JP3346597B2 - ウィンドウの制御方法 - Google Patents

ウィンドウの制御方法

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JP3346597B2 JP06627893A JP6627893A JP3346597B2 JP 3346597 B2 JP3346597 B2 JP 3346597B2 JP 06627893 A JP06627893 A JP 06627893A JP 6627893 A JP6627893 A JP 6627893A JP 3346597 B2 JP3346597 B2 JP 3346597B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウィンドウシステムに
おけるウィンドウの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、ワードプロセッサなどの
各種のデータ処理装置においては、ディスプレイの表示
画面に複数のウィンドウを設け、このウィンドウ内で作
図等の操作を行うようにしたものがある。
【0003】このウィンドウは任意の位置に移動可能に
構成されているが、その移動は、ウィンドウの移動の操
作を行うことを示すメニューを選択することや、ウィン
ドウの題名を表示する領域をポインタで選択することに
よりウィンドウの枠を表示させ、それを目的の位置にド
ラックしながら移動することにより実現されている。
【0004】このようなものの例として、マイクロソフ
ト社のPresentaion manager、MS
−Window、Open Software Fou
ndationがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のウィン
ドウの移動方法では、移動対象となるウィンドウの奥
に、別のウィンドウ等が移動のための情報を表示してい
て、その部分が移動対象となるウィンドウによって隠さ
れている場合、移動対象ウィンドウを1回の移動で正確
に位置付けることは難しいという問題があった。
【0006】この場合、移動対象となるウィンドウの奥
のウィンドウを手前に表示したり、移動対象ウィンドウ
を別の位置に移動させれば、移動のための情報は全部表
示されるが、これを行うためのポインタ操作が多くなる
という問題が生じる。
【0007】本発明の目的は、他のウィンドウが移動
象ウィンドウに隠されていても、他のウィンドウの内容
と関連づけて、移動対象ウィンドウを1回の操作で正確
な位置に移動させるとともに移動終了後に移動対象ウィ
ンドウの全体を表示することができるウィンドウの制御
方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、移動対象ウィンドウについての操作種別
が移動開始、移動、移動終了のいずれであるかを判定
し、前記操作種別が移動開始又は移動中と判定された場
合には、前記移動対象ウィンドウと他のウィンドウとの
重畳部分を合成して表示し、前記操作種別が移動終了と
判定された場合には、前記移動対象ウィンドウの全体を
表示するようにしたものである。
【0009】
【作用】前記手段によれば、移動対象ウィンドウについ
ての操作種別が移動開始、移動、移動終了のいずれであ
るかを判定し、前記操作種別が移動開始又は移動中と判
定された場合には、前記移動対象ウィンドウと他のウィ
ンドウとの重畳部分を合成して表示し、前記操作種別が
移動終了と判定された場合には、前記移動対象ウィンド
ウの全体を表示するようにしたので、他のウィンドウが
移動対象ウィンドウに隠されていても、1回の操作で、
他のウィンドウの内容と関連づけて移動対象ウィンドウ
を正確な位置に移動させ、移動後に移動対象ウィンドウ
の全体を表示することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0011】図1は、本発明の一実施例を示す構成図で
あり、ウィンドウを操作するポインタ装置1と、ウィン
ドウの表示拡大、縮小、移動等の制御を行うウィンドウ
管理部2と、移動中のウィンドウを表示するウィンドウ
移動表示処理部3と、各種作業領域から成るテーブル4
と、各ウィンドウの表示内容を保持する表示メモリ5
と、表示メモリの内容を表示する表示装置6とで構成さ
れている。
【0012】このうち、テーブル4は、移動対象ウィン
ドウの内容を合成するための第1作業領域41と、移動
対象ウィンドウが重なることにより見えなくなる他のウ
ィンドウの内容を合成するための第2作業領域42と、
