JP3345608B2

JP3345608B2 - 機構的おしめ

Info

Publication number: JP3345608B2
Application number: JP23858891A
Authority: JP
Inventors: 宗幸坂本
Original assignee: 宗幸坂本
Priority date: 1991-06-12
Filing date: 1991-06-12
Publication date: 2002-11-18
Anticipated expiration: 2017-11-18
Also published as: JPH06339492A

Description

【発明の詳細な説明】（１）産業上の利用分野おしめに関するものである。

（２）従来の技術従来この種のものとしては、小生特許第２９０１６４号
（特公昭３６−１３０３４号公報）がある。該特許は内
外２段の袋の間に不帰弁を設け、自由に放出された尿を
逆流しない様に捕捉すると言うのが骨子である。

（３）発明が解決しようとする問題点イ素材特許では防水性シートとあるが、これで体に密着するよ
うに作る事は非常に難かしい。テスト販売で試作したブ
ロー成形や流し込み成形品でも同様である。人体には個
人差があり、運動に依って種々に変形するからである。
又肌ざわりが悪い。

ロ弁特許の弁は実用に適さない。

ニ構造男子用は良いとして、女子用の場合上から被せる考え方
では無理である。

（４）問題点を解決するための手段単泡発泡体のプラスチック又はゴムを、尿便の排出局部
にフイットするように成形し、尿道口及び肛門に当たる
部分に適当の穴を明け、必要に応じ放出される尿の対面
に収斂、流去を促す繊維束をつけ、男子用では男茎の
鞘、女子用では尿用の穴の上左右を通じて設けた衝立に
よって尿が体の方に戻らない様にすると共に、穴の縁の
体に接する部分に脇洩れ防止の処置をして、尿を内袋に
一時的に溜め、内袋の所要の箇所に外袋と連結して尿を
流出する為の穴を明け、その穴に設けた低落差でも完全
に開閉し且つ大流量を速やかに流す事の出来るは両舌弁
を通じて尿を外袋に、大便は体の前方にあたる部分を離
脱しない様に接着し後方は大きく開閉出来る様にした両
舌弁を付けた穴を通じて便袋に取り、便袋、外袋には排
出口を付ける。

（５）作用単泡発泡体は液体が漏れない。単泡発泡ポリエチレンは
軽く成形し易く安価である。おしめは肌に付ける物であ
るから発汗、皮膚呼吸等を妨げず、肌触りの良い物であ
る事が必要である。その点高発泡のポリエチレンは現在
の時点では最高である。前記の様に人体は様々で色々に
変形するから個人差が少なく、動きの少ない部分を捕え
る必要がある。その点局部の小部分は夫に適するからそ
の部分にフイットするように成形すれば良く適合する。
寝た場合の尿口と寝具の落差は大人でも５センチ位しか
ない。この落差でもすぐに開き、終わるとすぐに完全に
閉鎖するものでなければならないが発明の弁は夫が可能
である。発泡体は弾性があり押すと凹むが放すと復元す
るので適材である。

（６）実施例第一図から第八図迄は男子用で、図に於いて１はおしめ
の本体、２は放尿口、３は男茎の鞘、４は玉入れ、５は
排便口、６は内袋、７は連結口で内外の袋の繋ぎ口、８
はサポーター、９は紐、１０は紐穴、１１は本体とサポ
ーター、サポーター上下布の接着線、１２は外袋、１３
は７の連結口に嵌め込んだ弁座の弁口、１４は両舌弁、
１５は排出口、１６は弁座、１７は栓穴、１８は栓、１
９は栓口で１７の栓穴から突出するように嵌め込む、２
０は栓１８に接着した中抜き同心円形の薄いビニール箔
よりなる上舌、２１はこれに対向する同材の円板の下
舌、２２は上下舌を対向する両端の２点で止める接着点
である。此の構造の弁は低落差でも直ぐ開き、大流量を
流す事が出来る。又終わると舌の弾性で直ぐに閉塞す
る。２３は周辺の吩合線を示す。２４は５の排便口の周
囲に付けた鍔でこれに便袋を掛ける。２５は便袋、２６
は２５の便袋の口回りを補強する補強リング、２７は上
舌を止めた接着部、２８は下舌の補強板、２９は上下舌
の閉塞部、３０は同開閉部である。便は上向き姿勢です
るものと仮定して身体の前方向を止め、後ろ方向を開閉
自在とした。原理は尿弁と同じである。第九乃至十二図
は女子用である。３１は放出された尿が体の方に戻らな
いようにする衝立、３２は放出される尿の収斂流去を促
す繊維束、３３は脇洩れ防止材を示す。図では繊維状の
物を植立した状態を示したが、横にしてもよい。脱脂
綿、テイッシュペーパー等を挟んでも良い。使用者の肉
付きにもよるが、衝立下部のエッジだけでも防げる場合
が多い。前述の様に現状では素材として発泡ポリエチレ
ンが最適の様であるが、将来類似又は夫以上の素材が出
来れば夫を使用する事は勿論である。要は液体が洩れ
ず、成形し易く、適当な弾性があり、肌触りの良い素材
であれば良い。

