JP3348264B2 - 半導体集積回路装置とその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置とその製造方法

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JP3348264B2
JP3348264B2 JP06133395A JP6133395A JP3348264B2 JP 3348264 B2 JP3348264 B2 JP 3348264B2 JP 06133395 A JP06133395 A JP 06133395A JP 6133395 A JP6133395 A JP 6133395A JP 3348264 B2 JP3348264 B2 JP 3348264B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるセルフアライ
ンコンタクトの形成方法に特徴を有するMOSFETを
用いた半導体集積回路装置とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置の高集積化が進むに
つれて、ゲート電極の上の層間絶縁膜の表面の段差を緩
和し平坦化する必要が生じている。これは、半導体集積
回路装置の横方向のサイズの縮小化が進んでも、ゲート
電極のシート抵抗(面積抵抗率)を低く保つ必要から、
縦方向のサイズの縮小があまり進まないからである。そ
のため、ゲート電極の上の層間絶縁膜の表面の相対的な
段差は大きくなってきているため、ゲート電極の上の層
間絶縁膜の表面の段差を緩和して平坦化するためのいく
つかの構成が考えられた。
【0003】図5は、従来のゲート電極の上の層間絶縁
膜の表面の段差を緩和する構成の説明図であり、(A)
〜(D)は各構成を示している。
【0004】図5(A)は、ゲート電極の上に形成され
る層間絶縁膜の表面を平坦化することによってゲート電
極上の段差を緩和して平坦化する構成を示している。こ
の図において、21はp型シリコン基板、22はLOC
OS酸化膜、23はゲート絶縁膜、24はゲート電極、
25はLDD領域、26はサイドウォール、27S はソ
ース領域、27D はドレイン領域、28は第1の絶縁
膜、29は第2の絶縁膜、30は第1の層間絶縁膜、3
S ,31D ,31G はコンタクトホール、32S はソ
ース配線、32D はドレイン配線、32G はゲート配線
である。
【0005】この構成の導体集積回路装置においては、
p型シリコン基板21の上面を選択的に酸化して素子形
成領域を画定するLOCOS酸化膜22を形成し、この
素子形成領域に熱酸化によってゲート絶縁膜23を形成
し、このゲート絶縁膜23の上にポリシリコンからなる
ゲート電極24を形成し、このゲート電極24をマスク
にしてn型不純物をイオン注入してLDD領域25を形
成し、ゲート電極24の側壁にSiO2 からなるサイド
ウォール26を形成し、このゲート電極24とサイドウ
ォール26をマスクにしてn型不純物をイオン注入して
ソース領域27 S とドレイン領域27D を形成する。
【0006】その上の全面に、CVDによってSiO2
からなる第1の絶縁膜28と、SiO2 からなる第2の
絶縁膜29を形成し、この第2の絶縁膜29を加熱し軟
化させることによって、ゲート電極24の上では高く、
ソース領域27S とドレイン領域27D では低くなって
いた表面を平坦化し、第1の絶縁膜28と第2の絶縁膜
29からなる第1の層間絶縁膜30に、ソース領域27
S とドレイン領域27 D とゲート電極24に達するコン
タクトホール31S ,31D ,31G を形成し、このコ
ンタクトホール31S ,31D ,31G の底面から第2
の絶縁膜29の表面にかけてTi,Al,W等の導体膜
をスパッタリングによって形成し、この導体膜をパター
ニングすることによってソース配線32S とドレイン配
線32Dとゲート配線32G を形成する。
【0007】しかし、このような層間絶縁膜の表面の平
坦化のみによって、近年要求されている精度の高い平坦
化を実現することは困難になっている。また、この構成
によると、凹凸状であった表面を平坦化したため、ソー
ス領域27S とドレイン領域27D にソース配線32S
とドレイン配線32D 形成するためのコンタクトホール
31S ,31D と、ゲート配線32G を形成するために
必要なコンタクトホール31G の深さが異なるため、コ
ンタクトホール31G に位置ずれが生じると、サイドウ
ォール26が破壊されてゲート配線32G とソース領域
37S あるいはドレイン領域27D の間にリーク電流を
生じる恐れがあり、また、コンタクトホール31S ,3
D によってサイドウォール26が破壊されて、ソース
配線32S またはドレイン配線32D とゲート電極24
の間にリーク電流を生じる恐れがあった。この問題は、
コンタクトホール31S ,31D ,31G を形成する工
程でエッチングされると支障を生じる場所にエッチング
ストップ層を形成することによって解決することができ
る。
【0008】図5(B)は、ゲート電極の上に形成され
た層間絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程でエッ
チングされると支障を生じる場所にエッチングストップ
層を形成する構成を示している。この図において、21
はp型シリコン基板、22はLOCOS酸化膜、23は
ゲート絶縁膜、24はゲート電極、25はLDD領域、
