JP3343420B2 - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関

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哲男 増山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関に関し、特に小
型軽量高出力化が可能であり、しかも製造の容易な内燃
機関に関する。
【0002】
【従来の技術】シリンダ内をピストンが摺動する内燃機
関においては、ピストンに装着されているピストンリン
グとシリンダ内壁との摺動特性が良好であることが要求
される。 そのため、シリンダにはピストンリングと直
接に接触する筒状部材である湿式シリンダライナあるい
は乾式シリンダライナ(シリンダスリーブとも称され
る)(以下、両者をシリンダライナと総称する)が圧入
されている。
【0003】そして、従来の内燃機関におけるピストン
リングとシリンダライナとの組み合わせとしては、少な
くともシリンダライナとの摺動面に硬質クロム(Cr)
めっき層を有するピストンリングと、鋳鉄製シリンダラ
イナとの組み合わせが一般的である。すなわち、この組
み合わせによれば、硬質クロム(Cr)めっき層を有す
るピストンリングは耐摩耗性に優れ、鋳鉄製シリンダラ
イナは鋳鉄に特有の黒鉛およびステダイトによる高摺動
特性が得られるため、優れた耐スカッフィング性および
十分な耐摩耗性が確保されるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、少なく
ともシリンダライナとの摺動面に硬質クロム(Cr)め
っき層を有するピストンリングと鋳鉄製シリンダライナ
とを備える従来の内燃機関においては、前述のように高
い摺動特性を得る必要があるため、シリンダライナを形
成する鋳鉄として特に片状黒鉛鋳鉄が用いられていたの
であるが、この片状黒鉛鋳鉄は機械的強さが必ずしも十
分ではなく、高い引張り強さや十分な耐衝撃性を得るこ
とが困難であるという問題があった。
【0005】ところで、コンパクトなエンジンで高出力
を得るためには、シリンダライナの薄肉化によるボアア
ップが考えられるのであるが、上述のように機械的強さ
が必ずしも十分ではない鋳鉄製シリンダライナでは薄肉
化の限界が低く、内燃機関の小型軽量高出力化が阻害さ
れていた。具体的には、現在、用いられている鋳鉄製湿
式シリンダライナでは少なくとも7mmの肉厚が必要で
あり、一方、乾式シリンダライナ(シリンダスリーブ)
では少なくとも1.5mmの肉厚が必要でそれ以上の薄
肉化はきわめて困難であるのが実状である。
【0006】一方、シリンダライナの薄肉化を図るため
には、シリンダライナの形成材料に高強度のスチール材
を用いることも考えられるのであるが、その場合には、
高い摺動特性を得るためにピストンリングとの接触面に
例えばクロム(Cr)めっきや溶射を施したり、内周面
に鋳物材を圧入する等の対策が必要となるので、製造工
程の煩雑化を招き、製造コストも上昇するという問題が
生じる。
【0007】本発明はかかる事情に基づいてなされたも
のであり、本発明の目的は、小型軽量高出力化が容易で
あるとともに、製造工程の煩雑化を招くことがなく、容
易に製造し得る内燃機関を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成は、ピストンリングを備えるピストンが
湿式または乾式シリンダライナを備えるシリンダ内を摺
動する内燃機関において、前記ピストンリングは少なく
ともシリンダライナとの摺動面にCrNおよび/または
Cr2Nからなる物理的気相蒸着(PVD)皮膜を有し、
前記シリンダライナは全体がロックウェル硬さHRCが3
5以上である鋼材により形成されていることを特徴とす
る内燃機関である。
【0009】
【作用】本発明の内燃機関は、少なくともシリンダライ
ナとの摺動面にCrNおよび/またはCr2 Nからなる
物理的気相蒸着(PVD)皮膜を有するピストンリング
と、ロックウェル硬さHRCが35以上である鋼材により
形成されたシリンダライナとを備えるものである。
【0010】ここで、この内燃機関を構成するピストン
リングは、少なくともシリンダライナとの摺動面に高硬
度で、かつ金属との親和性がきわめて低いCrNおよび
/またはCr2 Nからなる物理的気相蒸着(PVD)皮
膜を有するので、耐スカッフィング性および耐摩耗性に
優れている。一方、この内燃機関を構成するシリンダラ
イナは、ロックウェル硬さHRCが35以上である鋼材に
より形成されているため、引張り強度や耐衝撃性等の機
械的強さが十分であることから、薄肉化が容易である。
また、少なくともシリンダライナとの摺動面にCrNお
よび/またはCr2 Nからなる物理的気相蒸着(PV
D)皮膜を有する上記のピストンリングとの組み合わせ
において優れた摺動特性を発揮することから、たとえば
ピストンリングとの接触面にクロムめっきや溶射を施し
