JP3344281B2 - 金属板の熱間圧延方法 - Google Patents
金属板の熱間圧延方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板の熱間圧延
方法に関し、より詳しくは、水平対向式のプレスで幅圧
下した熱間圧延用スラブを、竪型圧延機と水平圧延機と
で構成される圧延機群によって熱間圧延する方法に関す
る。
方法に関し、より詳しくは、水平対向式のプレスで幅圧
下した熱間圧延用スラブを、竪型圧延機と水平圧延機と
で構成される圧延機群によって熱間圧延する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼板やチタン板などの金属板
をスラブから熱間圧延で製造する際には、金属板の側端
部(金属板の幅方向の端部)に線状疵という欠陥が生じ
易い。圧延製品板(以下、単に製品板ともいう)の性能
として良好な表面精度が要求される場合、前記の線状疵
が発生すると線状疵の部分を切り落とす必要がある。こ
うした線状疵の除去による製品板歩留りの低下は数%に
も及び、歩留り低下の主な原因となっている。
をスラブから熱間圧延で製造する際には、金属板の側端
部(金属板の幅方向の端部)に線状疵という欠陥が生じ
易い。圧延製品板(以下、単に製品板ともいう)の性能
として良好な表面精度が要求される場合、前記の線状疵
が発生すると線状疵の部分を切り落とす必要がある。こ
うした線状疵の除去による製品板歩留りの低下は数%に
も及び、歩留り低下の主な原因となっている。
【0003】更に、線状疵の除去が不要な製品板の場合
にも、研磨などを行って線状疵を手入れしなければなら
ず、多大な工数を必要とする。
にも、研磨などを行って線状疵を手入れしなければなら
ず、多大な工数を必要とする。
【0004】上記線状疵を除去するための切り落とし量
を減少させて歩留りを高める技術として、特開平4−2
62807号公報及び特開平5−146807号公報
に、熱間圧延前に水平対向式のプレス(以下、単にプレ
スともいう)で幅圧下することでスラブ側面を凹造形
し、熱間圧延による幅広がりを抑制する方法が提案され
ている。しかし、プレスによる幅圧下方法ではスラブの
長手方向に沿ってスラブ幅の変動が生じ易い。このため
製品板の幅精度低下が問題となる。なお、スラブの幅圧
下とはスラブ幅の減幅のことをいう。
を減少させて歩留りを高める技術として、特開平4−2
62807号公報及び特開平5−146807号公報
に、熱間圧延前に水平対向式のプレス(以下、単にプレ
スともいう)で幅圧下することでスラブ側面を凹造形
し、熱間圧延による幅広がりを抑制する方法が提案され
ている。しかし、プレスによる幅圧下方法ではスラブの
長手方向に沿ってスラブ幅の変動が生じ易い。このため
製品板の幅精度低下が問題となる。なお、スラブの幅圧
下とはスラブ幅の減幅のことをいう。
【0005】プレスでスラブ幅を圧下した場合の製品板
の幅精度低下を抑制するために、従来は水平圧延機で被
圧延材(金属板)の厚み圧下を行い、この後で竪型圧延
機による幅圧下を施す熱間圧延技術が採用されてきた。
この圧延技術においては、特に竪型圧延機による幅圧下
量を大きくして幅圧下プレスによる製品板の幅精度低下
を抑制することが行われている。
の幅精度低下を抑制するために、従来は水平圧延機で被
圧延材(金属板)の厚み圧下を行い、この後で竪型圧延
機による幅圧下を施す熱間圧延技術が採用されてきた。
この圧延技術においては、特に竪型圧延機による幅圧下
量を大きくして幅圧下プレスによる製品板の幅精度低下
を抑制することが行われている。
【0006】しかし、従来の水平圧延機で被圧延材(金
属板)の厚み圧下を行い、この後で竪型圧延機による幅
圧下を施す技術においては、幅調整効果の大きい圧延初
期段階の竪型圧延機、つまり圧延ラインの上の方の竪型
圧延機で大きな量の幅圧下が行われる。このため、幅圧
下プレスでスラブ側面に設けた凹造形は圧延初期段階の
竪型圧延機での大きな幅圧下で平坦化されてしまい、熱
間圧延による幅広がりを抑制する効果が失われてしま
う。したがって、製品板の幅精度低下を抑制すれば、線
状疵除去のための切り落とし量が増加してしまうという
問題がある。
属板)の厚み圧下を行い、この後で竪型圧延機による幅
圧下を施す技術においては、幅調整効果の大きい圧延初
期段階の竪型圧延機、つまり圧延ラインの上の方の竪型
圧延機で大きな量の幅圧下が行われる。このため、幅圧
下プレスでスラブ側面に設けた凹造形は圧延初期段階の
竪型圧延機での大きな幅圧下で平坦化されてしまい、熱
間圧延による幅広がりを抑制する効果が失われてしま
う。したがって、製品板の幅精度低下を抑制すれば、線
状疵除去のための切り落とし量が増加してしまうという
問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑みなされたもので、プレスで幅圧下したスラブを熱間
