JP3343030B2 - センサ素子 - Google Patents

センサ素子

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JP3343030B2
JP3343030B2 JP16218796A JP16218796A JP3343030B2 JP 3343030 B2 JP3343030 B2 JP 3343030B2 JP 16218796 A JP16218796 A JP 16218796A JP 16218796 A JP16218796 A JP 16218796A JP 3343030 B2 JP3343030 B2 JP 3343030B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の粘度、密
度、濃度等を測定するための圧電素子を有するセンサ素
子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、流体の粘度、密度、濃度等を測定
するために、圧電素子などの振動子を用いたセンサ素子
が使用されている。図20は、このようなセンサ素子の
一例を示したもので、(a) は斜視図、(b) はそのVI
−VI断面を部分的に拡大した図である。このセンサ素子
40は、肉薄の振動部14を有する基体12を持つ。振
動部14の一方の表面には、圧電膜22と圧電膜22に
接して設けられる一対の電極24a、24bとを有する
圧電素子20が固定されており、他方の面は基体内部に
形成された空所(包囲空間)16に面する。
【0003】また、センサ素子40先端部付近には、空
所16に連通する導入孔18が設けられており、導入孔
18から空所16内に流入した流体が、振動部14に導
かれるようになっている。圧電素子20は流体と直接接
触しないように、保護カバー17によって覆われてい
る。
【0004】このような構成のセンサ素子40におい
て、導入孔18より空所16内に被測定流体を流入させ
て振動部14に接触させ、この状態で圧電膜22に電圧
を印加して振動部14に振動を与えると、流体の粘度が
大きい場合には、振動部14の振幅が小さくなり、流体
の粘度が小さい場合には、振動部14の振幅が大きくな
るので、この振幅に対応する電流を検出することで流体
の粘度を測定することができる。また、流体の粘度が、
流体の密度や流体中の成分の濃度と相関を有する場合に
は、流体の密度、濃度を測定することができる。
【0005】上記センサ素子の用途の1つとして、セン
サ素子を鉛蓄電池に組み込み、電解液の密度変化を測定
することがある。すなわち、鉛蓄電池はその電解液とし
て硫酸水溶液を使用しているが、この硫酸水溶液の粘度
は密度との相関があるので上記のようなセンサ素子で密
度を検出することができ、また、この電解液の密度は電
池の充放電により変化するので、その密度の変化を測定
することにより電池の充放電状態を知ることができる。
【0006】図21は、上記センサ素子40を鉛蓄電池
内に組み込んだ状態を示したものである。電池の一対の
電極32a、32bの間には、多孔質シート(セパレー
タ)34が挟まれており、センサ素子40は、この多孔
質シート34に埋設される。このような状態でセンサ素
子40を電池ケース内に収容し、電解液を注入すると、
電解液は多孔質シートに染み込んで電極32a、32b
間に満たされ、そこから染み出した電解液が導入孔18
へ進入して空所16に流入し、振動部14へと導かれ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に空所16に電解液が流入するためには、同時に空所1
6内に存在していた気体が空所16の外へ排気されるこ
と、すなわち、流入する電解液と置換されることが必要
である。しかしながら、従来のセンサ素子40において
は、図のように電池に組み込んだ際、空所16に連通す
る導入孔18の開口端は、多孔質シート34と接触した
状態になっているため空所16内の気体が排気されにく
く、また、導入孔18への電解液の進入が不規則である
ため、空所16の内部の気体と電解液が置換されにくい
という問題があった。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであり、空所内の気体と被測定流体との
置換を容易になし得るセンサ素子を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、振動部
を有する基体と、当該振動部の一方の表面に固定され、
かつ、圧電膜と当該圧電膜に接して設けられる一対の電
極とを有する圧電素子と、当該振動部の他方の面に流体
を導くことができる空所と、当該空所に連通する導入孔