26はサイドウォール、27S はソース領域、27D
ドレイン領域、28は第1の絶縁膜、29は第2の絶縁
膜、30は第1の層間絶縁膜、31S ,31D はコンタ
クトホール、32 S はソース配線、32D はドレイン配
線、33はゲート電極被覆膜、34はエッチングストッ
プ層である。
【0009】この構成の導体集積回路装置においては、
p型シリコン基板21の上面を選択的に酸化して素子形
成領域を画定するLOCOS酸化膜22を形成し、この
素子形成領域に熱酸化によってゲート絶縁膜23を形成
し、このゲート絶縁膜23の上にポリシリコンからなる
ゲート電極24とSiO2 からなるゲート電極被覆膜3
3を形成し、このゲート電極被覆膜33とゲート電極2
4をマスクにしてn型不純物をイオン注入してLDD領
域25を形成し、ゲート電極24とゲート電極被覆膜3
3の側壁にSiO2 からなるサイドウォール26を形成
し、このゲート電極24とゲート電極被覆膜33とサイ
ドウォール26をマスクにしてn型不純物をイオン注入
してソース領域27S とドレイン領域27D を形成す
る。
【0010】その上の全面に、CVDによってSiNか
らなるエッチングストップ層34を形成し、CVDによ
ってSiO2 からなる第1の絶縁膜28と、SiO2
らなる第2の絶縁膜29を形成し、このSiO2 からな
る第2の絶縁膜29を加熱し軟化させることによって、
ゲート電極24の上では高く、ソース領域27S とドレ
イン領域27D では低くなっていた表面を平坦化し、第
1の絶縁膜28と第2の絶縁膜29からなる第1の層間
絶縁膜30の、ソース領域27S とドレイン領域27D
とゲート電極24に相当する位置にコンタクトホール3
S ,31D ,31G を形成する。
【0011】このコンタクトホール31S ,31D ,3
G は、SiO2 からなる第1の絶縁膜28と第2の絶
縁膜29の厚さが異なっていても、SiNからなるエッ
チングストップ層34の表面で停止する。その後、Ar
スパッタエッチングによって、コンタクトホール3
S ,31D,31G の底面に露出しているSiNから
なるエッチングストップ層34を除去するが、エッチン
グストップ層34は実質的に同じ厚さを有するから、オ
ーバーエッチングをかけなくても完全に除去することが
できる。次いで、このコンタクトホール31S ,3
D ,31G の底面から第2の絶縁膜29の表面にかけ
てTi,Al等の導体膜をスパッタリングによって形成
し、この導体膜をパターニングすることによってソース
配線32S とドレイン配線32D とゲート配線32G
形成する。
【0012】この構成を用いると、コンタクトホール3
G に位置ずれが生じても、サイドウォール26が破壊
されてゲート配線32G とソース領域27S あるいはド
レイン領域27D の間にリーク電流を生じる恐れがな
く、また、コンタクトホール31S ,31D によってサ
イドウォール26が破壊されて、ソース配線32S また
はドレイン配線32D とゲート電極24の間にリーク電
流を生じる恐れがないため、ゲート電極24とコンタク
トホール31S ,31D ,31G の間で位置ずれマージ
ンをとらなくてもよくなり、半導体集積回路装置をさら
に高集積化することができる。しかし、この構成によっ
ても、層間絶縁膜の表面の平坦化のみによって、近年要
求されている精度の高い平坦化を実現することは困難で
ある。
【0013】図5(C)は、ゲート電極に2重サイドウ
ォールを形成することによって、ゲート電極の上に形成
された層間絶縁膜を平坦化する構成を示している。この
図において、21はp型シリコン基板、22はLOCO
S酸化膜、23はゲート絶縁膜、24はゲート電極、2
5はLDD領域、26はサイドウォール、27S はソー
ス領域、27D はドレイン領域、28は第1の絶縁膜、
29は第2の絶縁膜、30は第1の層間絶縁膜、3
S ,31D はコンタクトホール、32 S はソース配
線、32D はドレイン配線、35は外側サイドウォール
である。
【0014】この構成の導体集積回路装置においては、
p型シリコン基板21の上面を選択的に酸化して素子形
成領域を画定するLOCOS酸化膜22を形成し、この
素子形成領域に熱酸化によってゲート絶縁膜23を形成
し、このゲート絶縁膜23の上にポリシリコンからなる
ゲート電極24を形成し、このゲート電極24をマスク
にしてn型不純物をイオン注入してLDD領域25を形
成し、ゲート電極24の側壁にSiO2 からなるサイド
ウォール26を形成し、このゲート電極24とサイドウ
ォール26をマスクにしてn型不純物をイオン注入して
ソース領域27 S とドレイン領域27D を形成する。
【0015】ゲート電極24の側壁に形成されたSiO
2 からなるサイドウォール26の外側に、SiO2 から
なる外側サイドウォール35を形成し、その上の全面
に、CVDによってSiO2 からなる第1の絶縁膜28
と、SiO2 からなる第2の絶縁膜29を形成し、この
SiO2 からなる第2の絶縁膜29を加熱し軟化させる
ことによって、ゲート電極24の上ではやや高く、ソー
ス領域27S とドレイン領域27D ではやや低くなって
いた表面を平坦化し、第1の絶縁膜28と第2の絶縁膜
29からなる第1の層間絶縁膜30の、ソース領域27
S とドレイン領域27D 達するコンタクトホール3
S ,31D を形成する。
【0016】次いで、このコンタクトホール31S ,3
D の底面から第2の絶縁膜29の表面にかけてTi,
Al等の導体膜をスパッタリングによって形成し、この