圧延して金属板を製造する際の製品板の側端部に生ずる
線状疵の除去のための切り落とし量の軽減が行えるとと
もに、製品板の幅精度低下を抑制することが可能な金属
板の熱間圧延方法を提供することを目的とする。
鑑みなされたもので、プレスで幅圧下したスラブを熱間
圧延して金属板を製造する際の製品板の側端部に生ずる
線状疵の除去のための切り落とし量の軽減が行えるとと
もに、製品板の幅精度低下を抑制することが可能な金属
板の熱間圧延方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、下記に
示す金属板の熱間圧延方法にある。
示す金属板の熱間圧延方法にある。
【0009】「円弧状の突起を有する金型を備えた水平
対向式のプレスで、(W−5)〜(W+5)mmに幅圧
下した熱間圧延用スラブを、竪型圧延機と水平圧延機と
で構成される圧延機群によって熱間圧延するに際して、
竪型圧延機による幅圧下後の板幅を(W−15)〜(W
−5)mmにして圧延することを特徴とする金属板の熱
間圧延方法。ここでWはmm単位での圧延製品板の板幅
を指す。」なお、竪型圧延機とは竪ロールを備えた圧延
機のことを、又、水平圧延機とは水平ロールを備えた圧
延機のことをいう。1機以上の竪型圧延機と1機以上の
水平圧延機とで構成される圧延機群によってプレスで幅
圧下された熱間圧延用スラブが製品金属板に圧延され
る。
対向式のプレスで、(W−5)〜(W+5)mmに幅圧
下した熱間圧延用スラブを、竪型圧延機と水平圧延機と
で構成される圧延機群によって熱間圧延するに際して、
竪型圧延機による幅圧下後の板幅を(W−15)〜(W
−5)mmにして圧延することを特徴とする金属板の熱
間圧延方法。ここでWはmm単位での圧延製品板の板幅
を指す。」なお、竪型圧延機とは竪ロールを備えた圧延
機のことを、又、水平圧延機とは水平ロールを備えた圧
延機のことをいう。1機以上の竪型圧延機と1機以上の
水平圧延機とで構成される圧延機群によってプレスで幅
圧下された熱間圧延用スラブが製品金属板に圧延され
る。
【0010】圧延製品板の板幅Wとは上記の圧延機群に
おける最終の圧延機としての水平圧延機で熱間圧延され
た後の金属板の板幅Wを意味する。
おける最終の圧延機としての水平圧延機で熱間圧延され
た後の金属板の板幅Wを意味する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明者らは前記した課題を解決
するために、スラブ側面に凹造形を設ける際のプレスに
よる幅圧下量及び竪型圧延機による幅圧下量が製品板の
側端部線状疵及び幅精度に及ぼす影響について種々検討
した。
するために、スラブ側面に凹造形を設ける際のプレスに
よる幅圧下量及び竪型圧延機による幅圧下量が製品板の
側端部線状疵及び幅精度に及ぼす影響について種々検討
した。
【0012】その結果、幅圧下プレスで設けたスラブ側
面凹造形の平坦化防止のために、単に圧延初期段階の竪
型圧延機での幅圧下量を小さくするだけでは、幅圧下の
総量が減少して所定の製品板の幅Wを大きく超えてしま
い、歩留りが大きく低下してしまうが、プレスでの幅圧
下量を大きくして上記の幅圧下総量の減少を補えば、製
品板の側端部線状疵の除去のための切り落とし量の軽減
が行えるとともに、製品板の幅精度低下を抑制すること
が可能であることが明らかになった。
面凹造形の平坦化防止のために、単に圧延初期段階の竪
型圧延機での幅圧下量を小さくするだけでは、幅圧下の
総量が減少して所定の製品板の幅Wを大きく超えてしま
い、歩留りが大きく低下してしまうが、プレスでの幅圧
下量を大きくして上記の幅圧下総量の減少を補えば、製
品板の側端部線状疵の除去のための切り落とし量の軽減
が行えるとともに、製品板の幅精度低下を抑制すること
が可能であることが明らかになった。
【0013】そこで次に、製品金属板としてSUS43
0のステンレス鋼板(以下、単に鋼板という)を取り上
げ、通常の剛塑性有限要素解析によって、幅圧下プレス
で幅圧下して側面に凹造形を設けたスラブを熱間圧延し
た場合の製品鋼板の側端部に生じる線状疵の幅及び凹造
形の深さの変化、並びに板幅の変化を詳しく調査した。
0のステンレス鋼板(以下、単に鋼板という)を取り上
げ、通常の剛塑性有限要素解析によって、幅圧下プレス
で幅圧下して側面に凹造形を設けたスラブを熱間圧延し
た場合の製品鋼板の側端部に生じる線状疵の幅及び凹造
形の深さの変化、並びに板幅の変化を詳しく調査した。
【0014】すなわち、図1に示すように、半径Rが2
00mmで高さhが30mmの円弧状の突起を有する金
型 2を備えた幅圧下プレス(図示せず)でスラブ 1を幅
圧下してスラブ側面に凹造形を設け、次いでこのスラブ
を竪型圧延機と水平圧延機とで構成される圧延機群で圧
延して厚み35.0mmに仕上げた場合の圧延パス毎の
線状疵の幅、凹造形の深さ、鋼板の板幅を通常の方法で