とを有する長手形状のセンサ素子であって、当該センサ
素子の表面に、導入孔周辺からセンサ素子後端部(導入
孔から遠い側の端部)まで実質的に連続して設けられた
突起部によって、少なくとも導入孔のセンサ素子表面側
(流体流入側)開口端をその領域に含み、センサ素子後
端部まで連続する凹部が形成されていることを特徴とす
るセンサ素子、が提供される。
【0010】また、本発明によれば、振動部を有する基
体と、当該振動部の一方の表面に固定され、かつ、圧電
膜と当該圧電膜に接して設けられる一対の電極とを有す
る圧電素子と、当該振動部の他方の面に流体を導くこと
ができる空所と、当該空所に連通する導入孔とを有する
長手形状のセンサ素子であって、当該導入孔を複数有
し、当該センサ素子の表面に設けられた突起部によっ
て、一部の導入孔のセンサ素子表面側開口端を少なくと
もその領域に含み、センサ素子後端部まで連続する第一
凹部と、他の一部の導入孔のセンサ素子表面側開口端を
少なくともその領域に含む第二凹部とが形成され、当該
突起部上に蓋部材をかぶせて、当該突起部、蓋部材及び
第一凹部により当該センサ素子の後端部(導入孔から遠
い側の端部)側にのみ開口する筒状空間が形成されると
ともに、当該第一凹部と第二凹部とが隔絶されているこ
とを特徴とするセンサ素子、が提供される。
【0011】さらに本発明によれば、振動部を有する基
体と、当該振動部の一方の表面に固定され、かつ、圧電
膜と当該圧電膜に接して設けられる一対の電極とを有す
る圧電素子と、当該基体内部に形成され、当該振動部の
他方の面に流体を導くことができる空所と、当該空所に
連通する導入孔を有する長手形状のセンサ素子であっ
て、当該空所は、筒状空間を形成するとともに、当該筒
状空間の一端部において開口する排気孔を有することを
特徴とするセンサ素子、が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明のセンサ素子の一例
を示したもので、(a)は斜視図、(b)はそのI−I
断面を部分的に拡大した図である。図に示すように、本
発明のセンサ素子10は、その基本的な構造として、上
記従来のセンサ素子と同様に、振動部14を有する基体
12と、振動部14の一方の表面に固定され、かつ、圧
電膜22と圧電膜22に接して設けられる一対の電極2
4a、24bとを有する圧電素子20と、振動部14の
他方の面に流体を導くことができる空所16と、空所1
6に連通する導入孔18とを有する。
【0013】そして、本発明はこのような基本的構造に
加え、その特徴的な構造として、センサ素子10の表面
に突起部13が設けられている。この突起部13は、導
入孔18の周辺からセンサ素子後端部(導入孔18から
遠い側の端部)10’まで実質的に連続して設けられ、
この突起部13によって凹部15が形成されている。凹
部15は、その凹部形成領域内に、少なくとも導入孔1
8のセンサ素子表面側(流体流入側)開口端を含むとと
もに、センサ素子後端部10’まで連続的に形成されて
いる。
【0014】図9は、このセンサ素子10を鉛蓄電池に
組み込んだ状態を示している。センサ素子10は、少な
くとも導入孔18が形成された先端部が、電池の電極3
2a、32b間に挟まれた多孔質シート34内に埋没す
るよう配置される。この場合、被測定流体たる電解液が
染み込まされた多孔質シート34は、突起部13には接
触するが、凹部15の形成領域にある導入孔18のセン
サ素子表面側開口端には接触せず、また、突起部13に
よって、導入孔18開口端からセンサ素子後端10’に
向かって、凹部15と多孔質シート34の間に筒状空間
が形成される。
【0015】この筒状空間は、多孔質シートから染み出
した電解液を滞留させて、電解液の導入孔18への進入
を規定するとともに、いわば排気用のダクトとして機能
する。すなわち、空所16内の気体は、空所16への電
解液の流入とともに、導入孔18から上記筒状空間に排
出され、空所16内の気体と電解液との置換が容易に行
われる。
【0016】本発明において、センサ素子表面に設けら
れる突起部13の高さhは、0.1mm以上であること
が好ましく、0.3mm以上であることがより好まし
い。また突起部13によって形成される凹部15の幅w
は0.1mm以上であることが好ましく、0.5mm以
上であることがより好ましい。なお突起部13の高さ
h、凹部15の幅wは、それぞれセンサ素子10の長手
方向に対して一定である必要はない。センサ素子先端部
分(導入孔18周辺)の突起部の高さは、センサの応答
性にとっては高い方が好ましいが、一方、導入孔18へ
の電解液の導入に対しては低い方が好ましい。
【0017】図2は凹部15の幅に変化をつけた実施例
