JPH11113946A

JPH11113946A - 女性用尿レシーバーとそのサポーター、並びに自動収尿装置

Info

Publication number: JPH11113946A
Application number: JP9294869A
Authority: JP
Inventors: Sunao Chiku; 直知久; Katsu Mizuguchi; 克水口; Masatoshi Ishii; 賢俊石井; Kimiyo Iwanami; 君代岩波; Masanori Ikeda; 正宣池田; Akira Watanabe; 亮渡辺; Masashi Ono; 雅司小野
Original assignee: KAIGO KIKI KAIHATSU KK; Cresia KK
Current assignee: KAIGO KIKI KAIHATSU KK; Cresia KK
Priority date: 1997-10-13
Filing date: 1997-10-13
Publication date: 1999-04-27
Anticipated expiration: 2017-10-13
Also published as: JP4039641B2

Abstract

(57)【要約】【課題】装着する被介護者にとって違和感がなく快適
に過せ、介護者にとって介護の手間が軽減できる女性用
尿レシーバーとこれを用いた自動収尿装置を提供する。【解決手段】女性の尿道口の周囲に前後方向に長く密
接する形状を有する開口端縁を備えた非透水性の軟弾性
部材からなる長尺袋本体（１）の該前後方向の後端を外
側に膨出させて蓄尿部（５）を形成し、該開口端縁の表
面に非透水性で軟弾性のタッチパッド（２）を設け、該
蓄尿部内に開口した吸引口を有する導尿管（６）を該長
尺袋本体の前端から外部へ導出し、該長尺袋本体の内部
に該内部を横断する軟質保形部材（７）を固定し、さら
に該長尺袋本体の底面に尿吸収層（８）を設け、該長尺
袋本体の蓄尿部を除く側面に小孔（９）を穿設したこと
を特徴とする女性用尿レシーバー。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、女性の寝たきり老
人や重症の入院患者、身障者、その他排泄物の始末が困
難な人のための自動収尿システム、並びにそれに付設し
た女性用尿レシーバー及びそのサポーターに関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、パラマウントベッド社より「スカ
ットクリーン」なる商標名で自動収尿器が市販されてい
る。これは図１１及び図１２に示すように、排尿時に、
密接用把手（３５）付で硬質プラスチック製尿レシーバ
ー（３６）を股部に該把手（３５）を使って当てがって
使用するものである。そして尿が排泄されて該レシーバ
ー（３６）に連結して設置した電気的センサー（３７）
が尿を検出した時に自動収尿器（３８）本体内のポンプ
を作動して排泄された尿を該本体内の収尿タンクに吸引
するものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の上記のような把
手付硬質の尿レシーバーを股部に密接させるには使用者
自身が行う場合と介護者が行う場合とがあるが、いずれ
の場合でも排尿中に該尿レシーバーを強く股部に押え付
けないと皮膚との隙間から尿が洩れることがある。とこ
ろが該尿レシーバーは硬質であるため股部に強く押え付
けると皮膚が圧迫され圧迫跡が残ることもあった。また
使用者自身が寝たきり老人、脊椎損傷、ＲＡ患者、脳性
マヒ、パーキンソン病などで手足が不自由な場合は使用
できない、又は股部に有効に密接できないといった問題
があった。さらに介護者が行う場合は大変な労力が必要
であったり、人前では排尿はできないといった問題もあ
った。

【０００４】また不意の排尿に対応できなかったり、股
部の皮膚とレシーバーとの密接状態が不完全なため使用
者が仰臥位及び３０°以下傾斜の側臥位にしか対応でき
なかった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明では、従来技術で
の尿レシーバーの不具合点、即ち使用者の陰部周辺の皮膚に圧迫跡が残る。寝たきり老人、脊椎損傷者等で尿レシーバーを本人
が圧着できない場合、介護者が圧着させる必要があるた
め、手間が大変である。尿レシーバーの圧着が不充分だと尿洩れの心配があ
る。不意の排尿ができない。人の前での排尿ができない。陰部とレシーバーのシールが不完全なため、仰臥位
又は３０°以下傾斜の側臥位でしか対応できない。等の問題点を解消し、且つ排尿を完全に補足することに
より尿がお尻に廻らず褥瘡を防止し、且つ立体ギャザー
付の紙製の尿パッドを併用すれば便失禁者への対応も可
能となる女性用尿レシーバーを開発したものである。

