JP2002295304A - 組合せ摺動部材 - Google Patents

組合せ摺動部材

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JP2002295304A
JP2002295304A JP2001095205A JP2001095205A JP2002295304A JP 2002295304 A JP2002295304 A JP 2002295304A JP 2001095205 A JP2001095205 A JP 2001095205A JP 2001095205 A JP2001095205 A JP 2001095205A JP 2002295304 A JP2002295304 A JP 2002295304A
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piston ring
cylinder liner
sliding
μmrz
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Shuji Samejima
修二 鮫島
Tsukane Hirase
束 平瀬
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Nippon Piston Ring Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の低フリクション化に対応させた、
ピストンリングとシリンダライナとから構成される組合
せ摺動部材を提供する。 【解決手段】 表面粗さが0.5〜1.0μmRzの摺
動面4を有するピストンリング2と、表面粗さが0.5
〜1.5μmRzの摺動面5を有するシリンダライナ3
と、を有する組合せ摺動部材1を提供することにより、
上記課題を解決する。このとき、ピストンリング2の摺
動面4を、クロムめっき層、積層クロムめっき層、窒化
層、PVD層の何れかとし、シリンダライナ3の摺動面
5を、鋳鉄、ボロン鋳鉄、鋳鋼の何れかとすることが好
ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の低フリ
クション化に対応させた組合せ摺動部材に関し、更に詳
しくは、ピストンリングとシリンダライナとから構成さ
れ、摩擦係数が低く、耐焼き付き性に優れた組合せ摺動
部材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の内燃機関の高出力化等の要請か
ら、ピストンリングおよびそのピストンリングに摺動接
触するシリンダライナには、その特性に関して過酷な条
件が要求されている。
【0003】こうした中、シリンダライナにおいては、
ピストンリングとの初期なじみ性を向上させるため、そ
の摺動面の表面粗さを2〜3μmRzにすることが従来
から一般的に行われている。また、特開平11−153
059号公報に記載されているように、シリンダライナ
の上死点付近の表面粗さを0.5〜3.2μmRzに規
定し且つ上死点付近以外の部分の表面粗さを0.6〜
1.8μmRzに規定して潤滑油消費量の低減および耐
焼き付き性の向上を図っていると共に、さらに、その上
死点付近にリン酸塩被膜を形成し且つそのリン酸塩被膜
の表面粗さを0.5〜3.2μmRzに規定することに
より、その上死点付近の耐焼き付き性の向上を図ってい
る。
【0004】一方、ピストンリングにおいては、実開昭
63−198864号公報に記載されているように、窒
化処理された摺動面の表面粗さを0.5μmRz以下に
することにより、耐スカッフ性の向上を図っている。ま
た、実開昭61−55065号公報に記載されているよ
うに、窒化層上にリン酸被膜を形成した摺動面において
は、その表面粗さを1〜8μmRzに規定することによ
って、初期なじみ性、耐摩耗性および耐スカッフ性の向
上を図っている。
【0005】また、ピストンリングとシリンダライナと
の組合せに関しては、特開平6−17932号公報に記
載されているように、窒化処理されたピストンリングに
摺動接触するシリンダライナの表面粗さを0.8μmR
z以下にすることにより、耐摩耗性および耐スカッフ性
の向上を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ピスト
ンリングとシリンダライナとから構成される組合せ摺動
部材において、耐焼き付き性等の耐久性は、ピストンリ
ングとシリンダライナとの相互の作用に基づくものであ
ることから、上述した従来技術のように、ピストンリン
グのみの特性やシリンダライナーのみの特性を改善させ
るだけでは必ずしも組合せ摺動部材の特性を向上させる
ことにはならないという実状があった。
【0007】本発明は、内燃機関の低フリクション化に
対応させた、ピストンリングとシリンダライナとから構
成される組合せ摺動部材を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の組合せ
摺動部材は、表面粗さが0.5〜1.0μmRzの摺動
面を有するピストンリングと、表面粗さが0.5〜1.
