JP3349415B2 - めっき処理装置 - Google Patents

めっき処理装置

Info

Publication number
JP3349415B2
JP3349415B2 JP32234797A JP32234797A JP3349415B2 JP 3349415 B2 JP3349415 B2 JP 3349415B2 JP 32234797 A JP32234797 A JP 32234797A JP 32234797 A JP32234797 A JP 32234797A JP 3349415 B2 JP3349415 B2 JP 3349415B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
solution tank
jig
copper
ball holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32234797A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11140697A (ja
Inventor
光二 中島
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ユニシアジェックス filed Critical 株式会社ユニシアジェックス
Priority to JP32234797A priority Critical patent/JP3349415B2/ja
Publication of JPH11140697A publication Critical patent/JPH11140697A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3349415B2 publication Critical patent/JP3349415B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroplating And Plating Baths Therefor (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプリント配
線基板に銅めっき等を施すのに用いて好適なめっき処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリント配線基板を製造する場
合には、配線用の基板の全面に銅めっきを施し、電気回
路のパターンに応じて不要な部分の銅めっきを取除くこ
とにより、所望の回路パターンを有するプリント配線基
板を得ることができる。
【0003】そこで、基板に銅めっきを施すためのめっ
き処理装置について図5ないし図7に従って説明する。
【0004】1はめっき処理装置の外殻をなす溶液槽
で、該溶液槽1は、基板の搬送方向(図5中の矢示方
向)に長尺な直方体状に形成され、図中上側が作業者か
らみた奥位置、下側が手前位置となっている。また、溶
液槽1内にはめっき溶液として硫酸溶液が貯えられてい
る。さらに、溶液槽1の上面側には、長方形状の開口2
が複数箇所に設けられ、該開口2の上方には、後述する
各ボール保持筒4を覆うように吸気用のダクト3,3,
…が設けられている。
【0005】4A,4B,…4Hは溶液槽1内の中央に
位置して手前側から奥側に亘って列設された左,右に8
本ずつのボール保持筒(全体として、ボール保持筒4と
いう)で、各ボール保持筒4は支持梁5によって支持さ
れている。また、各ボール保持筒4は、図7に示すよう
に耐酸性の金網等からなり、上,下方向に伸長する有底
の円筒状に形成され、その上部側は硫酸溶液の液面から
突出している。さらに、各ボール保持筒4内には、銅ボ
ール6の溶解時に発生するスラッジを捕えるためのフィ
ルタが設けられている。そして、各ボール保持筒4は内
部に銅ボール6を保持し、該銅ボール6を硫酸溶液中に
さらすものである。
【0006】6,6,…はめっき層となる銅材料によっ
て球体状に形成された金属ボールとしての銅ボールで、
該各銅ボール6は、ボール保持筒4内に投入されること
により、硫酸溶液中に溶け出して徐々に小さくなる。
【0007】そして、このように構成されためっき処理
装置では、溶液槽1中を搬送装置(図示せず)によって
基板を搬送することにより、硫酸溶液中に溶け出した銅
を基板の表面にめっき処理する。このときに、硫酸溶液
中の銅の濃度は、各ボール保持筒4内に投入される銅ボ
ール6の数によって調整されている。
【0008】そこで、ボール保持筒4に銅ボール6を投
入するときの作業について説明する。まず、ボール保持
筒4のうち、溶液槽1の手前側に位置して作業者の手が
届く範囲のボール保持筒4E,4F,4G,4Hには、
作業者が銅ボール6をつかんで直接的に投入する。
【0009】次に、溶液槽1の奥側に位置し、作業者の
手が届かない場所にあるボール保持筒4A,4B,4
C,4Dに銅ボール6を投入する場合には、投入治具7
を用いて投入する。
【0010】ここで、投入治具7は、塩化ビニール等の