導体膜をパターニングしてソース配線32S とドレイン
配線32D を形成する。
【0017】この2重サイドウォールを具えた構成を用
いると、外側サイドウォール35を形成することによっ
てゲート電極の周囲の傾斜がより緩和されるため、層間
絶縁膜の表面を平坦化することができる。しかし、コン
タクトホール31G に位置ずれが生じた場合に、ゲート
配線32 G とソース領域27S あるいはドレイン領域2
D の間にリーク電流を生じ、あるいは、コンタクトホ
ール31S ,31D の位置ずれによってソース配線32
Sまたはドレイン配線32D とゲート電極24の間にリ
ーク電流を生じる恐れは残されているため、ゲート電極
24とコンタクトホール31S ,31D ,31G の間で
位置ずれマージンをとることが必要であり、半導体集積
回路装置を高集積化する上で問題になる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】先に、図5(B)によ
って説明したエッチングストップ層を具えた構成と、図
5(C)によって説明した2重サイドウォールを具えた
構成を併用することができれば、層間絶縁膜の表面を平
坦化し、かつ、ゲート配線を形成するためのコンタクト
ホールに位置ずれが生じても、ゲート配線とソース領域
あるいはドレイン領域の間にリーク電流を生じることな
く、あるいは、ソース配線またはドレイン配線を形成す
るためのコンタクトホールに位置ずれが生じても、ソー
ス配線またはドレイン配線とゲート電極の間にリーク電
流を生じる恐れがなく、高集積化された半導体集積回路
装置を実現することができる。
【0019】図5(D)は、ゲート電極の側壁に2重サ
イドウォールを具え、層間絶縁膜にコンタクトホールを
形成する工程でエッチングされると支障を生じる場所に
エッチングストップ層を形成する構成を示している。こ
の図において、21はp型シリコン基板、22はLOC
OS酸化膜、23はゲート絶縁膜、24はゲート電極、
25はLDD領域、26はサイドウォール、27S はソ
ース領域、27D はドレイン領域、28は第1の絶縁
膜、29は第2の絶縁膜、30は第1の層間絶縁膜、3
S ,31D はコンタクトホール、32 S はソース配
線、32D はドレイン配線、33はゲート電極被覆膜、
34はエッチングストップ層、35は外側サイドウォー
ルである。
【0020】この構成の導体集積回路装置においては、
p型シリコン基板21の上面を選択的に酸化して素子形
成領域を画定するLOCOS酸化膜22を形成し、この
素子形成領域に熱酸化によってゲート絶縁膜23を形成
し、このゲート絶縁膜23の上にポリシリコンからなる
ゲート電極24とSiO2 からなるゲート電極被覆膜3
3を形成し、このゲート電極被覆膜33とゲート電極2
4をマスクにしてn型不純物をイオン注入してLDD領
域25を形成し、ゲート電極24とゲート電極被覆膜3
3の側壁にSiO2 からなるサイドウォール26を形成
し、このゲート電極24とゲート電極被覆膜33とサイ
ドウォール26をマスクにしてn型不純物をイオン注入
してソース領域27S とドレイン領域27D を形成す
る。
【0021】ゲート電極24の側壁に形成されたSiO
2 からなるサイドウォール26の外側に、SiO2 から
なる外側サイドウォール35を形成し、その上の全面
に、CVDによってSiNからなるエッチングストップ
層34を形成し、CVDによってSiO2 からなる第1
の絶縁膜28と、SiO2 からなる第2の絶縁膜29を
形成し、このSiO2 からなる第2の絶縁膜29を加熱
し軟化させることによって、ゲート電極24の上ではや
や高く、ソース領域27S とドレイン領域27Dではや
や低くなっていた表面を平坦化し、第1の絶縁膜28と
第2の絶縁膜29からなる第1の層間絶縁膜30の、ソ
ース領域27S とドレイン領域27D とゲート電極24
に相当する位置にコンタクトホール31S ,31D ,3
G を形成する。
【0022】このコンタクトホール31S ,31D ,3
G は、SiO2 からなる第1の絶縁膜28と第2の絶
縁膜29の厚さが異なっていても、SiNからなるエッ
チングストップ層34の表面で停止する。その後、Ar
スパッタエッチングによって、コンタクトホール3
S ,31D,31G の底面に露出しているSiNから
なるエッチングストップ層34を除去するが、エッチン
グストップ層34は実質的に同じ厚さを有するから、オ
ーバーエッチングをかけなくても完全に除去することが
できる。次いで、このコンタクトホール31S ,3
D ,31G の底面から第2の絶縁膜29の表面にかけ
てTi,Al等の導体膜をスパッタリングによって形成
し、この導体膜をパターニングすることによってソース
配線32S とドレイン配線32D とゲート配線32G
形成する。
【0023】ところが、このように、エッチングストッ
プ層34と、サイドウォール26と外側サイドウォール
35からなる2重サイドウォールを併用する場合には若
干の問題が生じる。その問題の一つは、外側サイドウォ
ール35を形成してゲート電極24によって生じる段差
を緩和しようとすると、ゲート電極24からその脇のソ
ース配線32S までの距離、あるいはゲート電極24か
らその脇のドレイン配線32D までの距離が開いてしま
うことである。
【0024】このような状態では、折角セルフアライン
コンタクト技術によってゲート電極24とコンタクトホ
ール31S ,31D ,31G の間隔を狭めることができ
るようになっても、肝心のソース配線32S やドレイン