であり、図3は凹部15が分岐するように突起部13を
設けた実施例である。空所16内の気体の排気を考えれ
ば、凹部の幅を広くして、筒状空間の断面積を大きくす
ることが好ましいが、凹部の幅を広くし過ぎると、凹部
内に多孔質シートが入り込んで、かえって筒状空間の断
面積が減少するおそれがある。図3のように、凹部15
を分岐させれば、分岐部の個々の幅は狭くして多孔質シ
ートの入り込みを防ぎつつ、各分岐部における筒状空間
の断面積の合計を大きくすることができる。
【0018】図9に示すように、本発明のセンサ素子1
0を電池に組み込む場合には、多孔質シート34にセン
サ素子10の全体を埋め込まず、その後端部(導入孔1
8から遠い側の端部)10’が、電解液の存在しない空
間部に位置するようにすることが好ましい。凹部15
は、センサ素子の後端部10’まで連続的に形成されて
いるので、このようにセンサ素子10の後端部10’を
電解液の存在しない空間に位置させることにより、空所
16から電解液の非存在空間まで連続する通路ができ、
空所16内の気体の排気がより容易に行われる。
【0019】また、図10のように、センサ素子の一表
面を電池の電極に接触させた状態で組み込んでもよい。
この例では、センサ素子10の突出部13を設けた側の
表面を電極32aに接触させており、この場合には電極
32aの内表面、突起部13及び凹部15により筒状空
間が形成される。なお、図10とは逆に、突起部13が
形成されていない側のセンサ素子表面を電極に接触させ
た状態で組み込んでもよいが、突起部13の高さが一定
の場合には、上記のように突起部13を電極に接触させ
て配置した方が、空間部分を確保しやすいので好まし
い。
【0020】更に、本発明では、図4の斜視図(a) 及
びそのII−II断面における部分拡大図(b) のように、
突起部13上に蓋部材19をかぶせ、突起部13、蓋部
材19及び凹部15により筒状空間を形成するようにし
てもよい。このような構成にすると、例えば電池に組み
込んだ際に凹部に多孔質シートが入り込んで空間を塞ぐ
ようなことがなく、排気用の空間が確実に保たれ、セン
サ素子の配置の自由度も増す。
【0021】なお、センサ素子10の先端部の位置と蓋
部材19の先端部の位置は、必ずしも一致している必要
はなく、図5のように両者の先端部の位置にずれがあっ
てもよいが、導入孔18の少なくとも一部は、蓋部材1
9によって素子下面側からみて覆われていることが好ま
しい。また、蓋部材19と基体12とによって形成され
る先端部の開口は、必ずしも図に示される先端部に限定
されず、先端部横側に設けられていてもよく、より好ま
しくは、複数の導入孔の配置に沿う方向に当該開口が設
けられることが望ましい。また、当該開口部の厚みは、
導入孔に比べて小さくすることが、被測定流体の導入に
対しては好ましい。
【0022】また、蓋部材19は必ずしも均一な厚みで
ある必要はなく、例えば、図6の斜視図(a) 及びその
III −III 断面における部分拡大図(b) のように、蓋
部材19のセンサ素子先端部側の厚みを薄くなるように
してもよい。この場合には、センサ素子先端部に形成さ
れる筒状空間の長さを変化させる際の加工がしやすくな
る。
【0023】更にまた、本発明によれば、より確実かつ
容易に空所内の気体と電解液との置換ができるセンサ素
子として、図7の斜視図(a) 及びそのIV−IV断面図
(b) に示すような構造のセンサ素子が提供される。こ
のセンサ素子10でも、前述のセンサ素子と同様に、セ
ンサ素子表面に突起部13を設け凹部を形成する。ただ
し、本センサ素子では、第一凹部15aと第二凹部15
bという連続しない2つの凹部が形成される。
【0024】また、このセンサ素子10は、導入孔を複
数有し、第一凹部15aは、その複数の導入孔のうちの
一部の導入孔18aのセンサ素子表面側開口端を少なく
ともその領域に含み、センサ素子後端部(導入孔から遠
い側の端部)10’まで連続的に形成されている。一
方、第二凹部15bは、他の一部の導入孔18bのセン
サ素子表面側開口端を少なくともその領域に含むように
形成されている。
【0025】突起部13上には、蓋部材19がかぶせら
れ、突起部13、蓋部材19及び第一凹部15aにより
筒状空間が形成される。この筒状空間はセンサ素子の後
端部10’側にのみ開口する。第一凹部15aと第二凹
部15bとは不連続的に形成され、突起部13及び蓋部
材19により隔絶されている。
【0026】このようなセンサ素子10を、その後端部
10’が電解液の存在しない空間部に位置するように電
池に組み込んで、電解液を注入すると、第二凹部15b
には、多孔質シートから染み出した電解液が滞留し、導
入孔18bに進入して空所16内に流入するが、前記の