管材からなり、奥位置のボール保持筒4Aまで届くよう
に長尺に形成された直線管部7Aと、該直線管部7Aの
先端側に設けられた屈曲管部7Bとによって構成されて
いる。
【0011】そして、奥側にあるボール保持筒4A,4
B,4C,4Dに銅ボール6を投入する場合には、ダク
ト3を上側にずらすか、取外した後に、直線管部7Aを
手で持ち、この状態で屈曲管部7Bの出口を例えばボー
ル保持筒4Aに合わせる。次に、直線管部7Aの入口側
から銅ボール6を送り込むことにより、銅ボール6は、
直線管部7Aを通って屈曲管部7Bからボール保持筒4
A内に投入される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるものでは、投入治具7の直線管部7Aが長
尺で重いために、屈曲管部7Bの出口をボール保持筒4
に位置決めするのが難しいという問題がある。また、銅
ボール6の投入時には、ダクト3を上側にずらすか、取
外さなくてはならず、段取り作業に手間を要してしま
う。
【0013】しかも、屈曲管部7Bの出口をボール保持
筒4に固定することができないから、直線管部7A内を
転がる銅ボール6が屈曲管部7Bの内面に衝突したとき
の衝撃により、ボール保持筒4から屈曲管部7Bがずれ
てしまう。このため、銅ボール6が硫酸溶液中に落下す
ることがあり、この場合には、銅ボール6がフィルタを
通さずに直接溶解するから、溶解時に発生するスラッジ
によって、表面がザラついたザラめっきが生じ、仕上り
状態が悪くなるという問題がある。
【0014】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、奥位置にあるボール保
持筒に確実に金属ボールを投入することができ、めっき
仕上りを良好にすることができるようにしためっき処理
装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によるめっき処理
装置は、めっき溶液が貯えられる溶液槽と、該溶液槽内
に上,下方向に伸長して配設され、上部側が溶液の液面
から突出したボール保持筒と、めっき層となる金属材料
によって球体状に形成され、該ボール保持筒内に投入さ
れる金属ボールとから構成されている。
【0016】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記溶液槽上
には、前記ボール保持筒対応する位置に前記金属ボー
ルの受け口が形成された板状体からなるカバーを設け、
該カバー上には、前記受け口に向けて金属ボールを案内
するボール案内通路を備えた投入治具を設け、前記カバ
ーと投入治具との間には、前記カバーに対して投入治具
を前記溶液槽の奥位置と手前位置との間で移動可能に案
内するガイドレールを設ける構成としたことにある。
【0017】このように構成したことにより、ボール保
持筒に金属ボールを投入する場合には、投入治具のボー
ル案内通路に沿って金属ボールを転がすだけで、該金属
ボールをボール案内通路によって案内し、カバーの受け
口を介してボール保持筒内に確実に投入することができ
る。また、金属ボールがボール案内通路から外れること
があっても、この金属ボールをカバー上に落下させるこ
とができ、溶液中に落下するのを防止することができ
る。そして、前記カバーと投入治具との間には、前記カ
バーに対して投入治具を溶液槽の奥位置と手前位置との
間で移動可能に案内するガイドレールを設けているの
で、投入治具を手前位置に移動した状態で一のボール保
持筒内に金属ボールを投入でき、投入治具を奥位置に移
動した状態で他のボール保持筒内に金属ボールを投入す
ることができる。また、1本のボール案内通路によって
2箇所のボール保持筒に金属ボールを投入できるから、
投入治具の幅寸法を小さくすることができる。
【0018】請求項2の発明によると、カバーには、
入治具を溶液槽の奥位置に位置決めする第1のストッパ
と、前記投入治具を溶液槽の手前位置に位置決めする第
2のストッパとを設ける構成としている。
【0019】このように構成したことにより、投入治具
溶液槽の奥位置に移動した状態では、第1のストッパ
を用いて投入治具を奥位置に位置決めすることができ、
前記投入治具を溶液槽の手前位置に移動した状態では、
第2のストッパを用いて投入治具を手前位置に位置決め
することができる。
【0020】請求項3の発明は、ガイドレールに沿って
移動可能となった投入治具のボール案内通路には、溶液
槽の手前位置から奥位置に向けて徐々に下がるように傾
斜を設ける構成としている。これにより、手前側のボー
ル案内通路上に金属ボールを乗せるだけで、ボール案内
通路の傾斜を利用して金属ボールをボール保持筒に向け
て転がすことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
めっき処理装置を図1ないし図4に従って詳細に説明す
る。なお、本実施の形態では、前述した従来技術と同一
の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとする。