配線32D がゲート電極24から遠く離れてしまったの
では、この間隔を狭めた意味がなくなってしまう。
【0025】また、サイドウォール26と外側サイドウ
ォール35をSiO2 等の同じ材料で形成していたた
め、コンタクトホール31S ,31D ,31G の位置ず
れがあると、SiNからなるエッチングストップ層34
を除去した後のソース領域27 S あるいはドレイン領域
27D の上に、SiO2 等のサイドウォール26や外側
サイドウォール35の一部または全部が残るため、ソー
ス配線32S とソース領域27S の間、ドレイン配線2
D とドレイン領域27D の間に充分な接触面積を確保
することができなかった。
【0026】なお、従来は、エッチングストップ層を必
要とするセルフアラインコンタクトとゲート電極の段差
緩和のための2重サイドウォールの形成を、両立させる
必要はなかった。その理由は、エッチングストップ層を
必要とするセルフアラインコンタクト、あるいは、ゲー
ト電極の段差緩和のための2重サイドウォールに対する
要求、特に2重サイドウォールに対する要求が低かった
ことによると思われる。そのため、前述したような問題
点は、そもそも気が付かれていなかった。本発明は、エ
ッチングストップ層を用いたセルフアラインコンタクト
とゲート電極による段差を緩和するための2重サイドウ
ォールの形成を両立させる手段を提供することを目的と
するものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる集積回路
装置においては、電極または配線を含む集積回路装置に
おいて、該電極または配線とその上に形成される第1配
線層の間の第1層間絶縁膜が少なくとも2種類の絶縁膜
から構成され、該第1層間絶縁膜の最下層の絶縁膜と、
それより上層でかつ第1層間絶縁膜を構成する1ないし
複数の絶縁膜の間でエッチングレートが異なり、該配線
のサイドウォールが2種以上の絶縁膜によって構成さ
れ、該サイドウォールを構成する最外側の絶縁膜と該最
外側の絶縁膜より内側の絶縁膜の少なくとも1つとは互
いにエッチングレートが異なり、該サイドウォールの最
外側の絶縁膜のエッチングレートが該第1層間絶縁膜の
最下層の絶縁膜のエッチングレートと実質的に同じかそ
れよりも大きいか、あるいは、同じ絶縁材料によって構
成されている。
【0028】本発明にかかるMOSFETを含む半導体
集積回路装置においては、前述の課題を解決するため、
該MOSFETと第1配線層の間の第1層間絶縁膜が少
なくとも2種類の絶縁膜から構成され、該第1層間絶縁
膜の最下層の絶縁膜と、それより上層でかつ第1層間絶
縁膜を構成する1ないし複数の絶縁膜の間でエッチング
レートが異なり、該ゲート電極のサイドウォールが2種
以上の絶縁膜によって構成され、該サイドウォールを構
成する最外側の絶縁膜と該最外側の絶縁膜より内側の絶
縁膜の少なくとも1つとは互いにエッチングレートが異
なり、該サイドウォールの最外側の絶縁膜のエッチング
レートが該第1層間絶縁膜の最下層の絶縁膜のエッチン
グレートと実質的に同じかそれよりも大きいか、あるい
は、同じ絶縁材料によって構成されている。
【0029】また、本発明にかかる他のMOSFETを
含む半導体集積回路装置においては、前述の課題を解決
するため、該MOSFETのゲート電極のサイドウォー
ルが2種以上の絶縁膜によって構成され、該サイドウォ
ールを構成する最外側の絶縁膜と該最外側の絶縁膜より
内側の絶縁膜の少なくとも1つとは互いにエッチングレ
ートが異なり、該ゲート電極の直上の少なくとも一部に
該サイドウォールの該最外側の絶縁膜より内側の絶縁膜
と同じ絶縁膜が存在し、MOSFETと第1配線層との
間の第1層間絶縁膜が該サイドウォールを構成する最外
側の絶縁膜と同じ絶縁膜によって構成されている。
【0030】これらの場合、ゲート電極と、ドレイン領
域に対するコンタクトホールの平均間隔が、ゲート電極
と、ソース領域に対するコンタクトホールの平均間隔よ
り広くなっている構成とすることができる。
【0031】また、これらの場合、MOSFETと第1
配線層との間の第1層間絶縁膜の最下層の絶縁膜および
ゲート電極のサイドウォールを構成する最外側の絶縁膜
がアルミナであり、該第1層間絶縁膜の最下層の絶縁膜
より上層でかつ第1層間絶縁膜を構成する1ないし複数
の絶縁膜と、該サイドウォールを構成する最外側の絶縁
膜より内側の絶縁膜がシリコン酸化物である構成、また
は、MOSFETと第1配線層との間の第1層間絶縁膜
の最下層の絶縁膜およびゲート電極のサイドウォールを
構成する最外側の絶縁膜がシリコン窒化物であり、該第
1層間絶縁膜の最下層の絶縁膜より上層でかつ第1層間
絶縁膜を構成する1ないし複数の絶縁膜と、該サイドウ
ォールを構成する最外側の絶縁膜より内側の絶縁膜がシ
リコン酸化物である構成、または、MOSFETと第1
配線層との間の第1層間絶縁膜の最下層の絶縁膜および
ゲート電極のサイドウォールを構成する最外側の絶縁膜
がシリコン酸化物であり、該第1層間絶縁膜の最下層の
絶縁膜より上層でかつ第1層間絶縁膜を構成する1ない
し複数の絶縁膜と、該サイドウォールを構成する最外側
の絶縁膜より内側の絶縁膜がアルミナである構成、また
は、MOSFETと第1配線層との間の第1層間絶縁膜
の最下層の絶縁膜およびゲート電極のサイドウォールを
構成する最外側の絶縁膜がシリコン酸化物であり、該第
1層間絶縁膜の最下層の絶縁膜より上層でかつ第1層間
絶縁膜を構成する1ないし複数の絶縁膜と、該サイドウ