突起部13、蓋部材19及び第一凹部15aにより形成
された筒状空間には、電解液が入り込まない。したがっ
て、導入孔18aは電解液によって塞がれることがな
く、導入孔18bからの空所16への電解液の流入に伴
って、空所16内の気体は導入孔18aを通じて確実に
前記筒状空間に排気される。
【0027】すなわち、このセンサ素子では、複数の導
入孔を、電解液を空所16に導くための導入孔18b
と、空所16内の気体を排気するための導入孔18aと
に分け、役割分担させることによって、空所内の気体と
電解液との置換を、より確実かつ容易に行えるようにし
ている。
【0028】図8は、このセンサ素子の別の構成例を示
す斜視図(a) 及びそのV−V断面における部分拡大図
(b)であり、第一凹部15aと第二凹部15bをセン
サ素子10の長手方向に配置し、各凹部形成領域にそれ
ぞれ1つずつ導入孔18a、18bのセンサ素子表面側
開口端が含まれるように構成されている。
【0029】次に、本発明では、図11〜16に示すよ
うに、空所が筒状空間を形成するとともにその一端部に
おいて開口する排気口を有する構造のセンサ素子とする
こともできる。この構造のセンサ素子10においては、
基体12内部に形成された空所16が筒状空間を形成し
ており、この空所16(筒状空間)の一端部において開
口する排気孔26を有するものである。なお、28は空
所16内に流体を導入するための導入孔を示す。なお、
図11〜15において、(a)は平面図、(b)はB−
B断面図、(c)はA−A断面図であり、図16では、
(a)は平面図、(b)はB−B断面図、(c)はA−
A断面図、(d)はA’−A’断面図である。
【0030】このようなセンサ素子10を、その後端部
10’が電解液の存在しない空間部に位置するように鉛
畜電池に組み込んで、電解液を注入すると、電解液は、
導入孔28から流入し、空所16内の気体は、空所16
への電解液の流入とともに、空所16内の筒状空間を上
昇し、筒状空間の上端部において開口する排気孔26か
ら外部に排出される。
【0031】図11は、空所が筒状空間を形成するセン
サ素子の基本構造を示しており、空所16が単純な筒状
空間を形成している例である。図12のセンサ素子は、
空所16として、圧電素子20に対応する部分27とそ
れ以外の部分29、29’との境界部に絞り部36を形
成した例を示す。図13〜14のセンサ素子は、それぞ
れ図12の変形例を示しており、図13では、空所16
のうち、圧電素子20に対応する部分以外の部分29、
29’の横断面を、圧電素子20に対応する部分27に
比して拡大した例を示し、図14では、空所16のう
ち、導入孔28に連通する部分29’の横断面を拡大
し、排気孔26に連通する部分29の横断面を縮小した
例を示す。
【0032】図15のセンサ素子は、空所16に連通す
る導入孔28を、筒状空間の下端部でなく、下端部横側
に設けた例を示す。図16のセンサ素子は、図12にお
いて、絞り部36の横断面をさらに縮小した例である。
このように、圧電素子20に対応する部分27とそれ以
外の部分29、29’との境界部に絞り部36を設ける
ことにより、部分27内の流体が振動などの外部環境の
変化に影響を受けにくいため、センサ機能をより確実に
保持することができる。
【0033】図11〜16に示すセンサ素子によれば、
空所が筒状空間を形成する構造としたので、図1〜8に
示すような突起部を設けた構造、あるいは突起部及び蓋
部材を設けた構造に比べて製造工程が簡略化するという
利点があるほか、導入孔28から空所16を経て排気孔
26に至る流体の流路形状が直線的になるため、空所1
6内の気体の排除がより容易になる。
【0034】さらに、図11〜16に示すセンサ素子は
図1〜8に示すセンサ素子に比べ、流体の流路抵抗の制
御が容易になる。すなわち、図1〜8に示すセンサ素子
では、導入孔18の径と導入孔18を構成する部材の厚
みにより、流路抵抗を制御する場合、低粘性の液体を測
定するためには導入孔18の径を小さくし、部材の厚み
を大きくする必要があった。しかしながら、加工精度の
点から導入孔18の径を小さくすることには限界があ
り、またセンサ素子を薄くすることができないという問
題があった。一方、図11〜16に示すセンサ素子にお
いては、流路抵抗を規定する空所16は、基体12内に
形成された筒状空間であるため、対象となる流体の粘度
などの特性に合わせて、その断面積および長さを調節し
て流路抵抗を制御することが容易であり、特に流路抵抗
を大きくするため長くした場合においてもセンサ素子を
薄くすることができる。
【0035】図17〜19は、空所16を内部に形成す
る基体12を構成する層構造として、図11〜16に示
すセンサ素子より1層厚くした4層構造とした例を示し