【0022】11,11は開口2の手前側と奥側とに亘
って設けられた一対の支持梁で、該各支持梁11は、後
述する落下防止カバー12を溶液槽1上に着脱可能に支
持するものである。
【0023】12は溶液槽1上に位置して各支持梁5に
着脱可能に支持されたカバーとしての落下防止カバー
で、該落下防止カバー12は、開口2を部分的に覆うよ
うに手前位置から奥位置に亘って奥行方向に伸長する長
方形状の板状体として形成され、ボール保持筒4に対応
する位置に、銅ボール6の受け口13A,13B,…1
3H(全体として、受け口13という)が形成されてい
る。
【0024】そして、落下防止カバー12は、後述する
投入治具17,18による銅ボール6の投入作業時に、
銅ボール6が投入治具17,18から外れた場合に、該
銅ボール6が溶液槽1内に落下するのを防止するもので
ある。
【0025】14,14,…は落下防止カバー12上に
設けられたガイドレールで、該各ガイドレール14は、
手前側の左,右位置、奥側の左,右位置の合計4箇所に
設けられている。また、各ガイドレール14は、細幅ガ
イド板14Aと広幅ガイド板14Bとから構成されてい
る。そして、各ガイドレール14は、投入治具17,1
8を奥行方向に移動可能に支持している。
【0026】15,15は落下防止カバー12の奥位置
に設けられた第1のストッパ、16,16は落下防止カ
バー12の手前位置に設けられた第2のストッパで、前
記第1のストッパ15は投入治具17,18を図1に示
す奥位置に位置決めし、第2のストッパ16は投入治具
17,18を手前位置に位置決めするものである。
【0027】17は落下防止カバー12上の左側に設け
られたボール保持筒4A,4B,4C,4D用の投入治
具、18は落下防止カバー12上の右側に設けられたボ
ール保持筒4A,4B,4C,4D用の投入治具で、前
記投入治具17は、図2に示す如く、後述するベース板
19、第1のボール案内通路20、第2のボール案内通
路21、摺動板22等によって構成されている。なお、
投入治具18については、前記投入治具17と対称形状
をなしているのみで、同一の構成を有しているため、そ
の説明を省略するものとする。
【0028】19は短冊状の長板として形成されたベー
ス板で、該ベース板19には、内側に位置する長辺部に
位置し、受け口13に対応して1個の扇状の切欠19A
と4個の半円弧状の切欠19Bとが形成されている。
【0029】20はベース板19上に設けられた第1の
ボール案内通路で、該第1のボール案内通路20は、ベ
ース板19の外側寄りを長手方向に平行に伸長し、先端
側が切欠19Aに向けて内側に屈曲した一対の縦板20
A,20Bによって構成されている。
【0030】また、21は前記第1のボール案内通路2
0に沿って設けられた第2のボール案内通路で、該第2
のボール案内通路21は、前述した縦板20Bの一部を
共用した状態で平行に伸長し、先端側が切欠19Aの隣
りの切欠19Bに向けて内側に屈曲した一対の縦板21
A,21Bによって構成されている。
【0031】ここで、第1のボール案内通路20、第2
のボール案内通路21は、図3に示す如く、手前位置か
ら奥位置に向けて徐々に下がるような傾斜を有し、例え
ば、その傾斜角度αは約1〜4度程度の角度に設定され
ている。
【0032】22はベース板19の下面側に固着された
摺動板で、該摺動板22は、図4に示す如く、ガイドレ
ール14の各ガイド板14A,14B間に摺動可能に嵌
合し、これにより、ガイドレール14に沿って投入治具
17を奥行方向に移動可能としている。
【0033】そして、投入治具17は、奥位置に位置決
めされた状態では、第1のボール案内通路20をボール
保持筒4Aに向けて配置し、第2のボール案内通路21
をボール保持筒4Bに向けて配置する。一方、投入治具
17は、手前位置に位置決めされた状態では、第1のボ
ール案内通路20をボール保持筒4Cに向けて配置し、
第2のボール案内通路21をボール保持筒4Dに向けて
配置する。
【0034】本実施の形態によるめっき処理装置は上述
の如き構成を有するもので、その基本的動作について
は、従来技術によるものと格別差異はない。そこで、本
実施の形態の特徴部分である投入治具17,18を用い
た銅ボール6の投入動作について説明する。
【0035】まず、ボール保持筒4A内に銅ボール6を
投入する場合には、投入治具17を奥側に移動し、第1
のストッパ15によって奥位置に位置決めする。この状
態で、第1のボール案内通路20に銅ボール6を乗せ
る。これにより、銅ボール6は第1のボール案内通路2
0上を転がり、該第1のボール案内通路20から受け口
13Aを介してボール保持筒4A内に投入される。
【0036】また、ボール保持筒4Bに銅ボール6を投
入する場合には、上述した状態で第2のボール案内通路
21に沿って銅ボール6を転がすことにより、ボール保
持筒4Bに銅ボール6を投入することができる。
【0037】また、ボール保持筒4C内に銅ボール6を
投入する場合には、投入治具17を手前側に移動し、第
2のストッパ16によって奥位置に位置決めする。これ
により、第1のボール案内通路20に沿って銅ボール6