【０００６】即ち本発明の尿レシーバーは、女性の尿道
口の周囲に前後方向に長く密接する形状を有する開口端
縁を備えた非透水性の軟弾性部材からなる長尺袋本体の
該前後方向の後端を外側に膨出させて蓄尿部を形成し、
該開口端縁の表面に非透水性で軟弾性のタッチパッドを
設け、該蓄尿部内に開口した吸引口を有する導尿管を該
長尺袋本体の前端から外部へ導出し、該長尺袋本体の内
部に該内部を横断する軟質保形部材を固定し、さらに該
長尺袋本体の底面に尿吸収層を設け、該長尺袋本体の蓄
尿部を除く側面に小孔を穿設したことを特徴とするもの
である。

【０００７】このように皮膚に当接する開口端縁に軟弾
性タッチパッドを設けたので従来のように圧迫跡は残ら
ず使用感が良好である。特に厚さ５〜１５mmのクッショ
ン性不織布又はウレタンフォームをコア材とし、該コア
材の上面側即ち皮膚と接触する面には非透水性不織布又
は空気透過型不織布と非透水性ポリエチレンシートのラ
ミネート材を覆い、該コア材の下面側即ち開口端縁に固
着する面には非透水性不織布又はポリエチレンを覆った
タッチパッドを、該開口端縁表面の全周に亘って固着し
た尿レシーバーは一層使用感に優れている。さらに長尺
袋本体には厚さ２〜８mm程度のポリエチレンフォームや
ウレタンフォームのような軟弾性部材を用いているの
で、該袋本体の側面部などが接する太股にも大きな違和
感はなくなる。そしてこの長尺袋本体の概略寸法として
は幅３５〜８０mm望ましくは４５mm前後、長さ８０〜１
６０mm望ましくは１００mm前後、深さは最大部で２０〜
８０mm望ましくは５０mm前後がよい。なお幅及び長さは
生理用品に近い寸法である。また長尺袋本体の後端部に
蓄尿部を設け、該蓄尿部に溜まる尿を吸引する導尿管を
前端部から導出したのは、特に仰臥位の姿勢しかとれな
い人にとっては後端から導尿管を外部へ引き出すのはス
ペース的に非常に困難だからである。さらに上記の方が
サポーターにより完全に密着し、洩れのない尿レシーバ
ーが得られる。

【０００８】また該長尺袋本体の内部を横断する軟質保
形部材を設けるのは、該尿レシーバーが股間で挟まれて
幅方向で潰れないようにするためであって、特に袋本体
の後部即ち蓄尿部が潰れないようにするためには膨出端
から全長の約１／４の位置に設置するのがよい。そして
該保形部材は厚さ５〜２０mmの直方体形状の不織布から
なるものがよく、その下面の下方に導尿管を位置させる
とよい。

【０００９】またタッチパッドの周縁、もしくは長尺袋
本体の開口端縁の全周を内側に張り出すのは、特に側臥
位の状態となっても排出された尿をある程度せき止める
ことが可能であって、タッチパッドと皮膚との間からの
尿の洩れに対して非常に有効となるからである。なお蓄
尿部側での張り出し長さは開口端縁の前後長さの約１／
４とすると、側臥位への対応にさらに効果があり、また
蓄尿部での蓄尿効果と共に洩れ防止に有効である。さら
にタッチパッドの周縁を外側に張り出すのは、股間の太
股部に袋本体部が直接皮膚と接触せずに、ソフトで肌に
優しいタッチパッドが接触するので被介護者に不快感を
与えることがないからである。

【００１０】さらに該長尺袋本体の底面に尿吸収層を設
けるのは、該尿レシーバーに接続する尿の自動吸引の際
に尿検出手段による排尿の検出から吸引開始までのわず
かな時間（１秒以内）の間に排出される尿を保持してお
くためのものであり、厚さ２〜１０mmの不織布であって
通常１０ml以上の吸収能があるものがよい。

