JP3348451B2 - 送信方法、送信装置、ビタビ復号方法およびビタビ復号装置 - Google Patents

送信方法、送信装置、ビタビ復号方法およびビタビ復号装置

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JP3348451B2
JP3348451B2 JP01741193A JP1741193A JP3348451B2 JP 3348451 B2 JP3348451 B2 JP 3348451B2 JP 01741193 A JP01741193 A JP 01741193A JP 1741193 A JP1741193 A JP 1741193A JP 3348451 B2 JP3348451 B2 JP 3348451B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトレリス符号化変調方式
によるデータ通信の伝送効率の向上を可能とする通信方
法およびその方式に関する。
【0002】
【従来の技術】電力制限の厳しい通信路での通信システ
ムにおいては、一般的に誤り訂正符号を使用して符号化
利得を得ることにより電力の低減が図られる。このよう
な通信システムにおいては、送信機側で畳み込み符号化
を行い受信機側でビタビ復号を行う事が一般的である
が、特に変調方式と符号化方式を融合したトレリス符号
化変調方式が注目されている。
【0003】このトレリス符号化変調方式は入力デ−タ
を畳み込み符号化すると共に、この畳み込み符号をユ−
クリッド距離が最大になるように変調信号点に割り当て
る方式であり、受信機側ではビタビアルゴリズムを用い
て復号してゆく。具体的なトレリス符号化変調方式とし
て、例えば符号化8PSK方式、符号化16QAM方
式、符号化32QAM方式、および符号化64QAM方
式等がある。
【0004】トレリス符号化変調によりデータの伝送を
行う従来の送信機9および従来の受信機7の構成につい
て、符号化16QAM方式によるデータの伝送を例に説
明する。 図12は、トレリス符号化変調方式でデータ
の送信を行う一般的な従来の送信機9の構成を示す図で
ある。図13は、トレリス符号化変調方式で符号化され
たデータの受信を行う従来の受信機7の構成を示す図で
ある。図14は、従来の受信機7の従来のビタビ復号回
路8の構成を示す図である。
【0005】図12において、畳み込み符号器91は、
外部から設定された符号化方式に対応したレートで伝送
の対象となるデータ入力について並列畳み込み符号化を
行い、信号割当回路92に入力する。
【0006】信号割当回路92は、畳み込み符号器91
の並列畳み込み符号出力について信号割当を行い、I信
号およびQ信号としてQAM変調回路93に入力する。
局部発振回路94は、搬送波信号を生成し、ハイブリッ
ド回路95およびミキサ96aに入力する。ハイブリッ
ド回路95は、局部発振回路94で発生された搬送波信
号の位相を90°遅らせ、ミキサ96bに入力する。
【0007】ミキサ96a、96bがそれぞれI信号と
搬送波信号の乗算、および、Q信号とハイブリッド回路
95で90°遅延移相された搬送波信号の乗算を行う。
加算回路97は、ミキサ96a、96bの出力信号を加
算してBPF98に入力する。BPF98は、加算回路
97の出力信号の所定の周波数成分をフィルタリングし
て変調出力信号とする。
【0008】以下、図13を参照して受信機7の構成を
説明する。受信機7は、QAM復調回路70とビタビ復
調回路80から構成されている。
【0009】QAM復調回路70において、搬送波再生
回路75は、A/D変換回路73a、73bの出力信号
に基づいて搬送波信号の再生を行い、ミキサ71aおよ
びハイブリッド回路74に入力する。ハイブリッド回路
74は、搬送波再生回路75で再生された搬送波信号を
90°移相してミキサ71bに入力する。
【0010】ミキサ71aは搬送波再生回路75で再生
された搬送波信号と送信機9の被変調出力信号の乗算を
行ってLPF72aに入力し、ミキサ71bはハイブリ
ッド回路74で90°移相された再生搬送波信号と送信
機9の被変調出力信号の乗算を行って基底帯域に変換
し、LPF72bに入力する。
【0011】LPF72a、72bは、それぞれミキサ
71a、71bの出力信号の所定の高域遮断周波数以下
の周波数成分をフィルタリングし、A/D変換回路73
a、73bに入力する。A/D変換回路73a、73b
は、それぞれLPF72a、72bの出力信号をアナロ
グ/ディジタル(A/D)変換して、ディジタル形式の
I信号、Q信号としてビタビ復調回路80に入力する。
【0012】以下、図14を参照してビタビ復調回路8
0の構成を説明する。ブランチメトリック発生回路81
は、QAM復調回路70から入力されるI信号およびQ
信号に基づいてそのユークリッド距離の2乗(ブランチ
メトリック)を算出する。
【0013】ACS回路83は、入力されたブランチメ
トリックに基づいて最尤パス計算を行い、最も尤度の高
いブランチを算出してパスメモリ84を制御し、このブ
ランチメトリックに既に記憶されているステートメトリ
ックを加算してこの加算値から前記ステートメトリック
の最小値を減算して正規化した値を新たなステートメト
リックとして記憶させる。
【0014】パスメモリ84は、ACS回路83からの
制御に基づいて選択されたパスを記憶する。P/S変換
回路85は、パスメモリ84の出力であるパラレル形式
の最尤パスをパラレル/シリアル変換して直列データの
形式で出力する。
【0015】以下、従来の従来の送信機9および従来の
受信機7の動作を説明する。従来の送信機9は、例えば
符号化8PSK方式に対応したレートでデータ入力につ