を転がすことにより、該銅ボール6をボール保持筒4C
内に投入できる。
【0038】さらに、ボール保持筒4Dに銅ボール6を
投入する場合には、上述した状態で第2のボール案内通
路21に沿って銅ボール6を転がすことにより、ボール
保持筒4Dに銅ボール6を投入することができる。
【0039】このように、投入治具17を奥位置または
手前位置に位置決めした状態で第1のボール案内通路2
0または第2のボール案内通路21に沿って銅ボール6
を転がすことにより、作業者の手が届かないボール保持
筒4A,4B,4C,4Dに銅ボール6を容易、かつ確
実に投入することができる。
【0040】一方、投入治具18によるボール保持筒4
A,4B,4C,4Dへの銅ボール6の投入動作につい
ては、前述した投入治具17による銅ボール6の投入動
作と変わるところがないため、その動作の説明を省略す
る。
【0041】かくして、本実施の形態によれば、投入治
具17,18を用いることにより、作業者の手が届かな
い、ボール保持筒4A,4B,4C,4Dに銅ボール6
を容易、かつ確実に投入することができる。しかも、銅
ボール6がボール案内通路20,21から外れることが
あっても、該銅ボール6が硫酸溶液中に落下するのを落
下防止カバー12によって防止することができる。
【0042】従って、銅ボール6を各ボール保持筒4内
に確実に投入することができるから、銅ボール6の溶解
時に発生するスラッジをボール保持筒4内のフィルタに
よって捕えることができる。これによりめっきの仕上り
を良好にして、めっき処理装置に対する信頼性を向上す
ることができる。また、従来技術の投入治具7のように
作業者が手で支える必要もなく、また、位置決め作業も
不要になるから、銅ボール6の投入作業を容易にでき、
作業時間を短縮することができる。
【0043】また、ガイドレール14を設けることによ
り落下防止カバー12に対し投入治具17,18を移動
可能としているから、それぞれ2本のボール案内通路2
0,21によって4箇所、合計8箇所のボール保持筒4
に銅ボール6を投入することができる。
【0044】これにより、投入治具17,18を小型、
軽量化することができ、溶液槽1のメンテナンス時、清
掃時等に落下防止カバー12、投入治具17,18を溶
液槽1から容易に着脱すことができる。しかも、投入
治具17,18の幅寸法を小さくすることができるか
ら、銅ボール6の投入時に従来技術のようにダクト3を
上側にずらしたり、取外したり必要がなくなり、段
取り作業を容易にして作業性を向上することができる。
【0045】さらに、ボール案内通路20,21に手前
位置から奥位置に向けて徐々に下がるような傾斜角度α
を設けているから、この傾斜を利用して銅ボール6を自
重によって転がすことができ、投入作業を容易にするこ
とができる。
【0046】なお、実施の形態では、投入治具17,1
8に2本のボール案内通路20,21を設けた場合を例
に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、投入治具
17,18に1本、または3本以上のボール案内通路を
設ける構成としてもよい。
【0047】また、実施の形態では、ボール保持筒4を
奥行方向に8個列設し、これを2列設けた場合を例示し
たが、これに替えて、例えば、ボール保持筒4を1列で
7個以下、または8個以上としてもよく、また、1列、
または3列以上設ける構成としてもよい。
【0048】また、実施の形態では、第1のボール案内
通路20を縦板20A,20Bによって構成し、第2の
ボール案内通路21を縦板20B,21A,21Bによ
って構成した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこ
れに限らず、例えば、投入治具17,18を単一のブロ
ック体として構成し、このブロック体に断面円弧状、V
字状等の凹溝をなしたボール案内通路を形成するように
してもよい。
【0049】さらに、実施の形態では、プリント配線基
板を製造するために基板に対してめっき処理を施す場合
を例示したが、本発明はこれに限らず、金属材料から形
成された母体にめっき処理を施すものにも適用すること
ができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、ボール保持筒に金属ボールを投入する場合に、
入治具のボール案内通路に沿って金属ボールを転がすだ
けで、この金属ボールをボール案内通路によって案内で
き、カバーの受け口を介してボール保持筒内に確実に投
入することができる。そして、投入治具を手前位置に移
動した状態では一のボール保持筒内に金属ボールを投入
することができ、投入治具を奥位置に移動した状態では
他のボール保持筒内に金属ボールを投入することができ
る。これにより、1本のボール案内通路によって2箇所
のボール保持筒に金属ボールを投入でき、投入治具を小
型、軽量化することができる。また、投入治具の幅寸法
も小さくすることができるから、金属ボールの投入時
に、従来技術のようにダクトを上側にずらしたり、取外