【００１１】また使用者が主として側臥位の場合は、例
えば右が下方になる人に対しては長尺袋本体内の導尿管
先端部を右側に曲げておき、他方左が下方になる人に対
しては該先端部を左側に曲げておけば蓄尿部に排出され
た尿を残すことなく吸引できる。

【００１２】さらに長尺袋本体内の導尿管の中間部をフ
レキシブルチューブ構造とし、該導尿管の先端部に錘を
固定しておけば、該導尿管は袋本体内の保形部材の下面
と底面との間でガイドされて、使用者が横になったとき
に重力により長尺袋本体内を幅方向に自由に動くので、
例えば右側が下になったときには蓄尿部の右側に溜まる
尿を有効に吸引できる。

【００１３】

【実施例】次に本発明の実施例を図面により説明する。

【００１４】（実施例１）図１及び図２に示すように、
略舟形形状の底面部の長手方向の一端側を外に向って膨
出して蓄尿部（５）を形成し、開口端縁の一端側をせり
上げた形状で該開口端縁が女性の尿道口の周囲に密接す
るような外幅４５mm×外長さ１００mm×最大外深さ５０
mmの概略寸法を有する長尺袋本体（１）を、厚さ３mmの
ポリエチレンフォームで成型してなる女性用尿レシーバ
ーを作製した。この開口端縁には下記のようなタッチパ
ッド（２）を全周に固着した。即ち図３に示すように厚
さ１０mmのリング状のクッション性不織布（２ａ）の上
面側に空気透過型不織布と非透水性ポリエチレンシート
のラミネート材（２ｂ）を該空気透過型不織布側を表側
にして被せ、下面側に非透水性不織布（２ｃ）を被せて
これらの内縁部を全周に亘って約５mm張り出し外縁部を
全周に亘って約２０mm張り出し、これら張り出し部分を
固着して外側張り出し部（３）と内側張り出し部（４）
を形成したタッチパッド（２）の該下面側を長尺袋本体
（１）の開口端縁に接着固定した。このとき外側張り出
し部（３）は下面側に折り曲げ長尺袋本体に接着固定し
た。これにより股間の皮膚に接触する面は空気透過型不
織布となる。

【００１５】次に該長尺袋本体（１）の反蓄尿部側から
該袋本体（１）を貫通して内径６mm×外径１０mmの軟質
シリコーン製の導尿管（６）を差し入れ、その先端を蓄
尿部（５）内に導いた。さらに膨出部の先端から該袋本
体（１）の全長（Ｌ）の１／４の位置に厚さ１０mmの直
方体形状の不織布からなる保形部材（７）を固定した。
この保形部材（７）は差し入れられている導尿管（６）
が開口端縁側に移動しないように抑えているものであ
り、さらに袋本体（１）が幅方向から押されたときに完
全に潰れてしまうのを防いでいる。

【００１６】また該袋本体（１）の底面には厚さ５mmの
不織布からなる尿吸収パッド（８）を固定した。該パッ
ド（８）は初期の排尿を１０ml以上吸収して溜めること
ができる。なお（９）は空気導入小孔である。

【００１７】（実施例２）図４に上記女性用尿レシーバ
ーを装着するための本発明の尿レシーバー用サポーター
を説明する。該サポーター（１０）は合成繊維系の織物
又は不織布などで形成され、通気性能を有する薄肉シー
ト（１０ａ）とこれに重ねられ形成された防水機能を有
する防水シート（１０ｂ）と上記の尿レシーバーを完全
にフィットシールするための二山形状の尿レシーバー装
着用伸縮部材（１０ｄ）、さらにその先端部に装着固定
のためのベルベット式ファスナー（１０ｃ）（１０ｃ）
により構成されており、該ベルベット式ファスナー（１
０ｃ）を対応するファスナー（１０ｃ′）に閉じたとき
にはパンツ型に形成される。なお尿レシーバー装着用伸
縮部材（１０ｄ）で女性用尿レシーバーを固定するとき
には、二山形状側のベルベット式ファスナー（１０ｃ）
（１０ｃ）はそのままの位置関係で対応する上面のベル
ベット式ファスナー（１０ｃ′）に固定するか、二山形
状側のベルベット式ファスナー（１０ｃ）（１０ｃ）を
タスキ掛け状態で固定してもよい。