いて畳み込み符号器91で畳み込み符号化を行い、この
畳み込み符号化されたデータについて信号割当回路92
でその信号間の最小ユークリッド距離が最大になるよう
に設定された符号化方式に対応した信号割当を行い、I
信号およびQ信号としてQAM変調回路93に入力す
る。
【0016】さらに、QAM変調回路93は信号割当回
路92から入力されるI信号およびQ信号を変調して受
信機7に送出する。QAM変調回路93において、局部
発振回路94は、搬送波信号を生成する。この搬送波信
号はそのままミキサ96aおよびハイブリッド回路95
に入力される。
【0017】ハイブリッド回路95に入力された搬送波
信号は90°移相され、ミキサ96bに入力される。ミ
キサ96a、96bは、それぞれ位相の異なる搬送波信
号と信号割当回路92から出力されるI信号およびQ信
号を乗算する。この2つの乗算結果は加算回路99で加
算され、BPF98でのフィルタリングにより帯域制限
され、受信機7に送出される。
【0018】従来の送信機9からの信号を受けた受信機
7は、ミキサ71a、71bにより、搬送波再生回路7
1で再生された搬送波信号、およびこの搬送波信号をハ
イブリッド回路74で90°移相した信号とそれぞれ乗
算する。この乗算結果はそれぞれLPF72a、72b
によりフィルタリングされ、さらに、A/D変換回路7
3a、73bによりA/D変換される。このA/D変換
回路73a、73bの出力信号はそれぞれI信号、およ
びQ信号としてビタビ復調回路80に入力される。
【0019】ブランチメトリック発生回路81は、QA
M復調回路70から入力されるI信号(cos軸信号)
およびQ信号(sin軸信号)に基づいてブランチメト
リックを算出する。ACS回路83は、ブランチメトリ
ック発生回路81が算出したブランチメトリックに基づ
いて最尤ブランチを算出し、パスメモリ84を制御して
選択されたパスを所定段数分記憶させる。パスメモリ8
4の出力データはパラレル形式であるため、P/S変換
回路85によりシリアル形式の信号に変換され、復号デ
ータとして出力される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたトレリス符
号化変調方式によりデータ通信を行う装置においては、
一般的に受信機における受信信号レベルが高いときには
伝送誤りは発生しにくく、逆に受信信号レベルが低い
きには伝送誤りが発生しやすい。
【0021】このことから受信機における受信信号レベ
ルが大きい場合、送信機の送信出力信号レベルを下げて
送信エネルギ−の低減を図ることが可能である。また、
送信信号レベルをそのままにして、より高効率の多値変
調方式を用いることは伝送効率を向上させる上で有効で
ある。よって、データ伝送誤り率が充分に低い場合は、
送信出力の低減、およびより多値の符号化変調方式によ
り伝送を行うことが好適である。
【0022】しかし、送信機〜受信機間で発生するデー
タ伝送誤りは、受信信号レベルと密接な関係にあるもの
の、例えば伝送路上で外部から混入する雑音等の影響も
大きく、受信信号レベルのみではデータ伝送誤り率の適
切な評価ができないという問題点があった。
【0023】従って、従来は伝送路のデータ伝送誤り率
に対応して送信レベルの制御、あるいは符号化方式の変
更を適応的に行うことは難しく、実際的には行われてい
ないのが現状であり、伝送路の状態に対応した効率の良
い伝送が常に行われているとは限らないという問題点が
あった。
【0024】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてな
されたものであり、伝送路の状態、すなわちデータ伝送
誤り率の適切な評価が可能であり、よって伝送路のデー
タ伝送誤り率に対応して送信レベルの制御、あるいは符
号化方式の変更を適応的に行うことができ、さらに伝送
路の状態に対応した効率の良い伝送を常に行うことが可
能な通信方法およびその方式を提供することを目的とす
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点によ
れば、トレリス符号化により符号化された受信信号につ
いて、仮定された符号化変調方法に基づいて所定の回数
の最小のステートメトリックの累加算値を算出し、前記
最小のステートメトリックの累加算値が所定の規準値以
上である場合、再生された搬送波信号と入力される前記
受信信号の位相関係を変更し、前記仮定された符号化変
調方法に対応する前記位相関係の全てにおいて前記最小
のステートメトリックの累加算値が前記規準値以下にな
らない場合、前記仮定された符号化変調方法を変更し、
前記受信信号のデータの復号を行うビタビ復号方法が提
供される。
【0026】好ましくは、前記最小のステートメトリッ
クの累加算値が前記所定の規準値以下になるまで前記位
相関係の変更、および、前記仮定された符号化変調方法
の変更を行う。
【0027】また好ましくは、前記規準値は前記仮定さ
れた符号化変調方法ごとに設定されることを特徴とす
る。
【0028】本発明の第2の観点によれば、上記ビタビ
復号方法における前記最小のステートメトリックの累加
算値に基づき評価される伝送路上のデータ伝送誤り率の
情報を受信し、前記データ伝送誤り率の情報に基づき符
号化信号の送信電力の設定を行う送信方法が提供され
る。
【0029】本発明の第3の観点によれば、再生搬送波
信号と受信信号の位相関係を変更する位相補正手段と、
仮定された符号化変調方式に基づいて前記受信信号の最
小のステートメトリックの累加算値を算出する最小ステ
ートメトリック累加算値算出手段とを有し、前記最小の
ステ−トメトリックの累加算値が所定の規準値よりも大
きい場合には前記位相補正手段を制御して前記位相関係
