JP3349881B2 - 赤外線火災監視装置 - Google Patents
赤外線火災監視装置Info
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Description
に関し、特に赤外線カメラからの動画像信号を画像処理
して火災判定を行う赤外線火災監視装置に関するもので
ある。
や外部に大規模な閉鎖空間(アトリウム等)が多く形成
されるようになって来ている。
が発生した場合においては、遠隔から広範囲における炎
の熱を感知できるものとして赤外線カメラが多く用いら
れているが、夜間等の無人空間においてこの赤外線カメ
ラからの動画像信号をコンピュータ処理することにより
火災を自動的に判定する装置が必要になっている。
例を示したもので、赤外線カメラ1(これは複数台で構
成され得る)が画像処理装置IPに接続されており、こ
の画像処理装置は更にホストコンピュータ13に接続さ
れて制御を受けるようになっている。そして、画像処理
装置IPの処理結果はモニタ14に表示される。
線カメラ1からの動画像信号をA/D変換器2でディジ
タル信号に変換した後、マスク生成部(MK0)3に送
る。
監視領域以外の背景画面を削除するための閾値レベル毎
のマスクデータがホストコンピュータ13のマップ情報
に基づいて設定されている。
た火災監視領域だけの映像信号はイメージメモリ(IM
0)4に送られ、このイメージメモリ4では差分処理さ
れて映像上濃度の変化がある画素だけが抽出される。す
なわち、予めイメージメモリ4に赤外線カメラ1の基準
画像を格納しておき、演算機能により基準画像との差分
が大きい異常部分を抽出するという差分処理が行われ
る。
(LF0)5とデータ変換部(DC0)6とに送られ、
論理フィルタ5においては画像のノイズ除去が行われ、
データ変換部6においてはマスク生成部3からのマスク
データと論理フィルタ5からのノイズが除去されたデー
タとを利用して不要データを“0”にする処理が行わ
れ、ラベリング部(LD0)7に送られる。
画素毎にラベリングを行うため、入力された映像の画素
の固まりを区別し順次濃度レベルを変えて画素の固まり
を濃度で区別できるように処理する。
像データは濃度ヒストグラム部(HS0)8に送られ、
ラベリングされた画素の固まりの素数、すなわち各ラベ
ルの面積を算出する。
イメージメモリ(IM1)9に送られてラベル画像デー
タとして保存される。
画像データは投影部(PJ0)10に送られて各画素の
固まりの画像上の位置をXY座標で算出することにより
異常部の投影値を算出して火災位置に変換する。
変換部6からの火災画像データをイメージメモリ(IM
2)12に格納しており、このイメージメモリ12の濃
度データから火災温度に変換することにより、火災温度
の判定、火災の大きさ、火災の位置を判定する。
トコンピュータ13に設定してある火災判定基準に合致
している場合に火災警報を発生させ、D/A変換器12
を経由してモニタ14に火災位置を表示させる。
像処理装置IP及びホストコンピュータ13による火災
検知処理を図5に示したフローチャートにより再度説明
する。
ク生成部3においては火災監視処理の必要な範囲以外の
映像部分を予め削除するための背景マスク閾値が設定さ
れる(図5のステップS20)。
A/D変換器2において映像濃度から温度値へ換算した
後、マスク生成部3を経由して必要な映像部分のみを取
り出してイメージメモリ4に送ることにより、このイメ
ージメモリ4において差分処理が施され、火災レベルの
検出が行われる(同ステップS2)。
換部6を経由しラベリング部7でラベリングを行った
後、濃度ヒストグラム部8において異常部分の濃度ヒス
トグラムを求めることにより画面内の画素の固まり、す
なわち火災面積(画素数)を検出し(同ステップS
3)、投影部10において異常部の投影値(XY座標)
を算出することにより火災位置を決定する(同ステップ
S4)。
生じるのを避けるため複数フレームの映像データを確認
して上記のデータに変化の無いことを確認し(同ステッ
プS5)、火災温度及び火災面積(画素数)が各閾値を
越えていれば火災と判定し(同ステップS6)、その画
