JP3350239B2 - 歪補償増幅装置 - Google Patents

歪補償増幅装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車電話システムの
基地局および中継装置に用いられる歪補償増幅装置に関
し、特に、その装置の実用上発生する技術的問題点の改
善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、中継装置は、基地局からの電波
を増幅し、移動局に対して電波を送出する。この場合、
多チャネルの電波を同時に増幅するため非線形歪補償回
路として自己調整形フィードフォワード(SAFF:Se
lf Adjusting Feed Forward )回路と呼ばれる歪補償増
幅回路を実装した装置が用いられている。
【0003】図1は、従来のフィードフォワード形歪補
償増幅回路例図である。図において、1,4,9は方向
性結合器、2,7はベクトル調整器、3は主増幅器、
5,6は遅延線、8は補助増幅器、10は増幅器、11
はパイロット信号発生器、12は検波器、13はパイロ
ット信号受信器、14は制御回路である。(a),
(b),(c),(d),(e)は各部の周波数スペク
トラムを示す。方向性結合器1と4の間の回路は歪検出
ループであり、入力多周波信号が主増幅器3で増幅され
るとき発生する相互変調歪,雑音などの歪成分(誤差成
分)を検出する。例えば、特定の2波(a)を入力信号
としたとき、(b)は主増幅器3の出力を示し、増幅さ
れた入力信号に歪成分が加わっている。方向性結合器4
と9の間の回路は歪除去ループであり、上記の歪検出ル
ープで検出された誤差成分を補助増幅器8で所望の値に
増幅して位相を反転した信号と、遅延線6を介して方向
性結合器9に入力される歪成分を含んだ増幅信号とを逆
相加算する。(c)は位相反転された歪成分を示す。こ
のようにして主増幅器3で増幅したとき発生した歪成分
が除去(相殺)された2波増幅信号(d)が出力され
る。
【0004】ベクトル調整器2,7、及び増幅器10,
パイロット信号発生器11,検波器12,受信器13,
制御回路14は、歪検出ループで取り出した歪成分を歪
除去ループで除去するための最適調整値を設定するため
に設けられている。制御回路14には、増幅器10で増
幅された歪成分(e)を検波する検波器12の検波出力
と、パイロット信号を受信検出する受信器13からのパ
イロット信号とが入力され、それぞれアナログ量をディ
ジタル変換するA/D変換器15,16によってディジ
タル変換され、それぞれディジタル信号処理によって歪
補償最適値を判定した後、D/A変換器17,18によ
ってアナログ量の振幅・位相制御信号に変換してベクト
ル調整器2,7に入力する。
【0005】すなわち、歪検出ループのベクトル調整器
2は、歪検出ループで検出した歪成分を増幅器10で抽
出増幅し、検波器12で検波した信号をA/D変換器1
5でディジタル化して最適制御値を求めた後、D/A変
換器18から出力される制御信号で位相・振幅が調整さ
れ、2波増幅信号の検波出力が最小となるように自己調
整される。一方、歪除去ループのベクトル調整器7は、
歪検出ループの主増幅器3の出力側に注入された例えば
帯域外周波数のパイロット信号を、方向性結合器9の出
力側から、そのレベルを相関検出器などの狭帯域検出器
を備えた受信器13によって抽出し、A/D変換器16
でディジタル化して最適制御値を求めた後、D/A変換
器17から出力される制御信号で位相・振幅が調整さ
れ、抽出レベルが最小となるように自己調整される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の歪補償増幅
回路を実装した歪補償増幅装置は、歪検出ループ,歪除
去ループ,制御回路がそれぞれユニット化されて組立て
られている。そのような歪補償増幅装置を現地に据付け
て運用する場合、電源投入時に、主に主増幅器3のトラ
ンジスタの発熱により、装置の温度が、例えば、周囲温
度(約20℃)とほぼ同じ温度から50〜60℃に上昇
する。さらに、通話チャネル数が多くなって入力信号レ
ベルが上がると70〜80℃まで装置温度が上昇する。
【0007】このように、主増幅器3を主体とする無線
部の温度が、電源投入時および入力信号レベル増大時に
急激に上昇変化したとき、ベクトル調整器に対する歪補
償最適値が得られるまでに時間がかかり、その間に発生
した相互変調歪がスプリアスとなって送出されるという