（７）効果此のおしめは吸収体を全く必要としないので経済的であ
る。又使用者が殆ど濡れない。廃棄物の処理を必要とせ
ず、自然環境の保護にも役立つ。老病人の看護も非常に
楽になる。特に失禁者には福音となる筈である。

【図面の簡単な説明】

第一図は本発明実施の一例を示す男子用平面図、第二図
は男子用放尿局部縦断面図、第三図は男子用外袋の下面
平面図、第四図は弁座詳細図、第五図は尿用両舌弁中心
断面図、第六図は同平面図、第七図は便３両舌弁中心縦
断面図、第八図は同平面図、第九図は女子用平面図、第
十図は女子用放尿局部横断面図、第十一図は同縦断面
図、第十二図は脇洩れ防止機構説明図。図に於いて１・・おしめの本体、２・・放尿口、３・・
男茎の鞘、４・・玉入れ、５・・排便口、６・・内袋、
７・・連結口、８・・サポーター、９・・紐、１０・・
紐穴、１１・・接着線、１２・・外袋、１３・・弁口、
１４・・両舌弁、１５・・排出口、１６，，弁座、１７
・・栓穴、１８・・栓、１９・・栓口、２０・・上舌、
２１・・下舌、２２・・接着点、２３・・吩合線、２４
・・鍔、２５・・便袋、２６・・補強リング、２７・・
接着部、２８・・補強板、２９・・閉塞部、３０・・同
開閉部、３１・・衝立、３２・・繊維束、３３・・脇洩
れ防止材を示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開昭62−221325（ＪＰ，Ａ) 特開昭62−221326（ＪＰ，Ａ) 特開昭50−86896（ＪＰ，Ａ) 特開昭50−91993（ＪＰ，Ａ) 実開平２−30320（ＪＰ，Ｕ) 実開昭61−4616（ＪＰ，Ｕ) 実開昭61−133023（ＪＰ，Ｕ) 実開昭58−191015（ＪＰ，Ｕ) 実開昭55−87219（ＪＰ，Ｕ) 特公昭58−41056（ＪＰ，Ｂ２) 特公昭36−13034（ＪＰ，Ｂ１) 実公昭55−49069（ＪＰ，Ｙ２) 実公昭61−9621（ＪＰ，Ｙ２) 実公昭50−2720（ＪＰ，Ｙ１) 実公昭59−3267（ＪＰ，Ｙ１) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A61F 5/451 A61F 5/452 A61F 5/453 A61F 5/455 A61F 5/44

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】発泡体のプラスチック又はゴムを、尿，
便の排出局部にフイットするように成形し、尿道口及び
肛門に当たる部分に適当の穴をあけ、必要に応じ放出さ
れる尿の対面に収斂、流去を促す繊維束を付け、男子用
では男茎の鞘、女子用では尿用の穴の上左右を通じて設
けた衝立によって尿が体の方に戻らないようにすると共
に、穴の縁の体に接する部分に脇洩れ防止の処置をし
て、尿を内袋に一時的に溜め、内袋の所要の箇所に外袋
と連結して尿を流出する為の穴を明け、その穴に設けた
低落差でも完全に開閉し且つ大流量を速やかに流す事の
出来る両舌弁を通じて尿を外袋に、大便は体の前方にあ
たる部分を離脱しない様に接着し，後方は大きく開閉出
来る様にした両舌弁を付けた穴を通じて便袋に採り、便
袋、外袋に排出口を付けた事を特長とする男女用のおし
め
【請求項２】発泡体が単泡発泡体である特許請求の範
囲第１項記載のおしめ。
【請求項３】単泡発泡体がポリエチレンである特許請
求の範囲第２項記載のおしめ。
【請求項４】発泡体が無孔外皮を有する連続気泡発泡
体よりなる特許請求の範囲第１項記載のおしめ。