【００１８】（実施例３）次に上記女性用尿レシーバー
を使用した自動収尿装置について図５により説明する。
該尿レシーバー（２０）の外部へ導出した導尿管（６）
の先端を接続ホース（２１）を介して収尿ビン（２２）
に連結する。該収尿ビン（２２）内はミスト除去用１次
フィルター（２３）及び脱臭用２次フィルター（２４）
を介してエアーポンプ（２５）に連結しており、さらに
この吸引経路は３方切替弁（２６）にて管内の圧力を検
出する差圧センサー部（２７）に連通している。なお電
気制御部（２８）は安全性重視の観点からＤＣ１２Ｖを
採用した。

【００１９】このような自動収尿装置は尿レシーバー
（２０）を装着している状態では常時弱吸引を実施して
いる。即ち常時は３方切替弁（２６）（２６）を差圧セ
ンサー部（２７）側に開いてエアーポンプ（２５）によ
り吸引力の弱い弱吸引（Ａ）を行っているが、尿レシー
バー（２０）内に排尿されて導尿管（６）の先端の吸引
口が尿で塞がれると管内に差圧が生じ差圧センサー部
（２７）がこれを検出して３方切替弁（２６）（２６）
を強吸引ライン（Ｂ）側に切替えてエアーポンプ（２
５）により強吸引を開始して尿レシーバー（２０）内の
排尿を順次吸引して収尿ビン（２２）内に溜めるもので
ある。なお図中（２９）は自動収尿装置本体部を示す。

【００２０】次にこのような尿レシーバーを用いた自動
収尿装置の使用例について説明する。図６は本発明の女
性用尿レシーバーを人体（女性）に装着したときの位置
関係を示す図である。まず寝たきりの女性被介護者の腰
部にサポーター（１０）を装着し、女性用尿レシーバー
の開口端縁の後端部、即ち蓄尿部側のタッチパッドを膣
口（３０）と肛門（３１）の間に密接させ尿レシーバー
全体の位置を決め、股間の背側にあるサポーター（１
０）の尿レシーバー装着用伸縮部材（１０ｄ）で該尿レ
シーバー（２０）を覆い、ベルベットファスナー（１０
ｃ）（１０ｃ）でしっかりと装着する。なお（３２）は
尿道口である。次に導尿管（６）と接続用ホース（２
１）とを図５のように接続する。この際自動収尿装置の
差圧センサー部（２７）が可動状態であることを確認し
ておく。上記により待機状態となる。その後もし被介護
者が排尿すれば、尿は蓄尿部（５）から導尿管（６）を
経て接続用ホース（２１）に流入し、前記差圧センサー
部（２７）がこれを検知して強吸引ライン（Ｂ）に切り
替わり尿は吸引される。

【００２１】この際、底面の尿吸収パッド（８）及び該
尿レシーバー（２０）の下部（後端部）の蓄尿部（５）
に初期排尿が蓄尿されるため、差圧センサー部（２７）
の検知遅れに対しても対処できる。このことから被介護
者が仰臥位の場合の尿レシーバーの袋本体の形状とし
て、図６に示すように該尿レシーバーの開口端縁の後端
を通る水平面より下方に蓄尿部（５）が確保されること
が重要であるといえる。

【００２２】通常導尿管（６）の先端部は直管で十分で
あるが、身障者等のある決まった姿勢として側臥位をと
らざるをえない人の場合は先端部を体の向きの側に予め
曲げておくとよい。

【００２３】（実施例４）次にベッドの上で比較的自由
に仰臥位や側臥位のとれる被介護者に対しては図７のよ
うな側臥位完全対応型の尿レシーバーを用いると好適で
ある。これは袋本体（１）内の導尿管（６）の中間部を
蛇腹式継手（１１）で接続し、さらに導尿管（６）の先
端吸引口近傍に砲金製の錘（１２）を固定した尿レシー
バーである。この場合、保形部材（７）は直方体形状で
その下面と袋本体（１）の底面の尿吸収パッド（８）上
面との間は、該導尿管（６）が図中の左右に自由に揺動
できるスペースを確保しておく。