5μmRzの摺動面を有するシリンダライナと、を有す
ることに特徴を有する。
【0009】この発明によれば、こうした表面粗さの範
囲からなるピストンリングとシリンダライナとで組合せ
摺動部材を構成したので、ピストンリングとシリンダラ
イナとの摺動接触の際の摩擦係数が小さくなり、ピスト
ンリングとシリンダライナとの摩擦力が小さくなること
によりエネルギー効率を向上させること(低フリクショ
ン化)ができると共に、耐焼き付き性に優れた摺動部材
とすることができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の組合せ摺動部材において、前記ピストンリングの摺動
面が、クロムめっき層、積層クロムめっき層、窒化層、
PVD層の何れかであり、前記シリンダライナの摺動面
が、鋳鉄、ボロン鋳鉄、鋳鋼の何れかであることに特徴
を有する。
【0011】この発明によれば、上述した範囲の表面粗
さを有するピストンリングの摺動面をクロムめっき層、
積層クロムめっき層、窒化層、PVD層の何れかとし、
上述した範囲の表面粗さを有するシリンダライナの摺動
面を鋳鉄、ボロン鋳鉄、鋳鋼の何れかとするので、内燃
機関の低フリクション化に対応させた耐久性に優れた組
合せ摺動部材を好ましく提供できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の組合せ摺動部材について
図面を参照しつつ説明する。
【0013】本発明の組合せ摺動部材1は、図1に示す
ように、ピストンリング2とシリンダライナ3とを組み
合わせて構成される摺動部材である。本発明の特徴とす
るところは、ピストンリング2の摺動面4の表面粗さを
0.5〜1.0μmRzとし、シリンダライナ3の摺動
面5の表面粗さを0.5〜1.5μmRzとしたことに
ある。こうした表面粗さからなるピストンリング2とシ
リンダライナ3とで構成された組合せ摺動部材1は、ピ
ストンリング2とシリンダライナ3との摺動接触の際の
摩擦係数が小さくなり、ピストンリング2とシリンダラ
イナ3との摩擦力が小さくなることにより、エネルギー
効率を向上させること(低フリクション化)ができる。
さらに、耐焼き付き性に優れた摺動部材とすることがで
きる。
【0014】本発明の組合せ摺動部材1を構成するピス
トンリング2は、ピストンに形成されたピストンリング
溝に装着され、ピストンの上下運動(往復運動に同
じ。)によってシリンダライナ3の内周面を摺動接触し
ながら上下運動する摺動部材である。本発明に係るピス
トンリング2は、トップリング、セカンドリング、オイ
ルリングの何れかであってもまたはそれらの全てであっ
てもよい。
【0015】なお、リングの形状は、図1においては矩
形リングを示しているが、バレルフェースやテーパーフ
ェース等のような外周形状からなるものであってもよ
い。また、リングの断面形状としては、ハーフキースト
ンリング、フルキーストンリング、スクレーパリング等
の断面形状を有するものでもよい。また、オイルリング
としては、窓付きオイルコントロールリング、ベベルオ
イルコントロールリング、ダブルベベルオイルコントロ
ールリング等でもよく、さらにそれら以外のコイルエキ
スパンダ付きオイルリング等であってもよい。
【0016】ピストンリング2は、従来より使用されて
いる材質からなるものであればよく特に限定されない。
したがって、いかなる材質からなるピストンリング2に
対しても本発明を適用できる。
【0017】そうしたピストンリング2においては、そ
の摺動面4に、Crめっき層、積層Crめっき層、窒化
層、PVD層の何れかが形成されていることが好まし
く、ピストンリング2の摺動面4を構成するそれらの各
層の表面が、上述の表面粗さを有することが好ましい。
上述のCrめっき層、積層Crめっき層、窒化層、PV
D層は、ピストンリング2の摺動面4の耐摩耗性や耐ス
カッフ性等を向上させるために従来より好ましく形成さ
れるものであるが、そうした各層の表面を上述の表面粗
さとすることによって、ピストンリング2の摺動面4の
耐摩耗性や耐焼き付き性をより向上させることができ
る。なお、PVD層は、蒸着、スパッタリング、イオン
プレーティング等のいわゆる乾式成膜法を意味するもの
であり、成膜材質としては、Cr、CrN、Cr2 N、
TiN等を挙げることができる。
【0018】一方、本発明の組合せ摺動部材1を構成す
るシリンダライナ3は、その内周面を、ピストンリング
2を装着したピストンが上下運動する摺動部材である。