移動対象ウィンドウの内容を退避する退避領域43と、
移動対象ウィンドウが重なることにより見えなくなる他
のウィンドウの内容を退避する退避領域44と、表示メ
モリ5の内容が第2退避領域44に退避されているかど
うかの退避状態を保持するフラグ45と、移動対象ウィ
ンドウの座標を保持する座標領域46とから構成されて
いる。
【0013】ウィンドウ移動表示処理部3は、移動対象
ウィンドウに関するデータを取得するウィンドウデータ
取得部31と、移動対象ウィンドウよりも奥にある他の
ウィンドウにおいて移動対象ウィンドウが重なることに
より隠している部分を描画するウィンドウ再表示部32
と、移動中のウィンドウを消去し、元の表示メモリ5の
内容を復元する表示メモリ復元部33と、移動後のウィ
ンドウを表示する移動後ウィンドウ表示部34と、表示
メモリ5に移動中のウィンドウを合成して展開する表示
メモリ合成部35とで構成されている。
【0014】この中で、ウィンドウデータ取得部31は
ウィンドウ管理部2からのウィンドウ移動開始連絡を受
け、また表示メモリ復元部33はウィンドウ管理部2か
らのウィンドウ移動連絡とウィンドウ移動終了連絡を受
付ける。
【0015】ウィンドウ管理部2は、ポインタ装置1の
操作より移動対象ウィンドウを判定し、ウィンドウ移動
表示処理部3に対して、移動対象ウィンドウの移動開始
連絡と移動対象ウィンドウの移動連絡と、移動対象ウィ
ンドウの移動終了連絡を行う手段と、指定した移動対象
が隠している他のウィンドウ部分を表示メモリ5に展開
する手段と、指定した移動対象ウィンドウの全領域を指
定位置に転送する手段とを有する。
【0016】次に、図1の構成を基にウィンドウの移動
処理手順を図2のフローチャートを参照して説明する。
【0017】まず、ポインタ装置1によりウィンドウの
移動操作が行われると、ウィンドウ管理部2はその操作
が移動開始、移動、移動終了のいずれであるかを判定す
る(ステップ201)。
【0018】操作種別が移動開始の場合、移動対象ウィ
ンドウの内容を取り出し、その内容と図3に示す合成マ
スクによって移動対象ウィンドウを合成するためのデー
タを作成する(ステップ202)。そして、移動対象ウ
ィンドウが重なることにより隠している部分を描画する
(ステップ203)。
【0019】次に、表示メモリ退避フラグ45をチェッ
クし、移動対象ウィンドウが表示される前の表示メモリ
5の内容が退避されているかどうかを判定する(ステッ
プ204)。
【0020】表示メモリ5の内容が退避されていた場合
は、第2退避領域44から移動対象ウィンドウが重なり
見えなくなる部分の内容を取り出して描画する(ステッ
プ205)。
【0021】そして、ウィンドウ管理部2からの連絡情
報を基にウィンドウ移動の操作種別を判定する(ステッ
プ206)。
【0022】ウィンドウの移動開始または、移動の場合
は、表示メモリ5上のこれから描画する移動ウィンドウ
が占める範囲の内容を取り出し、第2作業領域42と第
2対比領域44へ転送し、表示メモリ退避フラグ45
オンとする(ステップ207)。
【0023】次に、合成処理された第2作業領域42と
ステップ202で作成したデータにより移動対象ウィン
ドウを合成して描画する(ステップ208)。
【0024】ウィンドウが移動中のときは、ステップ2
05、ステップ207、ステップ208が実行され、現
在の位置に合成された移動ウィンドウが描画される。
【0025】ウィンドウの移動が終了すると、移動対象
ウィンドウの内容を移動終了時の位置に描画する(ステ
ップ209)。
【0026】さらに表示メモリ5の第2退避領域44の
内容を無効扱いとするために表示メモリ退避フラグ45
をオフとする(ステップ210)。
【0027】図3は、ウィンドウの重なった部分を合成
するためのマスクを示すもので、移動対象ウィンドウの
内容を合成する合成マスクM1のパターンは、図3
(a)に示すように0,1,0,1・・の配列になって
おり、各0,1の値は画面上の1ビットに対応し、値0
は、それに該当する1ビットの情報の出力をオフにし、
値1は、それに該当する1ビットの情報の出力をオンに
することを示す。
【0028】そして、移動対象ウィンドウの内容と合成
マスクM1との論理積をとり、内容を合成する。
【0029】重なって見えなくなる領域の内容を合成す
る合成マスクM2のパターンは、図3(b)のように、
先の合成マスクM1のパターンと互いに排他関係になる
ように数値0,1が配列されている。
【0030】そして、合成マスクM1と同様に両者の論
理積をとる。
【0031】このため、合成マスクM1と合成マスクM
2の論理和をとると、移動対象ウィンドウの内容と、こ
