JP3347837B2 - 化合物半導体電界効果トランジスタ - Google Patents
化合物半導体電界効果トランジスタInfo
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Description
ランジスタに係り、特に高周波動作用の化合物半導体電
界効果トランジスタに関する。近年、化合物半導体を用
いたデバイスはスーパーコンピューター、マイクロ波通
信分野で幅広く使用されるようになっている。例えばG
aAsに代表される化合物半導体を用いた電界効果トラ
ンジスタは、シリコンバイポーラトランジスタよりも高
速、高効率動作が可能であるため、特にマイクロ波通信
用デバイスとして広く用いられている。従って、高周波
動作用デバイスとしての化合物半導体電界効果トランジ
スタを更に高効率化、高出力化することが期待されてい
る。
7を用いて説明する。ここで、図7(a)は従来の高周
波GaAs電力FETを示す断面図であり、図7(b)
はその深さ方向のエネルギーバンドダイヤグラムであ
る。例えばGaAs基板60上に、ノンドープGaAs
バッファ層62及びn型GaAsチャネル層64が順に
エピタキシャル成長によって形成されている。また、こ
のn型GaAsチャネル層64上には、例えばAuGe
/Au積層膜又はAuGe/Ni/Au積層膜からなる
ソース電極66及びドレイン電極68が蒸着法によって
相対して形成され、それぞれn型GaAsチャネル層6
4にオーミック接触している。
とに挟まれたn型GaAsチャネル層64上には、例え
ばAl膜又はWSi膜からなるゲート電極70が蒸着法
によって形成され、n型GaAsチャネル層64にショ
ットキー接触している。更に、このゲート電極70とソ
ース電極66及びドレイン電極68とに挟まれたn型G
aAsチャネル層64上並びにゲート電極70上には、
例えばSiO2 膜又はSiN膜等の誘電体膜からなる表
面保護膜72がCVD法によって形成されている。
しては、Siに対するSiO2 膜のような安定した保護
膜を得ることは困難であり、上記従来の高周波GaAs
電力FETにおいても、n型GaAsチャネル層64と
表面保護膜72との界面には、多くの界面準位が形成さ
れる。
保護膜72との界面においては、Asの酸化物がGaの
酸化物より不安定であることから、負の電荷をもつAs
- が遊離して界面準位を形成するため、この界面準位に
よって小さくとも−0.4Vの界面電位Vssが発生す
る。そしてこの界面電位Vss(=−0.4V)によ
り、図7(b)のエネルギーバンドダイヤグラムに示さ
れるように、n型GaAsチャネル層64と表面保護膜
72との界面からn型GaAsチャネル層64側にキャ
リヤの空乏層が発生するため、チャネル狭窄が生ずると
いう問題がおこる。
波のような高周波で電力動作させる場合、出力及び効率
を改良するためには、上記のような界面電位Vssによ
り発生する空乏層によるチャネル狭窄を低減すると同時
に、ゲート耐圧を高くすることが不可欠である。そこ
で、この界面電位Vssにより発生する空乏層に起因す
るチャネル狭窄を改善するものとして、図8に示される
高周波GaAs電力FETが提案されている。ここで、
図8(a)は従来の改良された高周波GaAs電力FE
Tを示す断面図であり、図8(b)はその深さ方向のエ
ネルギーバンドダイヤグラムである。尚、上記図7と同
一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
sバッファ層62、n型GaAsチャネル層64が順に
エピタキシャル成長によって形成されている。また、n
型GaAsチャネル層64上には、ノンドープGaAs
層74がエピタキシャル成長によって形成されている。
また、ノンドープGaAs層74上には、ソース電極6
6及びドレイン電極68が相対して形成されている。ま
た、ソース電極66とドレイン電極68とに挟まれたノ
ンドープGaAs層74には、ゲート電極70が蒸着法