ォールを構成する最外側の絶縁膜より内側の絶縁膜がシ
リコン窒化物である構成とすることができる。
【0032】また、本発明にかかる半導体集積回路装置
の製造方法においては、半導体基板上にゲート絶縁膜を
介してゲート電極を形成する工程と、少なくとも半導体
基板の主面の全体に第1の絶縁膜を被着させる工程と、
該第1の絶縁膜を異方性エッチングすることにより該ゲ
ート電極の側壁に第1のサイドウォールを形成する工程
と、該ゲート電極と第1のサイドウォールをマスクにし
てソース領域とドレイン領域を形成する工程と、少なく
とも半導体基板の主面に第2の絶縁膜を被着させる工程
と、該第2の絶縁膜を異方性エッチングすることによっ
てゲート電極に第2のサイドウォールを形成する工程
と、少なくとも半導体基板の主面の全体に第2の絶縁膜
と実質的に同じエッチングレートを有する第3の絶縁膜
を被着させる工程と、少なくとも半導体基板の主面の全
体に第4の絶縁膜を被着させる工程と、コンタクトホー
ルを該第4の絶縁膜まで開ける工程と、該コンタクトホ
ールの底部に残る第3の絶縁膜と第2の絶縁膜の一部を
除去する工程を採用した。
【0033】この場合、第2の絶縁膜を、等方性エッチ
ングないしCVD中に行う等方性プラズマ処理によって
平坦化した後、異方性エッチングすることによってゲー
ト電極に第2のサイドウォール形成することができ、第
2の絶縁膜を、不純物をドープしたシリコンガラスを少
なくとも半導体基板の主面の全体に被着させ、熱処理を
加えることによって平坦化した後、異方性エッチングす
ることによってゲート電極に第2のサイドウォールを形
成することができる。
【0034】また、この場合、第2の絶縁膜と第3の絶
縁膜をアルミナとし、第1の絶縁膜と第4の絶縁膜をシ
リコン酸化物とすることができ、または、第2の絶縁膜
と第3の絶縁膜をシリコン窒化物とし、第1の絶縁膜と
第4の絶縁膜をシリコン酸化物とすることができ、また
は、第2の絶縁膜と第3の絶縁膜をシリコン酸化物と
し、第1の絶縁膜と第4の絶縁膜をアルミナとすること
ができ、または、第2の絶縁膜と第3の絶縁膜をシリコ
ン酸化物とし、第1の絶縁膜と第4の絶縁膜をシリコン
窒化物とすることができる。
【0035】
【作用】以下、本発明の半導体集積回路装置とその製造
方法の作用を説明する。なお、この作用の説明におい
て、作用を説明するとき、作用を生じる構成を有する請
求項を括弧内に示している。
【0036】段差を緩和するための外側サイドウォール
は、ゲート電極によって生じる層間絶縁膜の表面の段差
を緩和するのが目的であって、層間絶縁膜をエッチング
してコンタクトホールを形成する段階では不要である。
したがって、前述の問題を解消するために、コンタクト
ホールのエッチング時に同時に除去されてしまうような
構造をとることが考えられる。
【0037】そのためには、エッチングストップ層と、
不純物をイオン注入するときマスクとして使用するサイ
ドウォールおよびその外側に形成する平坦化のための外
側サイドウォールからなる2重サイドウォールの材質を
一致させる(請求項2)。このようにしておくと、エッ
チングストップ層を除去する工程において、2重サイド
ウォールも削られるため、広いコンタクト面積を確保す
ることができる(請求項8)。この場合、工程を増加す
る必要は全くない。
【0038】また、ゲート電極の周りにだけエッチング
ストップ層を置く構造をとる場合、2重サイドウォール
を構成する内側サイドウォールとゲート電極の上の絶縁
膜のみをエッチングストップ層として機能する材質で構
成し、外側サイドウォールは単なる層間絶縁膜と同じ材
質で構成すれば、初期の目的を達成することができる
(請求項3)。
【0039】このような構造をとった場合にまず心配さ
れるのはリーク電流である。ソース領域あるいはドレイ
ン領域の端がある内側サイドウォールぎりぎりにコンタ
クトホールが形成されることになるからである。ところ
が、リーク電流が問題になるのは、ドレイン領域側のみ
で、ソース領域側はウェルと同電位であるから、リーク
電流が発生しようがない。したがって、本発明のように
外側サイドウォールにコンタクトホールを形成してコン
タクトをとるセルフアラインコンタクトは、ソース領域
側のみに用いるのが無難ということになる。
【0040】そして、セルフアラインコンタクトのニー
ズが強い半導体集積回路装置として、例えばSRAMが
あるが、SRAM等ではソース領域側にセルフアライン
コンタクトを限定しても、対称性からいって、特に大き
なデメリットとはならない(請求項4)。なお、エッチ
ングストップ層の材質と外側サイドウォールの材質に
は、アルミナ(Al2 3 )やシリコン窒化膜が適して
いる。
【0041】Al2 3 はエッチングをストップしやす
い材質である。例えば、シリコン酸化物をエッチングす
るガス(CF4 +CHF3 )で充分制御性のよいエッチ
ングができる。電気抵抗も高く、また組成もAl2 3
と酸素であり、半導体製造工程で多用されているから、
蓄積された技術を使用することができ、高純度で良質の
材料を得ることができる。
【0042】シリコン窒化膜は、水分や各種イオンの透
過を阻止する能力が高く、これを用いると信頼性の高い
半導体集積回路装置を実現することができる。問題は選
択比の取れるエッチングであるが、最近、(CF4 +C
4 8 +CO)等のガスを用いると大きい選択比がとれ
ることがわかってきた。また、やはり半導体製造工程で
はよく使われる物質であるという点も利点である。
【0043】なお、従来、Al2 3 の比誘電率が9.