剛塑性有限要素解析して調査した。図2に、表1に示す
従来の圧延パススケジュールで圧延して厚さ35.0m
mで幅1050mmに仕上げた場合の線状疵幅、凹深さ
(凹造形深さ)及び鋼板の板幅を示す。
00mmで高さhが30mmの円弧状の突起を有する金
型 2を備えた幅圧下プレス(図示せず)でスラブ 1を幅
圧下してスラブ側面に凹造形を設け、次いでこのスラブ
を竪型圧延機と水平圧延機とで構成される圧延機群で圧
延して厚み35.0mmに仕上げた場合の圧延パス毎の
線状疵の幅、凹造形の深さ、鋼板の板幅を通常の方法で
剛塑性有限要素解析して調査した。図2に、表1に示す
従来の圧延パススケジュールで圧延して厚さ35.0m
mで幅1050mmに仕上げた場合の線状疵幅、凹深さ
(凹造形深さ)及び鋼板の板幅を示す。
【0015】表1中に括弧付きで示した板幅は水平圧延
機で厚み圧下した後の板幅の解析値である。又、図2中
の線状疵幅、凹深さ、板幅はいずれもプレスや圧延機で
幅圧下又は厚み圧下を施した後の状態を示している。
機で厚み圧下した後の板幅の解析値である。又、図2中
の線状疵幅、凹深さ、板幅はいずれもプレスや圧延機で
幅圧下又は厚み圧下を施した後の状態を示している。
【0016】なお、本明細書において凹造形を有する場
合の板幅は、両端の幅方向に最も膨らんだ部分における
幅を指す。
合の板幅は、両端の幅方向に最も膨らんだ部分における
幅を指す。
【0017】
【表1】
【0018】表1の従来の圧延パススケジュールでは、
幅圧下プレス後の板幅は1100mmで製品幅(仕上げ
幅)の1050mmに対して50mm広いので、竪型圧
延機E1、E2及びE3で圧下した後の板幅はそれぞれ
1080mm、1048mm、1026mmであり、そ
の圧下量はそれぞれ20mm、53mm、69mmと大
きな量になっている。このため、幅圧下プレスで設けた
スラブ側面の片側深さ30mmずつの凹造形は竪型圧延
機E2による幅圧下後の段階でほとんど消滅してしま
う。つまり、竪型圧延機E2で幅圧下された後はスラブ
側面が平坦化してしまう。したがって、図2に示すよう
に、プレスで凹造形を設けたにも拘らず、竪型圧延機E
2で幅圧下された後は線状疵幅が急激に増加し、幅10
50mmの製品鋼板においては、片側で17.0mmの
線状疵が生じている。
幅圧下プレス後の板幅は1100mmで製品幅(仕上げ
幅)の1050mmに対して50mm広いので、竪型圧
延機E1、E2及びE3で圧下した後の板幅はそれぞれ
1080mm、1048mm、1026mmであり、そ
の圧下量はそれぞれ20mm、53mm、69mmと大
きな量になっている。このため、幅圧下プレスで設けた
スラブ側面の片側深さ30mmずつの凹造形は竪型圧延
機E2による幅圧下後の段階でほとんど消滅してしま
う。つまり、竪型圧延機E2で幅圧下された後はスラブ
側面が平坦化してしまう。したがって、図2に示すよう
に、プレスで凹造形を設けたにも拘らず、竪型圧延機E
2で幅圧下された後は線状疵幅が急激に増加し、幅10
50mmの製品鋼板においては、片側で17.0mmの
線状疵が生じている。
【0019】次に、表1に示す圧延パススケジュールの
うち竪型圧延機E1〜E4による幅圧下を省略して板厚
35.0mmに圧延した場合、つまり、表2に示すよう
に、前記した円弧状の突起を有する金型を備えたプレス
で幅圧下した後、水平圧延機R1〜R6だけで圧延して
板厚35.0mmに仕上げた場合の線状疵幅、凹深さ及
び鋼板の板幅を通常の方法で剛塑性有限要素解析して調
査した。なお、表2中に括弧付きで示した板幅は水平圧
延機で厚み圧下した後の板幅の解析値である。
うち竪型圧延機E1〜E4による幅圧下を省略して板厚
35.0mmに圧延した場合、つまり、表2に示すよう
に、前記した円弧状の突起を有する金型を備えたプレス
で幅圧下した後、水平圧延機R1〜R6だけで圧延して
板厚35.0mmに仕上げた場合の線状疵幅、凹深さ及
び鋼板の板幅を通常の方法で剛塑性有限要素解析して調
査した。なお、表2中に括弧付きで示した板幅は水平圧
延機で厚み圧下した後の板幅の解析値である。
【0020】
【表2】
【0021】図3に、表1及び表2のパススケジュール
で圧延した場合の水平圧延機R6による圧延後の側端部
形状、つまり製品鋼板の側端部形状を比較して示す。同
図(a)は竪型圧延機E1〜E4による幅圧下も行った
表1のパススケジュールでの水平圧延機R6による圧延
後の製品鋼板の側端部形状を、同図(b)は竪型圧延機
E1〜E4による幅圧下を行わなかった表2のパススケ
ジュールでの水平圧延機R6による圧延後の製品鋼板の
側端部形状を示すものである。竪型圧延機E1〜E4に
よる幅圧下も行った場合(図3(a))には鋼板側端部
に凹造形は全く残っていないが、竪型圧延機E1〜E4
による幅圧下を省略した場合(図3(b))には、鋼板
幅端部に凹造形が残っていることがわかる。
で圧延した場合の水平圧延機R6による圧延後の側端部
