JP3349971B2 - 赤外線受信装置 - Google Patents

赤外線受信装置

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JP3349971B2
JP3349971B2 JP35656698A JP35656698A JP3349971B2 JP 3349971 B2 JP3349971 B2 JP 3349971B2 JP 35656698 A JP35656698 A JP 35656698A JP 35656698 A JP35656698 A JP 35656698A JP 3349971 B2 JP3349971 B2 JP 3349971B2
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道雄 磯田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビ及びビデオテ
ープレコーダ等の遠隔操作のための赤外線通信等に使用
される赤外線受信装置に関し、特に、待機時の低消費電
力化を図った赤外線受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、テレビ及びビデオテープレコー
ダ等の機器の赤外線通信による遠隔操作は、特に特定の
周波数を持つ搬送波が断続することにより構成されるパ
ルス位置変調(以下、PPM(Pulse Position Modulat
ion)という。)信号が赤外線LEDを導通し、赤外線
を媒体とする赤外線変調波となって送信機から赤外線受
信装置に伝送されることにより行われている。
【0003】このような赤外線通信に使用される赤外線
受信装置は、一般的に電源端子から、常時、電源を供給
され、PPM信号を受信できる状態で動作しているが、
近時、携帯機器等に使用されるために赤外線受信装置の
電力を低減する必要があったり、地球環境を守るために
もあらゆる電化製品の低消費電力化が要求されている。
【0004】このような要請に応えるために、例えば、
特開平9−191569号公報に低電力化が可能な赤外
線通信による遠隔操作を利用したビデオカセットレコー
ダが開示されている。図5は特開平9−191569号
公報に記載された従来のビデオカセットレコーダを示す
ブロック図である。
【0005】この公報に記載された従来のビデオカセッ
トレコーダにおいては、プラグ31とメイン電源回路3
3との間にスイッチ32が設けられている。また、メイ
ン電源回路33には、スイッチ34を介してチューナ3
5、映像処理部36及び音声処理部37が接続されてい
る。更に、メイン電源回路33には、スイッチ38を介
してメカデッキ39及びマイクロコンピュータ(以下、
マイコンという。)40が接続されている。更にまた、
メイン電源回路33に順方向に接続されたダイオード4
1が設けられ、このダイオード41を介してバックアッ
プ素子42、マイコン43及びリモコン受光部(赤外線
受信装置)44がメイン電源回路33に接続されてい
る。マイコン43によりスイッチ32の動作が制御され
る。
【0006】このように構成された従来のビデオカセッ
トレコーダにおいては、通常の動作時にバックアップ素
子42が充電され、待機時にはリモコン受光部44が別
電源のバックアップ素子42により駆動し、一部機能が
停止しクロックが遅くサブクロックモードが繰り返され
る低消費動作モードにおいてマイコン43が動作する。
そして、赤外線信号が入力されない待機時において、メ
イン電源回路33とプラグ31との間のスイッチ32が
オフ状態とされる。即ち、リモコン受光部(赤外線受信
装置)44に必要とされる少なくとも1mA程度の回路
電流がバックアップ素子42から供給され、スイッチ3
2がオフ状態となる。このため、待機時にはメイン電源
回路33がオフ状態となるので、チューナ35等への電
力の供給が遮断されて、消費電力が低減されている。
【0007】また、低消費電力化を図ったリモートコン
トロール装置の受信装置が、例えば、特開昭57−10
3494号公報に開示されている。図6は特開昭57−
103494号公報に記載された従来の受信装置を示す
回路図である。
【0008】この公報に記載された従来のリモートコン
トロール装置の受信装置においては、ピンフォト(赤外
線受光)ダイオード51にトランジスタ52のベースが
接続されている。このトランジスタ52は、リモコン送
信信号があるときにオン状態となり、リモコン送信信号
がないときにオフ状態となる。また、トランジスタ52
のコレクタに負荷抵抗53が接続されている。更に、こ
の受信装置には単安定回路60が設けられており、この
単安定回路60には、電源スイッチとしてPNPトラン
ジスタ61が設けられている。単安定回路60に信号処