シリンダライナ3においても、従来より使用されている
材質からなるものであればよく特に限定されないが、鋳
鉄、ボロン鋳鉄、鋳鋼の何れかであることが好ましい。
【0019】次に、本発明の組合せ摺動部材1を構成す
るピストンリング2の摺動面4の表面粗さ、シリンダラ
イナ3の摺動面の表面粗さ、およびそれら相互の関係に
ついて説明する。なお、表面粗さおよび相互の関係につ
いては、後述する実施例で示す図2〜図10の結果およ
びその結果から得られた知見に基づいたものである。
【0020】本発明の組合せ摺動部材1は、表面粗さが
0.5〜1.0μmRzの摺動面4を有するピストンリ
ング2と、表面粗さが0.5〜1.5μmRzの摺動面
5を有するシリンダライナ3とを組み合わせることによ
って、内燃機関の低フリクション化に対応させることが
でき、さらに耐焼き付き性や耐スカッフ性を向上させる
ことができる。
【0021】ピストンリング2の摺動面4の表面粗さを
0.5μmRz以上としたのは、0.5μmRz未満に
しても耐スカッフ性が顕著に向上しないからである。
【0022】ピストンリング2の摺動面4の表面粗さを
1.0μmRz以下としたのは、図5〜図7に示すよう
に、ピストンリング2の摺動面4の表面粗さが1.0μ
mRzを超えると耐スカッフ荷重が低下するからであ
る。なお、このときの耐スカッフ荷重の低下は、ピスト
ンリング2の摺動面4とシリンダライナ3の摺動面5と
の接触面積が減少して見かけの面圧が上昇し、耐スカッ
フ荷重が低下したためと考えられる。
【0023】以上のことから、本発明においては、ピス
トンリング2の摺動面4の表面粗さを0.5〜1.0μ
mRzに規定した。なお、図5〜図7に示すように、ピ
ストンリング2の摺動面4にCrめっき層、積層Crめ
っき層、窒化層、PVD層の何れの層を形成した場合で
あっても同様の傾向を示しておりその全てについて好ま
しく適用できると共に、さらに、その表面粗さを0.6
〜0.8μmRzとすることがより好ましく、0.7μ
mRz前後の表面粗さとすることが最も好ましい。
【0024】シリンダライナ3の摺動面5の表面粗さを
0.5μmRz以上としたのは、図8〜図10に示すよ
うに、0.5μmRz未満にしても耐スカッフ性の向上
が見られず、かえって低下する傾向にあるからである。
なお、このときの耐スカッフ荷重の低下は、表面粗さが
小さくなることに基づく油保持効果の低下によるものと
考えられる。
【0025】シリンダライナ3の摺動面5の表面粗さを
1.5μmRz以下としたのは、図8〜図10に示すよ
うに、シリンダライナ3の摺動面5の表面粗さが1.5
μmRzを超えると耐スカッフ荷重が低下するからであ
る。なお、このときの耐スカッフ荷重の低下は、図2〜
図4に示すように、ピストンリング2の摺動面4とシリ
ンダライナ3の摺動面5との摩擦係数の上昇に基づくも
のであると考えられ、それらの接触面積が減少して見か
けの面圧が上昇し、耐スカッフ荷重が低下したためと考
えられる。
【0026】以上のことから、本発明においては、シリ
ンダライナ3の摺動面5の表面粗さを0.5〜1.5μ
mRzに規定した。なお、図8〜図10に示すように、
シリンダライナ2が鋳鉄、ボロン鋳鉄、鋳鋼の何れであ
っても同様の傾向を示しておりその全てについて好まし
く適用できると共に、さらに、その表面粗さを0.5〜
0.8μmRzとすることがより好ましく、0.5μm
Rz前後の表面粗さとすることが最も好ましい。
【0027】
【実施例】(1)ピストンリング摺動面の形成 ピストンリング用母材として17Crステンレス鋼を用
いた。その表面に形成する皮膜としては、Crめっき
層、積層Crめっき層、ガス窒化層、PVD層の4種類
とした。
【0028】母材上への成膜は以下の方法で行った。C
rめっき層は、フッ化クロム溶液中で電解めっきにより
形成し、厚さ約150μmとした。積層Crめっき層
は、上記のCrめっきと同様にフッ化クロム溶液中で電
解めっきにより形成し、1層当たり10μmのCrめっ
き層を15層積層して厚さ約150μmとした。ガス窒
化層は、アンモニア分解ガス雰囲気中に590℃×6時
間保持しさらに540℃×2時間保持することによって
形成し、厚さ約100μmとした。PVD層は、イオン
プレーティング法によって形成し、主に{200}に配
向したCrN膜を成膜した。
【0029】形成された層の表面を研削加工した後、研
磨ペーパーを用いた表面研磨を行うことによって所定の
表面粗さに調整し、ピストンリングの摺動面を形成し