たり、あるいは内周面に鋳物材を圧入する等の摺動特性
を改善するための対策は不要である。したがって、この
内燃機関では、十分な耐スカッフィング性および耐摩耗
性が確保されるとともに、シリンダライナの薄肉化によ
るボアアップが容易であり、これにより小型軽量高出力
化が可能であり、製造も容易である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。なお、この実施例ではシリンダライナが湿
式である場合について説明するが、本発明においてシリ
ンダライナは乾式シリンダライナ(シリンダスリーブと
もいう)を含むことは前述の通りである。
【0012】図1は、この実施例のピストンリングと湿
式シリンダライナとの関係を示す図である。図1に示す
ように、ピストンリング1は、シリンダブロック3に形
成されているシリンダ4内を摺動するピストン5に装着
され、シリンダ4には、このピストンリング1と直接に
接触する湿式のシリンダライナ2が圧入されている。
【0013】ピストンリング1は、鋳鉄または鋼を母材
として形成され、少なくともその摺動面にCrNおよび
/またはCr2 Nからなる物理的気相蒸着(PVD)皮
膜11を有している。すなわち、ピストンリング1の全
表面もしくは少なくとも摺動面には、CrN単独もしく
はCr2 N単独または両者の混合組成からなる物理的気
相蒸着(PVD)皮膜11が形成されている。したがっ
て、このピストンリング1においては、CrNおよび/
またはCr2 Nからなる物理的気相蒸着(PVD)皮膜
11が、シリンダ4に圧入されている湿式のシリンダラ
イナ2と直接に接触することになる。
【0014】ここで、CrNおよび/またはCr2 Nか
らなる物理的気相蒸着(PVD)皮膜11は、このピス
トンリング1の耐スカッフィング性および耐摩耗性を向
上させる作用乃至機能を有する層である。
【0015】このような作用乃至機能を有するCrNお
よび/またはCr2 Nからなる物理的気相蒸着法(PV
D法)形成層11の厚さは、通常、5〜60μm、好ま
しくは10〜50μmである。この厚さが5μm未満で
あると、物理的気相蒸着(PVD)皮膜11の上記の作
用乃至機能が十分ではないことがある。一方、60μm
より厚くしてもそれに相当する効果は奏されず、かえっ
て製造コストの上昇を招く。
【0016】物理的気相蒸着(PVD)皮膜11の成膜
に採用することのできる物理的気相蒸着法(PVD法)
としては、たとえばスパッタリング法、イオンプレーテ
ィング法、レーザー物理蒸着法などが挙げられる。これ
らのなかでも、好ましいのはイオンプレーティング法で
ある。
【0017】図2に示すように、ピストンリング1は、
母材12と、CrNおよび/またはCr2 Nからなる物
理的気相蒸着(PVD)皮膜11との間に、さらに窒化
層13を有するものであってもよい。
【0018】ピストンリング1が、この窒化層13を有
すると、万一、CrNおよび/またはCr2 Nからなる
物理的気相蒸着(PVD)皮膜11の摩耗が進んだ場合
でもピストンリング1の摺動面になじみがついてスカッ
フィング防止効果が得られた後に、腐蝕に強く、耐摩耗
性も良好な窒化層13が露出することになる。
【0019】このような窒化層13は、たとえばガス窒
化法、塩浴窒化法、イオン窒化法などの窒化処理方法に
より、母材12の表面から窒素(N)を浸透させること
により形成される。
【0020】窒化層13を形成する場合、窒化処理の深
さは、通常、50〜120μm、好ましくは70〜11
0μmである。なお、窒化層13は、通常は母材12の
全表面に形成されるので、リング上下面におけるリング
溝とのたたかれ摩耗を防止する作用乃至機能をも有する
ことになる。
【0021】この内燃機関において、ピストンリング1
は、ロックウェル硬さHRCが35以上である鋼材により
形成されたシリンダライナ2と組み合わされて使用され
る。シリンダライナ2のロックウェル硬さHRCが35未
満であると、前述のピストンリング1との組み合わせに
おいて、十分な耐スカッフィング性および耐摩耗性が発
揮されないことがある。すなわち、シリンダライナ2を
形成する鋼材のロックウェル硬さHRCが35未満である
と、十分な耐スカッフィング性および耐摩耗性を得るた
めに、たとえば溶射を施す等の対策が必要となり、本発
明の効果が奏されないことがある。一方、シリンダライ
ナ2を形成する鋼材のロックウェル硬さHRCが35以上
であると、このシリンダライナ2は、前述のピストンリ
ング1との組み合わせにおいて十分な耐スカッフィング
性および耐摩耗性を発揮するため、たとえば溶射等の対
策は不要である。
【0022】ロックウェル硬さHRCが35以上である鋼
材としては、たとえばロックウェル硬さHRCを35以上
に調質したSUJ2材、SUS440C材、S45C材
などが挙げられる。
【0023】このような鋼材により形成されたシリンダ
ライナ2の肉厚は、通常、3mm以上、好ましくは3.