れに重なって見えなくなる部分の内容とを平均的に半分
づつ抽出し、合成することが可能になる。
【0032】図4〜図8は、ウィンドウの移動例を示す
説明図である。
【0033】この例は、図4のウィンドウ402に存在
し、かつウィンドウ403が重なっているため見えない
Pという文字と、ウィンドウ403に表示されているZ
という文字を縦に並べて表示するための移動操作を想定
したものである。
【0034】ウィンドウ402,403の移動前の状態
は図4に示すようになっており、破線で示すウィンドウ
402上の文字は、表側のウィンドウ403によって隠
され、見えない状態になっている。
【0035】この図4の状態で、ポインタ装置1により
ウィンドウ403の移動を開始すると、ウィンドウ管理
部2は移動が開始された旨をウィンドウデータ取得部3
1に連絡する。
【0036】ウィンドウデータ取得部31はウィンドウ
403の全領域の内容をテーブル4の第1作業領域41
と第1退避領域43へ転送する旨をウィンドウ管理部2
に伝える。
【0037】そして、第1作業領域41の格納デ−タと
図3(a)の合成マスクM1との間で論理積をとり、そ
の結果を第1作業領域41に再び格納する。
【0038】したがって、このときの第1作業領域41
には、合成マスクM1と移動対象ウィンドウ403の内
容が合成された合成データが格納され、第1退避領域4
3には移動対象ウィンドウ403の合成前の内容がその
まま格納されている。
【0039】次に、ウィンドウ再表示部32により移動
対象ウィンドウ403を消去し、その移動対象ウィンド
ウ403の座標を座標領域46に格納し、ウィンドウ管
理部2に対して、ウィンドウ403が重なることにより
隠されている部分を表示メモリ5に展開させるよう要求
する。
【0040】この処理後の表示メモリ5上の状態を図5
に示す。なお、図5の破線で示す矩形は、移動対象ウィ
ンドウ403が存在する位置を示したものである。
【0041】次に表示メモリ復元部33は、表示メモリ
退避フラグ45がオンの場合、すなわち、移動中のウィ
ンドウ403が合成処理され、既に表示済みの場合のと
き、ウィンドウ管理部2に対し、テーブル4の第2退避
領域44の内容をテーブル4の座標領域の示す位置へ描
画する要求を伝えるが、ウィンドウ403の移動開始時
には、まだ重なって見えなくなる領域との合成処理がさ
れていないので、ここでは処理は行われない。
【0042】次に表示メモリ合成部35は、ウィンドウ
402と移動対象ウィンドウ403が重なることにより
見えなくなる表示メモリ5上の重なって見えなくなる領
域の内容を合成してテーブル4の第2作業領域42と第
2退避領域44に転送する。
【0043】その後に、第2作業領域42の内容と図3
(b)の合成マスクM2との間で論理積をとり、その結
果を第2作業領域42に格納し、テーブル4の表示メモ
リ退避フラグ45をオンとし、テーブル4の座標領域4
6へ移動対象ウィンドウ403が重なることにより見え
なくなる領域の現在の座標を書き込む。
【0044】したがって、このときの第2作業領域42
には、移動対象ウィンドウ403が重なることにより見
えなくなる領域の内容と合成マスクM2が合成された内
容が格納され、第2退避領域44には、移動対象ウィン
ドウ403が重なることにより見えなくなる領域の内容
がそのまま格納されてる。
【0045】そして、第1作業領域41の内容と第2作
業領域42の内容の論理和をとることにより、移動対象
ウィンドウ403の内容と重なって見えなくなる領域の
内容を合成する。
【0046】そして、合成結果を移動対象ウィンドウ4
03に転送し、座標領域46の座標より表示メモリ5上
に移動対象ウィンドウ403を挿入し、表示する。
【0047】これを行った結果が図6に示すウィンドウ
403であり、移動対象ウィンドウ403と、その奥に
重なっているウィンドウ402の内容を同時に見ること
ができる。
【0048】次に、ポインタ装置1を操作する事によ
り、合成されたウィンドウ403の位置を前回の位置か
ら移動させる場合、ウィンドウ管理部2がそれを判定
し、ウィンドウ403の移動開始が表示メモリ復元部3
3に連絡される。
【0049】このとき、テーブル4の表示メモリ退避フ
ラグ45はオンなので、ウィンドウ管理部2に対して、
第2退避領域44の内容をテーブル4の座標領域46の
示す位置へ展開するよう要求する。
【0050】したがって、このときの第2退避領域44
の内容は、移動対象ウィンドウ403が重なって見えな
くなる部分の領域であり、その座標はテーブル4の座標
領域46に格納されてる。