【００２４】このような構成であるから該尿レシーバー
を装着した被介護者の体の向きによる重力の作用で錘
（１２）は図中の左右に自由に揺動することになり、従
って導尿管（６）の先端部は保形部材（７）の下面をガ
イドとして自由に揺動できるようになり、被介護者がど
のような体の向きで排尿したとしても蓄尿部（５）の尿
の溜まる部分に吸引口が位置するので、尿の吸引に直ち
に対応でき且つ完全な吸引が可能となるばかりでなく、
尿の強吸引の際に吸引口からのエアーの吸い込みによる
尿の吸引が不可能となってしまうのを回避できる。なお
本例では導尿管（６）の中間部に蛇腹式継手を設けた
が、図８のように導尿管（６）の上記継手部を複数段に
屈曲させたプラスチック製の管でもよく、要はフレキシ
ブルで錘により容易に曲げられる性質のものであればよ
い。さらには導尿管（６）自体が錘により自由に揺動で
きる程度に軟質な材料からなるものでもよい。

【００２５】（実施例５）次にＲＡ患者等の立位で排尿
することが望まれている被介護者に対して良好な尿レシ
ーバーの例を図９に示す。股部に密接して排尿を受ける
袋本体（１′）としては、図１と同様の材質及び概略寸
法のものとし、さらに該袋本体（１′）の前端部からさ
らに前方に２本の舌片状の取付片（１３）（１３）を延
設し、その先端部に皮膚に貼着可能な貼着シート部（１
４）を設けた。そして導尿管（６′）は袋本体（１′）
の蓄尿部（５′）の壁を直接貫通して該蓄尿部（５′）
内に開口させ、さらに導尿管（６′）は外部の蓄尿容器
に接続した。

【００２６】このような尿レシーバーは、タッチパッド
（２′）面を股部の所定位置に当てがい、取付片（１
３）（１３）を腹側に延ばして貼着シート部（１４）
（１４）で皮膚に直接固定し、その後図４に示すような
サポーター（１０′）で該尿レシーバーを確実に装着す
る。なお図１０に示すようにこのサポーター（１０′）
には、該尿レシーバーでは導尿管（６′）が後端部に接
続されていることから、該導尿管（６′）を引き出す導
尿管引出し孔（１５）が必要である。そして引出した導
尿管（６′）は足のふくらはぎ等に取付けた蓄尿容器
（１６）に接続しておくことにより、立位で排尿した場
合、尿は蓄尿部（５′）から重力による自然流下で直ち
に導尿管（６′）を通って蓄尿容器（１６）に溜められ
る。なおこのような尿レシーバーはベッド上で被介護者
が座位もしくは半座位で排尿する際にも利用でき、この
場合は蓄尿容器はヘッドの下に置いておけばよい。

【００２７】

【発明の効果】このように本発明によれば、タッチパッ
ドにより股部にソフトにフィットするので密接させても
圧痕が残らず、さらに本体も軟弾性であるため長時間の
装着でも不快感がなく、どのような体位であっても尿の
漏れがなく、しかも確実で短時間に排尿を検出できて直
ちに吸引を実行できるので、女性の寝たきり老人や脊椎
損傷者等の介護に有効である。また立位で排尿する女性
の被介護者に対しても同様に装着の違和感がなく、簡単
な装置で尿の処理が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明女性用尿レシーバーの一例を示す斜視図
である。