34〜11.54で、シリコン窒化物の比誘電率が7〜
8であって、この層間絶縁膜の順序を逆転すると、配線
容量を増加するため避けられてきた。しかし、SRAM
の一部等のように、故意に配線容量を増すことが望まれ
る場合も出てきた。これは、微細化と共に記憶ノードの
電気容量が減って、ソフトエラー等に弱いメモリーにな
ってしまうからである。
【0044】したがって、特に、SRAMないしSRA
M搭載の素子においては、わざと容量を増大する目的
で、前述した層間絶縁膜の順序を逆転することも、場合
によっては望まれるようになった。すなわち、ロジック
部とセル部のどちらを優先するか、あるいは、シリコン
窒化膜やAl2 3 を限定した場所に使うことができる
かどうか、を考慮して決定されることになる。
【0045】一方、2重サイドウォールにテーパーを付
ける方法であるが、等方性エッチングにより傾斜を緩和
しておいて、その形状を保存しながら異方性エッチング
でサイドウォールを形成する方法と、不純物ドープした
シリコンガラスを熱で若干溶かすことで傾斜を緩和し、
その形状を保存しながら異方性エッチングでサイドウォ
ールを形成する方法とが考えられる(請求項6、請求項
7)。
【0046】前者は工程数が少ないのが利点であり、後
者はプラズマによる損傷が少ないことが利点となる。プ
ラズマによる損傷を低減することができれば、前者の方
がより望ましことはいうまでもない。
【0047】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (第1実施例)図1は、第1実施例の半導体集積回路装
置の構成説明図である。この図において、1はp型シリ
コン基板、2はLOCOS酸化膜、3はゲート酸化膜、
4はゲート電極、5はゲート電極被覆膜、6S ,6D
LDD、7は内側サイドウォール、8S はソース領域、
D はドレイン領域、9は外側サイドウォール、10は
エッチングストップ層、11は第1絶縁膜、12は第2
絶縁膜、13S ,13D はコンタクトホール、14S
ソース配線、14D はドレイン配線である。
【0048】この構成説明図によって第1実施例の半導
体集積回路装置を説明する。p型のシリコン基板1の表
面に厚さが3000ÅのLOCOS酸化膜2が形成さ
れ、素子形成領域の表面に膜厚80Åのゲート酸化膜3
が形成されている。このゲート酸化膜3の上に膜厚20
00Åのポリシリコン膜と膜厚1000ÅのSiO2
からなり、幅が0.35μmのゲート電極4とゲート電
極被覆膜5が形成されている。
【0049】ゲート電極被覆膜5とゲート電極4の両脇
にはn型のLDD6S ,6D とソース領域8S とドレイ
ン領域8D が形成されている。また、ゲート電極被覆膜
5とゲート電極4の側壁にはSiO2 からなる内側サイ
ドウォール7が形成されており、その外側には、SiN
からなる外側サイドウォール9が形成されている。
【0050】また、ゲート電極被覆膜5と外側サイドウ
ォール9とソース領域8S とドレイン領域8D の上に
は、膜厚1000ÅのSiNからなるエッチングストッ
プ層10が形成されている。このエッチングストップ層
10の上には、膜厚3000ÅのSiONからなる第1
絶縁膜11が形成され、その上に平坦部の平均膜厚が1
000ÅのSOGからなる第2絶縁膜12が形成されて
いる。
【0051】また、SOGからなる第2絶縁膜12とS
iONからなる第1絶縁膜11に、ソース領域8S とド
レイン領域8D に達するコンタクトホール13S ,13
D が形成されているが、このエッチングによって、Si
Nからなる外側サイドウォール9はエッチングされて、
ソース領域8S の表面の接触面積が大きくなるが、Si
2 からなる内側サイドウォール3はエッチングされな
いため、ゲート電極4の絶縁性が劣化しない。
【0052】このコンタクトホール13S ,13D の底
面を含む全面にW層を形成し、このW層をパターニング
することによって、ソース配線14S とドレイン配線1
Dが形成されている。また、コンタクトホール1
S ,13D を形成するエッチングによって内側サイド
ウォール3が損傷を受けないため、ソース配線14S
ゲート電極4が短絡する恐れがない。
【0053】(第2実施例)図2、図3、図4は、第2
実施例の半導体集積回路装置の製造工程説明図であり、
(A)〜(J)は各工程を示している。この図におい
て、1はp型シリコン基板、2はLOCOS酸化膜、3
はゲート酸化膜、4はゲート電極、5はゲート電極被覆
膜、6S ,6D はLDD、7は内側サイドウォール、8
S はソース領域、8D はドレイン領域、9は外側サイド
ウォール、10はエッチングストップ層、11は第1絶
縁膜、12は第2絶縁膜、13S ,13D はコンタクト
ホール、14S はソース配線、14D はドレイン配線で
ある。この製造工程説明図によって第2実施例の半導体
集積回路装置の製造方法を説明する。
【0054】第1工程 ゲート電極の形成(図2(A)
参照) p型のシリコン基板1の表面に、膜厚1000ÅのSi
N膜を形成し、このSiN膜の素子形成領域をりん酸処
理によって選択的にエッチング除去し、シリコン基板1
の表面を熱酸化することによって、閉ループ状の厚さが
3000ÅのLOCOS酸化膜2を形成して素子形成領
域を画定する。
【0055】素子形成領域の表面を熱酸化して膜厚80
Åのゲート酸化膜3を形成する。その上に膜厚2000
Åのポリシリコン膜を形成し、その上にさらに膜厚10
00ÅのSiO2 膜を形成し、このポリシリコン膜とS
iO2 膜をパターニングすることによって、幅が0.3
5μmのゲート電極4とゲート電極被覆膜5を形成す
る。ゲート電極被覆膜5とゲート電極4をマスクにして
n型不純物をイオン注入してLDD6S ,6D を形成す
る。
【0056】第2工程 内側サイドウォールの形成(図