ている。なお、図17〜19において、(a)は平面
図、(b)はB−B断面図、(c)はA−A断面図であ
る。図11〜16に示すセンサ素子では、通常、基体1
2を構成する層構造として、一部が圧電素子20を固定
する振動部14となる薄板層の第1層42と、積層焼成
後に空所16となる窓部を有する第2層44と、窓部を
覆蔽する第3層46とからなる3層構造を採用してい
る。この場合には、薄板層の第1層42の上に、窓部を
有する第2層44が形成されており、強度の弱い第1層
42により、第2層44、第3層46を保持することに
なる。そこで、図17〜19に示すセンサ素子において
は、薄板層である第1層42の上に、圧電素子20に対
応する部分27のみに窓部(積層焼成後に空所16とな
る)を有する第2層50を介在させ、次いで第2層50
の上に、当該空所16に連通する窓部(積層焼成後に筒
状空間となる)を有する第3層52を積層し、さらに第
3層52上に、筒状空間となる当該窓部を覆蔽する第4
層54を積層した。この構成とすることにより、薄板層
である第1層42の上には、圧電素子20に対応する部
分27以外は、バックアップ層として機能する第2層5
0を有するため、センサ素子全体の強度、耐久性が向上
したものが得られる。
【0036】図17のセンサ素子は、空所16に連通す
る窓部を有する第3層52として、当該窓部と空所16
に連通する部分のみを空間とした例で、図18のセンサ
素子は、空所16に連通する窓部を有する第3層52と
して、当該窓部と、圧電素子20に対応する部分とを空
間とし、かつ当該窓部と圧電素子20に対応する部分と
の間に細い連通空間を有するようにした例である。さら
に、図19のセンサ素子は、空所16に連通する窓部を
有する第3層52として、当該窓部と空所16に連通す
る部分のみを空間とするとともに、当該窓部を覆蔽する
第4層54として、圧電素子20に対応する部分を覆蔽
せず、空所16への導入孔28を形成した例を示してい
る。
【0037】なお、上述した本発明のセンサ素子におい
ては、圧電素子20の部分が、相対的に下方となる位置
に配置されることが好ましい。すなわち、圧電素子部分
をセンサ素子において相対的に下方となるように配置す
ると、センサ素子を電池に組み込む場合、電解液の量が
少量でも圧電素子部分を満たすことができること、電解
液が吸い出されても圧電素子部分が空になるのは最後に
なり電解液が抜けにくいこと、さらに、圧電素子部分よ
り上の部分に生じる電解液と筒状空間の壁面との付着力
が吸い出す力に対する抗力として働くため、電解液が抜
けにくいことなどの利点がある。
【0038】以上、本発明のセンサ素子を鉛蓄電池に組
み込んだ場合を例に説明したが、本発明のセンサ素子は
この用途に限定されるものではなく、他の種類の電池に
組み込んだり、電池への組み込み以外の用途に用いても
よい。当然、被測定流体も電解液に限定されるものでは
なく、酸塩基溶液、各種水溶液、有機溶剤を使った溶
液、有機溶剤そのものなどの様々な流体の各種流体特性
の測定に利用できる。
【0039】次に、本発明のセンサ素子の各部の構成
を、更に詳しく説明する。本発明において、基体12に
は、振動部14が肉薄になるように、空所16が形成さ
れ、更に、空所16に連通する導入孔18が形成され
る。空所16の形状は特に制限されない。
【0040】振動部14は、振動に好適な形状のため、
板形状であることが好ましく、この場合、板の厚さは、
1〜100μmであることが好ましく、3〜50μmが
更に好ましく、5〜20μmが更になお好ましい。厚さ
が100μmを超えると感度が低下し、厚さが1μm未
満のときには機械的強度が低下する。
【0041】振動部14の一方の表面(空所16に面す
る側と反対の面)には、圧電素子20が固定される。圧
電素子20は、圧電膜22と、圧電膜22に接して設け
られる一対の電極24a、24bを有する。一対の電極
24a、24bを介して、電圧を圧電膜22に印加する
と、誘電分極を生じ、圧電素子20が振動部14と共に
圧電膜22及び振動部14の厚さ方向に屈曲振動する。
【0042】圧電膜22の厚さは、1〜100μmであ
ることが好ましく、5〜50μmが更に好ましく、5〜
30μmが更になお好ましい。厚さが100μmを超え
ると感度が低下し、厚さが1μm未満のときには信頼性
が確保し難い。
【0043】圧電膜22は、緻密質であっても、多孔質
であってもよく、多孔質のときは、気孔率が40%以下
であることが好ましい。また、圧電膜22は、1層から
なるものであってもよいし、2層以上の積層構造であっ
てもよい。2層以上の積層構造であるときは、各層は横
設してもよいし、また、立設してもよい。電極24a、