像上の重心位置からホストコンピュータ13のマップ情
報と比較して火災位置の対象領域を決定し(同ステップ
S7)、火災情報をモニタ14に送出する(同ステップ
S8)。
災ではないと判定されたときにはホストコンピュータ1
3は火災情報ファイルとしてのイメージメモリ11に単
なる映像データとして格納しておく(同ステップS
9)。
においては、映像の一画面全部を一括して処理するた
め、画素の固まりが複数個出現した場合、処理できる個
数に限りがあるため一番画素数の大きい固まりを火災点
として処理を行っており、このため、複数の火災には対
応できないことになる。
野図により説明すると、図示のように赤外線カメラ1の
撮像視野は広範囲に火災が検知可能であるが、その撮像
視野A内には太陽光SLの反射等の火災と誤るような誤
検知源があり誤警報の可能性が増大してしまう。
処理を行うと、図示のように火点FP1,FP2のよう
に複数の火点が存在する場合でほぼ同時に発生する場合
には一つの火点についての火災検知しかできない。
の火災検知のためのパラメータも一括でしか設定でき
ず、赤外線カメラからの距離の違いによる画面上の大き
さの違いや誤検知が多発すると考えられる領域毎に検知
感度の調整を行うことができないという問題があった。
号を画像処理装置に入力して画像処理を行い、該画像処
理装置がホストコンピュータのマップ情報に基づいて火
災面積、火災温度、及び画面上の位置から火災の判定を
行って火災警報を送出する赤外線火災監視装置におい
て、複数の火点が存在した場合でも誤りなく火災検知が
できるようにすることを目的とする。
め、本発明に係る赤外線火災監視装置は、該画像処理装
置が該マップ情報に基づいて該赤外線カメラ視野の画像
処理領域をメモリ上に複数個設定し、各画像処理領域毎
に該画像処理を行うことにより同一視野にある複数の火
点に対して火災検知を行う。
置装置はホストコンピュータのマップ情報を元に各赤外
線カメラの領域をマスクデータとして最初からメモリ上
に予め画像処理領域(火災検知対象領域)を複数個に分
けて設定しておく。
毎に従来と同様の画像処理を繰り返して行い領域毎に火
災判定結果を得る。
各画像処理領域毎に個々に設定可能にし、例えば該赤外
線カメラから遠距離の該画像処理領域には小さく、該赤
外線カメラに近い該画像処理領域では比例して大きく取
るように設定している。
を設け、該画像処理装置が、該モニタに該火災検知結果
と該可視カメラからの可視画像とを表示させることによ
り、オペレータが火災の確認を行うことが可能となる。
視装置の実施例を示したもので、この実施例において
は、図4に示した従来例において、マスク生成部3とイ
メージメモリ4との間に別のマスク生成部(MK1)を
設けた点が異なっている。なお、20は可視カメラであ
り、この可視カメラ20はモニタ14に接続されてい
る。
ては、1画面内に設定した複数のマスクを順次1つづつ
移動設定して処理を繰り返し実行することで火災検知を
行うようにしたものである。
火災検知アルゴリズムを示すフローチャートにおいて
も、図5に示した従来例のフローチャートに加えて処理
の最初に画像濃度検出を行うステップS11が設けられ
ており、このステップS11の後に画像処理領域の設定
を行うステップS1を設け、そして処理の最後に最大区
画数(領域数)分だけ処理を実行したか否かを判定する
ステップS12が設けられている点が異なっている。
ージメモリ4の画像データに基づき予め1画面内に画像
濃度が有るか否かの検出を行って、画像濃度が無いとき
には以下のステップはスキップし、無駄な処理を行わな
いようにしている。
が行われるとステップS1において1画面内に複数の画
像処理領域を設定するようにしている。
テップS9を最大区画数(最大火災検知対象領域)だけ
実行する(同ステップS12)ことにより複数の領域に
渡って火災検知を実行した点が異なっている。
メラ画面内に複数の火点が存在した場合について考えて
みる。
つに分割した場合を考えると、まず監視領域MA1の範
囲のみを開けたマスクを設定し、他の領域をマスクする
(図2のステップS1)。
理する(同ステップS2〜S9)。この場合、画素数の
一番大きいものを代表の火点とし、火災温度、火災面