理回路54及び55がダイオードを介して接続されてい
る。そして、制御信号が出力される出力端子56、動作
時に常時電源が供給されるリモコン電源端子57及び電
気機器本体から電源が供給される本体電源端子58が設
けられており、本体電源端子58と信号処理回路54及
び55との間にはダイオード59が接続されている。
【0009】このように構成された従来の受信装置にお
いては、ピンフォトダイオード51で赤外線信号が受信
されると、トランジスタ52がオン状態となり、一定時
間状態を保持する単安定回路60が動作する。そして、
電源スイッチであるPNPトランジスタ61がオン状態
となり、信号処理回路54及び55が動作し、この信号
処理回路54及び55により処理された信号が出力端子
56から本体に出力される。
【0010】本体電源がオン状態となると、本体電源端
子58から本体電源がダイオード59に供給され、赤外
線信号の有無に拘わらず信号処理回路54及び55が動
作状態とされる。その後、本体電源をオフ状態とする赤
外線信号が受信され、本体電源がオフ状態とされて本体
電源端子58からの電源供給がなくなると受信装置はオ
フ状態となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−191569号公報に記載された従来の装置におい
ては、電子機器全体の消費電流については、ある程度低
減することが可能であるが、赤外線受信装置自体はそれ
までのものと同様であるので、その消費電流を低減する
ことができず、十分に消費電力を低減することは困難で
あるという問題点がある。また、待機時の電源を供給す
るためのバックアップ素子42のような専用の素子及び
バックアップ素子42とメイン電源回路33とを遮断す
るためのマイコン43が必要となるため、回路が複雑と
なると共に、装置の小型化が必要なビデオメラ等の携帯
機器には不向きである。
【0012】一方、特開昭57−103494号公報に
記載された従来の受信装置においては、本体電源がオフ
状態の待機時の電流を低減することは可能であるが、本
体電源がオン状態であって赤外線信号が送信されていな
い待機時の電流を低減することができない。このため、
送信器を使用せず本体電源を入れたままの状態における
待機時の回路電流は低減されず、待機時の消費電流低減
は十分ではないという問題点がある。また、本体電源か
ら電源を供給するための本体電源端子58が必要である
ため、装置を十分に小型化することができない。
【0013】更に、ピンフォトダイオード51で赤外線
信号を受信してからトランジスタ52がオン状態とな
り、その後に信号処理回路54及び55から信号が本体
に出力されているため、送信装置と受信装置との距離が
長い場合等の微小レベルの入力信号が入力された場合で
もトランジスタ52がオン状態となるように設定したと
きには、トランジスタ52のコレクタ電位にクランプが
かかり、信号レベルの大小に拘わらず抵抗53の電圧が
ほぼ一定となる。このため、蛍光灯等からの外来光の妨
害波により信号処理回路54及び55が誤動作する虞が
ある。
【0014】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、複雑な回路を付加したり大型化することな
く待機時の消費電流を低減することができる赤外線受信
装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る赤外線受信
装置は、赤外線を電気信号に変換する受光素子と、
光素子により変換された電気信号に関連付けてパルス波
を出力する信号処理回路と、信号処理回路の動作に使
用される電源が供給される電源端子と、電源端子と前
記信号処理回路との間に接続された電源スイッチと、前
記受光素子により変換された電気信号に基づいて赤外線
の受光を検知して前記電源スイッチをオンし該電源ス
イッチのオンにより前記信号処理回路の動作開始を制御
する第1の電源切替回路と、前記信号処理回路の動作開
始後、赤外線の受光による前記パルス波の出力期間中は
前記電源スイッチのオン状態を維持し、前記信号処理回
路の出力に基づいて赤外線の受光終了を検出後、前記電
源スイッチをオフ状態とすることにより前記信号処理回
路を非動作状態とする制御を行う第2の電源切替回路
と、を有することを特徴とする。
【0016】本発明においては、赤外線の有無に応じて
第1及び第2の電源切替回路が電源スイッチのオン/オ
フを制御するので、本発明に係る赤外線受信装置が接続
された電子機器が動作していても、受光素子が赤外線を
受光しなければ、信号処理回路はオフ状態となってい
る。このため、待機時の消費電力が低減される。また、
新たな端子及びマイコン等は不要であるので、複雑な回
路の付加及び大型化の必要はない。
【0017】前記第1の電源切替回路は、前記受光素子