形状、つまり製品鋼板の側端部形状を比較して示す。同
図(a)は竪型圧延機E1〜E4による幅圧下も行った
表1のパススケジュールでの水平圧延機R6による圧延
後の製品鋼板の側端部形状を、同図(b)は竪型圧延機
E1〜E4による幅圧下を行わなかった表2のパススケ
ジュールでの水平圧延機R6による圧延後の製品鋼板の
側端部形状を示すものである。竪型圧延機E1〜E4に
よる幅圧下も行った場合(図3(a))には鋼板側端部
に凹造形は全く残っていないが、竪型圧延機E1〜E4
による幅圧下を省略した場合(図3(b))には、鋼板
幅端部に凹造形が残っていることがわかる。
【0022】図4に、表2に示すパススケジュールで圧
延して板厚35.0mmに仕上げた場合の線状疵幅、凹
深さ及び鋼板の板幅を示す。図4中の線状疵幅、凹深
さ、板幅もプレスや圧延機で幅圧下又は厚み圧下を施し
た後の状態を示している。
延して板厚35.0mmに仕上げた場合の線状疵幅、凹
深さ及び鋼板の板幅を示す。図4中の線状疵幅、凹深
さ、板幅もプレスや圧延機で幅圧下又は厚み圧下を施し
た後の状態を示している。
【0023】竪型圧延機E1〜E4による幅圧下を省略
した場合には、鋼板側端部に凹造形が残っているため線
状疵幅は減少し、最終の水平圧延機R6で圧延した後の
製品鋼板においては、片側で2.7mmの線状疵とな
り、線状疵を除去するための切り落とし量は少なくでき
ることがわかる。
した場合には、鋼板側端部に凹造形が残っているため線
状疵幅は減少し、最終の水平圧延機R6で圧延した後の
製品鋼板においては、片側で2.7mmの線状疵とな
り、線状疵を除去するための切り落とし量は少なくでき
ることがわかる。
【0024】しかし、一方では、竪型圧延機E1〜E4
による幅圧下を行わないと、表1に示した従来のパスス
ケジュールで圧延した1050mmの製品幅に対して、
最終の水平圧延機R6で圧延した後の板幅、つまり圧延
製品板の板幅が1130mmと大きくなってしまうの
で、所望の板幅である1050mmに調整するために、
板幅の増加に伴う切り落とし量の増加が必要となり、し
たがって歩留りが低下してしまう。
による幅圧下を行わないと、表1に示した従来のパスス
ケジュールで圧延した1050mmの製品幅に対して、
最終の水平圧延機R6で圧延した後の板幅、つまり圧延
製品板の板幅が1130mmと大きくなってしまうの
で、所望の板幅である1050mmに調整するために、
板幅の増加に伴う切り落とし量の増加が必要となり、し
たがって歩留りが低下してしまう。
【0025】そこで次に、表3に示すように、前記した
円弧状の突起を有する金型を備えたプレスおよび竪型圧
延機E1による幅圧下量は表1の従来法の場合と同じに
し、竪型圧延機E2〜E6での幅圧下後の板幅が竪型圧
延機E1で幅圧下した後の板幅とほぼ等しくなるように
して厚み35.0mmで板幅1090mmに仕上げた場
合の、つまり竪型圧延機E2〜E6での幅圧下後の板幅
をほぼ同じであるが、所望の板幅である1050mmよ
り大きな1078〜1082mmとして、竪型圧延機と
水平圧延機とで構成される圧延機群で圧延して厚み3
5.0mmで板幅1090mmに仕上げた場合の線状疵
の幅、凹造形の深さ、鋼板の板幅を通常の方法で剛塑性
有限要素解析して調査した。なお、表3中に括弧付きで
示した板幅は水平圧延機で厚み圧下した後の板幅の解析
値である。
円弧状の突起を有する金型を備えたプレスおよび竪型圧
延機E1による幅圧下量は表1の従来法の場合と同じに
し、竪型圧延機E2〜E6での幅圧下後の板幅が竪型圧
延機E1で幅圧下した後の板幅とほぼ等しくなるように
して厚み35.0mmで板幅1090mmに仕上げた場
合の、つまり竪型圧延機E2〜E6での幅圧下後の板幅
をほぼ同じであるが、所望の板幅である1050mmよ
り大きな1078〜1082mmとして、竪型圧延機と
水平圧延機とで構成される圧延機群で圧延して厚み3
5.0mmで板幅1090mmに仕上げた場合の線状疵
の幅、凹造形の深さ、鋼板の板幅を通常の方法で剛塑性
有限要素解析して調査した。なお、表3中に括弧付きで
示した板幅は水平圧延機で厚み圧下した後の板幅の解析
値である。
【0026】
【表3】
【0027】図5に、表3に示すパススケジュールで圧
延して板厚35.0mmで板幅1090mmに仕上げた
場合の線状疵幅、凹深さ及び鋼板の板幅を示す。図5中
の線状疵幅、凹深さ、板幅もプレスや圧延機で幅圧下又
は厚み圧下を施した後の状態を示している。
延して板厚35.0mmで板幅1090mmに仕上げた
場合の線状疵幅、凹深さ及び鋼板の板幅を示す。図5中
の線状疵幅、凹深さ、板幅もプレスや圧延機で幅圧下又
は厚み圧下を施した後の状態を示している。
【0028】図5から、幅圧下プレスで設けた凹造形
は、竪型圧延機E3による幅圧下の前、つまり水平圧延
機R3で圧延した後も残っていることがわかる。このた
め、表3に示すパススケジュールで圧延した場合にも表
