとポリエチレン
フィルムとSKダイン層との積層体のSKダイン層面をモル
タルテストパネルに貼り合わせ、2kgローラで1往復し
て圧着した。20分放置した後、ハイエチレンSとポリエ
チレンフィルムとの積層体をモルタルテストパネルから
20〜30mm剥がした後、剥がした積層体をつかみ、図3に
示すように、引張試験を行った。粘着力(d)は0.35kg
f/25mmであった。
【0043】一般に、前記破断時応力(a)、剥離粘着
力(b)及び剥離強度(c)はそれぞれ400g/25mm 以上
であり、前記粘着力(d)は200g/25mm 以上であり、か
つ、a,b,c>dであることが好ましく、破断時応力
(a)が低すぎる場合は、粘着シートをスラブ面より引
き剥がす際に発泡樹脂層が破れることが多く、剥離粘着
力(b)が低すぎる場合は、モルタルをスリーブ穴に流
し込んだ際に粘着シートが剥がれる恐れがあり、剥離強
度(c)が低すぎる場合は、粘着シートをスラブ面より
引き剥がす際にフィルム層がスラブ面に残ってしまう
が、本実施例では、破断時応力(a)、剥離粘着力
(b)、剥離強度(c)及び粘着力(d)はいずれも上
記条件を満足するものであった。
【0044】実施例2.
【0045】厚さ80μm の軟質アルミニウム箔、厚さ1
mmの発泡ポリエチレン、厚さ12μmのポリエステルフィ
ルムを使用し、ポリエチレン発泡体を酸化処理により表
面処理してポリエチレン発泡体の上面にアンカーコート
層を形成した後、ドライラミネート法によりポリエチレ
ン発泡体とポリエステルフィルムとを積層した以外は実
施例1と同様とした。本実施例においても実施例1と同
様の効果を得ることができた。
【0046】実施例3.
【0047】厚さ60μm の軟質アルミニウム箔、厚さ3
mmの発泡ポリエチレン、厚さ40μmのポリプロピレンフ
ィルムを使用し、ポリエチレン発泡体をコロナ放電によ
り表面処理してポリエチレン発泡体の上面にアンカーコ
ート層を形成した後、ドライラミネート法によりポリエ
チレン発泡体とポリエステルフィルムとを積層した以外
は実施例1と同様とした。本実施例においても実施例1
と同様の効果を得ることができた。
【0048】実施例4.
【0049】実施例1において、実施例1のBS-HS の代
わりにデカブロモ・ジフェニルエーテルを配合して難燃
タイプとしたSKダイン1717GTL を使用し、実施例1のハ
イエチレンSの代わりに難燃規格UL-94HF-1 認定のハイ
エチレンSを使用した。本実施例においては、粘着シー
トが難燃処理されたものであるため、スラブ下面に貼っ
た状態のままにしておくこともできる。
【0050】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、ス
リーブ下面に接着する粘着剤層と発泡樹脂層との間に発
泡樹脂層の上面を平坦にして補強するフィルム層を形成
したので、スリーブ下面からスリーブ穴埋用粘着シート
を剥がす際に、スラブ下面に発泡樹脂層が残ることなく
容易に剥離することができ、作業効率を上げることがで
きると共に防災上優れたスリーブ穴埋用粘着シートを提
供することができる。
【0051】従って、本発明の産業上利用性は非常に高
いといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスリーブ穴埋用粘着シートを模型
的に示した縦断面説明図である。
【図2】本発明に係るスリーブ穴埋用粘着シートを模型
的に示した縦断面説明図である。
【図3】90度剥離粘着力を試験する方法を説明する図
である。
【図4】従来のスリーブ穴埋用粘着シートを示した平面
図である。
【図5】図4に示すスリーブ穴埋用粘着シートを模型的
に示した縦断面説明図である。
【図6】図4に示すスリーブ穴埋用粘着シートの使用状
態を説明する図である。
【符号の説明】
1 粘着シート 2 金属箔 3 接着剤層 4 発泡樹脂層 5 フィルム層 6 粘着剤層 7 離型紙 8 アンカーコート層 10 粘着シート 11 アルミニウムシート層 12 接着剤層 13 発泡ポリエチレン層 14 粘着剤層 15 離型紙層 16 穴 17 切込線 18 分離線 19 脚片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金森 公典 静岡県富士宮市上井出3131番地 ブリヂ ストン東海化成株式会社内 (72)発明者 大久根 滋 静岡県富士市日乃出町165−1 サンミ ック千代田株式会社静岡支店内 (56)参考文献 特開 平7−11200(JP,A) 実開 平6−61944(JP,U) 登録実用新案3014359(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 7/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属箔からなる層の片面に発泡樹脂層が積
    層され、この発泡樹脂層の上面に該発泡樹脂層の上面を
    平坦にして補強するフィルム層が積層され、このフィル
    ム層の上面に粘着剤層が積層され、この粘着剤層の上面
    に離型紙が積層されてなるスリーブ穴埋用粘着シートで
    あって、粘着剤層のフィルム層に対する粘着力dが発泡
    樹脂層の破断時応力a、粘着剤層の剥離粘着力b及び発
    泡樹脂層とフィルム層との間の剥離強度cより小である
    ことを特徴とするスリーブ穴埋用粘着シート。
  2. 【請求項2】金属箔からなる層の片面に発泡樹脂層が積
    層され、この発泡樹脂層の上面にアンカーコート層を介
    して該発泡樹脂層の上面を平坦にして補強するフィルム
    層が積層され、このフィルム層の上面に粘着剤層が積層
    され、この粘着剤層の上面に離型紙が積層されてなる
    リーブ穴埋用粘着シートであって、粘着剤層のフィルム
    層に対する粘着力dが発泡樹脂層の破断時応力a、粘着
    剤層の剥離粘着力b及び発泡樹脂層とフィルム層との間
    の剥離強度cより小であることを特徴とするスリーブ穴
    埋用粘着シート。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のスリーブ穴
    埋用粘着シートであって、シートの平面略中央部からシ
    ート端縁に届かない切込線が放射状に形成されていると
    共に該中央部からシート端縁に届く少なくとも一本の分
    離線が形成されているスリーブ穴埋用粘着シート。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載のスリーブ穴埋用粘
    着シートであって、金属箔からなる層が、厚さ30〜80μ
    m のアルミニウム箔であり、発泡樹脂層が、厚さ0.5 〜
    5mmのポリエチレン発泡体層であり、フィルム層が、厚
    さ5〜50μmのポリエチレンフィルム層であるスリーブ
    穴埋用粘着シート。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のスリ
    ーブ穴埋用粘着シートであって、離型紙を除く積層体が
    難燃処理されているスリーブ穴埋用粘着シート。
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