【0051】すなわち、重なった部分の領域を図5に示
すような合成前の状態に戻す処理である。
【0052】その後、表示メモリ合成部35がウィンド
ウ移動開始時と同じ処理を行うことにより、表示メモリ
5の内容と移動中のウィンドウ403の内容とが合成さ
れ、その結果が表示メモリ5に転送される。
【0053】図7は、図6の移動開始直後のウィンドウ
403を左下方向へ移動したときの状態である。
【0054】そして、ウィンドウ403の移動が終了
し、移動後の位置が確定した場合、ウィンドウ管理部2
がそれを判定し、ウィンドウ403の移動終了が表示メ
モリ復元部33に連絡される。
【0055】このとき、テーブル4の表示メモリ退避フ
ラグ45はオンなので、ウィンドウ管理部2に対して、
第2退避領域44の内容をテーブル4の座標領域46の
示す位置へ展開するよう要求する。
【0056】その後、移動後ウィンドウ表示部34は、
確定した移動後の位置へウィンドウ403を展開する要
求をウィンドウ管理部2に伝え、第1退避領域43から
移動対象ウィンドウ403の内容を取り出し、座標領域
46の示す位置へ移動対象ウィンドウ403を挿入す
る。
【0057】そして、テーブル4の表示退避フラグ45
をオフ状態とし、ウィンドウ403の移動処理が終了す
る。
【0058】図8は、ウィンドウ403の移動処理が終
了した状態を示したものである。
【0059】以上の説明から判るように、本実施例によ
れば、奥に重なって見えない部分やウィンドウが移動す
ることにより見えなくなる部分を確認しながらウィンド
ウの移動操作を行うため、1回の操作で正確に移動させ
ることが可能となる。
【0060】なお、合成マスクM1,M2のパターンは
図7の配列に限定されるものではなく、合成マスクM1
と合成マスクM2とのビット配列が互いに相反の関係
で、同じビット位置の内容が異なるように構成されるも
のならば、パターンの配列は問わない。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
動対象ウィンドウについての操作種別が移動開始、移
動、移動終了のいずれであるかを判定し、前記操作種別
が移動開始又は移動中と判定された場合には、前記移動
対象ウィンドウと他のウィンドウとの重畳部分を合成し
て表示し、前記操作種別が移動終了と判定された場合に
は、前記移動対象ウィンドウの全体を表示するようにし
たので、1回の操作で、他のウィンドウの内容と関連づ
けて移動対象ウィンドウを正確な位置に移動させ、移動
後に移動対象ウィンドウの全体を表示することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック構成図であ
る。
【図2】実施例のウィンドウ移動処理手順を示すフロー
チャートである。
【図3】実施例の合成マスクのパターン配列を示すパタ
ーン図である。
【図4】ウィンドウの移動処理前の状態を示す説明図で
ある。
【図5】第1移動段階のウィンドウの状態を示す説明図
である。
【図6】第2移動段階のウィンドウの状態を示す説明図
である。
【図7】第3移動段階のウィンドウの状態を示す説明図
である。
【図8】移動処理を終了したときのウィンドウの状態を
示す説明図である。
【符号の説明】
1…ポインタ装置、2…ウィンドウ管理部、3…ウィン
ドウ移動表示処理部、4…テーブル、5…表示メモリ、
6…表示装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/00 G06F 3/14 - 3/153 G09G 5/00 - 5/40 G06T 11/00 - 11/40 G06T 15/00 - 15/60 G06T 17/00 - 17/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウィンドウシステムのウィンドウ制御方
    法において、移動対象ウィンドウについての操作種別が移動開始、移
    動、移動終了のいずれであるかを判定し、 前記操作種別が移動開始又は移動中と判定された場合に
    は、前記移動対象ウィンドウと他のウィンドウとの重畳
    部分を合成して表示し、 前記操作種別が移動終了と判定された場合には、前記移
    動対象ウィンドウの全体を 表示することを特徴とするウ
    ィンドウの制御方法
JP06627893A 1993-03-25 1993-03-25 ウィンドウの制御方法 Expired - Fee Related JP3346597B2 (ja)

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