が赤外線を受光したときにオン状態となるスイッチ及び
このスイッチと前記電源スイッチとの間に接続され所定
の時定数を有する第1の積分回路を有し、前記第2の電
切替回路は、前記信号処理回路と前記電源スイッチと
の間に接続され所定の時定数を有する第2の積分回路を
有することができる。
【0018】また、前記電源スイッチは電界効果トラン
ジスタであり、この電界効果トランジスタのゲートが前
第1及び第2の電源切替回路に接続され、ソースが前
記電源端子に接続され、ドレインが前記信号処理回路に
接続されていてもよい。
【0019】更に、前記第1の電源切替回路は、前記
スイッチと前記第1の積分回路との間に接続されたカ
レントミラー回路を有することができる。
【0020】更にまた、前記信号処理回路は、前記受光
素子により変換された電気信号の中から所定の信号のみ
を出力するフィルタを有し、前記第2の電源切替回路
は、前記フィルタと前記第2の積分回路との間に接続さ
れたダイオードを有していてもよい。
【0021】また、前記信号処理回路は、前記受光素子
により変換された電気信号の中から所定の信号のみを出
力するフィルタと、このフィルタから出力された信号の
ロウレベル及びハイレベルを検出し波形を整形して出力
する検波波形整形回路と、を有し、前記第2の電源切替
回路は、前記検波波形整形回路にゲートが接続され前記
第2の積分回路にドレインが接続された電界効果トラン
ジスタを有していてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る赤外
線受信装置について、添付の図面を参照して具体的に説
明する。図1は本発明の第1の実施例に係る赤外線受信
装置を示す回路図である。
【0023】第1の実施例には、送信機から送信された
赤外線信号(PPM信号)を受光し電気信号に変換する
ピンフォトダイオード1及び入力された信号に関連付け
てパルス波を出力する信号処理回路28が設けられてい
る。また、赤外線信号を検出する第1の電源切替回路
(電源制御回路)27が設けられている。更に、希望す
る赤外線信号を受信したことを検出して前記電源スイッ
チを制御する第2の電源切替回路(電源制御回路)26
が設けられている。そして、第1及び第2の電源切替回
路と信号処理回路28との間に電源スイッチであるPチ
ャネルMOSトランジスタ(以下、PchMOSTrと
いう。)20が接続されている。PchMOSTr20
は、最初は第1の電源切替回路27によりオン状態とな
り、その後第2の電源切替回路26によりオン状態を保
持される。第1及び第2の電源切替回路27及び26は
赤外線信号が無入力のときは動作せず、電源スイッチで
あるPchMOSTr20はオフ状態となっており、信
号処理回路28は動作しない。赤外線信号が入力される
と、第1の電源切替回路27が動作し、一定時間だけ電
源スイッチのPchMOSTr20がオン状態となり、
信号処理回路28が動作する。これに伴い、第2の電源
切替回路26が動作し始め、電源スイッチであるPch
MOSTr20が一定時間オン状態を保持される。従っ
て、待機時の電源電流がゼロに近く低減される。
【0024】信号処理回路28は従来使用されているも
のと同様の構成を有している。即ち、信号処理回路28
には、定電圧回路2この定電圧回路2にベースが接続
されたNPNトランジスタ3及びこのNPNトランジス
タ3のエミッタに接続された定電流源4から構成される
バイアス回路が設けられている。そして、このバイアス
回路に抵抗5、アンプ6、バンド・パス・フィルタ(以
下、BPFという。)7及び検波・波形整形回路8が接
続されている。本実施例の赤外線受信装置の出力端子9
は検波・波形整形回路8に接続されている。
【0025】また、第1の電源切替回路27には、ピン
フォトダイオード1に接続されスイッチとして機能する
NチャネルMOSトランジスタ(以下、NchMOST
rという。)13が設けられている。更に、このNch
MOSTr13のゲートをバイアスするPchMOST
r12の抵抗が設けられている。NchMOSTr13
のスイッチを介してピンフォトダイオード1に接続され
たPchMOSTr14及び15からなるカレントミラ
ー回路が設けられている。このカレントミラーの出力に
は、コンデンサ16、抵抗17及びNchMOSTr1
9のゲートが接続されている。抵抗17及びコンデンサ
16から第1の積分回路が構成されている。NchMO
STr19のドレインには、抵抗として動作するPch
MOSTr18のドレイン及び電源スイッチとしてのP
chMOSTr20のゲートが接続されている。なお、
第1の電源切替回路27には、電源端子10が接続され
ている。
【0026】また、第2の電源切替回路26には、信号
処理回路28内のBPF7の第2の出力に接続されたダ