24bは、用途に応じて適宜な厚さとするが、0.1〜
50μmの厚さであることが好ましい。
【0044】圧電素子20は、通常、保護カバー17で
覆われる。硫酸等の強酸、水酸化ナトリウム水溶液等の
強アルカリの流体を測定する場合に、この保護カバー1
7により圧電素子20とこれらの流体とを隔離すること
ができる。
【0045】本発明のセンサ素子では、圧電素子に電圧
を印加して圧電素子及び振動部を振動させ、振動部に接
触する流体を振動させる。そして、圧電素子の圧電膜が
この振動を電気信号に変換し、圧電膜に接して設けられ
る電極を介してこの電気信号を出力する。例えば、圧電
素子20に電圧を印加し、圧電素子20及び振動部14
を、流体に接触させながら屈曲振動させる。
【0046】そして、圧電素子20の電極24a、24
bを介して電流を検出することにより、圧電素子のイン
ピーダンス、位相、抵抗、リアクタンス、アドミッタン
ス、コンダクタンス、サセプタンス、インダクタンス、
キャパシタンス、損失係数等の値、並びに、この値に対
応する周波数(共振周波数)の値などに関する情報が得
られる。これらの情報は、流体の粘度等の特性に相関が
あるので、かかる流体の特性を検出し得る。
【0047】本発明において、振動部14を有する基体
12は、セラミックスからなることが好ましい。例え
ば、安定化された酸化ジルコニウム、酸化アルミニウ
ム、酸化マグネシウム、ムライト、窒化アルミニウム、
窒化珪素、ガラス等を用いることができる。安定化され
た酸化ジルコニウムは、振動部が薄くても機械強度が高
いこと、靱性が高いこと、圧電膜及び電極と化学反応性
が小さいこと等のため、好ましい。
【0048】突起部13、保護カバー17、蓋部材19
の材質は、特に限定されず、例えば基体12と同材質と
することができる。基体12、突起部13、保護カバー
17、蓋部材19は、それぞれの部材を成形後、組み合
わせて焼結することにより一体化されていてもよいし、
各構成部材間、若しくは一部の構成部材間が、ガラスや
有機接着剤などで接着されていてもよい。
【0049】圧電膜22には、好適には、圧電性セラミ
ックスを用いることができるが、電歪セラミックス又は
強誘電体セラミックスであってもよい。分極処理が必要
な材料であっても、必要がない材料であってもよい。
【0050】圧電膜に用いるセラミックスとしては、例
えば、ジルコン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛、ニッケ
ルニオブ酸鉛、亜鉛ニオブ酸鉛、マンガンニオブ酸鉛、
アンチモンスズ酸鉛、チタン酸鉛、マンガンタングステ
ン酸鉛、コバルトニオブ酸鉛、チタン酸バリウム等、又
はこれらの何れかを組み合わせた成分を含有するセラミ
ックスが挙げられる。
【0051】上記セラミックスに、更に、ランタン、カ
ルシウム、ストロンチウム、モリブデン、タングステ
ン、バリウム、ニオブ、亜鉛、ニッケル、マンガン等の
酸化物、若しくはこれらの何れかの組み合わせ、又は他
の化合物を、適宜、添加したセラミックスを用いてもよ
い。例えば、マグネシウムニオブ酸鉛と、ジルコン酸鉛
と、チタン酸鉛とからなる成分を主成分とし、更にラン
タンやストロンチウムを含有するセラミックスを用いる
ことが好ましい。
【0052】電極24aは、室温で固体であって、導電
性の金属で構成されていることが好ましい。例えば、ア
ルミニウム、チタン、クロム、鉄、コバルト、ニッケ
ル、銅、亜鉛、ニオブ、モリブデン、ルテニウム、ロジ
ウム、銀、スズ、タンタル、タングステン、イリジウ
ム、白金、金、鉛等を含有する金属単体又は合金が挙げ
られる。
【0053】電極24bは、白金、ルテニウム、ロジウ
ム、パラジウム、イリジウム、チタン、クロム、モリブ
デン、タンタル、タングステン、ニッケル、コバルト等
の高融点の金属を含有する単体又は合金からなることが
好ましい。電極24bは、圧電膜の熱処理の時に高温に
晒される場合があるので、高温酸化雰囲気に耐えられる
金属であることが好ましいからである。また、これらの
高融点金属と、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化ケイ
素、ガラス等のセラミックスとを含有するサーメットで
あってもよい。
【0054】次に、本発明のセンサ素子の素子本体の製
造方法を説明する。基体は、グリーンシート又はグリー
ンテープである成形層を、熱圧着等で積層し、次いで、
焼結することで一体化できる。例えば、図1の基体12
では、3層のグリーンシート又はグリーンテープを積層
するが、その第二層に、空所16となるように所定形状
の貫通孔を積層前に予め設けておけばよい。
【0055】また、成形型を用いる加圧成形、鋳込み成