た。なお、表面粗さが0.5μmRzのものは、表面研
磨した後さらにラッピング処理することによって所定の
表面粗さに調整した。
【0030】形成された層の表面を、0.5μmRz、
0.7μmRz、1.0μmRz、1.1μmRz、
1.3μmRz、1.5μmRzの各表面粗さとなるよ
うに上記の方法で加工し、表面粗さの異なる各種の試験
試料を作製した。
【0031】こうして所定の表面粗さを有する各試験試
料を作製した。なお、加工後の各層の厚さと摺動面のビ
ッカース硬度は、Crめっき層:120μm・Hv90
0、積層Crめっき層:130μm・Hv920、ガス
窒化層:70μm・Hv1100、PVDCrN層:2
0μm・Hv1500、であった。
【0032】(2)シリンダライナの摺動面の形成 シリンダライナ用母材としてFC25、ボロン鋳鉄、鋳
鋼を用いた。
【0033】母材の表面を研削加工した後、研削砥石の
細かさを変えて順次表面研磨を行うことにより所定の表
面粗さに調整し、シリンダライナの摺動面を形成した。
その表面を、0.3μmRz、0.5μmRz、0.8
μmRz、1.5μmRz、2.0μmRz、3.0μ
mRzの各表面粗さとなるように加工し、表面粗さの異
なる各種の試験試料を作製した。なお、表面粗さが0.
3μmRzおよび0.5μmRzのものは、表面研磨し
た後さらにラッピング処理することによって所定の表面
粗さに調整した。
【0034】こうして所定の表面粗さを有する各試験試
料を作製した。なお、加工後の各試験試料の摺動面のロ
ックウエル硬度(BスケールまたはCスケール)は、F
C25:HRB95、ボロン鋳鉄:HRB100、鋳
鋼:HRC32、であった。
【0035】(3)摩擦係数、耐スカッフ性等の測定・
評価 摩擦係数の測定および耐スカッフ性の評価は、アムスラ
ー型摩耗試験機を使用して行った。ピストンリングの摺
動面を形成した試験試料(8mm×7mm×5mm)を
固定片とし、シリンダライナの摺動面を形成した試験試
料(外径40mm、内径16mm、厚さ10mm)を回
転片とし、図11に示す原理で試験を行った。
【0036】試験条件としては、アムスラー型摩耗試験
機を使用し、固定片に潤滑油を付着させながら行った。
耐スカッフ荷重は、スカッフが発生するまで荷重を線形
連続に増加させ、スカッフにより負荷信号が発生したと
きの荷重で表した。なお、潤滑油は1号スピンドル油と
し、周速は1m/秒(478rpm)とし、荷重は49
N/分の割合で線形連続に増加させた。
【0037】(4)結果 図2〜図4は、ピストンリング摺動面を形成した固定片
の表面粗さを0.7μmRzと一定にし、シリンダライ
ナ摺動面を形成した回転片の表面粗さを変化させた際の
摩擦係数との関係を示している。図5〜図7は、シリン
ダライナ摺動面を形成した回転片の表面粗さを0.5μ
mRzと一定にし、ピストンリング摺動面を形成した固
定片の表面粗さを変化させた際の耐スカッフ荷重との関
係を示している。図8〜図10は、ピストンリング摺動
面を形成した固定片の表面粗さを0.7μmRzと一定
にし、シリンダライナ摺動面を形成した回転片の表面粗
さを変化させた際の耐スカッフ荷重との関係を示してい
る。
【0038】以上の結果からも明らかなように、表面粗
さが0.5〜1.0μmRzの摺動面を有するピストン
リングと、表面粗さが0.5〜1.5μmRzの摺動面
を有するシリンダライナとを組合せることによって、摩
耗係数を低下させることができた。さらに、耐スカッフ
性も向上させることができた。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の組合せ摺
動部材によれば、ピストンリングの摺動面の表面粗さと
シリンダライナの摺動面の表面粗さとを上述の範囲とす
ることによって、それらは低い摩擦係数を有することと
なり近年の低フリクション化の要求を満たすことができ
ると共に、耐焼き付き性に優れた摺動部材とすることが
できる。上述した範囲の表面粗さを有するピストンリン
グの摺動面をクロムめっき層、積層クロムめっき層、窒
化層、PVD層の何れかとし、上述した範囲の表面粗さ
を有するシリンダライナの摺動面を鋳鉄、ボロン鋳鉄、
鋳鋼の何れかとするので、内燃機関の低フリクション化
に対応させた組合せ摺動部材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組合せ摺動部材の一例を示す拡大断面
図である。
【図2】各種のピストンリング摺動面の表面粗さを0.