イオード25が設けられている。ダイオード25には、
抵抗23及びコンデンサ24が接続されており、抵抗2
3及びコンデンサ24から第2の積分回路(ローパスフ
ィルタ)が構成されている。更に、第1の電源切替回路
27内のNchMOSTr13のゲートにドレインが接
続されたNchMOSTr21及び電源スイッチである
PchMOSTr20のゲートにドレインが接続された
NchMOSTr22が設けられている。なお、第2の
電源切替回路26には、接地端子11が接続されてい
る。
【0027】次に、上述のように構成された第1の実施
例に係る赤外線受信装置の動作について説明する。図2
は本発明の第1の実施例に係る赤外線受信装置の動作を
示す図であって、(a)は入力されるPPM信号を示す
タイミングチャート、(b)は第1の積分回路の充電電
位を示すタイミングチャート、(c)は第2の積分回路
の充電電位を示すタイミングチャート、(d)は信号処
理回路28の動作を示すタイミングチャートである。
【0028】送信機からのPPM信号が赤外線受信装置
により受信されていない時、つまり、時刻T1以前にお
いては、ピンフォトダイオード1から電流が流れず、電
源スイッチであるPchMOSTr20はオフ状態とな
っている。このとき、第1及び第2の電源切替回路27
及び26は回路電流が流れていない待機状態となってお
り、信号処理回路28はオフ状態となっている。
【0029】その後、特定の周波数を持つ搬送波が断続
することにより構成されるPPM信号が赤外線LEDを
導通し、赤外線を媒体とする赤外線変調波となって送信
機から本実施例の赤外線受信装置に伝送されると、ピン
フォトダイオード1がそのPPM信号を検出して電流を
出力する。そして、NchMOSTr13のスイッチが
オン状態となり、ピンフォトダイオード1から出力され
た電流はPchMOSTr14及び15から構成される
カレントミラー回路で増幅され、抵抗17及びコンデン
サ16から構成される第1の積分回路に入力される。そ
して、図2(b)に示すように、この第1の積分回路が
充電され始める。
【0030】その後、時刻T2で第1の積分回路の充電
電圧が規定電位に達すると、NchMOSTr13がオ
ン状態となり、電源スイッチであるPchMOSTr2
0もオン状態となる。このため、図2(d)に示すよう
に、信号処理回路28がオン状態となる。なお、充電さ
れ始めてから時刻T2までの時間が第1の積分回路の時
定数となっている。
【0031】ここで、信号処理回路28の動作について
説明する。図3(a)は本発明の第1の実施例に係る赤
外線受信装置に入力されるPPM信号を示すタイミング
チャート、(b)は同じく赤外線受信装置から出力され
るパルス信号を示すタイミングチャートである。
【0032】電源スイッチであるPchMOSTr20
がオン状態となると、ピンフォトダイオード1からPP
M信号に比例した電流が抵抗5に流れ、PPM信号は抵
抗5で電圧に変換される。次いで、この信号電圧はアン
プ6により増幅され、PPM変調信号の搬送波に同調し
た不要な信号及びノイズがBPF7により除去される。
その後、図3(a)及び(b)に示すように、検波・波
形整形回路8によりPPM信号の断続に応じてロウレベ
ル/ハイレベルが検出され、検波・波形整形回路8内の
ヒステリシスコンパレータにより波形整形が行われる。
そして、PPM信号の搬送波の断続に応じたパルス波が
出力端子9から出力される。また、BPF7からは、コ
ンデンサ24及び抵抗23から構成される第2の積分回
路にもフィルタリングされたPPM信号が出力される。
【0033】第2の電源切替回路26内の積分回路の充
電電位には、図2(c)に示すように、数発の搬送波の
パルスでしきい値Vth1まで到達する時定数が設定さ
おり、時刻T2で充電され始め、時刻T3で充電電
位が規定電圧Vth1に達すると、NchMOSTr2
1及び22がオン状態となる。このため、NchMOS
Tr13がオフ状態となっても電源スイッチのPchM
OSTr20はオン状態のままとなる。また、NchM
OSTr13のゲートレベルが接地レベルまで低下され
てオフ状態となる。この結果、図2(b)に示すよう
に、NchMOSTr19のゲート電位は時刻T3から
低下し始める。しかし、NchMOSTr22のゲート
電位は、図2(c)に示すように、通常の送信機から送
られてくるPPM信号の搬送波の有無により構成される
全てのデータに対してもしきい値電圧Vth1を下回ら
ないように設定された抵抗23及びコンデンサ24の時
定数となっている。通常、赤外線信号は所定の時間に区
画された区間内で命令を表しており、この命令が必ず何
度も繰り返されるので、一発目が受信されない場合であ
っても問題とはならない。
【0034】その後、赤外線信号がピンフォトダイオー