を変更し、前記仮定された符号化変調方法に対応する前
記位相関係の全てにおいて前記最小のステートメトリッ
クの累加算値が前記規準値以下にならない場合、前記仮
定された符号化変調方法を変更する、ビタビ復号装置が
提供される。
【0030】好ましくは、前記位相補正手段は、前記最
小のステートメトリックの累加算値が前記所定の規準値
以下になるまで前記位相関係の変更、および、前記仮定
された符号化変調方法の変更を行うことを特徴とする。
【0031】また好ましくは、前記規準値は前記仮定さ
れた符号化変調方法ごとに設定されることを特徴とす
る。
【0032】本発明の第4の観点によれば、上記ビタビ
復号装置における前記最小のステートメトリックの累加
算値に基づき評価される伝送路上のデータ伝送誤り率の
情報を受信し、前記データ伝送誤り率の情報に基づき符
号化信号の送信電力の設定を行う、送信装置が提供され
る。
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【実施例】以下、本発明の通信方法およびその方式の第
一の実施例について説明する。図1は、第一の実施例に
おける本発明の通信方法およびその方式が適用される通
信システムの構成を示す図である。図2は、第一の実施
例における本発明の受信機3のビタビ復号回路41の構
成を示す図である。以下、図1および図2等を参照して
送信機1および受信機3の構成を説明する。
【0043】図1に示す通信システムは送信機1、受信
機3、および伝送路50、51から構成されている。送
信機1は、データ入力をトレリス符号化変調方式により
符号化し、伝送路50を介して受信機3に送出する。ま
た、受信機3から伝送路51を介して入力される制御情
報に基づいて送信出力レベルの変更を行う。送信機1
は、入力データについてトレリス符号方式により符号化
を行う符号化回路10と、符号化回路10の出力するI
信号(cos軸信号)およびQ信号(sin軸信号)に
より搬送波信号を直交変調し、伝送路50に送り出す直
交変調回路20とから構成されている。
【0044】図1において、畳み込み符号化回路11
は、送信機1の符号化方式、例えば符号化8PSKに対
応した並列畳み込み符号化を行う。信号割当回路12
は、畳み込み符号化回路11の並列符号化出力信号につ
いて信号割当を行い、互いに直交するI信号およびQ信
号として直交変調する直交変調回路20に入力する。こ
こで、畳み込み符号器11における畳み込み符号化を符
号化8PSKを例にして説明する。図3は、符号化8P
SKの信号間のユークリッド距離を示す図である。図3
に示すように、 ユークリッド距離Δ0 =Δ2 sin(π/8)≒0.3827Δ2 ユークリッド距離Δ1 =Δ2 /√2 ≒0.7071Δ2 ユークリッド距離Δ 3 =Δ2 cos(π/8)≒0.9839Δ2 という関係になる。
【0045】図4は、拘束長3、レジスタ数νが2の場
合の畳み込み符号器11のトレリス表現の例を示す図で
ある。この条件において畳み込み符号器11は、2ビッ
トの入力信号(x1 ,x0 )に対して3ビットの出力信
号(y2 ,y1 ,y0 )を出力する。この出力信号(y
2 ,y1 ,y0 )を図3の各信号S0 〜S7 に対応させ
る。
【0046】図4において、レジスタ状態(0,0,
0)から3番目のタイムスロットで再び(0,0,0)
に再合流するパス(0−0−0)、およびパス(6−7
−6)の2つのパスについて信号間距離を求める。ここ
で、パス(6−7−6)のユークリッド距離は、図4を
参照して、第一のブランチでは一方の信号点はS0 であ
り、他方の信号点はS6 であるからこのユークリッド距
離はΔ1 となる。
【0047】同様に第二のブランチのユークリッド距離
はΔ0 、第二のブランチのユークリッド距離はΔ1 とな
る。よって、パス(6−7−6)のユークリッド距離の
2乗は、 d0 2 =Δ2 (6−√2)/2 となる。
【0048】このパス(6−7−6)の他に、レジスタ
状態(0,0,0)から3タイムスロット後にレジスタ
状態(0,0,0)に至るパスはパス(0−0−0)、
パス(6−5−2)、パス(4−1−2)、およびパス
(4−3−6)があるが、これらのパスのユークリッド
距離の2乗はいずれもd0 2 より大きくなる。このよう
にして得られる最小ユークリッド距離の2乗の最小値が
最大になるように図3の各信号点に割り当てて符号化を
行う。
【0049】変調回路23は、符号化回路10から入力
されるI信号およびQ信号により搬送波信号を直交変調
し、出力増幅回路24に入力する。制御情報受信回路2
1は、受信機3から伝送路51を介して入力される制御
情報信号を受信し、出力レベル制御回路22に入力す
る。
【0050】出力レベル制御回路22は、制御情報受信
回路21からの制御情報に基づいて出力増幅回路24の
出力電力(レベル)を制御する。出力増幅回路24は、
出力レベル制御回路22の制御に従って出力レベルを設
定し、変調回路23から入力される変調出力信号を増幅
して伝送路50に送出する。
【0051】以下、受信機3の構成について説明する。
受信機3は、復調回路30およびビタビ復号回路40に
より構成され、送信機1からの受信信号をビタビ復号方
式により復号する。また、最小ステートメトリックの増
加量を監視することにより伝送路50上におけるデータ
誤り率を評価し、伝送路51を介してデータ誤り率の情
報を送信機1に伝える。
【0052】復調回路30は、送信機1からの受信信号
を直交検波し、I信号およびQ信号を復調する。ビタビ
復号器41は、復調回路30から入力されるI信号およ
びQ信号からビタビ復号方式によりデータを復号する。
このビタビ復号器41の構成は後述する。