したりする必要がなくなり、段取り作業を容易にして作
業性を向上することができる。また、金属ボールがボー
ル案内通路から外れることがあっても、カバーによって
金属ボールが溶液中に落下するのを防止することができ
る。従って、金属ボールをボール保持筒内に確実に投入
することができるから、例えば、ボール保持筒内に設け
られるフィルタによって金属ボールの溶解時に発生する
スラッジを捕えることができる。これにより、めっきの
仕上りを良好にすることができる。また、金属ボールの
投入作業を容易にでき、作業時間を短縮することができ
る。
【0051】請求項2の発明によれば、カバーに第1の
ストッパと第2のストッパとを設ける構成としているの
で、投入治具を溶液槽の奥位置に移動した状態では、第
1のストッパを用いて投入治具を奥位置に位置決めする
ことができ、前記投入治具を溶液槽の手前位置に移動し
た状態では、第2のストッパを用いて投入治具を手前位
置に位置決めすることができる。
【0052】請求項3の発明によれば、ガイドレールに
沿って移動可能となった投入治具のボール案内通路に
は、溶液槽の手前位置から奥位置に向けて徐々に下がる
ように傾斜を設けているから、手前側のボール案内通路
上に金属ボールを乗せるだけで、ボール案内通路の傾斜
を利用して金属ボールをボール保持筒に向けて転がすこ
とができ、金属ボールの投入作業を容易にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるめっき処理装置の一
部を拡大して示す平面図である。
【図2】図1中の投入治具を拡大して示す平面図であ
る。
【図3】図2に示す投入治具を矢示 III−III 方向から
みた側面図である。
【図4】投入治具を図2中の矢示IV−IV方向からみた断
面図である。
【図5】従来技術によるめっき処理装置を示す平面図で
ある。
【図6】めっき処理装置の一部を拡大して示す平面図で
ある。
【図7】投入治具を用いてボール保持筒に銅ボールを投
入している状態を示す図6中の矢示 VII−VII 方向から
みた断面図である。
【符号の説明】
1 溶液槽 4A,4B,…4H ボール保持筒 6 銅ボール(金属ボール) 12 落下防止カバー(カバー) 13A,13B,…13H 受け口 14 ガイドレール 17,18 投入治具 20 第1のボール案内通路 21 第2のボール案内通路 α 傾斜角度

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 めっき溶液が貯えられる溶液槽と、該溶
    液槽内に上,下方向に伸長して配設され、上部側が溶液
    の液面から突出したボール保持筒と、めっき層となる金
    属材料によって球体状に形成され、該ボール保持筒内に
    投入される金属ボールとからなるめっき処理装置におい
    て、 前記溶液槽上には、前記ボール保持筒対応する位置に
    前記金属ボールの受け口が形成された板状体からなるカ
    バーを設け カバー上には、前記受け口に向けて金属ボールを案内
    するボール案内通路を備えた投入治具を設け 前記カバーと投入治具との間には、前記カバーに対して
    投入治具を前記溶液槽の奥位置と手前位置との間で移動
    可能に案内するガイドレールを設け る構成としたことを
    特徴とするめっき処理装置。
  2. 【請求項2】 前記カバーには、前記投入治具を溶液槽
    の奥位置に位置決めする第1のストッパと、前記投入治
    具を溶液槽の手前位置に位置決めする第2のストッパと
    を設けてなる請求項1に記載のめっき処理装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイドレールに沿って移動可能とな
    った前記投入治具のボール案内通路には、前記溶液槽の
    手前位置から奥位置に向けて徐々に下がるよう傾斜を
    設けてなる請求項1または2に記載のめっき処理装置。
JP32234797A 1997-11-08 1997-11-08 めっき処理装置 Expired - Fee Related JP3349415B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32234797A JP3349415B2 (ja) 1997-11-08 1997-11-08 めっき処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32234797A JP3349415B2 (ja) 1997-11-08 1997-11-08 めっき処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11140697A JPH11140697A (ja) 1999-05-25
JP3349415B2 true JP3349415B2 (ja) 2002-11-25

Family