2(B)参照) ゲート電極被覆膜5とLDD6S ,6D の上に、CVD
によってSiO2 膜を形成し、このSiO2 膜を異方性
エッチングすることによって、ゲート電極被覆膜5とゲ
ート電極4の側壁に内側サイドウォール7を形成する。
【0057】第3工程 ソース領域とドレイン領域の形
成(図2(C)参照) ゲート電極被覆膜5とゲート電極4と内側サイドウォー
ル7をマスクにし、LDD6S ,6D にn型不純物を高
濃度にイオン注入してソース領域8S とドレイン領域8
D を形成する。
【0058】第4工程 外側サイドウォールの形成(図
2(D)参照) ゲート電極被覆膜5と内側サイドウォール7とソース領
域8S とドレイン領域8D の上に、CVDによって膜厚
2000ÅのSiN膜を形成し、このSiN膜を異方性
エッチングすることによって内側サイドウォール7の外
側に外側サイドウォール9を形成する。
【0059】第5工程 エッチングストップ層の形成
(図3(E)参照) ゲート電極被覆膜5と外側サイドウォール9とソース領
域8S とドレイン領域8D の上に、膜厚1000ÅのS
iNからなるエッチングストップ層10を形成する。
【0060】第6工程 第1の層間絶縁膜の形成(図3
(F)参照) エッチングストップ層10の上に膜厚3000ÅのSi
ONからなる第1絶縁膜11を形成し、その上に平坦部
の平均膜厚が1000ÅのSOGからなる第2絶縁膜1
2を形成する。SOGからなる第2絶縁膜12の表面を
再溶融して平坦化する。
【0061】第7工程 コンタクトホールの形成(図3
(G)参照) SOGからなる第2絶縁膜12とSiONからなる第1
絶縁膜11にフォトリソグラフィー技術を適用して、ソ
ース領域8S とドレイン領域8D の直上にコンタクトホ
ール13S ,13D を形成するが、このエッチングはS
iNからなるエッチングストップ層10の表面で停止す
る。この際、ソース領域8S 側だけにセルフアラインコ
ンタクトを形成し、ドレイン領域8D 側には位置ずれマ
ージンをとっている。すなわち、ゲート電極とドレイン
領域に対するコンタクトホールの平均間隔を、ゲート電
極とソース領域に対するコンタクトホールの平均間隔よ
り広くしてリーク電流が問題になるドレイン領域の絶縁
性を確保している。
【0062】第8工程 エッチングストップ層の除去
(図4(H)参照) SiNからなるエッチングストップ層10をエッチング
によって除去する。このエッチングによって、SiNか
らなる外側サイドウォール9はエッチングされて、ソー
ス領域8S の表面の接触面積を大きくすることができる
が、SiO 2 からなる内側サイドウォール3はエッチン
グされないため、コンタクトホール13S を形成する工
程におけるエッチングによってゲート電極4の絶縁性が
劣化することがない。
【0063】第9工程 ソース配線とドレイン配線の形
成(図4(I)参照) コンタクトホール13S ,13D の底面を含む全面にW
層をCVDによって形成し、このW層をパターニングす
ることによって、ソース配線14S とドレイン配線14
D を形成する。コンタクトホール13S ,13D を形成
する工程におけるエッチングによって内側サイドウォー
ル3が損傷を受けないため、ソース配線14S とゲート
電極4が短絡する恐れがない。
【0064】この場合、MOSFETと第1配線層との
間の第1層間絶縁膜の最下層の絶縁膜およびゲート電極
のサイドウォールを構成する最外側の絶縁膜をアルミナ
とし、第1層間絶縁膜の最下層の絶縁膜より上層でかつ
第1層間絶縁膜を構成する1ないし複数の絶縁膜と、サ
イドウォールを構成する最外側の絶縁膜より内側の絶縁
膜をシリコン酸化物とすることができ、または、前者を
シリコン窒化物、後者をシリコン酸化物、または、前者
をシリコン酸化物、後者をアルミナ、または、前者をシ
リコン酸化物とし、後者をシリコン窒化物とすることが
できる。
【0065】また、この場合、ゲート電極の外側サイド
ウォールを形成する際、絶縁膜を形成した後に、等方性
エッチングないしCVD中に行う等方性プラズマ処理に
よって平坦化した後、異方性エッチングすることによっ
て、または、不純物をドープしたシリコンガラスを少な
くとも半導体基板の主面の全体に被着させ、熱処理を加
えることによって平坦化した後、異方性エッチングする
ことによってサイドウォールの傾斜をさらに平坦化する
ことができる。
【0066】前記の実施例においては、MOSFETを
含む半導体集積回路装置において、ゲートに近接してソ
ース領域とドレイン領域に達するコンタクトホールを形
成する場合を説明したが、本説明は、電極または配線を
含む集積回路装置において、この電極または配線に近接
してコンタクトホールを形成する場合にも適用すること
ができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体集
積回路装置とその製造方法によると、工程数や基板面積
を増大することなく、セルフアラインコンタクトを用
い、2重サイドウォールによってゲート段差を緩和して
層間絶縁膜の表面を平坦化することができるため、半導
体集積回路装置の信頼性の向上、および、半導体集積回
路装置の製造コストの低減に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の半導体集積回路装置の構成説明図
である。
【図2】第2実施例の半導体集積回路装置の製造工程説
明図(1)であり、(A)〜(D)は各工程を示してい
る。
【図3】第2実施例の半導体集積回路装置の製造工程説
明図(2)であり、(E)〜(G)は各工程を示してい
る。
【図4】第2実施例の半導体集積回路装置の製造工程説
明図(3)であり、(H),(I)は各工程を示してい
る。
【図5】従来のゲート電極の上の層間絶縁膜の表面の段