問題点がある。そのため、制御回路14のCPU,A/
D変換器,D/A変換器の処理を高速化して温度や入力
レベルの急激な変化に追随するように要求されている。
【0008】本発明の目的は、電源投入時や入力レベル
変化時の急激な温度変化があっても短時間で最適制御値
が得られるようにしてその間の歪がスプリアスとなるこ
とを防ぐようにした歪補償増幅装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の歪補償増幅装置
、入力信号を主増幅器で増幅した信号と前記入力信号
逆相信号とにより歪成分を検出して補助増幅器によっ
てレベルを合わせた逆相信号と前記主増幅器で増幅した
号とにより前記歪成分を相殺するために、前記入力信
号と該入力信号の逆相信号とのレベルと位相をベクトル
調整器により調整する制御を制御回路により行うように
構成された歪補償増幅装置において、前記入力信号の入
力レベルを検出する入力レベル検出器と、該歪補償増幅
装置内の無線部の温度レベルを検出する温度センサとを
備え、前記制御回路は、該歪補償増幅装置内の無線部
温度変化入力レベル変化を想定して前記温度レベルと
前記入力レベルをパラメータとした最適化処理により得
られるベクトル調整データを対応する記憶領域に予め記
憶させた不揮発性メモリを備え、前記入力レベル検出器
と前記温度センサから検された前記入力レベルと前記
温度レベルに対応するベクトル調整データを前記不揮発
性メモリの対応する記憶領域から読み出してベクトル調
整器に与えるように構成されている。
【0010】さらに、前記制御回路は、前記歪成分が
プリアスとなレベルであれば前記最適化処理によって
最適化を行って得られたベクトル調整データを、その時
前記温度レベルと前記入力レベルに該当する前記不揮
発性メモリの記憶領域のベクトル調整データとして書き
込むように構成されている。
【0011】
【実施例】図2は本発明の実施例を示す回路例図であ
り、入力側に付加した入力レベル検出器21と、歪検出
ループの主増幅器3の近傍に設けた温度センサ22、及
び制御回路14に設けた不揮発性メモリ25、A/D変
換器23,24が本発明の要部をなす。他の符号は図1
の従来回路の同一部分を示す。不揮発性メモリ25は、
バッテリバックアップRAM(又はE2 PROM)であ
る。
【0012】図3は本発明に用いる不揮発性メモリ25
の記憶内容説明図である。縦軸は温度レベルを示し、横
軸は入力レベルを示す。記憶領域の最小単位は、入力レ
ベル検出器21及び温度センサ22から制御回路14に
入力してディジタル変換するとき8ビットのA/D変換
器23,24を用いたときの20×20の領域である。
例えば、温度レベルが220〜240、入力レベルが2
20〜240のときの最適ベクトル調整データは、その
領域の上半分に歪検出ループのベクトル調整器2に与え
るデータ、下半分に歪除去ループのベクトル調整器7に
与えるデータが書き込まれる。工場出荷前に、図3に示
すような温度と入力レベルをパラメータとした通常の最
適化処理により得られた最適ベクトル調整データを不揮
発性メモリ25に書き込む。こうすることにより、装置
設置後の電源投入時に、その時の歪補償増幅装置内の
線部の温度レベルと入力信号レベルが検出され、その検
出された温度レベルと入力信号レベルに一番近いもし
くは等しいレベルに該当する前記記憶領域単位に記憶さ
れている最適ベクトル調整データを不揮発性メモリ25
から検索して出力することにより最適化を図るものであ
る。
【0013】図4は本発明の最適化動作を示すフローチ
ャートであり、31〜40はステップ番号を示す。電源
投入(Power Switch ON )すると、主増幅器3の近傍、
すなわち歪補償増幅装置内の無線部の温度レベルが温度
センサ22によって検出され(ステップ31)、入力信
号レベルが入力レベル検出器21によって検出される
(ステップ32)。検出されたデータは制御回路14
に入力されてディジタル変換され、各レベルに対応する
最適ベクトル調整データが検索によって(ステップ3
3)不揮発性メモリ25から読み出され、ベクトル調整
器2及び7に対してそれぞれ出力する(ステップ3
4)。
【0014】さらに、次のステップ35で、その時の歪
レベルが装置出力のスプリアスの許容レベルを超えてい
るか否かを判定する。超えている時(No)はステップ
36に進んで通常の歪補償最適化処理によって最適化を
行う。ステップ37で最適化処理が終了したと判定され