【0053】受信状態監視回路42は、ビタビ復号器4
1で算出されるパスメトリックに基づいて伝送路50上
のデータ伝送誤り率を評価し、このデータ伝送誤り率の
情報を制御情報送信回路43に入力する。制御情報送信
回路43は、受信状態監視回路42から入力されるデー
タ伝送誤り率情報を伝送路51を介して送信機1に送出
する。
【0054】伝送路50は、送信機1においてトレリス
符号化変調方式により符号化された信号を伝送する。伝
送路51は、受信機3から送出される制御信号を送信機
1に伝送する。
【0055】以下、図2を参照してビタビ復号器41の
構成を説明する。ブランチメトリック発生回路411
は、入力されるI信号およびQ信号に基づいて、符号化
変調方式(本実施例では符号化8PSK)に対するユー
クリッド距離の2乗(ブランチメトリック)を算出す
る。
【0056】ACS回路412は、ブランチメトリック
発生回路411で算出されたブランチメトリックに基づ
いて最尤パス計算を行い、最も尤度の高いブランチを選
択してパスメモリ413を制御する。
【0057】パスメモリ413は、ACS回路412の
制御に従って選択されたパスを記憶する。P/S変換回
路414は、パスメモリ413の出力であるパラレル形
式の復号データをシリアル形式のデータに変換し、復号
データとして出力する。
【0058】以下、送信機1および受信機3の動作を説
明する。送信機1および受信機3で用いられるトレリス
符号化変調方式では、受信側で受信信号と各信号点との
ユ−クリッド距離の2乗(ブランチメトリック)を求
め、この値に基づいてビタビ復号回路を動作させる。よ
って、最も雑音電力の少ない系列を送信側のデ−タと判
断する。この系列(最尤パス)の値(パスメトリック)
に基づいて、その時点の伝送路上のデータ誤り率を適切
に評価可能である。
【0059】畳み込み符号化回路11は、データ入力に
対して符号化8PSKに対応した並列畳み込み符号化を
行い、符号化されたデータを信号割当回路12に入力す
る。信号割当回路12は、この符号化されたデータに信
号割り付けを行い、I信号およびQ信号として直交変調
回路20に入力する。直交変調回路20ではこのI信号
およびQ信号により搬送波信号を直交変調して伝送路5
0を介して受信機3に送出する。伝送路50上でこの信
号は雑音等の影響によりデータ伝送誤りを生じることに
なる。
【0060】復調回路30は、上記のように伝送路50
でデータ伝送誤りが生じた信号を受信して直交検波し、
I信号およびQ信号を復調する。ブランチメトリック発
生回路411は、この復調されたI信号およびQ信号に
ついて符号化8PSK方式に対応するユークリッド距離
の2乗(ブランチメトリック)を算出する。
【0061】ACS回路412は、このブランチメトリ
ックに基づいて最尤パス計算を行い、最も尤度の高いブ
ランチを選択してパスメモリ413を制御し、このブラ
ンチメトリックに既に記憶されているステートメトリッ
クの値を加算し、この加算値から前記ステートメトリッ
クの最小値を減算して正規化した値を新たなステートメ
トリックとする。
【0062】一方、ステートメトリックの最小値は受信
状態監視回路42にも入力される。受信状態監視回路4
2は、この正規化された最小ステートメトリックを所定
の回数累加算し、この累加算値を判断することにより伝
送路50上のデータ伝送誤り率を評価する。この正規化
された最小のステートメトリックの累加算値は、受信機
3において再生搬送波の位相ずれ等が発生せずに正常に
データの復号が行われている場合、伝送路50上のデー
タ誤り率に相関があり、データ誤り率が大きいほどこの
累加算値も増加する。
【0063】つまり、正規化された最小のステートメト
リックの上記累加算値が経時的に変化した場合、伝送路
50上のデータ伝送誤り率も経時的に変化していること
になる。よって、この正規化された最小のステートメト
リックの累加算値を監視することにより、伝送路50上
のデータ伝送誤り率の評価が可能となる。つまり、この
累加算値が増加した場合は伝送路50上で信号が受ける
雑音エネルギー量が増加し、また、この累加算値が減少
した場合は伝送路50上で信号が受ける雑音エネルギー
量が減少したと評価することが可能である。
【0064】受信状態監視回路42は、正規化された最
小のステートメトリックの累加算値に基づいてデータ伝
送誤り率の情報を生成し、この情報を制御情報送信回路
43および伝送路51を介して制御情報として送信機1
に伝送する。ここで、伝送路51上の制御情報は伝送路
50上の情報よりも量がごく少ないため、伝送路51の
データ伝送レートは伝送路50上のデータ伝送レートよ
りもごく低くすることが可能である。よって、伝送路5
0上の信号に比べて伝送路51上の制御情報のデータ伝
送誤り率は容易かつ充分に伝送誤り率を低く保たれるこ
とになる。
【0065】この制御情報は送信機1の制御情報受信回
路21により受信され、出力レベル制御回路22に入力
される。出力レベル制御回路22は、制御情報の示す伝
送路50上のデータ伝送誤り率に対応した送信出力を出
力するように出力増幅回路24を制御する。
【0066】この出力増幅回路24の出力電力の値の決
定は、例えばデータ伝送誤り率と出力信号の対応を示し
たROMテーブルによっても、データ伝送誤り率につい
ての適切な演算によってもよい。このような制御ル−プ
を送信機1と受信機3の間に設けることにより、必要以
上の送信電力を用いることなくエネルギ−効率の良い伝
送を行うことが可能である。
【0067】なお、送信機1と受信機3間の符号化デー
タの伝送と制御情報の伝送には必ずしも2本の伝送路を
用いる必要はなく、例えば符号化データに制御情報を多
重化して伝送し、制御情報の信頼性を高めるために送信