1の従来の圧延パススケジュールの場合に比べて線状疵
幅は減少し、最終の水平圧延機R6で圧延した後の製品
鋼板においては、片側で14.1mmの線状疵となり、
線状疵を除去するための切り落とし量は少なくできる。
しかし、竪型圧延機E1〜E6での幅圧下後の板幅を所
望の板幅である1050mmより大きな1078〜10
82mmとしたため、上記の表2に示すパススケジュー
ルで圧延した場合と同様に、表1に示した従来のパスス
ケジュールで圧延した1050mmの製品幅に対して、
最終の水平圧延機R6で圧延した後の板幅、つまり圧延
製品板の板幅が1090mmと大きくなってしまうの
で、所望の板幅である1050mmに調整するために板
幅の増加に伴う切り落とし量の増加が必要となり、この
ために歩留りが低下してしまう。
は、竪型圧延機E3による幅圧下の前、つまり水平圧延
機R3で圧延した後も残っていることがわかる。このた
め、表3に示すパススケジュールで圧延した場合にも表
1の従来の圧延パススケジュールの場合に比べて線状疵
幅は減少し、最終の水平圧延機R6で圧延した後の製品
鋼板においては、片側で14.1mmの線状疵となり、
線状疵を除去するための切り落とし量は少なくできる。
しかし、竪型圧延機E1〜E6での幅圧下後の板幅を所
望の板幅である1050mmより大きな1078〜10
82mmとしたため、上記の表2に示すパススケジュー
ルで圧延した場合と同様に、表1に示した従来のパスス
ケジュールで圧延した1050mmの製品幅に対して、
最終の水平圧延機R6で圧延した後の板幅、つまり圧延
製品板の板幅が1090mmと大きくなってしまうの
で、所望の板幅である1050mmに調整するために板
幅の増加に伴う切り落とし量の増加が必要となり、この
ために歩留りが低下してしまう。
【0029】そこで、幅圧下プレスの幅圧下量を増加さ
せて種々検討を行った。その結果、プレスで1045〜
1055mmに幅圧下し、更に竪型圧延機による幅圧下
後の板幅を1035〜1045mmにして、竪型圧延機
と水平圧延機とで構成される圧延機群によって熱間圧延
すれば線状疵幅は減少し、しかも所望の1050mmの
板幅に調整できるので歩留りが高まることが明らかにな
った。
せて種々検討を行った。その結果、プレスで1045〜
1055mmに幅圧下し、更に竪型圧延機による幅圧下
後の板幅を1035〜1045mmにして、竪型圧延機
と水平圧延機とで構成される圧延機群によって熱間圧延
すれば線状疵幅は減少し、しかも所望の1050mmの
板幅に調整できるので歩留りが高まることが明らかにな
った。
【0030】表4及び図6に検討結果の一例を示す。表
4は、前記した円弧状の突起を有する金型を備えた幅圧
下プレスで製品鋼板の板幅である1050mmにまで幅
圧下し、更に竪型圧延機E1〜E6によるによる幅圧下
後の板幅を1038〜1042mmにして、竪型圧延機
と水平圧延機とで構成される圧延機群で圧延して厚み3
5.0mmで板幅1050mmに仕上げた場合のパスス
ケジュールである。なお、表4中に括弧付きで示した板
幅は水平圧延機で厚み圧下した後の板幅の解析値であ
る。
4は、前記した円弧状の突起を有する金型を備えた幅圧
下プレスで製品鋼板の板幅である1050mmにまで幅
圧下し、更に竪型圧延機E1〜E6によるによる幅圧下
後の板幅を1038〜1042mmにして、竪型圧延機
と水平圧延機とで構成される圧延機群で圧延して厚み3
5.0mmで板幅1050mmに仕上げた場合のパスス
ケジュールである。なお、表4中に括弧付きで示した板
幅は水平圧延機で厚み圧下した後の板幅の解析値であ
る。
【0031】
【表4】
【0032】図6は、上記表4に示すパススケジュール
で圧延して板厚35.0mmで板幅1050mmに仕上
げた場合の線状疵幅、凹深さ及び鋼板の板幅を示す。図
6中の線状疵幅、凹深さ、板幅もプレスや圧延機で幅圧
下又は厚み圧下を施した後の状態を示している。
で圧延して板厚35.0mmで板幅1050mmに仕上
げた場合の線状疵幅、凹深さ及び鋼板の板幅を示す。図
6中の線状疵幅、凹深さ、板幅もプレスや圧延機で幅圧
下又は厚み圧下を施した後の状態を示している。
【0033】図6と図5の比較から、表4のパススケジ
ュールで圧延した場合(図6)と表3のパススケジュー
ルで圧延した場合(図5)の圧延ごとの線状疵幅および
凹造形深さの変化はほぼ同じであることが明らかであ
る。すなわち、幅圧下プレスの幅圧下量を増加させて、
プレス圧下後の板幅を製品鋼板の板幅と同じ寸法である
1050mmにしたことによる影響はほとんどないこと
がわかる。
ュールで圧延した場合(図6)と表3のパススケジュー
ルで圧延した場合(図5)の圧延ごとの線状疵幅および
凹造形深さの変化はほぼ同じであることが明らかであ
る。すなわち、幅圧下プレスの幅圧下量を増加させて、
プレス圧下後の板幅を製品鋼板の板幅と同じ寸法である
1050mmにしたことによる影響はほとんどないこと