等を用いて埋め込まれており、ノンドープGaAs層7
4にショットキー接触している。
びドレイン電極68とに挟まれたn型GaAsチャネル
層64上並びにゲート電極70上には、表面保護膜72
が形成されている。このように、n型GaAsチャネル
層64と表面保護膜72との間にノンドープGaAs層
74を介在させることにより、図8(b)のエネルギー
バンドダイヤグラムに示されるように、n型GaAsチ
ャネル層64と表面保護膜72との界面に界面電位Vs
sが発生しても、ノンドープGaAs層74によって緩
和されるため、n型GaAsチャネル層64に伸びる空
乏層は小さくなり、チャネルの狭窄現象は緩和される。
As層74に埋め込まれているため、そのショットキー
接触による空乏層はn型GaAsチャネル層64にまで
十分に伸びる。従って、改良された高周波GaAs電力
FETは、その出力及び効率が改善される。ところで、
図8に示される改良された高周波GaAs電力FETに
おいては、ノンドープGaAs層74はそもそも空乏層
が伸び易いことから、顕著な改善効果を示すためには、
ノンドープGaAs層74の厚さを少なくとも150n
mにする必要があり、更に改善効果を増大させるために
は、150nm以上の厚さにする必要がある。
を厚くすると、ゲート電極70を埋め込むための開口部
を形成する際に、サイドエッチングの量が大きくなり、
短ゲート化する場合などに加工上の問題を引き起こす。
また、ノンドープGaAs層74の代わりに、n型Ga
Asチャネル層64より低濃度の不純物をドーピングし
たn- 型GaAs層を用いて空乏層の伸びを抑制する方
法もあるが、この場合には、n- 型GaAs層自体がチ
ャネルとなってしまうため、ゲート耐圧が低下し、動作
時の線形性が損なわれてしまう。
との界面電位Vssにより発生する空乏層に起因するチ
ャネル狭窄を防止し、高周波で電力動作させる際の出力
及び効率を向上させることができる化合物半導体電界効
果トランジスタを提供することを目的とする。
図であり、その図1(a)に本発明による高周波GaA
s電力FETの断面図を示し、図1(b)にその深さ方
向のエネルギーバンドダイヤグラムを示す。GaAs基
板10上に、ノンドープGaAsバッファ層12、n型
GaAsチャネル層14、ノンドープGaAs層16、
及びn型GaAs表面ドープ層18が順にエピタキシャ
ル成長によって形成されている。
はソース電極20及びドレイン電極22が相対して形成
され、これらソース電極20及びドレイン電極22はそ
れぞれn型GaAs表面ドープ層18にオーミック接触
している。また、ソース電極20とドレイン電極22と
に挟まれたn型GaAs表面ドープ層18を貫通して、
ノンドープGaAs層16内にゲート電極24が埋め込
まれており、このゲート電極24はノンドープGaAs
層16にショットキー接触している。
びドレイン電極22とに挟まれたn型GaAs表面ドー
プ層18上並びにゲート電極24上には、表面保護膜2
6が形成されている。ここで、n型GaAs表面ドープ
層18の不純物濃度Nd及び厚さtは、 1×1016cm-3≦Nd≦1×1018cm-3 0<t≦W 但し、 W={2εS ・|Vss|/(q・Nd)}1/2 W :n型GaAs表面ドープ層18と表面保護膜2
6との界面電位による空乏層深さ εS :n型GaAs表面ドープ層18の比誘電率 Vss:n型GaAs表面ドープ層18と表面保護膜2
6との界面電位 q :単位電荷 である。
8の不純物濃度Nd及び厚さtの条件は、少なくともゲ
ート電極24周辺部において満たされる必要があるが、
ゲート電極24とソース電極20及びドレイン電極22
とに挟まれた全領域で満たされることが望ましい。
示されるように、n型GaAs表面ドープ層18と表面
保護膜26との界面における界面電荷Vssと、n型G
aAs表面ドープ層18内のイオン化されたドナーと
が、電気2重層を形成するため、界面電位Vssによっ
て発生する空乏層の伸びが抑制される。
なくともゲート電極24周辺部における厚さtと空乏層
深さWとが等しい場合、即ちt=Wの場合、この空乏層
はn型GaAs表面ドープ層18とノンドープGaAs
層16との界面付近で終端するため、n型GaAsチャ
ネル層14にまで到達せず、チャネルの狭窄現象は完全
に解消される。
As表面ドープ層18と表面保護膜26との界面電位V
ssによる空乏層は、n型GaAs表面ドープ層18に
よってその伸びが抑制されるため、ノンドープGaAs
層16にまで伸びるものの、n型GaAsチャネル層1
4にまでは殆ど到達せず、チャネルの狭窄現象を解消す
ることができる。
層18によって空乏層の伸びが小さくなるため、ノンド
ープGaAs層16の厚さを従来よりも薄くすることが
できる。従って、n型GaAsチャネル層14上に形成
したノンドープGaAs層16及びn型GaAs表面ド
ープ層18のトータルの厚さを従来のノンドープGaA
s層の厚さより薄くすることが可能となり、例えばゲー
ト電極を埋め込むため微細加工等が容易になり、短ゲー
ト化を図ることができる。
極24側面のn型GaAs表面ドープ層18に空乏化さ
れない領域が生じるため、ゲート耐圧が低くなったり、
ゲートの寄生容量が増大する等の問題が発生する。ま
た、n型GaAs表面ドープ層18の少なくともゲート
電極24周辺部における不純物濃度Ndが、Nd<1×
1016cm-3の場合においては、不純物濃度を制御して
安定的にn型GaAs表面ドープ層18を形成すること
が困難であるため、安定して空乏層の伸びを抑制するこ
とができない。
いては、界面電位Vssによる空乏層が例えば20〜3
0nmの浅い深さで終端してしまうため、この深さより
薄い厚さのn型GaAs表面ドープ層18を形成しなけ
ればならない。従って、不純物濃度及び厚さを制御して
安定的にn型GaAs表面ドープ層18を形成すること
が困難である。
少なくともゲート電極24周辺部における不純物濃度N
d及び厚さtが、 1×1016cm-3≦Nd≦1×1018cm-3 0<t≦W の場合において、n型GaAs表面ドープ層18を制御
性よく形成することができ、n型GaAs表面ドープ層
18と表面保護膜26との界面電位Vssによって発生
する空乏層の伸びを抑制し、n型GaAsチャネル層1
4にまでは殆ど到達しないようにして、チャネル狭窄を
防止することができる。これにより、高周波電力動作に
おける出力、効率を改良することができる。
体的に説明する。図2は本発明の第1の実施例による高
周波GaAs電力FETを示す断面図である。半絶縁性
GaAs基板30上に、厚さの500nmノンドープG
aAsバッファ層32、不純物濃度5×1017cm-3、
厚さ100nmのn型GaAsチャネル層34、厚さ5
0nmのノンドープAlGaAs層36、厚さ100n
mのノンドープGaAs層38、及び不純物濃度3×1
017cm-3、厚さ30nmのn型GaAs表面ドープ層
40が順に積層されている。
は、厚さ40nmのAuGe膜及び厚さ400nmのA
u膜が順に積層されたAuGe/Au積層膜からなるソ
ース電極42及びドレイン電極44が相対して形成され
ている。そしてこれらソース電極42及びドレイン電極
44は、それぞれn型GaAsチャネル層34にオーミ
ック接続している。
とに挟まれたn型GaAs表面ドープ層40及びノンド
ープGaAs層38を貫通して、ノンドープAlGaA
s層36上に、厚さ100nmのWSi膜、厚さ5nm
のTi膜、及び厚さ300nmのAu膜が順に積層され
たWSi/Ti/Au積層膜からなるゲート電極46が
形成されている。そしてこのゲート電極46は、ノンド
ープAlGaAs層36にショットキー接触している。
びドレイン電極44とに挟まれたn型GaAs表面ドー
プ層40上には、例えば厚さ50nmのSiN膜及び厚
さ200nmのSiO2 膜が順に積層された表面保護膜
48が形成されている。次に、図2の高周波GaAs電
力FETの製造方法を、図3〜図4に示す工程図を用い
て説明する。
00nmノンドープGaAsバッファ層32、不純物濃
度5×1017cm-3、厚さ100nmのn型GaAsチ
ャネル層34、厚さ50nmのノンドープAlGaAs
層36、厚さ100nmのノンドープGaAs層38、
及び不純物濃度3×1017cm-3、厚さ30nmのn型
GaAs表面ドープ層40を、MBE法を用いて、順に
エピタキシャル成長させる(図3(a)参照)。
て、厚さ50nmのSiN膜48aを堆積し、更にこの
SiN膜48a上に、CVD法を用いて、厚さ200n
mのSiO2 膜48bを堆積して、これらSiN膜48
a及びSiO2 膜48bからなる表面保護膜48を形成
する。続いて、フォトリソグラフィ技術を用いて、ソー
ス電極及びドレイン電極形成予定領域を開口したレジス
ト50を表面保護膜48上に形成する。そしてこのレジ
スト50をマスクとし、SiO2 膜48b及びSiN膜
48aをCF4 ガスを用いてドライエッチし、更に、S
iO2 膜48bをリフトオフのスペーサとするためにバ
ッファーフッ酸を用いてサイドエッチングする(図3
(b)参照)。
膜及び厚さ400nmのAu膜を順に一定の傾斜をもっ
て蒸着した後、リフトオフ法を用いて、n型GaAs表
面ドープ層40上に、AuGe/Au積層膜からなるソ
ース電極42及びドレイン電極44を相対して形成す
る。続いて、温度450℃、3分間のヒートブロックを
用いた熱処理によってアロイすることにより、ソース電
極42及びドレイン電極44をそれぞれn型GaAsチ
ャネル層34にオーミック接続させる(図3(c)参
照)。
て、ゲート電極形成予定領域を開口したレジスト52を
全面に形成する。そしてこのレジスト52をマスクと
し、表面保護膜48をCF4 ガスを用いてドライエッチ
し、続いて、n型GaAs表面ドープ層40及びノンド
ープGaAs層38をCCl2 F2 ガスを用いてドライ
エッチングし、開口部54を開口する。このドライエッ
チングはGaAs/AlGaAsの選択比が高いため、
ノンドープGaAs層38とノンドープAlGaAs層
36との界面でエッチングは停止する。即ち、ノンドー
プAlGaAs層36はエッチングストッパー層として
の機能を果たす。こうして、開口部54内にノンドープ
AlGaAs層36を露出させる(図4(d)参照)。
ッタ法を用いて、全面に、厚さ100nmのWSi膜、
厚さ5nmのTi膜、及び厚さ300nmのAu膜を順
に堆積する。そしてフォトリソグラフィ技術を用いて、
ゲート部分にレジストを残存させ、このレジストをマス
クとして、WSi/Ti/Au積層膜をイオンミリング
する。こうして、WSi/Ti/Au積層膜からなるゲ
ート電極46を形成する。続いて、レジストを除去し、
図2に示す高周波GaAs電力FETを作製する(図4
(e)参照)。
直下に、不純物イオン注入又はエピタキシャル成長によ
ってそれぞれn+ 不純物領域を形成してもよい。この場
合、ソース電極42及びドレイン電極44はそれぞれn
+ 不純物領域を介してn型GaAsチャネル層34にオ
ーミック接続されるため、ソース及びドレインの直列抵
抗を低減することができる。
sチャネル層34と表面保護膜48との間に、厚さ50
nmのノンドープAlGaAs層36、厚さ100nm
のノンドープGaAs層38、及び不純物濃度3×10
17cm-3、厚さ30nmのn型GaAs表面ドープ層4
0を介在させることにより、n型GaAs表面ドープ層
40と表面保護膜48との界面電位Vssによって発生
する空乏層の伸びが抑制され、n型GaAsチャネル層
34にまで到達することを阻止することができるため、
チャネル狭窄を防止することができる。これにより、高
周波電力動作における出力、効率を改善することができ
る。
ャネル層34のバンドギャップエネルギーEgより大き
いバンドギャップエネルギーEgを有するノンドープA
lGaAs層36にショットキー接触しているため、ゲ
ート耐圧特性を向上させることができる。従って、これ
によっても高周波電力動作における出力、効率を改善す
ることができる。
GaAs電力FETを、図5に示す断面図を用いて説明
する。尚、上記図2の高周波GaAs電力FETと同一
の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。半
絶縁性GaAs基板30上に、ノンドープGaAsバッ
ファ層32、n型GaAsチャネル層34、厚さ150
nmのノンドープAlGaAs層56、及びn型GaA
s表面ドープ層40が順に積層されている。
は、ソース電極42及びドレイン電極44が相対して形
成され、それぞれn型GaAsチャネル層34にオーミ
ック接続している。また、ソース電極42とドレイン電
極44とに挟まれたn型GaAs表面ドープ層40を貫
通して、ノンドープAlGaAs層56上にゲート電極
46が形成され、ノンドープAlGaAs層56にショ
ットキー接触している。
びドレイン電極44とに挟まれたn型GaAs表面ドー
プ層40上には、表面保護膜48が形成されている。こ
のように本実施例によれば、上記第1の実施例が、n型
GaAsチャネル層34とn型GaAs表面ドープ層4
0との間に形成したノンドープ層として、ノンドープA
lGaAs層36及びノンドープGaAs層38の積層
構造を用いているのに対し、単層のノンドープAlGa
As層56を用いている点に特徴がある。
sチャネル層34と表面保護膜48との間にノンドープ
AlGaAs層56及びn型GaAs表面ドープ層40
を介在させている構造は、上記第1の実施例と同様であ
るため、上記第1の実施例の場合と同様の効果を奏する
ことができる。尚、上記第2の実施例において用いた単
層のノンドープAlGaAs層56の代わりに、ノンド
ープGaAs層を用いてもよい。この例は、上記図1の
原理説明図に示したものと同一であるため、その説明は
省略する。但し、この場合、ゲート電極46がショット
キー接触するノンドープGaAs層は、そのバンドギャ
ップエネルギーEgがn型GaAsチャネル層34のバ
ンドギャップエネルギーEgと等しいため、ゲート耐圧
特性を向上させる効果はない。
GaAs電力FETを、図6に示す断面図を用いて説明
する。尚、上記図5の高周波GaAs電力FETと同一
の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。半
絶縁性GaAs基板30上に、ノンドープGaAsバッ
ファ層32、n型GaAsチャネル層34、厚さ100
nmのノンドープGaAs層58、及びn型GaAs表
面ドープ層40が順に積層されている。
は、ソース電極42及びドレイン電極44が相対して形
成され、それぞれn型GaAsチャネル層34にオーミ
ック接続している。また、ソース電極42とドレイン電
極44とに挟まれたn型GaAs表面ドープ層40及び
ノンドープGaAs層58を貫通して、n型GaAsチ
ャネル層34上にゲート電極46が形成され、n型Ga
Asチャネル層34にショットキー接触している。
びドレイン電極44とに挟まれたn型GaAs表面ドー
プ層40上には、表面保護膜48が形成されている。こ
のように本実施例によれば、上記第2の実施例が、ゲー
ト電極46をノンドープAlGaAs層56にショット
キー接触させているのに対し、ゲート電極46がn型G
aAsチャネル層34にショットキー接触している点に
特徴がある。
sチャネル層34と表面保護膜48との間に、ノンドー
プGaAs層58及びn型GaAs表面ドープ層40を
介在させている構造は、上記第2の実施例と同様である
ため、上記第2の実施例の場合と同様の効果を奏するこ
とができる。但し、この場合、ゲート電極46がn型G
aAsチャネル層34に直接にショットキー接触してい
るため、ノンドープAlGaAs層にショットキー接触
している場合のようなゲート耐圧特性を向上させる効果
はない。これは、本実施例において、ノンドープGaA
s層58の代わりに、ノンドープAlGaAs層を用い
た場合でも、ノンドープAlGaAs層及びノンドープ
GaAs層の積層構造を用いた場合でも、同様である。
高周波GaAs電力FETについて説明したが、GaA
sに限定されず、他のIII-V族化合物を用いた高周波電
力FETについても本発明を適用することができる。
基板上に形成されたn型III-V族化合物チャネル層と、
n型III-V族化合物チャネル層上に形成されたノンドー
プIII-V族化合物層と、ノンドープIII-V族化合物層上
に形成されたn型III-V族化合物表面ドープ層と、n型
III-V族化合物表面ドープ層上に相対して形成され、n
型III-V族化合物表面ドープ層にオーミック接触するソ
ース電極及びドレイン電極と、ソース電極とドレイン電
極とに挟まれたこのn型III-V族化合物表面ドープ層を
貫通して、ノンドープIII-V族化合物層上に形成され、
ノンドープIII-V族化合物層にショットキー接触するゲ
ート電極と、ゲート電極とソース電極及びドレイン電極
とに挟まれたn型III-V族化合物表面ドープ層上に形成
された表面保護膜とを具備し、n型III-V族化合物表面
ドープ層の少なくともゲート電極周辺部における不純物
濃度Nd及び厚さtが、 1×1016cm-3≦Nd≦1×1018cm-3 0<t≦W 但し、 W :前記n型III-V族化合物表面ドープ層と前記表
面保護膜との界面電位による空乏層深さ であることにより、空乏層の伸びを抑制してn型III-V
族化合物チャネル層にまでは殆ど到達しないようにし
て、チャネル狭窄を防止することができるため、高周波
電力動作における出力、効率を改良することができる。
明による高周波GaAs電力FETを示す断面図、図1
(b)はその深さ方向のエネルギーバンドダイヤグラム
である。
力FETを示す断面図である。
説明するための工程図(その1)である。
説明するための工程図(その2)である。
力FETを示す断面図である。
力FETを示す断面図である。
めの図である。
説明するための図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 基板と、 前記基板上に形成されたn型III-V族化合物チャネル層
と、 前記n型III-V族化合物チャネル層上に形成されたノン
ドープIII-V族化合物層と、 前記ノンドープIII-V族化合物層上に形成されたn型II
I-V族化合物表面ドープ層と、 前記n型III-V族化合物表面ドープ層上に相対して形成
され、前記n型III-V族化合物表面ドープ層にオーミッ
ク接触するソース電極及びドレイン電極と、 前記ソース電極と前記ドレイン電極とに挟まれた前記n
型III-V族化合物表面ドープ層を貫通して、前記ノンド
ープIII-V族化合物層上に形成され、前記ノンドープII
I-V族化合物層にショットキー接触し、前記n型III-V
族化合物表面ドープ層と接触しているゲート電極と、 前記ゲート電極と前記ソース電極及び前記ドレイン電極
とに挟まれた前記n型III-V族化合物表面ドープ層上に
形成された表面保護膜とを具備し、 前記n型III-V族化合物表面ドープ層の少なくとも前記
ゲート電極周辺部における不純物濃度Nd及び厚さt
が、 1×1016cm-3≦Nd≦1×1018cm-3 0<t≦W 但し、 W={2εS ・|Vss|/(q・Nd)}1/2 W :前記n型III-V族化合物表面ドープ層と前記表
面保護膜との界面電位による空乏層深さ εS :前記n型III-V族化合物表面ドープ層の比誘電
率 Vss:前記n型III-V族化合物表面ドープ層と前記表
面保護膜との界面電位 q :単位電荷であることを特徴とする化合物半導体
電界効果トランジスタ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の化合物半導体電界効果
トランジスタにおいて、 前記ソース電極と前記ドレイン電極とに挟まれた前記n
型III-V族化合物表面ドープ層を貫通して、前記ノンド
ープIII-V族化合物層上に形成され、前記ノンドープII
I-V族化合物層にショットキー接触し、前記n型III-V
族化合物表面ドープ層と接触しているゲート電極に代え