機1では所定の回数連続して同一の制御情報を受けた場
合にのみ送信出力の制御を行うように構成してもよい。
また、制御信号と符号化データの伝送方式は同一でなく
ともよく、例えば制御情報の伝送はFSK変調による伝
送であってもよい。
【0068】以下、フローチャートを参照して送信機1
および受信機3の動作を説明する。図5は、第一の実施
例における送信機1の処理を示すフローチャートであ
る。図5において、ステップ00(S00)において、
出力レベル制御回路22は送信信号の初期出力レベルを
出力増幅回路24に設定する。ステップ01(S01)
において、符号化回路10はデータ入力の符号化を行
い、直交変調回路20はこの符号化されたデータを初期
出力レベルで受信機3に出力する。
【0069】ステップ02(S02)において、出力レ
ベル制御回路22は制御情報受信回路21を介して送信
機1から制御情報を受信したか否かを判断する。受信し
た場合、S03の処理を行う。受信しない場合、S02
の処理を続ける。
【0070】図6は、第一の実施例における受信機3の
処理を示す図である。図6において、ステップ10(S
10)において、ブランチメトリック発生回路411は
受信信号についてユークリッド距離の2乗(ブランチメ
トリック)を計算する。ステップ11(S11)におい
て、ACS回路412においてブランチメトリックに基
づいて正規化された最小のステートメトリックであるパ
スメトリックを計算する。ステップ12(S12)にお
いて、受信状態監視回路42はACS回路412の計算
結果に基づいて正規化された最小のステートメトリック
であるパスメトリックを累加算する。
【0071】ステップ13(S13)において、受信状
態監視回路42は規定回数の累加算をしたか否かを判断
する。規定回数の累加算をした場合、S14の処理に進
む。規定回数の累加算をしなかった場合、S10の処理
に進む。
【0072】ステップ14(S14)において、累加算
値が一定規準値以下であるか否かを判断する。一定規準
値以下である場合、データの復号が正常に行われている
と判断し、累加算値をリセットし(S15)、この累加
算値について判断し(S18)、この累加算値に対応し
た制御信号を送信機1に送出する(S19)。一定規準
値以上である場合、データの復号が正常に行われていな
いと判断し、累加算値をリセットし(S16)、再生搬
送波信号の位相合わせ等のために受信信号の位相シフト
等を行う(S17)。
【0073】S14における判断は累加算値が所定の規
準値以上である場合、再生搬送波信号と送信機1の搬送
波信号の位相ずれ等が発生して正常にデータの復号が行
われていないと判断可能であるからである。この場合、
ビタビ復号器41には受信状態監視回路42の制御によ
る入力信号移相用の手段が前置される。ただし、この手
段は第一の実施例においては必須構成要件ではない。
【0074】以下、本発明の通信方法およびその方式の
第二の実施例を説明する。図7は、第二の実施例におけ
る本発明の通信方法およびその方式が適用される通信シ
ステムの構成を示す図である。
【0075】第二の実施例の送信機1は、出力電力を一
定とされその制御は行われず、伝送路50上のデータ伝
送誤り率に応じて符号化変調方式を変更することによ
り、その時点の伝送路50の状態において可能なデータ
伝送レートの内、最も速いデータ伝送レートでデータの
伝送を行うように構成されている。
【0076】図7において、符号化回路15は、複数の
異なった符号化変調方式、例えば符号化8PSK、符号
化16QAM、符号化32QAM、および符号化64Q
AM回路およびこれらの符号化回路に対応した信号割当
回路を含み、符号化制御回路16の制御に従った符号化
方式によりデータ入力を符号化し、さらに信号割当を行
ってI信号およびQ信号として変調回路23に入力す
る。なお、本実施例の送信機1および受信機3のサポー
トする符号化変調方式は上記の4種類に限らない、また
これらの内の任意の組み合わせのみをサポートするよう
に構成してもよい。
【0077】図8は、符号化回路15の構成を示す図で
ある。シフトレジスタ151およびレジスタ152は、
P/S変換回路を構成する。このシフトレジスタ151
とレジスタ152によりシリアル形式のデータ入力をパ
ラレル形式に変換する。
【0078】畳み込み符号化回路153は、受信状態監
視回路42の制御により、例えば符号化16QAMを行
う場合には符号化率3/4の符号化を行い、符号化64
QAMを行う場合は符号化率5/6の符号化を行う。R
OM159は、信号割当用のテーブルを記憶し、畳み込
み符号化回路153の出力情報、冗長ビット発生部(図
示せず)からの信号、および受信状態監視回路42から
の符号化方式を特定する信号がROM159に入力さ
れ、変調方式に従った信号割当が行われる。
【0079】つまり、例えば符号化16QAMの場合は
冗長ビットを含む4ビットの信号が割り当てられ、また
符号化64QAMの時は同様に冗長ビットを含む6ビッ
トの信号が割り当てられる。
【0080】復調回路30は、受信状態監視回路42の
制御に従って符号化8PSK、符号化16QAM、符号
化32QAM、および符号化64QAMに対応したデー
タの復調を行う。ビタビ復号器41は、受信状態監視回
路42の制御に従って入力されるI信号およびQ信号を
移相して再生搬送波信号との位相補償を行うとともに、
符号化8PSK、符号化16QAM、符号化32QA
M、および符号化64QAMに対応したデータの復号を
行う。
【0081】第二の実施例におけるビタビ復号器41
は、ブランチメトリック発生回路411に位相補正回路
415が前置され、受信状態監視回路42の制御により