形、射出成形等によって、成形層を作成し、切削、研削
加工、レーザー加工、プレス加工による打ち抜き等の機
械加工により、空所等を設けてもよい。成形層は、互い
に同一の厚さである必要はないが、焼結による収縮が同
じ程度になるようにしておくことが好ましい。
【0056】振動部14に、圧電素子20を形成する方
法としては、金型を用いたプレス成形法又はスラリー原
料を用いたテープ成形法等によって圧電体を成形し、こ
の焼結前の圧電体を、焼結前の基板における振動部に、
熱圧着で積層し、同時に焼結して、基板と圧電体とを形
成する方法がある。この場合には、電極は後述する膜形
成法により、基板又は圧電体に予め形成しておく必要が
ある。
【0057】圧電膜の焼結温度は、これを構成する材料
によって適宜定められるが、一般には、800〜140
0℃であり、好ましくは、1000〜1400℃であ
る。この場合、圧電膜の組成を制御するために、圧電膜
材料の蒸発源の存在下に焼結することが好ましい。
【0058】一方、膜形成法では、振動部14に、電極
24b、圧電膜22、及び電極24aをこの順序に積層
して、圧電素子20を形成する。公知の膜形成法、例え
ば、スクリーン印刷のごとき厚膜法、ディッピング等の
塗布法、イオンビーム、スパッタリング、真空蒸着、イ
オンプレーティング、化学蒸着法(CVD)、メッキ等
の薄膜法等が適宜用いられるが、これらに何等限定され
るものではない。この中では、スクリーン印刷法が安定
に製造することができるので好ましい。
【0059】このように圧電膜を膜形成法によって形成
すると、接着剤を用いることなく、圧電素子と振動部と
を一体的に接合することができるため、信頼性、再現性
に優れ、更に、集積化し易いことから、特に好ましい。
また、そのような膜の形状は、適当なパターンを形成し
てもよい。スクリーン印刷法、フォトリソグラフィ法等
によって、パターン形成してもよく、また、レーザー加
工法、スライシング、超音波加工等の機械加工法を用
い、不必要な部分を除去してパターン形成してもよい。
【0060】そして、このようにして基板状に形成され
たそれぞれの膜(22、24a、24b)は、各膜の形
成の都度、熱処理して、基板と一体構造となるようにし
てもよく、又は、これらの膜を形成した後に、これらの
膜を同時に熱処理して、各膜が基板に一体的に接合せし
めてもよい。なお、薄膜法により電極を形成する場合に
は、これらの電極を一体化するためには、必ずしも熱処
理を必要としない。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被測定流体を振動部に接触させるための空所において、
空所内の気体と被測定流体が置換しやすく、被測定流体
を空所内に容易に導入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセンサ素子の一実施例を示す説明
図で、(a) が斜視図、(b) がそのI−I断面の部分
拡大図である。
【図2】本発明に係るセンサ素子の他の実施例を示す斜
視図である。
【図3】本発明に係るセンサ素子の他の実施例を示す斜
視図である。
【図4】本発明に係るセンサ素子の他の実施例を示す説
明図で、(a) が斜視図、(b) がそのII−II断面の部
分拡大図である。
【図5】本発明に係るセンサ素子の他の実施例を示す部
分拡大断面図である。
【図6】本発明に係るセンサ素子の他の実施例を示す説
明図で、(a) が斜視図、(b) がそのIII −III 断面
の部分拡大図である。
【図7】本発明に係るセンサ素子の他の実施例を示す説
明図で、(a) が斜視図、(b) がそのIV−IV断面の部
分拡大図である。
【図8】本発明に係るセンサ素子の他の実施例を示す説
明図で、(a) が斜視図、(b) がそのV−V断面の拡
大図である。
【図9】本発明に係るセンサ素子を電池に組み込んだ状
態を示す断面図である。
【図10】本発明に係るセンサ素子を電池に組み込んだ
状態を示す断面図である。
【図11】本発明に係るセンサ素子の他の実施例を示す
説明図で、(a)は平面図、(b)はB−B断面図、
(c)はA−A断面図である。
【図12】本発明に係るセンサ素子の他の実施例を示す
説明図で、(a)は平面図、(b)はB−B断面図、
(c)はA−A断面図である。
【図13】本発明に係るセンサ素子の他の実施例を示す
説明図で、(a)は平面図、(b)はB−B断面図、
(c)はA−A断面図である。
【図14】本発明に係るセンサ素子の他の実施例を示す
説明図で、(a)は平面図、(b)はB−B断面図、
(c)はA−A断面図である。
【図15】本発明に係るセンサ素子の他の実施例を示す
説明図で、(a)は平面図、(b)はB−B断面図、
(c)はA−A断面図である。