7μmRzと一定にし、シリンダライナ摺動面(FC2
5)の表面粗さを変化させた際の摩擦係数との関係を示
すグラフである。
【図3】各種のピストンリング摺動面の表面粗さを0.
7μmRzと一定にし、シリンダライナ摺動面(ボロン
鋳鉄)の表面粗さを変化させた際の摩擦係数との関係を
示すグラフである。
【図4】各種のピストンリング摺動面の表面粗さを0.
7μmRzと一定にし、シリンダライナ摺動面(鋳鋼)
の表面粗さを変化させた際の摩擦係数との関係を示すグ
ラフである。
【図5】シリンダライナ摺動面(FC25)の表面粗さ
を0.5μmRzと一定にし、各種のピストンリング摺
動面の表面粗さを変化させた際の耐スカッフ荷重との関
係を示すグラフである。
【図6】シリンダライナ摺動面(ボロン鋳鉄)の表面粗
さを0.5μmRzと一定にし、各種のピストンリング
摺動面の表面粗さを変化させた際の耐スカッフ荷重との
関係を示すグラフである。
【図7】シリンダライナ摺動面(鋳鋼)の表面粗さを
0.5μmRzと一定にし、各種のピストンリング摺動
面の表面粗さを変化させた際の耐スカッフ荷重との関係
を示すグラフである。
【図8】各種のピストンリング摺動面の表面粗さを0.
7μmRzと一定にし、シリンダライナ摺動面(FC2
5)の表面粗さを変化させた際の耐スカッフ荷重との関
係を示すグラフである。
【図9】各種のピストンリング摺動面の表面粗さを0.
7μmRzと一定にし、シリンダライナ摺動面(ボロン
鋳鉄)の表面粗さを変化させた際の耐スカッフ荷重との
関係を示すグラフである。
【図10】各種のピストンリング摺動面の表面粗さを
0.7μmRzと一定にし、シリンダライナ摺動面(鋳
鋼)の表面粗さを変化させた際の耐スカッフ荷重との関
係を示すグラフである。
【図11】摩擦係数の測定および耐スカッフ性の評価に
使用したアムスラー型摩耗試験機の原理図である。
【符号の説明】
1 組合せ摺動部材 2 ピストンリング 3 シリンダライナ 4 ピストンリング摺動面 5 シリンダライナ摺動面 11 固定片 12 回転片 13 負荷荷重
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16J 9/12 F16J 9/12 9/26 9/26 C 10/04 10/04 Fターム(参考) 3G024 AA22 AA23 AA24 FA06 FA07 HA02 3J044 AA20 BA01 BB05 BB15 BB20 BB39 BC01 BC13 DA09 4K024 AA02 AB01 AB02 BA04 BB04 BC10 DB07 GA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面粗さが0.5〜1.0μmRzの摺
    動面を有するピストンリングと、表面粗さが0.5〜
    1.5μmRzの摺動面を有するシリンダライナと、を
    有することを特徴とする組合せ摺動部材
  2. 【請求項2】 前記ピストンリングの摺動面が、クロム
    めっき層、積層クロムめっき層、窒化層、PVD層の何
    れかであり、前記シリンダライナの摺動面が、鋳鉄、ボ
    ロン鋳鉄、鋳鋼の何れかであることを特徴とする請求項
    1に記載の組合せ摺動部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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