差を緩和する構成の説明図であり、(A)〜(D)は各
構成を示している。
【符号の説明】
1 p型シリコン基板 2 LOCOS酸化膜 3 ゲート酸化膜 4 ゲート電極 5 ゲート電極被覆膜 6S ,6D LDD 7 内側サイドウォール 8S ソース領域 8D ドレイン領域 9 外側サイドウォール 10 エッチングストップ層 11 第1絶縁膜 12 第2絶縁膜 13S ,13D コンタクトホール 14S ソース配線 14D ドレイン配線

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極または配線を含む集積回路装置にお
    いて、該電極または配線とその上に形成される第1配線
    層の間の第1層間絶縁膜が少なくとも2種類の絶縁膜か
    ら構成され、該第1層間絶縁膜の最下層の絶縁膜と、そ
    れより上層でかつ第1層間絶縁膜を構成する1ないし複
    数の絶縁膜の間でエッチングレートが異なり、該配線の
    サイドウォールが2種以上の絶縁膜によって構成され、
    該サイドウォールを構成する最外側の絶縁膜と該最外側
    の絶縁膜より内側の絶縁膜の少なくとも1つとは互いに
    エッチングレートが異なり、該サイドウォールの最外側
    の絶縁膜のエッチングレートが該第1層間絶縁膜の最下
    層の絶縁膜のエッチングレートと実質的に同じかそれよ
    りも大きいか、あるいは、同じ絶縁材料によって構成さ
    れていることを特徴とする集積回路装置。
  2. 【請求項2】 MOSFETを含む半導体集積回路装置
    において、該MOSFETと第1配線層の間の第1層間
    絶縁膜が少なくとも2種類の絶縁膜から構成され、該第
    1層間絶縁膜の最下層の絶縁膜と、それより上層でかつ
    第1層間絶縁膜を構成する1ないし複数の絶縁膜の間で
    エッチングレートが異なり、該ゲート電極のサイドウォ
    ールが2種以上の絶縁膜によって構成され、該サイドウ
    ォールを構成する最外側の絶縁膜と該最外側の絶縁膜よ
    り内側の絶縁膜の少なくとも1つとは互いにエッチング
    レートが異なり、該サイドウォールの最外側の絶縁膜の
    エッチングレートが該第1層間絶縁膜の最下層の絶縁膜
    のエッチングレートと実質的に同じかそれよりも大きい
    か、あるいは、同じ絶縁材料によって構成されているこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 MOSFETを含む半導体集積回路装置
    において、該MOSFETのゲート電極のサイドウォー
    ルが2種以上の絶縁膜によって構成され、該サイドウォ
    ールを構成する最外側の絶縁膜と該最外側の絶縁膜より
    内側の絶縁膜の少なくとも1つとは互いにエッチングレ
    ートが異なり、該ゲート電極の直上の少なくとも一部に
    該サイドウォールの該最外側の絶縁膜より内側の絶縁膜
    と同じ絶縁膜が存在し、MOSFETと第1配線層との
    間の第1層間絶縁膜が該サイドウォールを構成する最外
    側の絶縁膜と同じ絶縁材料によって構成されていること
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 ゲート電極と、ドレイン領域に対するコ
    ンタクトホールの平均間隔が、ゲート電極と、ソース領
    域に対するコンタクトホールの平均間隔より広くなって
    いることを特徴とする請求項2または請求項3に記載さ
    れた半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲ
    ート電極を形成する工程と、少なくとも半導体基板の主
    面の全体に第1の絶縁膜を被着させる工程と、該第1の
    絶縁膜を異方性エッチングすることにより該ゲート電極
    の側壁に第1のサイドウォールを形成する工程と、該ゲ
    ート電極と第1のサイドウォールをマスクにしてソース
    領域とドレイン領域を形成する工程と、少なくとも半導
    体基板の主面に第2の絶縁膜を被着させる工程と、該第
    2の絶縁膜を異方性エッチングすることによってゲート
    電極に第2のサイドウォール形成する工程と、少なくと
    も半導体基板の主面の全体に第2の絶縁膜と実質的に同
    じエッチングレートを有する第3の絶縁膜を被着させる
    工程と、少なくとも半導体基板の主面の全体に第4の絶
    縁膜を被着させる工程と、コンタクトホールを該第4の
    絶縁膜まで開ける工程と、該コンタクトホールの底部に
    残る第3の絶縁膜と第2の絶縁膜の一部を除去する工程
    を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 第2の絶縁膜を、等方性エッチングない
    しCVD中に行う等方性プラズマ処理によって平坦化し
    た後、異方性エッチングすることによってゲート電極に
    第2のサイドウォール形成することを特徴とする請求項
    5に記載された半導体集積回路装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 第2の絶縁膜を、不純物をドープしたシ
    リコンガラスを少なくとも半導体基板の主面の全体に被
    着させ、熱処理を加えることによって平坦化した後、異
    方性エッチングすることによってゲート電極に第2のサ
    イドウォール形成することを特徴とする請求項5に記載
    された半導体集積回路装置の製造方法。
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