90°単位(符号化16、符号化32、および符号化6
4QAMの場合)、または45°単位(符号化8PSK
の場合)の位相補正を行う。
【0082】受信状態監視回路42は、第一の実施例に
示したものと同様に伝送路50のデータ伝送誤り率の評
価を行い、データ伝送誤り率の情報を制御情報として制
御情報送信回路43および伝送路51を介して送信機1
に送る。図7に示す送信機1および受信機3のその他の
各部分は、図1および図2に示した送信機1および受信
機3の各部分と同じ符号を付した部分に同一である。
【0083】以下、第二の実施例の送信機1および受信
機3の動作を説明する。まず、送信機1の送信機15
は、予め初期条件として設定された、例えば符号化64
QAM方式によりデータの符号化を行い、この符号化さ
れたデータを直交変調回路20を介して送信機1に送出
する。
【0084】制御情報送信回路43は、予め初期条件と
して設定された符号化64QAM方式に対応したデータ
の復調および復号を行うように復調回路30およびビタ
ビ復号器41の設定を行い、受信機3は送信機1からの
信号の受信を行う。ブランチメトリック発生回路411
は、受信データについてブランチメトリックを算出す
る。
【0085】ACS回路412は、このブランチメトリ
ックに基づいて最尤パス計算を行い、最も尤度の高いブ
ランチを選択してパスメモリ413を制御する。一方、
受信状態監視回路42は、ACS回路412における正
規化された最小のステートメトリックを所定の回数累加
算し、この累加算値が所定の規準値以上である場合、受
信信号について正常にデータの復号が行われていないと
判断し、位相補正回路415を制御して再生搬送波信号
と入力されるI信号およびQ信号の位相補正を行う。
【0086】受信状態監視回路42は上記累加算値が一
定以下にならない場合、上記符号化16〜符号化64Q
AMの場合は90°単位に位相補正が行われるために一
つの符号化変調方式に対応して4回、また、符号化8P
SKの場合は45°単位に位相補正が行われるために一
つの符号化変調方式に対応して8回位相補正を行う。
【0087】さらに上記各符号化変調方式に対応した回
数位相補正を行っても上記累加算値が所定の規準値以下
にならない場合、次の符号化変調方式を仮定して復調回
路30およびビタビ復号器41の設定し、この符号化変
調方式に対応したデータの復号を行う。この位相補正お
よび符号化変調方式の仮定の変更は、上記累加算値が符
号化変調方式ごとに設定された規準値以下になるまで続
けられる。
【0088】また、受信状態監視回路42は上記累加算
値が規準値以下になった場合、この累加算値に基づいて
伝送路50のデータ伝送誤り率を評価して制御情報とし
て制御情報送信回路43および伝送路51を介して送信
機1に送出する。
【0089】制御情報受信回路21は、この制御信号を
受信して符号化回路15に入力する。符号化回路15
は、この制御信号のデータ伝送誤り率に基づいて伝送路
50の状態に対応した符号化変調方式を上記8PSK、
16QAM、32QAM、および64QAMから選択
し、符号化回路15を設定して選択した符号化変調方式
によって入力データの符号化を行い、受信機3に送出す
る。
【0090】つまり、伝送路50の状態が悪く、上記累
加算値が大きくなった場合、伝送レートが低く雑音等の
外乱に強い符号化変調方式を選択し、反対に伝送路50
の状態がよく、上記累加算値が小さくなった場合、伝送
レートが低く伝送効率のよい符号化変調方式を選択して
常に伝送路50の状態に対応して最適な符号化変調方式
を使用したデータ伝送を行う。
【0091】図9は、第二の実施例における送信機1の
処理を示すフロ−チャ−トである。図9において、ステ
ップ20(S20)において、符号化回路15は初期の
符号化方式を送信機15に設定する。ステップ21(S
21)において、送信機15はデータ入力について設定
された符号化方式で符号化を行う。
【0092】ステップ22(S22)において、符号化
回路15は、送信機1からの制御信号を受信したか否か
を判断する。受信した場合、符号化変調方式の変更を行
う。受信しなかった場合、S21の処理に進む。
【0093】図10は、第二の実施例における受信機3
の処理を示すフローチャートである。図10において、
ステップ30(S30)において、受信状態監視回路4
2は初期の符号化変調方式を仮定して、その符号化変調
方式に対応した設定を受信機3の各部分に行う。
【0094】ステップ31(S31)において、仮定し
た符号化変調方式と受信信号のユークリッド距離の2乗
を計算する。ステップ32(S32)において、ACS
回路412にて正規化された最小のステートメトリック
を算出する。
【0095】ステップ33(S33)において、受信状
態監視回路42はこのパスメトリックを累加算する。ス
テップ34(S34)において、受信状態監視回路42
は規定回数の累加算をしたか否かを判断する。規定回数
の累加算をした場合、S35の処理に進む。規定回数の
累加算をしなかった場合、S31の処理に進む。
【0096】ステップ35(S35)において、受信状
態監視回路42は累加算値が規準値以下か否かを判断す
る。規準値以下であった場合、S39の処理に進む。規
準値以下でなかった場合、累加算値をリセットし(S3
6)、累加算値を判断し、制御信号を送出する(S3
8)。
【0097】なお、受信機3で送信機1における符号化
変調方式をも判断して送信機1に制御信号として伝達す
るように構成してもよい。また、この場合送信機1に対
して指定した符号化変調方式の設定を受信機3の各部分
に行ってもよい。
【0098】ステップ39(S39)において、受信状
態監視回路42は累加算値をリセットする。ステップ4