5mm以上である。この肉厚が3mm未満であると、シ
リンダライナ2の機械的強さが十分ではないことがあ
る。一方、このシリンダライナ2は機械的強さが鋳鉄よ
りも優れる鋼材により形成されているので、従来の鋳鉄
製シリンダライナに比較して約1/2程度の薄肉化が可
能である。すなわち、この鋼製のシリンダライナ2の強
度および弾性率は、それぞれ600 N/mm2 、220,000
N/mm2 であり、従来の鋳鉄製シリンダライナの強度
300 N/mm2 、弾性率90,000N/mm2 に比較してい
ずれも約2倍であることから、同一剛性、同一強度であ
れば、従来材に比較して単純に1/2の肉厚にすること
ができる。.したがって、この内燃機関は、鋳鉄製シリ
ンダライナを備える従来の内燃機関に比較してボアアッ
プによる高出力化およびシリンダ内面温度の低減による
熱負荷の増加を図ることが容易であることから、小型軽
量高出力化が可能である。しかも、耐摩耗性が向上して
いるため、燃焼圧力が増大してもピストンリングおよび
シリンダライナの短寿命化が防止され、内燃機関の長寿
命化が図れる。さらにまた、ロックウェル硬さHRCが3
5以上であるシリンダライナ材は、冷却水と接するウォ
ータージャケット部のキャビテーション対策としても効
果的である次に、本発明の実験例および比較実験例を示
す。実験例1 高クロム鋼(18Cr−1Mo 鋼)からなるピストンリング母
材に、ガス窒化法による窒化処理を行い、その後、イオ
ンプレーティング法により全面に厚さ10μmのCrN
層を形成してピストンリング供試材とした。
【0024】一方、スチール母材(S45C相当品、H
RC35に調質)を所定の寸法形状に切り出して肉厚10
mmのシリンダライナ供試材を作成した。これらの供試
材を用いて、下記のようにして摺動特性の評価を行っ
た。結果を図3および図4に示す。
【0025】耐スカッフィング性;図5に示す構成のア
ムスラー型摩耗試験機を使用し、固定片21にピストン
リング供試材、回転片22にシリンダライナ供試材を用
いてスカッフィングの発生した荷重を標準材と比較して
評価した。測定条件は下記の通りである。なお、比較実
験例1におけるピストンリング供試材およびシリンダラ
イナ供試材の組み合わせを標準材とした。また、スカッ
フィングの発生はAE信号、μ変化等から判断した。 ・耐スカッフィング性測定条件 荷重(kgf):10→20→30…スカッフ発生まで(最大
荷重200kgf) 周囲(m/秒):1(475rpm) 時間・ステップ:各荷重で2分間保持 潤滑油供給:無給油(ただし、試験スタート前にスピン
ドル油を一定量付着させる) 供試材:固定片(ピストンリング供試材)6×8×5t
(mm) 表面粗さRz =0.5 〜1.5 μm(1.0 μm狙い) 回転片(シリンダライナ供試材)φ40×φ16×10
(mm) 表面粗さRz =0.5 〜1.0 μm(0.8 μm狙い)耐摩耗性 ;図5に示す構成のアムスラー型摩耗試験機を
使用し、固定片21にピストンリング供試材、回転片2
2にシリンダライナ供試材を用いて摩耗量を測定し、比
較実験例1におけるピストンリング供試材およびシリン
ダライナ供試材の組み合わせによる摩耗量を100%と
して相対的に評価した。測定条件は下記の通りである。
なお、潤滑油は、図5に示す容器23に供給し、これを
ヒータで加温する一方、水冷により油温を一定に保持し
た。 ・耐摩耗性測定条件 荷重(kgf):60 周囲(m/秒):1 測定時間:20時間 潤滑油:SAE#30モーターオイル 油温:80℃実験例2 前記実験例1において、シリンダライナ供試材のスチー
ル母材をS45C相当品からSUJ2相当品(HRC40
に調質)に代えたほかは、前記実験例1と同様にして摺
動特性を評価した。結果を図3および図4に示す。実験例 3 前記実験例1において、シリンダライナ供試材のスチー
ル母材をS45C相当品からSUS440C相当品(H
RC40に調質)に代えたほかは、前記実験例1と同様に
して摺動特性を評価した。結果を図3および図4に示
す。比較実験例1 高クロム鋼(18Cr−1Mo 鋼)からなるピストンリング母
材に、厚さ30μmのクロム(Cr)めっき層を形成し
てピストンリング供試材とした。
【0026】一方、B鋳鉄(ターカロイ)母材を所定の
寸法形状に切り出して肉厚10mmのシリンダライナ供
試材を作成した。これらの供試材を用いて、前記実験例
1と同様にして摺動特性の評価を行った。結果を図3お
よび図4に示す。比較実験例2 前記比較実験例1において、厚さ30μmのクロム(C
r)めっき層を形成してピストンリング供試材に代えて
前記実験例1におけるのと同様のピストンリング供試材
を使用したほかは、前記実験例1と同様にして摺動特性
の評価を行った。結果を図3および図4に示す。比較実験例3 前記実験例1において、シリンダライナ供試材のスチー
ル母材をHRC35に調質したS45C相当品からHRC
0に調質したS45C相当品に代えたほかは、前記実験
例1と同様にして摺動特性を評価した。結果を図3およ
び図4に示す。 比較実験例4 前記比較実験例1において、B鋳鉄(ターカロイ)から
なるシリンダライナ供試材に代えて前記実験例3におけ
るのと同様のシリンダライナ供試材を使用したほかは、
前記実験例1と同様にして摺動特性の評価を行った。結
果を図3および図4に示す。結果の検討 図3から明らかなように、実験例1〜実験例3のピスト
ンリングとシリンダライナとの組み合わせ(本発明品)
は、比較実験例1〜比較実験例4のピストンリングとシ
リンダライナとの組み合わせに比較して耐スカッフィン
グ性が同等以上であることが確認された。
【0027】また、図4から明らかなように、実験例1
〜実験例3のピストンリングとシリンダライナとの組み
合わせ(本発明品)は、比較実験例1〜比較実験例4の
ピストンリングとシリンダライナとの組み合わせに比較
して耐摩耗性が同等以上であることが確認された。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、少なくともシリンダラ
イナとの摺動面にCrNおよび/またはCr2 Nからな
る物理的気相蒸着(PVD)皮膜を有するピストンリン
グとロックウェル硬さHRCが35以上である鋼材により
形成された湿式または乾式シリンダライナとを備える構
成としたので、耐スカッフィング性および耐摩耗性に優
れ、しかも製造工程の煩雑化を招くことがなく、小型軽
量高出力化が可能であるという利点を有する内燃機関が
提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内燃機関におけるピストンリングおよ
び湿式シリンダライナを示す説明図である。
【図2】本発明の内燃機関におけるピストンリングの一
例を示す説明図である。
【図3】実験例および比較実験例の各供試材についての
スカッフ試験結果を示すグラフである。
【図4】実験例および比較実験例の各供試材についての
摩耗試験結果を示すグラフである。
【図5】実験例および比較実験例において使用した摩耗
試験機の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1…ピストンリング 2…シリンダライナ 3…シリンダブロック 4…シリンダ 5…ピストン 11…物理的気相蒸着(PVD)皮膜 13…窒化層
フロントページの続き (72)発明者 大村 雅志 栃木県下都賀郡野木町野木1111番地 日 本ピストンリング株式会社栃木工場内 (56)参考文献 特開 平6−288294(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 5/00 F02F 1/00 F16J 9/26 F16J 10/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンリングを備えるピストンが湿式
    または乾式シリンダライナを備えるシリンダ内を摺動す
    る内燃機関において、前記ピストンリングは少なくとも
    シリンダライナとの摺動面にCrNおよび/またはCr2
    Nからなる物理的気相蒸着(PVD)皮膜を有し、前記シ
    リンダライナは全体がロックウェル硬さHRCが35以上
    である鋼材により形成されていることを特徴とする内燃
    機関。
  2. 【請求項2】 前記ピストンリングが、母材と前記物理
    的気相蒸着(PVD)皮膜との間にさらに窒化層を有する
    請求項1記載の内燃機関。
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