【図２】同じく尿レシーバーを示すもので（ａ）は側断
面図、（ｂ）は正面図である。

【図３】同じく尿レシーバーのタッチパッド部を示す部
分説明図である。

【図４】本発明のサポーターを示す斜視図である。

【図５】本発明の自動収尿装置の経路図である。

【図６】本発明尿レシーバーの装着状態を示す説明図で
ある。

【図７】本発明の他の女性用尿レシーバーを示す説明図
である。

【図８】導尿管の他の例を示す正面図である。

【図９】本発明のさらに他の女性用尿レシーバーを示す
斜視図である。

【図１０】図９の尿レシーバーの装着状態を示す説明図
である。

【図１１】女性用尿レシーバーの従来例を示す説明図で
ある。

【図１２】図１１の従来の女性用尿レシーバーの使用状
態を示す説明図である。

【符号の説明】

１長尺袋本体２タッチパッド２ａクッション性不織布２ｂラミネート材２ｃ非透水性不織布３外側張出し部４内側張出し部５蓄尿部６導尿管７保形部材８尿吸収パッド９空気導入小孔１０尿レシーバー用サポーター１０ａ薄肉シート１０ｂ防水シート１０ｃ，１０ｃ′ ベルベット式ファスナー１０ｄ尿レシーバー装着用伸縮部材１１蛇腹式継手１２錘１３取付片１４貼着シート部１５導尿管引出し孔１６蓄尿容器２０女性用尿レシーバー２１接続ホース２２収尿ビン２３１次フィルター２４２次フィルター２５エアーポンプ２６３方切替弁２７差圧センサー部２８電気制御部２９自動収尿装置本体３０膣口３１肛門３２尿道口３５密接用把手３６硬質プラスチック製尿レシーバー３７電気的センサー３８自動収尿器

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者石井賢俊東京都新宿区若葉１−21 マンションリキコ−43ＮＩＤＯインダストリアルデザイン事務所内 (72)発明者岩波君代東京都新宿区神楽河岸１−１財団法人東京都福祉機器総合センター内 (72)発明者池田正宣東京都葛飾区金町３−28−９ (72)発明者渡辺亮千葉県市川市国分２−18−２ (72)発明者小野雅司神奈川県横浜市緑区長津田２丁目17番７号