積、及び火災位置の情報から火災が発生しているか否か
を判定する(同ステップS6)。
A2〜MA8まで順次判定し、それぞれの領域の代表点
を火点として行く。
1,FP2、監視領域MA2に火点FP6、監視領域M
A3に火点FP3、監視領域MA4に火点FP7,FP
8、監視領域MA5に火点FP4、監視領域MA6に火
点FP9、監視領域MA7に火点FP5、そして、監視
領域MA8に火点FP10、がそれぞれ火災検知されて
いる。
か否かを判定し(同ステップS12)、終了したと判定
したときには、火災と判定された領域のデータを火災警
報として送出する(同ステップS8)。
領域MA1における火点FP2と監視領域MA4に於け
る火点FP8の火災データは例えば上述した太陽光の反
射に基づくものであるため、火災面積(又は火災温度)
が閾値より小さく、従って処理の対象から除外されるこ
とになる。
行するため、火点が幾つ発生しても監視領域毎に火災警
報を発生させることができ、この監視領域の設定を防災
上消化できる範囲に設定すれば監視視野全体に対して複
数の火災が同時に発生しても対応可能となる。
火災監視装置によれば、赤外線カメラ視野の画像処理領
域を複数設定し、各画像処理領域毎に画像処理を行うこ
とにより同一視野にある複数の火点に対して火災検知を
行うとともに火災面積の閾値を各画像処理領域毎に個々
に設定可能にしたので、従来から基本的な火災検知のア
ルゴリズムを活用して複数の火災(同時発生的な火災を
含む)の検知が可能で火災監視装置としての安全性向上
に寄与することになる。
火点全てについて一度処理をしなければならず、例えば
火点×256レベルが全処理時間であったのに対し、本
発明では、分割した画像処理領域数×1処理時間(1火
点)について求められる処理時間が全処理時間となるた
め時間的な削減が得られる効果がある。
検知源を全て削除することができ、火災監視装置の信頼
性向上に寄与することとなる。
災面積を監視領域毎に可変設定することにより、赤外線
カメラから遠距離の監視領域には火災面積を小さく、赤
外線カメラに近い監視領域では比例して大きく取ること
が可能となり、火災面積以下の誤検知源(例えば太陽光
の反射等)を軽減できるという利点がある。
したブロック図である。
の実施例の火災検知アルゴリズムを示したフローチャー
ト図である。
領域と火災検知の説明図である。
ロック図である。
示したフローチャート図である。
撮像視野を示した図である。
Claims (2)
- 【請求項1】赤外線カメラの動画像信号を画像処理装置
に入力して画像処理を行い、該画像処理装置がホストコ
ンピュータのマップ情報に基づいて火災面積、火災温
度、及び画面上の位置から火災の判定を行って火災警報
を送出する赤外線火災監視装置において、 該画像処理装置が、該マップ情報に基づいて該赤外線カ
メラ視野の画像処理領域をメモリ上に複数個設定し、各
画像処理領域毎に該画像処理を行うことにより同一視野
にある複数の火点に対して火災検知を行うとともに、該
火災面積の閾値を各画像処理領域毎に個々に設定可能に
したことを特徴とする赤外線火災監視装置。 - 【請求項2】請求項1において、 可視カメラ及びモニタを設け、該画像処理装置が、該モ
ニタに該火災検知結果と該可視カメラからの可視画像と
を表示させることを特徴とした赤外線火災監視装置。
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-
1996
- 1996-02-28 JP JP04141196A patent/JP3349881B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
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加藤久和 宮村孝志 伊藤勲 佐藤一男 他,ごみ集積ピット火災監視システム,Avio技報 1993 Vol.14 No.1,日本,日本アビオニクス株式会社 技術編集委員会,1993年3月31日,1993 Vol.14 No.1,P48〜P53 |
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