ID=18142635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32234797A Expired - Fee Related JP3349415B2 (ja) 1997-11-08 1997-11-08 めっき処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3349415B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108505104A (zh) * 2018-06-19 2018-09-07 陈焕宗 一种磷铜球添加装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102965715B (zh) * 2011-09-01 2015-05-13 竞铭机械(深圳)有限公司 气动式铜球添加装置
CN102703958B (zh) * 2012-06-18 2015-07-22 苏州翔邦达机电有限公司 一种自动添加球系统及其轨道机构
CN104562156B (zh) * 2015-01-16 2017-07-11 广州尚诚知识产权运营有限公司 基于plc的电镀铜球自动化加料生产线及加料方法
JP7019483B2 (ja) * 2018-03-29 2022-02-15 日本製鉄株式会社 金属片供給装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108505104A (zh) * 2018-06-19 2018-09-07 陈焕宗 一种磷铜球添加装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11140697A (ja) 1999-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5976341A (en) Process and apparatus for electrolytic deposition of metal layers
JP3349415B2 (ja) めっき処理装置
DE19910391A1 (de) Drying system and method
DE19654172A1 (de) Verfahren und Vorrichtung zum Montieren von Bauteilen
ATE453876T1 (de) Verfahren und vorrichtung zur übergabe von kassetten für druckplatten
KR100822937B1 (ko) 액처리장치
DE19957614A1 (de) Verfahren zum Handhaben eines IC-Bausteins
KR101247934B1 (ko) 검체 처리 장치 및 검체 처리 방법
US20220209484A1 (en) Part gripping tool
JPH09181483A (ja) Icデバイスの移載装置
JPH09505639A (ja) プリント基板を処理するための装置
DE60309420T2 (de) Vorrichtung zum Ausrichten und Verteilen von Lötmittelsäulen in einer Matrix
JP6737527B2 (ja) 表面処理装置
GB2069905A (en) Method of soldering connection pins on carrier strips to printed circuit boards and a dip soldering bath for performing this method
US6276598B1 (en) Method and apparatus for ball placement
KR100732263B1 (ko) 기판 형태의 작업물, 특히 인쇄 회로 기판을 전해처리하기위한 장치
CA1235955A (en) Automatic soldering apparatus
KR20030018075A (ko) 부품 장착 장치를 작동시키기 위한 방법, 상기 방법을실시하기 위한 부품 장착 장치 및 상기 부품 장착 장치를위한 이송 장치
JP3705058B2 (ja) 分注方法
US20090095326A1 (en) Apparatus and method for treating substrate
JPS6347794B2 (ja)
JPH02187261A (ja) 半田槽
KR102627485B1 (ko) 티타늄블럭을 이용한 셀렉티브 솔더링방법
JPH07102398A (ja) 電解メッキ装置
JPS6036219A (ja) 部品自動供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070913

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080913

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees