JP3347714B1 - 船舶用係留索の牽引省力装置 - Google Patents
船舶用係留索の牽引省力装置Info
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- JP3347714B1 JP3347714B1 JP2001305445A JP2001305445A JP3347714B1 JP 3347714 B1 JP3347714 B1 JP 3347714B1 JP 2001305445 A JP2001305445 A JP 2001305445A JP 2001305445 A JP2001305445 A JP 2001305445A JP 3347714 B1 JP3347714 B1 JP 3347714B1
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Abstract
【要約】
【課題】 水域側コ−ナのある接岸係留施設に、船舶を
係留ロ−プによって停船する際、該ロ−プの損傷を防
ぐ。 【解決手段】 水域側コンクリ−ト製コ−ナ105のあ
る接岸係留施設において、該コ−ナ105上に回転自在
の長尺丸棒2を両端支持のボ−ルベアリング4,4で支
持し、この長尺丸棒2を多数連結し、その継目のボ−ル
ベアリング4を山形板金製カバ−で覆い、該丸棒2に係
留ロ−プを掛けて水域中の該ロ−プを引上げて、係船柱
107に係止させると、該係留ロ−プを損傷せず、人手
による引上げ作業も軽快になる。
係留ロ−プによって停船する際、該ロ−プの損傷を防
ぐ。 【解決手段】 水域側コンクリ−ト製コ−ナ105のあ
る接岸係留施設において、該コ−ナ105上に回転自在
の長尺丸棒2を両端支持のボ−ルベアリング4,4で支
持し、この長尺丸棒2を多数連結し、その継目のボ−ル
ベアリング4を山形板金製カバ−で覆い、該丸棒2に係
留ロ−プを掛けて水域中の該ロ−プを引上げて、係船柱
107に係止させると、該係留ロ−プを損傷せず、人手
による引上げ作業も軽快になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶用係留索の牽
引省力装置に関するものである。
引省力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、船舶を港湾で停泊させる例とし
て、係留施設にロ−プやワイヤ−を用いて係留する方法
があって、このうち、陸岸に接して設けられた係留施設
を特に接岸施設と呼んでいるが、係留中の船舶が、風、
波浪、潮流などの外力に耐えて停止させるためには、船
舶からロ−プやワイヤ−などの係留索を出し、係留施設
に突設した係留柱(係船柱)に係止する方法がとられて
いる。
て、係留施設にロ−プやワイヤ−を用いて係留する方法
があって、このうち、陸岸に接して設けられた係留施設
を特に接岸施設と呼んでいるが、係留中の船舶が、風、
波浪、潮流などの外力に耐えて停止させるためには、船
舶からロ−プやワイヤ−などの係留索を出し、係留施設
に突設した係留柱(係船柱)に係止する方法がとられて
いる。
【0003】この係留索には、船首索、前方ブレストラ
イン、前方スプリング、後方スプリング、後方ブレスト
ライン、船尾索などの多くの種類があって、これらの係
留索によって船舶を停泊させている。例えば、総トン数
(GT)5000トン級の船舶では、普通船首、尾索を
各3本、前後方スプリングを各1本の索条数で係留して
いる。
イン、前方スプリング、後方スプリング、後方ブレスト
ライン、船尾索などの多くの種類があって、これらの係
留索によって船舶を停泊させている。例えば、総トン数
(GT)5000トン級の船舶では、普通船首、尾索を
各3本、前後方スプリングを各1本の索条数で係留して
いる。
【0004】ところで、かかる係留索の1つに、伸びや
すい繊維索が用いられ、この繊維索によると船舶の動き
に対し牽張力の変化が少ない、とされて汎用されてい
る。
すい繊維索が用いられ、この繊維索によると船舶の動き
に対し牽張力の変化が少ない、とされて汎用されてい
る。
【0005】また、岸壁は、前記係留施設の代表例であ
るが、これを大別すると重力型と矢板型とに分けられ、
更に重力型は重力式とセル式とに分類される。
るが、これを大別すると重力型と矢板型とに分けられ、
更に重力型は重力式とセル式とに分類される。
【0006】この重力式は、ケ−ソン、L型ブロック、
方塊ブロックなどにより垂直壁体を形成している。
方塊ブロックなどにより垂直壁体を形成している。
【0007】例えば、ケ−ソンによる重力式岸壁100
を図4に示す(成山堂書店発行港湾知識のABC第12
0頁参照)。
を図4に示す(成山堂書店発行港湾知識のABC第12
0頁参照)。
【0008】図中、101はケ−ソンであって、基礎1
01上に構築され、その中に石、砂などの中詰103が
施されている。このケ−ソン101の陸岸側には割石、
砂などの裏込め104が施され、その上方の水域側縁部
には、コンクリ−ト部分である上部工105が形成さ
れ、また、その上面には、舗装コンクリ−トからなる床
106が形成され、この床106には直柱または曲柱で
ある係船柱107が突設している。なお、図中、108
は水域を示す。
01上に構築され、その中に石、砂などの中詰103が
施されている。このケ−ソン101の陸岸側には割石、
砂などの裏込め104が施され、その上方の水域側縁部
には、コンクリ−ト部分である上部工105が形成さ
れ、また、その上面には、舗装コンクリ−トからなる床
106が形成され、この床106には直柱または曲柱で
ある係船柱107が突設している。なお、図中、108
は水域を示す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
に係留索(例えばマニラロ−プといわれる繊維索)は、
港湾に着岸した船舶から岸壁に向け投げ出され、この投
げ出された水域中の係留索を人力で岸壁から拾った後、
陸岸に力をこめて引上げて、係船柱に掛ける作業が行わ
れている。
に係留索(例えばマニラロ−プといわれる繊維索)は、
港湾に着岸した船舶から岸壁に向け投げ出され、この投
げ出された水域中の係留索を人力で岸壁から拾った後、
陸岸に力をこめて引上げて、係船柱に掛ける作業が行わ
れている。
【0010】この係留索は大人の腕の大きさに匹敵する
大きさで、長く且つ水を含み重いので、引上げる際に岸
壁の水域側のコンクリ−トコ−ナたる上部工(105)
に摺接しながら引上げられる。
大きさで、長く且つ水を含み重いので、引上げる際に岸
壁の水域側のコンクリ−トコ−ナたる上部工(105)
に摺接しながら引上げられる。
【0011】したがって、この繊維ロ−プたる係留索
は、その磨耗により傷みが激しく、そのため、その損傷
を可及的に回避するためには無理な姿勢で引上げ作業を
行うことになる。
は、その磨耗により傷みが激しく、そのため、その損傷
を可及的に回避するためには無理な姿勢で引上げ作業を
行うことになる。
【0012】その結果、その引上げ作業により、1隻の
船舶にも多数条の係留索を必要とすることから、作業者
には腰痛等の併発を招き、苛酷な労働になっている。
船舶にも多数条の係留索を必要とすることから、作業者
には腰痛等の併発を招き、苛酷な労働になっている。
【0013】したがって現在、かかる苛酷な引上げ作業
の改善を強く要請されている。
の改善を強く要請されている。
【0014】そこで本発明は、かかる作業改善を目的と
しながら、発想を転換して係留施設の改造を試みて完成
された。
しながら、発想を転換して係留施設の改造を試みて完成
された。
【0015】
【課題を解決するための手段】そのため本発明は、1)
水域側にコ−ナのある接岸係留施設に船舶を係留索によ
って係船柱に係止するにあたり、該係留索を水域側から
引上げる作業に用いる船舶用係留索の牽引省力装置であ
って、前記コ−ナ上に回転自在の長尺丸棒を設け、該長
尺丸棒に前記係留索を掛けて引上げるようにしたことを
特徴とする船舶用係留索の牽引省力装置にあり、また、
2)1本の前記長尺丸棒を設けた船舶用係留索の牽引省
力装置を多数個連設し、これらの連設継目に係留索を長
尺丸棒上を円滑に渡らせるカバ−を設けた請求項1に記
載の船舶用係留索の牽引省力装置にあり、また、3)前
記長尺丸棒を両端支持し、その中間部を前後1対の撓み
防止用軸受で支持し、該撓み防止用軸受で長尺丸棒の斜
め下面を支持するようにした請求項1または2に記載の
船舶用係留索の牽引省力装置を要旨とするものである。
水域側にコ−ナのある接岸係留施設に船舶を係留索によ
って係船柱に係止するにあたり、該係留索を水域側から
引上げる作業に用いる船舶用係留索の牽引省力装置であ
って、前記コ−ナ上に回転自在の長尺丸棒を設け、該長
尺丸棒に前記係留索を掛けて引上げるようにしたことを
特徴とする船舶用係留索の牽引省力装置にあり、また、
2)1本の前記長尺丸棒を設けた船舶用係留索の牽引省
力装置を多数個連設し、これらの連設継目に係留索を長
尺丸棒上を円滑に渡らせるカバ−を設けた請求項1に記
載の船舶用係留索の牽引省力装置にあり、また、3)前
記長尺丸棒を両端支持し、その中間部を前後1対の撓み
防止用軸受で支持し、該撓み防止用軸受で長尺丸棒の斜
め下面を支持するようにした請求項1または2に記載の
船舶用係留索の牽引省力装置を要旨とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明を、添付図面に示す実施の
形態(実施例)により詳細に述べる。
形態(実施例)により詳細に述べる。
【0017】図1は本発明の実施例の一部省略(図中左
右対称につき、左方を省略)平面図、図2は図1の水域
側からみた側面図、図3(A)は図1のA矢視図、図3
(B)は図1のB矢視図を示す。
右対称につき、左方を省略)平面図、図2は図1の水域
側からみた側面図、図3(A)は図1のA矢視図、図3
(B)は図1のB矢視図を示す。
【0018】本発明の実施例の船舶用係留索の牽引省力
装置1は、ケ−ソンを用いた重力式岸壁(物揚場も含
む)に限らず、水域側コ−ナ縁部にコンクリ−ト等、ロ
−プ損傷を生むコ−ナのある接岸係留施設に好適であ
る。
装置1は、ケ−ソンを用いた重力式岸壁(物揚場も含
む)に限らず、水域側コ−ナ縁部にコンクリ−ト等、ロ
−プ損傷を生むコ−ナのある接岸係留施設に好適であ
る。
【0019】先ず、この船舶用係留索の牽引省力装置
(以下、単に省力装置という)1を概説する。
(以下、単に省力装置という)1を概説する。
【0020】この省力装置1は、図4で説明した、高さ
150mm、厚さ200mmの上部工105に取付けら
れて、係留索(不図示であるが、特に繊維索であり、以
下、ロ−プと略称する)を水域108から引上げると
き、いわゆる滑車の機能をもち、且つ、横滑り可能も加
え、力の好都合な方向転換をしながら、引上げを迅速化
し、ロ−プの摩損をなくし、ひていは省力化すると共
に、船舶所有の船舶用ロ−プの磨損に対する不満を解消
しようとするものである。
150mm、厚さ200mmの上部工105に取付けら
れて、係留索(不図示であるが、特に繊維索であり、以
下、ロ−プと略称する)を水域108から引上げると
き、いわゆる滑車の機能をもち、且つ、横滑り可能も加
え、力の好都合な方向転換をしながら、引上げを迅速化
し、ロ−プの摩損をなくし、ひていは省力化すると共
に、船舶所有の船舶用ロ−プの磨損に対する不満を解消
しようとするものである。
【0021】そのため、上部工105の長手方向上面に
沿って、回転自在の金属製(ステンレス鋼製)長尺パイ
プ(パイプに限らず、断面円形の線材も含み、これらを
長尺丸棒という)2を若干の高さ(約10cmの高さ)
で添設し、この長尺パイプ2に左右方向(パイプ軸方
向)に摺動して移動可能にロ−プを掛けるようにしてい
る。
沿って、回転自在の金属製(ステンレス鋼製)長尺パイ
プ(パイプに限らず、断面円形の線材も含み、これらを
長尺丸棒という)2を若干の高さ(約10cmの高さ)
で添設し、この長尺パイプ2に左右方向(パイプ軸方
向)に摺動して移動可能にロ−プを掛けるようにしてい
る。
【0022】この長尺パイプ2は、この方塊ブロック状
の上部工105に追加工事により跨設した板金製のブラ
ケット3に設けた転がり両端支持用軸受(ボ−ルベアリ
ング)4によって、両端支持されて軽快に回転できるよ
うにしている。
の上部工105に追加工事により跨設した板金製のブラ
ケット3に設けた転がり両端支持用軸受(ボ−ルベアリ
ング)4によって、両端支持されて軽快に回転できるよ
うにしている。
【0023】この長尺パイプ2の中間部は、中間ブラケ
ット3Aに設けた前後(水域から陸岸方向をいう)1対
の撓み防止用中間軸受5,5で支持されている。
ット3Aに設けた前後(水域から陸岸方向をいう)1対
の撓み防止用中間軸受5,5で支持されている。
【0024】そして、この長尺パイプ2の長さ(例えば
10m)に比べ、上部工105の長さは格段に長いの
で、多数の省力装置1を間断なく連設して配置する必要
があり、また、ロ−プはこれらの長尺パイプ2の上面を
左右方向に摺動しながら移動して係船柱107に係止さ
せるので、この長尺パイプ2の両端支持用軸受4には、
ロ−プの引掛け防止のため、これらの両端支持用軸受4
の全体を板金製の山形カバ−(不図示)で覆ってロ−プ
の横滑りを円滑にしている。なお、図1中、5′は両端
支持用軸受4の庇体を示す。
10m)に比べ、上部工105の長さは格段に長いの
で、多数の省力装置1を間断なく連設して配置する必要
があり、また、ロ−プはこれらの長尺パイプ2の上面を
左右方向に摺動しながら移動して係船柱107に係止さ
せるので、この長尺パイプ2の両端支持用軸受4には、
ロ−プの引掛け防止のため、これらの両端支持用軸受4
の全体を板金製の山形カバ−(不図示)で覆ってロ−プ
の横滑りを円滑にしている。なお、図1中、5′は両端
支持用軸受4の庇体を示す。
【0025】以上のような省力装置1を既設(新設でも
可)の上部工105に設けたので、船舶が岸壁100に
近接し、水域108へ投げ込まれたロ−プを、この長尺
パイプ2を介して引上げると、その引上げ作業は従来に
比べ格別の軽労働になる。
可)の上部工105に設けたので、船舶が岸壁100に
近接し、水域108へ投げ込まれたロ−プを、この長尺
パイプ2を介して引上げると、その引上げ作業は従来に
比べ格別の軽労働になる。
【0026】次に、この省力装置1を詳説する。
【0027】この省力装置1の長尺パイプ2は、例え
ば、外径約75mmφのステンレス鋼の鋼管で構成し、
その両端開口部に短寸の円柱状栓体7を挿入固着し、こ
の栓体7の突出部を両端支持用軸受4で支持する。
ば、外径約75mmφのステンレス鋼の鋼管で構成し、
その両端開口部に短寸の円柱状栓体7を挿入固着し、こ
の栓体7の突出部を両端支持用軸受4で支持する。
【0028】この両端支持用軸受4は、前記のように耐
蝕性の優れた材質を用いて、ラジアル荷重は勿論、ロ−
プを横滑りさせるため生じるスラスト荷重にも耐えるよ
うに構成し、その軸受箱8は、図3(A)に示すよう
に、ブラケット天板9上に固着して立設している1対の
足10の取付板11にボルト・ナット12によって固定
している。
蝕性の優れた材質を用いて、ラジアル荷重は勿論、ロ−
プを横滑りさせるため生じるスラスト荷重にも耐えるよ
うに構成し、その軸受箱8は、図3(A)に示すよう
に、ブラケット天板9上に固着して立設している1対の
足10の取付板11にボルト・ナット12によって固定
している。
【0029】また、この長尺パイプ2の中間部の撓みを
防ぐため、前後1対の撓み防止用中間軸受5を設けてい
るが、この撓み防止用中間軸受5は、耐蝕性の優れた材
質を用いて、図3(B)に示すように、比較的大径の1
つの鋼球13と、この鋼球13を回転自在に支持する軸
受本体14と、から構成し、この鋼球13の露出面によ
り(長尺パイプ2の全体を囲んだものとせず)、斜め下
面側を支承して、ロ−プの横滑りに支障のないようにし
てロ−プの損傷を防いでいる。
防ぐため、前後1対の撓み防止用中間軸受5を設けてい
るが、この撓み防止用中間軸受5は、耐蝕性の優れた材
質を用いて、図3(B)に示すように、比較的大径の1
つの鋼球13と、この鋼球13を回転自在に支持する軸
受本体14と、から構成し、この鋼球13の露出面によ
り(長尺パイプ2の全体を囲んだものとせず)、斜め下
面側を支承して、ロ−プの横滑りに支障のないようにし
てロ−プの損傷を防いでいる。
【0030】そのため、この軸受本体14は、その下部
フランジを傾斜した取付台15にボルト・ナットにより
固定して取付けている。
フランジを傾斜した取付台15にボルト・ナットにより
固定して取付けている。
【0031】この取付台15は、中間ブラケット3Aの
ブラケット天板9Aに植込みボルト(不図示)により固
定している。なお、図3(B)中、一方の取付台15は
短寸の円柱体で構成し、他方の取付台15はT字板体で
構成して、それぞれ傾斜状態を形成している。
ブラケット天板9Aに植込みボルト(不図示)により固
定している。なお、図3(B)中、一方の取付台15は
短寸の円柱体で構成し、他方の取付台15はT字板体で
構成して、それぞれ傾斜状態を形成している。
【0032】これらの中間軸受5は、前記のように中間
ブラケット3Aに取付けているが、この中間ブラケット
3Aは、厚肉板金製(約10mm厚さのステンレス鋼
製)のブラケット天板9Aと、上部工105を前後方向
から挟む1対の足板16A,16Aとで、一体に構成
し、ブラケット天板9Aを、上部工105の上面に穿設
したボルト孔に速硬性接着剤を注入し、この接着剤にア
ンカ−ボルト17Aを螺入する。すなわち、ケミカルア
ンカ−ボルトを用いているが、他のアンカ−ボルトでも
よい。
ブラケット3Aに取付けているが、この中間ブラケット
3Aは、厚肉板金製(約10mm厚さのステンレス鋼
製)のブラケット天板9Aと、上部工105を前後方向
から挟む1対の足板16A,16Aとで、一体に構成
し、ブラケット天板9Aを、上部工105の上面に穿設
したボルト孔に速硬性接着剤を注入し、この接着剤にア
ンカ−ボルト17Aを螺入する。すなわち、ケミカルア
ンカ−ボルトを用いているが、他のアンカ−ボルトでも
よい。
【0033】また、前記両端支持用軸受4は、前記のよ
うにブラケット3に取付けているが、このブラケット3
は、図3(A)の図示が平面視コ−ナになったL字状の
上部工105になっているので、L字状の厚肉板金製
(約10mm厚さのステンレス鋼製)ブラケット天板9
と、上部工105を挟む対向した足板16,16…と、
から一体に構成している。
うにブラケット3に取付けているが、このブラケット3
は、図3(A)の図示が平面視コ−ナになったL字状の
上部工105になっているので、L字状の厚肉板金製
(約10mm厚さのステンレス鋼製)ブラケット天板9
と、上部工105を挟む対向した足板16,16…と、
から一体に構成している。
【0034】このブラケット天板9は、上部工105に
ケミカルアンカ−ボルト17で取付ける。
ケミカルアンカ−ボルト17で取付ける。
【0035】なお、本実施例の省力装置1は、床106
より突設した上部工105に追加工事により取付ける場
合を説明したが、本発明はこれに限らず、上部工105
の上面が床106の上面と面一になっている場合にも適
用でき、その場合には、ブラケット3や中間ブラケット
3Aの陸岸側の足板16,16Aを省略する。勿論、本
省力装置1は、岸壁100の新規工事にも適用できる。
より突設した上部工105に追加工事により取付ける場
合を説明したが、本発明はこれに限らず、上部工105
の上面が床106の上面と面一になっている場合にも適
用でき、その場合には、ブラケット3や中間ブラケット
3Aの陸岸側の足板16,16Aを省略する。勿論、本
省力装置1は、岸壁100の新規工事にも適用できる。
【0036】また、本発明の省力装置1の長尺パイプ2
は、直線状に配置した場合に限らず、平面視でL字状や
下向きコ字状になって連設すべき岸壁100にも適用で
き、その場合の長尺パイプ2の連結継目には、両端支持
用軸受4の全体をカバ−する各種の山形カバ−で覆う
と、ロ−プの横滑りが円滑にできる。
は、直線状に配置した場合に限らず、平面視でL字状や
下向きコ字状になって連設すべき岸壁100にも適用で
き、その場合の長尺パイプ2の連結継目には、両端支持
用軸受4の全体をカバ−する各種の山形カバ−で覆う
と、ロ−プの横滑りが円滑にできる。
【0037】なお勿論、本明細書の発明の詳細な説明中
の寸法等数値や材質は、本発明を限定するものではな
い。
の寸法等数値や材質は、本発明を限定するものではな
い。
【0038】
【発明の効果】本発明によると、係留索を引上げてから
係船柱に係止する人力による作業を軽労化すると共に、
船舶所有の係留索の損傷を防止することができ、更に、
既設の岸壁にも容易に適用でき、その上、岸壁における
水域側への人や車の転落防止棚にもすることができる。
係船柱に係止する人力による作業を軽労化すると共に、
船舶所有の係留索の損傷を防止することができ、更に、
既設の岸壁にも容易に適用でき、その上、岸壁における
水域側への人や車の転落防止棚にもすることができる。
【0039】殊に、係留索を横滑り可能に支持し、か
つ、隣の回転自在の丸棒へ円滑に渡らすカバ−を設けた
ので、係留索の引掛けを防止でき、ひいては、船舶の接
岸を迅速にでき、しかも、船舶所有のロ−プを傷付け
ず、船舶側に好感をもたせることができる。
つ、隣の回転自在の丸棒へ円滑に渡らすカバ−を設けた
ので、係留索の引掛けを防止でき、ひいては、船舶の接
岸を迅速にでき、しかも、船舶所有のロ−プを傷付け
ず、船舶側に好感をもたせることができる。
【0040】その上、係留索の経年変化による安全率
(繊維ロ−プ3、8)を維持することができる。
(繊維ロ−プ3、8)を維持することができる。
【図1】本発明の実施例の一部省略平面図である。
【図2】図1の水域側からみた側面図である。
【図3】(A)は図1のA矢視図、(B)は図1のB矢
視図である。
視図である。
【図4】重力式岸壁の断面図である。
1…船舶用係留索の牽引省力装置、2…長尺パイプ、3
…ブラケット、4…軸受、5…中間軸受、105…上部
工、107…係船柱
…ブラケット、4…軸受、5…中間軸受、105…上部
工、107…係船柱
フロントページの続き (72)発明者 日浦 昭純 大阪市浪速区幸町2丁目7番3号 丸誠 重工業株式会社内 (72)発明者 村田 暁彦 大阪市生野区小路1−13−26−307 有 限会社ロ−ク・マネ−ジメント・カンパ ニ−内 (72)発明者 村田 孝司 大阪市生野区小路1−13−26−307 有 限会社ロ−ク・マネ−ジメント・カンパ ニ−内 (56)参考文献 実開 昭60−22523(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 3/20 B63B 21/00
Claims (3)
- 【請求項1】 水域側にコ−ナのある接岸係留施設に船
舶を係留索によって係船柱に係止するにあたり、該係留
索を水域側から引上げる作業に用いる船舶用係留索の牽
引省力装置であって、 前記コ−ナ上に回転自在の長尺丸棒を設け、該長尺丸棒
に前記係留索を掛けて引上げるようにしたことを特徴と
する船舶用係留索の牽引省力装置。 - 【請求項2】 1本の前記長尺丸棒を設けた船舶用係留
索の牽引省力装置を多数個連設し、これらの連設継目に
係留索を長尺丸棒上を円滑に渡らせるカバ−を設けた請
求項1に記載の船舶用係留索の牽引省力装置。 - 【請求項3】 前記長尺丸棒を両端支持し、その中間部
を前後1対の撓み防止用軸受で支持し、該撓み防止用軸
受で長尺丸棒の斜め下面を支持するようにした請求項1
または2に記載の船舶用係留索の牽引省力装置。
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