0(S40)において、仮定した符号化変調方式の位相
状態を全てチェックしたか否かを判断する。全てチェッ
クした場合、次の符号化変調方式を仮定して、その設定
を受信機3の各部分に行う。すべてチェックしていない
場合、位相補正回路415に入力信号の位相シフトを行
わせる。
【0099】図10のフローチャートにおいて、S35
の判断はパスメトリックの累加算値を用いて、現在仮定
している符号化変調方式と受信信号が同期しているか否
かの判断である。つまり、同期している場合には累加算
値は規準値以下になっている。一方、同期していない場
合には累加算値は規準値よりも大きな値になる。このこ
とを利用して同期の判定を行っている。
【0100】以上の処理により、受信信号と仮定する符
号化変調方式とを一致させることができ、また再生搬送
波信号の位相も送信側の搬送波信号の位相と同期をとる
ことができる。また、このような制御ル−プを送信側と
受信側の間に設けることにより、伝送路50の状態に応
じて伝送効率の高い変調方式を選択できる。
【0101】以下、第二の実施例の通信方法およびその
方式の変形例を説明する。第二の実施例に示した通信方
法およびその方式においては、伝送路50の状態が刻々
と変化するような場合に送信符号化変調方式がこの伝送
路の状態に従って変化することになる。このような場
合、受信側で変調方式が変化するたびに同期を取り直さ
ねばならず、同期が確立するまでの間実際の情報を伝送
できず都合の悪いこともある。このような事態が予想さ
れる伝送路の場合は、予め送信側と受信側の通信が確立
する時にのみ伝送路の変動を見越して変調方式を決定す
るようにすればよい。
【0102】図11は、このような場合における受信機
3の処理の変形例のフロ−チャ−トを示す図である。つ
まり、図10に示した受信機3の処理では通信を始めて
から常に伝送路50の状態に依存して変調方式が変わり
得ることになる。しかし、用途によっては符号化変調方
式の変更に伴う再同期のための時間がとれないこともあ
る。
【0103】そこでフラグを用意し判断条件2で同期状
態を検出したら初めての同期補足かどうかを判断条件4
で判断し、もし初めての同期捕捉であればパスメトリッ
クの累積値の大きさを判断して送信側の変調方式を制御
するための制御信号を送信する。また、初めての同期捕
捉でないならばパスメトリックの累積値を分析して送信
変調方式を制御する動作を行わず、累積値をリセットし
て各信号点とのユ−クリッド距離の2乗を計算する処理
に戻る。
【0104】このフラグの判断処理を導入する事によっ
て、受信動作を開始して最初に同期確立するまでをいわ
ばトレ−ニング期間として伝送路の雑音、歪あるいは妨
害のレベルを測定し、この時のみその結果を送信側にフ
ィ−ドバックして送信変調方式を制御している。
【0105】図11において、ステップ40(S40)
において、受信状態監視回路42は初期の符号化変調方
式を仮定する。ステップ41(S41)において、受信
状態監視回路42はフラグをクリアする。ステップ42
(S42)において、ブランチメトリック発生回路41
1は仮定した符号化変調方式と受信信号とのユークリッ
ド距離の2乗を計算する。ステップ43(S43)にお
いて、ACS回路412は正規化された最小のステート
メトリックをパスメトリックとして計算する。ステップ
44(S44)において、受信状態監視回路42はこの
パスメトリックの累加算を行う。
【0106】ステップ45(S45)において、受信状
態監視回路42は規定回数の累加算をしたか否かを判断
する。規定回数の累加算をした場合は、S46の処理に
進む。規定回数の累加算をしていない場合は、S47の
処理に進む。ステップ46(S46)において、受信状
態監視回路42は累加算値が来て一以下か否かを判断す
る。規準値以下である場合、S47の処理に進む。規準
値以下でない場合、S49の処理に進む。
【0107】ステップ47(S47)において、受信状
態監視回路42はフラグチェックを行う。フラグが1で
ある場合、S48の処理に進む。フラグが0である場
合、フラグを1とし(S53)、累加算値を判断し(S
54)、その結果を送信機1に送出する(S55)。こ
こで、上記と同様に受信機3側で送信機1の符号化変調
方式を指定するように構成してもよい。
【0108】ステップ48(S48)において、受信状
態監視回路42は累加算値をリセットする。ステップ4
9(S49)において、受信状態監視回路42は累加算
値をリセットする。ステップ50(S50)において、
受信状態監視回路42は符号化変調方式に対応する全位
相についてS46の判断を行った否かを判断する。全位
相について判断した場合、位相補正回路415に位相を
シフトさせる(S51)。全位相について判断していな
い場合、次の符号化変調方式を仮定し、受信機3各部の
設定を行う。
【0109】第一の実施例で説明した送信出力の変更
と、第二の実施例で述べた符号化変調方式の変更は適宜
組み合わせて使用することが可能である。以上各実施例
で述べた他本発明の通信方法およびその方式は、例えば
実施例中に変形例として述べたように種々の構成をとる
ことができる。以上述べた各実施例は例示である。
【0110】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、伝送
路の状態、すなわちデータ伝送誤り率の適切な評価が可
能であり、よって伝送路のデータ伝送誤り率に対応して
送信レベルの制御、あるいは符号化変調方式の変更を適
応的に行うことができ、さらに伝送路の状態に対応した
効率の良い伝送を常に行うことが可能な通信方法および
その方式を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施例における本発明の通信方法および
