JP3343018B2 - トナーカートリッジ - Google Patents

トナーカートリッジ

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JP3343018B2
JP3343018B2 JP05549296A JP5549296A JP3343018B2 JP 3343018 B2 JP3343018 B2 JP 3343018B2 JP 05549296 A JP05549296 A JP 05549296A JP 5549296 A JP5549296 A JP 5549296A JP 3343018 B2 JP3343018 B2 JP 3343018B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置の現
像装置内にトナーを供給すると共に、現像装置からトナ
ーを回収するトナー循環機能を有するトナーカートリッ
ジに関する。
【0002】
【従来の技術】現像ローラ、トナー薄層手段、トナー攪
拌搬送部材、さらには画像形成装置の感光体を組み込ん
だ現像装置と、その現像装置にトナーを供給また回収す
る循環機能を有するトナーカートリッジとからなる交換
可能な作像ユニットが小型の画像形成装置用に開発され
ている。この作像ユニットのトナーカートリッジは内部
に磁性ローラを備え、この磁性ローラを回転させてトナ
ーを循環させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなトナーカー
トリッジにおいては、現像装置へのトナー供給と現像装
置からのトナー回収、即ち、トナーの循環を効率よく行
うことが重要である。また、磁性ローラを使用した際、
トナー(一成分磁性トナー)が磁性ローラに磁力により
付着するため、トナーシール性、トナー飛散性に対して
は有利であるが、供給口、回収口がその機能のために大
きくとる必要もあり、シール性、飛散性に対しての考慮
も必要となってくる。
【0004】また、磁性ローラ1本で、トナー供給、ト
ナー回収を行うと、トナー消費に伴い、特にトナーエン
ド近傍においては供給側のトナー供給量が減少するた
め、バランスが崩れ、異常画像の発生原因にもなる。
【0005】本発明は、このような背景に鑑みてなされ
たものであり、トナー循環を確実に行うと共に、トナー
供給、トナー回収のバランスを維持することのできるト
ナーカートリッジを提供することを目的とする。
【0006】本発明に係るトナーカートリッジは、現像
装置内に一成分磁性トナーを供給すると共に、現像装置
から一成分磁性トナーを回収するトナー循環機能を有す
るトナーカートリッジにおいて、トナー供給・回収手段
として、互いに逆方向に回転するトナー供給部とトナー
回収部とに分割された磁性ローラを備え、上記トナー供
給部とトナー回収部のそれぞれに掻き落とし部材を当接
させたことを特徴とする。
【0007】また、本発明に係るトナーカートリッジに
おいては、前記掻き落とし部材は、トナーカートリッジ
の前記一成分磁性トナーが蓄積される側と、前記一成分
磁性トナーを前記現像装置側から前記トナー回収部側に
通過させる前記トナーカートリッジケースの供給口側と
を遮断するように設けられたことを特徴とする。
【0008】本発明に係るトナーカートリッジにおいて
は、トナー供給・回収手段を間欠回転させる機構を備え
たことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は作像ユニットの断面図であ
る。現像ケース1に、感光体2、中間ローラ3、現像ロ
ーラ4、現像ローラ4上にトナーを薄層する現像ブレー
ド5、トナーを現像ローラ4に供給するトナー攪拌部材
6が設けられている。
【0010】各部品は矢印の方向に回転をしており、供
給されたトナーは最終的に感光体2に供給され、静電潜
像が現像されて顕像化する。このトナー像がA方向に通
紙される用紙に転写されることになる。
【0011】現像ケース1には、トナーカートリッジケ
ース7が保持されている。トナーカートリッジ部は、こ
のトナーカートリッジケース7と、その内部に設けられ
た、トナーを搬送するアジテータ8、トナーを現像装置
内へ供給する磁性ローラ9を備えている。現像ケース1
には、トナー受け口1aが形成されており、トナーカー
トリッジケース7にはこのトナー受け口1aに対向して
トナー供給口7aが形成されている。
【0012】トナー(トナーは一成分磁性トナーが前提
となる)は両開口1a,7aを通して現像装置(現像ケ
ース1のうちの中間ローラ3、現像ローラ4、トナー攪
拌部材6を収容している部分)と、トナーカートリッジ
ケース7の内部との間で循環する。
【0013】図2は図1に示す作像ユニットのトナー循
環の様子を示す透視斜視図である。トナーカートリッジ
において、アジテータ8より供給されたトナーは、磁性
ローラ9により現像装置内へ供給されるが、この装置の
場合、3個設けられた受け口1a−1,1a−2,1a
−3、及びトナー供給口7a−1,7a−2,7a−3
のうち、左右の受け口1a−1,1a−3及びトナー供
給口7a−1,7a−3からトナーを現像装置に供給す
る。また中央の受け口1a−2及びトナー供給口7a−
2を利用して現像装置内のトナーをトナーカートリッジ
に回収している。この供給と回収を装置の使用期間中繰
り返す。
【0014】このようにして、トナー内の添加物を拡散
させ、現像ローラ4近傍でのその比率を下げ、現像特性
の安定化を図る。中央部の磁性ローラ9の部分から回収
されたトナーは、掻き落とし部材15によりトナーカー