がわかる。
【0034】表4に示すパススケジュールで圧延した場
合、表1の従来の圧延パススケジュールの場合に比べて
線状疵幅は減少し、板幅1050mmの製品鋼板におい
ては、片側で14.5mmの線状疵となり、線状疵を除
去するための切り落とし量は少なくできる。しかも、竪
型圧延機E1〜E6での幅圧下後の板幅を所望の板幅で
ある1050mmより小さな1038〜1042mmと
したため、表1に示した従来のパススケジュールで圧延
した1050mmの製品幅と同じ板幅の製品が得られ
る。したがって、前記した表3のパススケジュールで1
090mmに圧延した場合のような所望の板幅である1
050mmに調整するための切り落とし量の増加は必要
でない。このため、従来の圧延パススケジュールの場合
に比べて歩留りが向上する。
合、表1の従来の圧延パススケジュールの場合に比べて
線状疵幅は減少し、板幅1050mmの製品鋼板におい
ては、片側で14.5mmの線状疵となり、線状疵を除
去するための切り落とし量は少なくできる。しかも、竪
型圧延機E1〜E6での幅圧下後の板幅を所望の板幅で
ある1050mmより小さな1038〜1042mmと
したため、表1に示した従来のパススケジュールで圧延
した1050mmの製品幅と同じ板幅の製品が得られ
る。したがって、前記した表3のパススケジュールで1
090mmに圧延した場合のような所望の板幅である1
050mmに調整するための切り落とし量の増加は必要
でない。このため、従来の圧延パススケジュールの場合
に比べて歩留りが向上する。
【0035】プレスで幅圧下した熱間圧延スラブの幅が
(W+5)mmより大きい場合には、圧延製品板の板幅
が所望の板幅Wを大きく超えてしまうので、所望の板幅
に調整するための切り落とし量が増加して歩留りが低下
してしまう。一方、プレスで幅圧下した熱間圧延スラブ
の幅が(W−5)mmより小さい場合には、圧延製品板
の板幅を所望のWとするために竪型圧延機での幅圧下量
を小さく抑える必要があるので、プレスによる幅圧下で
生ずるスラブ長手方向の幅変動を解消することが困難と
なり、したがって、圧延製品板の幅精度低下が避けられ
ない。このため、プレスで幅圧下する場合の熱間圧延ス
ラブの幅を(W−5)〜(W+5)mmとした。
(W+5)mmより大きい場合には、圧延製品板の板幅
が所望の板幅Wを大きく超えてしまうので、所望の板幅
に調整するための切り落とし量が増加して歩留りが低下
してしまう。一方、プレスで幅圧下した熱間圧延スラブ
の幅が(W−5)mmより小さい場合には、圧延製品板
の板幅を所望のWとするために竪型圧延機での幅圧下量
を小さく抑える必要があるので、プレスによる幅圧下で
生ずるスラブ長手方向の幅変動を解消することが困難と
なり、したがって、圧延製品板の幅精度低下が避けられ
ない。このため、プレスで幅圧下する場合の熱間圧延ス
ラブの幅を(W−5)〜(W+5)mmとした。
【0036】更に、プレスで幅圧下する場合の熱間圧延
スラブの幅を(W−5)〜(W+5)mmにした場合で
あっても、製品板の側端部に生ずる線状疵の除去のため
の切り落とし量の軽減と、製品板の幅精度低下の抑制を
ともに達成するためには、前記のスラブを竪型圧延機と
水平圧延機とで構成される圧延機群によって熱間圧延す
るに際して、竪型圧延機による幅圧下後の板幅を(W−
15)〜(W−5)mmにして圧延する必要がある。竪
型圧延機による幅圧下後の板幅が(W−15)mmを下
回る場合には、プレスでスラブ側端部に設けた凹造形が
平坦化されてしまうので、熱間圧延時の幅広がりを抑制
することができず、線状疵除去のための切り落とし量が
増加して歩留りが低下してしまうからである。更に、上
記の板幅が(W−5)mmを超える場合には、圧延製品
板の板幅を所望のWとするために竪型圧延機での幅圧下
量を小さく抑える必要があるので、プレスによる幅圧下
で生ずるスラブ長手方向の幅変動を解消することが困難
となり、圧延製品板の幅精度が低下してしまうからであ
る。
スラブの幅を(W−5)〜(W+5)mmにした場合で
あっても、製品板の側端部に生ずる線状疵の除去のため
の切り落とし量の軽減と、製品板の幅精度低下の抑制を
ともに達成するためには、前記のスラブを竪型圧延機と
水平圧延機とで構成される圧延機群によって熱間圧延す
るに際して、竪型圧延機による幅圧下後の板幅を(W−
15)〜(W−5)mmにして圧延する必要がある。竪
型圧延機による幅圧下後の板幅が(W−15)mmを下
回る場合には、プレスでスラブ側端部に設けた凹造形が
平坦化されてしまうので、熱間圧延時の幅広がりを抑制
することができず、線状疵除去のための切り落とし量が
増加して歩留りが低下してしまうからである。更に、上
記の板幅が(W−5)mmを超える場合には、圧延製品
板の板幅を所望のWとするために竪型圧延機での幅圧下
量を小さく抑える必要があるので、プレスによる幅圧下
で生ずるスラブ長手方向の幅変動を解消することが困難