たとき次のステップに移行する。すなわち、装置運用
時、最適化終了毎にその時の歪補償増幅装置内の無線部
の温度レベル,入力信号レベルを検出し(ステップ3
8,39)、その検出された温度レベル,入力信号レベ
ルに対応する不揮発性メモリ25の該当記憶領域に新し
いデータ上書きする(ステップ40)。このようにす
れば、例えば、装置の特性が経年変化によって変化して
も、それに対応する歪補償最適値が得られるため、長期
間にわたって優れた歪補償が行われる。
【0015】
【発明の効果】本発明を実施することにより、次の効果
がある。 (1)電源投入時および入力レベル急変時に急激な温度
変化があっても短時間で歪補償が行われる。 (2)電源投入時,入力レベル急変時の最適化処理が速
くなるため、歪がスプリアスとなることが軽減される。 (3)最適化処理が終了する毎に、その時の温度,入力
レベルの最適ベクトル調整データを不揮発性メモリに与
えてその内容を書き替えることにより装置の経年変化に
対応させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の歪補償回路例図である。
【図2】本発明の実施例を示す回路例図である。
【図3】本発明で設けた不揮発性メモリの記憶説明図で
ある。
【図4】本発明の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,4,9 方向性結合器 2,7 ベクトル調整器 3 主増幅器 5,6 遅延線 8 補助増幅器 10 増幅器 11 パイロット信号発生器 12 検波器 13 受信器 14 制御回路 15,16 A/D変換器 17,18 D/A変換器 21 入力レベル検出器 22 温度センサ 23,24 A/D変換器 25 不揮発性メモリ 31〜40 ステップ番号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣田 英治 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国 際電気株式会社内 (72)発明者 占部 健三 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国 際電気株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−286209(JP,A) 特開 平5−235671(JP,A) 特開 平4−275708(JP,A) 特開 平5−243880(JP,A) 特開 平5−121958(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 1/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 力信号を主増幅器で増幅した信号と前
    記入力信号逆相信号とにより歪成分を検出して補助増
    幅器によってレベルを合わせた逆相信号と前記主増幅器
    で増幅した信号とにより前記歪成分を相殺するために、
    前記入力信号と該入力信号の逆相信号とのレベルと位相
    をベクトル調整器により調整する制御を制御回路により
    行うように構成された歪補償増幅装置において、 前記入力信号の入力レベルを検出する入力レベル検出器
    と、該歪補償増幅装置内の無線部の温度レベルを検出す
    る温度センサとを備え、 前記制御回路は、該歪補償増幅装置内の無線部の温度変
    入力レベル変化を想定して前記温度レベルと前記
    力レベルをパラメータとした最適化処理により得られる
    クトル調整データを対応する記憶領域に予め記憶させ
    た不揮発性メモリを備え、前記入力レベル検出器と前記
    温度センサから検出された前記入力レベルと前記温度レ
    ベルに対応するベクトル調整データを前記不揮発性メモ
    リの対応する記憶領域から読み出してベクトル調整器に
    与え、前記歪成分がスプリアスとなるレベルであれば前
    記最適化処理によって最適化を行って得られたベクトル
    調整データを、その時の前記温度レベルと前記入力レベ
    ルに該当する前記不揮発性メモリの記憶領域のベクトル
    調整データとして書き込むように構成されたことを特徴
    とする歪補償増幅装置。
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