その方式が適用される通信システムの構成を示す図であ
る。
【図2】第一の実施例における本発明の受信機のビタビ
復号回路の構成を示す図である。
【図3】8PSKの信号間のユークリッド距離を示す図
である。
【図4】拘束長3、レジスタ数νが2の場合の畳み込み
符号器のトレリス表現の例を示す図である。
【図5】第一の実施例における送信機の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図6】第一の実施例における受信機の処理を示す図で
ある。
【図7】第二の実施例における本発明の通信方法および
その方式が適用される通信システムの構成を示す図であ
る。
【図8】符号化回路の構成を示す図である。
【図9】第二の実施例における送信機の処理を示すフロ
−チャ−トである。
【図10】第二の実施例における受信機の処理を示すフ
ローチャートである。
【図11】第二の実施例における受信機の処理の変形例
のフロ−チャ−トを示す図である。
【図12】トレリス符号化変調方式でデータの送信を行
う一般的な従来の送信機の構成を示す図である。
【図13】トレリス符号化変調方式で符号化されたデー
タの受信を行う従来の受信機の構成を示す図である。
【図14】従来の受信機の従来のビタビ復号回路の構成
を示す図である。
【符号の説明】
1・・・送信機 10・・・符号化回路 11・・・畳み込み符号化回路 12・・・信号割当回路 15・・・符号化回路 151・・・シフトレジスタ 152・・・レジスタ 153・・・畳み込み符号化回路 159・・・ROM 16・・・制御回路 20・・・直交変調回路 21・・・制御情報受信回路 22・・・出力レベル制御回路 23・・・変調回路 24・・・出力増幅回路 3・・・受信機 30・・・復調回路 40・・・ビタビ復号回路 41・・・ビタビ復号器 411・・・ブランチメトリック発生回路 412・・・ACS回路 413・・・パスメモリ 414・・・P/S変換回路 415・・・位相補正回路 42・・・受信状態監視回路 43・・・制御情報送信回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−171763(JP,A) 特開 平4−354422(JP,A) 特開 平3−283743(JP,A) 特開 平1−122241(JP,A) 特開 平4−291552(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレリス符号化により符号化された受信信
    号について、仮定された符号化変調方法に基づいて所定
    の回数の最小のステートメトリックの累加算値を算出
    し、 前記最小のステートメトリックの累加算値が所定の規準
    値以上である場合、再生された搬送波信号と入力される
    前記受信信号の位相関係を変更し、 前記仮定された符号化変調方法に対応する前記位相関係
    の全てにおいて前記最小のステートメトリックの累加算
    値が前記規準値以下にならない場合、前記仮定された符
    号化変調方法を変更し、 前記受信信号のデータの復号を行うビタビ復号方法。
  2. 【請求項2】前記最小のステートメトリックの累加算値
    が前記所定の規準値以下になるまで前記位相関係の変
    更、および、前記仮定された符号化変調方法の変更を行
    うことを特徴とする、請求項1に記載のビタビ復号方
    法。
  3. 【請求項3】前記規準値は前記仮定された符号化変調方
    法ごとに設定されることを特徴とする、請求項1または
    2に記載のビタビ復号方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3いずれかに記載のビタビ復号
    方法における前記最小のステートメトリックの累加算値
    に基づき評価される伝送路上のデータ伝送誤り率の情報
    を受信し、前記データ伝送誤り率の情報に基づき符号化
    信号の送信電力の設定を行う送信方法。
  5. 【請求項5】再生搬送波信号と受信信号の位相関係を変
    更する位相補正手段と、 仮定された符号化変調方式に基づいて前記受信信号の最
    小のステートメトリックの累加算値を算出する最小ステ
    ートメトリック累加算値算出手段とを有し、 前記最小のステ−トメトリックの累加算値が所定の規準
    値よりも大きい場合には前記位相補正手段を制御して前
    記位相関係を変更し、 前記仮定された符号化変調方法に対応する前記位相関係
    の全てにおいて前記最小のステートメトリックの累加算
    値が前記規準値以下にならない場合、前記仮定された符
    号化変調方法を変更するビタビ復号装置。
  6. 【請求項6】前記位相補正手段は、前記最小のステート
    メトリックの累加算値が前記所定の規準値以下になるま
    で前記位相関係の変更、および、前記仮定された符号化
    変調方法の変更を行うことを特徴とする、請求項5に記
    載のビタビ復号装置。
  7. 【請求項7】前記規準値は前記仮定された符号化変調方
    法ごとに設定されることを特徴とする、請求項5または
    6に記載のビタビ復号装置。
  8. 【請求項8】請求項5〜7いずれか記載のビタビ復号装
    置における前記最小のステートメトリックの累加算値に
    基づき評価される伝送路上のデータ伝送誤り率の情報を
    受信し、前記データ伝送誤り率の情報に基づき符号化信
    号の送信電力の設定を行う送信装置。
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