て、 前記ソース電極と前記ドレイン電極とに挟まれた前記n
型III-V族化合物表面ドープ層及び前記ノンドープIII-
V族化合物層を貫通して、前記n型III-V族化合物チャ
ネル層上に形成され、前記n型III-V族化合物チャネル
層にショットキー接触し、前記n型III-V族化合物表面
ドープ層と接触しているゲート電極を具備することを特
徴とする化合物半導体電界効果トランジスタ。 - 【請求項3】 請求項1に記載の化合物半導体電界効果
トランジスタにおいて、 前記ノンドープIII-V族化合物層が、前記n型III-V族
化合物チャネル層のバンドギャップエネルギーより大き
いバンドギャップエネルギーを有することを特徴とする
化合物半導体電界効果トランジスタ。 - 【請求項4】 請求項1に記載の化合物半導体電界効果
トランジスタにおいて、 前記ノンドープIII-V族化合物層が、前記n型III-V族
化合物チャネル層のバンドギャップエネルギーより大き
いバンドギャップエネルギーをもつ第1のノンドープII
I-V族化合物層と、前記第1のノンドープIII-V族化合
物層上に積層され、前記第1のノンドープIII-V族化合
物層のバンドギャップエネルギーより小さいバンドギャ
ップエネルギーをもつ第2のノンドープIII-V族化合物
層とを有し、 前記ゲート電極が、前記ソース電極と前記ドレイン電極
とに挟まれた前記n型III-V族化合物表面ドープ層及び
前記第2のノンドープIII-V族化合物層を貫通して、前
記第1のノンドープIII-V族化合物層上に形成され、前
記第1のノンドープIII-V族化合物層にショットキー接
触し、前記n型III-V族化合物表面ドープ層と接触して
いることを特徴とする化合物半導体電界効果トランジス
タ。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の化合
物半導体電界効果トランジスタにおいて、 前記n型III-V族化合物表面ドープ層の前記ゲート電極
と前記ソース電極及び前記ドレイン電極とに挟まれた全
領域における不純物濃度Nd及び厚さtが、 1×1016cm-3≦Nd≦1×1018cm-3 0<t<W 但し、 W={2εS ・|Vss|/(q・Nd)}1/2 W :前記n型III-V族化合物表面ドープ層と前記表
面保護膜との界面電位による空乏層深さ εS :前記n型III-V族化合物表面ドープ層の比誘電
率 Vss:前記n型III-V族化合物表面ドープ層と前記表
面保護膜との界面電位 q :単位電荷 である ことを特徴とする化合物半導体電界効果トランジスタ。 - 【請求項6】 請求項1又は2に記載の化合物半導体電
界効果トランジスタにおいて、 前記n型III-V族化合物チャネル層が、n型GaAsチ
ャネル層であり、 前記ノンドープIII-V族化合物層が、ノンドープGaA
s層であり、 前記n型III-V族化合物表面ドープ層が、n型GaAs
表面ドープ層であることを特徴とする化合物半導体電界
効果トランジスタ。 - 【請求項7】 請求項3に記載の化合物半導体電界効果
トランジスタにおいて、 前記n型III-V族化合物チャネル層が、n型GaAsチ
ャネル層であり、 前記ノンドープIII-V族化合物層が、ノンドープAlG
aAs層であり、 前記n型III-V族化合物表面ドープ層が、n型GaAs
表面ドープ層であることを特徴とする化合物半導体電界
効果トランジスタ。 - 【請求項8】 請求項4に記載の化合物半導体電界効果
トランジスタにおいて、 前記n型III-V族化合物チャネル層が、n型GaAsチ
ャネル層であり、 前記第1のノンドープIII-V族化合物層が、ノンドープ
AlGaAs層であり、 前記第2のノンドープIII-V族化合物層が、ノンドープ
GaAs層であり、 前記n型III-V族化合物表面ドープ層が、n型GaAs
表面ドープ層であることを特徴とする化合物半導体電界
効果トランジスタ。
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