トリッジ内に戻される。左右から現像装置内に落とされ
たトナーは、トナー攪拌部材6に設けられたオーガ6
a,6bにより中央部へと搬送される。
【0015】図3は磁性ローラの斜視図である。図3に
示すように、磁性ローラ9は、左右の供給部10,10
と、中央の回収部11の3つに分割されている。供給部
10,10は、図示しない駆動源によって駆動される供
給部ギヤ12と連結されており、供給部ギヤ12の回転
により矢印B方向に回転する。
【0016】供給部ギヤ12には、アイドラギヤ14を
介して第1の回収部ギヤ13が駆動連結されている。ま
た第1の回収部ギヤ13の同軸には、第2の回収部ギヤ
16が設けてあり、さらにこの第2の回収部ギヤ16が
回収部11の一端に設けた第3の回収部ギヤ17とかみ
合っている。従って、回収部11は供給部10の回転方
向であるB方角とは逆の矢印C方向に回転することにな
る。
【0017】図4は回収部11に掻き落とし部材15が
当接している様子を示す構成図である。弾性体で形成さ
れる掻き落とし部材15は、回収部11の回転方向(図
において反時計回り方向)下流側が鋭角となるように、
いわゆるカウンタとなるように回収部11に当接されて
いる。従って、回収部11に付着したトナーは、この掻
き落とし部材15により掻き落とされ、再びトナーカー
トリッジ内(トナーカートリッジケース7内)に戻され
ることになる。
【0018】掻き落とし部材15は、ほぼ回収部11の
ローラ幅と同じ長さであり、回収部11とトナーカート
リッジケース7の隙間をそれにより塞ぐこととなり、磁
性ローラ9の磁力の届かない範囲のトナーシールを行
い、かつ飛散を防ぐ働きもする。
【0019】図5は供給部10に掻き落とし部材18が
当接している様子を示す構成図である。弾性体で形成さ
れる掻き落とし部材18は、供給部10の回転方向(図
において時計回り方向)に対してカウンタになるように
供給部10に当接されている。従って、アジテータ8に
より搬送され供給部10に付着するトナーは、この掻き
落とし部材18により掻き落とされ、現像装置内に効率
よく供給されることになる。またこの掻き落とし部材1
8も、トナーシールを行い、かつ飛散を防ぐ働きをす
る。なお、図4、図5において、矢印D,Eはトナーの
移動方向を示す。
【0020】図6はギヤのかみ合い構造を示す構成図で
ある。前述したように、供給部ギヤ12にアイドラギヤ
14、回収部ギヤ13が連結されており、各々のローラ
を駆動している。アイドラギヤ14は回転可能なアーム
19に支持されており、アーム19はスプリング20に
より死点を境にして各ギヤ方向あるいはストッパ21方
向に付勢されるようになっている。またアーム19をス
プリング20に抗して移動させるためのソレノイド21
のプランジャがアーム19に係止されている。
【0021】トナーエンド近傍になり供給側のトナー量
が減少してきた場合(トナーエンド検知センサ等で判
断)にソレノイド21をオンすることにより、アーム1
9が矢印F方向に押され死点を通過すると、スプリング
20により矢印方向に引っ張られ、ストッパ21の位置
まで移動する。
【0022】この時点でアイドラギヤ14は供給部ギヤ
12、回収部ギヤ13と離れるため、回収部ギヤ13に
は供給部ギヤ12からの駆動力が伝達されなくなり、回
収部ギヤ13は停止し、供給部ギヤ12のみの駆動とな
る。それにより、減少したトナー供給量に対応してトナ
ー回収が行われないことになり、全体バランスを保つこ
とができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、トナー供給・回収手段
である磁性ローラを、トナー供給部と回収部とに分割す
ることで、各々の回転方向を変えることができ、各々機
能を十分に生かせるトナーカートリッジを提供すること
ができる。
【0024】本発明によれば、効率の良いトナー供給、
回収を行い、かつトナーシールを行い、トナー飛散を防
ぐことができる。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】作像ユニットの断面図である。
【図2】図1に示す作像ユニットのトナー循環の様子を
示す透視斜視図である。
【図3】磁性ローラの斜視図である。
【図4】回収部に掻き落とし部材が当接している様子を
示す構成図である。
【図5】供給部に掻き落とし部材が当接している様子を
示す構成図である。
【図6】ギヤのかみ合い構造を示す構成図である。
【符号の説明】
9 磁性ローラ 10 供給部 11 回収部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像装置内に一成分磁性トナーを供給す
    ると共に、現像装置から一成分磁性トナーを回収するト
    ナー循環機能を有するトナーカートリッジにおいて、ト
    ナー供給・回収手段として、互いに逆方向に回転するト
    ナー供給部とトナー回収部とに分割された磁性ローラを
    備え、上記トナー供給部とトナー回収部のそれぞれに掻
    き落とし部材を当接させたことを特徴とするトナーカー
    トリッジ。
  2. 【請求項2】 前記掻き落とし部材は、トナーカートリ
    ッジの前記一成分磁性トナーが蓄積される側と、前記一
    成分磁性トナーを前記現像装置側から前記トナー回収部
    側に通過させる前記トナーカートリッジケースの供給口
    側とを遮断するように設けられたことを特徴とする請求
    項1に記載のトナーカートリッジ。
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