となり、圧延製品板の幅精度が低下してしまうからであ
る。
【0037】なお、竪型圧延機による幅圧下後に板幅を
(W−15)〜(W−5)mmにするためには、竪型圧
延機のロール間隔を(W−15)〜(W−5)mmに調
整して圧延すれば良い。
(W−15)〜(W−5)mmにするためには、竪型圧
延機のロール間隔を(W−15)〜(W−5)mmに調
整して圧延すれば良い。
【0038】
【実施例】以下、SUS430を母材とするスラブをプ
レスで幅圧下し、次いで、竪型圧延機と水平圧延機とで
構成される圧延機群によって熱間圧延して、板厚35m
mで板幅1050mmに仕上げた実施例について説明す
る。
レスで幅圧下し、次いで、竪型圧延機と水平圧延機とで
構成される圧延機群によって熱間圧延して、板厚35m
mで板幅1050mmに仕上げた実施例について説明す
る。
【0039】先ず、厚さ206mm、幅1280mmの
SUS430を母材とするスラブを連続鋳造した。次い
で、このスラブを1210℃に加熱した後、JIS SKD
61を母材とし金型押圧面に図1に示す円弧状突起を有
する金型を備えたプレスを用いて、通常の方法で幅11
00mmに幅圧下した。この幅圧下の後、表5に示す通
常のパススケジュールで竪型圧延機と水平圧延機とで構
成される圧延機群によって熱間圧延して、板厚35m
m、板幅1050mに仕上げた。
SUS430を母材とするスラブを連続鋳造した。次い
で、このスラブを1210℃に加熱した後、JIS SKD
61を母材とし金型押圧面に図1に示す円弧状突起を有
する金型を備えたプレスを用いて、通常の方法で幅11
00mmに幅圧下した。この幅圧下の後、表5に示す通
常のパススケジュールで竪型圧延機と水平圧延機とで構
成される圧延機群によって熱間圧延して、板厚35m
m、板幅1050mに仕上げた。
【0040】
【表5】
【0041】このようにして得た厚さ35mmの鋼板側
端部に生じた線状疵は片側で17.3mmであった。
端部に生じた線状疵は片側で17.3mmであった。
【0042】次に、前記の連続鋳造した厚さ206m
m、幅1280mmのSUS430を母材とするスラブ
を、1210℃に加熱した後、JIS SKD61を母材と
し金型押圧面に図1に示す円弧状突起を有する金型を備
えたプレスを用いて、通常の方法で幅1050mmに幅
圧下した。この幅圧下の後、表6に示すパススケジュー
ルで竪型圧延機と水平圧延機とで構成される圧延機群に
よって熱間圧延して、上記と同じ板厚35mm、板幅1
050mmに仕上げた。
m、幅1280mmのSUS430を母材とするスラブ
を、1210℃に加熱した後、JIS SKD61を母材と
し金型押圧面に図1に示す円弧状突起を有する金型を備
えたプレスを用いて、通常の方法で幅1050mmに幅
圧下した。この幅圧下の後、表6に示すパススケジュー
ルで竪型圧延機と水平圧延機とで構成される圧延機群に
よって熱間圧延して、上記と同じ板厚35mm、板幅1
050mmに仕上げた。
【0043】
【表6】
【0044】このようにして得た厚さ35mmの鋼板側
端部に生じた線状疵は片側で14.6mmであった。し
たがって、上記の表5に記載の通常のパススケジュール
で圧延した場合に比べて線状疵除去のための切り落とし
量は片側で2.7mmずつ減少させることができた。
端部に生じた線状疵は片側で14.6mmであった。し
たがって、上記の表5に記載の通常のパススケジュール
で圧延した場合に比べて線状疵除去のための切り落とし
量は片側で2.7mmずつ減少させることができた。
【0045】なお、表5及び表6に記載のパススケジュ
ールで圧延した場合の水平圧延機R6の出側での板幅変
動を自動測定した結果、本発明の方法に係る表6のパス
スケジュールで圧延した場合、線状疵幅が減少するにも
拘らず表5の従来のパススケジュールで圧延した場合と
同等の板幅変動であることが確認できた。
ールで圧延した場合の水平圧延機R6の出側での板幅変
動を自動測定した結果、本発明の方法に係る表6のパス
スケジュールで圧延した場合、線状疵幅が減少するにも
拘らず表5の従来のパススケジュールで圧延した場合と
同等の板幅変動であることが確認できた。
【0046】
【発明の効果】本発明の金属板の熱間圧延方法によれ
ば、製品板の側端部に生ずる線状疵の除去のための切り
落とし量の軽減が行えるとともに、製品板の幅精度低下
を抑制することが可能である。
ば、製品板の側端部に生ずる線状疵の除去のための切り
落とし量の軽減が行えるとともに、製品板の幅精度低下
を抑制することが可能である。
【図1】円弧状の突起を有する金型を備えた幅圧下プレ
スによるスラブの幅圧下を説明する図である。
スによるスラブの幅圧下を説明する図である。
【図2】従来の圧延パススケジュールで圧延して厚さ3
5.0mmで幅1050mmに仕上げた場合の線状疵
幅、凹深さ(凹造形深さ)及び鋼板の板幅を示す図であ
る。
5.0mmで幅1050mmに仕上げた場合の線状疵