ド1に受信されなくなると、図2(c)に示すように、
NchMOSTr22の電位が低下し始め、その電位が
時刻T4でしきい値Vth1を下回る。この結果、Nc
hMOSTr22がオフ状態となり、電源スイッチのP
chMOSTr20もオフ状態となるので、図2(d)
に示すように、信号処理回路28はオフ状態となり、本
実施例の赤外線受信装置は待機状態となる。
【0035】このように、本実施例によれば、赤外線信
号の有無を検出して電源スイッチであるPchMOST
r20のオン/オフが制御されているので、赤外線信号
が受信されていないときには、電源スイッチがオフ状態
となっており、信号処理回路28の回路電流はゼロで、
かつ、第1及び第2の電源切替回路27及び26にもほ
とんど電流が流れていない。従って、本実施例における
待機時の回路電流は、ピンフォトダイオードの無信号時
に流れる数百nA程度の電流だけに低減される。
【0036】また、本実施例においては、PPM変調信
号の搬送波に同調したBPF7により希望の赤外線信号
の有無が検出されるため、検出専用の判別回路のロジッ
ク回路が不要となるので、回路構成が簡略化される。
【0037】更に、希望の赤外線信号の有無が第2の電
源切替回路26により検出されるので、待機時の電流を
低減するために端子をいたずらに増加させる必要はな
く、必要な端子は、従来と同様に電源端子、出力端子及
び接地端子の3端子のみである。従って、小型化が可能
である。
【0038】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。第2の実施例においては、信号処理回路から第2
の電源切替回路への入力のための構成が第1の実施例と
相違している。図4は本発明の第2の実施例に係る赤外
線受信装置を示す回路図である。なお、図4に示す第2
の実施例において、図1に示す第1の実施例と同一の構
成要素には、同一の符号を付してその詳細な説明は省略
する。
【0039】本実施例においては、第2の電源切替回路
26a内にダイオード25が設けられておらず、その替
わりとしてドレインが抵抗23、コンデンサ24及びN
chMOSTr22のゲートに接続されソースが定電圧
回路2等に接続されたPchMOSTr29が設けられ
ている。PchMOSTr29のゲートは出力端子9に
接続され、即ち、第2の電源切替回路26aの入力が出
力端子9に接続されている。
【0040】このように構成された第2の実施例におい
ては、第1の同様の動作が行われるので、待機電流の低
減、回路構成の簡素化及び装置の小型化が可能である。
【0041】なお、前述の第1及び第2の実施例におけ
るゲートとドレインとが相互に接続されたMOSFET
の替わりに抵抗が設けられていてもよい。また、積分回
路については、単純な抵抗とコンデンサではなく演算増
幅器を利用した積分回路が設けられていてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
赤外線の有無に応じて電源スイッチのオン/オフを制御
する第1及び第2の電源切替回路を設けているので、本
発明に係る赤外線受信装置が接続された電子機器が動作
していても、受光素子が赤外線を受光しなければ、信号
処理回路はオフ状態となっているため、待機時の消費電
力を低減することができる。また、新たな端子及びマイ
コン等は不要であるので、複雑な回路の付加及び大型化
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る赤外線受信装置を
示す回路図である。
【図2】(a)乃至(d)は本発明の第1の実施例に係
る赤外線受信装置の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図3】(a)は本発明の第1の実施例に係る赤外線受
信装置に入力されるPPM信号を示すタイミングチャー
ト、(b)は同じく赤外線受信装置から出力されるパル
ス信号を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の第2の実施例に係る赤外線受信装置を
示す回路図である。
【図5】特開平9−191569号公報に記載された従
来のビデオカセットレコーダを示すブロック図である。
【図6】特開昭57−103494号公報に記載された
従来の受信装置を示す回路図である。
【符号の説明】
1;ピンフォトダイオード 7;バンド・パス・フィルタ 8;検波・波形整形回路 9、56;出力端子 10;電源端子 11;接地端子 26、27;電源切替回路 28、54、55;信号処理回路 57;リモコン電源端子 58;本体電源端子 60;単安定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04B 10/26 10/28 H04N 5/00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00 - 9/16 H04N 5/00 H04B 9/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線を電気信号に変換する受光素子