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】女性の尿道口の周囲に前後方向に長く密
接する形状を有する開口端縁を備えた非透水性の軟弾性
部材からなる長尺袋本体の該前後方向の後端を外側に膨
出させて蓄尿部を形成し、該開口端縁の表面に非透水性
で軟弾性のタッチパッドを設け、該蓄尿部内に開口した
吸引口を有する導尿管を該長尺袋本体の前端から外部へ
導出し、該長尺袋本体の内部に該内部を横断する軟質保
形部材を固定し、さらに該長尺袋本体の底面に尿吸収層
を設け、該長尺袋本体の蓄尿部を除く側面に空気導入用
小孔を穿設したことを特徴とする女性用尿レシーバー。
【請求項２】仰臥位にて蓄尿部を下方に向けて開口端
縁を股部に密接させた際に該蓄尿部が該開口端縁の下端
縁より下方に膨出している請求項１記載の女性用尿レシ
ーバー。
【請求項３】軟弾性部材がポリエチレンフォーム又は
ウレタンフォームである請求項１又は２記載の女性用尿
レシーバー。
【請求項４】クッション性不織布又はウレタンフォー
ムをコア材とし、その上面側を非透水性不織布又は空気
透過型不織布と非透水性ポリエチレンシートのラミネー
ト材で覆い、及びその下面側を非透水性不織布又は非透
水性ポリエチレンシートで覆ってなるタッチパッドを開
口端縁の表面に固着した請求項１〜３のいずれか１項記
載の女性用尿レシーバー。
【請求項５】タッチパッドの周縁を長尺袋本体の内側
及び／又は外側に張り出した請求項４記載の女性用尿レ
シーバー。
【請求項６】長尺袋本体の外側に張り出したタッチパ
ッドの周縁を長尺袋本体側に折り曲げ接着させた請求項
５記載の女性用尿レシーバー。
【請求項７】蓄尿部側のタッチパッドの内周縁を、開
口端縁の前後方向の長さの約１／４まで張り出した請求
項５記載の女性用尿レシーバー。
【請求項８】開口端縁の全周を内側に張り出した請求
項１〜４のいずれか１項記載の女性用尿レシーバー。
【請求項９】保形部材を、長尺袋本体の膨出端から該
長尺袋本体の全長の約１／４の位置に配置した請求項１
〜８のいずれか１項記載の女性用尿レシーバー。
【請求項１０】保形部材がブロック状不織布からな
り、その下面と袋本体底面との間隙に導尿管を挿通した
請求項１〜９のいずれか１項記載の女性用尿レシーバ
ー。
【請求項１１】底面の尿吸収層が初期排尿の１０ml以
上の吸収能を有するものである請求項１〜１０のいずれ
か１項記載の女性用尿レシーバー。
【請求項１２】導尿管先端部が長尺袋本体の側方に曲
折している請求項１〜１１のいずれか１項記載の女性用
尿レシーバー。
【請求項１３】導尿管の少なくとも中間部をフレキシ
ブルチューブとし、該導尿管の先端部に錘を固定するこ
とにより、該先端部を袋本体の幅方向に揺動可能とした
請求項１〜１２のいずれか１項記載の女性用尿レシーバ
ー。
【請求項１４】請求項１〜１３のいずれかに記載の尿
レシーバーと、長尺袋本体から導出した導尿管より吸引
ポンプ及び収尿容器に至り該導尿管内を常時弱吸引して
いる吸引経路と、該吸引経路上の管内圧力を検出する圧
力検知手段と、該圧力の上昇を検出して弱吸引から強吸
引に切替えることにより尿吸引を行う切替手段とを有す
ることを特徴とする自動収尿装置。
【請求項１５】女性の尿道口の周囲に前後方向に長く
密接する形状を有する開口端縁を備えた非透水性の軟弾
性部材からなる長尺袋本体の該前後方向の後端を外側に
膨出させて蓄尿部を形成し、該開口端縁の表面に非透水
性で軟弾性のタッチパッドを設け、該蓄尿部内に開口し
た吸引口を有する導尿管を該後端から外部へ導出し、さ
らに該長尺袋本体の内部に該内部を横断する軟質保形部
材を固定し、該長尺袋本体の蓄尿部を除く側面に小孔を
穿設したことを特徴とする女性用尿レシーバー。
【請求項１６】軟弾性部材がポリエチレンフォーム又
はウレタンフォームである請求項１５記載の女性用尿レ
シーバー。
【請求項１７】クッション性不織布又はウレタンフォ
ームをコア材とし、その上面側を非透水性不織布又は空
気透過型不織布と非透水性ポリエチレンシートのラミネ
ート材で覆い、及びその下面側を非透水性不織布又は非
透水性ポリエチレンシートで覆ってなるタッチパッドを
開口端縁の表面に固着した請求項１５又は１６記載の女
性用尿レシーバー。
【請求項１８】タッチパッドの周縁を長尺袋本体の内
側及び／又は外側に張り出した請求項１７記載の女性用
尿レシーバー。
【請求項１９】蓄尿部側のタッチパッドの内周縁を、
開口端縁の前後方向の長さの約１／４まで張り出した請
求項１８記載の女性用尿レシーバー。
【請求項２０】開口端縁の全周を内側に張り出した請
求項１５〜１７のいずれか１項記載の女性用尿レシーバ
ー。
【請求項２１】蓄尿部側の開口端縁の内周縁を、該開
口端縁の前後方向の長さの約１／４まで張り出した請求
項２０記載の女性用尿レシーバー。
【請求項２２】保形部材を、長尺袋本体の膨出端から
該長尺袋本体の全長の約１／４の位置に配置した請求項
１５〜２１のいずれか１項記載の女性用尿レシーバー。
【請求項２３】保形部材がブロック状不織布からな
り、その下面と袋本体底面との間に間隙を設けた請求項
１５〜２２のいずれか１項記載の女性用尿レシーバー。
【請求項２４】請求項１５〜２３に記載の女性用尿レ
シーバーと、該尿レシーバーを装着した位置より下方に
設けられて該レシーバーから導出した導尿管を接続して
なる蓄尿容器とからなることを特徴とする蓄尿器。
【請求項２５】蓄尿容器を人体の脚部又はベッドの下
部に設けた請求項２４記載の蓄尿器。
【請求項２６】パンツ型のサポーターであって、股部
前部がマジックテープにより開閉する伸縮部材からな
り、該伸縮部材で所定位置に密接させた請求項１〜１
３，１５〜２３のいずれかに記載の女性用尿レシーバー
を、該レシーバーから導出した導尿管を外部に引き出し
て被覆・保持することを特徴とする女性用尿レシーバー
のサポーター。