【図16】本発明に係るセンサ素子の他の実施例を示す
説明図で、(a)は平面図、(b)はB−B断面図、
(c)はA−A断面図、(d)はA’−A’断面図であ
る。
【図17】本発明に係るセンサ素子の他の実施例を示す
説明図で、(a)は平面図、(b)はB−B断面図、
(c)はA−A断面図である。
【図18】本発明に係るセンサ素子の他の実施例を示す
説明図で、(a)は平面図、(b)はB−B断面図、
(c)はA−A断面図である。
【図19】本発明に係るセンサ素子の他の実施例を示す
説明図で、(a)は平面図、(b)はB−B断面図、
(c)はA−A断面図である。
【図20】従来のセンサ素子の一例を示す説明図で、
(a) が斜視図、(b) がそのVI−VI断面の部分拡大図
である。
【図21】従来のセンサ素子を電池に組み込んだ状態を
示す断面図である。
【符号の説明】
10…センサ素子、12…基体、13…突起部、14…
振動部、15…凹部、15a…第一凹部、15b…第二
凹部、16…空所、17…保護カバー、18…導入孔、
18a…導入孔(排気用)、18b…導入孔(流体導入
用)、19…蓋部材、20…圧電素子、22…圧電膜、
24a,24b…電極、26…排気孔、28…導入孔、
32a,32b…電極、34…多孔質シート、36…絞
り部、40…センサ素子(従来品)、42…第1層、4
4…第2層、46…第3層、50…第2層、52…第3
層、54…第4層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−201265(JP,A) 特開 昭62−228169(JP,A) 特開 昭63−144233(JP,A) 特開 平8−285756(JP,A) 国際公開93/6452(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 11/00 - 11/16 G01L 1/10 G01N 9/00 H01L 41/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動部を有する基体と、 当該振動部の一方の表面に固定され、かつ、圧電膜と当
    該圧電膜に接して設けられる一対の電極とを有する圧電
    素子と、 当該振動部の他方の面に流体を導くことができる空所
    と、 当該空所に連通する導入孔とを有する長手形状のセンサ
    素子であって、 当該センサ素子の表面に、導入孔周辺からセンサ素子後
    端部まで実質的に連続して設けられた突起部によって、
    少なくとも導入孔のセンサ素子表面側開口端をその領域
    に含み、センサ素子後端部まで連続する凹部が形成され
    ていることを特徴とするセンサ素子。
  2. 【請求項2】 当該突起部上に蓋部材をかぶせ、当該突
    起部、蓋部材及び凹部により筒状空間を形成した請求項
    1記載のセンサ素子。
  3. 【請求項3】 振動部を有する基体と、 当該振動部の一方の表面に固定され、かつ、圧電膜と当
    該圧電膜に接して設けられる一対の電極とを有する圧電
    素子と、 当該振動部の他方の面に流体を導くことができる空所
    と、 当該空所に連通する導入孔とを有する長手形状のセンサ
    素子であって、 当該導入孔を複数有し、当該センサ素子の表面に設けら
    れた突起部によって、一部の導入孔のセンサ素子表面側
    開口端を少なくともその領域に含み、センサ素子後端部
    まで連続する第一凹部と、他の一部の導入孔のセンサ素
    子表面側開口端を少なくともその領域に含む第二凹部と
    が形成され、当該突起部上に蓋部材をかぶせて、当該突
    起部、蓋部材及び第一凹部により当該センサ素子の後端
    部側にのみ開口する筒状空間が形成されるとともに、当
    該第一凹部と第二凹部とが隔絶されていることを特徴と
    するセンサ素子。
  4. 【請求項4】 振動部を有する基体と、 当該振動部の一方の表面に固定され、かつ、圧電膜と当
    該圧電膜に接して設けられる一対の電極とを有する圧電
    素子と、 当該基体内部に形成され、当該振動部の他方の面に流体
    を導くことができる空所と、 当該空所に連通する導入孔を有する長手形状のセンサ素
    子であって、 当該空所は、筒状空間を形成するとともに、当該筒状空
    間の一端部において開口する排気孔を有することを特徴
    とするセンサ素子。
  5. 【請求項5】 当該空所は、当該圧電素子に対応する部
    分とそれ以外の部分との境界部に、絞り部を形成した請
    求項4記載のセンサ素子。
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