幅、凹深さ(凹造形深さ)及び鋼板の板幅を示す図であ
る。
【図3】竪型圧延機による幅圧下の有無による製品側端
部の形状を示す図で、(a)は竪型圧延機E1〜E4に
よる幅圧下も行ったパススケジュールでの水平圧延機R
6による圧延後の製品鋼板の側端部形状を、(b)は竪
型圧延機E1〜E4による幅圧下を行わなかったパスス
ケジュールでの水平圧延機R6による圧延後の製品鋼板
の側端部形状を示すものである。
部の形状を示す図で、(a)は竪型圧延機E1〜E4に
よる幅圧下も行ったパススケジュールでの水平圧延機R
6による圧延後の製品鋼板の側端部形状を、(b)は竪
型圧延機E1〜E4による幅圧下を行わなかったパスス
ケジュールでの水平圧延機R6による圧延後の製品鋼板
の側端部形状を示すものである。
【図4】竪型圧延機による幅圧下を行わずに厚さ35.
0mmに仕上げた場合の線状疵幅、凹深さ及び鋼板の板
幅を示す図である。
0mmに仕上げた場合の線状疵幅、凹深さ及び鋼板の板
幅を示す図である。
【図5】竪型圧延機による幅圧下量を制限して厚さ3
5.0mmで幅1090mmに仕上げた場合の、線状疵
幅、凹深さ及び鋼板の板幅を示す図である。
5.0mmで幅1090mmに仕上げた場合の、線状疵
幅、凹深さ及び鋼板の板幅を示す図である。
【図6】竪型圧延機による幅圧下量を制限し、幅圧下プ
レスの幅圧下量を増加して厚さ35.0mmで幅105
0mmに仕上げた場合の線状疵幅、凹深さ及び鋼板の板
幅を示す図である。
レスの幅圧下量を増加して厚さ35.0mmで幅105
0mmに仕上げた場合の線状疵幅、凹深さ及び鋼板の板
幅を示す図である。
1:スラブ 2:金型 R:金型の突起半径 h:金型の突起高さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−41802(JP,A) 特開 昭63−33104(JP,A) 特開 平7−124605(JP,A) 特開 平4−262807(JP,A) 特公 平6−75722(JP,B2) 特公 昭47−36619(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 1/26
Claims (1)
- 【請求項1】円弧状の突起を有する金型を備えた水平対
向式のプレスで、(W−5)〜(W+5)mmに幅圧下
した熱間圧延用スラブを、竪型圧延機と水平圧延機とで
構成される圧延機群によって熱間圧延するに際して、竪
型圧延機による幅圧下後の板幅を(W−15)〜(W−
5)mmにして圧延することを特徴とする金属板の熱間
圧延方法。ここでWはmm単位での圧延製品板の板幅を
指す。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14031997A JP3344281B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 金属板の熱間圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14031997A JP3344281B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 金属板の熱間圧延方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10328706A JPH10328706A (ja) | 1998-12-15 |
JP3344281B2 true JP3344281B2 (ja) | 2002-11-11 |
Family
ID=15266055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14031997A Expired - Fee Related JP3344281B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 金属板の熱間圧延方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3344281B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108994307B (zh) * | 2017-06-07 | 2020-07-31 | 中国工程物理研究院材料研究所 | 一种乏燃料贮存用B4C/Al复合材料板材边缘柔性约束轧制方法 |
-
1997
- 1997-05-29 JP JP14031997A patent/JP3344281B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10328706A (ja) | 1998-12-15 |
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