    と、受光素子により変換された電気信号に関連付けて
    パルス波を出力する信号処理回路と、信号処理回路の
    動作に使用される電源が供給される電源端子と、電源
    端子と前記信号処理回路との間に接続された電源スイッ
    チと、前記受光素子により変換された電気信号に基づい
    赤外線の受光を検知して前記電源スイッチをオンし
    該電源スイッチのオンにより前記信号処理回路の動作開
    始を制御する第1の電源切替回路と、前記信号処理回路
    の動作開始後、赤外線の受光による前記パルス波の出力
    期間中は前記電源スイッチのオン状態を維持し、前記信
    号処理回路の出力に基づいて赤外線の受光終了を検出
    後、前記電源スイッチをオフ状態とすることにより前記
    信号処理回路を非動作状態とする制御を行う第2の電源
    切替回路と、を有することを特徴とする赤外線受信装
    置。
  2. 【請求項2】 前記赤外線の受光終了を検出するための
    前記信号処理回路の出力が、前記パルス波であることを
    特徴とする請求項1に記載の赤外線受信装置。
  3. 【請求項3】 前記赤外線の受光終了を検出するための
    前記信号処理回路の出力が、前記受光素子により変換さ
    れた電気信号の中から所定の信号のみを出力するフィル
    タを通過後の信号であることを特徴とする請求項1に記
    載の赤外線受信装置。
  4. 【請求項4】 前記電源スイッチは電界効果トランジス
    タであり、この電界効果トランジスタのゲートが前記第
    1及び第2の電源切替回路に接続され、ソースが前記電
    源端子に接続され、ドレインが前記信号処理回路に接続
    されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    1項に記載の赤外線受信装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の電源切替回路は、前記受光素
    子が赤外線を受光したときにオン状態となるスイッチ及
    びこのスイッチと前記電源スイッチとの間に接続され所
    定の時定数を有する第1の積分回路を有し、前記第2の
    電源切替回路は、前記信号処理回路と前記電源スイッチ
    との間に接続され所定の時定数を有する第2の積分回路
    を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1
    項に記載の赤外線受信装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の積分回路の充電電圧が第1の
    所定電圧以上となったときに前記電源スイッチをオンし
    て前記信号処理回路の動作開始させ、その後、前記第2
    の積分回路の充電電圧が第2の所定電圧以上である期間
    のみ前記電源スイッチのオン状態を維持することを特徴
    とする請求項5に記載の赤外線受信装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の電源切替回路は、前記電源
    イッチと前記第1の積分回路との間に接続されたカレン
    トミラー回路を有することを特徴とする請求項又は
    に記載の赤外線受信装置。
  8. 【請求項8】 前記信号処理回路は、前記受光素子によ
    り変換された電気信号の中から所定の信号のみを出力す
    るフィルタを有し、前記第2の電源切替回路は、前記フ
    ィルタと前記第2の積分回路との間に接続されたダイオ
    ードを有することを特徴とする請求項乃至のいずれ
    か1項に記載の赤外線受信装置。
  9. 【請求項9】 前記信号処理回路は、前記受光素子によ
    り変換された電気信号の中から所定の信号のみを出力す
    るフィルタと、このフィルタから出力された信号のロウ
    レベル及びハイレベルを検出し波形を整形して出力する
    検波波形整形回路と、を有し、前記第2の電源切替回路
    は、前記検波波形整形回路にゲートが接続され前記第2
    の積分回路にドレインが接続された電界効果トランジス
    タを有することを特徴とする請求項乃至のいずれか
    1項に記載の赤外線受信装置。
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